2008年02月28日

ライス国務長官の来日は「謝罪」から始まった

米朝関係がどうなるか騒ぐ前に、日米関係の意義深さを感じてほしい。

来日した米・ライス国務長官にFNNが単独直撃 北朝鮮政策、米兵暴行事件などで質問

sn2008022704_01.jpg(C)FNN

 27日午後、アメリカのライス国務長官が来日した。分刻みのスケジュールをこなすライス国務長官を安藤優子キャスターが単独直撃した。

 北朝鮮政策について安藤キャスターが「日本は北朝鮮をテロ支援国家のリストから外すのではと懸念しているが、拉致についての認識をお伺いしたい。拉致はテロでしょうか?」と尋ねると、ライス長官は「確かに拉致は人道的な悪夢です」と述べた。

 続いて安藤キャスターが「北朝鮮をリストから外す可能性もあるわけですか?」と質問すると、ライス長官は「ええ、アメリカ側に基準があり、北朝鮮が約束したことを実行すれば、核の無力化と申告を果たせば、わたしたちは、北朝鮮をリストから外すと言いました。しかし、わたしたちの大きな懸念である、拉致問題の解決を求めていくという姿勢と矛盾するものではありません」と述べ、北朝鮮が無力化と申告すれば、テロ支援国家リストから外すと明言した。

 沖縄で起きたアメリカ兵による少女暴行事件について、安藤キャスターが「沖縄国民、そして、日本国民全体の信頼を取り戻すために、アメリカはどうすべきだと思いますか?」と尋ねると、ライス長官は「まず最初に、今回の事件について、わたしたちは非常に非常に遺憾に思っています。決して起きてはならないひどいことで、少女やその家族のことを心からお見舞い申し上げます。新たに着任した司令官が、このようなことが起きないようにしていきます」と述べた。

 安藤キャスターが「これは、わたし個人の意見ですが、マケイン氏の副大統領になられるお考えは?」と聞くと、ライス長官は「わたしは、これからも国務長官で、仕事が山積しています。スタンフォード大学に戻り、教授としてまた日本に来たいと思っています」と述べた。

(27日、FNN−NEWS.COM)

昨日(27日)午後、コンドリーザ・ライス米国務長官が来日し、福田康夫首相と会談した。
沖縄女子中学生暴行事件など一連の在日米兵の不祥事について、ライス長官は「極めて遺憾で申し訳なく、深刻に受け止めている。再発防止に向け最大限努力したい」と謝罪した。
これに続きライス長官は高村正彦外相とも会談し、沖縄の事件について「効果的、包括的な再発防止策」に継続して取り組む方針を確認した。

フジテレビの安藤優子キャスターによる単独インタビューでは、北朝鮮政策に関する事柄が話題となった。
ライス長官は、北朝鮮による日本人拉致は「人道的な悪夢」であるとの見解を示した。
北朝鮮のテロ支援国家解除については、「核の無能力化と申告を実行すれば、北朝鮮をリストから解除する」と明言したが、「(テロ支援国家解除は)私たちの最大の懸念である拉致の真相を解明するという姿勢と矛盾するものではない」と、日本側に一応の配慮を見せた。

安藤キャスターは最後に、「ライス長官は、ジョン・マケイン上院議員の副大統領候補になるつもりはないか」と訊ねたが、ライス長官はこれを否定した。
“アフリカ系アメリカ人女性初の副大統領”になるつもりは、ライス長官自身にはあまりないようである。
このブログを書いている私自身は、「マケイン大統領―ライス副大統領」という組み合わせはそう悪くないと思う。もっともライス長官の本心が“副大統領”で満足なのかどうかは分からないが。

昨年(2007年)7月に発売された『プライドと情熱 ライス国務長官物語』(アントニア・フェリックス著、渡邊玲子訳、角川学芸出版)の帯カバーには、安藤優子キャスターによる本の推薦の言葉が載っている。

 「首脳会談の席上で自らコーヒーサービスしてまわる女性、それがコンディの真の姿だ。世界最強にして、あまりに聡明で美しい彼女の“できるまで”がこの本につまっている」 安藤優子

