2008年01月31日

「疑惑の塊」 民主党副代表・石井一研究 〜序〜

“神戸っ子”は、実は“大きな爆弾”を保有している。私はそう確信している。

<政界>3氏、首相支持を確認

 自民党の中川秀直元幹事長、麻生太郎前幹事長、菅義偉前総務省が30日夜、東京都内の日本料理屋で会談した。

 中川氏が「福田康夫首相をしっかり支えてほしい」と政権への協力を要請。麻生氏らも支持を約束した。

(31日、毎日新聞)

福田康夫首相に反発する姿勢を時折見せる、自民党の麻生太郎前幹事長。
その麻生氏と、麻生氏に近い菅義偉選対副委員長(古賀派)、そして中川秀直元幹事長(町村派)の3人が、昨夜、都内で会談し「首相への支持」を確約した。
国会が緊迫の度合いを増す中、自民党が“挙党一致”体制を取ることを、中川氏が主導となってまとめた形だ。
当然、背後には森喜朗元首相(町村派名誉会長)の存在があることを忘れてはいけないだろう。


さて、調べ物をしていたところ、少し前の面白い新聞記事を見つけたので、ご紹介したい。

<関税法違反事件>石井一議員が税関長に調査長期化せぬよう依頼

 東京税関が輸入雑貨会社を偽ブランド品の輸入(関税法違反)で摘発した事件に絡み、民主党副代表の石井一衆院議員が99年、東京税関長(当時)を議員会館の自室に呼び、調査が長期化しないよう依頼していたことが21日、分かった。

 摘発された会社はこの年、石井氏の資金管理団体に24万円を献金していた。石井氏の事務所は「捜査に圧力をかけた事実はない」と説明している。

 摘発されたのは東京都内の輸入雑貨会社で、99年4月、中国から海外ブランドのTシャツなど約3万点を輸入しようとして東京税関に発見された。

 今年1月、東京地検は同社の幹部らを関税法違反で逮捕し、東京税関も刑事告発した。幹部らは5月、東京地裁で執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 石井氏の事務所によると、石井氏は99年10〜11月、当時の東京税関長や税関の担当者と議員会館で会った。

 東京税関の刑事告発方針を聞いた上で「中小企業は輸入品を倉庫に止めておくと、その倉庫代の負担も大変。調査は時間をかけないで行ってほしい」などと要望したという。

 石井氏の資金管理団体「現代政策調査会」の収支報告によると、同社は99年、24万円を同会に献金していた。97年、98年には献金の報告はない。

 石井氏の事務所は「会社側と直接会って今回の件で何かを依頼されたという事実はない。別の後援者から『知人が税関で品物を止められているから調べられないか』という話があったので東京税関に連絡した」と説明している。

 東京税関広報室は「当時の税関長ら関係者が退職しており、詳しい事情は分からない。調査は適正に行われた」とコメントしている。

(2001年8月22日、毎日新聞)

もともとは自民党経世会(旧竹下派)に在籍。その後、新生党、新進党などを経て、民主党結党に参加。
衆院議員を11期務めるが、2005年9月の「郵政解散総選挙」で、自民候補に小選挙区敗北。比例代表に重複立候補していたが、惜敗率が低すぎて“復活当選”を果たすこともできなかった。
昨年(2007年)7月の参院選に比例区で立候補し、各種団体の支持を得て当選。昨年には予算委員会では、公明党と創価学会の関係性について、冬柴鉄三国土交通相(公明党)と論戦を展開した。

私は昔から石井一氏の存在を存じ上げており、まだ中学生ぐらいだった頃から石井一に関する考察(?)をしていたことがある。
石井氏にはかねてから“黒い噂”が浮上していたが、どれも裏がしっかり取れていなかったりして、報道できる段階にまでは持ってこれなかった。
そんな中で記事になった2001年の「関税法違反事件」は“満を持しての石井一ネタ”であったが、私などは「まだまだこんなものではない。石井氏をめぐっては、もっと重大性のあるニュースが存在するはずだ」と思っていた。

ちなみに、この「関税法違反事件」に関する続報を探してみたら、時事通信が記事を書いていたのでご紹介する。

摘発会社幹部に弁護士紹介=石井一議員に近い女性社長−「謝礼600万円払った」

 民主党筆頭副代表の石井一衆院議員(兵庫1区)が、偽ブランド輸入事件の刑事告発を見送るよう東京税関長らに圧力を掛けたとされる問題で、石井議員に近い女性社長が同議員側の依頼を受け、事件で摘発された輸入雑貨会社幹部(執行猶予付き有罪判決が確定)に検察出身の弁護士を紹介していたことが22日、複数の関係者の証言で分かった。

 同社幹部は「弁護士を直接紹介してくれた人に、謝礼として600万円払った」と話している。これに対し、女性社長は弁護士紹介の経緯は認めたが、謝礼については「受け取っていない」と否定した。

 この女性社長は、石井議員との関係について「直接、政治の話ができる間柄」と言い、同議員も「10年来の付き合い」としている。

(2001年8月23日、時事通信)

石井氏は、自民党の野中広務元官房長官と“犬猿の仲”であったことでも有名だ。
おそらく1999年のものと思われる、石井氏と野中氏の“舌戦”が記された衆院委員会での議事録を発見したので、これもまたご紹介したい。2人の仲の悪さが行間からにじみ出ているかのようだ。

○石井(一)委員 大体、問題をすりかえるのもいい加減にしてもらいたい。政治の原点は信義であり、それが政治をやっていくしんである、こうまで言ってきたんじゃないですか。

中曽根総理のような総理を五年間やった方に、おまえ出ていけ、そこまでたんかを切ったんじゃないですか。それが、情勢が変わったら、そのとおりだと言えば、それは何でもありということになってくる。

 あなたは、ことしの一月二十五日、我が党の菅代表に対して、金融と財政の分離の問題で二枚舌と言った。しかし、あなたは二枚舌以上のものじゃないか。一党の党首に対してそんなこと言うべきじゃないと言うけれども、あなたは一党の党首に悪魔だと言った。

 売国奴と言っている。そんな言葉を言うべきではないですよ。そう言う資格がありますか。

 あなたは、二枚舌だから取り消せなんて言うけれども、あなたはそれじゃ何枚舌ですか。そのときそのとき何回言うのか。舌切りスズメを呼んできて舌を抜かなきゃいけなくなってくるぞ。何を言っておるのか、本当に。もうちょっとまじめに答えなさい。

 だめです。これはあなた個人の問題ではありません。国会議員、日本の政治全体が問われておる問題だ。答えてください。


○野中国務大臣 私は私の道を歩んでまいりました。あなたにそういうことを言われる筋合いはありません。あなたがもしお好みであるならば、私があなたについて申し上げるべきことはたくさんございます。

 私はそれをここで言うことはありませんし、あなたからそのような指摘を受ける筋合いはございません。

民主党には小沢一郎代表や渡部恒三最高顧問(※)、角田義一前参院副議長(現在は政治家引退)らの「カネ」の疑惑、そして、菅直人代表代行や姫井由美子参院議員らの「下半身」の疑惑が多数存在しているのであるが、石井氏の過去をしっかり調査してみたら、それこそたくさんの疑惑が明るみに出てくるかもしれない。
過去には公にすることができなかったが、今なら、石井氏の「疑惑」を世間に周知させることが出来るかもしれない。もちろん、それはそう簡単なことではない。それなりの時間を必要とするだろう。私も、一個人としてどこまでのことがやれるかは分からないが、昔から“疑惑の塊”と目してきた彼の本性を明らかにするため、出来うる限りのことをしてみようと思う。

(※) 昨年10月に「悪質スキャンダル」が発覚し、党最高顧問の職を辞したはずの渡部氏であるが、今年1月になぜか党最高顧問に復職している。このことに関する民主党側の説明は、1月31日現在、一切行なわれていない。

(――本当は、共和・民主両党で激しい展開のある米大統領選に関するエントリを書こうかと思ったが、突然、石井氏に関する2001年の新聞記事を見つけたので、石井氏に関するエントリを書いてしまった。
 石井氏は2005年の総選挙で落選した時点で、私にとっては「過去の人」であるが、“非常に大きな爆弾”を保持した民主党議員として、今後も注目していきたい。)



<2008年 竹島プロジェクト>

KAZZさんのブログ「HELTER SKELTER」で、「2008年 竹島プロジェクト」というものの存在を知った。
私はこれまで、北方領土に関する調査をしてきたことがあるが、竹島についても、北方領土同様にれっきとした日本の領土であると考えている。
2月22日は、島根県の「竹島の日条例」で定められた“竹島の日”。
微力ながら、このブログでも「2008年 竹島プロジェクト」を展開していこうと思う。

