2007年10月30日

“いじめ&殺人容認高校”からまた逮捕者

4人目の逮捕者が出た。「売春強要」の背景には何があるのか。

恐喝少年”援助交際で稼げ”

 神戸市で自殺した高校3年の男子生徒に「ブレスレットを買え」といって現金を脅し取ったとして同じ学年の少年が逮捕された事件で少年は男子生徒に「金がないのなら援助交際して稼いだらどうだ」と迫っていたことがわかり警察は犯行のいきさつを詳しく調べています。

 この事件は神戸市須磨区の私立高校でことし7月に校舎から飛び降りて自殺した3年生の男子生徒に、携帯電話のメールで繰り返し現金を要求したとして同級生ら少年3人が逮捕されたのに続いて、29日、同じ学年の18歳の少年が「ブレスレットを4万円で買え」などと言って男子生徒から5000円を脅し取ったとして恐喝の疑いで逮捕されたものです。

 これまでの調べで少年は男子生徒に「友達が危害を加えると言っているので、ブレスレットを買えばとめてやる」などと持ちかけていたことがわかっていますが、その後の調べで男子生徒が「これ以上は払えない」と言うと少年は「金がないのなら援助交際して稼いだらどうだ」と迫っていたことが他の生徒の証言などからわかりました。

 少年は「脅したつもりはない」などと容疑を否認していますが、警察は30日少年の身柄を神戸地方検察庁に送るとともに、少年が繰り返し現金を要求していたとみて犯行のいきさつを詳しく調べています。

(30日、NHK神戸放送局

自殺生徒に洋服も売りつける

 神戸市で自殺した高校3年の男子生徒に「ブレスレットを買え」と言って現金を脅し取ったとして同じ学年の少年が逮捕された事件で、この少年は、男子生徒に洋服なども売りつけていたことがわかり、警察は、詳しいいきさつについて捜査を進めています。

 この事件では、神戸市須磨区の私立高校で、ことし7月に校舎から飛び降りて自殺した3年生の男子生徒に、携帯電話のメールで繰り返し現金を要求したとして同級生ら3人が逮捕されたのに続いて、同じ学年の18歳の少年が「ブレスレットを4万円で買え」などと言って男子生徒から5000円を脅し取ったとして、29日恐喝の疑いで逮捕され、警察は、30日少年の身柄を神戸地方検察庁に送りました。

 これまでの調べに対し、少年は容疑を否認しているということですが、警察のその後の調べで、この少年は、ブレスレットの売買をすでに逮捕されている17歳の少年を通じて男子生徒に持ちかけていたほか、洋服なども売りつけていたことが新たにわかりました。

 警察は、少年が男子生徒にブレスレットや洋服などを売りつけるようになった詳しいいきさつや自殺との関わりについて捜査を進めています。

(30日、NHK神戸放送局

きょう、国会では、福田康夫首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表による「党首対談」が行われた。
冒頭10分間は両党の幹事長らが同席したが、その後は党首同士、2人だけで“密談”。
今回の「党首対談」は、双方に思惑のあるものであった。
福田首相にとっては、来月の訪米を控え、野党との対話実績を作っておきたかったのだろう。
そして、小沢代表にとっては、「党首討論(クエスチョン・タイム)」を出来るだけ先延ばししようとの思惑があったのだろう。渦中の「山田洋行」から支援を受けていた議員は、民主党内にもいる。「党首討論」で福田首相からそこを突っ込まれることを恐れた小沢代表は、本日の「会談」を引き受けたのではないか。
双方「腹の探り合い」となった党首会談。来月2日(金)には2回目の「党首会談」、7日(水)には「党首討論」が行われる予定だ。


さて、昨日(29日)もお伝えした、「神戸・高3男子いじめ自殺」事件。
NHK神戸放送局が伝えたニュースの報道で、加害者少年たちのさらに“悪質”ないじめの実態が明らかとなった。

逮捕された少年らは、被害者である男子生徒(当時18歳)にブレスレットや洋服を強制的に購入させ、男子生徒が経済的に購入できなくなると、「援助交際して金を稼げ」と恐喝したという。
少年らは「脅したつもりはない」と話しているというが、これがもはや「いじめ」を超えた殺人未遂行為であることは誰の目にも明らかではないか。

大体、偽ブランド品の売買などといったものは、ヤクザと連携した暴走族などが常套的に行う違法商行為だ。
暴走族はヤクザに、毎月、設定された上納金を支払う。このことで、ヤクザ、暴走族、双方とも延命がなされるわけだ。
同様に、ヤクザが元締めとなる売春ネットワークも多数存在する。
「偽ブランド品強制売り付け」がダメなら「売春」で金を稼ごうというのが、ヤクザと暴走族の魂胆である。
逮捕された少年らがヤクザと関連していたのか定かではないが、彼らのやっていたことが断じて容認され得ないものであることは確かだ。

しかも、男子生徒に対しての「売春強要」である。明らかに異質な背景を感じざるを得ない。

また、朝日新聞の報道によれば、加害者の少年らは、強制的に作成された男子生徒のホームページ(詳細はこちら)に、男子生徒への中傷はもちろんのこと、当時男子生徒が交際していた女子に対する誹謗・中傷を書き込んでいたという。
記事によれば、ホームページが閉鎖されたとき、男子生徒と女子は「2人で泣いて喜んだ」という。
そうした経緯も踏まえ、どうして男子生徒は最終的に「自殺」という選択肢を選ばざるを得なかったのか。それを考えると、とても胸が痛くなる。

今回のような規模の大きいいじめは、加害者の少年1人1人が「加害者グループ」から脱退しにくい性質のものだ。
「加害者グループ」には主犯格の少年がいて、会計役を務める少年(今回の神戸の事件では「財務大臣」と呼ばれていたらしい)がいて、傷害行為の実行犯がいて、口止めや環境整備などを図る雑用係がいる。
言わば、「加害者グループ」の中で明確な上下関係が出来ていて、その関係ががんじがらめに適用されている間は、「下」の人間であれば「下」の人間であるほどグループから脱退しにくい。
こうした心理的な作用が少年らに働き、「加害者グループ」が肥大化していたいった可能性が十分に考えられる。

「神戸滝川高校自殺事件まとめwiki」(今回の事件の「まとめサイト」)には、加害者とされる少年らの写真や実名、さらには詳細な居住地、そしてこれまでのニュース動画などが掲載されている。
確実に、インターネット上の情報は、新聞・テレビなどの既存大手メディアの情報よりも先進的なものだ。
過去、少年事件の加害者少年の写真や実名を公表した週刊誌などがあったが、速報性の面でも具体性の面でも、明らかにインターネットはそれらを上回っている。
それは加害者少年や学校側にとってはきわめて「不愉快」なことだろうが、すべて事実なのだからそれはしょうがないだろう。

もはや「少年法の精神」では被害者の人権は守れない。
より大事なことは「加害者の人権を守る」ことではなく、「現実に起きているいじめをストップさせる」ことなのだ。
人をしっかり殺害にまで追いやっても、「少年法」で犯罪がカバーされる。そんなことが、はたして誰にとってよいことなのだろうか?

神戸市の私立・滝川高校の少年らがやった行為は断じて許せぬことであり、校長らの対応も実に身勝手なものだ。これでは、「いじめ・殺人容認高校」と糾弾されても致し方ないのではないか。
今後、この事件をめぐっては、新たな逮捕者が出てくる可能性も考えられる。
学校側が彼らを擁護し名前を伏せても、ネット上には彼らの実名があふれている。加害者少年らにとっては、実に残念なことだ。



<追記>

本当にどうでもよいことだが、関根麻里さんが「私が関根“胡麻”里です」と言って出演しているコマーシャルがある(理研ビタミン「ノンオイル胡麻」)
このコマーシャルでの麻里さんの表情は、父・勤さんの若かりし頃の表情に、実にそっくりだ。
やはりDNAはすさまじい。そして、関根麻里さんの活躍ぶりも素晴らしい。私も一ファンです。


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2007年10月29日

鳩山法相が仰天カミングアウト!? 「友人の友人がアルカイダ」

友達の友達はみなアルカイダ。世界に広げよう、アルカイダの輪。

鳩山法相、外国人記者ら対象の講演で「わたしの友人の友人がアルカイダ」と発言

 外国人の入国審査をめぐり、鳩山邦夫法相が「わたしの友人の友人がアルカイダに所属している」と発言した。

 29日、外国人記者らを対象に行われた講演で、鳩山邦夫法相は「わたしの友人の友人がアルカイダなんですね。何度も日本に来ていたようです」と述べた。

 さらに鳩山法相は「(その人物は)バリ島の中心部の爆破事件にからんでいた。『爆破するから近づかないように』とアドバイスを受けていました」と述べた。

 講演を聞いたビジネスタイムズ誌のアンソニー・ローリー記者は「とても奇妙な発言だった。よく考えずにしゃべっていたようだ」と話した。

 インドネシアのバリ島では、2002年10月に爆弾テロ事件が発生し、およそ200人が死亡した。

 鳩山法相は「断定した情報を基に言ったわけではない」として、テロを事前に知っていたとも受け取れるコメントを撤回した。

 さらに、29日の会見では「この話を色んなところで、講演の中で言ったことがあるが、話題にはならなかった」と述べた。

(29日、FNN-NEWS.COM)

きょう、国会では“防衛省の天皇”と呼ばれた守屋武昌・前防衛事務次官の証人喚問が行われた。
守屋氏は、過去200回を越える“接待ゴルフ”の存在を証言したが、山田洋行の元専務が設立した「日本ミライズ」に便宜を図ったことは否定した。
このほか、証人喚問では、“接待ゴルフ”の約半数回には守屋氏の妻が同伴したとの事実も明らかとなった。
これを受け、福田康夫首相は「証人喚問を見てはいないが、非常にひどいこと。あってはならないことだ」と、守屋氏を断罪した。

「公僕」たる官僚にも、プライベートな時間を保持する自由はあるだろうし、ゴルフをプレーする自由もあるだろう。
とはいえ、守屋氏の行動は防衛省の公務員倫理規定に背いているものであるし、疑いを招きかねない行為である。
法律上、国会議員は食事を「奢る」ことが出来ない。お誘いした会食の場であっても、割り勘とさせてもらうのがルールだ。
「何から何までガチガチに」というのも有事の際を考えると危険なものかもしれないが、守屋氏の行動はあまりに軽率だったと言わざるを得ないだろう。



そんな中開かれた外国人記者クラブにおける、鳩山邦夫法相の講演。
鳩山氏の口から「私の友人の友人はアルカイダ」というトンデモ発言が飛び出た。
与党幹部にとっては冷や汗モノの「ブラックジョーク」である。
この鳩山法相の発言を聞いて、私は、「ビンラディンがこの間、俺のところに電話掛けてきた。今、下北沢にいるらしい」という立川談志師匠のジョークを思い出してしまった。

それにしても、安倍晋三前内閣での法相就任以降、鳩山法相は、政治家として実に「生き生き」としているように感じられる。
人間、やはりスポットライトを浴びると自らも輝かしくなるのだろうか。
鳩山法相の話によると、「私の友人」はチョウ収集仲間だという。
その方の「友人」が本当にアルカイダのメンバーなのかどうかは確かめようもない話かもしれないが、今回のエピソード(!?)は、「永田町都市伝説」の一つだといえるかもしれない。

どうでもよいことだが、鳩山法相は毎朝、秘書のために朝食を作っている。
「秘書思いの政治家」であると同時に、優しい心をお持ちになっていらっしゃるのだろう。
こういった話を聞くと、つくづく、「鳩山兄弟は本来は政治家に向いていないんじゃないか」と思ってしまう。
とはいえ、この国には「職業の自由」があるし、兄も弟も、鳩山兄弟は国民に選ばれた「代議士」である。
これからも鳩山法相には頑張ってもらいたい。



<追記>

「神戸・高3いじめ自殺事件」で、新たに、神戸市の私立・滝川高校の男子生徒(18)が逮捕された。
これで、一連の事件に絡む逮捕者は4人となった。

<神戸いじめ自殺>高3さらに1人恐喝容疑で逮捕

 神戸市須磨区の私立高校3年生(当時18歳)のいじめ自殺事件で、兵庫県警少年捜査課と須磨署は29日、被害生徒に偽ブランド品のブレスレットを売りつけたとして新たに同学年の男子生徒(18)を恐喝容疑で逮捕した。生徒は「脅したつもりはない」と容疑を否認しているという。一連の事件では既に生徒3人が恐喝未遂容疑で逮捕、家裁送致されており、学校側は「亡くなった生徒に申し訳ない」と謝罪した。

 調べでは、生徒は今年5〜6月、被害生徒に偽ブランド品のブレスレットを4万円で買い取るよう要求。携帯電話のメールで「買わなければ友達が危害を加えると言っている」などと脅し、代金の一部として5000円を受け取った疑い。ブレスレットは被害生徒の自宅から見つかり、県警の鑑定で偽ブランド品と判明した。

 生徒は残金の支払いを要求する携帯電話のメールを十数回、被害生徒に送っており、自殺前日の7月2日にも「払う気がないのか」などと送信していたという。被害生徒は「明日、払う」と返信し、当日に自殺した。

 生徒は被害生徒とは別のクラス。ブレスレットの買い手を探していて、恐喝未遂容疑で逮捕された3人のうちの1人が、被害生徒を紹介したという。神戸地検はこの3人について「少年院送致相当」の意見を付けて神戸家裁に送致している。

 急きょ記者会見した学校側によると、自殺後の調査でブレスレットの売買を把握したが、その時点ではいじめと思わなかったという。校長は「結果の重大性から、今はいじめを超えた事件と認識している」とうなだれた。【武内彩、津島史人】

(29日、毎日新聞)

機会があればこのニュースについても、後日、詳しく記述したい。
「ブレスレットの売買」の背景にはどんなものがあったのか。いじめとの関係性は、具体的にどんなものであったか。

日本各地で「いじめ」が起きるのも、「自殺」が起こるのも珍しくない。
もしかしたら、「いじめ自殺」も珍しいものではないかもしれない。
しかし、一つ一つの事件の追跡による事実の把握なしには、「いじめ」全体の問題も把握できるはずがない。
今後も、このブログでは「神戸・高3自殺事件」を取り上げて行きたいと思う。



<永田町、明日の予定>

@福田首相(自民党総裁)と小沢一郎・民主党代表による「党首会談」
A久間章生元防衛相「手術入院」


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2007年10月27日

「亀田一家へのバッシング」をバッシングする

たかが1戦負けた程度であんなにダメージ食らうとは、本当に大毅さんは弱いんですね。

ボクシング 協栄亀田家処分 父辞職 大毅に厳重注意など

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトル戦で亀田大毅(18)=協栄=が反則行為を繰り返した問題で、協栄ジムの金平桂一郎会長(41)は26日、父史郎トレーナー(42)の辞職と、大毅に厳重注意と練習再開時に謝罪会見をすること、兄興毅(20)には3カ月の試合出場を自粛させる処分を科したと発表した。金平会長は「当初は(史郎氏を)解雇する方針だったが、25日深夜に電話で辞職の申し出があり決めた」と話した。会見に同席した興毅は「内藤(大助)選手におわびしたい。自分も含め、大毅、おやじの言動など深く反省している。亀田家を代表しておわびしたい」と謝罪し、自身がタイトル戦で反則を指示したことも認めた。今後、亀田兄弟は自宅のジムも使えず、ボクシング界から身を引く父の指導からも離れ、新しい環境で再出発する。【来住哲司】

 ▽大橋秀行・東日本ボクシング協会会長 協会が要望した協栄ジム独自の処分を行ったとの報告を受けたので、この騒動は終わりにしたい。亀田兄弟は精神的に父に頼っていたので、今が変わるチャンス。今後は虚勢を張る必要はない。礼儀正しくなればなるほど、地味になればなるほど光るのは、亀田兄弟だけだ。


 ◇亀田興毅との一問一答 

 協栄ジムでの記者会見で述べた亀田興毅との主な一問一答は次の通り。

 −−世界戦で「ひじでもええから目へ入れろ」などと大毅に言ったのは反則の指示だったのか。
 おやじもおれも言い訳はしない。おれらも世界戦で頭が真っ白になって舞い上がっていた。1ラウンドから詳しく覚えていないが、事実、映像に残っているのだから、反省している。

 −−なぜ史郎氏が会見に出ないのか。
 おやじは「自分が全部悪い。これを機会にもっと強くなって頑張ってくれ」と言っていた。見て分かる通り、ああいう性格で不器用な面があり、迷惑を掛けてややこしくなってもいけない。それなら、おれが長男だし亀田家代表として来た。

