2007年03月27日

さようなら、『スタ☆メン』。

一昨日の25日(日)、このブログでも何度も取り上げてきた情報番組『スタ☆メン』(フジテレビ)が終了した。

阿川佐和子と爆笑問題の3人がキャスターを務め、ゲスト・パメラーには池上彰や森永卓郎、橋下徹(今夏、第7子が出産予定)らを迎えてきた。
爆笑問題・太田光による、押切もえや吹石一恵らへの“いびり”も名物だった。

ライブドアによる“ニッポン放送買収問題”で、司会者のギャランティを削減するために打ち切られた『EZ!TV』に替わり、スタートした『スタ☆メン』。
当初のタイトルは、『週刊人物ライブ スタ☆メン』。「ニュースの数だけ人がいる。人の数だけニュースがある。」をコンセプトに、“人”にこだわった情報番組を作り上げてきた。

『スタ☆メン』終了の理由については、『発掘!あるある大辞典U』(関西テレビ)での“やらせ問題”が関連しているという噂も聞かれる。
それが本当だとすれば、「ライブドア問題で始まり、『あるある』問題で終わる」ということになろう。残念なことだ。

私は、これといって、固定してテレビ番組を見ることが少ないのだが、『スタ☆メン』だけは、1年半前のスタートから、ほぼ毎回見てきたという自負がある。
もちろん、『スタ☆メン』での太田光やパネラーたちの意見に必ずしも賛同できたわけではない。若干、腹の立ちそうなこともあった。
それなのに、なぜ、私が『スタ☆メン』を見続けることが出来たのかといえば、阿川さんや爆笑問題、パネラー、それに渡辺和洋アナウンサーが揃っての番組の雰囲気に、毎回、新鮮さと“生放送っぽさ”を感じてきたからである。

中でも、阿川さんの番組の進行ぶりは、ずっと昔の『筑紫哲也 NEWS23(第二部)』(TBSテレビ)、数年前からの『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)のそれとはまた違い、フレッシュで、和やかながらも刺激的だった。
テレビの画面には、“天然”にも、おっちょこちょいにも写る阿川さんだが、実際には深い知識と見識がある。
キャスターとしてそれを露にしないことで、番組をより分厚いものにする技術は、阿川さんの専売特許だろう。そこが塩田真弓(テレビ東京)との違いだと言ってしまえば、そうかもしれない。
そして、間違いなく、『スタ☆メン』は、「キャスター・阿川佐和子」を最大限に楽しむことの出来る番組だった。

春は別れの季節であり、別れがあれば、また、出会いもある。
この枠において、来週4月1日(日)からは、『新報道プレミアA』がスタートする。
キャスターは、安藤優子と滝川クリステル。FNN看板キャスターの2人がカメラの前に揃う。フジテレビでは、女性2人がメインキャスターを務める番組は初めてだという。個人的には、2人の体力が心配だ。
レギュラー・コメンテーターには、元『きょうの出来事』(日本テレビ)キャスターで、保守派の論客として名高い、櫻井よしこを迎える。

女だらけ、キャスター経験者だらけ。

毎週、ゲストとしてコメンテーターを招くというが、その方が男性であったなら、こんな“怖い”スタジオには入るのが躊躇されるだろう。
少しでも、「フジ・サンケイグループ傘下の放送局での番組内における発言」としてふさわしくない発言をしようものなら、安藤・櫻井両女史に怒鳴られ、滝川女史に上目遣いで睨まれそうだ。

私にとって、来週から始まる『新報道プレミアA』は見逃せない番組になりそうだが、ともかく、『スタ☆メン』は面白い情報番組だった。
正直、もう少し見たかった。
posted by Author at 18:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