島根県:Web竹島問題研究所

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2008年01月27日

民主党・菅氏VS“ガソリン造反組”の内紛劇

自爆政党で発生した、新たなる自爆。2008年も民主党から目が離せない。

<暫定税率>民主党の3参院議員が造反…執行部が困惑

 道路特定財源の暫定税率維持を求める決起大会に民主党の3参院議員が参加したことに党執行部が困惑している。「暫定税率反対」を掲げる党の主張が一枚岩でないことを露呈しただけに菅直人代表代行は24日の記者会見で出席議員の対応に不快感をあらわにした。ただ、強硬措置を取れば逆に混乱が拡大するおそれもあり、処分にも踏み切りにくい苦しい状況だ。

 23日に開かれた地方議員らによる決起大会に出席したのは大江康弘、渡辺秀央、山下八洲夫の3参院議員。自民党の伊吹文明幹事長が「民主党の心ある人が、ポピュリズムに乗じて党利党略に走るとは信じたくない」と発言、大江氏が「(出席した民主党議員は)この場の空気や熱意をどうか執行部に伝えてもらいたい」と応じる場面もあった。

 大江氏については、地元の和歌山選出の二階俊博・自民党総務会長との関係を指摘する声が党内にあり、菅氏は24日の記者会見で「二階さんから選挙を応援してもらったからといって大会に出るのは有権者に対する裏切りだ」と非難した。渡辺氏はもともと小沢一郎代表の側近とされたが、最近は距離を取り、昨年、国民投票法では与党案に賛成した。

 もともと民主党は地方議員に暫定税率維持論が根強いだけに、3氏の活動を黙認すれば「造反」にお墨付きを与えかねない。ただ、菅氏は3議員の処分について「会合に出席することがだめとは言わない」として当面は見送る考えを示した。民主党は参院では国民新党との統一会派で119人。過半数(121人)を確保しておらず、1人の参院議員でも貴重な状況。大江氏らを処分すれば会派離脱などにつながり、党内が混乱することを懸念する。暫定税率の撤廃には国民新党も反対の立場。民主党から造反や欠席が出れば参院採決が混乱する可能性もある。

 大江氏は毎日新聞の取材に対し「二階さんに応援してもらったことは一切ない。謝罪し撤回してほしい。大会には民主党の地方議員も参加しており、裏切りとは言わないでほしい」と語り、菅氏に謝罪を要求した。同党は23日、全国の都道府県連に対し暫定税率維持を求める集会への出席については慎重に対応するよう指示したが、結束維持に頭を痛めそうだ。【田中成之】

(24日、毎日新聞)

米大統領選に関する文章を書いたりなんだりで、更新回数が減少傾向にある当ブログ。
アメリカでの女性と黒人の争いばかりを報じるのもどうかとは思うが、日本の政界に目を向けてみたところで、ほとんど面白い話題がない。
先週1週間、最も政局的に“熱い”ニュースだったのは、本日取り上げる、菅氏の発言をめぐる騒動であっただろう。

今国会でガソリン税の暫定税率を「撤廃」するというのが民主党のスタンスだが、同党の大江康弘参院議員は暫定税率を「維持」すべきだと主張。
大江氏は、暫定税率「維持」を訴える決起集会に出席した。この集会には自民党の伊吹文明幹事長、二階俊博総務会長らが出席。本来は民主党議員が出るべき集会ではない。
ところが、大江氏は集会で「国民に迷惑を掛ける政党は、生活者優先の政党ではない」と党の方針を公然と批判した。

そんな集会に出席した大江氏を「比例選出議員の分際で、よくもそんな行動が取れるな」と批判したのが、菅直人代表代行。
「大江氏は、自民党の二階氏から選挙応援を受けたから暫定税率『維持』の集会に参加したのだ」とまで言い切り、大江氏を猛批判した。

歳入法案 菅民主代表代行「造反なら議員辞職必要」

 民主党の菅直人代表代行は24日の記者会見で、道路特定財源の暫定税率維持を求める総決起大会に出席した同党の大江康弘参院議員(比例代表)について「国民に対する裏切り」などと強く非難した。また、「民主党への支持の中で当選したのだから、有権者に対してきちんとけじめを付けて筋の通った行動をとる必要がある」とも述べ、党の方針に逆らって暫定税率維持を含む歳入関連法案の参院採決で造反する場合には、議員辞職すべきだとの考えを示した。

 民主党は暫定税率を撤廃する方針で与党との対決姿勢を強めているが、大江氏は大会で「国民に迷惑を掛ける政党は生活者優先の政党ではない」などと党の方針を公然と批判していた。

(25日、産経新聞)

これに怒りを覚えたのが、大江氏と二階氏。
大江氏は25日、記者団の問い掛けに対し「賛成する気持ちに変わりはない」と、改めて自身の行動の正当性を主張。
逆に菅氏を「今の段階で議席を返せという資格があるのか。謝罪要求したい」と批判し、「民主党を出ていけと言われたら、許してくれと言うつもりはない」と啖呵を切った。
二階氏も「大江氏から選挙応援要請があったことは一度もない。大体、他党の候補を選挙で応援するわけがない」と話し、菅氏への不快感をあらわにした。

離党求められれば「出ていく」と民主・大江氏=自民・二階氏、「菅氏はいいかげん」

 民主党の大江康弘参院議員は25日午前、揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を含む租税特別措置法改正案について、国会内で記者団に「政府案に賛成する気持ちに変わりはない」と明言。造反を理由に離党を求められた場合は「出て行けと言われたら、許してくれというつもりはない」と語った。暫定税率維持に向けた総決起大会に出席した大江氏を菅直人代表代行が厳しく批判したことについては「今の段階で議席を返せと言う資格が(菅氏に)あるのか。謝罪要求をしたい」と反発した。

 これに関し、自民党の二階俊博総務会長は同日の記者会見で、菅氏が「(ともに和歌山県が地盤の)二階氏から選挙の応援をしてもらったから、お返しに(大会に出席しろと)言われたのか」と述べたことに対し、「いいかげんなことを会見で話すのは失礼だ。大江氏から選挙で要請など一度も受けたことがない」と反論した。 

(25日、時事通信)

要は、党内を暫定税率「廃止」でまとめ切れなかった執行部に問題があるのだが、それにしても菅氏の発言というものは、毎度毎度デタラメだと思う。
大江氏が九州選出の参院議員で、二階氏が和歌山選出の衆院議員だからといって「2人は裏でつながっている」などと根拠のないことを公言するとは、小学校低学年レベルだ。
しかも、暫定税率“造反組”に対しては「反対するなら党を出て行け」などと火に油を注ぐような発言を展開。自身の発言の重大性に対する認識が、あまりにも欠如している。

小沢一郎代表は「プッツン」そして「国会不登校」。
そんな“ダメ代表”を本来支える立場にあるはずの菅氏までもが「デタラメ公言マシーン」であっては、民主党の執行部の見識を疑う。
いまだにこんなふざけた政党を支持している人など、はたしてこの地球上にいるのだろうか。
もちろん、誰がどこの政党を支持しようとしまいと個人の自由だが、私に言わせれば、民主党のあらゆる欠点を知った上で民主党を支持できる人というのは、とてつもなく勇気のある方だなと思う。

過去に自分が書いた文章をご紹介するのは気恥ずかしいが、昨年(2007年)7月の参院選に際して、私は『あきれた民主党の実態』という文章を書いた。
国会会期中のほんのわずかな短期間でも、民主党は、こちらが書くネタに困らないほど数多くの“自爆”をしてくれた。
今回の大江氏の“造反”、そして菅氏の“デタラメ発言”は、別に誰が仕組んだものでもなく、民主党内部から自然に発生したものだ。
民主党という「神に嫌われた政党」の行く末は、はたしてどこにあるのだろうか。

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2008年01月22日

「世界同時株安」はいつまで?