 −−史郎氏への思いは。
 小さいころから育ててくれたのはおやじ。今、自分がここにいるのも、世界チャンピオンになれたのもおやじのおかげ。世間では悪く見られているかもしれないけれど、世界一のおやじと思っている。

 −−弟の大毅選手について。
 今はまだ以前の会見の状態。会話も一言、二言だが、ボクシングは続ける。18歳で世界王者に挑戦するところまで来たのに、辞めたらもったいない。3人兄弟みんなで世界王者になることがおやじへの恩返しだから。

 −−大毅選手から、気力を感じるか。
 もう一度、立ち直って頑張ってくれると思う。元気になったら一緒にジムに通いたい。


 ◇過激な言動・ベタ足・亀田プロモーション

 ■パフォーマンス

 亀田兄弟が人気を集めたのは、過激な言動が注目されたからだ。「亀田とKOはセットや」(興毅)など大口をたたき、KOを予告。試合前にフライパンを曲げたりするパフォーマンスを演じ、試合後に大毅はリング上で歌を熱唱した。ただし、興毅が世界戦の調印式にハンバーガーを食べながら現れたり、一家で相手選手を度々侮辱するなど、あまりに品位を欠く言動も目立った。
 この日の会見で興毅は「行きすぎたところもあったと思う」と反省を示した。「計量前日にハンバーガーを食べれば、相手は『減量きつくないのか』とプレッシャーを感じる。こうしたら盛り上がるかなと、自分なりに頑張ってきたつもり」と、作戦とファンサービスが理由だったことを明かした。今後も過激パフォーマンスを続けるかどうかは「今は分からない」。金平会長は「(それが)全くゼロだとファンはどうなのか。スポーツで乗り越えていい一線なのかどうかを考えて、指導していきたい」とした。

 ■父から離脱

 亀田兄弟は史郎氏不在で今後の競技生活を送るが、「新トレーナーは人選中」(金平会長)だ。
 猛練習で鍛えたフィジカル面の優位を生かしてガードを固めて接近し、強打を見舞うのが史郎氏直伝の「亀田スタイル」。だが、ジャブをほとんど出さないうえにベタ足で、サイドに動く相手に苦戦し、アッパーにも弱い。興毅の昨年8月の世界戦や大毅の今回のタイトル戦を見れば、とても世界で通用する戦法ではないことが証明された。
 元世界王者の具志堅用高さんは史郎氏からの離脱を「兄弟にとっていいこと」と指摘。興毅には「構えをサウスポーの基本に直すべきだ。技術を直すのに時間はかかると思うが、素直な心で教われば上に行けると思う」とエールを送る。
 ただし、指導を長年受け、支えでもあった史郎氏がいなくなり、精神面での影響が懸念される。興毅は「いろんなトレーナーから(父と)違うアドバイスも受けられる。新しい亀田スタイルを作っていきたい」と決意を示す。

 ■亀田ビジネス

 協栄ジムは今回の騒動を機に亀田兄弟を史郎氏から切り離し、ジムの管理下に置いた。JBCや東日本ボクシング協会から今回の騒動の一因を「亀田家への監督不十分」と指摘され、金平会長も「今年5月までトレーナー2人を派遣していたが、史郎氏からいらないと言われて引き揚げた。その後は亀田家とのコミュニケーションが不十分だった」と認めており、正常化を図った。
 亀田兄弟との契約は「通常の選手契約に付帯するものがいろいろあり、複雑」(金平会長)。リング外のイベント活動などは史郎氏が社長を務める「亀田プロモーション」が取り仕切り、TBSなどとも独自につながる。金平会長、史郎氏の双方をよく知る関係者は「7月ごろは2人の関係が悪化し、亀田家は“独立”寸前だった」と明かす。
 これまではマッチメークも史郎氏の意向が大きく左右したが、今後はジム主導で行う。金平会長は「(ファンが)納得できる相手と試合をする」と、実力不明の外国人ばかりを相手にしたマッチメークを見直す意向を示した。


  ◆亀田大毅の反則騒動の経過◆

11日 WBCフライ級タイトルマッチで王者・内藤大助(宮田)に対し、亀田大毅が頭突き、ローブローなど反則行為を連発。十二回には内藤を投げ飛ばすレスリング行為を2度繰り返し、計3点を減点された。
12日 セコンドを務めた父史郎トレーナーと兄興毅が試合中、反則行為を指示した疑惑が浮上。興毅は談話で反則指示疑惑を「亀田家のボクシング用語」と否定。協栄ジムは「対戦相手が決まらない」として興毅の25日の試合の中止を発表。
15日 東日本ボクシング協会が協栄ジムに「亀田家ジムでの練習禁止」などを要求。JBC倫理委員会は史郎氏、亀田兄弟、金平桂一郎・協栄ジム会長にライセンス停止などの処分。
16日 金平会長が会見し「JBCの処分を受け入れる」と改めて言明。
17日 史郎氏と大毅、金平会長がJBCで謝罪会見。頭髪を丸刈りにした大毅は終始無言で途中退席。史郎氏は不服申し立てをしない意向を示したが、反則指示は否定。
18日 大毅が内藤の自宅を訪れ直接謝罪し、史郎氏も内藤に大毅の携帯電話を通じて謝った。興毅はJBCに電話で謝罪。
22日 テレビ番組で史郎氏がオールジム(大阪市)への移籍を画策したと報じられたが、津川勝・同ジム会長代行と史郎氏は否定。
24日 金平会長が会見し、謝罪会見やり直しの必要性を指摘。
25日 金平会長が亀田家で史郎氏、興毅と会談。亀田家側は自宅兼ジムでの練習禁止などを受け入れたが、史郎氏は26日の謝罪会見出席を拒否。
26日 金平会長と興毅が会見し、亀田家への処分を発表し、興毅が謝罪。

(27日、毎日新聞)

多くのテレビ番組で亀田一家の話題は取り上げられ、また、バッシングを受けている。
自分たちの意見が「多数意見」だと認識した上でのバッシングは、日本のメディア特有のものだ。
1人で正論をぶちまけることは出来なくても、「みんなで責める」ことなら出来る。それが、我が国のメディアであり、我が国の自称“知識人"たちだ。

現在、亀田一家をバッシングしている人たちの多くは、かつて亀田3兄弟について「パフォーマンスは過剰すぎるかもしれないが、別にいいんじゃないの」という姿勢を取ってきた人たちだ。
亀田3兄弟がTBSに登場し始めたころから「亀田バッシング」をしていた人間が批判を続けるのは理解できる。
しかし、世論が一つの流れへ形成されるのが明らかとなった時点で、「亀田バッシング」に転じる人たちはおかしいと思う。

これは、堀江貴文氏についての「世論」においても同様だ。
ライブドアがメディアで喜ばしく取り上げられていたときに「ライブドアバッシング」をしてみても、誰も耳を傾けてはくれなかった。
ところが、2006年1月に東京地検特捜部がライブドア本社に立ち入り捜査するやいなや、ほぼすべてのメディアが、そして、ほぼすべての自称“知識人”が、昨日までの自らの言動を忘れたかのように「ライブドアバッシング」「堀江バッシング」を行った。

高慢なことを書かせてもらうと、ライブドアや亀田3兄弟がもてはやされていた時、誰に言われるでもなく、私はライブドアはおかしな会社だと思っていたし、堀江氏や亀田一家もバッシングしていた。
初めっからの「アンチ堀江」「アンチ亀田」である私からしてみれば、今になって手のひらを返す人々の、なんと見苦しいことか。
むしろ現在の私は、世間から猛批判を受ける亀田3兄弟に救いの手を差し伸べてあげたいくらいである。

一連の「亀田バッシング」を見ていて感じるのは、叩く側の品のなさと、叩かれる側の未熟さだ。
「叩く側」であるメディアや、芸能リポーターや、ワイドショーの司会者は、亀田一家に罵詈雑言を吹きかける。以前、その口で、「亀田クンにはがんばってもらいたいねぇ〜」などと言っていたのにもかかわらず、である。

「叩かれる側」とは、つまり、亀田一家やTBSテレビのことだ。
先日、亀田史郎氏と亀田大毅選手は会見を開き、結局、大毅選手は視線を降ろしたまま、一言も発さずに会見場から出て行った。
この時私が感じていたのは、「何と無様な負けっぷりだろう」ということだ。
内藤大助チャンピオンと戦う前には、「(内藤は)ゴキブリや」「負けたら俺は切腹する。(内藤は)どうするんや?」などとビッグマウスを広げていたというのに、チャレンジャーとして1戦負けただけで、この醜態である。

「負け」に対しての免疫が弱すぎる。同時に、人間として未熟すぎる。

なぜ、亀田大毅はあんなに憔悴していたのか。現在、精神科医を自宅に呼び込むほどの精神状態に陥っているというが、なぜそこまで沈んだ気分にならなくてはならないのか。
あれだけのパフォーマンスを出来た人間が、どうして1戦敗れただけで、あんなにダメージを食らっているのだろう。
私には不思議に思えてならない。
亀田一家は、ファン・ランダエタには勝っても、世論のバッシングには負けるのですか?

たかが1戦負けただけではないか。たかが「世間」の過半数からバッシングを受けているだけではないか。
私に言わせれば、「親亀田」から「反亀田」に転じた人間など、ほとんど無価値な人間だ。そんな無価値な人間からバッシングを受けるなど、むしろ栄誉ではないか。

亀田一家の人間は、社会的耐性が弱すぎる。
どんなに騒いでも、亀田3兄弟、あなたたちの行動がトップニュースになるのは「低俗ワイドショー番組」だけでの話である。
真面目なニュース番組や報道番組では、あなたたちの言動など、良くてフラッシュニュースで取り上げられる程度だ。
亀田大毅が内藤大助に負けたことなど、国際情勢を鑑みれば、本当にどうでもよいことなのだ。

それでもメディアは、「亀田」を肴に、勝手にフィーバーし、勝手にバッシングすることをやめようとしない。
好きなだけ騒いで、好きなだけお遊戯を続けていればよい。
「お遊戯」が嫌いな私は、小汚いものからは目を背けることにした。


<追記>

ずっと前から見たかった、ディスカバリーチャンネルのDVD『アポロ11号−月面着陸に隠された真実』を見た。
「アポロは月に行ったのか!?」という疑惑とそれに対しての反証を、コンパクトにまとめている。とても面白い作品だ。
「アポロ11号は月に行っていない」などと大真面目な顔で言える人たちは、私からしてみれば一種の「天才」である。
ただし、“一種の”天才にすぎない。


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タグ:亀田3兄弟
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2007年10月25日

第2次新生ライブドアへのエール

この私がライブドアに「エール」を送る時代が、やってきた。

ライブドア 平松社長が退任、後任に石坂氏の起用内定

 ライブドアホールディングスは24日、取締役会を開き、平松庚三社長(61)が12月下旬の定時株主総会で退任し、後任に経済産業省出身で経営コンサルティング会社、アリックス・パートナーズ・アジア・エルエルシー幹部の石坂弘紀氏(34)を起用する人事を内定した。

 平松社長は自らの出身母体のソフト販売会社「弥生」の売却などでネット事業に経営資源を集中させ、グループ再建に一応のめどをつけた。

 石坂氏は04年に経産省から産業再生機構に出向し、カネボウ再建などに携わった。ライブドアでは、フジテレビなどから提起された総額約700億円の損害賠償請求訴訟への対応が最大の課題となる。

 会見で石坂氏は「私はターンアラウンド(企業再生)マネジャー」と述べ、ブログなどのネット事業を中心にグループの企業価値を高めていく考えを示した。【尾村洋介】

今月29日(月)には守屋武昌・前防衛事務次官の証人喚問、31日(水)には福田康夫首相(自民党総裁)と小沢一郎・民主党代表の党首討論が、それぞれ確定した。
「閑話休題」ではないが、久々に「ライブドア」についての話題である。

このブログでライブドアのことを取り上げるのも久しぶりなら、毎日新聞の経済面にライブドアのことが書かれたのも久しぶりだ。
すっかりライブドアは「過去のモノ」となり、あの設立者(初代・代表取締役)もすっかり「過去のヒト」となった。

そんなライブドアだが、今ももちろん仕事を続けている。
そしてこの度、代表権を持たない平松庚三社長の後任に、アリックス・パートナーズ・アジア・エルエルシー幹部の石坂弘紀氏(34)の就任が内定した。
もはや「金儲け主義」一本の社長など、現代日本のベンチャー企業の中にあっては少数派だろう。
六本木ヒルズにオフィスを構えるベンチャー企業の社長を見てみても、「金儲けだけではいけない」という気持ちを持つ若者たちが増えてきたように思う。これは日本経済の新しい局面だとすら言えるのではないか。

平松社長の体制下でも、ライブドアは、2006年1月に急速に低下した企業ブランドとしてのイメージを回復できたとは言えない。
石坂新社長がどういう舵取りをして企業価値を高めていくのか。あるいは、本来持ち得ているはずの企業価値を取り戻せるか。ライブドアは、企業の寄せ集めゆえに本来の企業価値は高いはずだ。

「汗かいて働け!」とは言わないが、最後に生き残るのは、仕事に対して真剣である者のみだろう。

自身を「ターンアラウンド(企業再生)マネジャー」と位置づけ、企業再生に並々ならぬ意欲を示した石坂氏。
今後ライブドアが上り調子になっていくことは、間違いない。
かつてライブドアとその社長に“深くて深くてさらに深い”憎しみを持った人間として、「第2次新生ライブドア」の船出に際し、石坂次期社長にエールを送りたい。



<追記>

ふと思い出したことがあったので書き留めておくと、先月の自民党総裁選後に、麻生太郎前幹事長は「麻生勉強会」を結成した。
メンバーは麻生氏、鳩山邦夫法相、甘利明経産相、菅義偉選対副委員長、中川昭一元政調会長の5人。
次期総裁船に備え入念な準備をするとともに、地方票の獲得に向けて奔走する5人組となるだろう。


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2007年10月24日

「中宏池会」実現で古賀派分裂の可能性も

はたして古賀氏は派内をまとめられるのか。一か八かの大博打だ。

<中宏池会>古賀派が1期生から聞き取り

 自民党古賀派は23日、旧宮沢派(宏池会)の流れをくむ谷垣派と合流する「中宏池会」構想について、東京都内の派閥事務所で所属議員から意見聴取を始めた。初日は1期生6人が対象で、5人が出席した。

 太田誠一代表代行は「中宏池会の機運が高まっている。(古賀、谷垣両派の分裂のきっかけとなった00年の)『加藤の乱』の時のように、急に『ついてこい』ではいけない。みんなの意見を聞いて決めたい」と説明した。

 構想には5人全員が賛成したが、合流時期については早期を求める意見と慎重に情勢を見極めるべきだとの両論があった。【野口武則】

(24日、毎日新聞)

来春の政治パーティーをきっかけに、いよいよ実現化する「中宏池会」構想。
このブログでは連日この話題を取り上げているが、構想の中心的役割を担う古賀派も、昨日、具体的な動きを始めだした。


昨日「聴取」された1期生6人は、以下の衆院議員たちだと思われる。

・木原誠二(東京20区)
・清水鴻一郎(比例近畿ブロック)
・萩原誠司(比例中国ブロック)
・林 潤(神奈川4区)
・藤井勇治(比例近畿ブロック)
・盛山正仁(兵庫1区)


さて、ここで暇つぶしにでも、改めて古賀派の役員人事を見てみたいと思う。

宏池会(古賀派) 役員人事
※カッコ内は当選回数

名誉会長:堀内光雄(10)
常任顧問:丹羽雄哉(10)

会長:古賀 誠(9)
会長代行:太田誠一(8)

副会長:柳沢伯夫(8) 
副会長:金子一義(7) 
副会長:鈴木俊一(6) 
副会長:溝手顕正(4)

事務総長:二田孝治(7)

赤色
が古賀系議員、青色が丹羽系議員、クリーム色(?)が中立議員だ。
(参考資料)

古賀誠選対委員長(古賀派会長)は、周囲を自身の側近で固めることで、ほぼ「独裁」といえる体制を構築しているというのが現状だ。

反面、古賀氏は「非古賀勢力」の存在も気にしている。

その証拠に、「非古賀」として有名で、安倍晋三前首相の擁立を仕立てた菅義偉前総務相を、自身の直属の部下にあたる「選対副委員長」に任命した。
菅氏は「選対委員長」の前身である「選対総局長」だったから流れ通りの人事といわれればそうかもしれないが、この人事からは古賀氏が意外と「非古賀勢力」の動向を気にしているということが伺える。


