2007年11月28日

本音を言えば「中連立希望」!?

両者の関係をあいまいにしてきたツケが、そろそろ出てくるのではないか。

<浜四津代表代行>与党に民主の一部が加わる連立望ましい

 公明党の浜四津敏子代表代行は27日、福岡市内で開かれた「毎日・世論フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、「総選挙による直近の民意と参院の民意を合わせて新しい体制を、という動きが考えられる。政策、理念が同じグループで中連立というのが望ましい」と述べた。次期衆院選で与党が過半数を維持しても参院の過半数割れは変わらないため、選挙後の政界再編で国会の「ねじれ」解消を図るべきだとの考えを示したものだ。

 浜四津氏は講演後、記者団に、自民党と民主党による「大連立構想」について「理想的なものではない」と指摘。「政界再編で、自公連立で実現しようとする理念、政策に一致する方が加わってくれれば」と述べ、与党に民主党の一部が加わる連立が望ましいとの考えを示した。

 一方、新テロ対策特別措置法案を衆院の3分の2以上の賛成で再可決することについては「憲法上認められているが、国民にとって3分の2ルールはあまりなじみがない。強行採決と同じように受け止められるのではないかという危惧(きぐ)がある」と述べた。

 衆院の解散時期については「(来年7月の)洞爺湖サミットを無事、福田政権で終えて、その後衆院選に入るのが自然の形だが、政治は一寸先は闇。ハプニング解散はいつあってもおかしくない」と語った。【西田進一郎】

(28日、毎日新聞)

公明党の浜四津敏子代表代行は、昨日、福岡市内で開かれた毎日新聞主催のフォーラムで講演し、「中連立が望ましい」「衆院“3分の2ルール”に危惧がある」と話した。
浜四津氏は現在3期目の参院議員で、公明党の前身政党「公明」では代表を務めた人物である。
公明党の“看板女性トップ議員”として、党内外に強い影響力を持つ。前々回(2004年)参院選では、比例代表選出議員として最多得票を獲得した。

昨日、浜四津氏が述べたことは、そのまま公明党の希望、さらには「与党」の希望だと言えそうだ。
浜四津氏の言った「中連立」とは、かつての「自公保政権」(自民・公明・保守新の3党による連立政権)などの連立を指しているのだろう。

2003年11月の総選挙の結果を受け、当時存在していた“保守新党”は、自民党に吸収合併された。
つまりは、この時に「中連立」が終わりを迎え、自公両党による「小連立」が始まったのだが、私自身、この時には「はたして自公の2党連立は、上手く行くだろうか」と疑問に思ったものである。

保守新党(当時)の扇千景参院議員会長(後の参院議長)が当時言っていたように、保守新党は自民党と公明党を結ぶ「扇の要」として存在した。
本来、自民党と公明党は外交政策や憲法問題などでは“水と油”の関係である。
その2党が直接連立を結ぶのは難があるということで、保守新党(ならびに、その前身の保守党)は、自民党と公明党を結ぶ“仲介政党”として存在していたのだ。

私自身、当時は、自民党と公明党が2党だけで連立を結ぶのは難しい話だと考えていたし、その仲介役として保守新党が存在していることも、この国の政治の安定の一助を担っているものと理解していた。「中連立」には賛成の立場だったのである。
ところが、2003年に保守新党が自民党に吸収されることになってしまい、「中連立」は終幕させられた。
もう4年余りが経過しているので忘れてしまっているが、かつて「自民党と公明党の小連立は無理」だと考えられていた時代があったのだ。

先日の福田康夫首相(自民党総裁)と小沢一郎民主党代表の「党首会談」では、「大連立」の話が出た。これは、自民党と民主党の連立(あるいは、自民・公明両党と民主党の連立)を意味するものだ。
個人的な意見としては、日本が緊急局面を迎えた時には、やむを得ぬ「大連立」があって然るべきだと思う。
政党の対立関係を解消することで、政治を安定化させることが必要となる場合もある。


先日の福田首相と小沢代表の会見では「大連立」の話が出たが、この時、公明党のある幹部からは、
「大連立の話の前に、小連立をしっかりやってもらわないと」
との戸惑いの声が聞かれた。

「憲法改正」のその時期を控え、今、改めて自民党と公明党による「小連立」の形が問われているのではないか。
“総与党政治”などやってみてもロクなことはないだろうが、本当に、自民党と公明党の2党連立は、最終的に憲法改正案などをまとめきれるのか。
方や「新憲法制定」派、方や「護憲→加憲」派である。そもそもが“水と油”なのは間違いない。

とはいえ、「小連立」が4年間も続いた以上、自民党と公明党の関係をさらに疎遠にさせるような「中連立」に戻るようなことは、今さら出来まい。
第一、この連立話に乗ってくるような“お気楽屋さん”もいないだろう。

2003年11月、保守新党が消滅したことで始まった「小連立」。「小連立」下における公明党の“埋没”の声も聞かれる。
「政界一寸先は闇」だが、仲間なのか何なのかはっきりさせないまま過ごしてきた4年間のツケ。これは意外と大きい。


なお、上記の毎日新聞記事と同じニュースを産経新聞も報じているが、こちらの見出しは「3分の2ルールに危惧」というものであった。
毎日の記事よりもコンパクトにまとまっているので、以下、ご紹介する。

浜四津氏、新テロ特措法案で3分の2ルール危惧

 公明党の浜四津敏子代表代行は27日、福岡市内のホテルで講演し、新テロ対策特措法案について、「国民の皆様に3分の2ルールは、感覚的に強行採決と同じように受け止められるのではないかと危惧(きぐ)している」と述べ、衆院の3分の2以上の賛成で再可決することに慎重な姿勢を示した。

 衆院の解散・総選挙の時期については、「来年7月の洞爺湖サミットを福田政権で終え、その後衆院選に入るのが一番自然な形ではないか」と述べ、早期解散や平成20年度予算案などの成立を引き換えにした来春の「話し合い解散」を牽制(けんせい)した。

 浜四津氏はまた、次期衆院選後も衆参のねじれ現象が解消されない場合の政界再編の可能性に言及。その際の枠組みについて、「理想的には政策理念が同じグループでの中連立が望ましい。大連立は最後の手段だ」と述べた。

(28日、産経新聞)


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 17:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月25日

山形高2女子自殺から1年… 「遺書」が伝えるいじめの実態

いじめが起きても「知らぬ、存ぜぬ、根拠なし」。これが教育者のあるべき姿だろうか。

山形女子高生自殺:遺族が遺書公表 いじめ再調査を要請

 山形県高畠町の県立高畠高校(山田陽介校長)で昨年11月、2年生の女子生徒(当時16歳)が自殺した問題で、父親が23日記者会見し、本人の携帯電話に残されていた遺書とみられる書き込みの一部を公表、いじめは確認できなかったとする調査結果を出した県教委に再調査を求めた。遺族はこれまで匿名を条件に取材に答えていたが、匿名では説得力に乏しいとして実名公表に同意した。

 亡くなった渋谷美穂さんの父で会社員の登喜男さん(55)=高畠町=がこの日の一周忌法要後に会見した。

 渋谷さんは携帯電話に残されていた書き込みのうち、美穂さんが心情をつづった部分を抜粋し、紙に書き写して報道陣に配布した。実名で書かれた5人の生徒以外の同級生に対し、「これで満足? もう、ワキガ臭くも、おなら臭くもないもんね。皆が言った暴言、痛かった。いつも泣きたかった」「死は怖いけど、生きているより怖くはないです」「今回のイジメでやっと理解した。うぅん、理解させられた。私は皆に不快な思いしか与えられないんだってこと」などと記されている。

 渋谷さんは「今までは学校側の説明しかなく、このままでは娘を救えなかった負い目が大きくなる」と公表した理由を説明。「学校や県教委の報告書に納得していない。死ぬまで真相究明と再発防止にかかわっていきたい」と話した。また、自殺の5カ月前に美穂さんから「お父さんがいじめにあったらどうする」と聞かれていたことも明らかにし、「なぜあの時に疑問を持たなかったのか」と悔やんだ。

 ◇「遺書は根拠の見えないもの」校長がコメント

 遺族の会見を受け山田校長も記者会見し、「5人以外の生徒を一くくりにしていじめの加害者とするような内容になっているが、そのようなことはないと学校では判断し、この遺書を、根拠の見えないものと考えている」とのコメントを出した。【湯浅聖一】

(24日、毎日新聞)

このブログでは、少し前から「神戸・高3男子いじめ自殺」の問題にも触れているが、また一つ、「いじめ自殺」に関わる悲痛なニュースが飛び込んできた。
山形県高畠町にある県立高畠高校で、昨年11月、2年生の女子生徒(当時16歳)が校舎から飛び降り自殺した。
1周忌のあった23日、自殺した渋谷美穂さんの父・登喜男さんが「遺書」の一部を公開したが、そこからは明らかに“いじめ”の背景がうかがい知れる。

 実名で書かれた5人の生徒以外の同級生に対し、「これで満足? もう、ワキガ臭くも、おなら臭くもないもんね。皆が言った暴言、痛かった。いつも泣きたかった」「死は怖いけど、生きているより怖くはないです」「今回のイジメでやっと理解した。うぅん、理解させられた。私は皆に不快な思いしか与えられないんだってこと」などと記されている。

生きることを断念し、自殺を選ばざるをえなかった美穂さん。
「いじめ」というものに苦しんで、苦しんで、そして最後にも苦しい道を選ばざるをえなかったのだ。
「死は怖いけど、生きているより怖くはないです」。16歳の女子生徒にこのフレーズを書かせるほど、いじめの現場は苦痛なものだったのだ。亡くなったのが16歳の少女なら、彼女を自殺に追い詰めたのも同年代の生徒たちである。


このことを受け、高畠高の山田陽介校長は、
 「5人以外の生徒を一くくりにしていじめの加害者とするような内容になっているが、そのようなことはないと学校では判断し、この遺書を、根拠の見えないものと考えている」
とコメントしている。

16歳の少女が苦しみと悲しみの果てに書いた遺書を、「根拠の見えないもの」と一方的に決め付ける山田校長の態度には、憤りを感じる。
この期に及んで、まだ「いじめはなかった」「大したものではなかった」などと言い逃れするつもりなのだろうか。どうして、いじめ自殺の起きた高校の校長という者は、毎度毎度「いじめを否定、学校を擁護」するものなのか。目の前で起きている現実を、どうして受け止めることが出来ないのか。
高畠高校の山田校長からは、滝川高校の桐山智夫校長と“同じニオイ”を感じる。


昨年11月の“事件”発生時には、日刊スポーツが、山形県教育委員会の“信じられない”行動を報道している。

高2女子自殺当日、教育長ら料理店で乾杯

 山形県高畠町の県立高畠高で2年生の女子生徒(16)が自殺した今月22日、佐藤敏彦教育長ら県教育委員会幹部21人が、フランス料理店でパーティーを開き、ワインで乾杯していたことが24日、分かった。

 県教委によると、パーティーは女子生徒が飛び降りた22日午後0時半からわずか6時間後、同日午後6時半に始まり同8時半まで続いた。5000円の会費制で、レストラン3階のパーティールームを貸し切った。前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーのフルコースで、赤と白のワインも出て、酒を飲まない委員はウーロン茶で乾杯した。

 会の趣旨は、人事異動に伴う歓送迎会と、10月に文科相に表彰された伊藤晴夫県教育委員長らの受賞披露会を兼ねたもの。しかし女子生徒転落死の情報は午後3時すぎに伝えられ、高校教育課長ら5人は出席せず県庁に待機し、出席者と連絡を取った。「状況次第でいつでも中止する方針だった」というが、会は最後のコーヒーまで続いた。