どこまで進むか、先行きが見えない世界同時株安ショック。
ブッシュ大統領の「緊急経済対策」に対する失望感が原因の一つとも言われるが、はたして真相はどうだろうか。

ブッシュ大統領を映画に=「人間として共感」−ストーン監督

 【シリコンバレー21日時事】米芸能紙デーリー・バラエティー(電子版)によると、ベトナム戦争をテーマとした「プラトーン」など社会派で知られるオリバー・ストーン監督が、ブッシュ大統領を描く映画「ブッシュ」を監督することが決まった。

 ストーン監督はこれまで、イラク戦争の対応などをめぐりブッシュ大統領を繰り返し非難してきた。ただ、監督は同紙に「ブッシュ大統領に人間として共感を抱いている」と語り、新作を単なる反ブッシュ映画とせず、大統領に上り詰める過程や舞台裏を描く構想という。

 ブッシュ大統領役を演じるのは俳優ジョシュ・ブローリン。4月までに撮影入りし、早ければ11月の大統領選までに劇場公開される見通しだ。
 
(22日、時事通信)

米サブプライムローン問題や景気後退を背景に、世界同時株安が進行している。
欧州株式市場で6%の下げが見られたほか、中米株式市場も軒並み下落。インドや中国など勢いのある市場でも大幅な下げが観測された。
今日(22日)の東京株式市場では、1万3000円を割り込み、先行きはなお不透明だ。

私自身、サブプライムローン問題が全世界に対し、ここまで長期的なインパクトを与えることになるとは予想だにしていなかった。
福田康夫首相は「動きを注視したい」との立場を取っているが、このままではサブプライムローン問題が実体経済に強力な打撃を与える事態も予想され、財政として早急な対策が求められるのは言うまでもない。

『ワールドビジネスサテライト土曜版』(テレビ東京)でおなじみ、みずほ証券チーフ・マーケットエコノミストの上野泰也氏は、ロイターの取材に対し、以下のようにコメントしている。

 ●運用難でさらに金利低下も
 <みずほ証券 チーフマーケットエコノミストスト 上野泰也氏>


 日本の機関投資家にとって運用難の状況がさらに強まっている。世界的な信用不安と景気・企業業績下振れリスクから株価が軟調に推移し、下げ止まる水準が見えにくい。為替は対ユーロなどを含め、全般に円高余地を模索している。株安が進めばリスク対応力低下の連想からクロス円取引で円買いが進みやすい。これにより、円投外債投資ポジションもつくりにくい。国内の景気悪化ゆえに貸し出しが伸びず、結局、消去法で残るのは国内債だ。モノラインショックや欧州金融機関ショックに対する警戒、さらには中国の金融機関における不良債権問題もくすぶる。不動産価格の変調が起きると中国内でも金融問題が生じかねない。信用リスク回避志向が強まるのは必至で、なお株安/債券高が続きそうだ。5年債利回りの0.8%割れ、長期金利1.3%までの低下は時間の問題とみる。

 為替が一段の円高となり、介入が使えないとなると各方面からの日銀利下げへのプレッシャーが強まりやすい。きょうの福井俊彦総裁の記者会見では、将来の柔軟な政策運営にどこまで含みをもたせるかどうかが注目ポイント。少なくとも完全否定はしないのではないか。

(22日、ロイター)

一体、この世界同時株安はどこまで進行するのか。
英政府は21日、英中堅銀行ノーザン・ロックの一部資産を“政府保証”付きの債権に転換し、市場で売却すると発表した。これは、政府が民間資産に保証を付けるという「異例の措置」である。

日本の行政にも、「注視」以上の対策が求められているのではないか。
ましてや今後、日銀総裁人事をめぐる与野党のゴタゴタが発生し、全世界に報道されるようなことになってしまっては、全世界に対する日本市場への信頼感は急落してしまうだろう。


そんな深刻な国際経済情勢下、ちょっと“浮いた”話題に見えるかもしれないが、米映画界の大物、オリバー・ストーン監督が、ジョージ・W・ブッシュ大統領を主人公にした映画を製作するというニュースが飛び込んできた。

オリバー・ストーン監督といえば、元来「反ブッシュ」として有名な監督であり、このニュースを聞いた当初は、私自身「どうせマイケル・ムーア映画のような“反ブッシュ”映画を作る気なのだろう」と発想してしまったが、どうやらそうではないようだ。
時事通信の記事を読んでみる限りは、ボブ・ウッドワード著『ブッシュのホワイトハウス』(日本経済新聞出版社)の映画版みたいな感じになるのかなと思う。

こんなことを書くと冷ややかな視線を浴びてしまうかもしれないが、実は私は「ブッシュ大統領のファン」である。
“反マイケル・ムーア”の立場を取る人間として、私は、前回2004年大統領選では明確にブッシュ大統領を支持したし、ブッシュ大統領は支持するに値する素晴らしい人物だ。『ブッシュのホワイトハウス』を読んで、私はさらに大統領のファンになった。
先週末、ブッシュ大統領は一連の世界同時株安に関連して「緊急経済対策 (quick fix)」を発表したが、残念ながらマーケットはこれに失望感を抱き、むしろ株安の事態を延長させている。
これ自体は「ブッシュ大統領のファン」である私としては残念なことであるが、同時に、先週末発表された大統領の緊急対策は、方向性としては決して間違っていないと思う。
「具体的な政策が提示されていない」というご批判もあるかと思うが、これについては、今月末の一般教書演説で発表することになるだろう。どうかご期待いただきたいところだ。

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ラベル:ブッシュ
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2008年01月17日

古賀・谷垣派の未来は けっして薔薇色ではない

谷垣氏が、古賀氏にどれだけ操られないで済むか。それが「古賀・谷垣派」の将来を決める。

自民党 古賀・谷垣両派合流で合意 新派閥誕生へ

 自民党古賀派会長の古賀誠選対委員長と谷垣派会長の谷垣禎一政調会長は16日、東京都内で会談し、旧宮沢派(宏池会)から分かれた両派を5月に合流させることで正式に合意した。合流後は古賀氏が会長を務め、谷垣氏がナンバー2の代表世話人に就くことも確認した。両派の再結集で計61人の新派閥が誕生する。党内では第2派閥の津島派(68人)に匹敵する勢力で、今後の政局をにらみ存在感を高める狙いがある。

 両派の再結集は00年11月、旧宮沢派を継承した加藤紘一元幹事長が森喜朗首相に退陣を迫った「加藤の乱」で分裂して以来。古賀氏は会談後、記者団に「加藤の乱から7年たち(合流は)感慨深い。同じ理念・政策で、離れていることが不自然だった」と語った。谷垣氏は「自民党の保守政治を支える流れを作りたい」と述べた。

 古賀氏は、合流後に派内で擁立する「ポスト福田」の党総裁候補について「具体的に決めているわけではない」と話した。ただ、「谷垣氏は既に総裁を目指した経験も実績もある。これを忘れてはいない」とも語り、06年の総裁選に出馬した谷垣氏に配慮をみせた。谷垣氏は「福田康夫政権を支えることに力を尽くしたい」と述べるにとどめた。【野口武則】

(17日、毎日新聞)

このブログで過去さんざ取り上げてきた「中宏池会」構想が、いよいよ正式に実現する運びとなった。
会長には古賀誠選対委員長が、派閥におけるナンバー2にあたる代表世話人には谷垣禎一政調会長が、それぞれ就任する。
新派閥は、来る5月に初披露を兼ねた政治資金パーティーを開催する予定だ。

安倍前政権下では「蚊帳の外」にあった古賀・谷垣両派。
昨年7月の参院選で、それぞれの派閥候補を支援しあうなどして協調関係を築き、福田政権が成立した昨年9月、古賀氏も谷垣氏も堂々の「党四役」入り。
古賀・谷垣両派が「主流派」になった今、機は熟したとして、新派閥結成を公式発表するに至った。

「『中宏池会構想』とは何ぞや?」「『保守本流』とは何ぞや?」という方は、お手数だが、当ブログ左上にある検索ボックスに「中宏池会」と打ち込み、サイト内検索してもらいたい。
宏池会(旧宮沢派)分裂の歴史や、「政局の古賀」「政策の谷垣」に関するエントリを過去に書いたので、そちらをご覧いただければと思う。

ところで、今月13日には、谷垣氏をめぐる興味深いニュースが産経新聞で報じられていた。
小泉純一郎元首相の元私設秘書である飯島勲氏が「『谷垣総理』実現は十分ありえる」といった発言をしたというニュースである。

飯島元秘書官 谷垣氏に接近?

