2007年09月29日

後藤田氏 “津島派”からさようなら

今日は特に目ぼしい話題がなかったので、とりあえず、気になった政局ネタ3本をご紹介する。


<1本目>

死刑執行の在り方に対する鳩山法相の発言めぐり、国民新党・亀井氏との間で論争

 死刑執行の在り方に対する鳩山邦夫法相の発言をめぐり、鳩山法相と国民新党・亀井静香代表代行との間で論争が起きている。
 
 26日、国民新党・亀井代表代行は「人間の命をね、チャッチャカチャッチャカ機械みたいにさ、ボタンを入れておくとサーっと次から次へと殺されていくみたいなね。法相の資格もなければ、人間の資格がない、鳩山は!」と鳩山法相を批判した。

 その原因となったのは、安倍内閣総辞職のときの、鳩山法相の「自動的にベルトコンベヤーとは言っちゃいけないけど、法務大臣がからまなくても、自動的に客観的に進むような方法を考えたらどうか」との発言だった。

 死刑執行命令について、大胆な見直しを提案した鳩山法相は、その後再任され、一部発言を修正した。

 しかし、死刑廃止議連の会長で、「死刑廃止論」の著書もある亀井代表代行が猛反発し、鳩山法相に直接、会談を申し入れた。

 ところが鳩山法相は「『人間でない!』と、心の底から軽蔑(けいべつ)しておられるとすれば、何もわたしに会いに来られる必要はないのではないかと。人間でないと言われれば、チョウチョウにもなりたいし、トンボにもなりたいと思ってますけど」と述べた。

 実は鳩山法相は、大のチョウマニア。

 鳩山法相の「人間が駄目ならチョウになりたい」という発言に対し、亀井代表代行は「彼はチョウの収集家らしいですね。『人間じゃないならチョウになる』っていうんならね、チョウにもトンボにも美しい生命があると。何を考えているんだと。法務省の長の資格はない」と述べ、論争はさらにエスカレートした。

 この事態に、鳩山法相の兄である民主党の鳩山 由紀夫幹事長は28日、「わたしもチョウチョウが好きですから、チョウになれたらいいなと思わないわけでもありませんが...。あの人(死刑囚個人)と思い浮かべて、その人の(死刑執行)ボタンを押すようなことを大臣としてやりたくはないなと。弟(鳩山法相)の優しさの部分から出てきているのかもしれませんが、軽率な発言の部分もあったのではない」と述べた。

(28日、FNN-NEWS.COM)

私の死刑制度に対する考え方は、以前書いた通りだが、やはりどう考えても、死刑制度に反対する方が法務大臣の職を引き受けるというのはおかしい。
鳩山邦夫法相が“「死刑制度反対」の意見には与しない”との姿勢を示したことは法相として当然のことであるにも関わらず、鳩山法相の人間性を完全否定する国民新党・亀井静香代表代行の態度は、明らかにおかしい。
亀井氏は大学生時代、畑正憲さん(通称・ムツゴロウさん)が当時飼っていた犬を勝手に焼いて食べたことで有名だが、死刑制度に反対の身でありながら「あいつは生きる資格がない」などとの言葉を吐けるというのは、何とも亀井氏にしか出来ない所業だろう。


<2本目>

<自民党>後藤田衆院議員が津島派退会 求心力低下が背景に

 自民党津島派の後藤田衆院議員は28日、同派に退会届を提出した。退会の理由について「既存の派閥から一歩距離をおき、政権におもねらない議論を展開したい」と説明。同派が総裁選で額賀財務相の擁立に失敗したうえ、福田首相支持派と麻生前幹事長支持派に分裂するなど求心力を失っていることも背景にあるとみられる。

(29日、毎日新聞)

記事のタイトルを読むと、まるで後藤田正純衆院議員の「津島派内における求心力」が低下してしまったから、後藤田氏が派を飛び出たのだと勘違いしてしまう人がいるかもしれないが、そうではない。
自民党内の存在として津島派の求心力が低下してしまったのが影響して、後藤田氏は派を出たということらしい。
ベテラン組の中にも伊吹派を去った島村宜伸元農水相など、既存の派閥を脱退した議員がいるし、先日、杉村太蔵議員も武部勤元幹事長が中心となるグループを事実上、脱退した。
後藤田氏は「反安倍」勉強会の中心メンバーであるということも忘れてはならない。ちなみにこの勉強会には、谷垣派や山崎派の議員らが集まっている。麻生派の議員は参加していない。
実現が目前となっている「中宏池会」構想や、ちょっとだけ未来の“ポスト福田”争いをめぐり、後藤田氏のこの動きが、後々何らかの伏線となる可能性もある。