ちなみに、「非古賀」(=丹羽系)の議員をリストアップすると以下のようになる。

宏池会(古賀派) 丹羽系議員
※カッコ内は当選回数

・鈴木俊一(6)
・村田吉隆(6)
・竹本直一(4)
・上川陽子(3)
 

新人議員たちがどういう動きをしてくるのか。
昨年10月に丹羽雄哉前総務会長と麻生太郎前幹事長は会談し、「中宏池会構想に批判的な態度を取る」ことで一致したが、丹羽系議員たちはどういう反応を、今後示してくるのか。

現時点で一番ありえそうなシナリオは、「会長:古賀氏、派としての総裁候補:谷垣氏」としての「中宏池会」発足だ。
この場合、丹羽氏らのグループは「中宏池会」には加わらず、新たに自分たちだけで「丹羽派」を立ち上げるか、あるいは、思い切って集団で麻生派入りするだろう。

自民党の政治家たちにとって、いまだに「どこの派閥に属するか」は最も大事なことなのだ。
「宏池会」を愛してやまない古賀氏は、一体どこまで突き進むのか。突き進めるのか。
今後とも構想の行方を見守りたい。



さて、TBSの看板番組ともいえる『筑紫哲也 NEWS23』での筑紫氏の後任キャスターが、23日、内定した。
なんと、同局系の夕方ニュース・情報番組『イブニング・ファイブ』の放送初期に同番組の解説役を務めていた、共同通信の後藤謙次氏が後任だという。
後藤氏は政治部出身、自民党の内部情勢に大変造詣の深い方で、共同通信でも要職を務めてきた。

私自身、後藤氏の人当たりのよい柔和なお人柄も、後藤氏の分かりやすい解説ぶりも大好きなので『NEWS23』の後任キャスターに後藤氏が内定したことには、正直ホッとしている。
どこぞのタレントだか芸人だか分からない人間が“夜帯ニュース”でメインを張るようなことがなくて、本当によかった。

この話題については、また後日書かせてもらおうと思う。それにしても、歴史的なニュースだ。


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2007年10月22日

共産主義は、民主党内に生き残り続ける

谷垣政調会長が共産党を徹底批判。自民党員として当然の行動だ。

共産党の拡大 「関西伝染困る」 谷垣政調会長が発言

 自民党の谷垣禎一政調会長は20日、大阪府東大阪市内の集会であいさつし、共産党の勢力拡大について「関西で伝染するようなことがあったら困る」と述べた。東大阪市では市議会の不信任決議で共産党員の前市長が失職し、21日に出直し市長選が告示される。この選挙に前市長は立候補を表明しており、自民、公明両党の推薦する前市議会議長、自民を離党した元府議と対決する見通し。

 谷垣氏は、前市議会議長を応援する公明党主催の集会であいさつした。地元・京都の長年の保守対共産の構図を紹介した上で、「東大阪で共産党市長が誕生すると、日本のものづくりのこれからの力にも関係してくる」と語った。

(22日、朝日新聞)

お気付きの方も多いかと思うが、このブログでは極力朝日新聞の記事をご紹介しないようにしている。
その理由についてはまた後日、改めて書くことにして、今日は「自民・谷垣政調会長が共産党批判をした」とのニュースをお伝えしたい。

まず初めに把握しておかなければならないことは、自由民主党が結党された意味だ。
1955年、日本自由党と日本民主党が合併し誕生したのが「自由民主党」である。
初代総裁は鳩山一郎元首相。鳩山由紀夫(民主党幹事長)・邦夫(法相)兄弟の祖父にあたる人物だ。「友愛主義」を標榜した政治家でもある。

自民党結党にあたり、党所属議員たちが統一して感じていたのは「自主憲法制定の必要性」と「反共産主義」である。
「何が何でも、日本に無産(協賛)勢力を蔓延(はびこ)らせるようなことがあってはならない。何が何でも、日本を共産主義国家にしてはならない。」
この思いが自民党にとっての一つの大きなアイデンティティであり、根幹たる思想・理念だった。
逆に言えば、1955年当時、それだけ無産勢力や左翼勢力が強力だったということで、現在の共産党や社民党などとは比べにならないほど、自民党にとって「脅威」だったということとだ。

先月8日に開かれた日本共産党中央委員会総会で、志位和夫委員長は「次の総選挙では、『全選挙区に候補を擁立する』とのこれまでの路線を転換する」と決定した。
共産党は結党以来これまで、すべての小選挙区に、公認候補者を1人ずつ擁立させてきた。
このことにより、選挙の度に「反自民票」は割れており、結果的に自民党を救ってきたことは事実だ。

例えば、ある選挙区に「自民」候補と「民主」候補と「共産」候補が立候補したとする。
「反自民」の有権者は、「民主」候補あるいは「共産」候補に投票する。「民主」候補の票も「共産」候補の票を足した票(=すべての「反自民票」)が「自民」候補の得票数より多くても、各政党ごとに比べて見たときに「自民」候補が一番多くの票数を獲得していたら、その選挙区からは「自民」候補が選出されることになる。
仮に「共産」候補が立候補しなければ、「反自民票」は「民主」候補への票として一本化され、「自民」候補よりも多くの票数を獲得していた可能性がある。「民主」候補としては、「共産」候補が出馬したせいで落選してしまったというわけだ。

次回総選挙から共産党のこの選挙路線が切り替わることで、やもすると、多くの小選挙区で自民党候補は落選してしまうかもしれない。
現在の自民党執行部はそのことを一番怖れていて、この時期に古賀誠選対委員長が「全国行脚」を展開しているのも、それを受けてのことに違いない。
もちろん、単純に「反自民」票が「民主」候補への票にまとまるかどうかは疑問だが、もしかするとこの「決定」が、今後の日本の政治勢力図を大きく塗り替えることになる可能性もある。

先述の記事の通り、自民党の谷垣禎一政調会長は、共産党とかねてより対立関係にある公明党が主催した集会で、「共産党批判」を展開してみせた。
これはある意味公明党への「リップサービス」だと思うのだが、谷垣氏の地盤である京都府ではいまだに共産党勢力が強いのも事実だ。
京都の選挙区で共産党が大量得票をする可能性は極めて高く、関西地方に党幹部を抱える自民・公明両党にとって、関西地方への共産勢力の「感染」は、大変由々しき事態である。

今年7月の参院選後に開かれた野党国対委員長会談には、民主・社民・国民新の各党に加えて、初めて共産党からも穀田恵二氏が出席した。
共産党は、確実に「小沢民主党」との連携を密にしている。このことを見過ごしていてはならない。
谷垣氏も、政治家として、嗅覚でそれを感じているのだろう。

旧ソ連で社会主義が構築され得なかったのは、「万人が平等という社会では、国民は生きる希望を見出せなかったから」と聞く。
はたして社会(共産)主義は、再び日本における一つの「脅威」となろうとしているのだろうか。
きっと共産党は、確実に民主党の中の“エキス”として生き残っていくことを決意したのだろう。
民主党内には、旧社会党出身の横路孝弘氏らもいれば、自治労・日教組出身議員も多い。

社民党はあれだけの小規模政党となっても、確実に、共産主義は民主党内に生きている。
共産主義のやっかいないところは、一度「感染」してしまったら、例えば民主主義などの他の主義・主張に移り変われないところだ。
つまり、共産主義への「感染」は思想的「死」を意味する。
旧ソ連が崩壊し、ベルリンの壁が打ち崩されるのを目前にしても、いまだに日本国内に共産勢力が蔓延っているのはそのためだろう。

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2007年10月21日

谷垣政調会長の「脅迫」を民主党はどう受け止める

国会会期中、永田町で何かが“爆発”するような気がしてならない。

自民・谷垣氏、新テロ特措法案などが参院否決の場合は衆院で再議決すべきとの考え示す

 自民党の谷垣禎一政調会長は20日午後、京都市内で講演し、新テロ対策特別措置法案などの重要法案が参議院で否決された場合、衆議院での再議決に踏み切るべきとの考えを明らかにした。

 谷垣政調会長は「3分の2の多数で再議決をした場合は、法律になると(憲法に)書いてある。使う必要があるときは、断固として使わなければいけないと思います」と述べた。

 この中で谷垣政調会長は、参議院で多数を占める野党側が、政治的な思惑から、新テロ特措法や予算関連法案など重要法案を否決する可能性があるとしたうえで、その場合に与党は、衆議院で持つ3分の2の議席による再議決をためらうべきではないとした。

 しかし、新テロ特措法案への対応をめぐり、与党内では、衆議院での再議決に踏み切れば、解散総選挙に発展する可能性もあるとして慎重論も根強く、執行部は、11月10日で会期が切れる国会の会期延長とあわせ、慎重に見極める方針。

(20日、FNN-NEWS.COM)

自民党の大島理森国対委員長は、今朝のNHKの番組で、現在開かれている国会の会期延長について「11月10日(=最終日)までの重要法案の議論を見て、ギリギリのところで判断したい」と話し、慎重な姿勢を示した。

谷垣禎一政調会長の「“3分の2”行使による議決を辞さない」との発言は、福田康夫首相(自民党総裁)が民主党への歩み寄り路線を続ける中で、どこか異質なものに聞こえるかもしれない。
谷垣氏がこの発言をした時、念頭に置いていたのは、実は「新テロ特措法」のことではなく、来年度予算案のことだろう。

「来年の話をすると鬼が笑う」とは言うが、福田首相は自民党政権の存続を賭けた戦いに備えるがために、「低姿勢」路線を突き進んでいる。
自身が総理大臣として迎えるかどうかまでは考えておらずとも、福田氏は、来年7月の「北海道・洞爺湖サミット」まで、自民党政権を維持させることが一つの使命だと感じているに違いない。

福田首相としては、来年1月の「ダボス会議」には自らが出席する決意だ。
年内の解散・総選挙の話は聞かれるにしても、福田首相は、「勝てる」というたしかな材料がない中で解散・総選挙に踏み切ることを行わないのではないか、と私は見ている。

谷垣氏の発言は、たとえどんな法案が通らなくても絶対にコレだけは通さなくてはならないという「予算案」を念頭に置いたものであり、「こればかりは譲りませんよ」という民主党への強烈なメッセージだといえる。
言い方を変えれば、これは谷垣氏なりの「民主党への脅迫」だといえるだろう。
この「脅迫」が今後どう活きてくるか。つまり、谷垣氏の「有言実行」となるかどうか。
それが「新テロ特措法」次第だということは言うまでもない。


<追記>

この後、21日(日)22時00分〜 NHK教育で『ETV特集 21世紀を夢見た日々・日本のSF50年』という番組が放送されるそうだ。
新聞のテレビ欄を見てみると、「▽筒井康隆の名作秘話」とある。

振り返れば、中学生時代などはよく筒井氏の文庫本を買い、読んだものだ。
もしかしたら、この番組を見れば、これから生きて行く上で何らかのプラス効果を感じられるかもしれない。
あるいは、そんなものを感じられなくてもよいではないか。「楽しむためにテレビを見る」。「愉しむ」と書いたほうが適切だろうか。
とりあえず、それでよいではないか。


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2007年10月20日

テレビばかり見ていると、馬鹿になりますよ

国会では、防衛省の守屋武昌前事務次官に関わる“接待”疑惑が浮上し、福田康夫政権は、早くも野党に好材料を与えてしまった格好だ。

去る18日(木)に、ある組織が中央集会を開いたというニュースをご紹介したい。

<医師不足>医療労組が東京で中央集会 過酷労働など訴える

 医療労働者の労働組合などが18日、医師、看護師の増員を求めて「医師・看護師ふやせ!ストップ医療崩壊中央集会」を東京・日比谷野外音楽堂で開いた。全国の看護師、医師ら5100人(主催者発表)が参加、地域医療が崩壊しつつある現状や人手不足の過酷な労働状況などを訴えた。

 集会では日本医労連の田中千恵子委員長が「医師不足は深刻で、劣悪な労働状態に辞めていく看護師も後を絶たない。また、医療費の負担増や病院の統廃合が進み、国民が医療を受けることができない事態が進んでいる」と訴えた。

 月の年金が6万円で医療費が4万7000円かかり、生活が成り立たない高齢者の実態も報告された。また、野党の国会議員や、タレントの清水国明さんらがあいさつをした。集会では医師、看護師の増員のほか患者の医療費負担の軽減などを求めアピールを採択。その後、銀座などをパレードした。

(18日、毎日新聞)

医労連は自治労の下部組織だと記憶しているが、自治労だからといって安易に反発の念を抱いていてはいけない。
それではどこかの野党(ヒント:先日、町村信孝官房長官から「消費税を増税しないでも財政再建できると思っているのは、この政党だけ」と言われた政党)の「なんでも反対」姿勢と変わりない。

おそらく『速ホゥ!』(テレビ東京)で見たニュースでの映像だったかと思うが、医労連の中央集会では、若い女性看護士らが甘ったれた笑顔でシュプレヒコールを上げていた。
これを見て思ったのは、「なるほど、労組労連の集会も形態が変わってきたのか」ということである。
もはや集会やデモで国を動かすことが目的なのではない。そこにあるのは一種のパフォーマンスであり、わずかな善意の集合体なのだ。
映像の中では、女性看護士たちは普通の笑顔をしていた。さすがに私も「あきらかにプロ市民」な人から医療行為を受けたくはない。

今の時代、労組労連のデモや集会も左翼的な印象がだいぶ薄れていて、実質的な意味を持たなくなっている。
中央集会に出席した国会議員はみな野党議員であったが、集会開催に際して、多くの与党議員が「メッセージ」を寄せていた。
古屋圭司衆院議員、丹羽雄哉前総務会長(以上自民党)、谷合正明参院議員(公明党)など、「厚労族」とでも言うべき国会議員たちが、長々としたメッセージを寄せている。

医師不足・看護士不足は、かねてより医療現場から叫ばれている課題である。
先日も、『筑紫哲也 NEWS23』だか『イブニング・ファイブ』(いずれもTBS)だかで「高校生の息子が医学部進学を希望する中、母子家庭への助成金が全額カットされ、困窮にあえぐ女性」のドキュメントが放送されていた。
現実として経済的に非常に困っている人たちがいる。そういう社会的弱者のための政策を推進していくのが、本来、政治家の務めではないか。

いくら「小さな政府」が構築されようとも、そこに存在するのが「政府」ならば、民間の論理だけではカバーしきれない部分について、税金をどのように活かしていくか、時の政府には知恵を出してほしい。
そういう意味では、所信表明演説で「あたたかみのある政治を行う」と述べた福田首相には、期待している。



さて、どうでもいいことだが、あのツカサ(社長はあの川又三智彦氏)が「ネット新聞」をやっているというので、ホームページを開いてみた。
「おそらく人類史上最大に無価値な記事」を発見したので、ここに掲載したい。
これで「新聞」だというのだから、『しんぶん赤旗』がいまだに存続しているのにも納得がいく。

福田首相、あなたは何をぶっ壊すのですか?
10月5日11時16分配信 ツカサネット新聞


その評価が妥当だったか否かは別として、僕が「からっぽ」と評した安倍政権が崩壊し、福田新政権が誕生した。10月1日には、郵政民営化がスタート。巨大企業である日本郵政グループの今後に注目が集まっている。

そんな折、ネットをあれこれと眺めていたら、偶然、日本新党のホームページに行き着いた。そこに掲載されているのは、以前にも見たことがある日本の「借金時計」である。

日本の国と地方を合わせた借金、1096兆円強。
借金は今も増え続けていて、1時間の借金増加額、66億円5357円8328円。

そんな紹介があり、時計は今もリアルタイムで、国の借金を刻んでいた。

小泉改革があり、その結果として郵政の民営化が実現した。だが、本来、今の日本の改革とは、この借金を減らすことではなかったか。この借金時計は、消費税を上げればその動きを止め、逆へと動き出すのだろうか。

僕は、自民党政権は、支持率が10%を切った森政権で終わるのではないかと思っていた。その自民党を自ら「ぶっ壊す」と逆転の発想で登場したのが、小泉政権である。「自民党をぶっ壊す」とは何を意味するのか。それは、1つの政党を解党するという意味ではない。これまでの日本の政治を牛耳ってきた、政官の既得権益をぶっ壊し、不合理なシステムを除去すること。そのために、自民党自らが、政官の癒着を断ち切り、「官から民へ」に象徴される「痛みの伴う改革」を実行していくこと。それが小泉改革だと、僕は信じた。そうした国民の政治への期待があったからこそ、郵政民営化が争点となった衆院選で、与党は衆院の3分の2を超える議席を与えられたのではないか。