 佐藤教育長は会見し「判断が甘く、深く反省している。教員の不祥事や未履修問題で延期しており、実施したがやめるべきだった」と謝罪。県庁には「何を考えているのか」など抗議の電話が殺到した。

(2006年11月25日、日刊スポーツ)

いじめ自殺が発生したとの情報を受けても、まるで「他人事」。
高畠高校は、そして山形県教育委員会は、一体どういう神経をしているのだろうか。どうして「1人」の死と真剣に向き合うことの出来ない者が、“教育者”となりえるだろうか。
私には強く疑問に思えてならない。

にほんブログ村 政治ブログへ
ラベル:教育再生
posted by Author at 08:45| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | いじめ自殺問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月23日

民主党、追及の決めて欠き“あたふた感”丸出し

準備不足の「追及」ということで思い出されるのは、あの「偽メール事件」である。

額賀財務相:宴席問題 民主、追及決め手欠く 問答平行線に 反論「想定外」

 額賀福志郎財務相をめぐる山田洋行元専務との宴席同席疑惑で、民主党は22日、参院財政金融委員会で、昨年12月の宴席に関する「新たな証言」を示して迫った。額賀氏は、その夜の自身の日程を初めて明らかにして、「同席していない」と強く反論。平行線のまま押し問答が繰り返された。民主党はさらに額賀氏を追及する構えだが、新証言にも決め手を欠いた。【川上克己】

 「想定外だった。まさかあそこまで具体的に説明するとは考えていなかった」。ある民主党参院議員は22日夕、額賀氏の反論について、こう振り返った。「想定外」は、民主党が“特定”した山田洋行元専務と同席の宴席が開かれた昨年12月4日夜の行動について、額賀氏が詳細に明らかにしたことだった。

 「同席者の証言」をかざして追及した民主党に対し、額賀氏はその当日夜の行動について▽午後6時すぎから東京・銀座のホテルで家族とその友人と食事をした▽午後7時からの東京・永田町の社団法人「日米平和・文化交流協会」の勉強会に遅れて参加した−−と説明。勉強会のメンバーについても「名前を出すことに了解を得られた人」として、宝珠山昇・元防衛施設庁長官や同協会の秋山直紀専務理事、学識者らを具体的に示した。

 民主党に、それ以上の追及材料はなかった。同党の簗瀬進参院国対委員長は記者会見で「私どもの調査状況と額賀さんの答弁は、ずいぶん食い違っている。証人喚問で明瞭(めいりょう)に記憶があると言った守屋武昌・前防衛事務次官と額賀さんの答弁をかみ合わせる機会が必要だ」と、額賀氏、守屋氏の証人喚問の必要性を指摘した。一方、額賀氏はこの日夕の会見で「私の方がしっかりした裏付けある答弁をしている。自信がある」と言った。

 この日の質疑で額賀氏を追い詰めようと勢いづいていた民主党。しかし、不発に終わったことを受け、党勢失速を招いた昨年の「偽メール事件」を念頭に、「額賀氏の追及は慎重に行うべきだ」との声も上がり始めている。

(23日、毎日新聞)

一連の額賀財務相“接待”疑惑で、民主党の「追及」と額賀福志郎財務相の「反論」が、大きく食い違っている。

防衛省の守屋武昌前事務次官は、15日の参院証人喚問で
 「(額賀氏が宴席に同席したのは)去年か、一昨年ではないか。東京・カンダの料亭だったと思うが、私が行ったら、宮崎容疑者、それから額賀氏が来て、額賀氏が最初に帰った」
と発言している。


これを受け、民主党は「攻勢のチャンス」とばかりに、参院財政金融委員会などで額賀財務相に対する追及を始めた。
22日の同委員会では、民主党議員が額賀財務相に「追及」する場面が見られた。
 「昨年12月4日夜、東京・日本橋人形町の料亭『濱田家』で、額賀氏が守屋氏、宮崎容疑者らと同席したとの出席者の証言がある」


これに対し、額賀財務相はさらに具体的な証言で、反論している。
 「昨年12月4日は午後6時すぎから東京・銀座のホテルで家族らと食事、その後、午後7時からの東京・永田町での勉強会に遅れて参加した」


民主党にとっては、額賀財務相が具体的な場所や人名まで挙げて「反論」することは“想定外”だったに違いない。
昨日の参院委員会では、額賀財務相の「反論」に対し、さらに額賀財務相を「追及」するような材料は、民主党には存在しなかった。

客観的に見て、どうしても思い出すのは、昨年2月の「偽メール騒動」である。
民主党の永田寿康衆院議員(当時)が「堀江貴文元ライブドア社長と、武部勤・元自民党幹事長の長男の間に不透明な金銭の動きがあった」との“電子メール”を紹介。結果、それは偽物であった、という騒動である。
「偽メール問題」をめぐっては、永田議員が議員を辞職した上、当初は「生き恥をさらしてでも代表を続ける」とまで語っていた当時の前原誠司代表が、代表職を辞任するという事態にまで発展した。

今回の民主党の“決め手を欠く追及ぶり”を見ると、どうしても昨年の「偽メール騒動」を思い出してしまう。
民主党の山岡賢次国対委員長などは「やましいことがないのなら、額賀財務相は証人喚問に応じよ」と言っているが、このことからは“次の手”に困った民主党の「あたふた感」が伺える。
第一、日本の財務政策・金融政策を統括する立場にある財務大臣を、長時間に渡って拘束する(=証人喚問)などということは我が国の国益に損害を生じさせかねない。

「疑惑」があるのならば、せめて確証を持てる段階まで事実を固めてから「追及」してもらわなければ、意味がない。
今回の民主党の「追及」ぶりからは、“勇み足”な印象を感じる。
「責任担当能力があるのかないのか」。今回の民主党の動きは、このことを考える上でも大いに参考になるだろう。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 08:12| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月21日

「加藤の乱」から7年… 混沌とした政局の中の「中宏池会」

「中宏池会」の始まりが、後に「新自民党」の始まりを意味するようになるかもしれない。

政界:谷垣・自民政調会長、中宏池会に前向き

 「割れても末に会わんとぞ思う」

 自民党の谷垣禎一政調会長は20日、東京都内であった古賀派議員の会合であいさつし、小倉百人一首にある崇徳院の一首を引きながら、古賀派と谷垣派が合流する「中宏池会構想」に前向きな姿勢を示した。谷垣氏は「元々はDNAが同じで(両派とも)同じ宏池会を名乗っている」と強調した。

 7年前の11月20日は、翌21日未明にかけての衆院本会議で、森内閣不信任決議案の採決に加藤紘一元幹事長や谷垣氏らが欠席し、両派分裂のきっかけになった「加藤の乱」の因縁の日。自民と民主両党の「大連立構想」まで浮上するなど、大きく様変わりした政局への思いも込めたようだ。

(21日、毎日新聞)

昨日、自民党の谷垣禎一政調会長は古賀派議員の会合に出席し、「中宏池会」構想に前向きな姿勢を示した。
古賀派内で実現に向け調整が進んでいる「中宏池会」構想だが、これまで、谷垣派議員からの「前向き」発言は少なかった。
谷垣派の会長である谷垣政調会長が「前向き」発言を示したことで、川崎二郎元厚労相や中谷元元防衛庁長官ら“谷垣派議員”としても、「中宏池会構想」実現に向け本格的に始動できる環境が整ったと言えよう。

「中宏池会」構想の推移について逐一お伝えしてきている当ブログ。
左上の『検索』ボックスに「宏池会」で入力、検索してもらうと、2000年の宏池会分裂から最近の「中宏池会構想」の動向まで、一通りのエントリが表示されることだろうと思う。
ブログ開設以来、宏池会の分裂時からの歴史を振り返ってきたが、これまで私自身が「中宏池会」構想をどう思っているかについては、出来るだけ書かないようにしてきた。
「宏池会」は本来、自民党の保守本流を為す派閥である。対照的に、森―小泉―安倍―福田と、4人連続で総理総裁を生み出している「清和会」は、保守傍流とされてきた。
21世紀に入って、それがまったくの逆転化を迎えている。
このことはまさに時代が求めたことであり、森政権が「神の国」発言などで頓挫してから、小泉政権が「自民党をぶっ壊す」のスローガンの下、その自民党を“新自由主義政党”として再興させ、安倍政権が発足するところまでは、その時代その国民の当然のニーズの結果であったと思う。

“棚からぼた餅”的に誕生した福田政権下、従来のシナリオとは異なった流れで「中宏池会構想」が実現しようとしている。
そのことが“政局”の古賀派、“政策”の谷垣派双方にとって、必ずしもプラスな事態なのかどうかは判断しかねるが、今、まさに、自民党は新しい歴史を始めようとしている。
もしかしたら、そう遠くない未来、“政権与党”自民党にとって打撃的な状況が生まれるかもしれない。
その時に、保守本流として20世紀の一時代を謳歌してきた「宏池会」が、「21世紀版宏池会」となって、どのような役回りを演じるのか。
ここに来て、政局は混沌の時代。だからこそ、むしろ「宏池会」の真価が問われる時代がやってきた。



<追記>

★外国人指紋採取について

 きょう付のツカサネット新聞に「外国人への指紋採取は差別ではない」と題する記事が掲載された。
 私自身の不勉強のため、記事を書いた“草莽メディア”なる記者は存じ上げなかったが、たまにはツカサネット新聞にも「正論」が載るようだ。
 私個人の考えとしては、外国人どころか、国内線においても指紋採取を実施していいのではないかと思うほど、このことについては積極的に賛成している。


★福田総理 シンガポール記者会見

今、NHK『ニュースウォッチ9』を傍目にこのブログを書いているが、福田康夫首相の「アジア外交を強化することが日米関係をさらに強化する。その考え方に立って、アジア外交を推進していきたい」との旨の記者会見における発言を聞いて、実に安心した。
 「日米関係が根幹」との立場でこそ、アジア外交強化は意味を成す。『福田首相が「親中」である理由』が再び明らかになったと思う。
 ところで、『ニュースウォッチ9』といえば、先日、柳澤秀夫氏が体調不良のためメインキャスターを降板した。
 私自身はこれまで「NHKニュースのトーク形式化」には反対してきたが、そういう劇的な変化をする現場に立ち会う身として、柳澤氏は相当な心労を抱えていたに違いない。
 柳澤氏は国際記者としても豊富なエピソードをお持ちの方で、個人的には尊敬する部分も多い。心より柳澤氏のご回復をお祈りしたい。


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 21:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月20日

UFOを見た?米民主党“超平和主義”大統領候補

大統領選レース“蚊帳の外”なクシニッチ氏による話題作りか? それとも……。

米政府にUFO調査再開を要求=笑い事でないと元パイロットら

【ワシントン12日AFP=時事】未確認飛行物体(UFO)を目撃したり、その調査にかかわったりした元パイロットや元米政府職員ら19人が12日、同政府に対し、約30年前に打ち切ったUFOに関する調査を再開するよう要求した。国家安全保障、航空安全のためにもUFO問題を取り上げるべきだと主張している。

 19人の中には、1994年にニースからロンドンへの飛行中、巨大な円盤を見たというエールフランスの元パイロットや、76年にUFOの撃墜を試みたイラン人元パイロット、87年にアラスカ上空で目撃されたUFOに関する調査がもみ消されたと主張する米連邦航空局(FAA)の元職員がいる。

 97年にUFOを目撃したという空軍パイロット出身で元アリゾナ州知事のファイフ・サイミントン氏は記者会見で、「UFOはすべて常識的な説明で事足りるという神話を定着させようとするのを政府はやめてもらいたい。69年に打ち切った調査の再開が必要だ」と述べた。

