2009年11月28日

知能に障害を持つ人物に、総理の職は務まるのか?

鳩山総理、過去に「サラリーマンの平均年収は1,000万円くらいですか?」と発言していた

 庶民の経済感覚が分かっている政治家としてマスコミに持ち上げられている民主党の鳩山由紀夫内閣総理大臣だが、やはり正体はただのボンボンだったようだ。

 11月27日付けのTBSラジオ『アクセス』の番組内にて、元日刊ゲンダイニュース編集部長の二木啓孝氏が、鳩山総理が過去に「サラリーマンの平均年収は1,000万円くらいですか?」と発言していたと明かしたのだ。

 原文は以下の通り。

 【まあまあ、いいや、言っちゃおう。昔ね、鳩山さんとね、鳩山さんと取材の後の雑談で、当時私日刊ゲンダイにいたから、「サラリーマン相当痛んでますよ」と。「ここに関するサラリーマンへのメッセージを、出さないと自民党をひっくり返す力になりませんよ」って話をした時に、鳩山さん「そうですか。そんなに給料減ってるんですか。今サラリーマン平均1000万ぐらいですか?」って言ったから、鳩山さんに、「それ、それ絶対外に言わないほうが良いですよ」って言ったことがあったんだけど(笑)】

 すばらしい庶民感覚の持ち主だ。サラリーマンの平均年収は男性で約550万、女性で約280万、平均すると約440万ほどしかない。なお、サラリーマンの平均年収は一番高い年代でも約670万ほど。“そんなに給料が減って1,000万”とはどこのサラリーマンなのだろうか?

 麻生太郎元総理が「カップラーメン400円」発言で叩かれていたが、これが事実なら鳩山総理の金銭感覚の方が狂っている。母親から9億円振り込まれても気づかない総理だから、1,000万、2,000万ぐらいのはした金ではしょうがないのかもしれないが……。

 それにしても許せないのは日刊ゲンダイだ。ゲンダイはこの事実を知っておきながら麻生元総理を批判していたことになる。ゲンダイの言葉を借りて締めくくろう。鳩山総理がいくら、居酒屋やモスバーガーで庶民派をアピールしようが、この程度の生活認識しかないのである。こんな男が首相なんて、それこそ鳩山が好きな友愛の世界である。
(28日、デジタルマガジン)

鳩山由紀夫首相をめぐっては、お母さまからの「ナゾの巨額献金」の存在が明らかになるなど、不透明なカネの流れに批判の声が高まっている。
そんな中での、鳩山首相の「サラリーマンの平均年収は1000万円」発言。

鳩山総理は「日本は日本人だけのものじゃない」「国というものがなんだかよく分からない」などと“宇宙人”的なコメントばかりを繰り返しているが、今回の発言を聞くと、どうやら鳩山首相は精神病院に入院すべきレベルまで来ていることが分かる。

ここ数週間の鳩山首相の発言を聞くだけでも、鳩山首相の知能に障害があることは明らかであり、鳩山首相には今すぐにでも精神科への通院を実施してほしい。
知能に障害がある人物が内閣総理大臣を務めてはいけないという規則はないので、法律的な問題はないのかもしれない。

しかし、今回のような発言をする総理であるならば、「最低賃金、時給1000円」というマニフェストの根拠をどこに持っていたのだろうか。
鳩山首相は、目に力がなく、常にキョドっているので、情緒不安定であると断言できる。
やはり、知能に障害がある人物に総理大臣を務めるのは厳しいのではないかと思うのだが、どうだろうか。
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2009年09月29日

谷垣氏が新しい自民党の「顔」に!

総裁就任を心よりお祝いしたい。

<自民総裁>自転車好き9台所有、蕎麦通の顔も…谷垣禎一氏

20090206_s_tanigaki.jpg(C)AP

 自民党新総裁に28日、選出された谷垣禎一氏は、池田勇人、大平正芳、宮沢喜一氏ら歴代首相を数多く輩出した名門派閥宏池会(古賀派)の代表世話人を務めてきた。財務相、国土交通相、党政調会長など要職を歴任した政策通として知られる。温厚な性格の一方で、言葉に内面から絞り出す迫力がないとの評もあり、「麻垣康三」と呼ばれながらも、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の前元首相の後じんを拝したのも事実だ。

 夜会合は原則1件しか入れず、帰宅も早いマイペース型。趣味はロードレースの出場経験もある自転車で、自宅に9台を所有する。「日本の蕎麦(そば)を愛好する会代表世話人」「名誉ソムリエ」の肩書もある。【田所柳子】

(9月28日、毎日新聞)

「保守本流のプリンス」と称される谷垣禎一元財務相が、新たな自民党の総裁に決まった。
自民党再生のために、良質な保守政治の再生のために、全力で職務に当たってほしい。期待している。
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2009年09月06日

政権交代はしたけれど… 「鳩山政権」の「小沢」に注意だ!

政治は誰のためにあるのか――。新政権の動きに警戒していかねばならぬ。

自民・谷垣氏、総裁選出馬に含み

 自民党古賀派の谷垣禎一・元財務相は4日、同派会長の古賀誠選挙対策本部長代理と派閥事務所で会談し、総裁選の対応を協議した。

 この中で、谷垣氏は「私は世代交代した方がいいという考えだが、いろいろよく考えてみる」と述べ、自らの出馬に含みを持たせた。

 会談では、古賀氏が総裁選を派閥主導で行うことは避けるべきだとの考えを示し、谷垣氏もこれに同調した。会談後、古賀氏は記者団に「それぞれの役割をしっかり果たしていくことをまず第一に考え、谷垣氏も(総裁選対応を)非常に慎重に考えることになるのではないか」と語った。

 谷垣氏には、同派議員を中心に出馬待望論が出ている。

(5日、読売新聞)

ここのところ、まったくと言っていいほどブログの更新ができず、数少ないとは思うが読者のみなさまには申し訳ない。
私がブログの更新を怠っている間に、日本の政治史には大変大きな出来事が起こった。

「政権交代」である。

先月(8月)30日に投開票された第45回衆院総選挙の結果、自民党は16年ぶりに野党の座に転落し、民主党が308議席を獲得。単独過半数の座を射止めた。自民・公明連立は終わりの時を迎えたのである。
私のこのブログでは、自民党内で巻き起こる政局、民主党の抱える不安点などを通して、日本の現代政治を俯瞰してきた。その中で、今回の選挙結果が「55年体制」「93年体制(細川護熙政権発足時)」に続く「09年体制」として、日本政治史の記録に残る大きなポイントだということは間違いない。

自民・公明両党は野党となり、民主・社民・国民新各党はこれから与党となるわけだが、そうした中で私はいかなる軸を持ってこのブログを続けていくべきか。
私が過去にこのブログで民主党批判を繰り返してきたからといって、これからもこのブログが、「与党・民主党」批判に満ち溢れるブログになるということはない。かといって、「与党・民主党」に迎合するような文章を書くつもりもない。

いま、「鳩山政権」の組閣人事をめぐってのニュースが日に日に報道され始めてきているが、そうした中で強く感じるのは、やはり「小沢一郎」という政治家の存在感である。
かつて民主党・鳩山由紀夫代表が小沢氏と手を結ぶ前に言っていた言葉に、「永田町から“小沢的”なるものを抹殺しなければならない」という言葉がある(弟の邦夫氏談)。

私も、当時の由紀夫氏の気持ちと同じである。永田町に「小沢菌」なるものがある限り、日本の政治構造は腐敗の一途をたどることとなる。
小沢氏にとって、政治とは国民を守るもの、救済し支えるものではなく、あくまで自分自身の権力闘争ゲームなのだ。小沢氏が意地になって「政権交代」を唱えていたのは、国家国民のことを思ってのことではない。あくまで自分自身の道楽を成就させたいからである。

はたして、このままで民主党を中心とした「鳩山政権」は、待ったなしの危機的な日本政治を建て直してくれるのだろうか。この国を良い方向へ再構築してくれるのだろうか。
私は、このままでは、小沢氏による「二重権力構造」が堂々とはびこることとなり、国民の暮らしは、ひとりの政治家を中心とした権力闘争に利用されるにすぎなくなると思っている。このままでは危ないのだ。

自民党があまりにも不甲斐ないから、今回の選挙で有権者は「一度やらしてみよう」と民主党に票を投じた。民主党の政策に矛盾点があることも、有権者は知っている。その上で、自民党が本気を出す政党になるためにも、有権者は民主党に票を投じたのである。
今回の選挙をきっかけに、日本に米英両国のような「二大政党制」が訪れたのであれば、私はそれも悪いことではないと思う。もちろん、二大政党制にも問題点はあるから、第三党や第四党の存在意義も重要になってくる。それを踏まえた上で、私は「二大政党制」も悪いものではないと考える。