恥ずかしながら私はこの本は未見であるのだが、一昨年(2006年)に発売された『ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔』(岸本裕紀子著、PHP新書)を読む限り、ライス長官という人物は、非常に聡明かつ誠実な人柄を持っているらしいことが分かる。
『ヒラリーとライス』によれば、ライス長官は「絶世の美女」でありながら、「やめどきを見極め」、周囲の人間に「引き上げてもらい、期待に応える」という性格の持ち主だという。
ヒラリー・クリントン上院議員が、子供の頃から学校の生徒会長に立候補するような「私が、私が」タイプの人間であるのに対して、ライス長官は「したたか」な人間であると言い換えられるかもしれない。

ところで、26日、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で、ニューヨーク・フィルハーモニークラシック平壌公演が行なわれた。
アメリカ国歌の演奏から始まったその公演は、米朝関係を好転化させるきっかけともなり得るべきものだったが、北朝鮮の金正日総書記は鑑賞せず、「不発弾」のような存在感を残すに留まった。

本当に米朝関係は良好なものとなってしまい、日本はいつの間にか“蚊帳の外”に追い出されてしまうのだろうか?
残り10か月とない任期の中で、ジョージ・W・ブッシュ大統領が、外交政策上何を画策しているのかは定かではないが、米国による北朝鮮のテロ支援国家解除はいつ行なわれても不思議ではない。
むしろ、米国側としては今現在は「タイミング待ち」の状態なのかもしれない。北朝鮮の出方次第というよりは、米国の視線の向け方次第によって米朝関係が劇的に変化する可能性がある。

米兵による女子中学生暴行事件について、一言書かせていただくと、これは断じて容認できるものではない。
女性に対しての暴行は、被害者に対して重度で深刻な精神的苦痛を与える。
一部の野党による「米兵を暴行するような米兵は、日本を出て行け!!」との主張は、それ自体は論理的ではないと感じるが、そう言われてしまってもしょうがないような悪事を米兵が行なってしまったのは事実だ。
沖縄の在日米軍は、2月22日を「反省の日」と定め(奇しくも「竹島の日」でもある)、米兵の外出を一切禁じた。暴行事件に関係のない米兵にとっては飛んだとばっちりだっただろうが、事の重大さを認識してもらうためにも、米兵一同猛省してもらいたい。

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2008年02月27日

バラク“フセイン”オバマをやっつけろ!?

本日は、米大統領選に関する面白いニュースをお伝えする。

食品安全問題で対中批判=クリントン氏

 【ワシントン25日時事】米大統領選の民主党候補指名獲得を目指しているヒラリー・クリントン上院議員は25日、当地で講演し、「(中国から)われわれが手にするのは汚染された魚、鉛入りの玩具や毒入りペットフードだ」と述べ、食の安全をめぐり中国を激しく批判した。

 クリントン氏は、対中貿易政策でも「ブッシュ大統領は失敗した」と強調。自分が当選すれば、食品の安全や為替問題などを含めて、対中政策を見直すと明言した。 

(26日、時事通信)

米民主党の大統領候補レースで、熾烈な戦いを繰り広げる、バラク・オバマ上院議員とヒラリー・クリントン上院議員。
私個人の感情はこの際横に置いておくとして、ここ数か月、2人の支持率は拮抗しあってきた。最新の調査では、オバマ氏が優勢だそうだ。
オバマ氏を支持する人々が『Yes, We Can Song』というビデオクリップを作成し、これが全米で大きな話題となっている。

対して若干厳しい位置に立たされているのが、ヒラリー・クリントン氏だ。
オバマ氏に対するネガティブ・キャンペーンを連日繰り返し、果ては、食品安全問題で対中批判まで行なっている。
方向性を失ったかのように見えるここ最近のヒラリー氏だが、もしかしたらこれは、数週間前にヒラリー氏が選挙スタッフ幹部をクビにしたことと関係があるのかもしれない。
「(中国から)われわれが手にするのは汚染された魚、鉛入りの玩具や毒入りペットフードだ」というフレーズを誰が考案したのかは知らないが、この時期でのヒラリー氏の対中批判は、好ましい影響を導くとは考えにくい。

<米大統領選>オバマ氏に「フセイン」連呼 個人攻撃目立つ

 【クリーブランド(米中西部オハイオ州)大治朋子】米大統領選で共和党の指名が確実視されるジョン・マケイン上院議員(71)の応援演説に駆けつけたラジオ局司会者が26日、オハイオ州南部シンシナティでの集会で、民主党指名争いで首位を走るバラク・オバマ上院議員(46)のミドルネーム「フセイン」を連呼した。25日には、イスラム教徒を連想させるターバンを頭に巻いたオバマ氏の写真がインターネット上に流出するなど、オバマ氏への個人攻撃が目立ち始めている。

