2007年09月10日

首相所信表明…封印された“安倍カラー”

第168臨時国会はきょう招集され、衆院本会議場では、午後2時から安倍晋三首相が所信表明演説を行った。

所信表明演説全文はこちら(iza!)


昨年9月の就任以来、今回で2度目となる安倍首相の所信表明演説だが、前回の演説文字数が約8,300字だったの対し、今回は約4,900字と“半減”。

演説の冒頭、安倍首相は中越沖地震による被災者に対して「お見舞い」を申し上げたが、その直後には先の参院選で大敗したことに触れ、

「深い反省の上に立って、今後、国政に当たっていきたいと考えております。」

と、「反省」の色を表した。

今回の演説では、安倍首相の特色を表す、いわゆる「安倍カラー」の言葉が大幅に削減されており、よって演説全体もだいぶ“スリム”なものになっている。

『美しい国』 8回 → 1回
『再チャレンジ』 5回 → 0回
『憲法』への言及 5回 → 1回
カタカナ言葉  激減


※左が前回、右が今回の演説においての発言数。

上の表をご覧いただければお分かりいただけるように、安倍首相はあえて「安倍カラー」を“封印”している。
これは、「テロ特別措置法」という1本の法案に進退を賭けなければならないほど、政権が窮地に立たされている現状を意味しており、「安倍カラー」を打ち出すほどの余力が安倍首相には残っていなかったとみるのが、素直だろう。

11月1日に期限が切れる「テロ特措法」を今国会で延長することは、国際社会の一員として“テロとの戦い”を今後も継続していくことを示す。

安倍首相は、昨日(9日)、APEC開催地のオーストラリアで、「海上自衛隊の給油活動が継続されなければ、内閣総辞職も辞さない」と言明した。
「テロ特措法」延長、ないしはそれに変わる新法の成立を、今国会で実現させない限り、11月1日を持って、自衛隊のアフガンにおける給油活動は寸断されてしまう。
1本の法案の行方次第で内閣の行方も定まるということで、まさに今国会は「テロ特国会」となるといえるだろう。

安倍首相が国会開会直前の昨日、「内閣総辞職も辞さない」という“最後のカード”を早々に切り出したことについて、ある自民党議員は

「安倍首相は総辞職は覚悟しているんだろう。もう総理はがっくり来ちゃってるんじゃないか」

と語り、安倍首相の政権を担当する意欲が薄れてきていて、安倍首相は事実上「総辞職」の意向を固めたようなものだ、との見方をしている。

「テロ特措法」について、野党側は反対の姿勢を崩す気配を一向に見せておらず、安倍政権としては、海自の給油活動継続について、まったく展望を開けずにいる。
首相自らが進退に触れるシーンから始まったことで、今国会は、冒頭から緊迫した展開となりそうだ。


(※)私は「テロ特措法」延長は当然なされるべきものだと考えていますが、その理由や根拠については、また後日記述します。

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posted by Author at 20:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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