 小泉純一郎元首相の秘書を長年務め、昨年辞職した飯島勲元首相秘書官が12日、谷垣禎一自民党政調会長の地元である京都府綾部市での会合に出席し、政界再編の過程で谷垣氏が大きく浮上するとの見方を示した。

 飯島氏は「民主党のリベラル議員が政界再編に手を貸す場合は、もちろん小泉の名前が出ると思うが、これからのリーダーで必ず出てくるのは保守本流の人。それは今、谷垣氏しかいない」と、同席した谷垣氏を持ち上げた。また、谷垣派と古賀派の合流で党内の第3派閥の「中宏池会」(61人)が発足することを踏まえ、「61人という数は、民主党の小沢一郎代表にとっても恐怖だ。民主党の衆参計50人、公明党を足せば谷垣政権は簡単にできてしまう」と指摘した。

 このほか、不仲とされる福田康夫首相について「初めて公約がない状態で首相になった。公約もないのに大連立もへったくれもない」と批判もしている。

(13日、産経新聞)

私自身としては、昨日の記者会見での「自民党の保守政治を支える流れを作りたい」という谷垣氏の発言に期待したい。
「森―小泉―安倍―福田」と、清和会(町村派)政権が4代も続いている。福田政権が発足したのは「棚ボタ的」だとしても、清和会は党内の他派閥から「羨望」どころか「軽い憎悪」の目で見られていることは確かだ。

ただ、この新派閥の今後を考えると、けっして薔薇色ではないだろうと思う。
谷垣氏は自身の「総裁候補」力を引き上げるために画策した新派閥合流だが、古賀氏は森喜朗元首相のような“キング・メーカー”となることを画策している。
この新派閥の運営は古賀氏ペースで進められることとなり、今後、谷垣氏や旧谷垣派議員たちは、新派閥内で居場所を失うような事態に追い込まれるかもしれない。
そうした際にでもなお、谷垣氏は「保守本流」姿勢を示すことが出来るだろうか。それとも、この新派閥は、単なるハト派系議員の集合体=“リベラル派閥”として存在するだけに終わってしまうのか。

個人的には、古賀氏が「まだまだ俺は現役」と思っているということに、少し時代遅れ的なセンスを感じてしまう。
「政局の古賀」「政策の谷垣」という決定的なベクトルの違いが、今後表面化したときに、またもや「加藤の乱」のような事態が起きてしまうのではないか。
古賀派内には、鈴木俊一元環境相や菅義偉選対副委員長をはじめとして、「中宏池会」構想自体に否定的な議員も多数いる。新派閥の将来は、けっして薔薇色ではない。
あえて一言多く言わしてもらえば、古賀氏の目が黒いうちは、この派閥は派内においてそれなりの“チグハグさ”を抱き続けることになるだろう。


<追記>

みなさま、昨夜の『経済エンターテインメント ヘルメスの悪戯』(テレビ東京)はご覧になっただろうか?
本当はこのブログでも事前に告知しようと思っていたのだが、後からご紹介することになってしまって申し訳ない。
番組では、日本で使われた電車の旧車両がインドネシアで使われているというODA事情や、北京五輪をめぐり深刻化している「中国の経済格差」の問題などが取り上げられた。

番組のスタジオ司会は鳥越俊太郎氏と、テレビ東京の大橋美歩アナウンサー。
『ワールドビジネスサテライト』 (月曜〜土曜/午後11時00分〜)からは大浜平太郎キャスターが出演し、テレビ東京『Hi! Hey! Say!』(土曜/午後6時30分〜)のMCとしてもおなじみ、NEWSの小山慶一郎君や、劇団ひとりさん、麻木久仁子さんが出演した。
続編の放映が決定した際には、今度こそこのブログで事前にお知らせしようと思う。

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2008年01月16日

小沢氏の「開き直り」に心の底から猛激怒する

その詐欺師の口から発せられたのは、「お詫び」ではなく「開き直り」であった。

【詳報】小沢代表会見「本会議退席、国民は理解」

 民主党の小沢一郎代表は16日、横浜市内で開かれた定期党大会後の記者会見で、新テロ対策特別措置法が再議決された衆院本会議を途中退席して批判された問題で、「本会議の結果は目に見えていた。国民は理解してくれている」と述べ、陳謝する考えのないことを表明した。会見の詳細は以下の通り。

【新テロ特措法再議決の衆院本会議退席への批判問題】

 −−衆院本会議退席に批判を浴びている。説明してほしい。自ら変わらなければいけないと言ったが、退席するのでは、変わったのか見えづらい。どの程度、変身したのか

 「ちょっと質問の意味が分からないのだが、それは、本会議を日程の都合で退場したのはけしからんという前提でおっしゃっているの?」

 −−理由について

 「理由はご承知の通り、選挙戦があったでしょ。大阪で。あれは前からの約束で。まあ、せっかくのあれだから答えします。一つは、前から新党日本の田中代表と一緒に大阪の知事選の応援に行くと。あの時間に約束をしていた。選挙での約束は1番、私は違(たが)えてはいけないものだとずっと考えているし、そう思っている。もちろん、もうひとつは、テロ給油、米国の軍艦等に給油をするという新法だが、これを多分、あなた方、今のあなたの話では大事な法案に採決の時までいなかったということの多分、前提で話していると思うが、私どもにとって、これは国民のためにも、民主党にとっても大事な法案だとは思っていない。否決したでしょ、だから。国民の生活にとって大事なものなら賛成する。だから、日程上も、もちろん日程が間に合えば最後までもちろんいたと思うけれども、選挙の日程ということがあったし、私は反対の意思表示をすでにいたしている。参院でも否決、民主党が中心に否決している。あとは3分の2の数合わせの本会議でしかない。結果は目に見えて分かっていることでございます。私は議員としてワン・オブ・ゼムとして本会議等に参加しなければならない、そのことについてはそう思っているが、党首としての私の活動については自分なりの優先順位を決めて、その時、その時、判断して活動しており、今、申し上げたような理由で、内外批判があるとおっしゃったが、私はそこはよく理解できません。特に給油新法は、一部マスコミ、賛成の方もあるかもしれないが、一部マスコミと政府・自民党が『大事だ、大事だ』と言っているだけで、私どもにとっては、国民にとっても、民主党にとっても、大事なものとは思っていないし、だからこそ参院、多数があったから否決したと。ということを冷静に考えていただければ、お分かりと思います。それからもう一つ。前にも申し上げましたけれども、総理大臣はじめ国務大臣はぜんぶ本会議に出席していますか。あなた、してる(と思う)? 返事(を)。してないでしょ。してないでしょ。すると総理や国務大臣は議員であって本会議に出席しなくても、何もあなた方は批判しないで、野党の私だと批判するの?。あの人らよりよっぽど俺(おれ)、忙しいよ。そういう官尊民卑で体制的な発言というのは、ボクはちょっとマスコミとしてはいかがと思いますよ。批判するなら、両方、きちっと批判しなきゃ。大臣だから忙しいなんて、そんな与党・政府の言うことを真に受けて、あなた言っているわけではないでしょ。大臣ならいいの?。出なくて。そこをきちんとダメだと言うのだったら、そこもビシッと言ってもらわないと。マスコミは。そうでしょ。総理も国務大臣も呼ばれた委員会しか出ていないでしょうが、普段、ほとんど。私は国務大臣の時も本会議に出た。出たけれども、大多数の今、現状でも、今まででも出ていないでしょ。呼ばれた時だけでしょ。出るの。それをまったく批判されないっていうのは、私にはさっぱり理解できない。それで私が一生懸命、大阪の知事選挙の前々からの日程を、それは大衆との約束だよ、いわば。選挙っちゅうのは。だから、その意味で、それこそ国民のために大事な大事な法案で、私の1票もまた大きな意味を持つんだという意味で、私自身がこれは必要だと判断した場合には、それを優先して出席することになるでしょうし、今のような理由と経過でございますた。このような経過でございます」

 −−民主党では禁足が出ていた。手続き上、問題はなかったか

 「私は党首として、さっき言ったように、自分がやるべき仕事、行動のプライオリティーを、優先順位を自分自身できちんと判断してやっていります。ですから、私が選挙応援に入ったり、あるいは地方を行脚したりするのを、どこかに届け出てやんなきゃならないというたぐいの話ではないと思っておりまして、私には私の役目がある。それを私自身が判断して行動しているということでございます。ただ本会議うんぬんの件を言えば、さっき言ったように、国務大臣、政府のお偉いさんだから結構でございますよ、野党の党首だからけしからんですよ、という論理はどう考えても、マスコミがそれを言うとしたらおかしいと思います」

