2007年02月18日

“貧乏クジ”をめぐる民主の迷走ぶり

まるで、貧乏クジ。
「政権交代」を目指しているはずの民主党だが、迷走が止まらない。

都知事選、参院議員擁立認めぬ=「浅野氏は出馬意思ない」−小沢民主代表

 民主党の小沢一郎代表は17日、津市内で記者会見し、東京都知事選の候補者選びについて「(民主党は)参院選で過半数(獲得)を目指している。したがって、参院の議席を減らすような結果になることは避けてほしい」と述べ、選挙区選出の同党参院議員の擁立は認めない考えを示した。候補者として名前が取りざたされている蓮舫氏らを念頭に置いているとみられる。
 小沢氏はまた、党都連が出馬を打診した浅野史郎前宮城県知事について「多分、出馬の意思はないだろう」と指摘。待望論が根強い菅直人代表代行に関しても「今までわたしに代わって国会論戦や選挙応援など(の役割)を果たしてくれた。今後もそういうことでやっていきたい」として、擁立しない方針を重ねて示した。 

(2月17日、時事通信)


筑紫哲也、鳥越俊太郎、久米宏、田丸美寿々、果ては吉永小百合など、大きな名前が挙がってはすぐさま消えていった。
菅氏ルートから挙がった「浅野史郎」という名前だが、これが無理となって、民主党内からは、責任を取り菅氏自身が出馬するよう求める声が根強い。
また、「勝手連」でなく、党が一致して応援するためには、菅氏の出馬しか選択肢が残されていない、という声が東京都連から上がっているという。

浅野氏の出馬は本人も明確に否定している上に、第一、宮城県知事を終えて、慶大教授になって、また首長選に出るなど整合性が付かない。
さらに、このゴタゴタである。
「浅野史郎さんを“東京都知事”に出馬させる会」などという「市民組織」が結成されたらしいが、浅野氏にとってはいい迷惑だろう。というより、新手のいやがらせにしか思えない。「出馬させる会」って、あんた。
このような状況下で、民主党から出る人はよっぽどの楽天家か、人生を棒に振りたいという人しかいないのではないか。
そもそも、民主党は、前回選挙からのこの4年間、一体何をしていたのだろうか。疑問だ。

そして、菅氏は今回も逃げる。
去年の衆院選で、僅差で辛くも勝ち取った小選挙区の議席を失いたくはないのだろう。
民主党政権が出来たときに、心臓に疾患を抱える小沢一郎代表に代わって、[内閣総理大臣」の職を受けることを夢見ているのかもしれない。
そして何より、石原慎太郎に負けることが怖いのだろう。それはつまり、失職、失業を意味する。息子の源太郎と同じにはなりたくない、というわけだ。
都知事選で落選したとなれば、評判もがた落ち、次回衆院選に小選挙区で出てみたところで、落選してしまうだろう。
何よりも自分が可愛いのだ。可愛くて仕方がないのだ。だから、逃げるしかない。
そこに、「男」はいない。こんなんじゃ、カイワレ大根が泣くぞ。

都知事選候補 浅野氏最後は出る

 東京都知事選挙の候補者に挙がっている前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は14日、「(出馬の)意欲はない」「(出る予定は)もちろんない」と否定的な見方を示した。今後、民主党関係者と接触する可能性も否定した。
 浅野氏は、3選を目指す石原慎太郎都知事に対する対抗馬として、民主党が今月に入り、出馬を打診した。浅野氏に断られると、国会議員などから「誰かを出すしかなくなる」(民主党議員)が、「浅野氏は最終的に出る」(民主党関係者)との見方が広がっている。浅野氏は「人事については話せない」と微妙な言い方もしており、民主党幹部は周囲に「ほぼ決まった」と話している。ドタン場で出馬表明という形になりそうだ。

(2月18日、日刊ゲンダイ)