しかし、二大政党制が実現したというのであれば、大事になるのは、片方が政権を担う与党となった時に、もう片方が、いかに未来に対してビジョンある政策を打ち出す政党になることができるかということだ。
国民一人ひとりが「私は民主党」「私は自民党」と支持政党を抱くことができてこその二大政党制でもあると思う。「どちらも大嫌いだ」という無党派層が大多数を占めるような状況では、それは真の二大政党制の到来とはいえないだろう。

これからのこのブログでは、私がかねてより取り上げてきた「自民党」「自民党宏池会(保守本流)」をめぐる動きを引き続き取り上げつつ、新たに発足する「鳩山政権」の対応に是々非々で向き合っていこうと思う。このブログが、みなさんが民主党と自民党、はたしてどちらの政党がより政権政党にふさわしいかを考えるためのヒントとなれば、と考えている。
「自民党」関連でいえば、まずは、18日告示の自民党総裁選をめぐる動きだ。現時点で、有力者の名前もちらほら挙がってきている。「野党・自民党」の総裁の誕生は、河野洋平氏就任時以来、これで二人目だ。さて、「新生自民党」はどの総裁でスタートするか――。まずはそれを観察していきたい。
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2009年08月07日

“オバマジョリティー”を問う… 「オバマ頼み」はやめろ


昨日(8月6日)、TBSテレビ系列のニュース番組で放送された『オバマジョリティーを問う』との特集VTRは、非常に興味深いものだった。
「オバマジョリティー」とは、バラク・オバマ米大統領の名前と、「多数派」を意味するマジョリティーという英単語をつなげた造語だ。
秋葉忠利・広島市長によれば、「オバマジョリティー」という言葉は、オバマ大統領に賛同する世界の多数派を示しているという。

私は核廃絶をすべきだと思うし、日本は非核三原則を今後も堅持すべきだと思うが、今年(2009年)4月のオバマ大統領による「プラハ演説」の意義については、疑問符を抱いている。

はたして、オバマ大統領は、本当にこの世界から核兵器をなくそうとしているのか。
彼にとって「アフガン戦争」という“正しい戦争”が存在する限り、オバマ大統領の「プラハ演説」は、平和主義者もどきのパフォーマンスにすぎないのではないか。

オバマ大統領の「プラハ演説」に感化された一部の広島市民の方々が、オバマ大統領に過度な期待を抱いているのも気になる。
今こそ現実を見据えて、“オバマ頼み”の風潮はなくすべきだ。
「オバマ大統領を広島に呼ぼう」という動きもあるようだが、それに何の意味があるのか。少なくとも私は、オバマ大統領が今後広島を訪問したとして、1945年8月6日の原爆投下について謝罪をするとは思えない。

核廃絶のための動きは市民レベルでも国家レベルでも展開していかなければならないものだし、日本はそれを世界中のどの国よりも威風堂々とやる権利と義務がある。
しかし、平岡敬・前広島市長が指摘する通り、オバマ大統領の言葉一つに「甘ったれ」ている場合ではないのだ。
オバマ大統領を歓迎するよりも、自分たちの足で動く必要がある。オバマ大統領は非核主義者ではなく、もっといえば反戦主義者でもなく、彼の手ではこの世界からは核兵器は根絶されないということを、改めて我々日本人は認識しなければならない。



“オバマジョリティー”を問う (ニュース映像)


(以下、RCCニュース:中国放送にて放送された映像とその記事)

オバマジョリティーを問う
ニュース映像(.wmv)

広島市の秋葉市長は、核兵器の廃絶を目指すアメリカのオバマ大統領を支持することを表明し、オバマジョリティー・キャンペーンを推進しています。被爆地広島がアメリカの大統領との連帯を求めることについて、平和問題の専門家からは、広島の主体的な主張を弱めることにつながると懸念する声もでています。

 原爆被害の資料を展示した広島市の原爆資料館。そのなかにある売店で、市がつくったTシャツが売り出されています。

 「オバマジョリティー」とは、アメリカの大統領の名前「オバマ」と、多数派を意味する「マジョリティー」を組み合わせた造語です。

 「アメリカには、唯一の核兵器使用国として、行動する道義的責任がある。アメリカは『核兵器のない世界』の安全と平和を追求すると、確信を持って表明する」(アメリカ オバマ大統領)

 オバマ大統領は、今年4月、プラハでの演説で、「核兵器のない世界」を目指すと宣言しました。

 広島市の秋葉市長は、「オバマジョリティー」という言葉は、オバマ大統領に賛同する世界の多数派を示していると説明しています。

 「私たちには、オバマ大統領を支持し、核兵器廃絶のために活動する責任があります。この点を強調するため、世界の多数派である私たち自身を『オバマジョリティー』と呼び、力を合わせて2020年までに核兵器の廃絶を実現しようと世界に呼び掛けます。力を合わせれば核兵器は廃絶できます。絶対にできます」(平和宣言 秋葉忠利広島市長)

 広島市は、「オバマジョリティー・キャンペーン」を展開中です。市長の会見場にPRパネルを設置したほか、ウェブサイトやPRソングもつくることにしています。

 「平和公園に、こうしたオバマ大統領の記念撮影用のパネルを設置し、ここで撮った写真を大統領に贈って、広島訪問を呼びかけるという案も出ています」(伊藤文キャスター)

 「オバマさんにぜひ広島に来てほしい。そして、資料館の見学はもちろんのこと、被爆者に皆会って下さいと」(広島県被団協 坪井直理事長)

 「今、世界にある核兵器の数だけ折り鶴を折ってもらって集めて、オバマさんに贈ろうという計画をしています」(中高生のグループ)

 オバマ大統領が卒業したハワイのプナホウ・スクールからは、2人の生徒が広島を訪れ、核廃絶を求める署名活動に参加しました。

 「(オバマジョリティー・キャンペーンは)賢いやり方。アメリカと日本を一つにする」(プナホウ・スクール ケイラ・ムラタさん)

 「(オバマ大統領は)広島の大勢の人々に希望をもたらした」(プナホウ・スクール ケビン・チャンさん)

 前のブッシュ政権の時代、イラク戦争で劣化ウラン弾を使い、小型核の開発を目指したアメリカ―。一国主義的な政策は、オバマ政権の誕生により大きく転換しました。

 「歴代の大統領は自分らの(責任の)ことを一切言わなかったですね。(原爆投下を)肯定することばっかり言ってた。(オバマ大統領は)もう歴代の大統領と違いますから、ええ。この人だったら、1歩でも2歩でも前進していくんじゃないかというふうに思いますね」(漫画「はだしのゲン」の作者 中沢啓治さん)

 しかし、原爆投下をめぐる日米間の認識には、依然として隔たりがあります。

 アメリカの大学が行った世論調査では、広島・長崎への原爆投下について、アメリカの有権者の61%が「正しかった」と回答。「間違っていた」と答えたのは、22%にとどまりました。

 新聞記者として長く原爆報道に携わり、広島市長を務めた平岡敬さんは、オバマ大統領はプラハでの演説の中で、原爆投下の責任については認めていないと指摘しています。

 「なんと言ったかね、あれは、THE UNITED STATES HAS A MORAL RESPONSIBILITY TO ACT.行動に対する道義的責任っていう。ですから結局彼は認めていない」(平岡敬前広島市長)

 平岡さんは、原爆投下の責任が明らかにされなければ、核兵器が使われる可能性があると警告しています。

 「やっぱり僕は、謝らせなきゃいかんと思うんです。で、今、広島はですね、オバマに来てくれなこと言ってますね。来て何するんですか。ああいう、その広島のね、甘ったっるさってのを僕は嫌いなんですよ」(平岡敬前広島市長)

 オバマ大統領は、プラハでの演説の中で、自分が生きている間に核兵器を廃絶することは不可能だという見通しを示し、「核兵器が存在する限り、アメリカは兵器を維持して敵に対する抑止力を保ち、同盟国の防衛を保証する」とも述べています。

 「オバマっていうのはですね、核廃絶論と核抑止論の間の真ん中に立っててですね、ちょうど振り子の中心にいる、やじろべえみたいなもんで、どっちに行くかなあという状況だと思うんですよ。一番今求められていることは、核廃絶論の私たちの主張とか政策とか、そういうことを主体的に強める努力をするということであって、オバマ頼みっていうのはですね、むしろそういう努力に水を差す、私たちの主体的努力をも安易な楽観論でですね、弱めてしまうことすら懸念されるわけで」(広島市立大学広島平和研究所 浅井基文所長)

 平和記念式典に出席した麻生総理は、日本が過去15年にわたり、国連総会に核廃絶決議を提出してきたと強調しました。

 「私は、改めて日本が、今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて国際社会の先頭に立っていくことをお誓い申し上げます」(麻生太郎首相・平和記念式典)

 「そのアメリカの傘に依存する政策、これをまず論破、克服しないとですね、日本の核廃絶論がですね、国際的な説得力を持ち得ないという因果関係があると思うんですね。そういうその日本政府に対してですね、広島が何も物を申さないという現状はですね、やっぱり私は非常にどこか危ういものを感じるんです」(広島市立大学広島平和研究所 浅井基文所長)

(RCCニュース:中国放送、8/6 19:40)
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2009年07月21日

津島雄二会長“政界引退”表明! 後継会長は額賀氏しかいない!?