 −−本会議の関係で鳩山由起夫幹事長が「(小沢氏の途中退席の)お詫び」をしたが。議会制民主主義での国会議員の務めは。どういう優先順位の判断か

 「鳩山幹事長が何をいったか、それはわかりません。鳩山幹事長の話については、鳩山さんに聞いてください。それから、あまりに初歩的で答えにくいが、さっき言ったように、党首は党首としての務めがある。ね。そうでしょ。ワン・オブ・ゼムの議員として出席しなければならない、どうしても出席しなければいけないこともある。しかしそれ以上に自分が党首としての役目としてやらなければならないこともある。分かるでしょ、当然。あんた、分からない?。当然でしょ。だって、党首というのは、そういう、いろんな、もろもろの、最終的には政権を目指してその役割を担うのが党首でしょ。ですから、もう必然的にその優先順位というのは、その役割に応じた優先順位というのがあると思いますよ。国民のみなさん、まったく理解してくれていると思いますよ。それを何か、よくそんな質問をされているのは、よくボクはわからないんだけどね。当然だと思いますし、何回も言うけど、何であんた方は総理大臣や国務大臣のこと言わないの?。そんなに権力におもねっちゃだめだよ。マスコミは。野党のボクのことだけわーわー言って、何で国務大臣や総理のことをいわないの?。あの人らよりボクの方が忙しいよ、はるかに。役割も大きいし。そうでしょ。何だかよく、ボクには分かりません。ただボクは、15、6年間、ぼくは当選してから1回も本会議を休んだことはなかった。その後、日米交渉やらいろんなそれぞれの役割に就いて、そしてその本会議に出るということと、役割の仕事の兼ね合いの中で、自分なりに優先順位をつけてきた。それはだから、そうでしょ、与党の人たちだってそうでしょ。国務大臣や総理大臣もそんなに忙しいと思わないけれど、私は。だけどこっちが大事だ、あっちの方が大事だと言って、理由を聞けばそういうことじゃないの?。そうでしょ。国務があるからっつーんじゃないの? 理由聞けば。そうじゃないの?」

 −−禁足をかけるほどの時は国務大臣も出ている

 「禁足をかけるとか、かけないとかっていったって、それは党内的、国会運営の話でしょ」

 −−重要な法案だから、禁足をかけたのでは

 「法案?。法案としてボクは重要だと思っていませんよ。重要なら賛成するよ。国民にとって何も必要ないとボクは思っています」

 −−賛成、反対の意思表示もあるだろうし、(衆院再議決の必要な)3分の2のラインも動く

 「動くったって、(結果は)決まっているじゃないの、議席が。そうじゃないの?。決まっているでしょ、議席数は。さっぱりよく分からないな。分かるあなた?」

 −−渡辺恒雄(読売新聞グループ本社代表取締役会長)です(外国人記者)

 「ははは。渡辺恒雄?」

 −−(渡辺恒雄氏)の、プロパガンダです

 「あっはっはっ。はい、ありがとう!」

(以下略)

(16日、産経新聞)

本当は、今夜はこのブログでは「中宏池会(旧宮沢派/古賀・谷垣派)合流」についてお伝えするつもりだったが、テレビニュースを見て、あまりにも民主党の小沢一郎代表に腹が立ったので、この件について書かせていただく。

今日(16日)開催された民主党の党大会後の記者会見で、小沢氏は、11日(金)の新テロ法採決棄権について、大胆にも、「陳謝」どころか「開き直り」の姿勢を示してみせた。

「党首は党首としての務めがある。自分なりに優先順位を判断して活動している」
「数合わせでの本会議で、結果は目に見えていた。内外の批判があるというが、よく理解できない。国民は理解していると思う」

と語り、衆院本会議での採決よりも大阪府知事選の応援を優先した自分自身を“擁護”した。

さらに、
「首相や大臣は全部(の本会議に)出席していないのに批判せず、野党党首のことを批判するのはおかしい。首相や大臣より、僕の方が忙しい」

と、堂々と開き直った。

ここにあえて書くまでもないが、総理大臣や国務大臣は、衆院本会議に出れない場合は、「will not」(出ない)のではなく、 「can not」(出れない)なのであり、その時間は省務や閣務に当たっているのである。
どこかの公園で暇つぶしをしているのでもなければ、一流レストランで昼食を食べているわけでもない。
自分自身を総理大臣や国務大臣と比較して見せるなど、見当違いも甚だしい。まったくもってケシカラン。

さらに、「新テロ法は国民にとっても、民主党にとっても重要な法案ではない」とまで述べたのには、非常に驚いた。
同党の菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長ら、基本的に民主党議員のほぼ全員は、その「重要でない法案」の採決に参加したのであり、菅氏や鳩山氏は「重要でない法案の議決に参加したバカな人たち」とでも言いたいのだろうか?
第一、「重要でないから棄権する」というのでは、「賛成しても構わない」ということをも意味するのだ。
みんながみんな「勝負が決まっているから棄権する」というのでは、本会議場で誰も新テロ法案に反対することなく、出席議員全員一致で可決・成立ということになる。たとえそれでも、小沢氏は「それでよかった」と開き直るつもりなのだろうか?

自民党の伊吹文明幹事長は16日、京都市内の会合で「国政に携わる者は、衆参のねじれた難しい政局でも、国民に安心と安全を保証するため火の玉になるべきだ」と小沢氏の欠席を批判した。
まったくもってその通りだと思う。一つの法案に対して真剣な姿勢を示せない政治家は、一つの国に対しても真剣な姿勢を示すことなどできない。

どこかの「姫」や、どこかの「プロゴルファーの父親」を見ているとつくづく痛感するのであるが、民主党の議員は、政治家という以前に、人間として異常性がある人が多いような気がしてならない。
しかし考えてみれば、それもそのはずである。政党の党首からして「僕は総理より忙しい。総理より役割が大きい」などというトンチンカン発言をしているのだから。

可能であるならば、ぜひ一度小沢氏に直接インタビューしてみたい。たとえ小沢氏をインタビュー途中で怒らせ、帰らせることになってもよい。どうしても小沢氏に一言申さねばならぬ。
小沢氏の高慢ちきで高飛車で、国民をバカにしたようなやり取りは、こちらが一方的に聞いているだけではフラストレーションが溜まるだけだ。こちら側から、小沢氏に対して、直接猛反論する機会がほしい。
小沢氏は虚業の政治家である。そして日本一品性下劣な政治屋であり、国民に対する詐欺師、ペテン師である。

日テレNEWS24

※日本テレビのウェブサイトをリンクするのは本意ではないが、小沢氏の記者に対する「高慢ちきな態度」を映しているのは、見当たる限りこのページだけだったのでリンクする。

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2008年01月15日

サボり魔・小沢一郎の「昼食後は動けない」という言い訳

何のために生きるか。誰のために生きるか。嘘だけはつきたくない。他人にも、自分にも。

<小沢民主代表>臨時国会最終日の本会議も欠席 「所用」で
 民主党の小沢一郎代表は、臨時国会最終日の15日の衆院本会議を欠席した。本会議の直前に開かれた党の代議士会も欠席した。党役員室は「所用のため」と説明している。

 小沢氏は新テロ対策特別措置法が再可決された11日の衆院本会議採決も退席し、大阪府知事選の応援に向かっている。15日、本会議後にあった党役員会と常任幹事会には出席した。【渡辺創】

(15日、毎日新聞)

14年ぶりの“越年国会”となった臨時国会は、きょう15日(火)に閉会し、128日間の「ねじれ国会 第1ステージ」を終了した。
民主党は13の法案を提出したが、結局成立できたのは1本のみ。それも、与野党間を超えての緊急対策が必要な「改正被災者生活再建支援法」のみであった。

ところで、今月11日(金)の新テロ対策特措法採決を「棄権」した、民主党の小沢一郎代表。
特別国会最終日となる今日の本会議にも、姿を現すことはなかった。
しかし、本会議後に民主党本部で行われた党役員会と常任幹事会には出席。小沢氏は、最後の最後まで、理解不能な行動を続けた。

たしかに、小沢氏は持病の心臓を抱えているのであり、医師から「昼食を取った後しばらくは静養するよう」言われているという。
もちろん、心臓病を抱えている人間にも、代議士として国政に参加する権利はある。そのこと自体は問題ではない。

しかし、何とも興味深いことに、小沢氏は、先日7日(月)放送された『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)というお昼のワイドショー番組にスタジオ生出演しているのである。
小沢氏は、この番組の12時台に出演した。
――昼食を食べた後は動いてはならなかったのではないか?
それとも、この日はまだ昼食を食べていなかったのか?