ところが、与党が衆院の3分の2の議席を得ても、小泉政権が行ったのは「痛みの改革」だけで、日本の借金体質は何1つ変わっていない。進行したのは、格差社会だけである。小泉改革を受け継いだはずの安倍政権は、政官の既得権益をぶっ壊すこともなく、自民党をぶっ壊すこともなく、参院選での敗北後、自らが「ぶっ壊れた」。


僕は、かつて、小泉政権の衆院選での大勝を「独裁政治」と批判したことがある。本来、衆院の3分の2の議席を持てば、どんな法律でも通過させることが可能だからだ。ただ、この批判には、1つの期待も込められていた。何でもできる「強い政治」だからこそ、政官の既得権益をぶっ壊すことができるのではないか。今度こそ「痛みの伴う改革」を完成させることができるのではないか。ところが、結果は皆さんの知るところだ。

逆に言えば、衆院の3分の2を得たにもかかわらず、何もできなかった与党に一体、何ができるのだろう。さらに、参院選の結果で「ねじれ国会」という状況になったが、「ねじれ」で何ができるのだろう。少なくとも福田首相の所信表明演説を見る限り、そこにあったのは民主党への「すり寄り」である。民主党・小沢党首の政策理念「自立と共生」までを引用した福田首相の所信表明は、まるで、自民、民主の大連立までをも視野に入れたようにも見えなくもない。

ここで、僕らは考えなければいけない。僕らが、政治に求めているのは、政官癒着への切り込みであって、政治家の地位の安定ではない。これからの自民党が民主党へのすり寄り、大連立に向かうとすれば、それは国民のための行動ではない。単なる地位の保全である。2大政党制とマスコミがもてはやしても、民主党がバラまき政策ばかりで政権を狙うなら、それも日本の状況を悪くこそすれ、改善させることはないだろう。政治とカネの問題も、言わば議員の地位、生活がかかっているからこそ現象であり、その根本を改めない限り、なくなることはない。

福田政権が今、不十分な小泉政権の改革を引き継ぎ、政官の既得権益をぶっ壊すことがなければ、大連立になろうと、2大政党の政権交代の時代になろうと、ぶっ壊れるのは、国民の政治への期待である。衆院3分の2でもできないこと、ねじれ国会でもできないことが、今後の政治状況でできるのだろうか。

今こそ、僕は福田首相に問いたい。一体、あなたは何をぶっ壊すのか。あなたが政官の既得権益をぶっ壊せば、民主党などにすり寄らなくても、国民は自民党を支持するだろう。あなたが地位保全のため、なりふり構わず「和」を目指すなら、国民不在の政治が加速するだけで、国民の政治への期待がぶっ壊れることになる。

いずれにしろ、何かをぶっ壊さなければ、日本は破滅に向かっているのだとすれば、福田首相、あなたは何をぶっ壊すのですか? それを問いたい。


(記者:iko)

毎週金曜日の夜に『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』(日本テレビ)という番組がやっていて、私はちょうどその時間が空くのでしばしば見ているのだが、次々と出てくる「マニフェスト」の稚拙さを眺めていると、これが実に面白い。

秋野暢子女史が以前提案した「太っているタレントはテレビに出れなくします!」というマニフェストをめぐっての討論は、実に面白いものだった。
マダム路子女史の「太っている子が『太っている』といじめらている。太っている子を痩せさせれば、そういういじめはなくなる」との発言を聞いて、「なるほど、こういう親がいるから日本からいじめがなくならないのか!」と感じた次第である。
「私がバカだと思う人リスト」に2名の名前を書いておいたので、ぜひともみなさんにはご安心していただきたい。

逆に、カンニング竹山さんが提案した「少年法を廃止します!」というマニフェストは、意外と骨子がしっかりしていたし、政策そのものに完全に同意できた。

昨日の放送では、NHKの元・体操のお兄さんで知られる佐藤弘道氏が「10年以上社会経験のある人間でなければ、教師にはなれないようにします!」とのマニフェストを提案。
それをめぐっての討論は、大変面白かった。やはり、体操のお兄さんには体操だけやらせていればいい。ムダに頭を使わせると、ロクなことを考えやしないものだ。
最終的にこの法案が「可決」された時には、思わず笑ってしまった。これは、いかにテレビ番組が幼稚であるかということである。つまり、この国はテレビ主導のままに幼稚な国民性が形成されているのだ。我々は、テレビによって品格も、偏差値も、想像力も低下した。

とはいえ、現在放送中の『世界・ふしぎ発見!』(TBS)などの番組は、見ていると大変に知的好奇心を刺激させられる。
「ニュートンは万有引力の法則を発見した後、今度は万有歴史の法則を突き止めようとした。そのために、エジプトにスタッフを派遣させ、ピラミッドを建立させようとした」とのエピソードは実に面白い。
ニュートンは生涯に一度だけ恋をした男だといわれるが(相手は薬屋の娘)、それではその「恋」とはどのようなものだったか。
どこかの局でこの企画を実現させてほしい。若くて下品な人たちがワイワイガヤガヤ騒ぐ番組を流すよりは、断然面白そうではないか。



今日もまた寿命が縮まった。
くれぐれも、生命は悔いなきように消費したいものである。


    辻にご加護を

         オーメン


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タグ:福田康夫
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2007年10月18日

民主党は「党利党略」で新テロ特措法案に反対

(後半に「亀田一族」に関する追記あり)


民主党は「党利党略」で新テロ特措法案に反対

彼らがなぜ「反対」をしているのか。改めて冷静に考えてほしい。

福田首相:「賛成とは言わないんでしょ、結局」 野党質問に「逆ギレ」−−参院予算委

 「賛成とは言わないんでしょ、結局」−−。福田康夫首相が16日の参院予算委員会で、海上自衛隊のインド洋での給油活動をめぐる質疑で、野党の質問に「逆ギレ」する一幕があった。首相は今国会で野党への「低姿勢答弁」を維持してきたが、執拗(しつよう)な追及に思わず怒りをあらわにした。

 質問したのは共産党の小池晃政策委員長。小池氏は昨年9月に海自の給油を受けた米艦「イオウジマ」がアフガニスタン本土の空爆やイラク作戦も実施したと指摘し「憲法9条を持つ国として(空爆などへの)支援は許されるのか」と質問を重ねた。

 答弁に立った首相は「何で理解する努力をしてくださらないのか。見解の相違だ。いくら議論したってね、(共産党は給油活動の継続に)賛成とは言わないんでしょ、結局」。さらに「米軍のアフガン空爆に加担しているのではない」と強調した。

 首相は同日夕、小池氏への答弁について記者団に「外相も防衛相も3回ずつお答えしたんじゃないかな。これで低姿勢でないって言うんだったら、そりゃあ、ちょっとおかしいですよね」と、苦笑した。【田所柳子】

(17日、毎日新聞)

政府は17日、インド洋上での自衛隊の旧活動を継続するための「新テロ対策特別措置法案」を閣議決定し、国会に提出した。
国連の安全保障理事会・常任理事国入りを目指し、国際社会の一員を自負する日本にとって、「テロとの戦い」を続けることは“義務”であり“責任”であるはずだ。

今朝の新聞大手4紙(朝日・読売・毎日・産経)にはそれぞれ「新テロ特措法」に関する社説が掲載された。
この法案に対し、読売・産経は「新テロ特措法の成立は絶対必要」との主張を、毎日は「与野党とも誠実な論議を」との主張を、朝日は「政府のあり方に問題があるのでは」との主張を展開している。

私の意見がどの新聞の社説に近いか、などといったことはこの際問題ではない。
安倍晋三前首相が朝日新聞のことを「チョウニチ新聞」と呼んでバカにしていたことも、この際問題ではない。
ただ一つ言えることは、「自分の国さえよければよい」という手前勝手な姿勢の国家は、21世紀の国際社会に参加する資格はないということだ。
無差別大量殺傷行為を展開する、国際社会共通の脅威=テロリズムに立ち向かっていくことは、極めて自然なことである。
目の前のテロリストと戦わないことは、事実上テロを容認することであり、テロに屈することだ。
テロリズムは民主主義を否定するものであり、テロに屈することは現代国家の“死”を意味する。我々は断じてそうなってはならないと思う。

毎日新聞の小松浩政治部長は、今朝の朝刊で鋭い指摘をしている。

 ベトナム戦争さなかの60年代半ば、財界首脳の一人が「ベトナム戦争が終わると日本の景気が悪くなる」と口にしたことがある。同じアジアで同時進行中の戦争が「カネもうけ」の次元で語られた時代。それは、他者の運命への共感を、日本人が無自覚なまま欠いていた時代でもあった。

 あからさまな「一国平和主義」を公言して恥じない人は、もういないだろう。我々は湾岸戦争で「カネだけ」の国際貢献の限界を知った。9・11以降はテロという「見えない敵」とどう対峙(たいじ)するかを国際社会とともに考え、行動してきた。

 テロ集団を増殖させる破綻(はたん)国家を再びつくらない、貧困や宗教対立といったテロの温床となる問題の解消に各国が結束して取り組む−−。自分たちの外の世界の不条理に対する怒りを共有することなしに、9・11以降の国際社会は立ちゆかなくなったのである。

(中略)

 ところが、両者の議論はかみ合わない。当のアフガンをはじめ多くの国が評価しているインド洋上での給油活動に民主党はノーだと言う。小沢一郎・民主党代表が提起した国際治安支援部隊(ISAF)への参加構想には、自民党から「危なくて無理だ」と大合唱が起こる。両者は相手の弱点ばかりつき、合意形成の努力は見られない。「現在やっている活動(給油)も、将来やれる可能性のある活動(ISAF参加)も与野党が互いにつぶしあって、日本は結局、国際的に孤立主義の道を歩むのではないか」。田中明彦・東京大学教授は懸念する。

 与党も野党も、アフガン安定や対テロ戦で行動が必要だという「政治的意思」を同じくしているのであれば、結果として何もやらないという選択肢はありえないはずだ。それは、国際貢献論議に名前を借りた国内政局の権力闘争である。日本の「不作為の政治」は、国際的にも無責任のそしりを免れないだろう。

新テロ対策特措法案に「国会承認」についての記述がないことを問題視する声もある。
現実として、衆院では与党が3分の2以上の議席を持つものの、参院では過半数の議席を野党に握られている。
これでは、「国会承認」が必要だと法案に明記してしまった場合、参院では「国会承認」が得られなくなるから、その時点でその法案は無意味なものになってしまう。だから、与党は「国会承認」を必要とする法案を提出したくない。
こうしたことから、野党や一部マスコミは、『「国会承認」を必要としない同法案は、与党の思惑で作られたものだ』と、同法案に反対している。

しかし、改めて冷静に考えてほしい。
民主党は、どうして「新テロ特措法」に反対しているのか。
それは、民主党が政権交代を目指し、民主党の小沢一郎代表が「政府との対決」姿勢を鮮明にすることで自分たちの存在を最大限国民にアピールしたいと考えているからだ。
つまり民主党は、「民主党が政権を取ること」を目的とした政治的な思惑によって、「新テロ特措法」に反対しているのである。
決して、国民のことを考えての「反対」などではないのだ。

だから、逆に言えば、「新テロ特措法」に「国会承認」が必要だと記述されていないのは、時の野党などの政局的発想による「反対」で、日本はもちろんのこと、国際社会の「平和」を揺るがす事態が起きてはならない――との理由からだと言える。
政局によって「テロとの戦い」に参加するか否かが左右されるようであれば、国際社会からの信頼を得ることは難しいものとなるだろう。そんなことがあってはならないのだ。

「テロとの戦い」を継続することは、米国追随などという底の浅い程度の話ではない。
「平和主義国家」である日本が、真に国際社会の「平和」を創出するために何を成し得るかという話なのだ。
待っているだけでは平和はやってこない。何度も言うようだが、平和は「維持」するものではなく、「創る」ものだ。
この国の未来に関わる重要な話を、目の前の「野党の政局的な思惑」によって打ち消してしまって、本当によいのだろうか。


<追記>

昨日、亀田親子が記者会見を開き、JBCに謝罪したことを報告。
今朝、亀田大毅選手は内藤大助チャンピオンの自宅をアポなしで訪れ、謝罪した。
昨晩の『筑紫哲也 NEWS23』(TBSテレビ)では、番組スタッフが街頭の人々にインタビューをしていた。
内容は、「今回の処分、誰に一番責任があると思いますか?」といったもの。
20代〜30代と思われるある男性は、気まずそうな顔をしつつも「(責任があるのは)TBSさんでしょ。スポーツを食い物にしているからね」と答えていた。
まったく正論だと思う。特定のテレビ局によって作られた「虚構の英雄」は、アゴヒゲアザラシのタマちゃん同様、使われるだけ使われて、挙句の果てに捨てられたのだ。

12日(金)の『みのもんたの朝ズバッ!』(TBSテレビ)で、その前の日まで亀田一族寄りの発言をしていた司会者が、一転、内藤チャンピオンを絶賛し、奥様まで褒めているのを見た時には、反吐が出そうになった。
TBSが『NEWS23』で自局への批判発言を放送したのは、どういう理由からなのだろうか。私は、「自省の念」よりも「もうTBSは関係ありません」という「責任逃れ」の印象を強く感じる。
もっとも、TBSの番組スタッフは以前から「亀田賛美」を強制させられていたため、本心では、他局の人間よりも「アンチ亀田」である確率が高いだろう。
そういうことを総合的に考えると、『NEWS23』で「TBS批判発言」を放送したのは、番組スタッフのせめてもの反抗心によるものから来たものかもしれない。

今回の件は「TBSが悪い」などという一言で片付けられる問題ではなく、テレビ東京の番組が、以前、今井メロ選手を取り上げてお伝えしたように、「スポーツ報道」の根幹に関わる問題である。
もう亀田賛美も亀田批判もいらない。欲しいのは、ちゃんとしたボクシングであり、ちゃんとしたスポーツなのだ。
今夜のパ・リーグCSで、我が愛する千葉ロッテマリーンズは敗北を喫したが、選手たちの努力は「ちゃんとした」ものであったし、ファンの皆の声援も「ちゃんとした」ものであった。
スポーツは人間の心と心を結びつける。スポーツを猿芝居にすることは、人間が「猿」に堕ちることを意味する。(17日21:55追記)


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2007年10月15日

「ISAF」をめぐり“高村外相VS小沢代表”…バトル勃発か

政策のたしかさで、正面から「小沢民主党」と戦ってほしい。

<高村外相>体調不良で入院 都内の病院に

 高村正彦外相が12日夜、体調不良を訴え、東京都内の病院に入院した。政府関係者によると、軽い貧血症状を示しており、大事を取って入院させたという。

(13日、毎日新聞)

<高村外相>退院し、14日から通常の公務に

 体調不良で12日夜に東京都内の病院に入院していた高村正彦外相(65)は13日午後、退院した。14日から通常の公務に戻るという。

 政府関係者などによると、外務省飯倉公館で12日夜行われたクビシュ・スロバキア外相との晩さん会の席上、気分が悪くなり、病院で点滴などの治療を受けた。昨年9月には急性胆のう炎で入院、手術を受けていた。

 治子夫人は13日朝、毎日新聞の取材に「疲れがたまっていたようだ。本人は『自宅で今日一日休めば、明日から普通に戻る』と言っている」と話した。

 高村氏は先月26日の外相就任直後に訪米。最近は、ミャンマーでの日本人ジャーナリスト殺害事件やイランでの日本人男子学生誘拐事件などの対応に追われていた。

(13日、毎日新聞)

高村正彦外相“緊急入院”の一報を聞いたときは少し驚いたが、軽い貧血症状だということが明らかとなり、昨日(14日)から、高村外相は平常の公務に戻っている。

ところで先日、何かのテレビ番組で、誰かが気になる発言をしていた。

「福田康夫内閣は、安倍前内閣のメンバーを踏襲した『居抜き内閣』だと言うが、違う。
一番大事なのは、外相が町村信孝氏から高村正彦氏に変わった点だ。
福田氏としては、町村氏の外交路線には同調しかねる。
対して、高村氏の外交政策は(具体的には、対中政策などで)福田氏に近いものだ。
組閣にあたって、福田首相は町村氏を外相から外すことにしたが、閣外に追いやるのではあまりにも露骨すぎる。しかも、党内“タカ派”や町村派から批判を浴びかねない。
そこで、「外相」から外れるとしたら、唯一、交代しても“昇格”といえる「官房長官」に町村氏を充てることにしたのだ。」