温存しすぎて、「あの人は今」みたいな状態になっても困り者だ。

津島雄二衆院議員 政界引退へ、後継候補触れず 会見で

20090719_y_tsushima.jpg(C)毎日新聞

 自民党津島派会長で党税制調査会長の津島雄二衆院議員(79)=青森1区=が19日、青森市の事務所で記者会見し、次期衆院選には立候補せず政界から引退することを明らかにした。派閥会長の後継者については「お任せする」と述べた。同党の派閥会長が後継者のはっきりしないまま政界を引退するのは異例。津島派は田中派、竹下派の流れをくむ名門派閥でもあり、自民党の派閥弱体化を象徴する引退といえそうだ。

 津島氏は旧大蔵省出身で、76年に初当選し11期目。厚相を2回務め、橋本龍太郎元首相が日本歯科医師連盟からの1億円ヤミ献金事件で旧橋本派会長を辞任後、05年11月に派閥会長を引き継いだ。

 津島氏は高齢多選批判に自民党への逆風も加わり、次期衆院選で苦戦が予想されていた。会見では「新しい若い人が素直な目で次の時代を開いていく政治をする必要性を強く感じた」と引退理由を説明。青森1区の後継候補については「私の政治哲学を理解する人に引き継いでほしい」と述べた。津島派の船田元事務総長は「寝耳に水で戸惑いを隠せない」とコメント。「(次の次の衆院選で自民党の)世襲制限が始まる前に長男に譲ろうと考えたのでは」(同派幹部)との指摘もある。【後藤豪、山田夢留】

(20日、毎日新聞)

19日、自民党・津島派の津島雄二会長(党税制調査会長)が青森市内で記者会見し、次期衆院選への不出馬を表明、今期限りで政界を引退することを表明した。
津島氏は衆院当選11回の自民党“長老”議員で、大蔵省出身ということもあり財政・税制政策に精通している。かつては宏池会(現古賀派)に所属していたが、厚相を務めた後、1994年に離党、翌年復党。

2005年に発覚した旧橋本派(平成研)での日本歯科医師連盟献金事件を受け、故・橋本龍太郎元首相から派閥会長の座を引き継いだ。“外様(宏池会)”出身である上に“出戻り組(復党組)”である人物が、党内最有力派閥のトップに就任したことは、当時話題を呼んだ。
ひょうひょうとしたキャラクターの持ち主で、政策通であり、また人当たりもよいことから津島氏の悪口を言う議員はあまりいない。しかし、浜田幸一元衆院議員からは「コオロギ」と呼ばれたことがある。

もともと「政局に強い」人物ではなかったが、ソフトでクリーンなイメージから後継会長に選出された。“平成研のニュー・リーダー”である額賀福志郎元財務相が新会長に就任する案も浮上したが、派内で総裁候補として温存するために、結局、その話はお流れになっている。
途中、党内最大派閥の座を町村派(清和会)に譲り渡すなどしたが、党内第二派閥として平成研の存在感を示した。

この時期の政界引退表明について、津島氏は「結論は18日、私1人で出した。相談はしていない。私より政治経験が長い人は党全体でもそうはいないから、相談できる立場じゃない」と語っている。
現在は党内最大派閥ではないとしても、田中角栄内閣発足以来、小泉純一郎元総理の登場まで「自民党の表看板」であり続けた平成研の現職会長が、突然不出馬を表明するとあって、党内の一部には混乱が広がっている。

麻生太郎政権の支持率下落に歯止めがかからない中、「政界引退」を表明するとは、いささか失礼だが“自己保身ゆえの逃亡”のようにも見受けられる。
とはいえ、年齢面などを考慮すると「政界引退」は理解できない話ではない。たとえ麻生政権の支持率が低くなくても、津島氏は政界引退を表明した可能性が高い。
小選挙区の公認候補者については、急きょ公募で選出するという。この公募には、もちろん津島氏の子息も応募可能である。
派閥の後任会長については、額賀氏を軸に今後調整がなされるというが、なにぶん「寝耳に水」(船田元事務総長)な話であったため、選出までに混乱が生じる可能性がありそうだ。

自民党の下野の危機が非常に高まる中で、“総裁候補の温存”を主張するのも虚しい話なのだから、額賀氏は積極的に後継会長に立候補すべきだろう。
額賀氏というのは少し悲しいエピソードをお持ちのお方で、いつも総裁選に出ようとすると「待った」がかかる。青木幹夫前参院議員会長らが額賀氏を寵愛するばかりのことなのだが、額賀氏は“温存”続きをみると、もはやチャンスの芽をもぎ取られているようなものだ。今こそ、「額賀派」を立ち上げて、現在話題に上る党議員たちとは別の側面から自民党の再興に挑むべきだ。
党内第三派閥である古賀派も、先日辞意を表明した古賀誠選対委員長に代わり、同派代表世話人である谷垣禎一元財務相が“派閥の顔”へと変貌する必要がある。ニュー・リーダーを使う時は今しかない。

最大派閥の町村派は、主流派である町村信孝前官房長官と、亜流である
中川秀直元幹事長が水面下で対立する構図が続いていたが、もはや町村派で中川氏が“総裁候補”に祭り立てあげられる可能性は一切ない。
先日の「両院議員総会署名騒動」で、中川氏は党内における“キナ臭さ”ををより一層強いものとしたからだ。そもそも中川氏は今後、自民党自体と距離を置いて活動していくだろう。はたしてその際、同じく町村派の小池百合子元防衛相はどのような動きをみせるか。要注目である。



――さて、インターネット上の自民党広報チャンネルで、こんなコマーシャル動画を見つけた。これがなかなか面白い。
しかし、このような攻撃性の高いコマーシャルを政権与党が野党に対して制作するのをみると、「自民党もここまで来たか」と感じざるを得ない。



他にも、YouTubeには各政党が専門チャンネルを持っている。
実績を長めに堅苦しく伝える公明党、未だに小沢一郎前代表を前面に掲げる民主党、専門チャンネルすら持っていない日本共産党、手ぶれホームビデオカメラ映像中心の社民党――などなど、各政党のカラーが動画チャンネルにも表れていて面白い。

来る総選挙のテーマが何かといわれれば、表テーマは「政権選択」なのかもしれないが、本当は「政権選択」をする前にやっておかなければならないことがある。
それを“裏テーマ”と呼ぶのであれば、それは一つひとつの細かい政策課題である。これを自前で調べ、各政党のマニフェストを比較検討することは地味な作業だ。しかし、それはさりとて難しい作業ではない。
たしかに、コマーシャルや議員のテレビ出演の印象で「支持する政党」を決定してしまうのは楽だ。直感で判断できる。しかし、もっと大事なのは“第一印象”の向こう側なのであって、我々はマニフェストを読む必要がある。

実績について、これらは本当に正しい政治対応だったのか。政策について、はたして書かれていることは実現可能か。
マニフェストを比較検討するという、一見面倒くさいことをしなければ、二大政党制など“飽きたから政権変えちゃいましょうゲーム”以外の何者でもなくなってしまう。
大事なのは、政治家の言葉の“裏”であり、マニフェストの“裏”なのだ。「後悔した」と思った時には既に時遅し、日本の未来は再構築不可能になっていた――なんてことがないように、せめて各政党の主張のエッセンスだけは調べてみるようにしませんか。