「昼食摂取後しばらくは動かないように」と言われているという小沢氏だが、お昼のワイドショー出演は例外的なのだろうか?
これでは、小沢氏が持病を理由に本会議に出席していないのは、完全な「仮病」「サボリ」であると批判されても、致し方ないだろう。

第一、昼食を食べた後動いてはいけないと医者から言われているのであれば、国会本会議の時間に合わせて、自身の昼食時間をずらすべきである。
13時00分開会の本会議に備えて、10時頃に早めの昼食を取るとか、15時頃に遅めの昼食を取るとか、自分の食事時間を適切に移動させて当然だ。
それに、例えば一般サラリーマンのごとく、「ウイダー・イン・ゼリー」を食べてみてはどうか。あれは「10秒チャージ」と称される、立派な栄養食品である。忙しいサラリーマンたちは、忙しい時期には「ウイダー・イン・ゼリー」とか「カロリーメイト」で凌いでいるのである。「生活が第一」をスローガンにする政党の党首ならば、一般人(サラリーマン)の食生活を見習ってみてはどうだ。

もっとも、こういう発想をすることは小沢氏には無理なのかもしれない。
小沢氏にとっては、「昼食」といえば、都内の一流ホテルでのフルコースや、高級料亭での食事を指すのであろう。
政治家・小沢一郎は、自分のために生き、自分のために昼食を食べ、自分のために本会議をサボる政治家である。そのことは明らかだ。

岩手出身の自称「口下手」男、小沢一郎に告ぐ。
最も恥ずかしいのは、嘘を付いているときではなく、嘘がバレたときだ。仮病で本会議をサボる彼のことを、私は「政界の不登校児」と呼んでみようと思う。

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ラベル:民主党 小沢
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2008年01月12日

新テロ対策特措法ようやく成立 でも…消えた小沢代表

この期に及んで「途中退席」「棄権」。野党第一党党首の脳みその中は、一体どうなっているのか。

民主・小沢代表、新テロ対策特措法の投票直前に本会議場を退席 与野党から批判噴出

 今国会最大の焦点である新テロ対策特措法は11日、衆議院本会議で与党の3分の2以上の賛成で再可決され、成立した。

 民主党の小沢代表は、大阪府知事選の応援を理由に投票直前に本会議場を退席し、与野党から批判が噴出した。

 町村官房長官は「民主党の一つの席が大きく空いていた。(今回のように本当に重要な)本会議に来られないというのは、国会議員としての最低限の責務を果たしておられないのではないかと」と述べた。

 安倍前首相は「一番大事な日に棄権された。本当は賛成なんじゃないかという人もいる」と述べた。

 共産党・志位委員長は「国会議員として許されない、無責任な行動だと思いますね。はっきり言って驚きました」と述べた。

 野党との協調を気に掛ける福田首相は「小沢代表のご都合があったわけでしょう。わたしどもからとやかく言えません」と述べた。

 当の小沢代表は、知事選の応援に入った大阪では退席に関する質問に一切答えなかったが、民主党内からも常識がない」との批判が出ており、小沢代表本人が釈明する必要が出てくる可能性もある。

(12日、FNN-NEWS.COM)

驚いたのは、何も、共産党の志位和夫委員長だけではない。私も驚いた。
昨日(11日)、衆議院本会議で“3分の2ルール”が適用され、新テロ対策特措法がようやく成立した。これにより、日本は再び「テロとの戦い」の仲間にカムバックすることが出来る。

民主党は、当初は、法案を「継続審議」の形にし、再議決する与党を“強暴者”と位置付ける戦術を取ろうとしていたが、共産党など他の野党から「それでは筋が違う」とのもう批判を浴び、結局、党として「否決」するという判断に落ち着いた。
ところが、昨日の採決の場には、ある人の姿がなかった。民主党の小沢一郎代表である。

民主党の鳩山由紀夫幹事長は、「大阪府知事選の応援演説に向かうため、小沢代表は途中退席した」と説明したが、町村信孝官房長官や安倍晋三前首相が話していた通り、新テロ対策特措法という、非常に重要な意味合いを持った法案に「NO」の意思表示をしないというのは、野党第一党の党首の取るべき態度として、大変無責任ではないか。
本会議場では、採決の際に、与党議員から「小沢がいないぞ」「小沢はどうした」との怒声が上がった。本当に、小沢氏の「途中退席・棄権」という行動は理解しがたい。

昨夜(11日)の『FNN ニュースJAPAN』(フジテレビ)では、和田圭解説委員が「民主党は政策協議よりも政局を優先しすぎている」と指摘していたが、まったくその通りだと思う。
国会議員は、国会(本会議)に出席するからこそ国会議員なのである。

いつもは「持病の心臓病」との理由で本会議を欠席ばかりしている小沢氏。そして昨日は、「選挙の応援演説のため」に本会議を欠席した。一体、どのような場合になったら、小沢氏は本会議に出席してくれるのだろう。
このままでは、いかなる重要法案が採決される際にも欠席するのではないか。そしてそれが「当たり前」になってしまうだろう。

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2008年01月11日

青森家族殺害 逮捕された18歳少年に「心の闇」など存在しない

この世の中に「心の闇」なるものは存在しない。殺人犯を珍しがる風潮こそが、問題である。

青森家族殺害 刺した後放火? 長男「自分がやった」

 9日午後10時40分ごろ、青森県八戸市根城(ねじょう)のアパート2階の1室をほぼ全焼し、焼け跡から▽母(43)▽市立中3年の次男(15)▽同1年の長女(13)の母子3人の遺体が見つかった。いずれも刃物で切られたとみられる傷があり、県警八戸署は殺人事件と断定し捜査本部を設置した。無職の長男(18)の行方が一時分からず、10日午前6時5分ごろ、JR八戸駅で発見し、刃物を持っていたため銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。長男は殺害も「自分がやった」と認め、殺人と放火の容疑でも追及している。

 調べでは、遺体は居間の布団1枚の上に川の字に並べられ、火災による損傷はほとんどなかった。3人とも普段着姿で、母の首と腹、子供2人の首に切り傷や刺し傷があり、母の腕には争って切られたとみられる傷があった。玄関の鍵は掛けられていた。同署は遺体の状況などから、3人が刃物で殺害された後に放火されたとみて調べている。

 一家は母子4人暮らしで、長男は出火直後から行方が分からなくなっていた。同署は緊急配備し、署員がアパートから西約2キロの八戸駅構内で職務質問すると、「近づくな」と叫んでサバイバルナイフ(刃渡り25センチ、全長48.5センチ)を振り回して逃げたため、署員数人が取り押さえた。上着の内側に刃渡り8〜13センチのナイフを6本隠し持っていた。長男はナイフ所持の理由について、あいまいな供述を続けているという。

 周辺の住人らによると、長男は学校へは行っておらず、自宅に引きこもりがちで、家族に暴力を振るうことがあったらしい。ナイフやエアガンを収集しており、数年前には室内に灯油をまいて立てこもり騒ぎを起こしたとの証言もある。

 火災は、9日午後10時40分ごろ、アパートから煙が出ているのに気づいた近所の住人が119番通報し、約40分後に火は消し止められた。1階に4世帯、2階に5世帯分の部屋があるが、ほかにけが人はいなかった。現場は八戸市役所の西約3キロの住宅街で、近くに幹線道路が走る。【長沢晴美、後藤豪】

(11日、毎日新聞)

八戸の3遺体:同級生ら、衝撃と悲しみ 「柔道頑張ってたのに」 /青森

 ◇次男・長女の中学、きょう全校集会

 なぜ殺されなければいけなかったのか――。八戸市根城のアパートが焼け、室内から母子3人の遺体が見つかった事件では、中学3年の次男(15)と1年の長女(13)が、長男(18)によって命を奪われたとみられる。次男と長女が通っていた八戸市立中学の関係者や同級生の間には、突然の凶行で衝撃と悲しみが広がった。【太田圭介、野宮珠里、矢澤秀範】

 中学は10日朝、校長らが会見し、生前の2人の学校生活を思い出して声を震わせた。2人はともに柔道部に所属。次男は昨年6月の市内の中学校が競う大会で、団体の部で主力として活躍した。長女も昨年11月の大会で負けた悔しさをバネに、練習に打ち込んでいたという。

 次男は3者面談で「建築関係の資格を取りたい」と将来の夢を話し、来春の公立高校進学に向けて、冬休み中の学習会にも休まず参加していた。火災があった9日も昼まで勉強会に参加していた。長女は学校の作文で「介護師になりたい」と書き、生徒会の活動にも積極的に参加するなど、まじめな生徒だったという。