 同氏はこの中で、どの国も安全保障上、航空安全上の理由から自国領空内のいかなる飛行物体についても正体を突き止めるべきだと指摘。さらに、UFOに関して米政府は国民に語るべきだと提言したところ、中央情報局(CIA)関係者が「だめだ。UFOが存在すると公衆に話せば、パニックが起きる」と述べたと語った。

 UFO問題は次期米大統領選の候補者討論会でも取り上げられ、民主党のクシニッチ候補は自らUFOを目撃したことを明かしたという。UFO懐疑派は目撃証言について、単なる航空機の見誤りか、大気圏に突入した隕石だと主張している。〔AFP=時事〕

(13日、時事通信)

民主党のデニス・クシニッチ下院議員といえば、「超平和主義者」として有名な、2008年米大統領選候補者である。
開戦前からイラク戦争に反対。「平和の人」のニックネームを持ち、公約として「平和省」創設を訴えている。
今年4月、長崎市の伊藤一長市長(当時)が射殺された際には、伊藤氏の全面核廃絶への努力に敬意を示す“書簡”を発表した。
4月のサウスカロライナ州における民主党討論会では「私はこの戦争(イラク戦争)に反対しているだけでなく、戦争そのものに反対だ」と発言している。

クシニッチ氏は“打たれ強い”キャラクターでもあり、2004年大統領戦時には、民主党の候補者がジョン・ケリー上院議員に確定した後も、ただ一人、公認候補の候補者として選挙戦を続けていた。
顔にはシワが目立つのに、童顔。
キャリアは意外と豊富で、クリーブランド市長を務めた後、96年に初当選、現在6期目の下院議員だ。
クシニッチ氏の大統領選用ウェブサイトのトップページには、ピースサインをするクシニッチ氏の写真の上に、「DENNIS for President」との文字がデカデカと出ている。

「平和の候補者」を自任するクシニッチ氏は、過去にUFOを見たこともあるらしい。
私のような凡人にはにわかには信じがたいニュースだし、クシニッチ氏が話題作りのために「UFOを見た」と言った可能性もある。
私の中では、クシニッチ氏は「優しいおじさん」というよりは、「ずるがしこそうな偽善者のおじさん」みたいなイメージである。
話題作りのためにこういうことを言いそうな気もするが、クシニッチ氏なら、もしかしたら本当にUFOを見ているかもしれない。
“カルト的”人気を誇るクシニッチ氏の姿は、“オカルト的”ニュースに上手くマッチングする。クシニッチ氏なら、本当にUFOを見てしまいかねないような気もするのだ。

ここまでクシニッチ氏が嘘を吐いているかのごとき文章を書いてきたが、私自身、UFOの存在を否定しているわけではない。
広い(そして、広がり続けている)宇宙の中で、地球と同じような惑星が2つや3つ、あるいは2万個や3万個あったとて不思議ではないだろう。
私の友人、知人にも「UFOを見た」「UFOらしきものを見た」という人が何人もいる。女優の藤田弓子さんも、過去にUFOを見た経験が何度もあるという。
地球のような“人類らしきもの”が存在する他の惑星から、“UFOらしきもの”がやって来ることは、そこまで非現実的な話ではない。

しかしながら、これまでに多くのUFOが“捏造”されてきたことは事実だ。
「未確認飛行物体!」「超常現象!」などといって過去にメディアに紹介されたものたちの多くは、地球に属する人類による“捏造”の産物だ。
ウソとデマとヤラセが、UFOが存在するという主張の信憑性に、傷を付けている。
クシニッチ氏が本当にUFOを見たのかどうかは確かめようもないが、いずれにせよ、クシニッチ氏が民主党の「大統領候補」になる可能性は、今のところ、極めて低いようだ。



<追記>

★防衛省前事務次官、守屋武昌氏の参院証人喚問における発言をめぐる問題。
 自民党の久間章生元防衛相、額賀福志郎財務相が、守屋氏や山田洋行の元専務から「接待」を受けていたとの発言だった。

 久間氏や額賀氏を擁護するわけではないが、政治家が、不特定多数の人物が参加する宴席やパーティーに顔を出すことは、よくあることである。それも「議員の仕事」の一つだと言ってよいだろう。
 守屋氏個人の件については、検察が収賄容疑での立件を目指し捜査を進めているというが、久間氏、額賀氏の件については両者とも接待の存在を“ほぼ否定”しているし、何も疑う必要性は生じてこないようなものだが、これが「第2のロッキード」になるかどうかは今後の展開次第だろう。


★映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が絶賛上映中である。
 私は主演の吉岡秀隆さんが嫌いなわけではない。団塊の世代などが昭和ノスタルジーに浸ることも大いに結構だと思う。

 ただ、どうしても「今はダメだが、昔はよかった」という安直な発想が日本中にはびこりすぎているような気がしてならないのである。
 まだ21世紀は始まって数年経ったばかりだし、これからの未来は我々が我々の手で創って行かなければならないものである。

 過去は、過去だからよかったのである。懐かしい世界を娯楽の一つとして楽しむことはあっても、懐かしい世界を現実の世界に置き換えて“現実逃避”するようなことがあってはならない。
 「懐古主義」を否定する気はないし、「現実逃避」を否定する気もない。昔を懐かしむことも、現実の世界から逃げることも、個人の自由だ。
 ただ、「昭和30年代村」みたいなものはおかしいと思う。それだけだ。


★本日のおすすめリンク
 月探査情報ステーション 第3話 人類は月に行っていない!?


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:35| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 2008米大統領選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月19日

「舛添劇場」は大団円を迎えられるか

約束を守ることは、小学生たちにとっても、霞が関のおじさんにとっても、極めて大事なことだ。

読む政治:ハラハラ、舛添劇場 メディアを意識、世論背に「切り込み」

 ◇「独演」反発も

 抵抗勢力との対決を行政の推進力とする舛添要一厚生労働相。メディアを活用し刺激的な言動で年金記録漏れや薬害肝炎問題に取り組む姿勢は、官僚との協調姿勢が目立つ福田内閣では異彩を放つ存在だ。しかし、アドリブが目立つ「舛添劇場」は結末も見えにくい。演目が国民生活に直結するテーマだけに、舛添氏の評価は政権の浮沈にもかかわる。

 朝、自ら自宅前にごみを出し、記者団のインタビューに応じる大臣はいなかった。「ごみ出し」は「絵」になり、弁が立つ舛添氏にはテレビ局から出演依頼が殺到する。民放関係者は「政治家の中では視聴率がとれる数少ない存在」と言う。

 舛添氏は7月の参院選比例代表で、逆風下でも自民党トップの47万票を獲得。人気を十分に自覚し、世論をバックに行政に切り込み始めた。

 「(抵抗するのが)厚労省の役人なら、人事権を持つ私が首を切る」

 舛添氏は大阪高裁が薬害肝炎訴訟で和解勧告をした7日、テレビ出演し全面解決を誓った。そして抵抗する官僚には「人事権」を振りかざした。

 肝炎問題で省内の慎重論を押し切って「謝罪すべきはする、補償すべきはする」と発言し、和解への道筋をつけた。「患者を特定できる情報は把握していない」と言う担当局に「徹底的にうみを出す」と地下倉庫に眠る資料の調査を命じ、患者の実名を含む個人情報を明らかにした。

 突破力は高齢者医療費の負担増凍結問題でも発揮された。与党が1500億円を要する財源に頭を痛めていた9月下旬、記者団に「補正予算はありうる」と表明。既成事実化させ、最後まで抵抗した財務省も黙認せざるを得なくなった。舛添氏は「言ったもん勝ち」とご機嫌だったという。

 市町村職員による年金保険料の横領では、「盗人は牢屋(ろうや)に入ってもらう」と宣言し、首長が異を唱えると「小人のざれ言に付き合う暇はない」と切り返した。

 後に発言を撤回したものの、正義の味方と「横領犯」をかばう首長。舛添氏には、世論は自分に味方するという計算があっただろう。

 「菅直人厚相時代のてつは踏まない。げたの雪と言われても大臣についていくことが省益だ」

 舛添氏の挑発に対する官僚の受け止めは、この厚労省幹部の言葉によく表れている。

 民主党の菅代表代行は厚相時代、官僚と対立しながらもエイズ問題に取り組み脚光を浴びた。反比例するように「情報隠し」を指弾された同省の評判は地に落ちた。

 ただでさえ年金記録漏れ問題で厚労省の信用は失われている。菅氏と舛添氏がダブり、「大臣VS官僚」の構図になることだけは避けたいのだ。

    *

 前のめりの舛添厚労相の計算も誤算が生じる時がある。薬害肝炎訴訟で和解勧告が出た7日、舛添氏は歴代担当相が「係争中」を理由に断ってきた原告患者との面会に踏み切った。

 午後6時過ぎ、舛添氏は約20人の原告が待つ議員会館の会議室に、満面に笑みを浮かべて入ってきた。そして「心を一つにしてまとめていきたい」と呼びかけた。

 しかし、その笑顔と最後まで謝罪をしない姿勢に、患者たちは違和感を覚えた。原告の一人、出田妙子さんは「これで全面解決ですよと言いたげで、被害を訴えようと緊張していた私たちの気持ちとのギャップに、がっくりした」。原告患者らは、これから始まる和解協議の内容を重視している。それなのに、舛添氏が和解勧告を引き出した救世主のように振る舞っていると受け止め、不信を募らせたのだ。

 「私は、面積を広げるよう各方面を説得しているんだっ」。10月31日午後、代表的な厚生族議員である丹羽雄哉元厚相は国会答弁をめぐり舛添氏を責めた。

 高齢者向け長期入院施設、療養病床は政府の医療費削減方針で4割減らすことが決まり、経営者は介護施設への転換を迫られている。ただ、それには1床あたりの面積を広げる必要があり、猶予期間の11年度末までに実施しなければならない。

 ところが、舛添氏は31日の衆院厚労委員会で、猶予期間の延長を求める自民党議員に対して「非常に柔軟に対応したい」と声を張り上げ、大きな拍手を浴びた。担当課が事前に用意した答弁は「検討する」。このため「11年度末」で関係者の説得に動いていた丹羽氏が激怒したのだ。

 舛添氏は、民放番組で肝炎患者の治療費助成策として「1000億〜2000億円の公費を投入する。私の試算だ」と述べたこともある。与党が水面下で調整を進めていたさなかで、自民党政調幹部は「手柄を独り占めしようとするスタンドプレーだ」と顔をしかめた。

 来年3月、舛添氏には大きなヤマ場が訪れる。宙に浮く5000万件の年金記録の照合問題は、政府が「3月末完了」と公約し、舛添氏も「政治全体に対する信頼感を取り返すためにきちんとやる」と言い切った。

 しかし、総務省の抽出調査で、持ち主の特定作業が難しそうな記録が最大4割にのぼることが明らかになるなど、公約の達成には黄信号がともっている。実現しなければ政府への反発が強まり、解散の時期によっては衆院選への影響も出る。

 ◇二重苦に直面−−大石裕・慶応大法学部教授

 舛添さんは、小泉純一郎元首相の言葉の力に影響を受けている。言葉が面白いかどうかが問われる政治は正統でないが、多くの人が関心を持ち政策が動き出すきっかけになる。ただ、打ち上げ花火に終わって政策議論が深まらない危険がある。

 舛添さんは自民党政治に距離を持っている。孤軍奮闘、肩に力が入っているのが表に出すぎている。地味な福田内閣のスターだからはしゃがないといけない。従来タレント的だったので、求められる刺激のハードルが高いのが非常につらい。小泉さんはワンフレーズで言質を取らせなかった。舛添さんは国民生活に直結する行政の担当で、多弁かつ具体的に踏み込まないといけない。刺激のハードルと二重苦になっているのではないか。

==============

 ■舛添厚労相の主な発言■

 「横領したような連中はきちんと牢屋に入ってもらう」(9月4日、自治体や社保庁職員による年金保険料着服問題で)