自由民主党

公明党

民主党

日本共産党

社会民主党

国民新党

新党日本

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2009年07月19日

「故人献金」と「外交安保」 不安要素あふれる民主党

ちょっとした気分転換のつもりで、現在の民主党に政権交代させるのは危険すぎる。

麻生首相:21日午後に衆院解散 自民両院総会は開かず

 麻生太郎首相は16日、21日午後に衆院を解散する意向を固めた。同日午前、自民党所属国会議員による議員懇談会を開き、東京都議選など地方選での敗北を総括した上で、衆院選に臨む自らの方針を表明する。自民党の中川秀直元幹事長らは、解散前の両院議員総会の開催を求めてきたが、麻生首相は予定通り、「8月30日投開票」の日程で衆院選を断行する。

 政府高官は16日夜、両院議員総会の代わりに非公式な議員懇談会を21日に開くことを明らかにした上で「麻生首相が党所属議員に対し、都議選などの敗北を総括し、衆院選に向けて党内が一致協力し、全力を挙げるよう呼び掛ける」との見通しを明らかにした。

 自民党執行部も、両院総会を開催して中川氏ら「反麻生」勢から首相批判が相次ぐと、党のイメージダウンにつながると判断。総裁選前倒しの動議など不測の事態を招きかねない総会開催は見送る方針を固めた。中川氏らは16日、両院総会開催を求め、党所属国会議員133人分の名簿を提出。同日午後には一部を差し替え、計135人に達したと発表した。だが党執行部は各議員の意思を確認しており、若林正俊両院議員総会長は「(総会開催に必要な128人を)割るかもしれない」と述べた。

 中川氏らはなおも両院総会開催を求めているが、名簿に名前を連ねた津島派の佐田玄一郎元行政改革担当相や三原朝彦衆院議員は、署名を取り下げる意向を示している。

 自民党の菅義偉選対副委員長は16日、都内で記者団に対し、東京都議選の自民大敗を踏まえ「都議は『もういいかげんに、党内で一致結束してくれ』と言っている。選挙を預かるものとして、配慮しなければだめだ」と指摘した。

 自民党町村派の町村信孝前官房長官は16日夜、都内の会合であいさつし、中川氏らの動きについて「麻生首相を支えながら、一致結束して厳しい選挙を勝ち抜くことが必要な時に、ばらけたことを国民に見せようという動きは残念至極だ」と批判した。

(17日、毎日新聞)

久しく更新が怠り、このブログにおける記事の書き方も半ば忘れてしまった。
しかし、その間にも国内外を問わず、政治ニュースとして多くの話題が振り撒かれた。
時系列順に、民主党・小沢一郎代表辞任、同党・鳩山由紀夫代表就任、鳩山邦夫前法相辞任、埼玉県知事選、自民党・古賀誠選対委員長から宮崎県・東国原英夫知事への衆院選出馬打診、東京都議選、麻生太郎首相「解散予告」、古賀氏辞意表明、自民党両院議員総会の開催をめぐる騒動――などである。

麻生政権が支持率を低下させ、世論の自民党への不信が絶対的なものとなり、相対的に民主党が支持を獲得している。そのことは、東京都議選の結果をみても明らかだ。
もはや「次の政権」は民主党政権になるものだとのムードが世間全体に広まり、常識化している。8月30日(日)の投開票が確実視される総選挙(衆院選)を控え、この文章を書いている現在、「次の政権の座」に最も近い政党は民主党である。1993年以来16年ぶりとなる「非自民政権」が誕生しつつある。

過去、民主党の問題点などをこのブログでも指摘してきた私としては、今なお「民主党政権」には重大な問題点が存在すると指摘せざるを得ない。
民主党はいつまでたっても結党時、あるいは旧自由党との合併時と比較して成長していない。それどころか、小沢前代表(現在は代表代行)の「西松献金」問題、鳩山代表の個人献金偽装問題など“政治とカネ”をめぐる問題点ばかりを露呈している。

また、マスメディアでは自民党内の混迷ぶりばかりが伝えられ、結果、民主党が次期政権の担い手にふさわしいとされるが、肝心の「マニフェスト」については、そのほとんどが本当に実現可能かなど検証されていない。
「政策よりも政局」を伝えるほうがたやすいので、それも一面では仕方のないことなのかもしれないが、ここまでくるとニュース・バリューの選別(どのニュースを重点的に取り上げるか)を超越していると感じざるを得ない。民主党の広報チャンネルと化したごときだ。



鳩山代表の個人献金偽装問題については、「故人」献金問題とも称されている。
これは、鳩山代表の政治資金管理団体「友愛政経懇話会」が政治資金収支報告書に、すでに亡くなっている人を個人献金者として記載していたという問題だ。18日、同様の事例が、鳩山代表の政党支部「民主党北海道第9区総支部」でも見つかった。

鳩山献金偽装で政倫審…民主欠席、うやむやに?

 衆院政治倫理審査会(政倫審)は17日午前、鳩山民主党代表の資金管理団体の個人献金偽装問題について、審査の開始を与党の賛成で議決した。

 民主党委員は欠席した。与党側は鳩山氏本人の弁明を求めたが、政倫審の出席に強制力はない。民主党は国会で審議拒否に入っており、鳩山氏も応じない姿勢のため、審査は行えずに終了する見通しだ。

 審査会は、与党委員の申し立てで開かれた。自民党の小此木八郎衆院議員は申し立ての趣旨説明で、「疑惑がある以上、鳩山氏本人が政治資金の実態を正確に把握し、政倫審において速やか、かつ明確に弁明すべきだ」と述べた。

 審査会が議員本人からの申し出によらず、政倫審委員の申し立てで開かれたのは初めて。公明党の漆原良夫国会対策委員長も17日、記者団に「鳩山代表自ら積極的に国民の前で説明する必要がある」と指摘した。

(17日、読売新聞)

鳩山代表の政党支部も「故人献金」16万円

 民主党代表の鳩山由紀夫氏が代表を務める「民主党北海道第9区総支部」が、2001年の政治資金収支報告書に、既に亡くなっていた男性から16万8000円の寄付を受けたと記載した疑いがあることがわかった。

 鳩山代表の資金管理団体「友愛政経懇話会」でも、「故人献金」などの虚偽記載が既に判明している。

 北海道公報などによると、同総支部が01年に受けた5万円以上の個人献金は18人で計506万円。この中に、登別市議ら6人の名前で各16万8000円を寄付したとする記載があったが、うち1人は、00年3月に亡くなった元市議の名前になっていた。

 元市議の妻は「生前は寄付をしていたと聞いていたが、亡くなった翌年になぜ寄付の記載があるのかわからない」と話している。同総支部の現在の会計責任者は「古いことなので確認のしようがなく、コメントできない」としている。

(18日、読売新聞)

虚偽献金、知らぬはずない=「兄は黒いハト」−鳩山前総務相

 自民党の鳩山邦夫前総務相は18日、三重県鈴鹿市で講演し、兄の鳩山由紀夫民主党代表の虚偽献金問題について「(兄は)黒いハトと言われる理由がある。うそで固められた政治資金収支報告書を作っておきながら、秘書がやったと言って責任転嫁する。兄と秘書は仲が良くて一体で、知らないというのは通用しない」と述べた。

 鳩山氏は津市での講演でも「黒いハトは死んだ人から政治献金をもらう器用さを持ってる。本当はもっと(実態を)知っているが、兄弟愛が少し残っているのでこれ以上は言えない」と語った。

(19日、時事通信)

当初は「単なる誤記載」で逃げ切れると思っていたようだが、嘘を正当化するためにまた嘘をつけば、余計嘘はバレやすくなるものである。
ここにきて民主党は「衆院政治倫理審査会への欠席」という最終手段に打って出た。まともに本当のことを話せないから、政倫審自体に出席しない。やはり、これでは民主党は政権政党になり得る資格がないと感じる。



次に、民主党が主張する「マニフェスト」についてだが、過去にもこのブログにおいて、民主党が“財源を無視した美辞麗句”ばかりを主張していることに変化はない。
同時に、民主党が政権政党の座に近づくとして、今後、日本国民の命をも巻き込む問題として浮上するのが「外交・安全保障」政策である。
党内の意見を統一できないゆえに、その場その場で場当たり的な策を講じる姿勢をみると、非常に大きな不安感を抱いてしまう。
例えば、日米安保に賛成の立場の人々には「これから米国と深い連携を取ります」と謳い、反対の人々には「これからは米国と距離を置きます」と述べる。

選択の手引:’09衆院選 民主、海賊法案反対の裏で… 船員組合に成立示唆

 海上自衛隊を東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策に派遣する海賊対処法。自衛隊派遣に慎重姿勢だった民主党は4月21日、与党に自衛隊派遣を条件付きで容認する修正案を示した。だが細かい点で与党との修正協議は折り合わず、最終的に決裂。政府案は6月19日、衆院で与党の3分の2以上の賛成で可決され、民主党は反対に回った。