政局好きな誰かさんによる「憶測」に過ぎないだろうが、しかし、高村氏が外相に、町村氏が官房長官に、それぞれ「横滑り」した理由として納得の行くものではある。


昨日、高村外相は、退院して早速、記者たちから「小沢一郎・民主党代表の『自衛隊ISAF参加』主張」について質問された。

ISAF参加、高村外相「絶対にあり得ない話ではない」

 高村外相は14日、テレビ朝日の報道番組に出演し、アフガニスタンに展開している国際治安支援部隊(ISAF)への日本の参加について、「絶対にあり得ない話ではないと思う」と述べた。

 武力行使をせず、非戦闘地域での活動に限定するなど一定条件を満たせば、自衛隊などの参加も不可能ではないとの考えを示したものだ。

 ISAFへの参加は民主党の小沢代表が前向きな姿勢を示しているが、政府は「ISAFは武力行使を伴う地上軍だ。(参加は)憲法違反ではないかという議論が当然出てくる」(町村官房長官)として否定してきた。

 高村外相は参加の具体的な条件について、都内で記者団に対し、「武力行使しない、(他国の)武力行使と一体化しない。要員の安全確保体制がとれ、(他国部隊の)足手まといにならないか。そして、非戦闘地域を探さなければならない」と説明した。

(14日、読売新聞)

政権が安倍晋三政権から福田康夫政権に変わったタイミングで「タカ派的」主張をしだすという、小沢氏の“せこさ”。
これは、2月に問題を把握しておきながら、参院選直前になって社会的問題に浮上させた「年金記録漏れ」騒動時のやり方とまったく同じではないか。
さては小沢氏、「年金記録漏れ」によって参院選で大勝したことに、味をしめたのだろう。
今度は自民党議員、自民党支持者の中に多数存在する「タカ派的」政治信条保持者に“揺さぶり”をかけよう、という狙いに違いない。

もう小沢氏の思惑に惑わされてはならない。過去、小沢氏の思惑によって、日本の政治局面が何度ピンチになってきたことか。
日本という国家には、“政治屋”である小沢氏の甘い罠に引っかかっているような時間的余裕はないのだ。
自民党・神取忍参院議員のホームページによれば、このまま行くと「300年後に日本人は消滅する」らしい。
300年後の日本人のために、今、我々は何をすべきか。誰にこの国の未来創りを託すべきか。
高村外相、中谷元・党安保部会長をはじめとする政府・与党の“安全保障組”には、数百年先を見越した上での日本の国益を考え、今、たしかな政策でもって、小沢氏の暴論を封殺していただきたい。



<追記>

ここで、改めて「テロ対策特別措置法」について考えてみたいと思う。
2001年9月11日を発端としたテロリズムの急速な発展は、21世紀の国際社会にとって最大の脅威である。
国際社会の責任ある一員として、日本がテロリズムを阻止する行動に参加するのは当然の義務であるし、「テロに遭うリスクを高める可能性がある」といってテロリズム阻止活動に参加しないなどというのは、平和国家として到底認められる態度ではない。
また、テロ阻止のための活動を日本の高い技術力と労働力でもって展開することは、我が国の安全保障を鑑みても大きな意味合いを持つ。

慶應義塾大学講師で東京財団研究員の神保謙氏が、東京財団のホームページ上で『「テロとの戦い」の現段階と日本の「グローバルな関与」政策』と題する文章を掲載しているので、ご一読いただきたい。
平和を追求する国家・日本として取るべき対応が何であるか、よくお分かりいただけるはずだ。

民主党の小沢代表が主張するような「自衛隊の給油活動は違憲」などという考え方は、事実上テロリストを容認するようなものだし、テロリストを付け上がらせるだけだ。
日本は何が何でもテロに屈してはいけない。
「平和」とは、維持するものではなく、自らの手で創り上げるものだ。政局のみを眺望する野党代表によって、日本の平和国家としての尊厳が損なわれてはたまらない。(15日20:55追記)


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2007年10月13日

「中宏池会」いよいよ実現へ

本格的な動きが始まった。あとは、時期が決まるのを待つのみだ。

自民の古賀・谷垣両派、「中宏池会」視野に連携へ

 自民党の古賀、谷垣両派の幹部は11日夜、東京都内で会合を開き、両派が合流する「中宏池会」構想について、次期衆院選までの実現も視野に連携を深めていくことで一致した。

(12日、毎日新聞)

「宏池会」(旧池田派、旧宮崎派)の流れを汲む古賀派、谷垣派、麻生派。
現在、いずれも「わが派こそが『宏池会』」と主張しているが、もともと2000年11月まで、古賀派と谷垣派は一緒だった。
自民党の加藤紘一元幹事長による「加藤の乱」で宏池会が分裂して生まれたのが、現在の古賀派であり、谷垣派である。
両派は2000年まで一つだったのだから、「加藤の乱」の衝撃が薄れてきた今、一つの派にまとまろうじゃありませんかというのが「中宏池会」構想だ。ちなみに、「大宏池会」構想とは古賀、谷垣、麻生の3派が合流することを意味する。

11日夜、古賀派の“ナンバー2”である太田誠一元総務庁長官ら古賀派のメンバーと、谷垣派の“ナンバー2”である川崎二郎元厚労相ら谷垣派のメンバー合計8名が、都内の料亭で会談を開いた。
出席者からは「合流を『視野に入れる』レベルでの“交流”は意味がない」「それだけでは弱すぎる」などの意見が相次ぎ、来春にでも両派合同のパーティーを開き、それをきっかけに合流するという方向性が打ち出された。つまり、「中宏池会」構想の実現が事実上固まったということになる。

両派に所属する議員からは「臨時国会閉会の早いタイミングで合流すべきだ」との声も上がっている。
これは、早期の解散・総選挙を目指そうとする民主党対策といえるもので、『自民VS民主』の構図が浮き彫りとなる前の段階で、自民党内の一大派閥として「中宏池会」を組織しておこうではないか、というものだ。
こうしたことから、先述した「合同パーティー」開催を前倒しし、早ければ年内にも合流するという可能性が残されている。

現在、「大宏池会」構想はどう考えても実現しそうにない。福田康夫政権下、麻生派が「反主流派」となり、古賀・谷垣両派とは異なる独自路線を突き進んでいるからだ。
そもそも、麻生派(旧河野グループ)は、1998年12月に「宏池会」を飛び出した議員と、河野洋平元総裁(現:衆院議長)らが合わさって形成された派閥だ。
古賀・谷垣両派と麻生派は、1998年の段階から「カラー」が違う。その3派を一つにまとめようというのは、現時点では難しいものだろう。

「大宏池会」が無理ならば「中宏池会」でまとまるしかない。つまり、2000年の時点まで立ち戻りましょうというわけだ。
派として抱える総裁候補は、当面のところ、谷垣派会長・谷垣禎一政調会長ということになるだろう。
ただ、「大宏池会」が無理だからといって「中宏池会」がすんなり行くのかと言われれば、福田政権が誕生していない段階(=古賀、谷垣両派が「主流派」となっていない段階)では難しかっただろう。
小派閥の谷垣派は「中宏池会」実現でまとまっているが、このブログでも過去お伝えしたように、古賀派内には一種の「亀裂」がある。

2006年当時、古賀派は「丹羽・古賀派」であった。これは、丹羽雄哉元総務会長と古賀誠元幹事長(現:選対委員長)の2人が共同代表を務めるという派閥である。
鈴木俊一元環境相(現:「高齢者医療制度に関する与党PT」座長)や、菅義偉選対副委員長、塩崎恭久元官房長官らは“丹羽グループ”。対する太田氏らは、“麻生グループ”。
“丹羽グループ”はもともと「中宏池会」構想に乗り気ではなかったグループで、“古賀グループ”は乗り気のグループだ。
ところが、昨年10月。丹羽氏が党総務会長に就き派閥を離れているのをいいことに、“古賀グループ”は半ば強制的に丹羽氏を派閥の共同代表から降ろし、派外に追い出した。そして、古賀氏が単独の「会長」ポストに就任した。これが、いわゆる「丹羽・古賀派クーデター事件」である。
こうした背景があって、現在、古賀派は“派内分裂”を起こしている状況なのだ。
今年の5月には、麻生派会長・麻生太郎前幹事長と丹羽氏が会談し、古賀・谷垣両派による「中宏池会」構想に対して“不快感”を持っていることで一致している。

時の経過とともに亀裂の深まる古賀派だが、しかし、古賀氏が“党四役”入りした現在、古賀氏にモノ言う雰囲気でないこともたしかだ。
古賀氏は古賀派を「主流派」にしてくれた。その古賀氏に現在逆らえるものはきっといない。古賀氏としてもそういう考えが頭にあるから、「中宏池会」構想を先に進めることが出来るのだろう。

参院選は終わり、政権は変わり、控えるのは「解散・総選挙」だ。
古賀・谷垣両派が「解散・総選挙」を一体誰の総裁下で迎えることになるのかは分からないが、いずれにせよ、「中宏池会」構想はその実現に向け本格化している。

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2007年10月12日

亀田大毅が新チャンピオンにならなくてよかったこれだけの理由

亀田一族に、初めて「黒星」が降り落ちた。

ボクシング:亀田、観客からブーイング 反則繰り返し

 11日夜、東京・有明コロシアムで行われたボクシングのWBC(世界ボクシング評議会)フライ級タイトルマッチ12回戦。大差の判定で敗れた亀田大毅選手(18)が王者・内藤大助選手(33)に繰り返した反則行為に約6000人の観客の大半がブーイングを浴びせた。型破りなパフォーマンスで人気がある亀田3兄弟の試合では初めての光景だった。

 亀田選手の敗色が濃厚となった最終十二回。いら立った亀田選手が内藤選手をマットに投げ飛ばした。この回の反則行為で3点を減点された。会場で観戦した元世界王者で日本プロボクシング協会会長の原田政彦(ファイティング原田)さんも「あれはボクシングではない」と顔をしかめた。

 内藤選手によると、観客席から見えにくい反則もあった。亀田選手ともみ合いになると、グローブを目に押しつける行為(サミング)や相手の動きを止めるために太ももをたたいてきたという。試合後、内藤選手は「もっとクリーンならいい選手なのに」と話した。

 試合前は、父史郎トレーナー(42)とそろって内藤選手を「ゴキブリ」と侮辱したうえ、「負けたら切腹する」と言い放った。パフォーマンスもあるだろうが、品のない言動には若さだけでは片付けられない精神的な未熟さもにじんだ。史郎トレーナーは「この悔しさをバネに頑張る。大毅は一から出直しや」と関係者を通じてコメントを出しただけ。いつもの強気な言動は消えていた。【小坂大】

(12日、毎日新聞)

昨日の試合の結果は「内藤大助 3 − 0 亀田大毅」で、内藤が大差の勝利を果たした。
負けた人間に対して文句を付けるような愚かなことをするつもりはないが、あえて書かせていただくと、プロボクシングの素人である私から見てみても、リング上での亀田は“汚かった”。
チャレンジャーであるにもかかわらず、終始ガードの姿勢。観客席から見えるもの、見えないものも含めて「反則」の連続。挙句に、セコンドからは「(内藤を)投げろ!」との声も聞こえる始末。プロボクサーなのに、ボクシングとレスリングの違いが分からない。亀田一家はボクシングではなく、『ハッスル!』に出場するほうが向いているのではないか?
毎日新聞の来住哲司記者は、12日の紙面上で「ガードを固めて前進するだけの単調な攻撃は、技術不足が明白だった」と、明確に指摘している。

試合を中継したTBSテレビの番組では、相変わらず亀田一族寄りの報道姿勢だった。
今回実況を担当したアナウンサー(※)は、以前からプロ野球の実況アナとして有名な人物であったから、私は安心した気持ちで中継を見ていたのだが、試合が進むにつれ、あまりにも亀田寄りの実況が目立ってきていた。
実況担当のアナウンサーが私情を持ち出すなど論外だし、10数年もスポーツ報道に携わってきた人間のやることとは思えない。これでは、どこかのテレビ局の巨人戦に対する報道姿勢と同じではないか。

しかし、同時に亀田一族は圧倒的な「集客力」を持っていることもたしかである。
私はこの度、初めて内藤大助という人間を知り、自分なりに応援させていただいたが、昨日、会場内で多くの「内藤コール」が上がったのは、内藤の戦う相手が亀田であったからだとも言えるかもしれない。
亀田一族の“対戦相手に敬意のかけらも示さない”パフォーマンスは多くの人々を不快にさせるものだが、同時に、多くの人々を注目させるものでもある。
亀田に怒ることは、亀田ビジネスにモロに乗っかることだ。試合終了後、亀田側から内藤側へ“感謝”の気持ちの表示はなかったが、だからこそ、我々内藤応援団は、亀田に“感謝”と“敬意”を示そうではないか。
それこそ王者の風格であり、チャンピオンの威厳だ。

テレビ東京の島田弘久アナウンサーは昨夜、公式ブログで「亀2号撃沈。ひゃ〜最高。情けな(爆)。逝ってよし」などという内容のエントリを投稿した(現在は削除)。
先ほど「アナウンサーが私情を持ち出すな」と書いたばかりだが、インターネット上の日記たるブログ上での“歓喜の雄叫び”ぐらいは許していただきたい。ただし、公共の電波に私情を乗せるのは反則だ。

ボクシング:反則繰り返し…亀田大毅に処分検討 JBC
 
 11日の世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで再三の反則行為をした亀田大毅(18)=協栄=に対し、日本ボクシングコミッション(JBC)は処分を検討することを決めた。15日にも倫理委員会を開き、本人への指導を含めた結論を出す。

 亀田大は11日の試合で頭突きなどの反則を繰り返し、十二回にはレスリング行為で計3点を減点された。JBCの安河内剛事務局長は「レスリング行為に対する処分は3点の減点を受けているが、試合全体を通して反則が多すぎる。実効性のある対応が必要」と話している。

 また、テレビにはセコンドから反則を指示するような声が拾われていたとの情報もあり、JBCはすでに調査を開始。試合から一夜明けた12日は朝からはJBCに対して、亀田大の反則に対する抗議電話がひっきりなしにかかっているという。【来住哲司】

(12日、毎日新聞)

「泣きっ面に蜂」ということわざもあるが、「ピンチはチャンス」という言葉もある。
亀田ビジネスがあと数年間も持つとは思わないが、つい一年ほど前まで亀田賛美であった「世論」が、一気に「アンチ亀田」に変わってしまうのは気持ちが悪い。
私の自慢は「最初からアンチ堀江貴文であり、アンチ亀田であったこと」だが、そういう人間からしてみると、亀田ファンから「アンチ亀田」に方針転換するような人間は信用ならない。

若いからといって、反則をしていいわけがない。若いからといって、他者に敬意を示さなくていいわけがない。
若いからこそ反則をしてはいけないし、敬語も使えなければいけないのだ。
対戦相手に敬意を示すことが出来ない人間が“新チャンピオン”にならなくて、本当によかった。今はそう思っている。

最後に、チャンピオン・内藤大助には、次の言葉を贈りたい。

本当におめでとう!
本当にお疲れ様!
本当にありがとう!