 「補正を使うというのも当然ひとつの手段」(9月26日、高齢者医療費の負担増凍結に伴う財源について)

 「市町村の窓口は信用ならない」(9月29日、自治体職員による年金保険料着服問題で)

 「小人のざれ言に付き合っている暇があったら(私は)もっと大事なことをしないといけない」(10月2日、保険料着服をめぐる舛添氏の発言を批判した首長に対し=16日に「不適切な言葉だった」と撤回)

 「(国は)特定する十分な努力をしていない」(10月16日、血液製剤フィブリノゲン治療を受けた418人について参院予算委で)

 「早ければ年内に解散・総選挙はある」(10月18日、故・橋本龍太郎元首相をしのぶ会で=19日、町村信孝官房長官に注意され「慎重さを欠いた」と謝罪)

 「患者は感染を知らせてほしいと思うのが当たり前だが、やっていなかった」(10月21日、418人について実名、イニシャルを示す資料があることを認める中で)

 「謝罪すべきは謝罪し、補償すべきは補償する」(11月2日、薬害肝炎訴訟問題で)

 「(抵抗するのが)厚労省の役人なら、人事権を持っている私が首を切る」(11月7日、同)

(19日、毎日新聞)

今朝の毎日新聞に「読む政治:舛添劇場」と題する面白い記事が載っていたので、ご紹介した。

舛添要一厚労相は、首相も含め“地味め”なメンバーが揃った福田内閣にとって、ある意味「スター的」な大臣だ。
記事中で、慶応大学の大石裕教授が指摘していた通り、舛添厚労相の「抵抗勢力と戦う」姿勢は小泉純一郎元首相を思い起こさせる。

私が舛添厚労相を“異質大臣”に感じた点の一つは、先日、民主党・菅直人代表代行に対する態度である。
C型肝炎訴訟問題をめぐり、菅代表代行ら民主党の議員は、アポなしで厚労相地下倉庫に乗り込んだ。
「大臣の許可がないのでお通しすることは出来ない」と、厚労相の職員は、菅代表代行らの入室を拒否した。
菅代表代行は舛添厚労相の携帯電話に電話。舛添厚労相は現場にいた厚労相職員に対し、電話口で「菅さんたちをお通ししてください」と伝えたのである。

きっと従来の自民党出身大臣であったら、このような野党に利を与えるような行為はしなかっただろう。
「事前にアポイントメントを取ってからこういうことをやってくださるようお願いします」とか言って、決して強調的な態度を取りはしないだろうと思う。
野党幹部と連携するような姿勢を示した舛添厚労相に、私は少し驚かされたのである。

舛添厚労相の発言は、厚労省職員との事前協議のないまま飛び出したもので、職員としては「振り回されている」と感じるようなものだという。
しかし、私が思うに、結果として事態が前進しているのであれば、職員が「舛添厚労相に振り回されている」と感じたとしても、それは歓迎すべきことではないだろうか。

今後、問題となってくるのは「舛添厚労相は、言った通りに実行できるのか」という点である。
威勢のいい言葉を連発しても、結果として何も生み出せなかったというのでは、野党の批判はもちろんのこと、そもそも国民からの信頼を失う。
そうなっては、「世論がバックボーン」の舛添厚労相は行き場を失ってしまうことになる。舛添劇場終幕、ということだ。

舛添厚労相は自民党最後の“希望”かもしれない。
福田政権がいつまで続くにしても、そしていつ総選挙が訪れるにせよ、舛添厚労相には、世間からの注視が注がれている。
そして、「舛添劇場」が大団円を迎えるか否かは、この劇の主役=舛添厚労相次第だと言えそうだ。
…もっとも、劇の“主役”は国民のはずだ、との指摘の声も聞かれそうだが。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:38| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月17日

福田首相“国際デビュー”無事終了

元首脳の息子同士による会談は、日米関係の強化でまとまった。

<日米首脳会談>連携を確認 拉致問題「忘れない」と大統領

 【ワシントン中川佳昭】16日午前(日本時間17日未明)にホワイトハウスで行われた福田康夫首相とブッシュ大統領による初の日米首脳会談で、両首脳は北朝鮮問題に関し、6カ国協議を通じた核兵器、核計画の完全放棄に向け、両国が緊密に協力していくことで一致した。大統領は日本の拉致問題について「日本人にとっていかに重要か理解している。この問題と被害者及び家族のことは忘れない」と述べた。首相は核、ミサイルと並んだ拉致問題の重要性、テロ支援国家指定解除問題も含めた日米連携の重要性を指摘した。

 会談で、大統領は北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)の核施設でのプルトニウム生産が無能力化されることは6カ国協議の成果と強調しつつも、「まだ(北朝鮮が)なすべきことはある」と語った。また、北朝鮮が年末にすべての核開発プログラムと核拡散活動の完全な申告を約束していることを示し、「核兵器のない朝鮮半島を生み出していくためのステップ」との認識を示した。

 拉致問題については、横田めぐみさんの母親早紀江さんと面会した際に「私たちはこの問題を忘れることはしない」と約束したことを改めて紹介。早紀江さんとの面会を「大統領として最も心揺さぶられた瞬間の一つだった」と形容した。さらに、大統領は「日本政府・国民の間に米国が拉致問題を置き去りにして北朝鮮と取引するのではないかという心配があることを理解している。拉致問題を忘れることはない」と発言した。

 テロ支援国家指定解除をめぐる両首脳のやり取りは、「互いに対外的に公表しない了解がある」(外務省幹部)として明らかにされなかった。

 海上自衛隊のインド洋での給油活動を早期再開させるための新テロ対策特別措置法案については、首相が「早期成立に全力を尽くす」と伝えたのに対し、大統領は「補給活動再開への努力に感謝する」と期待を表明。過去6年間、海自が有志連合諸国に燃料補給を行った実績を高く評価した。

 アフガニスタンにおける民生復興支援と治安・テロ対策に日米両国と国際社会が取り組み、「アフガンを再びテロの温床にしてはならない」との考えでも一致した。

 また、両首脳は「日米の関係がアジア外交を展開するうえでも極めて重要な基礎となっている」との認識を確認。首相は「日米同盟はアジアに平和と繁栄の基盤をもたらす。安定的で開かれ、繁栄したアジアの実現は日米共通の利益であり、日米同盟の一層の強化につながる」と述べ、「日米とアジアの共鳴」という持説を強調した。

 首相は日米交流イニシアチブとして(1)知的交流(2)草の根交流(3)日本語教育−−の強化を提案。大統領も賛同した。

 ◆<日米首脳会談のポイント>

・日米同盟は「アジアに平和と繁栄の基盤をもたらす」と重要性を確認。

・北朝鮮の核放棄実現に向け緊密に連携。ブッシュ大統領は拉致問題を「忘れない」と表明。

・福田首相は「(北朝鮮の)核、ミサイル、拉致、テロ支援国指定解除を含めた日米の連携」を表明。

・首相は新テロ対策特別措置法案成立に「全力を尽くす」と伝え、大統領は給油活動再開への期待を示す。

(17日、毎日新聞)

16日夜(日本時間17日午前)、福田康夫首相は、政府専用機でワシントンのアンドルーズ空軍基地を出発、帰国の途に就いた。
総理に就任後初めての外遊となった今回。
福田首相は“国際デビュー”の地を米国にすることで、米国内でもくすぶる「福田首相は親中」「対アジア外交重視派」との批判を交わしてみせた。
今回の日米首脳会談で、福田首相とジョージ・W・ブッシュ大統領は、福田政権下においても引き続き強固な日米関係を維持することを約束し合った。

初顔合わせとなった16日の会談冒頭、ブッシュ大統領はこう切り出した。
 「とても興味深いことに、我々の父親は大統領と首相だった。さらに、私たち自身はお互いに石油業界で働いていた」
言われてみればそうである。何らかの運命の存在を感じる、とも言えよう。

会談の終わりには、二人は“プレゼント交換”した。
ブッシュ大統領は、岸信介元首相(安倍晋三前首相の祖父)とドワイト・D・アイゼンハワー元大統領が交わした書簡など、いくつかの外交文書が入った“書類入れ”をプレゼント。
福田首相は、父・赳夫元首相とロナルド・レーガン元大統領、そしてその当時副大統領だったジョージ・H・W・ブッシュ元大統領(ブッシュ大統領の父)の3人が一緒に納まった“写真のパネル”をプレゼントした。

会談に続く昼食会では、ブッシュ大統領が、自身の好物である“神戸牛ステーキ”で、福田首相をおもてなし。
高級牛肉ブランドとして知られる神戸牛は、米国でも飼育されており、小泉純一郎元首相の訪米時にも供されていた。

会談後、ブッシュ大統領は、北朝鮮の拉致問題について
 「北朝鮮に拉致された日本の市民についても協議した。この問題が日本人にとっていかに重要かを理解している。日本政府・国民の中に、米国が拉致問題を置き去りにして北朝鮮と取引するのではないかという心配があると理解しているが、この問題を忘れることはない」
と頼もしい発言をしたが、米国が北朝鮮に対する「テロ支援国家指定」を近々解除するのではないかとの憶測が、日本の拉致被害者家族会のみなさんを不安にさせているのも、事実である。

滞在先のワシントンで、家族会の飯塚繁雄副代表は「単なるあいさつという感じ。(共同記者会見で)解除を慎重にという話が出なかったのは非常に残念」と失望感を示した。
増元照明事務局長も「解除に関する我々と(福田康夫)首相の思いが少し違っていたという認識だ」と語り、福田首相への不信感を隠せなかった。

今年9月の自民党総裁選中、ややネガティブ・キャンペーン気味に「福田首相は小泉内閣官房長官時代、拉致被害者家族に思いやりがなかった」などという批判が展開された。
総裁選での街頭演説で「私の代で拉致問題を解決させる」と話した福田首相だが、北朝鮮拉致問題の解決は、やはりなかなか難しい。

「何をもって拉致問題を解決とするか」。
私は、拉致被害者全員が帰国することなしには解決とは言えないと思うが、総裁選中に麻生太郎前幹事長が指摘していた通り、相手にする国が“どう見ても民主的でない国家”であるから、交渉自体が難航している。

福田首相は今回が初めての外遊だったが、ブッシュ大統領の任期は残りわずかとなってきた。
他国の問題でありながら「拉致問題」を国際的な重要課題と位置付けるブッシュ大統領。
彼は、ずば抜けてIQ指数が高いわけではないようだが、やはり彼こそアメリカにふさわしい大統領であったと思う(もっとも、任期はまだ1年あるわけだから、過去形にする必要はないのだが)。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月15日

日本人よ、「日本的」であれ。

「反君が代」=「反死刑」=「反喫煙」=「反スーパーチェーン建設」=「つまらないコント」?