堀江被告を支持した過去を、忘れたとは言わせない

“厳刑”が下ったといえよう。

ライブドア判決 堀江被告に実刑 懲役2年6月 東京地裁

 証券取引法違反(偽計・風説の流布、有価証券報告書の虚偽記載)に問われたライブドア(LD)前社長、堀江貴文被告(34)に対し、東京地裁は16日、懲役2年6月(求刑・懲役4年)の実刑判決を言い渡した。堀江前社長は無罪を主張していたが、小坂敏幸裁判長は、前社長の関与を認定し「上場企業の経営者としての自覚はみじんも感じられない」と厳しく指弾。「見せ掛けの成長にこだわり、一般投資者を欺き、その判断を誤らせた責任は重い。実刑をもって臨むのが相当」と述べた。前社長は控訴した。
 事件では、ナンバー2だった前財務担当取締役、宮内亮治被告(39)らLD元幹部5人と公認会計士2人、LDと関連会社ライブドアマーケティング(LDM)の2法人が起訴されたが、判決は堀江前社長が初めて。
 判決は、LDMの架空売り上げは前社長が指示し、それ以外は宮内被告が中心となり計画・実行したと認定。前社長主導とまでは認めなかったが「最終的な決定をする形で関与し、前社長の指示・了承なしに各犯行はあり得なかった」と判断した。その根拠として、前社長の関与を供述した宮内被告らの証言の信用性を認めるとともに、起訴事実の一部を否認する前代表取締役の熊谷史人被告(29)が同様に証言したことも支えとした。
 焦点となった投資事業組合(ファンド)については「脱法目的で組織されたうえ、主要な経理処理がLD側の指示で行われ、自主的判断が介在していない」としてダミーだったと認定。ファンドを介した自社株売却益を売上高に計上する一連のシステムを「企業利益のみを追求した犯罪で、目的に酌量の余地はない。LDが新株を発行し、その売り上げ計上で業績向上を実現しているに等しい」と非難。「錬金術」と断じた検察側の主張を追認した。
 一方、宮内被告の「横領疑惑」について「検察は、立件のうえ不起訴にするなど、厳正公平さに対する疑念を払拭(ふっしょく)しておくことも可能だった」と指摘。「前社長が不公平感を抱くのも理解できないわけではない」と述べた。【篠田航一】
 ◇   ◇
 堀江前社長は昨年4月に保証金3億円で保釈されたが、実刑判決により取り消され、収監の手続きが取られた。弁護側は再保釈を請求しており、認められれば16日中に再保釈されるとみられる。
 ◇極めて意義深い
 岩村修二・東京地検次席検事の話 この種の事件において、迅速な審理の下で的確な判断を得たことは極めて意義深い。
 <判決骨子>
 1 自社株売却益の売上高計上に使われた投資事業組合(ファンド)は脱法目的で組織され、存在を否定されるべきだから、売却益の売上高計上は許されない。
 2 堀江前社長の故意・共謀は、信用できる前財務担当取締役の宮内亮治被告らの証言により認定できる。メールなどで裏付けられている前代表取締役、熊谷史人被告の供述とも符合する。
 3 LDMの架空売り上げ以外は、宮内被告が中心となって計画・実行し、前社長は宮内被告の提案を了承したにとどまる。しかし中心的な役割を担い、前社長の指示・了承なしに各犯行はありえなかった。
 4 宮内被告の「横領疑惑」を主張した弁護側の公訴棄却の申し立ては、宮内被告が会社財産の一部を個人的に費消したことは強く疑われるものの、検察との黙契があったとは認められない。
(16日、毎日新聞)


<ライブドア判決>堀江被告を保釈 保証金は5億円

 ライブドア前社長の堀江貴文被告(34)は16日に東京地裁で実刑判決を受けたことで、昨年4月の保釈が取り消され拘置手続きが取られたため、弁護人は即日、再保釈を請求した。東京地裁は同日、保釈を認める決定を出し、保釈保証金は昨年4月の3億円を上回る5億円。弁護側は、拘置手続きに伴い返却された3億円に加え、2億円を現金で納付し、前社長は同日夕に保釈された。

(16日、毎日新聞)


今回の判決を受けて、民放各局は報道特番を放送した。
フジテレビでは過去の事があったからだろう、“厳刑”というテロップを使ったり、宗像紀夫弁護士の堀江被告に批判的なコメント(「普通、下の者が勝手に動くということはありえない」など)で番組を統一していた。
あるライブドア社員の「堀江社長が一切知らないはずがない。ありえない」というコメントも印象的に使用していた。