※「中宏池会」をめぐるニュースは、明日以降お届けする。

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タグ:亀田3兄弟
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2007年10月11日

「来年4月に総選挙」? 菅発言の真意とは

「福田自民党」で解散・総選挙に踏み切るかどうかが焦点だ。

解散・総選挙 来年4月の可能性も 自民・菅選対副委員長

 自民党の菅義偉選対副委員長は10日、名古屋市で開かれた「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、「来年度予算案は衆院で可決されれば来年3月いっぱいで自然成立する。しかし、その先の予算関連法案で民主党が政府を揺さぶれば、国会が立ち行かなくなる。その際に民意を問うのは一つの考え方だ」と語り、来年度予算成立後の4月にも衆院解散・総選挙に踏み切る可能性があるとの見方を示した。

 その上で、次期衆院選に向けて「年内に、すべての空白区に候補者を立てる」と、候補者擁立を急ぐ考えを強調。郵政造反・復党議員と「小泉チルドレン」の現職2人がいる選挙区などでの候補者調整では党員・党友投票のほか、党独自の世論調査結果を踏まえて検討する意向を示した。【川上克己】

(11日、毎日新聞)

昨年(2006年)9月に発足した第一次安倍晋三内閣で総務相を務め、今年8月の自民党役員人事で選対総局長に就任した、菅義偉(Suga Yoshihide)衆院議員。
昨年の総裁選では「再チャレンジ議連」の中心的メンバーとして安倍氏支持の流れを作り出した張本人だ。
先月(9月)の福田康夫氏の党総裁選出、党役員新人事により「選挙対策委員長」ポストが新設され“党四役”が形成されたことで、菅氏は「選挙対策副委員長」に“降格”した。

そんな菅氏が、昨日、名古屋市での毎日新聞主催のフォーラムで「来年4月の総選挙の可能性」を示唆した。
福田内閣の支持率が意外と高いことにより、自民党内には「福田首相による解散・総選挙」を模索する声もある。
「福田自民党」が「小沢民主党」に総選挙で勝利すれば、民主党は分裂必至、対する自民党政権は数年間の安泰が約束されるというシナリオだ。

JNNの世論調査では、「福田首相と小沢一郎・民主党代表、どちらが首相にふさわしいか」との問いに対して、圧倒的多数が「福田首相」と答えている。
先日、毎日新聞の独自取材によって小沢氏の「不動産運用」疑惑が浮上し、大手メディアも大々的に報道している中、小沢氏のイメージは急降下しているといえよう。追い打ちを掛けるように、今日午前の衆院予算委員会では小沢氏事務所の「領収書改ざん問題」も浮上した。「福田か小沢か」の二者択一では、必ずしも小沢氏優位とはいえない現状だ。
しかも現在、民主党は、衆院の100以上の小選挙区で公認候補者が内定しておらず、「空白区」となっている。民主党が「準備不足」であるタイミングでは、「福田自民党」の勝利する公算が自然と高くなる。自民党内で「福田内閣の支持率が高いうちに、解散・総選挙だ!」との声が上がっているのには、そんな背景がある。

ただ、自民党と連立を組む公明党からは「統一補選、参院選があった今年はもう組織が疲弊しており、これ以上の選挙は出来ない」との意見が出ており、今年中の解散・総選挙は非常に難しいだろう。
そこで、来年4月の段階で福田内閣の支持率が依然として高いものであったならば、「予算」を一つの大義として解散・総選挙を実施するという菅氏の考えが現実的なものとして浮かび上がってくるわけだ。

自民党の古賀誠選対委員長は、千葉市を出発点として、9日から「全国行脚」をスタートさせている。今日11日には静岡県を訪れた。
今年7月の参院選では、地方における自民党集票力の低下が露骨に浮き彫りとなった。「地方からの信頼回復」をめざし、古賀氏の動きはかなり大きな意味合いを持ってくるだろう。



さて、間もなく「内藤大助×亀田大毅」戦が始まる(TBS系にて放送)。
私の大好きな千葉ロッテマリーンズは昨日、パ・リーグ クライマックスシリーズ第2ステージへの進出を決めた。
私の大好きな内藤大助には、今日、何としても亀田大毅を負かしてほしい。ボクシングも選挙も、勝たなければ意味がない。「頑張ったで賞」など存在しないのだ。


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2007年10月09日

小沢一郎氏は「守銭奴」だ!

そこまでお金が好きならば、議員を引退して、金儲けに専念しなさい。

小沢一郎代表:資金管理団体に家賃収入…規正法違反の疑い

 民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山(りくざん)会」が、政治資金で購入したマンションをコンサルタント会社や財団法人に貸し、家賃収入を得ていたことが分かった。陸山会は、10件を超える不動産を政治資金で取得していることが問題化したが、「不動産による資産運用」が表面化するのは初めて。政治資金規正法は預金や国債以外の資金運用を禁止しており、総務省は一般論としながら、「家賃収入は法違反の疑いがある」と指摘している。【杉本修作】

 陸山会の政治資金収支報告書などによると、陸山会は東京都港区のマンション「プライム赤坂」の一室を所有。ここにコンサルタント会社「エスエー・コンサルティング」が入居。同様に千代田区麹町のマンション「グラン・アクス麹町」に所有する一室に外務省、経済産業省などが所管する財団法人「国際草の根交流センター」が入居する。各部屋の登記簿上の所有名義は小沢氏になっている。

 エスエー社は02年1月から、交流センターは04年10月から入居し、それぞれ毎月7万円と20万円の家賃を陸山会に支払っていた。その総額は06年末までに計約1000万円に上る。エスエー社は9月末ごろ転居し、現在は入居していない。

 政治資金規正法では、政治団体による資金の運用について、預貯金、国債や政府保証債券、元本保証のある金融機関への信託以外は認められていない。総務省は「政治資金は国民の浄財。資金で購入した不動産を家賃を取って貸すのは同法が禁止する資産運用にあたる疑いがある」と指摘する。

 ◇「無償こそ問題」…小沢氏の事務所反論

 小沢氏の事務所は「うちとしては、政治資金の運用という認識はない。コンサルタント会社は、小沢氏の政策立案を請け負っている。財団法人は小沢氏が設立にかかわり理事を務めている」と、いずれも小沢氏の政治活動に密接にかかわっていると主張し、「無償で貸す方が問題」と反論している。

 陸山会は総額約10億円で、都内や盛岡市、仙台市などにマンション、土地などを購入し、登記簿上は、すべて小沢氏名義になっている。今年1月、これらの不動産を事務所費で購入していることが問題になったが、小沢氏は領収書などを公開した上で、「秘書の住まいとして活用しており、個人資産ではない」と説明。政界引退または死亡後は「後進の支援」や「日米・日中の草の根交流基金」に陸山会の資産を充てると表明している。

 小沢氏の不動産取得問題を受け、今年6月に政治資金規正法が改正され、資金管理団体は取得済みの不動産を除き、新たに土地、建物を所有することが禁止された。

 ◇収益あれば「運用」

 岩井奉信日本大教授(政治学)の話 小沢氏は賃貸を「運用」に当たらないと解釈しているのではないか。しかし、実際に収益が上がっている以上、今回のケースは不動産運用に当たると思う。不動産が個人に帰属するものであれば、収益には税がかかるが、この点でも疑問がある。法律のすき間を縫っているとも受け止められ、今後はあらゆる事態を想定し、先手を打って法改正をする必要がある。

(9日、毎日新聞)

このブログは民主党を批判するためのブログではないというのに、連日、民主党議員に発覚した不祥事をお伝えしている。
しかも、その大半が党代表である小沢一郎氏に関するものであり、悪質性の非常に高いものばかりだ。

今朝の毎日朝刊トップ記事は、「小沢氏が不動産運用をしていたのではないか」というものだ。
具体的には、小沢氏の政治資金団体が、所有する都内マンションの部屋を外部の企業・団体に賃貸していたのではないかという疑惑だ。
そもそも、国民の血税でもって「マンション」という立派な不動産を所有していること自体おかしいことだが、さらにそのマンションの部屋を貸して利益を得ていたとなると、これは弁護しようのない犯罪だと断定するしかない。
「給与」という国民の税金から、不動産という「私有財産」を形成し、利益上げる目的でマンションを賃貸している小沢氏の行為は、どこからどう見ても「商行為」であるのは明らかではないか。

税金を資本にして私腹を肥やそうという小沢氏とその政治資金団体の行動は、一国民として断じて容認できないものである。
その上、この「資産運用」が紙面で明らかになっても「違法行為ではない」と白を切る小沢氏の姿勢は真摯なものだとは言えない。
小沢氏には、“そこまで「金儲け」が好きなら、議員を引退してマンションの賃貸業に専念しろ!”と言いたい。

小沢氏は今年1月、「マスコミによる領収書のコピーはNG」との条件付きで、領収書を公表するという会見を行った。
小沢氏は自慢げに、ファイルに入った多数の領収書を報道陣に見せていたが、小沢氏のほうから一方的に「見せ付ける」だけで、とても説明責任を果たしているものだとは言えなかった。
しかも、領収書には「小沢一郎」の名前のほかに「小澤一郎」などの名前が記述されていた。このことには、多くの記者が“もしかしたら名前を「使い分けて」いるのではないか?”と疑問に感じたが、疑惑追及をする間もなく小沢氏の会見は一方的に終了したのだった。

何ともふざけた「自称『説明責任を果たした会見』」であるが、小沢氏側は、この会見ですべては説明し終えたのだとしている。

小沢氏資金団体:「全部会見で説明」 家賃収入問題

 民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」が政治資金で購入したマンションから家賃収入を得ていた問題で、小沢氏は9日午前、東京都内で記者団に「全部会見して説明している」と語った。

 民主党は9日始まった衆院予算委員会で、「政治とカネ」の問題を取り上げて政府・与党を追及する方針。直嶋正行政調会長は毎日新聞の取材に「今国会で政治とカネの問題を追及する姿勢は変わらない」と強調しているが、出はなをくじかれる形になり、党内には「与党の反撃材料になる」との懸念も出ている。

 一方、小沢氏の団体による不動産購入について「事実上の資産形成」と批判してきた与党側は、新たな問題発覚に批判を強めている。自民党の伊吹文明幹事長は9日午前の記者会見で「政治団体が本来の目的以外に多くの不動産を持つことは法が想定していない」と指摘。鳩山邦夫法相も「資産運用として認められない方法ではないか。集めた政治資金で不動産を買い、家賃収入を得るのは政治資金の本来のあり方ではない」と批判した。【渡辺創】

(9日、毎日新聞)

9月9日に明らかになった疑惑を、どうして8か月も前の1月に説明し切ったと言えるのだろう。
小沢民主党は先の参院選で、さんざ「政府・与党は説明責任を果たせ!」と言っていたが、当の小沢氏や渡部恒三氏はそれが出来ていないではないか。
何かのスライドショーかのように一方的に領収書を見せつけた会見をもって、「不動産私有・運営疑惑」に対する説明責任が果たせたといえるのか。
カネの使途を明らかにせず、「最高顧問を辞職する」と発表するだけの会見でもって、「政治資金不正計上疑惑」に対する説明責任が果たせたといえるのか。

こんな違法行為をしている人物が代表を務める政党が、今や「二大政党」などと持ち上げられているのだから、国民としてはたまったものではない。
政府・与党の疑惑はあることないこと騒ぎ立てるくせに、自分のところの「明らかな違法行為」については白を切り続ける――。つくづくも、こんな政党には政権を任せられないと思う。

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2007年10月08日

<祝日2本立て> 小沢氏は“脳神経”のビョーキではないか / 「偽善者」だと発覚した民主・輿石代表代行

小沢氏の頓珍漢な「主張」。そこで浮上してくるのが、小沢氏の「もう一つの健康問題」だ。

テロ対策新法:「地上軍へ参加」民主・小沢氏提案波紋 「対案なき」原則論

 海上自衛隊のインド洋での給油を継続するための「新テロ対策特別措置法」をめぐり、民主党・小沢一郎代表の新たな主張が波紋を広げている。

「安全な活動」とされる給油に反対しながら、憲法が禁じる海外での武力行使につながりかねないアフガニスタンでの地上軍(国際治安支援部隊、ISAF)に自衛隊が参加すべきだと言い出したからだ。真意は何か。なぜ今か。9日から始まる衆院予算委員会の与野党論戦では、政府新法と並ぶ焦点になりそうだ。

 ■一度は「民生」

 「武力行使は憲法からして認められない。参加するのなら、武器使用権限をきちんと言ってもらう。自衛官の命を軽んずるな」。石破茂防衛相は7日、テレビ朝日の番組で、小沢氏の主張を強い調子で批判した。

 これに対し、菅直人代表代行は同日のフジテレビの番組で「ISAFにはいろんなものがある。武力攻撃には自衛隊は出せないが、人道支援などでやれる範囲が一切ないとは思わない」と小沢氏を擁護。石破氏が伝統的護憲論、菅氏が積極的海外派遣論を展開する「ねじれ」た光景となった。

 小沢氏の地上軍参加論は、党内論議もないまま先週、唐突に明らかになった。兆候はあった。

 8月8日、シーファー駐日米大使が説得のため民主党本部を訪問。小沢氏は会談で、自分からISAFを話題に持ち出し「(民主党が政権にいれば)国連にオーソライズされた活動に参加したい」との意欲を語った。

 小沢氏が給油に反対する理由は「前提となる国連決議がない」という原則論。ところが、ISAFは国連決議がある。小沢氏の「国連決議至上主義」の論理に基づけば、地上軍参加は「武力行使を含んでも憲法に抵触しない」という理屈だ。

 この急進的な小沢論法に民主党内は動揺。旧社会党グループの横路孝弘衆院副議長は、現地の実情を説明させるため、アフガンで民生支援にあたるNGO「ペシャワール会」の中村哲・現地代表を小沢氏に紹介。小沢氏は8月20日に中村氏と会った。中村氏は「軍隊を派遣して金を使うより民生支援だ」と強調。以後、小沢氏も「テロとの戦いは民生支援こそ必要」と繰り返し、いったんは民生支援重視に傾いた。

 ■「新法」で一転

 ところが政府・与党が今月2日、思いの外早く「新法」骨子案をまとめ、野党に示す動きを見せると、小沢氏は一転、原則論に戻り、5日付党機関紙で再び地上軍参加論を持ち出した。

 新法づくり段階から民主党の考えを取り入れようと柔軟姿勢をアピールする政府・与党に対し、民主党が対案も示さず、話し合いを拒み続ければ、世論の支持も失いかねない。9日発売の月刊誌では「代案がない反対は責任放棄」という批判への反論として主張を展開している。

 憲法論議にまで踏み込む地上軍参加論には、政府・与党との話し合いの余地は事実上ない。小沢氏の本音は対案提示ではなく、原理原則で政府・与党の「話し合い路線」を拒否することにあるとみられ、政局的な発想に尽きている。

 ■現実案はなく

 一方、党内向けには「政権を取ったら」という前提付きで、今すぐ実行する政策でないという点がミソ。だが現実的対案がなければ国会論戦で窮地に追い込まれる危険もある。党幹部らが模索するのが、地方復興チーム(PRT)への関与だ。

 ただ現実論に近づけば政府・与党につけいるすきを与えるだけではなく、安全保障でまとまりを欠く党内が混乱する危険性も高まる。対案作成は見送り、小沢氏の原則論のみで国会を乗り切らざるをえなくなる可能性もある。【須藤孝】

(8日、毎日新聞)

記事の中身に踏み込むのは後として、まず、毎日新聞一面に掲載された上記記事の“出来の素晴らしさ”を称えたい。
須藤孝記者の書いた上記記事は、民主党・小沢一郎代表の主張の問題点、民主党内に広がる波紋などを、実によく表現できていると思う。
「小沢主張」のちぐはぐさを明確に指摘し、政局のみの観測に終始する小沢氏の姿勢をよく把握している。この記事は、今年読んだ記事の中でも最も価値のある記事だ。

私の書きたいことも、実は記事内でもうすでに書かれてしまっている。
「国連決議の有無」という“国連至上主義”にのっとった原理原則でもって、自衛隊の「給油活動」に反対――。
しかしながら、「国連決議」があるのであれば、ISAFに参加し、海外で自衛隊が武力行使をすることについて容認するような主張を、小沢氏は展開しているのだ。
小沢氏の「アブない」主張に、“プロ市民”出身のはずの菅直人代表代行までもが「ISAFの活動といっても、必ずしも武力行使に繋がるわけではない」と、苦しい言い訳をせざるをえなくなっている。

安全だとされる「給油活動」はダメだが、国連決議があるのであれば、海外で武器を使ってもOKだという小沢氏の主張は信じられない。
国連であれば何でも解決できるという妄信は、「米産牛は怪しいが、国産牛であれば安全」という妄信と同レベルのものである。
そもそも、国連(国際連合)の英語名称が何であるか思い出してほしい。“United Nation”である。普通に和訳すれば、「連合国軍」だ。これは、先の大戦における「日独伊の三国同盟に対する『連合国軍』」という意味である。国連憲章の中にあっては、いまだに日本は「敵国」なのである。1945年2月の時点で、日独伊を屈服させるために設立が決定付けられたのが「国連」なのであり、はたして、「アンチ日本」組織に日本の将来を全面的に委ねるようなことがあってよいのか。
国連の存在意義については十分評価するものの、「国連の判断であればすべて正しい」という小沢理論は大変危険な考えであり、主体国家としての尊厳に関わる問題である。「小沢政治」は危ない。


さて、8月の人事で民主党代表代行に就任した輿石東参院議員会長。
小沢氏の「31億円不動産資産」疑惑、渡部恒三氏の「1億7800万円架空計上」疑惑に続いて、この輿石氏に“重大疑惑”が浮上している。