 2人の同級生らもショックを隠せない。次男の後輩の男子生徒は「(次男は)明るくて笑顔がすてきだった。9日に学校に来ている姿を見かけたのに、今朝テレビで(事件を)知ってびっくりした」と話した。また、長女と同級生の男子生徒(13)も「柔道部で頑張っていたのに、こんなことになるなんて」と話した。

 学校側は、生徒に動揺が広がっているとして市教委にカウンセラーの派遣を要請し、今後生徒の心のケアに努める。11日には全校集会を開き、生徒に事件を報告する。

 ◇住民、長男の異常行動指摘

 一方、近所の住民の話を総合すると、銃刀法違反容疑で逮捕された長男はナイフやエアガンを集めたり、テレビゲームをしている次男の背中に突然エアガンを撃つなど異常な行動が目立ったという。

 次男の同級生の1人は「母と次男、長女は本当に仲がよく、みんな明るかった」と話す。だが、長男については「あまり人柄は良くなかった」と話す。この同級生は、「『朝起きたら長男に首にナイフを突きつけられた』という話を次男から聞いた」という。

 長男は中学生のころから自宅にひきこもっていたという。一家がよく訪れた近くの喫茶店の女性経営者(54)には「小説を書いている。一回読んでね」と話すなど、打ち解けた様子も見せていた。昨年10月には「小説を書いているので、パソコンかワープロが欲しい」と話していたという。

 女性は「そんな悪い子には見えなかった」と語る一方で、「次男と長女が兄を怒らせないように気遣っているようだった。いつかこんなことが起こるのではという思いもあった。もっと周囲の大人が(長男を)フォローしてあげていてもよかったのだろう」とも振り返った。

(11日、毎日新聞)

このブログは永田町の話題を重点的に取り上げるブログでありながら、時たま社会ニュースもご紹介する。
その中で取り上げることが断然に多いのは、少年少女が事件に巻き込まれるというニュースだ。
時にそれは「いじめ殺人」であったり、「小学生らの殺害」であったりするわけだが、今夜取り上げるのは、青森で起きた、18歳少年による家族3人の殺害・放火事件である。

昨夜(10日)の『FNN ニュースJAPAN』(フジテレビ)で箕輪幸人解説委員が指摘していた通り、私たちは、加害者青少年に対し「心の闇を抱えていたのだろう」などと、「心の闇」という言葉を安易に使用する傾向がある。
これらはすべて、殺人事件や重大事件を起こす青少年は、みな心に闇を抱いているという発想だ。
しかし、これは、加害者少年は我々には理解できないような特別な精神性(=「心の闇」)を抱いていたのだという考え方であり、要は、思考放棄である。

私は、これはおかしいと思う。
重大事件を引き起こす加害者青少年が持っているのは、「心の闇」などではない。そもそも、心に「光」も「闇」も存在しない。
そこに存在するのは、ただ一つの「心」である。「精神」である。加害者少年らは、けっして、一般人が理解できないような「心の闇」を抱いているわけではないのだ。
私に言わせれば、今日の社会では、重大事件を起こす青少年らは「普通の青少年」であり、逆に、何も事件を起こさない青少年らは「異常な青少年」である。
人を殺さなかったり、家族に暴力を振るわなかったり、商店街で刃物を持ち歩きながら暴走しないような少年らは、みな「異常な青少年」なのだ。21世紀の日本の現代社会では、彼らこそ、稀有な存在なのだ。

加害者が「心の闇」を抱えた特別な存在である――つまり、事件を引き起こすような人間は、平常の私たちの生活には関連し得ない人物だという考え方は、たしかに受け入れすい考え方だ。
しかし、そこで思考停止してしまっては、青少年らがどうして重大事件を引き起こすのかという問いに対して、本質的な答えを示すことはできないままである。

今回、青森で母ときょうだいを殺害した18歳の無職少年は、けっして「異常な少年」などではない。小学校の時から引きこもりを続け、弟が寝ている際に弟の首に刃物を当てるような人間は、今日の社会ではけっして「異常な人間」などではない。
ある年度の文部科学省の調査では、割合的にいえば、中学校の1クラスに最低1人は不登校生徒が存在するという。弟の首に刃物を当てる行為が当然の行為であるかどうかは一概には判断できないが、むしろ、彼のような人物こそが「正常な人間」なのだ。

人を殺すことは簡単だ。刃物が一本あればよい。
そして、「人を殺すという行為」を一時的にでさえ“問題のない行為”だと認識することができれば、合理的で理性的な精神状態の下、人を殺すことが出来るだろう。
18歳少年の精神状態を完全に把握することは、不可能だ。しかし、我々は「人を殺すという行為」をいけない行為だと認識している限りにおいて、正常な人間なのだと、自らを位置づけるのである。
必要となるのは、18歳少年が「心の闇」を抱いている特別な人間であったのだと妄想することなのではなく、自分自身や、自分に近い人間が、いつ重大事件を引き起こしてもおかしくないということを理解することだ。

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ラベル:教育再生
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2008年01月07日

日本でサミットのある年には“解散総選挙”あり!?

7月のサミットまでは政権を維持したい福田首相。対する民主党は、「3分の2ルール」が適用された場合にも、首相に対する問責決議案を提出しない方針を固めた。

<国会再開>与野党ともハプニング解散回避が本音

 越年となった臨時国会は7日、活動を再開した。焦点の新テロ対策特措法案について政府・与党は遅くとも12日に衆院で再可決して法案を成立させる方針で、今国会は最後のヤマ場を迎える。ただ、衆院のハプニング解散を避けるのが双方の本音だけに、与野党とも緊張緩和を意識している様子がありあり。緊迫感はもうひとつだ。

 7日、国会内で民主党の山岡賢次国対委員長と会談した自民党の大島理森国対委員長は「今年は(衆院)選挙という話もある」としながらも「できるだけ話し合いを大事にしていきたい」と低姿勢だった。

 臨時国会の会期が大幅延長され与党が新テロ対策特措法案の衆院再可決方針を固めた先月中旬の時点で、与野党には衆院解散に波及するのではないか、との見方もあった。

 しかし、福田康夫首相が薬害肝炎被害者の一律救済法案の議員立法を決断するなどイメージばん回に動いた。同時に7月の北海道洞爺湖サミット前の衆院解散を否定したことで、野党側の強硬論は後退。民主党は首相問責決議案の参院への提出を見送る方針を固めた。同党はもともと、新テロ法案が争点となる解散は望んでいない。小沢一郎代表は7日のテレビ番組で「(解散に追い込むのは)特別にテクニックをろうしてもできない」と述べ、当面は情勢を見極める考えを示した。参院で法案を否決しないまま衆院で与党に再可決させる案が浮上しているのも、緊張緩和を意識したものだ。

 一方で、自民党も租税特措法改正案を次期国会で月内に衆院通過させることを早々に断念した。薬害肝炎問題で巻き返しを図ったとはいえ、依然として内閣支持率の低下で、解散には踏み切れない状況。民主党を刺激することは得策でないと判断している。

 ただ、与野党とも会期末の波乱要因とみるのが、防衛省汚職の展開。8日には参院外交防衛委員会で社団法人「日米平和・文化交流協会」の秋山直紀専務理事の参考人招致がある。局面が変われば、民主党内に強硬論が再浮上する可能性もある。【田中成之】

(7日、毎日新聞)

解散総選挙は、いつ実施されるのか。
今年1年間を通じて、永田町における最大の“噂のタネ”となりそうなこの話題だが、自民・民主、いずれの党にとっても、春先ごろの“ハプニング解散”は回避したいのが本音のようだ。
その理由というのは、自民党としては、今この流れで解散総選挙が実施されても、議席が大幅に減ってしまうという懸念があるからであり、民主党としては、いまだ公認候補を擁立できていない小選挙区が多数存在するからである。

自民・公明の与党は、早々に「新テロ対策特別措置法案」を可決、成立させたい構えだ。
参議院で同法案が否決された場合には、与党は、衆議院で「3分の2ルール」(※参議院である法案が否決された場合、衆議院で3分の2以上の再可決があった場合、その法案は成立するというもの)を適用する姿勢を示している。
当初、民主党など野党は、与党側が「3分の2ルール」を適用した場合には、福田康夫首相に対する問責決議案を参議院で提出する意向と見られていたが、最新の取材では、民主党は、仮に与党が衆院で再議決して同法案を成立させても、問責決議案は提出しない意向であることが明らかとなった。
これにより、福田首相に対する問責決議案の提出は当分実施されないことになり、民主党など野党は、1月以降の予算審議において、与党側と徹底抗戦する構えである。