印象に残ったのは、テレビ東京での伊藤洋一氏の話だ。
「選別の目」を持つことが大事であり、自分の五感にマッチした企業に投資することが重要だという。同感だ。
ライブドア ショックというものがあり、なぜ検察は2006年の“1月16日”にライブドア本社の強制捜査に踏み切ったのか、など疑問の点は残るが、それはともかく、マーケットではこれら一連のライブドア騒動をすっかり乗り越えているように思われる。
有罪判決を受け、堀江被告の弁護人は「企業を志す人の意欲がそがれるのではないか」といったことを言っているが、その心配は要らないことを、ここ数年の起業社数のデータが物語っている。
それだけに、“ライブドア裁判”は、経済の話とは異なる種類のものと思われる。

私個人の感想を言うと、堀江被告の裁判は、初めから終わりまで、すべてが検察のペースで進んだという印象だ。
もっとも、今回の実刑判決をもって「終わり」とは言えず、堀江被告は控訴をすると思われるので、まだまだ裁判は続き、結審するのは1,2年後も先になるだろう。
宮内亮治、熊谷史人両被告らの証言が、堀江被告の証言よりも信憑性が高いと認定され、もしも検察側にシナリオがあるならば、まさにその通りに事が運んだといえる。

話は、伊藤氏の「選別の目」の話に戻る。
ライブドアが出した虚偽の情報によって多大な損失を被った株主たちが、「被害者の会」を結成したり、損害賠償請求をしたりすることは当たり前だとして、気になるのは、それ以前の問題だ。
つまり、そもそも、なぜライブドアのようなうさんくさい会社を信用したのか。いや、うさんくさいと思うのは、私だけかもしれない。うさんくさい会社を信用するのも、個人の自由だ。

しかし、こういったことを言うのは怒られるかもしれないが、そこをあえて言うなら、ライブドアに真剣に投資した人間の品性が分からない。

堀江貴文という人間にチャレンジ精神を感じた人間の、精神性が分からない。
堀江を賞賛し、時代の寵児ともてはやしたメディアの公共性なるものがどこにあるのかが分からない。
堀江の言動の浅薄さに目を向けず、単に、反権力の象徴として堀江を容認した、中高年を含めての社会人の知性が分からない。
なぜ、分からないのか。なぜ、疑問に思わないのか。なぜ、気付かないのか。
この怒りにも似た思いで、私は、過去、各方面で「ライブドア バッシング」を行なった。最も過激だったのは、例のニッポン放送買収騒動の時だったろう。

もう堀江被告は、過去の人である。
メディアに上手いように使われ、いち早く捨てられた過去の人である。
彼を「英雄」「ヒーロー」として扱った人たち――サラリーマン、学生、主婦、個人投資家、子供、政治家、経営者――は、そして、メディアは、今、彼のことをどう思うのだろうか。
あの時はさんざもてはやしておいて、今はすっかり身を引いて、したり顔で「最高経営責任者として責任を取るのは当たり前」などと公言しているのではないか。
もはや、メディアのせいには出来ない。当時、堀江を批難するメディアもあったにはあったし、その中で、堀江を支持することを決めたのは、彼ら自身の判断によるところである。
彼らに問いたい。あの時、あなたはなぜ堀江貴文を支持したのか。
そして、あなたは、今、「かつて堀江を支持した」という事実から逃げるのか。うじ虫のごとく。
あなたは、確かに、あの時言ったはずだ。「堀江は権力構造に突破口を開ける人物だ」と。「何かおもしろいことしようって言うんだからいいんじゃないの、ナベツネに歯向かうんだからエラいよ」と。
それを、忘れたとは言わせない。
永く、堀江を糾弾し、批判し、馬鹿にし、見下し、こき下ろして来た人間が訴えたいのは、まさにその点である。
タグ:ライブドア
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2007年03月10日

“40年間”に一体何の意味があったのか

またもや複雑な気持ちになってしまった。

袴田事件支援団体の集会「無罪の心証」と元裁判官

 静岡県で1966年、みそ会社専務一家4人が殺害された「袴田事件」で、袴田巌死刑囚(71)(再審請求中)に対する1審・静岡地裁の死刑判決にかかわった元裁判官の熊本典道氏(69)が9日、東京都内で開かれた支援団体の集会に参加し、「自分は無罪の心証だったが、裁判長ともう1人の裁判官を説得できず、2対1の多数決で死刑判決を出してしまった」と明かした。