参院のボスがこの人で大丈夫か

 民主党の輿石東参院会長(71)のことを報じたサンデー毎日の記事が話題になっている。民主党内から「よくぞ、やってくれた」の声が出ているのだ。

 記事の内容は、山梨県選出の輿石会長の「選挙区内の自宅は表札ナシ・2Kアパートの不思議」というもの。が、ほとんど姿を見せず、実は選挙区と関係ない神奈川県・相模湖畔に別荘風の立派な邸宅を構え、家族とそちらに住んでいると、写真つきで報じている。

 輿石会長は、日教組の県委員長から社会党議員として政界進出。民主党に合流して、ついに参院のトップまで上り詰めた人。だが、日教組上がりの議員の自宅が立派すぎると評判がよろしくないだろうということで、地元の自宅は築27年のみすぼらしいアパートにしているらしいのだ。

「変な話というか、偽善ですよね。こういう話はいつか自民党政権から攻撃材料にされる。参院を主戦場にする民主党にとって、激突のヤマ場で持ち出されると大きなマイナス。だから週刊誌で早く報じられてよかった、というわけなのです」(民主党関係者)

 輿石会長については、もともと参院自民党のドン・青木幹雄氏との近すぎる関係に批判があり、先日も、多数野党なのに参院の予算委員長のポストをみすみす自民党に渡したことに、「本気で戦う気があるのか」という声も噴出したものだ。

「だから小沢代表も、参院民主党が自民党と勝手に妥協してしまうのが心配で、党の最高機関である“四役会”に輿石会長を加え、“監視”しているくらいです」(政治評論家)

 4日、参院の代表質問に立った輿石会長だが、政権交代の「要注意人物」として与野党からマークされている。くれぐれも、ご用心を。

(8日、日刊ゲンダイ)

新聞としては日刊ゲンダイのみがこのニュースを報じているとは、何とも皮肉な話だ。
「民主党機関紙」の日刊ゲンダイらしく、最後には「くれぐれも、ご用心を。」などという超“甘〜い”記述があるのは、ご愛嬌か。



話は一転するが、ここで、どうしても“可能性”を示させていただきたい。

こんなことを書いては不敬罪に当たるかもしれないが、私は、小沢氏は脳の病気ではないかと思う。
ここ最近の小沢氏の言動を見ていると、統一性とメッセージ性、論理性がなく、アルツハイマーの症状のようにすら思われる。
安倍晋三前首相の辞任時、私は「安倍氏はうつ病ではないか」とこのブログで書いたが、これについては相当な自信がある。私自身、うつ病に関して深く勉強した経験があるし、深夜に首相公邸を徘徊していたなどの症状を聞く限り、安倍前首相がうつ病であるのは間違いないと確信している。
うつ病に比べるとアルツハイマーについての知識は十分でない私だが、それでも小沢氏は脳神経の病気であるように思われる。こう言っては何だが、明らかに小沢氏は、会見の際、認知症のような素振りを見せているのだ。

病気は早期発見と、たしかな治療が何よりである。菅代表代行には、一日も早く小沢氏に「精密検査」を勧めてほしい。
この変なタイミングで、変な主張を出してきたのも、小沢氏が脳神経の病気だからだろう。もしかしたら小沢氏は今後、正常に言葉を発することが出来なくなってしまうのではないか。そういう意味での「健康問題」もあると思うのである。

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2007年10月07日

「不思議総理」はサミットまで解散しない?!

父親譲りの飄々(ひょうひょう)さ。いよいよ、これからが「実戦」だ。

<福田首相>08年1月のダボス会議出席を検討

 福田康夫首相は来年1月、スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム年次会合(ダボス会議)に出席する方向で検討に入った。同会議は年1回開かれ、最近は環境問題が主要テーマになっている。来年7月の北海道洞爺湖サミットの議長国として、首相が同会議で環境に関するメッセージを発信する見通し。

(5日、毎日新聞)

「ダボス会議」は“国際政治のオリンピック”とでも言うべき会合で、実務的な面はもとより、各国首脳のウィットに富んだスピーチや、特別に組まれた、民交わってのシンポジウムなどのプログラムが、面白い。
今年(2007年)のダボス会議では、プーチン露大統領とゲーツ米国防長官が対立の構図を見せる場面が興味深かった。
何しろ、国境を越えた政治家同士の「対決」が、目前で繰り広げられるのである。豪華なメンツが幅広いテーマを語り合うということでいえば、ダボス会議は、落語会で言うところの「名人会」のようなものだ。

日本の福田康夫首相が来年1月の「ダボス会議」に出席を検討しているということは、少なくとも来年の1月までは総理の職に留まりたいということだ。
早ければ年内にも解散・総選挙が噂されているが、福田首相が本気でダボス会議に出席を検討しているのであれば、「年内の解散・総選挙実施」という選択は相当リスキーなものであり、実現するとは考えにくい。
「サンデー毎日」などでは、来春の解散・総選挙の可能性が高いなどと報じている。
衆院解散権は総理の持つ特権だから、こればかりは「いつ使われるか」などは推測しにくい。小泉純一郎元首相のように、たった一本の法案の是非でもって解散権を発動することも出来る。すべては時の総理次第なのだ。

福田首相としては、最低でも来年7月の北海道・洞爺湖サミットまでは総理を続けたいのではないか――と、私はみている。
きょう京都で開かれた国際会議でも、福田首相は、洞爺湖サミットに向けての強い意欲を表明している。

福田首相、京都市で開かれた国際会議に出席 英語であいさつし「国際派」をアピール

福田康夫首相が、京都市で開かれた国際会議に出席し、流ちょうな英語であいさつした。
福田首相は「この美しい星を守り、これからもずっと引き継いでいかねばなりません」、「来年7月の北海道洞爺湖サミットには、ぜひ日本にお越しください」と、英語であいさつした。
福田首相は、科学技術がテーマの国際フォーラムで、英語でのあいさつ文を流ちょうに読み上げ、「国際派」をアピールした。
福田首相は、自民党の総裁選中、外国特派員協会で麻生太郎前幹事長が英語でスピーチした場面でも、日本語で通していた。

(7日、FNN-NEWS.COM

いよいよ明日から国会の予算委員会で、「福田首相」の力量が試されるわけだが、「低姿勢」で「野党に丁寧」な福田首相の姿勢は、民主党などの野党にとっては戦いにくいものである。


ある自民党議員は、

「福田総理は“不思議総理”だ。野党に問題を指摘されると、『それは検討します』などと答弁してしまう。これは、野党としてはやりにくいだろう」

と話している。


衆参与野党逆転の「ねじれ国会」にあって、福田首相はどこまでも「低姿勢」で戦いに行くだろう。



さて、一方の民主党。

民主党の小沢一郎代表は昨日、テロ対策特措法の延長に「賛成」とする世論が強くなっていることについて、「世論は勘違いしている」などという“勘違い”な発言をしている。自分の意見と合わないのであれば、民意の否定も辞さないというわけか。

1億7800万円という、多額な事務所費の架空計上疑惑が発覚した渡部恒三最高顧問は、「最高顧問」の職を辞することを発表したが、なんとも国民を馬鹿にした責任の取り方だと言わざるを得ない。

「説明責任」はどうした? 小沢代表の「任命責任」はどうだ?

数年前の「年金未納」騒動の際も、羽田孜元首相が年金未納を理由に「最高顧問」を辞職している。しかし、その後の参院選後は、何事も無かったかのように「最高顧問」にカムバック。復帰の理由についての説明は一切なし。
前回同様、渡部氏も一定の期間「最高顧問」を辞めるだけで、どうせまたすぐにカムバックするのであろう。
記者の前では「小沢代表に死ねと言われれば、死ぬ」とまで言っていた渡部氏。そんな無責任な態度の人間が国会議員をやっているという現実に、改めて驚かされる。
衆院副議長まで務めた渡部氏だが、政治家としてのその存在意義は何もなく、むしろ日本の国益を考える上では、大きな損失であった。渡部氏は「政局屋」であり、やくざ者である。
渡部氏には一刻も早く議員辞職してもらいたいと思うとともに、小沢代表には一刻も早く、渡部氏に「死ね」と言ってもらいたい。



<追記>

ずいぶん遅くなってしまったが、今秋の改編で『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ)が終了、アシスタントを20年間務めた高橋佳代子さんが“卒業”となった。(画像はこちら)
高橋さんの上品さ、清楚さ、声質の良さは、平成のアナウンサーたちの鑑となるものである。
アンガールズも以前、『おもいッきりテレビ』に出演した際、高橋さんの司会者としての凄さを感じたという。
これまで第一線で走り続けた分、高橋さんにはしっかりとお休みを取っていただきたく思うとともに、またいつか元気なお姿を見せてもらいたい。高橋さん、お疲れ様でした。(07日22時36分追記)


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2007年10月04日

小沢一郎氏「国会議員」不適格論

町村派が重みのある人事をする一方、あの人の頭の中は今日も空っぽだ。

<町村派>中川、谷川両氏も代表世話人 「トロイカ体制」に

 自民党町村派は3日、町村信孝官房長官を会長とする体制を改め、町村氏と中川秀直元幹事長、参院の谷川秀善元副外相の3人を代表世話人とする「共同代表制」に移行する方針を固めた。早ければ4日の同派総会で正式に諮る見通しだ。政調会長、幹事長を歴任し同派を離脱していた中川氏が、9月の党総裁選を契機に復帰したことに伴うもの。町村、中川両氏による同派会長の座をめぐる争奪戦を避け、同派出身の福田康夫首相を支える派内体制の強化を狙ったとみられる。

 会長職を置かないことにより、名誉会長の森喜朗元首相は最高顧問に就任する見込み。

 町村、中川両氏は1日夜、東京都内で会談し、派の体制について協議。ともに共同代表として福田内閣を支えることで大筋一致した。さらにその後の調整で、両氏に参院のベテラン・谷川氏も加えた「トロイカ体制」に移行する案を固めた。ただ、派内の町村氏に近い議員らからは町村会長の続投を求める声も出ており、調整が難航する可能性も否定できない。【高山祐】

(4日、毎日新聞)

民主党の“トロイカ体制”に比べきわめて政策に実務的で、自民党K派と比べて友好的な雰囲気の“集団指導体制”。
私は、町村信孝氏が入閣することにより、町村派トップの人事がどうなるか注目していたのだが、突然の「安倍辞任」によりそれどころではない騒ぎとなってしまった。
1週間ほどの党総裁選の末、福田康夫内閣が発足。町村氏は外相から官房長官に“横すべり”し、町村派は党内“主流派”としての存在感を維持。
国会では昨日から代表質問が行われ、政治局面としてはとりあえず一段落したこの時期に、町村派は役員人事を行った。

町村氏が入閣した場合、私は中川秀直元幹事長が町村派を“禅定”されるものと予想していたが、実際にはそういうことにはならなかった。
中川氏については森喜朗内閣で官房長官を務めたし、小泉純一郎政権下では国対委員長を務めた人物だから、みなさんよくご存知のことだと思うが、町村氏・中川氏と共同で代表世話人を務めることになった「谷川秀善元副外相」とは一体どういう人物なのか。

谷川氏は兵庫県出身で、かつて浄土真宗の住職をしていたこともあった73歳のベテラン参院議員である。
これまでに3回当選しており、大阪府副知事時代には「豪腕」副知事として知られた。
過去に党国体副委員長、参院決算委員長などの要職を経験しており、今年8月からは党両院議員総会長に就任している。
様々な党を渡り歩いて「現在、自民党所属に至る」という国会議員が多い中で、谷川氏のような「純粋自民」の人は今や珍しいだろう。
「純粋自民」の谷川氏らしく、自身のホームページでは“自民党への愛”を綴っている。

「自民党にしか出来ないから」

 それは「自民党にしか出来ないから」です。私達は今長く険しい道を乗り越えて、山の中腹に立っています。古いしがらみのある政治と決別し、さみしい前途に光の見えなかった悪夢とも縁を断ち切り、今新しい時代へと踏み出そうとしています。「日本国の未来」という名の山脈はなお私達の行く手に多くの難所を用意していることでしょう。

 足を踏み外しそうになる場所も、又風雨にさらされる時もあるでしょう。しかし私達は決して怯むことがあってはなりません。なぜなら足元にはこれまで登りきった改革の難所のあとを見る事が出来るからです。皆さんは私達と一緒にこの多くの難所を乗り切ったのです。どうしてこの先、怖気づくことがありましょう。自民党は皆さんの道先案内人として皆さんとともに改革の山頂目指して頑張りたいと思っています。

谷川秀善参院議員ホームページより)

党でも国会でも要職を務め続けている谷川氏の存在は、町村派にあっても大変重みのあるものに違いない。
派内で町村氏と並ぶ“プリンス”と目される中川氏。2人の“プリンス”を派のトップに据えつつも、谷川氏という“長老”的存在をもう一人のトップに置くというこの人事はなかなか悪くないと思う。



さて、先述したように、国会では昨日から代表質問が始まっているが、「はたしてこれが、野党第一党の党首としてふさわしい行動なのかな?」と、とてもとても違和感を感じてしまうニュースがあったので、ご紹介する。

国会 代表質問スタート 攻める民主、かわす首相

 ◆小沢氏は登壇せず、本会議も中座

 
 民主党の小沢一郎代表は登壇せず、代表質問を鳩山由紀夫幹事長に任せた。しかも、鳩山氏の質問が終わると、次の伊吹文明自民党幹事長の質問を聞かずに本会議を中座した。

 「民主党にあえて申し上げる。(国政の)責任を分担し、国民不在の自己主張に陥ってはならない」。首相の所信をただす代表質問で、伊吹氏は小沢氏にこう呼びかけた。が、肝心の小沢氏は不在。伊吹氏は「今、小沢氏は議席におられません」と2度繰り返した。

 このころ、小沢氏は国会内の控室。アフガニスタンで活動する福岡市のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」に電話していたという。小沢氏は民主党の長妻昭氏の質問が始まると再び議場入り。登壇しない理由について「他の人でも主張は変わらない」と説明しているが、自民党は「失礼な態度だ」とぶぜん。

(4日、毎日新聞)

過去に何度も書いてきたように、国会議員は「国会に出席するから」国会議員なのである。
国会議事堂内における本会議に出席するのは国会議員にのみ許された特権であり、国会内は名刺の交換もご法度の“聖地”だ。
NGOとの電話が悪いことだとは思わないが、「敵の声」を聞くどころか、「敵の姿」すら見ることを拒む人物は、もとより戦をする気がないのだと受け止められても仕方あるまい。

民主党の小沢一郎代表といえば、心臓に持病を抱えることでも有名だ。
小沢氏の話によれば、あまり活発な行動をすると心臓に悪く、食後に仕事をすることは好ましくないと医師から言われているという。
小沢氏は国会本会議の「欠席魔」として知られるが、本会議に出られない理由として「昼食の後は休ませていただいている」などと述べていた。

ところが、である。

先日の福田首相の所信表明演説は午後1時すぎに始まったものだというのに、小沢氏はしっかりと本会議に出席していたのである。
私の常識が正しければ、「午後1時」というのは昼食後間もないような時間だと思われ、本来ならば小沢氏は「働いてはいけない」「休まなくてはならない」時間のはずだ。
ところが先日、小沢氏は本会議に出席――。午前10時半ごろにでも「昼食」を取ったのであろうか?
小沢氏の行動を見る限り、小沢氏は午後1時開会の本会議には出席できるらしいことが判明した。
これまで「食後は動けない」として本会議を休み続けてきた小沢氏だが、もはや言い訳は出来まい。
大体、正午開会の本会議が開かれたとしても、昼食の時間をずらしたりすることは可能なはずだ。何しろ、あの安倍晋三前首相は「おかゆと点滴」しか栄養分を摂取できない状況でも、数か月間総理の職を務め続けたのである。首相在職中、散々安倍前首相を批判していた小沢氏だが、「昼食を食べる時間をずらす」ことすら出来ない人間が、よくもまぁ偉そうに出来たものである。

小沢氏は国会議員なのか。それとも、不動産を多数抱え持つ資産家なのか。
心臓が悪いことにはご同情申し上げるが、国会本会議にすら出られないのであれば、議員をお続けにならないほうがいい。
「国会議員」としてでなくとも、中曽根康弘元首相のように「政治家」を続けることは出来る。国会議員でなくても、NGOに電話することは可能だ。
「政治とは生活である」と彼は言う。しかし彼は、本会議に出席していない上に、論争相手の論すら聞いていない。

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2007年10月03日

民主党の“黄門様”に発覚した悪質スキャンダル

(10月04日、タイトル変更)