<ドイツ>妻の介護で副首相辞職へ 「そばにいてやりたい」

 【コペンハーゲン小谷守彦】ドイツのミュンテフェリング副首相兼労働社会相(67)=社会民主党=は13日、闘病中の妻アンケテトラさん(61)の介護のため21日で両ポストを辞任すると表明した。公共テレビによると、ミュンテフェリング氏は記者会見で、辞任が政治的な理由との見方を否定。妻ががん治療でリハビリが必要になったことに触れ、「そばにいてやりたい」と述べた。

 ミュンテフェリング氏はメルケル首相(キリスト教民主同盟)とともに05年11月の大連立政権発足に尽力した。しかし、最近は政権内で労働政策などをめぐる不一致が広がり、同氏が両党間の仲介役を果たすことが多かった。

 ミュンテフェリング氏の辞任を13日朝に聞いたというメルケル首相は「彼はスタビライザー(安定化要因)であり、社会民主党の理性だった」と突然の辞任を残念がるとともに、今後の国政に与える影響に懸念を示した。

(15日、毎日新聞)

ご存知の通り、ドイツは“大連立”制が導入されている国であり、アンゲラ・メルケル首相の「キリスト教民主同盟」(CDU)と「キリスト教社会連盟」(CSU)、それから、この度辞任を表明したフランツ・ミュンテフェリング副首相の「ドイツ社会民主党」の3党による“大連立”がなされている国である。

実質的には、「CDU&CSU」と「独社民党」による“2党連立”のようなものだったので、片方の側のキーパーソンが政治の表舞台を去るとなると、ドイツ政界にも相当の衝撃が走っているに違いない。


妻の介護のための「副首相・労働社会相辞任」。
これが“美談”なのか、そうでないのかは別の話として、仮に日本にこういう政治家が現れたらどうなるだろう。
日本における「夫婦」というものは、“パートナーシップ”という概念よりは“家長制度”の概念の下に存在してきた。
「ファストレディー」の概念も、海外から日本に入ってきたもの――。こういったことは「常識」である。

しかし、江戸時代における日本人男性は、はたして“妻”に冷たかったのだろうか?
私は江戸時代に生きていた人間でもないし、田中優子さんでもないのでよく分からないが、日本人男性は“フランク”でないこと、つまり、会社(表社会)における人格と、家庭における人格を同一化しないことで、国際的に見て特殊な「男としてのあり方」を維持してきたのではないか。
「嫁に入る」という考え方が、まさにそうだ。
旧来の日本的価値観で言うと、maleとfemaleがくっ付いて「夫婦」になるのではなく、maleのグループにfemaleが加入することを持って「夫婦」が出来るのである。

「結局、男尊女卑の考え方が続いてきていただけじゃないか」と言われてしまいそうだが、そう単純に割り切れないのが日本の面白き思想世界である。
そこを突き詰めて考えると、日本人の精神性には、「保守主義」という大きな幹があるような気がする。
「保守主義」によって「男尊女卑」が生まれたのではなく、「保守主義」を会得した人間にとっては「男尊女卑」が受け入れやすかった。あるいは、日本的な「夫婦」のあり方を受け入れやすかった。そういうことではないか。


このブログで私は、保守主義が悪いとか、前時代的だとか、そんなことを言うつもりはない。
私自身、死刑制度には賛成だし、少年法廃止論者だし、式典で日の丸を掲げ、君が代を歌うことは当たり前なことだと思う人間だ。保守主義者のみなさんの主張には、かねてから共鳴する点が多い。
ただ、私は、我が国特有の保守主義がある日本に、何でもかんでも西洋式に「紳士淑女主義」を導入してしまうと、ちぐはぐな点が生まれてしまうということを言わしてもらいたいのだ。


ここで私の批判の矛先は、「プロ市民」に向かう。
「市民活動」こそ、まさに日本的らしからぬものだ。フランス革命や名誉革命というのは聞いたことがあるが、「反秀吉革命」なんてものは聞いたことがない。
「御恩と奉公」の関係が成立していた日本にとって、「市民活動」なるものはちぐはぐ過ぎるのだ。

先頃から、私の自宅の比較的近所で、「サミットストア建設反対運動」なるものが始まっている。
あまり具体的なことを書くと居住地が特定されてしまうかもしれないが、私はこの「反対運動」のビラやノボリを見る度にイライラしてくるのだ。
建設は地方自治体が認可したものであり、建設作業を進める建設会社のみなさん方は、正式な契約の下に、着実に建設作業を進めているに過ぎない。
しっかり働いているのに「建設反対!!」「建設やめろ!!」などと罵声を浴びせられる彼らを思うと、非常に気の毒だ。

サミットストア建設に文句がある方には、ぜひこのブログに来ていただきたい。
私はサミットストアの関係者でもないし、全国津々浦々に存在するサミットストアのどの店舗にも入店したことはないが、私は全面的に「サミット側」の人間である。
サミットストア建設反対運動参加者は、100人でも200人でも、束になってかかって来いってんだ!
結局「口だけ」で、自分勝手で、自分たちの行動が正しいと信じて疑わない彼らには、つくづくウンザリする。


もしかすると、「死刑制度反対」の人間と「日の丸・君が代反対」の人間と「サミットストア建設反対運動」の人間は、イコールの関係にあるのではないか。
いや、そうに違いない。彼らは同じニオイがしている。
私は「反対派」も嫌いだし、「反権力」も嫌いだし、今や「社会風刺」も大っ嫌いだ!

面白くもないコントを延々と続けて、政府や内閣を小馬鹿にしたセリフを言うだけで「社会風刺」などと大見得を切っているどこぞの劇団もある。
私に言わせれば、あんなものは「社会風刺」ではなく「勘違い屋さんの自己満足ショー」である。
コントは、面白くて初めてコントなのだ。マルセル・パニョルの“偉い人がバナナですべると笑いが起きる理論”を律儀に勉強した人に限って、そういうことが分かってない。
コントは面白ければ何でもいいのであり、面白くなければそれはコントではないのだ。


今日は色んな方向に話が飛んでしまった。
参議院では、守屋武昌・前防衛事務次官の証人喚問が続いている。
たまには、今日のようなエントリも許してくださいませ。


にほんブログ村 政治ブログへ
ラベル:教育再生
posted by Author at 15:09| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 国際/イラク戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月12日

谷垣政調会長 「“越年編成”だと経済に悪影響」 (テレ東世論調査付き)

自民も民主も及び腰の延長国会へ――。

自民・谷垣政調会長 “予算編成 越年なら悪影響”

 自民党の谷垣政務調査会長は大阪市で講演し、「アメリカの景気が少し後退しているなか、政治が混乱して年内に予算編成ができなければ、日本経済にも影響する」と述べました。

 谷垣政務調査会長は「毎年12月になると予算案を編成し、1月に国会に提出して、3月末までに成立させるのは、当たり前のことのように思ってしまうが、時々、これができないことがある。政治の混乱によって、できないことが今までにもあったが、そういうことが起きると経済に響いていく」と指摘しました。
 
 そのうえで、谷垣氏は「アメリカの低所得者向け住宅ローン、サブプライムローンの焦げ付き問題もあって、アメリカの景気が少し後退してきている。予算案をきちんと作って、がたがたしないようにすることが日本の政治のかじ取りでいちばん大事なことではないか」と述べ、予算案の越年編成は避けるべきだという考えを示しました。

(11日、NHKニュース)

自民党の谷垣禎一政調会長は、昨日、大阪市で講演し、「来年度予算案の“越年編成”がなされた場合、日本経済に悪影響が出る」と発言した。
財務相経験者であり、永田町きっての財務通でもある谷垣政調会長。昨日の発言は、谷垣政調会長らしい発言だ。

先頃から、谷垣政調会長は周囲に対し「予算案の問題が大事だ」と漏らしている。
「ねじれ国会」の状況下、来年度予算案が参院を通過しない事態も考えられる。“越年編成”が生じる可能性も出てくるわけだが、谷垣政調会長は「予算案を成立させるのは与党の責任」と、連日奔走しているわけだ。

谷垣氏をめぐっては、先々週のことだが、こういうニュースもあった。

谷垣総裁候補に異論

 自民党古賀派のベテラン・中堅議員計14人は1日夜、都内で会食した。谷垣派と合流する「中宏池会」構想を進めるための地ならしを狙った会合だが、合流後の人事などをめぐり、異論が噴出した。

 会合では、麻生派を合わせた3派合流「大宏池会」論者の鈴木俊一元環境相が「合流後は谷垣禎一政調会長を総裁候補にするという条件を飲めるのか」などと反発。古賀派会長代行の太田誠一元総務庁長官は「谷垣氏を総裁候補とすることを前提にした合流はしない」と強調し、会長は古賀派から出すことを約束したという。

 谷垣派は合流にあたり、谷垣氏を次期総裁候補とすることを強く求めており、無条件の合流には難色を示す可能性もある。

(2日、産経新聞)

やはりというか、当然というか、古賀派内から「中宏池会」構想に懸念する声、さらには、谷垣氏を“御輿(みこし)”に担ぐことへの疑問の声が上がってきた。

何のための「中宏池会」構想なのか。

古賀派の議員も、谷垣派の議員も、それを自問自答している。
両派の議員からは、「中宏池会」構想が一度実ってしまえば、なかなか「大宏池会」構想実現まで踏み切ることもできない、という本音も聞かれる。


終わりに、テレビ東京の世論調査結果が出たので、ご紹介したい。

<TXN世論調査> 福田総理・小沢代表ともに評価↓

 テレビ東京が実施した世論調査で福田内閣に対する支持率が50%を割り込む一方、民主党の小沢代表にも世論の厳しい目が向けられていることがわかりました。

 この調査は全国1,000人の成人を対象に、無作為で選んだ電話番号にかけて実施したものです。

 それによりますと、福田内閣を支持する人は47%と前回の調査に比べおよそ8ポイント低下しました。
 
 また、福田総理大臣と連立政権に向けた協議をして一時は代表辞任を表明した民主党の小沢代表に対しても、「評価を悪くした」という人が64%にのぼりました。

 自民党と民主党による大連立構想については、反対する人が51%と賛成の31%を大きく上回りました。

(12日、TX Biz News)

『速ホゥ!』 (月〜金、午後4時54分〜5時20分)による街頭インタビューでは、辞意を一度は表明したものの後にそれを撤回した民主党の小沢一郎代表について、「一度辞意表明をしておきながら、がっかり」「もっと一貫性のある人だと思っていたが失望した」などとの否定的な意見が聞かれた。
騒動の結果、民主党の最後の切り札「小沢一郎」もここにきて廃れてしまい、民主党としても党そのものの“限界”を露呈してしまった。

「ねじれ国会」による悪影響を出来るだけ抑えようとする自民党。
「辞意表明騒動」で失った信頼を何とか取り戻したい民主党。
双方にとって「国会どころではない」(民主党幹部)状況が続く中、この国会は来月15日まで続く。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:03| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月11日

“小沢神話”に陰り… 解散はいつ?