 民主党修正案の主な柱の一つは、自衛官に「首相主導の海賊対処本部(新設)」の身分も持たせて派遣するというものだった。

 自衛隊派遣に難色を示しながら事実上容認する、不可解な修正案が生み出されたのは、党の支持母体である連合の傘下組合「全日本海員組合」(組合員2万5000人)の要求を踏まえてのことだ。

 「党幹部が『憲法の範囲で、自衛隊が海賊を取り締まるのはやむを得ない』と言っている」。商業用船舶の船員で構成される同組合の藤沢洋二組合長は4月中旬、民主党関係者から告げられた。

 同組合は海賊対策で船員の人命保護を優先し、与野党に自衛隊派遣を認める法制定を求めていた。藤沢組合長は、「我々は有力な産業別労働団体。発言力がある」と胸を張った。

    ◇

 政府案に反対しながら、水面下では支持母体の要求であいまいな修正案を提出した民主党。民主党の外交安保はどこへ向かうのか。<9面に「民主政権」研究 外交・安保編>

(18日、毎日新聞)

民主党は、はたして外交・安保問題をどのように捉えているのか。外交・安保政策を真剣に考えているのか。党としてまとめられている政策にも疑問点は多く、矛盾を多く抱える内容ばかりだ(詳しくは、毎日新聞の特集を)。
このような政党に不信感を感じるのは当然のことだ。民主党は日に日に、旧新進党のような雑多性を際立たせている。

民主党が次期政権を担う資格を持つかどうかは、来る総選挙で国民一人ひとりが判断することだが、その際、何度も言うようだが重要なのは「政策の中身」であって「イメージ」ではない。
「もう自民党政治には飽きた」「日本が変化してほしい」という理由だけで、政権政党の座を野党に移すことが正しいのかどうか。
「一度やらせてみて、ダメならまた政権政党を変えればいい」という声も、ずっと前からよく聞く。はたして今、日本にそれだけの余裕はあるだろうか。与党と民主党のマニフェストを比較した上で、その結論を出してほしい。

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2009年03月04日

このタイミングに小沢代表秘書が逮捕された本当の理由

「金丸金脈」を受け継いだ小沢氏。ついに小沢氏側が西松建設に献金を請求した事実も明らかに。

小沢氏秘書逮捕 金丸氏から託された縁

20090304_ozawa_01.jpg(C)産経新聞

 民主党代表の小沢一郎氏と、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の癒着が3日、浮き彫りになった。西松と政界との関係をたどると、小沢一郎氏が“後継者”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏との付き合いが原点とされる。政界再編の度にキーマンとされてきた“豪腕・小沢”側がなぜ西松側から長年にわたって巨額の献金を受けてきたのか。東京地検特捜部は今後、実態解明を進めていくもようだ。

 西松建設の2つの政治団体は、平成16〜18年の3年間で、与野党の国会議員19人の政治団体などに対して献金を行っている。

 小沢氏以外の議員に対する主な献金は、自民党の尾身幸次元財務相の資金管理団体「幸政会」に対し400万円、自民党の森喜朗元首相の同「春風会」に対し300万円、民主党の山岡賢次国対委員長の同「賢友会」などだった。

 こうした中で、小沢氏は資金管理団体「陸山会」が1400万円、代表を務める政党支部「民主党岩手県第4区総支部」が1000万円と突出していた。

 ある検察幹部は「ほかの議員は、パーティー券の購入が主だったり、献金時期が盆暮れに集中するなど儀礼的な傾向が強い。小沢氏の長年にわたる献金は、金額や献金時期においても際立っている」と小沢氏側の立件の意義を話す。

 西松建設と小沢氏の親密な関係が始まった背景には、小沢氏の“後見人”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏の存在があった。「竹下派七奉行」の中でも小沢氏を特に重用した金丸氏が47歳の若さで小沢氏を自民党幹事長に推したエピソードはよく知られる。

 金丸氏の次男が、昭和40年代後半から西松の社長だった杉本三吾氏の娘と結婚しており、当時の状況を知る同社関係者は、「金丸氏から西松を託されたのが小沢氏だった」と話す。

 金丸氏一辺倒だった西松の“政界人脈”は、同氏の平成4年の政界引退とともに、小沢氏支援へと傾倒していった。西松元社員は「東北では小沢さんが建設に強く、何でも指導力を発揮するので、小沢さんの力を借りたいという動きはあった」と語る。また別の社員は「スーパーゼネコンが仕切っていた談合が6年前ごろからなくなり、業界内の付き合いで与えられる仕事がなくなった。その結果、小沢さんに頼る傾向が強くなった」と明かす。

 西松側は、違法献金が問題にならないよう、献金の原資を社員にいったん会費の形で負担させた後、会社側が全額負担するなど巧妙な手口を使っていた。

 社内では、献金システムを発案したとされる前社長の国沢幹雄容疑者ら一部の幹部以外、使途先などは一切明らかにされず、トップシークレットだったという。会費を払ったことがある西松社員は「上司に頼まれて、断れなかった。何のために使うのか、説明されなかった」。別の社員は「将来の出世に影響すると思い、妻と2人分を支払った。支給総額が10万円ほど多かったが、総額しか書かれておらず、本当に上乗せされていたのか分からない」としている。

 一方、こうした「賞与上乗せ」のほか、社員の名前を使って献金する「名義貸し」のパターンがあったことも新たに分かった。名義貸しに加担した社員は「上司に『名前を借りるよ』といわれ、後日、政治家の事務所から領収書が送られてきた」という。

 複数の同社関係者は「政治献金をコントロールしていたのは国沢容疑者だった」と証言している。

(4日、産経新聞)

きょう(4日)午前9時前、民主党の小沢一郎代表は民主党本部に入り、役員会を開いた後に記者会見を開いた。
会見で小沢氏は「今回の検察の強制捜査は、従来からのやり方を超えた異常な手法。政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だ」と述べ、公設第一秘書の逮捕は、政府・与党から検察権力に圧力をかけたものであるとの主張を繰り返した。
また、自身の代表続投を明言し、国民などへの謝罪の気持ちについて問われると、「今、お詫びをするという意味においては理由は見当たらない」と謝罪を拒否した。

小沢氏の会見を受け、民主党の渡部恒三最高顧問は「俺は、同じ党の同志として、彼の今日の記者会見の発言を信じる」と述べた。
鳩山由紀夫幹事長は「むしろ検察側に、この根拠を国民にしっかりと示す、むしろ彼らの方に説明責任があると、そのように感じます」と話した。
しかし、党内のある議員からは「検察は他に裏の情報があるのかな」「これ以上、何も出て来なければいいけど」といった声が聞かれた。

一方、自民党議員らからは、小沢氏の姿勢に疑問を投げかける発言が相次いだ。
自民党の町村信孝前官房長官は、民主党幹部らが「国策捜査」などと反発していることについて「許しがたい。民主党が政権を取ったら、どんどん国策捜査をやると逆に言っているようなものだ」と批判した。 
中川秀直元幹事長は「ただ、捜査当局への批判と否定だけですからね。やっぱりあの会見だけでは疑問が残りますね」と述べた。
片山さつき衆院議員は「民主党の若い方たちは、それでいいんですかね。他党のことですから私どもが申し上げることではないけど」とコメント。
大島理森国対委員長は「(与党の陰謀や国策捜査ではないかという声もあるが?)全くそういうことはありません。日本の司法・立法・行政の中での確立した中で、そういうことができるものではございません」と語った。

民主党と同じ野党からも、厳しい声が相次いでいる。
共産党の志位和夫委員長は「国策捜査というふうに民主党側から声が上がっていますけども、そういう根拠は示されていないと思います。根拠なくそういう責任を他に転嫁するのは、公党のなすべきことではないと思う」と述べた。
社民党の福島瑞穂党首からも「普通、巨額の金を、というか献金してくれる相手について、通常は私たちの普通でしたら、確認するとか、どういう人かなと思うのではないかと思いますが、これはもう捜査に委ねられているところですから」との意見が出た。

解散・総選挙が取り沙汰される時期に、検察当局が野党の大物政治家の関係者を逮捕することは、普通はない。そのようなことをした場合、「政府・与党による国策捜査ではないか」との“陰謀説”が立ってしまうからだ。逮捕や強制捜査は選挙後に行われるのが通常である。
しかし、検察側はあえてこのタイミングを選び、小沢氏の公設第一秘書を逮捕した。それはなぜか。大きく分けて2つの理由があると思う。