12年の長きに渡り、黄門様は悪事を働いていた。

渡部氏事務所費 実態なし 12年で1億7千万円以上支出

 民主党の渡部恒三最高顧問(福島4区)の政治団体「新時代の会」が93年〜04年の12年間、事務所の活動実態がないのに、秘書だったおいの佐藤雄平・福島県知事の自宅マンションを「主たる事務所」として総務省に届け出ていたことが分かった。同会は12年間で事務所費や光熱水費など経常経費として1億7800万円を支出していた。渡部氏と佐藤知事は名義の貸し借りを認めている。

 総務省によると「主たる事務所」は「政治活動の中心となる場所」とされている。渡部氏の説明では、実際の事務所は議員会館内にあったが、当時秘書だった佐藤知事の東京都新宿区のマンション名義を借りていたという。05年からは東京都千代田区の渡部氏所有のマンションの一室に同会の事務所を移している。

 渡部氏は毎日新聞の取材に、同会が12年間で事務所費9919万円を含む計1億7800万円の経費を支出していたことを認めた。そのうえで「知事は私の秘書だったので、事務所の名義だけをマンションにし、知事側には家賃なども払っていない。当時は悪いと思わなかったが、政治とカネ(の問題が)が厳しくなった。反省したい」と話している。

 衆議院事務局によれば、議員間の申し合わせで議員会館には政治家に一つだけ認められた資金管理団体以外の政治団体は事務所を置くことは出来ないことになっている。

 一方、佐藤知事は「秘書だから貸した。当時、いいことか悪いことかは意識せず、そのままにしていた。しっかりと精査すべきだった」と話した。

(3日、毎日新聞)

会津訛りがトレードーマーク。過去に衆院副議長を務め、現在は民主党の最高顧問。女優・由美かおるさんから電報をもらったことを、満面の笑みで自慢する民主党の“黄門様”。
今回の「政治とカネ」のエピソードは、この人が主人公である。

民主党の小沢一郎代表とともに、事実上、細川護熙政権発足のレールを形作り、新進党時代に小沢氏と袂を分かったかと思えば、現在は仲直りしたふり。
長い政治家生命を持つ渡部恒三衆院議員だが、小沢氏と離れたりくっ付いたりしている12年間のうちにやっていたことは、きわめて悪質で、赤城徳彦前農水相も驚愕の「架空計上」だった。

また、読売新聞は「故人を会計責任者として申請していた」との新事実を報道している。

民主・渡部氏の政治団体、実態のない事務所に経費計上

 民主党最高顧問の渡部恒三衆院議員の関連政治団体「新時代の会」が1993〜2004年分の政治資金収支報告書で、渡部氏のおいで当時秘書だった佐藤雄平・福島県知事の自宅マンションを、事務所として使っていなかったのに、「主たる事務所」として総務省に届け出ていたことがわかった。

 実際の活動は家賃のかからない衆院議員会館内の事務所で行われていたが、12年間で事務所費計9919万円を計上していた。

 また同会は、代表者の男性が00年、会計責任者の男性も3年ほど前に亡くなっているのに、今年7月まで後任者への変更を届けていなかった。収支報告書には、死亡している会計責任者の名前が記名押印された宣誓書を添付していた。

(3日、読売新聞)

実態のない場所を事務所として届け出。しかも、その会計責任者は亡くなっているのに、3年間も「生きている」と偽装。
「会津のケネディ」を自称する渡部氏だが、ジョン・F・ケネディ元米大統領には、ここまで露骨な「政治とカネ」のスキャンダルはなかった。
国内でもまれ、世界各国の例を見てみても非常にレア・ケースな“悪質さ”ではないか。
独特の会津訛りを武器に、その柔和そうなキャラクターで、ここ最近は民放各局の報道番組に多数出演していた渡部氏である。
裏では異常なほどまでに悪質なスキャンダルを抱えていながら、表に出ると「政権交代だ!生活が第一だ!」などと勇みよく話していたのだ。

自民党に追求した“疑惑”が自分のところでも発生してしまうという意味で、「ブーメラン政党」とも「自爆政党」とも称される民主党。
「生活が第一」「政治とは生活である」などと大見得を切っておきながら、党代表も最高顧問も黒い「カネ」にまみれている。
渡部氏が架空に受給していた1億円あまりの金銭は、はたしてどこへ消えたのだろうか。
「返せばいい」「訂正すればいい」という類のものではない。こんな悪質な行為を罪悪感もなしに12年間も実行し続けるその“精神性”が狂っているのだ。
黄門様よ、晩節を汚しましたな。

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2007年10月02日

神戸・高3自殺…もはやこれは「殺人」だ

(一部再掲)


今年7月3日、兵庫県神戸市の私立・滝川高校で発生した、3年生男子生徒(当時18歳)の飛び降り自殺問題。
大手紙で学校名を報道したのは毎日新聞だけだったというから、この国の異常な「加害者擁護」的価値観がうかがい知れようものだ。
遺書や周囲の証言、学校の調査などにより、男子生徒の自殺の原因は「金銭強要などのいじめ」であったことが明らかとなった。

また、男子生徒の下半身の写真をインターネットのホームページ上に掲載するなど、過激で組織的な「いじめ」の実態が判明している。

<神戸・高3自殺>被害生徒への中傷サイト開設の経緯判明

 自殺した神戸市須磨区の私立高校3年生(当時18歳)に対する恐喝未遂事件で、被害生徒を中傷する文言や写真などを掲載したインターネットのサイト開設の経緯が兵庫県警の調べなどで分かった。今月17日に逮捕された生徒(17)が開設を提案し、25日に逮捕された2人のうちの1人が作業して今年4月ごろに開設。約1カ月後、被害生徒からの依頼を受けたサイトの管理会社が削除していた。

 調べなどによると、被害生徒と加害生徒らは、高2の夏休み前に運動同好会を作り、間もなく活動やメンバーのプロフィルを紹介するサイトを立ち上げた。今年4月、受験のため同好会を解散。サイトも閉鎖したが、その直後に、最初に逮捕された生徒が、被害生徒に関するサイトを代わりに開設することを提案。コンピューターに詳しいもう1人の生徒が開設作業をした。

 サイトの名称は「○○(被害生徒の名前)の部屋」。被害生徒の氏名や住所、電話番号やメールアドレスなど個人情報が記されていたという。開設理由について、生徒らから聞き取り調査した学校側は「その場のノリで面白がって作ったようだ」としている。【武内彩、津島史人】

(先月27日、毎日新聞)

「週刊新潮」(10月4日号)には、目を覆いたくすらなる衝撃的な事実が掲載されている。

「滝川高校が隠し続けた凄惨なイジメ」 (NAOさんのブログより)

新潮の記事に掲載されていた以外の点についても触れると、男子生徒は、加害者に強要された金銭を支払うために、親や学校に内緒でアルバイトをしていたという。
報道を聞いて悲痛な気持ちになるとともに、はらわたが煮えくり返る思いだ。

そしてきょう(2日)、この“事件”に新展開があった。

後輩も現金要求か 遺書に「原因は金」 神戸・高3自殺

 神戸市須磨区の私立高校で3年生の男子生徒(当時18)が飛び降り自殺した事件で、生徒の遺書に「後輩に金を払わされていた」と記されていたことが1日、関係者の話でわかった。この事件では、同級生のフットサル仲間の少年計3人が恐喝未遂容疑で逮捕されているが、生徒が別の複数の少年らからも現金を要求されていた可能性があるという。

 関係者によると、生徒は7月3日に校舎の渡り廊下から飛び降りた。遺書は生徒のズボンのポケットから見つかり、「死ぬ原因のほとんどはお金」と書かれていたという。

 生徒は、逮捕された少年らとは別の同級生から偽ブランド品のブレスレットを購入させられ、その残金の支払いを迫られていることや、後輩にも金を要求されていたとの内容をしたためていた。後輩は中学時代の後輩とみられる。遺書にはこの2人の名前を挙げていた。生徒は自殺直前の3日間、アルバイトをして2万円の報酬を得ていたが、その行方がわからないという。

 一方、逮捕された少年3人と生徒は「うそをついたら1万円支払う」との罰ゲームを約束していた。3人は6月23日と25日、生徒に「はよ金払えよ」などと現金を要求するメールを送信。3人の名前は遺書にはなかったとされるが、生徒は「1万円を払うと言い出したのは自分だが、最後の方は何を言っても信用されなかった」と書いていたという。

 最初に逮捕された少年(17)はいったん容疑を認めたが、接見した弁護人によると、「全くの冗談で、お金を取る気持ちはなかった」と否認に転じ、ほかの少年2人も容疑を否認しているという。

(2日、朝日新聞)

<神戸・高3自殺>逮捕された生徒の弁護人、上申書を提出

 自殺した神戸市須磨区の私立高校3年生(当時18歳)への恐喝未遂事件で、9月17日に逮捕された男子生徒(17)の弁護人が2日、神戸地検に上申書を提出した。上申書では、「逮捕は被害生徒の本意ではなかったと考える」と訴えている。弁護人は先月25日にも慎重な捜査を求める上申書を神戸地検に提出している。

(2日、毎日新聞)

山崎バニラ嬢も出演した今朝の『とくダネ!』(フジテレビ)では、番組が学校側にインタビューへ行くなど、この事件について詳しく取材している。

神戸市高3少年自殺 恐喝未遂事件 (youtube)

荘口彰久リポーターが滝川高校の桐山智夫校長にインタビューしている映像がご覧いただけると思うのだが、一貫した「加害者擁護」「真相隠匿」の姿勢には驚きあきれるばかりだ。

はたしてこの校長先生は“教育者”なのだろうか?
それとも、誰の目に見ても明らかな「いじめ」の事実を隠蔽し、加害者生徒をかばうことを第一とする、利益追求だけを目的とした“学校経営者”なのだろうか?
約6分ほどの動画だが、この動画はその問いへの答えを明確に示していると思う。

陰湿で、肉体的にも精神的にも性的にも暴力的な、組織ぐるみの「いじめ」は、もはや「いじめ」などという生易しい言葉で形容できるものではなく、「殺人行為」だとすら言えよう。

いかなる理由があれ「いじめ」をすることは許されないことであり、精神面においては成人と同等とも思える高校生が、このような大犯罪を犯していたことには、背筋の凍る思いだ。
社会は、「いじめ」による自殺者の発生を何としても防がねばならない。自殺をすることは、「いじめ」に抗議することではなく、結果として「いじめ」に屈することだ。
「いじめ」問題を考えるとき、一番大事なのは、現実に今起きている「いじめ」をこの世から消滅させていくことであり、日本全国で現在発生している「いじめ」をストップさせることだ。

今回の滝川高校における事件では、自殺した男子生徒は、「中高一貫校」という閉鎖的な環境において、身体的にも精神的にも追い詰められていった。
男子生徒は家族には相談できず、教師も「いじめ」の事実を把握でき得る状況にいながら、結果、「いじめ」を放置した。
「この世からいじめをなくしたい」。それが全国の子供たちの悲痛な叫びであり、我々大人が一丸となって実現すべき目標地点のはずだ。

学校や教師が許しても、社会は「いじめ」を許さない。
「少年法の精神」の努力もむなしく、加害者の実名の多くはインターネット上で公然となった。写真も略歴も、住所さえも明らかとなった。
もうこれ以上「いじめ」による自殺者を出してはならない。それが私の、今一番訴えたいことだ。

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2007年10月01日

福田首相が「親中」である理由

安倍晋三前首相の突然の辞任表明で、空転していた第168臨時国会だが、今日から本格的な論戦が再開される。

きょう午後1時、福田康夫首相は就任後初となる所信表明演説を行い、臨時国会で民主党など野党との協調路線を取ることを強調した。

所信表明演説全文はこちら(iza!)

所信表明演説全体を聞いて思ったのは、まず、福田首相の「意外な力強さ」だ。
総裁選中、拉致問題について「私の代で解決させる」と言明した際にも驚かされたが、いつものぶら下がりなどとは違い語気を強めたしゃべり方には、小泉以前の“旧来の自民党総理”とはまた一味違う印象を受けた。

産経新聞は、今回の所信表明演説で、福田首相は「小泉でもなく安倍でもない姿勢」を打ち出したと書いている。
福田首相は小泉純一郎政権時代、内閣官房長官として小泉元首相に仕えたが、福田氏が嫌悪しているのは、実は小泉元首相流の「ポピュリズム(大衆迎合)政治」である。
先月の自民党“四役”人事で、あえて派閥の領袖を要職に就かせたのは、「『派閥談合』との批判を受けても構わないから、ポピュリズム政治を打ち切る」との福田首相の強い意志が働いていたからであった。

同時に、福田首相は安倍前首相とは異なり、自民党の代議士でありながら「保守主義」色の薄い政治家でもある。
国民投票法を制定したのは安倍内閣の偉業だと言えるが、一般国民にとっては、安倍前首相の姿勢は、「『憲法改正』と『集団的自衛権行使』」という、“平和主義国家”にとってデリケートな計画の実現を急いでいるものだと受け止められた。
国民の多くは憲法改正の必要性を感じていても、「国のかたち」を大きく変える仕事を、はたしてこの52歳の総理に任せて大丈夫なのか――?と、その大半は不安に思っていたのではないか。
それを考えると、福田首相の「安定感」が好評価を受け、内閣支持率の上昇を招いているのにも納得がいく。

小泉元首相のような話題優先のパフォーマンスを嫌い、安倍前首相のような国家変革のイデオロギー臭さを持ち合わせていない。
それが、福田首相の本質であるのだろう。

福田首相の外交姿勢についても、一点、書かせていただくと、福田首相は決して「媚中政治家」ではないと私は思う。
たしかに、福田首相は中国との強いパイプを持つし、「親中政治家」であることは間違いない。中国との関係を重視した父・赳夫元首相のDNAが流れていることも間違いない。
しかしながら、対アジア外交重視の姿勢を示したことがあったのは、日中関係の冷え込んだ小泉政権下、小泉前首相との閣内バランスを取った結果であったと言えるのではないか。
つまり、日本という国の国益を考えての上での「親中」であり、2003年に電撃訪中し(官房長官としては異例ながら)外交の表舞台に姿を現したことも、自身の「親中」色をあえて際立たせることで、“小泉後”のことも考えて中国とのパイプを維持させておきたいとの国家的で幅広い視野が活かされてのことだったのだろう。
言い換えれば、対アジア外交に亀裂が入った小泉政権下であったからこそ福田氏は「親中」であったのだし、例えば万一、対米外交に亀裂が入った場合には、福田首相は「親米」とも取れるような動きをするのではないかと思うのだ。

福田首相を「反日政治家だ」などとレッテル貼りすることは結構なことだし、私には福田首相を擁護することで生じるメリットは何らないが、政治家として「自国の国益を考え、外交姿勢を取る」との態度を、「その政治家の私益のためだ」などと読み違えることは、愚劣の極みと言わざるを得ない。



<神戸高3生自殺問題について>

7月3日、兵庫県神戸市の私立・滝川高校で発生した、3年生男子生徒(当時17歳)の飛び降り自殺問題。
大手紙で学校名を報道したのは毎日新聞だけだったというから、この国の異常な「加害者擁護」的価値観がうかがい知れようものだ。
遺書や周囲の証言、学校の調査などにより、男子生徒の自殺の原因は「金銭強要などのいじめ」であったことが明らかとなった。

「週刊新潮」(10月4日号)には、目を覆いたくすらなる衝撃的な事実が掲載されている。

「滝川高校が隠し続けた凄惨なイジメ」(『神戸滝川高校自殺事件まとめwiki』より)

新潮の記事に掲載されていた以外の点についても触れると、男子生徒は、加害者に強要された金銭を支払うために、親や学校に内緒でアルバイトをしていたという。
報道を聞いて悲痛な気持ちになるとともに、はらわたが煮えくり返る思いだ。

インターネット上の「まとめサイト」では、加害者生徒の氏名や住所などもたやすく見つけることが出来る。
写真や生徒の人間関係、ニュース映像の動画などがまとめられていて、少なくともインターネット上においては、現行の「少年法」の精神を超えた現実が暴露されている。
「少年法なんていらない」。その思いを強くするばかりだ。



さて、このブログも開設から今日で丸2年となる。
1年前に「よく1年続けられた」みたいなことを書いたと思うが、それからプラス1年も続けられるとは。意外と私も「三日坊主」ではなかった。
今後も自民党の派閥情勢や国会における与野党の動きなど、政局ネタを扱っていきたいと思う。
今後とも一つよろしく。

<追記>

千葉ロッテマリーンズが今季優勝を逃したのは、残念でした…。


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posted by Author at 16:07| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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