今国会は、来月15日(土)まで延長されることが決まった。
また、9日(金)には、「改正被災者支援法」が国会で可決、成立。福田政権発足後初めて、法案が成立した。
被災者への復興支援は与野党問わぬ重要課題として、「ねじれ国会」という状況下にあって、民主党が自民党に歩み寄った形だ。

「ねじれ国会」でも、法案は成立する。
国会で法案が成立するのは当たり前のことではあるが、今回の場合、久しぶりのことである。
久々の「法案成立」。河野洋平衆院議長の「ご異議ありませんか」との声が、希少価値を帯び出している。

そんな中、「政権の顔」とも言うべき2閣僚が“解散総選挙”に言及する発言を展開した。

解散はサミット後 町村官房長官

 町村信孝官房長官は11日、札幌市内のホテルで講演し、「年末は平成20年度予算案を編成し、来年3月末までに成立させる。7月には主要国首脳会議(サミット)も行われる。そう考えると解散している暇なんてない」と述べ、衆院解散・総選挙は来年7月の北海道・洞爺湖サミット以降になるとの見通しを示した。

 また、民主党執行部が10日、週明けに衆院選挙対策本部を設置することを了承したことについて、「民主党は選対本部をあわてて作るようだ。どんどんエネルギーとお金を使っていただいて結構だが、福田内閣に今、解散を考えているゆとりはない。当面の課題にしっかり取り組む」と指摘。海上自衛隊によるインド洋での補給活動を可能にする新テロ対策特別措置法案の成立などに全力を挙げる方針を強調した。

 その上で、「重要な政策テーマを1つずつ丁寧に話し合いをして、答えを出していく。いろんなレベルでの働きかけを強め、日本が国際社会の一員としてテロ対策に取り組むようにしなければいけない」とも述べ、民主党との政策協議に意欲を表明した。

(11日、産経新聞)

石破防衛相 年内解散に否定的な見方

 石破茂防衛相は10日、鳥取市内で講演し、衆院解散・総選挙の時期について、「民主党がああいうありさまだから今選挙をやるべきだという人もいるが、本当によいことか。国民生活に一番大事な予算をきちんと組み、こういうふうに福田政権は日本をつくりますと示してから、国民に信を問うのが当然ではないか」と述べ、民主党の小沢一郎代表の辞任騒動を受けて取りざたされる年内の衆院解散に否定的な見方を示した。

(11日、毎日新聞)

先月、このブログでは『「不思議総理」はサミットまで解散しない?!』と題する文章を書いた。
また、今月2日には『自民が民主に連立打診…それでも年内は「大連立」も「解散・総選挙」もない』というエントリも投稿したが、永田町の空気も、そういうようなものになっているようだ。

先日の小沢一郎代表による「辞める辞める騒動」以降、民主党は完全に“戦意”を喪失している。
ある民主党幹部は「国会どころではない」と話しており、民主党自身が党運営に余裕が持てなくなっている状況を隠せない。
自民党内からは、「今の時期に解散・総選挙をすれば、自民は民主に勝てるぞ」などという意見まで飛び出し、民主党よりむしろ自民党が「早期の解散・総選挙」に前向きであるような情勢となった。

もしかすると、このまま、福田政権は来年夏のサミットまでもつかもしれない。
先の騒動で、民主党は「人材不足」なのが露呈されたことであるし、小沢代表は自身の「弱さ」「限界」を表現してしまった。
総選挙に向け、ほぼ無敵に思われた「小沢民主党」だが、今や党内での小沢代表の求心力は明らかに低下し、街の有権者の声も「期待・支持」といったものから、「失望・実力に懐疑」というものに変わって来ている。

民主党には、もう未来がない。
そのことを小沢代表が率先して表現してしまった。
「『小沢時代』の終わりの予感」(産経新聞・乾正人政治部長)。
ここに来て、“小沢神話”に陰りが生じている。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月07日

賞味期限改ざん「小沢民主党」 さあ、再出荷だ!

まったく、我々は茶番劇を見せられただけだった。それにしても、小沢代表の演技の腕は落ちた。

小沢代表:続投を正式表明し陳謝 民主党両院議員総会で

 民主党の小沢一郎代表は7日夕、東京・永田町の党本部で開かれた両院議員総会で「この体にもう一度むちを入れ、政治生命をかけ次期衆院選を全力で戦い抜く決意をした」と述べ、辞意を撤回して続投する意向を正式に表明した。

 福田康夫首相との党首会談をめぐる混乱については「国民、支持者、党員、同僚議員に迷惑をかけたことを心よりおわびする」と陳謝した。

(7日、毎日新聞)

本日午後、民主党の小沢一郎代表は、民主党本部で所属議員を前に姿を現した。
会見で小沢氏は、党内を混乱させたことに対する“お詫び”と、代表続投の決意を述べた。

民主党内で起きた、まるで“おままごと”のような茶番劇。
一連の騒動を通して浮き彫りとなったのは、政治家としての小沢氏の“古さ”である。

小沢氏は政治家としての賞味期限が切れているにもかかわらず、代表職に留任して「小沢民主党」を再出荷させるという。
「賞味期限改ざん」を前提にして販売されている商品を、一体どこの誰が買うのであろうか?
そんなものを買うのは、よっぽど虚弱体質に憧れている人間、あるいは「死にたくて死にたくてたまらないが、食べ物は食べたい」という自己中心者のみだろう。



福田康夫首相の「大連立打診」を発端とした今回の騒動は、小沢氏の無責任な“暴走”の連鎖によって混乱を極めた。

日曜夕方には会見を開き、「民主党は力量が不足している。次回の総選挙は厳しい」と党を切り捨てたにもかかわらず、今度は「恥をさらすことになるが…」と代表留任を決定した小沢氏。

全体の時系列を眺めてみると、以下のようになるだろう。


◆日曜夕方
  小沢「辞める」

 ↓

菅・鳩山「やめないで」

 ↓
 
仙谷「小沢は無責任だ」

 ↓
 
小沢「党内にはオレに対する反発がある」

 ↓

羽田・渡部・石井「大丈夫。やめないで」

 ↓

◆きょう午後
  小沢「やっぱ続ける」




今回の小沢氏の「辞める辞める詐欺」に、国民・有権者は興醒めしている。
何のために辞意表明会見を開いたのか。そして、何のために代表に留まるのか。
それを説明することもないまま「やっぱりやる」という姿勢に転じた小沢氏は、どこからどうみても格好が悪い。

そして何より、小沢氏に「力量不足」とまで言われながら「やめないで、お願い、やめないで」と小沢氏にすがりつく民主党執行部の小汚さ。

民主党には「ぶってぶって姫」という女性議員がいるそうだが、菅直人・鳩山由紀夫両氏という「やめないでやめないでオヤジ」「すがりつきオヤジ」(2本組)の存在も、この度、明らかとなった。

(余談だが、鳩山由紀夫氏の風貌は宇宙人に似ている。地球以外の惑星から来た異性人である可能性もあるので、法務省は鳩山氏の正体を暴くべきだ)



その上、“小沢批判の急先鋒”として、小沢氏の「代表辞任」を促す声も上げていた仙谷由人衆院議員は、小沢氏を前にすると「頑張っていきましょう」などと言い出す始末。

民主党には、誰一人として「漢(おとこ)」がいない。そのことは明確な事実である。



今朝の『めざましテレビ』(フジテレビ)には、民主党の山岡賢次国対委員長が出演し、以下のような内容を述べた。

「(番組の調査では一般人の58%が小沢氏続投を支持したという結果を受けて)この人たちは、正しい判断をした

言い換えればこれは、「民主党を支持ない人たちは、間違っている」ということである。
「民主党支持者以外は無知無能」だとでも言わんばかりの物言いには、呆れるほかない。

もう、小沢氏に期待できることなど何もない。
小沢氏から漂うのは、生物学的な意味での“加齢臭”と、政治家としての意味の“死臭”だけだ。



最後の最後に逃げる男。



政局の主役を演じるのはこれが初めてではないというのに、小沢氏の演技は前時代的なものであったし、「政治屋」としても腕が落ちたことを感じた。

小沢一郎という政治屋も、実に哀しい惨めな人間になったものだ。

私は、人間に「オーラ」など存在するとは考えていないが、今の小沢氏はまるで「負のオーラ」に覆われているかのようだ。



ダダコネ。優柔不断。有言不実行。雲隠れ。密室隠れ。逃亡。



今こそ、この国の政治史から死していく政治家・小沢一郎に、一言申し上げておきたい。

「逃げちゃだめだ」。

……もっとも、今からどうあがこうとも、小沢氏の未来は明るくなりそうにないが。



<追記>

自民党は6日、福田康夫首相(自民党総裁)就任後初となる、新しい政治活動用ポスターを発表した。(写真はこちら)
キャッチコピーは「暮らしに安心。」「誠実に、着実に。」。
安倍晋三前首相時代とは対極をなすかのようなコピーである。

しかも、ポスターに写る首相の写真も、構図がだいぶ変更。安倍前首相の「遠くを見つめる」顔から、「カメラ目線(国民への視線)」の顔になった。
全体的には悪くないポスターだとは思うが、一瞬、日本共産党のポスターと見間違えてしまうかのように、“質素”。
首相は6日、記者団にポスターの出来について聞かれると、「なんか他人みたいだったなあ」と照れ顔だった。


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 17:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月04日

「あなた(福田首相)と合体したい」 小沢代表、電撃辞任表明

政界一寸先は闇――。
でもこれを「闇」と言うのか? 「奇妙な明かり」と表現したほうが適切な気がするが…。

<小沢民主代表>辞表提出、進退委ねる 「大連立」混乱招き

 民主党の小沢一郎代表は4日夕、党本部で記者会見し、代表職の辞意を表明した。福田康夫首相との党首会談で自民、民主両党の「大連立」協議を進めることを検討したが、民主党内の反対で頓挫した結果、政治的混乱を招いた責任を取るものだと強調した。そのうえで「けじめとして鳩山(由紀夫)幹事長に辞表を提出、進退を委ねた」「私が選んだ役員に否定されたことは不信任を受けたに等しい」などと語った。

 小沢氏は首相と10月30日と今月2日の2回、党首会談を行った。首相はインド洋での海上自衛隊による給油活動を早期に再開するため、新テロ対策特別措置法案の成立に協力を要請。連立政権協議を通じて事態の打開を目指した。

 小沢氏は、連立政権協議を行う場合は、自衛隊の海外派遣に関する恒久法の制定を議題とすることを求めた。

 しかし、党首会談直後の2日夜の民主党役員会では、連立協議について全員が反対。小沢氏は首相に電話で「連立はのめない。せっかくの誠意ある対応をいただいたが、結果としてはできません」と伝え、会談は決裂した格好となった。

 小沢氏が辞意を表明したことで、民主党は代表選を実施するか当面は菅直人代表代行が代表職を代行するか、早急に見極めを迫られる。今国会では、給油活動の継続を目指し「職を賭す」とした安倍晋三前首相が、小沢氏に党首会談を断られたことなどを理由に首相を辞任し、自民党総裁選を経て福田首相が誕生したばかり。与野党双方の党首が交代するという極めて異例の事態となった。

 小沢氏は昨年4月、偽メール問題をめぐる前原誠司前代表の引責辞任に伴う代表選で、菅代表代行を破って代表に就任。今年7月の参院選では60議席を獲得し与党を過半数割れに追い込む圧勝を収めた。

 もともと、小沢氏は次期衆院選で与党を過半数割れに追い込み政権交代を目指す考えを表明しており、実現できなければ政界を引退する構えだった。今回の党首会談で、選挙を経ない大連立による政権参加を模索したが実現しなかった。

(4日、毎日新聞)

もう笑ってしまうしかないような展開である。1日にブログを2度も更新せねばならなくなってしまった。
本当に小沢一郎という政治家は、日本政治史に残る人物だと思う。これまで私は「放っておいても民主党は、小沢代表が壊してくれる」と主張してきたが、その通りになった。

今後、予想される動きというのは

小沢氏のグループが民主党から出て行く → そのグループは「政党」として自公政権と連立を組む

というものだろう。

かつての自自連立時とまったく同じ流れである。

仮に小沢氏が「新党」を立ち上げるほどの人員を引き連れることができなくなったとしたら、小沢氏は民主党内に残ることになるかもしれない。
しかし、そんな状況に小沢氏が耐えられるだろうか。私はそうは思えない。やはり小沢氏は党を出ることになるだろう。

小沢氏は今日の会見で「民主党は次の衆院選も厳しい。力量が不足している」と話した。現民主党代表のものとは思えない台詞である。

小沢氏は強面だが、シャイな性格の持ち主である。
先週2回に渡り開かれた「党首会談」で、小沢氏は福田康夫首相(自民党総裁)に親近感を抱いたのだろう。
これまで小沢氏と福田首相は、これといった接点はなかった。強いて言えば、小沢氏が自民党幹事長時代に、福田首相は初当選した。それぐらいの接点である。
だからこそ、かもしれない。初めて真剣に「福田康夫」という人物と話をして、小沢氏は福田首相の人間性を受け入れたのだ。「福田首相と友達になりたい」と思ったのだ。シャイな性格の小沢氏だからこそ、一度気に入った人物は、とことん気に入る。

「福田首相と組みたい」。単純なその思いが、小沢氏を動かした。
まさしく、小沢氏から福田首相への「あなたと合体(連立)したい」とのラブコール。その気持ちが小沢流に行動として現れるとなると、「電撃辞任表明」となるわけだ。