一つは、逮捕された小沢氏秘書・大久保隆規容疑者に問われている一部の容疑が、今月末に時効を迎えるからだ。献金額の多さなどから、検察は小沢氏の事件を特捜部として見過ごせない悪質な事件だと判断したのだろう。特捜部の覚悟を感じる。
もう一つは、大久保容疑者が最近、憔悴(しょうすい)しているとの情報を特捜部が掴んだためである。先月(2月)24日には、長野県の村井 仁知事の元秘書・右近謙一参事が自殺した。この元秘書は、西松建設の裏金問題で特捜部から事情聴取を受けていた人物である。事件の“最重要人物”の自殺を防ぐ面からも、検察はあえてこの時期に動いたものとみられる。

検察側が逮捕に踏み切った背景には、検察側の「絶対の自信」がある。
関係者の話によると、逮捕された大久保容疑者は、問題の政治団体から献金を受ける際、請求書を政治団体に対してではなく、西松建設に対して送っていたという。これは、大久保容疑者が、西松建設からの違法献金だったことを認識していたことになる。
大久保容疑者が西松建設側に政治献金を依頼した上で、献金先の団体についても西松建設の本社と直接連絡を取り合って決めていた疑いがあることも分かっている。
また、西松建設の関係者が、特捜部の事情聴取に対して「西松建設は、他の社に比べて、公共工事の受注で東北地方が弱かった。東北地方に影響力を持つ小沢代表の力に期待し、献金を続けた」という趣旨の話をしているという。
特捜部は、献金の見返りに何らかの便宜供与がなかったかなどについても、慎重に調べる方針だ。

上記に掲げた産経新聞の記事を読んでもらえば分かる通り、小沢氏は故・金丸信元自民党副総裁に寵愛された政治家である。
西松建設は、金丸氏の政界引退後、「西松建設と金丸氏のつながり」を「西松建設と小沢氏のつながり」へとスライドした。小沢氏は、そっくりそのまま“金丸金脈”を継承したのである。今回浮上した、10年間で総額1億8000万円に及ぶ脱法献金は、“金丸仕込み”の献金ルートなのだ。

大久保容疑者から西松建設に対しての「献金依頼」の存在や、西松建設幹部による供述などからも、大久保容疑者が違法性を認識して犯行を行った可能性は極めて高い。
この期に及んで「陰謀・国策捜査だ」などと主張するのは、論理展開としてあまりにも無理があるし、完全な言い逃れである。それを小沢代表以下、民主党の幹部が総じて行っているのだから性質(たち)が悪い。
聞いた話によると、“陰謀”ありきでコメンテーターが議論を展開しているワイドショーなどもあるようだ。元首相ではないが、怒りを通り越してあきれてしまう。“陰謀説”は、政府・与党ならびに検察に対する誹謗中傷以外のなにものでもなく、検察を愚弄するのもいい加減にしてほしい。

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2009年03月03日

小沢代表秘書逮捕! 「陰謀説」「行方不明」の民主党に政権を担う資格なし

都合の悪い事実から逃亡する民主党代表。「陰謀」などという言葉を軽く使う民主党幹部。

西松建設献金で小沢氏公設第一秘書を逮捕 政治資金規正法違反

20090303_ozawa_01.jpg(C)産経新聞

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をトンネルにして政界へ事実上の企業献金を続けていたとされる問題で、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党代表の政治団体「陸山会(りくざんかい)」を家宅捜索。小沢代表の公設第一秘書、大久保隆規容疑者や、西松建設前社長の国沢幹雄容疑者ら計3人の逮捕状を取り、2人を逮捕した。

 調べによると、大久保容疑者らは、西松建設のOBが代表を務める2つの団体から計約2100万円を受けていたが、この団体はダミーで、大久保容疑者らはこれが禁止されている企業献金に当たることを認識していた疑いがもたれている。

 西松建設をめぐっては、同社が海外で作った裏金を無届けのまま国内に持ち込んだとして元副社長の藤巻恵次容疑者らが特捜部に外為法違反容疑で逮捕されている。約10億円に上る裏金については、国沢幹雄社長が黙認していた疑いが浮上しているほか、特捜部は一連の家宅捜索で、この裏金を含め不明朗な資金の流れが政治献金などにあてられた疑いがあると見て全容解明を進めていた。

(3日、産経新聞)

小沢氏秘書逮捕 「陸山会」捜索 警察官も出動

20090303_ozawa_02.jpg(C)産経新聞

 民主党・小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」の事務所がある東京・赤坂のマンションには、午後5時15分ごろから2回に渡り、東京地検の係員ら計15人が捜索に入り、資料などを押収した。

 マンションは赤坂の裏通りに位置し、人通りの比較的少ない閑静な一角。住宅のほか、有名人の事務所としても利用されているという。

 50人近い報道陣が建物前に詰めかけ、警視庁赤坂署の警察官が交通整理に出動。騒然とした空気に包まれた。

 マンション内で事務所を構える50歳代の女性は「普段は静かな建物。小沢さんに関連する事務所があることすら知らなかった」と驚いた様子で話した。

 近くで勤務する会社員の男性(64)は「建物前に黒塗りの車が止まっているのを見たことがある。民主も勢いよく自民を叩いていたが、結局は同じということか」と憤りを口にした。

(3日、産経新聞)

緊迫の小沢氏事務所 女性「何もわかりません」

20090303_ozawa_03.jpg(C)産経新聞

 東京・永田町の議員会館内にある小沢一郎氏の事務室前には、午後3時すぎに報道陣が一斉に詰めかけた。

 「小沢一郎」のネームプレートがかかる同館6階の605号室。出入りの多い他の議員事務室に比べて関係者の出入りはほとんどなく、ドアは固く閉じられたまま。部屋の中からは電話に対応する人の声がかすかに聞こえる程度だ。

 午後5時すぎ、事務室から出てきた事務員とみられる女性は、小沢氏の所在などを問う報道陣に「何もわかりません」と言って足早に去っていった。

 午後6時すぎには女性が事務室に入室したが、報道陣から「秘書の方ですか」と聞かれても無言のままだった。

(3日、産経新聞)

民主党・小沢一郎代表の政治団体「陸山会」が、西松建設から違法献金を受けていた疑いが強まり、きょう(3日)、東京地検特捜部は政治資金規正法違反容疑で小沢氏の公設第一秘書らを逮捕した。
調べなどによると、西松建設OBが代表を務める「新政治問題研究会」など2団体の会費は、一部社員が現金で支払い、後で会社が賞与に上乗せする形で補てんする仕組みだった。
このため、2団体からの与野党議員や首長に対する献金は実質的には西松建設による「脱法献金」だったと指摘されていた。「社員→政治団体→陸山会」の形だと称しておきながら、実際は「会社→陸山会」だったのである。特捜部は、複数の与野党議員の中でも小沢氏側の受領額が最も多いことなどから、突出して悪質と判断した模様だ。
西松建設側から「陸山会」に渡った金額の総額は10年間で総額約2億円とされる。

民主党本部では当初、今後の国会対応などを協議するために午後2時半から小沢氏ら党三役による幹部会が開かれる予定だった。小沢氏は午後、民主党本部に姿を見せ、執行部のメンバーを前に「まったく問題ない」と述べたという。
小沢氏は午後3時すぎに党本部に姿を見せ、大勢の報道陣を一瞥して、いつも通りの様子で役員室に入って行った。
幹部会後の囲み取材で、鳩山由紀夫幹事長は「小沢代表から『全く心配いりません』という話でありました。すべて自分のお金の出し入れ、すべて明らかにしている方ですから『全く問題はない』と、ご本人がそう申していました」と述べた。
小沢氏はこのように疑惑を完全に否定。鳩山幹事長もまた、「政権与党の陰謀の感じもするので、断固戦いたい」などと“陰謀説”まで主張してみせた。
午後4時すぎ、小沢氏は記者に無言で党本部を後にした。現在は“行方不明”だという。今回の事態に民主党内には大きな動揺が走り、現実味を帯びる政権交代に影響が出ることも予想される。



「小沢氏公設第一秘書逮捕」を受けて、与野党の反応は以下の通り。


(民主党)