 熊本氏が、「評議の内容」を公の場で話したのは初めてで、再審支援に協力する意向も示した。

 裁判官が、判決に至るまでの議論の内容など評議の中身を明かすのは裁判所法に違反するが、熊本氏は「高裁や最高裁が間違いに気づいてくれることを願っていたが、かなわなかった。人の命を救うための緊急避難的な措置」と話した。

(3月10日、読売新聞)


熊本氏は「検察側の立証では有罪に出来なかった」と語り、今後は再審請求を支援するという。(毎日新聞)

袴田死刑囚は、現在71歳。刑務所内では、健常な精神状態を保つことが出来ず、お姉さんともまともな会話は出来ない。
今回の熊本氏の告白を伝えても、袴田死刑囚は特別な反応を示していない。

歴史を語る上で仮定の話をすることは無意味だが、もしも、死刑判決直後にでも、熊本氏が告白していれば、袴田死刑囚が現在のような精神状態に陥ることは防げたかもしれない。
そして、それは、袴田死刑囚が死刑でなくなる可能性を引き上げるものとなったかもしれない。

個人の行動について言うと、個人攻撃につながりかねないから躊躇するのだが、やはり、私は、「40年前の判決時に告白するか、自らが死ぬときに言うかしかなかった」と思っている。
遺言書に「私は無罪だと思っていた」との文面を残し、自らがこの世を去ったときに、初めて公表してもらうということだ。

判決の正当性などについては置いておくとして、気になるのは、熊本氏が「なぜ、いま告白したのか」である。
熊本氏は「40年間、言うべきかどうか悩んできた」と話しているが、どうして40年前に告白することは出来なかったのか。
まさか、自己保身のためではあるまい。

判決時に自らの気持ちを正直に言うことが、どうして出来なかったのか。
そして、裁判官で言うところの定年である70歳を目前にして、「やっぱり私は…」と言い出すのは、「遅すぎる」といわれても仕方がないのではないか。

悩み、苦しんできた40年間は、まさに熊本氏にとって「生き地獄」であったろう。

しかし、その40年間とは、一体なんだったのか。
40年待たなければならない告白だったのか。40年待つことに何の意味があったというのだろうか。
今、袴田死刑囚の死刑を見直そうといわれても、もはや、袴田死刑囚が健常な精神状態を取り戻す望みは薄い。

熊本氏が会見で涙を流している姿を見ると、2年後に導入される裁判員制度について、私の考え方は変わった。
私は、“法の素人である民間人が人を裁く時、客観的な視点や法律の観点でなく、「感情」が基準となってしまうのではないか”という危惧を抱いていたのだが、今回の「告白」で、裁判官も人間だということが分かったのである。

裁判官とて、法のプロフェッショナルとはいえない。つまり、この国の司法は、もとより「感情」に侵されているのだ。
タグ:袴田事件
posted by Author at 12:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月09日

ハーゲンダッツ“練乳いちご”を食して

今日、話題の新製品を食べてみた。
今月5日(金)から発売されている『ハーゲンダッツ クリスピーサンド 練乳いちご』だ。
一ヶ月ほど前から「発売される」と聞いて、楽しみにしていた。無事に5日から発売されたわけだが、買うのを忘れてしまったり、時間に余裕がなかったりで、この一週間買えずにいた。

そして、今日。
「念願かなって」というほどのものでもないだろうが、ついに、セブン・イレブンで税込294円の『クリスピーサンド 練乳いちご』を購入した。

“New”と印刷された箱をミシン目に沿って開け、ハーゲンダッツのロゴが印刷された袋を開くと、そこは“お菓子の夢の世界”だった。
さすが、果汁・果肉23%だけはある。一口で、「練乳」「いちご」も感じる仕組みのようだ。
食べ進めていくと、「いちご」よりも「練乳」を強く感じるようになってきた。そのあたりまで来たら、ウエハースの部分が効いてくる。『クリスピーサンド』ならではの、「練乳いちご」だといえるだろう。

つまり、それは美味しかった。

新しくなった『生茶』のTVコマーシャルでは、「うまいは甘い」という北大路魯山人の言葉が使われているが、たしかにこの『練乳いちご』を食べると、そう思えてくる。

うまいは甘い。『練乳いちご』は、うまいし、甘い。

ラインアップ 商品情報 ハーゲンダッツ
posted by Author at 20:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日日雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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