小沢氏は、政策を純化して「新党」を立ち上げることになる。
その新党は自公政権と連立を組む。公明党には「小沢アレルギー」が強いから、連立を組むにあたってその点が難点となるだろう。
しかし、小沢氏としては、「新党」と公明党の間で政策上の一致を見出すことで出来るだけ“壁”を薄くし、その上で連立を組む。

ここまで来ると、この国の政治は何なのだという気がしてならない。
小沢氏が自分のしたいようにする。つい0.1秒前まで代表を務めていた政党を「力量不足」と切り捨てて、目の前まで来た「政権交代」との大目標をあっさり放棄する。

まさに「小沢劇場」である。

小沢氏に左右される国会。今回、漁夫の利を得たのは福田自民党。そして“自爆”したのは、今度もやっぱり民主党だ。
民主党の後任代表が誰になるかはまだ読めない。
とはいえ、菅直人代表代行にしろ、鳩山由紀夫幹事長にしろ、代表経験者だ。それぞれ、スキャンダルで辞職している身である。
自爆、自爆、そして自爆――。もう民主党に未来はないことは誰の目にも明らかだ。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:34| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

“腰は低く、頭は高く” 杉村太蔵に期待する朝

混迷の政治情勢下、杉村太蔵に希望を見出すしかない。

自民・菅選対副委員長、出馬が取りざたされている杉村太蔵議員の公認に前向きな意向

 自民党の菅選対副委員長は、党本部で講演し、北海道1区からの出馬が取りざたされている杉村太蔵議員の公認に、前向きな意向を示した。

 菅選対副委員長は「小泉チルドレンっていますよね...。この人たちにもう少し貪欲になってほしい。杉村太蔵って大したものですよ、『北海道から出る』って言っている」と述べ、純粋比例で当選した、いわゆる小泉チルドレンらに対し、現在15残っている空白区での立候補を促したうえで、北海道1区での出馬に意欲を示している杉村議員を評価した。

 自民党幹部が、杉村議員の公認に前向きな意向を示したのは初めてとなる。

(2日、FNN-NEWS.COM)

いわゆる小泉チルドレンの中でも、杉村太蔵衆院議員は特別な存在である。
2005年の“郵政総選挙”で初当選した83人の新人議員たちは、「83会」なるグループを立ち上げた。当然、杉村氏も「83会」の一員であるが、2006年2月、自身のブログで「83会」についてこう書いている。

「あんなの意味あるんですかね」「学級会みたいじゃないですか」「おじさん、おばさんの井戸端会議状態」


先々月だったか、このブログでは「杉村氏が『新しい風』(武部勤元幹事長が中心となる小泉チルドレンのグループ)を脱退した」とのニュースをご紹介した。
「小泉改革」の重要性を訴えるという本来の原点を忘れた『新しい風』に、杉村氏は見切りをつけたのだ。
たとえ政界の風向きがどうであろうと、自身の正しさを信じて、たった一人でも行動する。
彼こそ、男の中の男ではないか。彼こそ、今の日本に必要な政治家ではないか。

このブログでは表向き「政治ニュースを解説」と謳っているので、特定の政党や議員を支援するような文章を書くのは控えたいと思うが、それでも私は杉村氏を支持せざるを得ない。
かつてこのブログで私は、「杉村氏はバラエティー的演技を計算して行う、したたかな政治家だ」と書いた。
現時点でもその考えは変わっていない。彼は、「83会」の中では最も政治家らしい政治家だ。つまり、政治家としてきちんと“裏の面”を持っているのだ。“表の面”だけしかない(ように見える)政治家たちの多い中で、彼は異質な存在だろう。

杉村氏をめぐっては、「予備校講師の著作を盗作」「赤ちゃんを議員宿舎に放置した」などという“人間として問題”を感じさせるような話も多いが、しかし、私は杉村氏に賭けてみたいと思う。
要は、私は彼の「腰は低く、頭は高く」という姿勢に希望を見出したのだ。
衆院静岡7区には、有権者に土下座ばかりして、しがらみにいつまでもこびり付く城内実という政治家がいる。この男と比べてみた時、私は杉村氏が素晴らしい政治家に思えてくる。
しがらみを捨て、初心を忘れず、フリーター・ニート問題に一所懸命取り組む。あえて私は、杉村氏を支持したい。

「北海道1区から立候補する」というのも、なかなか思い切った決断ではないか。
何しろ、同区選出の現職は、民主党の横路孝弘衆院副議長。旧社会党出身で、利権やしがらみ、左翼勢力とは実に濃厚な関係を保つ政治家である。まさに杉村氏の“対極”にある人物だと言っていい。
ポリティシャンはもういい。これまでに十分すぎるほど見てきた。ここで“信念”の政治家、“当たり前を振舞う”政治家を見てみたい。
杉村氏はまだ若い。若いからこそ経験不足が露呈する時もあるだろう。しかし、若いからこそ政界に新しい風を送り込むことも出来るのではないか。



<追記>

★アラブ首長国連邦にある航空会社の副会長が、今年度ノーベル平和賞受賞者、アル・ゴア前米副大統領の“地球温暖化説”を「でっち上げだ」とする発言をした。
 事の真偽はともかく、「反アル・ゴア」の動きがあるのは面白い。アル・ゴア氏をめぐっては、地球温暖化に警鐘を鳴らしておきながら、自宅では馬鹿でかい額の電気代を生み出しているという話もある。また、先日は実の息子が刑事処分を受けた。
 「アル・ゴア」は時代の救世主なのか? この問いに疑問を持つ意見が出てきたことは、個人的には喜ばしい。なお、このニュースの記事は以下の通りである。

エミレーツ航空副会長、ゴア氏の地球温暖化説を断固否定

【11月2日 AFP】アラブ首長国連邦のドバイ(Dubai)を拠点とするエミレーツ航空(Emirates Airline)のモーリス・フラナガン(Maurice Flanagan)副会長は1日、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したアル・ゴア(Al Gore)氏による地球温暖化説を認めないと述べた。

 フラナガン副会長はシンガポールで行われた業界関係の会合で、「地球温暖化について意見を求めるのはやめてくれ。そもそも、わたしはそんな説は信じていない」と発言。2006年に公開されたゴア氏の映画『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』を3回見たことを明かした上で、「あんなものは全くのうそっぱちだ」と一蹴した。

『不都合な真実』は、地球温暖化の科学理論と温暖化がもたらす影響について描いたドキュメンタリー。

 航空産業はかねてから、温暖化の原因となる二酸化炭素排出の主要因のひとつとして名指しされている。(c)AFP

(2日、AFPBB News)


★テレビ東京が2005年に放送したアニメ『創聖のアクエリオン』が先々月に劇場版として上映され、少し前からはパチンコ版のテレビ・コマーシャルが流れている。
 「あなたと、合体したい」「♪一万年と二千年前から 愛してる〜」というヤツである。
 テレビアニメ放送時にも話題になった「♪一万年と……」という主題歌だが、改めて歌詞を見てみると、これが実にいい歌詞なのである。

 創世のアクエリオン 歌詞

 菅野よう子さんの曲も素晴らしいが、『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」に影響を受けた跡が見られる歌詞も素晴らしい。
 「♪一万年と二千年前から 愛してる〜」などという歌詞だけを見ると新種のコミックソングか何かのようだが、曲全体を聴くと、何とも形容しがたい“大河感”を感じる。
 欧米人には悪いが、このようなアニメやアニメ主題歌は、欧米の人間には決して作れないと思う。ジャパニメーションは世界一の娯楽だろう。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 09:54| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月03日

永田町を襲った「大連立」という大地震

追い込まれた時に、自民党が出す最後のカード。それが「大連立へのお誘い」だ。

<大連立協議>民主役員、猛反発 小沢氏、孤立無援

 民主党の小沢一郎代表は福田康夫首相の連立協議打診に対し、その場では断らずに持ち帰り、党役員会でも大連立に前向きな発言をした。政権交代を掲げて戦った参院選はわずか3カ月余前。その後も早期の衆院解散・総選挙を求めていただけに無原則な路線転換にも映る。他の党役員に否定されたことで求心力の低下は必至。さらに、他の野党からは「民意の無視」という声が出ており、世論の批判も受けることになりそうだ。

 「連立協議を受けたかったに違いない。政権の中に入って意思を通す。かつての自自公連立の時と同じ発想だ」。小沢氏の側近議員は2日夜、こう明かした。

 小沢氏には次の勝負は「最後の戦い」という思いが強い。1回きりの最後の機会を次期衆院選という民意にゆだねるよりも、密室での合意によって政権にたどりつくという道を選んだ−−という解説だ。

 確かに、これまで反対を貫いてきた新テロ特別措置法案にしても、恒久法を議論することと引き換えに協力する姿勢を見せた。インド洋での海上自衛隊による給油活動は憲法違反だという原則論を捨ててでも、長年の持論を通したい思いが浮かび上がる。

 また、大連立に前向きな姿勢を見せたのは、農村部の多い地方行脚を始めている衆院選対策とも矛盾する。毎日新聞の世論調査では、次期衆院選で「民主党に勝ってほしい」人は「自民党に勝ってほしい」人を常に上回っており、こうした世論へのある種の「裏切り」と受け取られる可能性がある。そもそも現在の小選挙区制の下で大連立を成立させるには候補者調整などハードルが高い。

 民主党内は小沢氏の個々の方針に不満はあっても、政権交代を目指すという信念に足並みをそろえてきた。それが今回の振る舞いによって瓦解する可能性もある。

 小沢氏と距離を置く仙谷由人元政調会長は「こんな裏表のある人が今の政治で通用するか、はなはだ疑問だ」と批判。小沢氏に近い党幹部も「小沢さんはもしかしたら代表を辞めるかもしれない」と指摘した。

 党役員会は厳しい雰囲気に包まれた。小沢氏は「まじめに話を受けたので持ち帰った」と切り出したが、「国民の期待を裏切る」という意見が相次ぎ、15人の出席者のうち、連立協議開始への賛成は1人もいなかった。【須藤孝】

(3日、毎日新聞)

日ごろは自民党の党内情勢を重点的に取り上げているこのブログだが、今夜は、民主党内の動揺について取り上げなければならない。
昨夜、福田康夫首相(自民党総裁)が民主党の小沢一郎代表に持ちかけたという「大連立」構想実現へ向けての協議開始。
党首会談のその場では小沢代表は回答せず、民主党本部にいったん持ち帰り、約1時間の党役員会での協議の結果、「大連立協議、拒否」との結論を出した。

民主党の連立協議拒否について、町村信孝官房長官は「意外であり、非常に残念」と話した。
おそらく、昨日の党首会談前、自民・公明両党の与党と首相官邸は入念な協議をしていたことだろう。
つまり、幹事長・官房長官レベルで「大連立」に関した話し合いをしていたということだ。昨夜、公明党の北側一雄幹事長「(大連立の話は)今聞いたばかり」と驚いてみせたが、実際には、第2回党首会談で大連立を視野に入れた話を持ちかけるシナリオが、会談前には公明も周知の上で構築されて行ったに違いない。

昨夜、ある自民党幹部は「大連立構想自体は実現してもしなくてもよかった。大事なのは、テロ恒久法の対話継続が(自民・民主両党間で)確約されたことだ」と語った。
一種の“負け惜しみ”のようにも聞こえるが、しかし、自民党の伊吹文明幹事長らが相当の「政局オンチ」でない限り、自民党執行部も「民主が拒否」ということは織り込み済みだったろう。
根拠はどうあれ、私も昨夜の予想が外れることにならなくてよかった(もちろん、大連立が組まれる“可能性”は今なお残ってはいるが)。