小沢氏の側近である民主党・山岡賢次国対委員長は「仕組まれた陰謀ですよ。そういう、手段を選ばず選挙に勝ちたいと、党が生き残りたいと。ここまでくると、こういうことをやるようでは、末期症状だと思います」と、鳩山氏同様、まさかの“陰謀説”を主張している。
民主党の輿石東参院議員会長は、「別に問題ないでしょう」とアッケラカンに話した。専門用語でいうところの「危機認識の欠如」が露呈されている。
ある民主党幹部は、「選挙には影響が出る。特捜部はやりすぎとの批判を受けるんじゃないか」と述べている。
また別の民主党議員からは、「官邸がやったに違いない。あとで国策捜査とわかったら、大変なことになるぞ」と強気の発言も飛び出している。
参議院民主党の幹部は「家宅捜索が行われたら、ただでは済まない。そのタイミングで解散を打たれたら万事休すだ」と述べるなど、民主党内には動揺が広がっている。


(自民党)

自民党の細田博之幹事長は「事実は司直の手で今後明らかになる。小沢事務所に強制捜査が入ったということは、(東京地検に)ある程度の心証があると思うが、コメントは控えたいと思います」と、現時点でのコメントは差し控えつつも、東京地検には「心証」があるのではないかとの見方を示した。
加藤紘一元幹事長(無派閥)は「やっぱり(影響は)大きいと思いますよ。いずれにしても、これでまた政治に対する信頼が、ぐらつきますね」と述べた。
平沢勝栄衆院議員(山崎派)は「私は、(小沢氏は)説明された方がいいと思いますけどね。与党が例えば『敵失』を喜ぶとかいうことは、万が一にもあってはならないと思いますよ」と話した。
自民党の若手議員も、今回の逮捕についてコメントしている。
柴山昌彦衆院議員(町村派)は「政権を担おうとする政党の代表であるわけですから、しっかりと国民に対して納得のできるような形で、説明責任を果たしてもらうしかないと思っています。解散の時期が左右されるということは、十分あり得ると思います」との見解を示した。
水野賢一衆院議員(無派閥)は「今、民主党代表だというだけじゃなくて、場合によって、総選挙後に内閣総理大臣になるかもしれないという政治状況の中で、当然、その人が疑惑に対して説明責任を果たさなきゃいけないというのは当然だと思います」と話した。
自民党内からは「小沢氏は代表を辞任するしかないんじゃないか。小沢氏が代表を辞任して、代表選挙になったところで解散するのも手だ」といった話も出ている。


(公明党)

公明党の北側一雄幹事長は「事実関係について、まずはきちんと説明していただくこと。説明責任を果たしていただくということが大事」と話した。



現時点では、小沢氏の公設第一秘書が実際に違法行為をしたかどうかは断定できないし、逮捕された秘書は犯行を否認している。
しかし、今回、改めて明らかになったのは、小沢氏が“ネクスト総理”の器を持つ政治家ではないということと、民主党に政権を任せることなどできないということだ。

小沢氏は、きょう(3日)午後4時すぎに民主党本部を出たあと、行方がわからない状況となっている。小沢氏は党本部を出る際、記者団の質問には何も答えず、警護官に守られるようにして出て行ったという。
政府・与党に少しでも疑惑が生じた際には、説明責任を果たすべきだとの声の前に「まずは辞任だ!」などと声高に叫ぶ民主党だが、自分のところの代表は、都合の悪い事実から“逃亡”している。「ネクスト総理が行方不明」などということであれば、それこそ国内外に大きな悪影響が出ることすら分かっていないのか。
あえて付記すれば、小沢氏は自分に都合が悪くなると、すぐに姿を隠す政治家である。自民党離党の際もそうだった。“逃亡”“行方不明”は、小沢氏の十八番なのである。

「逮捕は政府による陰謀だ」などと主張し、なぜか逮捕者を出した小沢氏を擁護してい民主党幹部も、異常だ。鳩山幹事長、山岡国対委員長はいとも簡単に“陰謀”などという言葉を使った。
政府の陰謀により検察が動き、逮捕者を捏造するなど、あまりにもあきれた話であり、こんなことを「政権準備政党」(自称)の幹部が述べるとは、日本の政治の成熟度が疑われる。私見を述べれば、鳩山氏と山岡氏に国会議員を続行する資格はなく、即刻、中学生にでも議席を譲るべきではないだろうか。

“ネクスト総理”の公設第一秘書が逮捕され、事実関係が明らかにならないうちから小沢氏を擁護し、政府による「陰謀説」まで主張している民主党。
もしこれが“陰謀”だとしたなら、小沢氏批判を展開せず、事実を冷静に見守る姿勢を示している、麻生内閣の河村健夫官房長官や自民党の細田博之幹事長は何なのだろう。与党幹部の反応を見た上で、「これは陰謀だ」などと声高に叫ぶ鳩山氏や山岡氏は、政治家というより人間として問題があるのではないか。

民主党内の一部の“良識ある”議員からは、「小沢代表は辞任すべきだ」との声も出ている。何しろ、党代表の公設第一秘書が逮捕されたのだ。この代表を総理にするために数年間働いてきたのが、「こんな人物に総理を任せられるか」というムードになってきた。国民の怒りも相当強いのではないか。
事実関係は、今後、司法が明らかにしてくれると確信しているが、小沢氏に“ネクスト総理”になる資格はないこと、そして民主党に政権政党に資格がないことは、現時点で間違いなく断言できる。

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2009年02月22日

谷垣元財務相が代表質問 党内からは「谷垣首相」期待の声も

“ポスト麻生”をめぐり、谷垣グループの議員たちも遅れを取らないよう必死だ。

<川崎二郎元厚労相>「谷垣首相」に期待感示す

20090206_s_tanigaki.jpg(C)ロイター

 「谷垣禎一元国土交通相には選挙より、自民党総裁選を頭の中においてもらわなければいけない」−−自民党の川崎二郎元厚生労働相は20日夜、東京都内で開いた自身のパーティーで講演し、「ポスト麻生」をにらみ、同じ古賀派に所属する谷垣氏に総裁選出馬への準備を始めるよう促した。谷垣氏は06年総裁選に出馬し、安倍晋三元首相に敗れている。

 川崎氏は自民党内で麻生政権への不信感が強まっていることを指摘。「なるべく早く、その日が来ることを期待したい」と、「谷垣首相」への期待感を示した。【三沢耕平】

(21日、毎日新聞)

16日、自民党の古賀誠選対委員長は名古屋市内で開かれたパーティーであいさつし、郵政民営化などに関連して麻生太郎首相を批判した小泉純一郎元首相について「『真っ正面から鉄砲を撃った』と煽る人がいたが、まるで至近距離から鉄砲を撃ったようなものだ」と強い口調で批判した。
同席した谷垣禎一元財務相(前党政調会長)も「麻生首相の下で結束すべきで、小泉元首相といえども発言には注意してもらいたい」と述べた。
平成20年10〜12月期の国内総生産(GDP)速報値が年率換算で12.7%減になったことに関しては、谷垣氏は「非常に深刻な数字」と話した。

20日午後の衆院予算委員会では、代表質問に立った谷垣氏から、麻生首相に対して苦言が呈された。
谷垣氏は「内閣の中にも若干、気の緩みがあるのではないか、こう思われることがございましたし、また、政権を支えて頑張らなくてはならない与党の中にも、若干、不協和音があるのが現状であります」と述べた。
これに対し、麻生首相は「まずは景気回復。私どもは、この一点に絞って今後、懸命に努力をしていかなければならない」と応じた。
この日の予算委員会では、谷垣氏が「麻生総理のふるまいは、100年後であろうと、必ずあの時、日本の政治がどうだったのかと。一番問われるのは総理ご本人だと思います」と強調する場面もみられた。

そんな中、旧谷垣派(現古賀派)幹部であり谷垣氏の側近である川崎二郎元厚労相が、20日夜開いた自身のパーティーで「谷垣首相」への期待感を示した。
谷垣氏は2006年総裁選に出馬したが、この時は安倍晋三元首相に破れた。このときの推薦人は、園田博之政調会長代理や後藤田正純衆院議員など、現在、与謝野馨財務・金融担当・経財担当相の支持層と一致している。
2006年総裁選で谷垣氏が政権公約として強調したのは、次の3点に絞られる。
・財政再建
・対アジア外交活性化
・“絆”あふれる地域コミュニティの復活


次の総裁選がいつ行われるかは分からないが、“ポスト麻生”をめぐって党内ではすでに何人かの議員の名前が挙がっており、谷垣氏もこの中に含まれる。
ちなみに、他に名前が挙がっていて、かつ有力視されている“ポスト麻生候補”候補は、与謝野氏、石原伸晃元政調会長、小池百合子元防衛相など。中川秀直元幹事長も、出馬に含みを持たせた発言をしている。
私個人としては、野田聖子消費者相の閣議後会見をいつも面白いと思っているので、これを今後もう少し見てみたいなとは思っている。野田氏のことを、私はかつてこのブログで厳しく非難したが、現時点では“野田アレルギー”は皆無だ。

早くも、“ポスト麻生”をめぐって錯綜を始めた自民党内の動き。
そんな中、昨日(20日)行われた谷垣氏による代表質問は、「コップの中の争いごと」をしている場合ではないという危機意識を強調したものだったといえよう。
自民党は一度支えると決めた総理のことでゴタゴタしている時ではないし、小泉元首相の“欠席”発言などという次元の低いものに影響を受けている場合でもない。
選挙に向けたパフォーマンスや政局劇なんかいらないのであって、もっと“当たり前”の政治を実現してほしい、というのが国民の共通意識ではないか。

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2009年02月14日

“小泉発言”に永田町が衝撃 …しかしすべてはシナリオ通り?