<3本目>

「次」にらみ麻生氏走る 全国行脚スタート、新執行部と陣取り合戦

 さきの自民党総裁選で福田康夫首相に敗れた麻生太郎前幹事長が、全国行脚をスタートさせた。麻生氏は「構造改革で光の当たらなかった地方の声をしっかり把握したい」と、その意図を語るが、入閣要請を断った上での全国行脚だけに「次期総裁をにらんだ足場固めではないか」(自民中堅)との見方も広がっている。中川昭一元政調会長ら総裁選で麻生氏を推した議員らは、今後も連携を強化する姿勢を見せており、総裁選が残した「亀裂」という形で拡大していく可能性もはらんでいる。

 28日夕、名古屋市のホテルで開かれた麻生派参院議員のセミナーで、麻生氏が「総裁選には『ここで出ないと男がすたる』と思って出馬した。地方の熱い声援を感謝している」と述べた。講演後は握手攻めにあい、戦いは終わったとはいえ、「麻生人気」の手応えをつかんだ表情だった。

 麻生氏の全国行脚は、総裁選投開票日の23日に中川氏が持ちかけた。

 中川氏「負けても悔いなしのいい総裁選でした。しばらくは無役として全国行脚でもやりましょう」

 麻生氏「おう、お前も付き合ってくれるか」

 中川氏「毒を食らわば皿までですよ」

 麻生氏「なんだ! おれは毒なのか」

 麻生氏は8月末に幹事長に就任した当時から、疲弊した党の地方組織や支持団体の立て直しに向け、全国行脚を計画していた。だが、総裁選をはさみ、全国行脚構想は自分を支持した地方組織や国会議員への「恩返し」の意味合いが強まった。麻生氏が国会議員の地元パーティーに駆けつけると前評判が立てば、パーティー券がよく売れ、後援会組織も意気上がる。次期衆院選がいつあるか分からない情勢で、麻生氏の事務所には自民党の都道府県連や国会議員から地元入りを求める声が相次ぐという。

 29日には、中川氏の地元である北海道帯広市で日本青年会議所(JC)の全国大会に出席。10月2日には、自民党茨城県連の研修会で講演を予定しており、その後も週2〜3回のペースで地方を訪れる考えだ。

 他派閥との連携強化にも力を入れる。27日夜には、都内の料亭で、中川氏(伊吹派)、鳩山邦夫法相(津島派)、菅義偉元総務相(古賀派)ら麻生氏支持を打ち出した議員へのお礼の会を開催した。「自民党再生のため一致結束していくことを確認し合った」(出席議員)という。

 新執行部としては、こうした麻生氏の動きに神経をとがらせる。古賀誠選対委員長は麻生氏に対抗するように、今週末から地方行脚を始める考えを表明した。

 「古賀氏ら主流派と麻生氏ら反主流派により、地方の陣取り合戦が激化していくのではないか」(閣僚経験者)との見方もある。

(29日、産経新聞)

どうやら麻生太郎前幹事長は、早くも“ポスト福田”に動き出しているらしい。これぞ「総裁ポストを狙う政治家の鑑」と言えよう。
青木幹雄前参院議員会長や額賀福志郎財務相らは、自由奔放、動きたいように動くことの出来る麻生氏の動きをうらやましいものに思っているかもしれない。


<おまけ>

最後に、どうでもいいことを一つ。
福田康夫首相のぶら下がり会見は、安倍晋三前首相時代と比べて、照明が全体的に落ち、雰囲気として落ち着いた感を感じる。私は、これは意外と悪くないと思う。
首相就任会見の際、安倍前首相の青いものと対照的に、赤い緞帳(と言うのか、赤いカーテンと言うのか)に変化していたのにもちょっぴりニンマリしてしまった。「粋だね〜!乙だね〜!」という感じだ。

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posted by Author at 21:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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