昨夜「大地震」のような大きな騒ぎが永田町で発生したが、それによって「ねじれ国会」をめぐる政局状況が変化したわけではない。
来るべき解散総選挙に向け、民主党は小選挙区での公認候補者選定作業を進めるとともに、国会では与党との対決姿勢を節目節目で強調してくるだろう。
特に、来年度予算までの経済政策をめぐっては、両党間の対決色は濃くなりそうだ。

<大連立協議>経済政策運営 混迷は不可避

 福田康夫首相が民主党の小沢一郎代表に連立を打診し、拒否されたことを受け、年末の予算編成や税制改正で与野党の対立が鮮明になり、政府・与党の経済政策運営は混迷を極めそうだ。特に国民生活に直結する社会保障政策では、09年度に基礎年金の国庫負担を現行の3分の1から2分の1に引き上げることが決まっており、約2.5兆円の安定財源の確保は急務だ。福田政権は消費増税を視野に与野党協議で妥協点を探る考えを表明していたが、実現は極めて難しい見通しとなった。道路特定財源など課題は山積しており、福田政権の手腕が問われることになる。

 年末の税制改正で、民主党は消費税率を据え置いたまま、全額税方式の最低保障年金の創設を求める方針だ。社会保障の財源確保のため消費税率引き上げを狙う自民党と対立している。ガソリンにかかる揮発油税などを道路建設に充てる道路特定財源をめぐっても、一般財源化を主張する民主党と、道路建設維持を狙う自民党との対立が続いており、妥協点は見出せそうにない。必要な税収を確保できなければ、08年度予算編成に影響が出る可能性もある。

 参院で与野党が逆転している現状では、民主党の同意が得られなければ、予算編成も税制改正も実現しない現状に変わりはなく、当面は予断を許さない状況が続きそうだ。【須佐美玲子】

(3日、毎日新聞)

自衛隊海外派遣のための恒久法については、さほど問題なく与野党間で協議が進むことになるだろう。かねてより小沢代表は「恒久法制定論者」であるし、具体的な交渉がなされていくことも不思議ではない。そのための環境はすでに整備されている。
しかし、経済政策をめぐっては両党間を明確に結びつけるポイントがないのが現状だ。

先週ごろから、自民党の谷垣禎一政調会長は「来年度予算(の問題)が大事だ」と周囲に語っている。
福田政権になってから、国会では1本も法案が通過していないが、今後最大の課題となるのは「来年度予算」をめぐる問題である。
予算が通らなければ政権がもたない。現在の自民党執行部ももたない。まさに「行き詰まり」状況である。
そして何より、そうした事態を迎える時期は来春である。それまでに小沢民主党は選挙区での公認候補選定作業が済んでいるかもしれない。そうしたら、民主党は解散・総選挙を求めて「民主予算案反対→福田首相は衆院を解散せざるをえない」という状況のために徹底抗戦してくるかもしれない。

「大連立」がなされるということは、総選挙をする意味が生じなくなるということである。
言い換えれば、総選挙をせざるを得ない状況にまで陥れば、自民党は民主党に「大連立」の話を持ちかけるということだ。
昨夜は自民党が「自民の困窮」「民主の大事さ」をアピールさせるために、幼稚な「大連立のお誘い」を民主党側に提示した。
状況によっては、今後再び「大連立」の話が浮上してくることも十分考えられる。
その時に民主党がどう対応するかがすべてとなるが、民主党としては「政権交代」とは、「総選挙による政権奪取」だとしか考えていないことだろう。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月02日

自民が民主に連立打診…それでも年内は「大連立」も「解散・総選挙」もない


(午後9時15分ごろ追記)


最新情報によれば、自民が民主に連立を打診。思ったより少し過激な「ねじれ国会」だ。

福田首相:「参院はエンジン落としちゃった」

 民主党の小沢一郎代表との2度目の党首会談を翌日に控えた1日夕。福田康夫首相は、自民党本部で行われた党全国女性議員政策研究会懇親会のあいさつで、参院で与野党が逆転した「ねじれ国会」の苦労をぼやいた。

 「私もねぇ、今なかなか苦労してますよ。片肺飛行っていうんです。衆院の方はエンジンついてんですよ。参院の方はエンジン落っことしちゃった……」

 両腕を翼のように広げたうえで、体を傾けるジェスチャー付き。「いつもこのような感じでね。操縦をしてんだけど、キャプテン大変です、これ」と付け加えた。

 就任から1カ月余。首相は「今国会は法案が1本も通っていないんだよな」と周辺にこぼす。焦点の新テロ対策特別措置法案は成立の見通しが立たない。首相官邸筋が「一国の経営者として、焦燥感、切迫感は感じているんだろう」と指摘する中、今週ついに小沢氏との直談判で事態打開を図る「究極の話し合い路線」に踏み切った。

 ただ、10月30日の1回目の会談は「成果なし」。同日夜には「民主党もメリットがないと、簡単に自民党と協力できないのでは」という記者団の質問をさえぎった首相は、珍しく声を荒らげた。

 「損得っていうことでやるんですかぁ? 損得ですか? ねぇ? 国民のためじゃないんですか? 国のため、国民のためですよ」

 永田町を疑心暗鬼にさせた「話し合い解散」も「大連立」も否定し、あえて「ねじれ国会」の打開を強調する。海上自衛隊のインド洋での給油活動が期限切れを迎えた1日には、記者団に「再会談には解散も辞さないという考えで臨むか」と問われ、「まあね、話がまとまらなければ、また次の会談してもいいんじゃないでしょうか」とはぐらかした。

 午後3時に始まった2日の再会談は、4時10分過ぎにいったん中断。どちらが主導権を握っているのか。「夜の部」に持ち越された。

(2日、毎日新聞)

30日(火)に引き続き、きょう行われた2回目の「党首会談」。
午後7時25分すぎに民主党の小沢一郎代表が会談した部屋から退室。会談は終了した模様だが、このブログを書いている時点では、具体的な「会談結果」は不明だ。

昨夕に開かれた党の会合で、上記時の通り、福田康夫首相(自民党総裁)は「ねじれ国会」運営の難しさを吐露した。
発足して1か月が過ぎるというのに、まだ1本も法案を成立できていない。
今月半ばの総理としての初訪米を前に、このことは福田首相自身、非常に気にしているようだ。

現時点での私見だが、私は「大連立」の可能性はないと思う。
「可能性がない」という表現をしたらおかしいかもしれないので、「可能性は“とても”“きわめて”少ない」とでも書いておこうか。
そう考える理由として、まず、「大連立」を組むメリットが自民・民主両党双方に存在しないことが挙げられる。

福田自民党として最善なケースは、与党が民主党に気を使いながらも、民主党側が福田政権の面子を立ててくれる(重要法案に関する協議・可決・成立、国会同意人事協議での協調姿勢の表示など)というケースだろう。
現時点では、いくら「ねじれ国会」とはいえ、自民党側が「大連立」に向け焦る必然性が生じていない。
「法案が通らない」ことは目先の課題として非常に重要だが、国民世論の一部には「民主党がダダをこねているのが悪い」との声が根強い。

小沢民主党としても、「大連立」を組んで自分の党から首相を出したところで、「政権交代」などという大目標を達成できたとは到底言えない。
「自社さ政権」を21世紀にカーボンコピーしてみても意味がないことは、小沢代表自身がよく分かっているだろう。
民主党がこれまでスローガンに掲げてきた「政権交代」とは、総選挙での衆院逆転による「政権交代」を意味することしかありえない。

ここで、最新情報である。

午後8時00分の『NHK BSニュース』(NHK BS-2)は、「先ほど、自民党の伊吹文明幹事長が『今日は党首会談は再開されない。向こう(民主党)が持ち帰った』と記者団に語った」と報じた。

これは「決裂」を意味するものではないと思われる。
一昔前の劇団によくあったような「発展的解散」を意味するような印象のもので、「対話姿勢を維持します」というメッセージだろう。

自民党と民主党は「大連立」を組むことはない。
しかし、“事実上の大連立”として、民主党としては是々非々の姿勢で与党に当たってくるだろう。
民主党は「テロ対策恒久法」などの大事なキーポイントでは「是」を示すが、大体のケースにおいては「非」を示してくるに違いない。

過去に前例がないので、この「ねじれ国会」がどういう国会になるかは分からない。
ただし、明らかなのは、福田政権としては何が何でも「新テロ特措法」を成立させようとは考えていないこと。年内の法案成立は事実上あきらめていること――。
民主党側の観点から言えば、小選挙区の多くで総選挙の党公認候補者が内定していないため、「今すぐ解散」と言われても正直困る。だから、少なくとも年内解散は望んでいないということ――だ。

福田首相は来年1月のダボス会議には出席する意向であるし、調整も進んでいる。
民主党も公認候補が定まっていない現段階では、年内に解散をしてほしいとは思っていない。今から選挙運動を始める選挙区も多いから、一番早くても来春あたりの解散が望ましいことだろう。

とりあえず、年内は「大連立」もなければ「総選挙」もない。
双方にとってポジティブな意味がない。そもそも、自民党と連立を組む公明党が強い反発を示すことは、目に見えている。
年内は、静かに柔軟にクリンチする。
自民党より3歩前に進む民主党。民主党を3歩前に進ませる自民党。そういう構図が(ひとまずは)維持されそうだ。


ここで、今(午後8時10分ごろ)入って来た情報。

「自民党が民主党に『連立政権協議』を打診した」という。

私の予想は外れるのだろうか?
現時点では、私は意見を変えていない。つまり、年内は「大連立」もないし、「解散総選挙」もないだろう。

ただ、なぜ自民党が民主党の連立を「打診」したのか?
「打診」といっても、どのレベルか? その深い意図は? 非常に興味深いところである。
わずかに思われるのは、自民が世論に対し、「民主の選択次第で、政局は変わります。この国の針路は変わります」ということを提示したということだ。
つまり、自民党自身がこの政局に困っていることを極力演じるとともに、民主党に事の重大さを把握させ、「民主党さん、あなたはキーパーソンなのですよ」ということを最大限教えてあげたわけだ。
自民としては、民主党がこの誘いに乗ってこないのが明らかであるから、民主に大連立を打診したのかもしれない。

何しろ、自民が連立を組むのは、公明党である。自民が本気で民主との「大連立」を画策するのであれば、自公政権に亀裂が生じるのは間違いない。
公明党が連立政権から外れることはないにしても、これを受けてどういう反応を示してくるか、少し注目だ。

とりあえず、久々に血なまぐさい「政局」である。
中宏池会構想実現は、もう少し待たなくてはならない政局情勢になってきたようだ。古賀氏残念。



<追記>

このブログで以前取り上げた『ザ・シンプソンズ MOVIE』の声優変更問題。
マージ・シンプソン役の一城みゆ希さんが、自身のブログで「旧来の声優陣によるDVD収録が開始した」と発表した。
一ファンとして非常に喜ばしく思う。誰にお礼を言えばよいのか分からないが、ありがとう。



<さらに追記>

今、横目でNHK総合『ニュースウォッチ9』福田首相のぶら下がりを見た。
福田首相は「大連立というより『新体制構築』ということ」と強調した。

テレ東の篠原記者の「小沢代表は信頼できる相手ですか?」との問いに、福田首相は「はぁあ? 信頼しないで話し合いできるわけないでしょ」と話した。
こんな悠長なことを言っては怒られるかもしれないが、“福田節”はやっぱり味わい深い。安倍前首相もこんな口調だったら、総理を辞任しないで済んだかもしれない。

まあ、今日はこの辺で。
ただまあ、公明党・北側一雄幹事長の取材風景を眺めると、自民党は公明党側に対し、会談の事前に「党首会談で『大連立』の話をします」とは伝えていたみたいだ。
結構入念な『事前打ち合わせ』が、自公両党間で行われていた。このことは間違いない。

(午後9時13分追記)


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:28| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。