 マケイン氏支持者ら数百人が集まった会場で、地元ラジオ局司会者は「いずれメディアがバラク・フセイン・オバマの(化けの)皮をはぐだろう」などと計3回、オバマ氏をミドルネーム入りで呼んだ。イラクの故フセイン元大統領を想起させようとの狙いがあったとみられる。司会者の番組は保守的な層に人気があるという。

 オバマ氏はケニア出身の黒人の父親と米国人の白人の母親のもとに生まれ、「フセイン」のミドルネームは父親から譲り受けた。しかし、オバマ氏自身はキリスト教徒で、「イスラム教徒ではない」と強調してきた。マケイン氏は司会者の発言後、記者団に「事前に発言内容は聞いていなかったが、私の責任だ」と謝罪した。

 また、オバマ氏が父親の出身地であるケニアを06年に訪問した際、贈り物の民族衣装に身を包んだ時のものとみられる写真が25日、インターネット上に流出した。流出経路は不明だが、オバマ氏にイスラム教徒のイメージを重ねようとした中傷とみられる。

(27日、毎日新聞)

続いては、保守系リスナーに人気のあるラジオ番組で、司会のDJがオバマ氏のことを「フセイン」と連呼したとのニュースだ。
オバマ氏のミドルネームが「フセイン」であるというのは事実だ。とはいえ、今回の「フセイン」連呼は明らかに悪意的なものだろう。
もうサダム・フセインはこの世にはいないが、アメリカ人にとって「フセイン」というのは忌むべき名前だ。

20080226-00000028-jijp-int-view-000.jpg(C)時事通信

オバマ氏のミドルネームが「フセイン」であるからといって、それがオバマ氏の印象を決定的に悪くするものだとは考えられない。
しかし、ターバンのようなものを身にまとったオバマ氏の写真が流出したことなどを考えると、「アンチ・オバマ」の人々は「オバマはイスラム系だ!」「テロリスト系だ!」ということでネガティブ・イメージ設定をしたがっているのだろう。

オバマ氏は「庶民派ではない」? イノウエ議員が釈明

 【ワシントン=山本秀也】米大統領選の候補指名をめぐる民主党内の争いに絡み、同党所属の有力日系政治家、ダニエル・イノウエ上院議員は、地元ハワイ州の党員集会(今月19日)で勝利を飾ったオバマ上院議員に関する批判が不適切だったとして、関係者に釈明した。地元紙ホノルル・アドバタイザー(電子版)が26日伝えた。

 クリントン上院議員を推すイノウエ氏は、同じハワイ生まれのオバマ氏が地元の名門私立プナホウ高校を卒業したこと挙げて、「貧しい者の行く学校じゃない」と同紙に発言。裕福な校風が「オバマ氏の人生を定めたのでは」と述べるなど、弱者支援の草の根活動をアピールするオバマ氏の“庶民派”ぶりを疑問視していた。

 オバマ氏の母校は、米国併合以前のハワイ王国時代に設立された名門私立。問題の発言について、イノウエ氏は学校当局に書簡を送り、発言があくまでオバマ氏向けだったと釈明した。

 日系移民の家庭に生まれたイノウエ氏は、プナホウ高校に近い公立のマッキンレー高校を卒業。日米開戦後、米陸軍に志願して欧州戦線で負傷し、戦後米政界に進出した立志伝中の人物だ。批判に対し、オバマ氏は「プナホウ高校に進めたのは奨学金のおかげ。ダニー(イノウエ氏)は口を謹んで頂きたい」と反論していた。

(27日、産経新聞)

そしてこれが、具体的な「アンチ・オバマ」議員による発言である。
「オバマ氏は庶民派気取りしているが、実は富裕者向けの学校に通っていた」という発言である。
当のオバマ氏は「奨学金をもらって名門私立に通った」と弁明しているが、こんなネガティブ・キャンペーンを相手にしているだけ、オバマ氏はまだまだ政治家として未熟者だといえるかもしれない。

