2006年06月11日

麻生太郎を阻む壁

9日、「ポスト小泉」の一人である麻生太郎外相が、出馬表明した。
「総裁選に出ると明確に言っているのは、『麻垣康三』の4人の中では、麻生太郎一人だ」という言い方だったが、これは正式な立候補表明と受け止めてよい。
出馬の条件となる20人以上の推薦についてだが、「5年前、2001年の総裁選でも推薦人を20人集められた。あの時より集まらないなんてことはない」ということで、「20人集まることは間違いない」と自信を示している。
本人が「大丈夫」だといっているのに余計なお世話だと思うが、麻生外相の言うように、推薦人集めは簡単にいくだろうか。どうしても私は、そこに疑問を持ってしまう。
麻生外相が所属する河野派は、会長である河野洋平衆院議長を除いて11名しかいない小さな所帯だ。
だから、どうしたって、他の派閥に属する議員や、派閥無所属の議員にも推薦人になってもらわねばならない。
ある前回の麻生氏の推薦人は「17人ぐらいまではスッと集まるだろうが、残り3人ぐらいを集めるのが意外と難しいんじゃないか」と若干冗談交じりに言う。
そして、麻生氏にとっては頭の痛いことに、同じ河野派の河野太郎副法相も先日、出馬を宣言した。
もっとも、河野氏の場合、20人以上の推薦人を獲得することは限りなく不可能に近いと思われるので、麻生氏にとって、総裁選における脅威とはならないが、しかし、この河野氏の動きで「(麻生氏が)派内が統一できていない」という印象は強くなるばかりである。
これは、麻生氏の党内外に向けての印象を、決定的に悪くするだろう。
しかも、党内では、もはや「安福」支持二極化が起きている。
今、「この麻生太郎を総理総裁に」と叫んでも、「安福」の構図を変えることは非常に難しいだろう。
これは、谷垣禎一財務相にも当てはまることだが、しかし、麻生氏と谷垣氏とでは、少し見受けられるものが異なる。
先日発足された、安部晋三官房長官を中心とした再チャレンジ政策推進議連。
この議連には「安部支持」議員たちが多数集まっていることから、後々、「安部陣営の中核」となるのではないかと言われているが、この議連には、谷垣派・二階派所属議員は一名も参加していない。
「河野派」「谷垣派」。
同じ小派閥だとは言っても、片や河野派はゴタゴタが続き、片や谷垣派は一致団結、「絆」が強しといった印象である。
谷垣氏が政権構想として、頻繁に「絆」という言葉を使うのも納得のいくような気がする。
とはいえ、本当のところ、麻生氏と谷垣氏にこの「派閥のまとまり」を除いて(もちろん政策も除いて)、さほど大きな相違はない。
というのは、それほど「安福」二極化の流れは強いものであるからだ。
この流れを変えることが出来るのかどうか。
麻生・谷垣両氏は推薦人になりそうな人がダブるかもしれない。
そうすると、麻生VS谷垣ということになるかもしれない。
「政治は所詮、権力闘争だと割り切っておいたほうがよい」という自民党・久間総務会長の言葉が、すべてを如実に物語っている。
posted by Author at 14:52| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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