小泉元首相の発言に、あれほど森元首相が不快感を示している理由とは?

<小泉発言>古賀誠氏が批判 山崎拓氏は「大勢に影響せず」

 自民党の古賀誠選対委員長は14日、小泉純一郎元首相が定額給付金の財源を確保する08年度第2次補正予算関連法案の衆院再可決に疑問を示したことについて「再可決は党の機関決定を経ている。首相まで経験した方が、政権の足を引っ張る印象を与えるのは慎むべきだ」と批判した。福岡市内で開かれた党福岡県連大会後、記者団の質問に答えた。

 一方、小泉政権当時、党幹事長を務めた自民党の山崎拓前副総裁は、県連大会のあいさつで「郵政民営化という政治課題について、小泉氏の信念を述べたもので、政権批判ではない」と指摘。記者団には「小泉氏本人の採決反対は100%ない。消極的な欠席はあり得るが、大勢に影響しない」と述べ、造反の動きは広がらないとの見方を示した。【田所柳子】

(14日、毎日新聞)

<小泉発言>町村信孝氏も批判 「場違いなタイミング」

 自民党町村派会長の町村信孝前官房長官は14日、北海道江別市で記者団に対し、小泉純一郎元首相の発言について「国会情勢が分かっていないから、場違いなタイミングで発言してしまったのではないか」と批判した。これに先立つ会合では「小泉さんが言ったからといって以前賛成したものに反対する議員はいない。方々手を打っている」と述べ、再可決の際に与党からの造反はほとんどないとの見方を示した。【鈴木勝一】

(14日、毎日新聞)

12日、自民党本部で「郵政民営化を堅持し推進する集い」が開かれ、小泉純一郎元首相や武部勤元幹事長、中川秀直元幹事長、小池百合子元防衛相らが出席した。
この会合で小泉氏は、麻生太郎首相の“郵政民営化見直し”発言について「怒るというよりも笑っちゃうぐらい、もう、ただただあきれている」と厳しく麻生政権を批判した。
定額給付金についても「私は本当にこの法案(補正予算関連法案)が(衆院の)3分の2を使ってでも成立させねばならない法案だとは思っていないんです」と、事実上反対する姿勢を打ち出した。
首相のリーダーシップについては「政治で力を得るには信頼だ。特に首相、首相の発言に信頼がなければ戦えない」と発言した。

この衝撃の“小泉発言”を受け、麻生内閣の河村建夫官房長官は「厳しいお灸を据えられた」「しつけをするとき、殺す気で殴る親はいない」と述べ、小泉氏の首相批判は「親心」との見方を披露。「拳々服膺(ふくよう)しながら難局を乗り切るのが首相の使命だ」と語った。
二階俊博経産相は「群を抜いて存在感と影響力を持つ政治家だ。小泉氏の言うことには慎重に、謙虚に耳を傾ける態度が必要だ」と述べた。
定額給付金に関する小泉発言に対して、麻生首相に近い中川昭一財務相は「一旦(小泉氏も)賛成し、党で決定したものを、今頃反対だと、首相までされた方が言うのは理解に苦しむ」と批判。
野田聖子消費者行政担当相も「最初の採決の時に言ってほしかった」と苦言を呈し、金子一義国交相も「一歩踏み込み過ぎた」と強調した。 

私個人の意見としては、このブログなどで「定額給付金は最大の景気対策だ」などと持ち上げた手前、中川財務相や野田消費者相の発言に賛同する。
中川秀直氏が言うように、政権に注文をつけたり意見を申したりするのは、なんら悪いことではない。なんら悪いことではないが、それは政策決定の過程における話であって、一度、党で決定されたものを「私は本来はこの法案に反対だった」などと言うのは、筋の違う話だろう。

“小泉発言”は、小泉氏による公の場で初めての「@麻生政権批判」と「A定額給付金批判」があったという意味で二重の衝撃を持つものだが、今回の“小泉発言”の引き金を抜いたのは、麻生首相自身である。
麻生首相は、衆院予算委員会で、郵政民営化における郵政公社の4分社化について「私はもともと小泉内閣において郵政民営化に賛成ではありませんでしたので」などと発言した。
小泉氏にとって、郵政民営化は自身の人生における最重要課題である。議員初当選以来、全神経を「郵政民営化」の5文字に注いできたといっても過言ではない。

その郵政民営化に茶々をつけられたというのは、小泉氏にとって気分のよい話ではなかっただろう。
麻生発言は、小泉氏の一番触れてはいけない部分に触れてしまったといえる。TBSの記者などは「麻生発言は、龍の尾ならぬ“小泉ライオンの尻尾”を踏んでしまった」と話している。
小泉氏による定額給付金批判発言についても、これは「麻生憎し」の延長線上に過ぎず、麻生政権に対する「批判のための批判」である。この点、小泉氏は民主党と同等であるといえよう。

ただ、もちろん留意しておきたいのは、政治家の言葉には必ず裏の意味があるということである。
ましてや小泉氏は、2001年党総裁選で「自民党をぶっ壊す」と公言し、下馬評を覆して総裁の座を獲得した人物だ。
2005年には「郵政民営化」というワン・テーマのみで、史上稀にみる選挙戦術を駆使し、「郵政総選挙」にて自民党を大勝に導いた。
小泉氏の発言やパフォーマンスは「ワンフレーズ・ポリティクス」などと揶揄されたが、小泉氏が戦後第3位の長期に渡り、総理の座を維持し続けたのは、ひとえに小泉氏の“発言力”があったからだ。
小泉改革に批判をする方々も、小泉氏が言葉を巧みに使い分けすることのできる政治家であることに異論はないだろう。

今回の“小泉発言”は、実は麻生首相との裏のつながりがあった上での、シナリオ通りの発言だという推測もできる。小泉氏があえて麻生首相の敵役となり、自民党内での攻防をそのまま衆院選に持ち込もうというシナリオだ。
これは前回衆院選(2005年)と同じパターンで、この時は党内の郵政民営化推進派(「刺客」)と反対派(「抵抗勢力」)の争いを前面に押し出すことによって、民主党など他の野党の存在感を埋没させた。
民主党は“蚊帳の外”に追いやられ、自民党による自民党のための総選挙が展開された。「自民党をぶっ壊す」と公約した小泉氏は、実は自民党の救世主だったのである。

もちろん過度な妄想は厳禁だが、“小泉発言”の背景にこうした思惑が隠れているとしてもおかしくはない。むしろ、当選回数12回のベテラン議員が、自身の感情の赴くままにだけ発言していると考えるほうがおかしいだろう。
“小泉発言”を受けての古賀誠選対委員長、山崎拓前副総裁の反応も、すべて想定の範囲内である。
ただし、麻生首相に近い森喜朗元首相が、今回の“小泉発言”に不快感を表明しているのは、ただの演技だけではなく、自身を抜きにして「小泉―麻生」間で党内政局が運営されていること――すなわち、党内“キング・メーカー”の座が自身から小泉氏に勝手に移ろうとしていることに対する怒りがあるからかもしれない。

きょう(14日)午前、その小泉氏は成田発の日航機でモスクワに向け出発した。これは、顧問を務める民間シンクタンク「国際公共政策研究センター」による派遣だ。
ロシア政府やシンクタンク、現地企業関係者らと日露関係をめぐり非公式に意見交換し、20日に帰国する予定である。
「立つライオン後を濁す」の形で日本から去り、さらに次期衆院選では政界から去る小泉氏だが、まだまだ小泉氏による「自民党演出」はありそうだ。小泉氏と麻生首相のダブル主演による“小泉劇場”が再び幕開けするかもしれない。

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posted by Author at 21:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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