自民・民主両党は、きょう7日が、新年における仕事始めの日であり、新年第1回目の自民党総務会も、今日開かれた。
自民党総務会は、今月17日(木)の党大会で採択する平成20年の党運動方針『新たなる決意、さらなる挑戦』を了承。
昨年夏の参院選惨敗の反省から、今年を党再生元年と位置づけ「立党以来最大の危機を克服する」との決意を打ち出した。
また、「党のすべての力を使い国民の“不安”を“安心”に変える」と強調した。

テレビ東京の福田裕昭政治部長は、「“解散はいつか”と言っているうちに、年を越してしまう可能性もある」と指摘している。
今年7月には北海道・洞爺湖サミットを控える日本だが、過去4回の日本でサミットが開かれた年には、必ず、解散総選挙が実施された。
「サミットのある年に解散総選挙」という法則は、今回も発動するのかどうか。
議員時代から「外交」を得意分野とする福田首相にとっては、洞爺湖サミットで自身の政権支持率を浮揚させたいという狙いがある。よって福田首相としては、少なくとも洞爺湖サミットまでは政権を持続させたい意向だ。
自民・民主両党にとって、政策的にも政局的にも“譲れない”年となるであろう2008年。
「解散はいつか」という腹の探り合いによる神経戦に加えて、「自民・民主どちらに政権担当能力があるのか」をテーマとした戦いの火ぶたが、気って落とされた。

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2008年01月06日

本当に民主党で大丈夫? 政治とは「生活」ではない!

政治とは、今日明日の利益だけを視野に入れたものであってはならないのである。

<衆院山口2区補選>4月27日実施 福田政権初の国政選挙

 福田政権初の国政選挙となる衆院山口2区補選が、4月27日に実施されることが5日固まった。同選挙区選出の自民党の福田良彦衆院議員(37)が同日、山口県岩国市の井原勝介前市長の辞任に伴う出直し市長選(2月10日投開票)への立候補を正式に表明したため。福田氏が週明けにも議員辞職し、正式に決まる。

 これを受け、民主党は05年衆院選で小選挙区で敗れ比例復活した平岡秀夫衆院議員(53)が5日、早速補選への出馬を表明した。自民党は、福田氏の後継候補を今後調整する。【野口武則】

(6日、毎日新聞)

今朝(6日)の毎日新聞朝刊には、同紙の世論調査結果が掲載されていて、次期総選挙において「民主勝利を」との回答が46%、「自民勝利を」との回答が33%だった。
自民党のどこがダメで、民主党のどこが「いい」のか。
このことを冷静に考えてみたいと思ったところ、一つのニュースが飛び込んできた。

民主党の平岡秀夫衆院議員といえば、このブログでも以前取り上げた人物である。
昨年(2007年)6月、平岡氏は、日本テレビ系のバラエティー番組に出演し「未成年の殺人には“事情”がある」と語った(詳しくはこちら)。
徹底した「青少年加害者擁護」姿勢を打ち出す平岡氏が、今年4月に実施される衆院山口2区補選に出馬するという。

人を殺すに当たって、加害者には加害者なりの言い分があり、“事情”があるのは事実かもしれない。
しかし、私が思うに、この世には「よい殺人」「悪い殺人」などは存在しないのだ。
ひと一人を殺す行為は、加害者側の“事情”を考慮する前段階において、厳格に処罰されなければならないものである。

それを「加害者の子供たちにも事情があって…」などとしたり顔で話すような代議士が存在するとは、つくづくもそんな代議士を選出した自国民の民度を疑ってしまう。
もっとも、平岡氏は小選挙区では敗北し、重複立候補した比例代表で当選しているわけで、一人の「士」(サムライ)として格好が悪い。
重複立候補それ自体は合法的なものだが、重複立候補を堂々とやれてしまう恥のなさには、目を見張るものがある。

話は冒頭の「自民と民主の差」の話に戻るのだが、今朝の『報道2001』(フジテレビ)新春スペシャルを見て、感じるところがあった。
民主党は、前回参院選前から「政治とは生活である」とのキャッチコピーを使用している。
今朝の中曽根康弘元首相と阿川弘之氏、それに竹村健一氏の座談会を見ていて、民主党の精神が根幹から腐り切っていることに気が付いた。

つまり、政治とはイコール「生活」ではないのである。

中曽根氏風に言うなれば、今日明日だけを視野に入れた小手先の政治運営などでは、いけないのだ。
そして、竹村氏風に言うなれば、今の政治には「哲学」が足りない。「大局観」が足りない。

政治とは生活ではないのだ。
政治とは、より哲学的で歴史的な、百年の計を見越した、過去と現在と未来を結ぶ壮大なテーマなのである。
それを、今日明日の利益を得ることこそが幸福なのだと、政治の本質を歪曲している民主党は、やはり一政党としておかしい。
こんな党には、日本の「今日明日」を任すことはできても、より先の「未来」を託すことなどできない。

どんなに偉そうな正論を吐いてみたところで、所詮、民主党は民主党である。
国民を愚弄し、バラマキ金権政治の復興を画策し、人間性としての教養に欠けている人間たちの所属する政党を、やはり私は信用できない。
私は、かねてから前原誠司氏(前民主党代表)らの主張にはうなづけるところもあるなと思っているが、今なお民主党という「腐敗政党」に在籍している点だけを見てみても、彼の程度は知れたものだなと思っている。

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posted by Author at 15:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月02日

2008年の初めは、『バトル・ロワイヤル』と『宙のまにまに』で。


新年明けましておめでとうございます。
今年2008年も、当ブログをよろしくお願いいたします。


さて、昨年(2007年)大晦日から本年(2008年)元日にかけて、私はゆっくりと休ませていただいた。

大晦日には、今更ながら深作欣二監督『バトル・ロワイアル 特別篇』をDVDで鑑賞。
はじめから終わりまでしっかりと観るのはこれが初めてだったので、ホラー系映画を大の苦手とする私としては、少しドキドキしながら鑑賞。

劇場公開時には、民主党議員らが公開に反発していたこの映画。
たしかに一部ショッキングな映像はあるが、全体を通してみると、濃厚なエンタテインメント作品として完成している上に、観る者に深い感動を感じさせる映画だった。
今更ながら、10年に一本あるかないかの傑作だと思う。

こういう映画こそ、中学生や高校生に観てもらいたい。
深作監督からの青少年への強いメッセージを、中学生や高校生に感じ取ってもらいたい。
映画『学校の怪談』シリーズで名子役ぶりをみせていた前田亜季さんの成長ぶりも、今更ながら把握させていただいた。

「ラデッキー行進曲」「美しく青きドナウ」などのクラシック音楽が絶妙に使用されており、そういう所には、かつての「新世紀エヴァンゲリオン」の雰囲気を感じた。
まだご覧になっていない方は、ぜひご覧くださいませ。


大晦日に私が見たのは『バトル・ロワイアル』だけではない。
柏原麻実さんのオリジナル漫画『宙(そら)のまにまに』第1巻〜3巻を読んだ。
講談社アフタヌーン誌に連載されている漫画で、現在の所、第3巻までが発売されている。
ある高校の天文部を舞台にした漫画で、すっかりハマッてしまった。こちらもみなさま、お読みくださいませ。


さて、明日(3日)午後6時30分からは、テレビ東京系で『初笑い! お江戸人情茶屋』が放送される。
伊東四朗さんと三宅裕司さんのゴールデン・コンビが繰り広げる、下町風コント&トークバラエティ番組。
戸田恵子さん、小倉久寛さんといった名優が脇を固める上に、ゲストには仲間由紀恵さんなどが登場する。
ここ最近、生活から「アチャラカ」が欠乏気味のみなさんに楽しんでもらいたい番組だ。ぜひご覧くださいませ。


今年2008年は、政界にとっても激動の一年となることだろう。
内閣改造はどうなるか。福田政権の行方はどうなるか。
「中宏池会」構想はいよいよ現実化するのか。
北海道・洞爺湖サミットはどうなるのか。
解散総選挙は、あるのかないのか。「小泉チルドレン」らの処遇はどうなるのか。
――この一年、激動する政界を、分かりやすく丁寧に解説することができたら、これ幸いである。

それでは、今年一年がみなさまにとって良き一年でありますようお祈りしながら、しばし(?)のお別れとしたい。

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posted by Author at 20:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日日雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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