こんな“お気楽”な日刊ゲンダイの記事は、黙殺したい。

民主党内から、ということで、現在「都知事候補」候補が上がっているのは、
・海江田万里(前衆院議員、東京1区)
・蓮舫(参院議員、東京)
・門より子(参院議員、党東京都連会長)
などといった顔ぶれだ。
現実味があるのは、海江田氏出馬→見事に大惨敗といったところだろうか。
とりあえず、今月28日に控える党東京都連の会合で、誰が候補として紹介されるか、楽しみにしたい。
posted by Author at 12:04| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月14日

地球の裏側から奪う「健康」

今夜は、ある記事を紹介したい。

アマゾン:熱帯林が次々消滅 何気なく食べている大豆の陰で… 南さん、保護を訴え

 ◇先住民と一緒に暮らす南研子さん、保護を訴え

 「健康によい」と、大豆や鶏肉を何気なく食べていますが、その一方でアマゾンの熱帯林が次々と失われていることを考えて下さい――。ブラジルのアマゾン先住民と生活を共にしながら、熱帯林を守る活動を行っている南研子さん(59)が、そんなメッセージを送り続けている。【小島正美】

 ◇代替燃料も輸入

 アマゾンの熱帯林は世界の熱帯林の約3割を占める。その熱帯林に住む先住民は500年前までは1000万人近くいたとされるが、今は約32万人しかいない。そうした中、毎年、四国の約1・5倍に当たる面積が焼き払われ、その跡地に牛や鶏を飼う牧場や鶏舎が作られ、大豆畑やサトウキビ畑ができる。南さんは「このままだと30〜40年でアマゾンの熱帯林がなくなってしまう」と危機感を持つ。

 日本はサトウキビなどを原料にしたエタノールを石油の代替燃料としてブラジルから輸入し、国内で消費される冷凍食品やコンビニ弁当ではブラジル産の大豆や鶏肉が多く使われている。南さんは「健康志向で大豆などが食べられていますが、熱帯林の破壊が進んでいます」と地球の反対側の出来事に目を向けてほしいと訴える。

 ◇資金不足、トラスト 4000万円あれば救えた森も

 テレビの番組などで美術制作を担当していた。89年に「アマゾンを守ろう」とのスローガンを掲げて、英国の歌手のスティングが来日。そのイベントのボランティアを通じて先住民に出会い、熱帯林の破壊の問題が深刻であることを知った。「家族か、アマゾンか」の選択に迫られ、「やるからには徹底してやろう」と保護団体を設立した。

 以来、毎年アマゾンに行き、先住民と暮らし、その現状を日本に伝える活動を続けている。先住民の暮らしには文字も貨幣もなく、弓矢を使って獲物を捕ることが今も生活の一部となっている。あやとりや石けりなど日本人にとってはなつかしい遊びもあるという。

 南さんは「先住民の子どもたちは食べ物を粗末にしません。苦労して獲得したことを知っているからです。日本でも、もっと子どもたちに生産の現場を見せることが必要です」と話す。

 現在、18部族約2万人が住む居住区の保護を重点的に支援しているが、「行くたびに煙をもうもうと上げて焼かれていく森が目につく。6年前、4000万円あれば保護できる森林があったが、そのお金がなかった。そこは今、ダムになっています」とトラスト活動の資金不足に悩む。

 南さんは、アマゾンの現状を「アマゾン、森の精霊からの声」(ほんの木・1680円)にまとめた。現代文明を見直す材料に満ちた内容の一冊で、子育ての参考書としても読むことができる。

 先住民の暮らしと自然を日本の人々に知ってもらおうと今年5〜9月、先住民を日本に招き、広島市や川崎市などで「アマゾンのアート展」を開く。

  ◇  ◇  ◇

 熱帯森林保護団体(東京都世田谷区・年会費5000円、電話03・5481・1912、ファクス03・5481・1913)。

(2月14日、毎日新聞)


地球は一つしかない。
誰かが健康になるためには、誰かが不健康にならないといけない――というのは、まさに格差問題のことである。
我々日本人は、地球の裏側から、「健康」を頂戴している。奪っている、といってもいい。

“ロハス(LOHAS)”という考え方が、日本にも広く浸透していて、それ自体はとても良いことだと思う。
ただ、金持ちだからロハスな生活が送れる、というのは少しおかしいと思うのだが、どうだろうか。
posted by Author at 23:17| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 国際/イラク戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

「議員特権」という“遊び心”

9日、議員特権に関する「コンテスト」が開かれた。

<議員特権>ワースト大賞は東京都議会、2位は横浜市議会

 厚遇と思われる議員表彰制度や不透明な政務調査費など、全国の地方議員の議員特権の中から最悪な事例を選ぶ「ワースト議員特権コンテスト」が9日、東京都千代田区で開かれた。投票によって「ワースト大賞」には、領収書提出の必要のない1人当たり月額60万円の政務調査費が支給され、在職25年で太田道灌像贈呈など議員表彰制度がある東京都議会が選ばれた。統一地方選を前に「議員特権を拒否する候補者を支援しよう」とのアピールも行われた。
 このコンテストは、無所属の地方議員や市民らが11月からスタートした「なくそう!議員特権 つながろう!みどり・共生・平和の市民派議員キャンペーン2007」(事務局・東京都)の一環。趣旨に賛同した市民から23例の応募があった。
 コンテストでは放送タレントの永六輔さんが「こういう遊び心のあるコンテストが大事」とあいさつ。その後、大学教授ら5人の審査委員と参加者による計222点の投票で、東京都議会が54点を集めた。ワースト2位は横浜市議会(45点)、同3位は埼玉県議会(39点)だった。【川俣享子】

(2月9日、毎日新聞)


実は、このニュースは『NEWS ZERO』(日本テレビ)で知った。
過去、このブログで散々に評価してきた『NEWS ZERO』だが、ここ最近は見応えのある情報バラエティー番組だと感じる。
バラエティー番組なのに、ニュースの放送時間が多く、政治ネタも多様だ。第一、「多事争論」がない。
“夜のめざましテレビ”、“夜の情報サプリメント”として、「赤坂の御隠居」にはなじまない層が楽しみにしていそうだ。

それは、さておき、「ワースト議員特権コンテスト」である。
いまいち出所の分からない団体による「遊び心のあるコンテスト」(永六輔氏)だそうだが、だったら私も、遊び心いっぱいに、一言言わせていただきたい。

昨日、『NEWS ZERO』で見たのは、全国市議会議長会の「議員特権」である、「宝石製の議員バッジ」だ。
単価は5000円強ほどで、在職10年以上の者に贈与される。
『NEWS ZERO』のスタジオではアナウンサーがあきれていたが、私などは、このバッジに「遊び心」を感じた。
「遊び心」の重要性を深く認識する永氏が、このバッジには「遊び心」を感じなかったのが残念でならない。
問題となるべきは、在職10年以上の「ご褒美」として宝石製のバッジを作ること自体ではないだろう。
地方自治体の困難な財政状況の中で、小さなことから歳出削減を徹底していこうという姿勢が感じられないのが、問題なのだ。
いわば、消防隊員が、火事の一報を受けたにもかかわらず、予定通りに同僚の送別会を開く――といったようなもので、危機意識の感じられない状況が何より問題だ。
議員特権すべてが悪いわけではないにしても、自分たちの身体にメスを入れることの出来るような議員が生まれることを期待したい。
私が知っているのは地方自治体でなく、国会でだけの話になってしまうが、事実、そういった「議員特権見直し」の動きは加速している。
今後、さらに“改革”が求められる。

それとは別に、今回の「コンテスト」には一種の違和感を感じた。
「反権力」の大看板を掲げて、とりあえず“お上”に反抗することを社会正義とし、危なくなったら“本気”ではなく“嘲笑”で逃げるような、ネガティブ・キャンペーンを繰り広げる「市民団体」とは、一体何なのだろうと、いつも思う。
大体、「反権力」ほど権力的なものはない。
posted by Author at 19:48| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。