私はオバマ氏を支持する気もないし、ヒラリー氏を支持するつもりもない。
ただ、オバマ氏が当初からイラク戦争に反対だったのは、イラク戦争開戦時、彼は国政における重要なポジションを獲得していなかったからだ。
つまり、そこら辺にいる居酒屋のオヤジが「おれはイラク戦争に反対だよ! ウ〜ウイッ!(酔)」と言ったこととほぼ同価値の意味合いしか持たないのだ。
仮にオバマ氏が、イラク戦争開戦当時に国会議員だったら、イラク戦争に反対していたかどうかは分からない。自由な身分、発言内容にあまり責任を問われない身分だからこそ、オバマ氏は開戦当時、イラク戦争に反対できたのだ。
オバマ氏が「ヒラリー氏と違い、私は最初からイラク戦争に反対だった」と言うからといって、彼の言葉をそのまま鵜呑みにしてはいけないと思う。
このことを考えると、ヒラリー氏のオバマ氏に対する「言葉だけでは、変革(change)できない」という批判は、ある程度うなずける。

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2008年02月26日

首相肝いりで「公文書管理担当相」新設

地味だが、着実な“福田カラー”。公文書の保存・管理は、国益の保護だ。

<公文書管理担当相>上川・少子化担当相が兼務 正式任命へ

 福田康夫首相は25日、「公文書管理担当相」を新設し、上川陽子少子化担当相に兼務させる方針を固めた。近く正式に任命する。首相が就任前から関心を持っていたテーマで、3月に設置する有識者会議で、公文書の作成・管理・保管のルールを定める「文書管理法」(仮称)の制定や、国立公文書館の拡充策などを検討。上川担当相が取りまとめる。

 公文書館は現在、明治以前の古文書も含め計111万冊の公文書を管理・保存しているが、職員数は英国の13分の1、韓国の7分の1。最長30年の保存期間を過ぎた公文書を、更に保存するかどうかは各省庁の裁量で、06年度に各省庁から同館に移されたのは、全体の0.5%だった。

 首相は05年3月、公文書館推進議員懇談会を発足させ、代表世話人を務めた。昨年10月には公文書館を視察。08年度予算案に調査費3670万円を計上するなど力を入れている。【坂口裕彦】

(26日、毎日新聞)

長年、超党派の議員から叫ばれてきた課題が、時の政権の首相のリーダーシップによって法制化されるというケースが多々ある。
安倍晋三前政権下においては、他国とのEEZ(排他的経済水域)交渉等に全力を注ぐために海洋基本法が成立。
冬柴鉄三国土交通相が「海洋政策担当相」に兼務して任命された。同法の成立・施行は、海に囲まれた島国である我が国にとって、必要不可欠なものであった。

今回、福田康夫政権下で、上川陽子少子化担当相が「公文書管理担当相」に任命されることになった。
福田首相は、総理就任前の2005年に「公文書館推進議員懇談会」の代表世話人に就き、道懇談会をを発足させた。
首相就任後の昨年(2007年)10月には、国立公文書館を視察しており、今回の「公文書管理担当相任命」は“福田カラー”の表れであると言えるだろう。

「何色だか分からない」「無色透明」と揶揄される“福田カラー”だが、福田首相にとって「公文書の保存・管理」というのは、地味ながらも、氏の議員生活上における個人テーマであった。
その上で昨年、年金記録漏れ問題や薬害C型肝炎の問題などで行政文書管理のずさんな実態が明らかになった。
この時期における「公文書管理担当相」任命は、まさしく時代の要請であると言えよう。
福田首相は、今春には「公文書管理有識者会議」を設置して、新たなルールづくりに着手させる方針だ。
同会議は独立行政法人・国立公文書館の拡充や、文書管理の法制化に向けた検討を行う予定で、新設の担当相は同会議の運営を担う。

各省庁の裁量により、保存期限の過ぎた公文書は保存維持もされれば、 
廃棄もされる。
しかし、廃棄してしまった後で「しまった! 捨てなければよかった…」と思ってももう遅い。慎重かつ念入りな公文書の保存・管理が行政には求められる。
「公文書の保存・管理」というと非常に地味なテーマに聞こえるが、これは国益の保護に関わる問題であり、学術的・文化的価値の高い公文書を保存することは、ある程度の税金を費やしてでも行なわれなければならないだろう。
福田政権において「公文書管理担当相」「公文書管理有識者会議」が活発な活動を展開するよう、期待したい。

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2008年02月22日

未だに使える“反安倍”というモノサシ

「総理に必要なものとは?」と問われると、麻生太郎氏は常々「孤独に耐える力」だと答える。しかし、人間というのは本来“群れたがる”動物なのかもしれない。

<与謝野前官房長官>新たな勉強会、財政再建路線を鮮明に

 自民党で財政再建路線を唱える与謝野馨前官房長官が20日、新たな勉強会「正しいことを考え、実行する会」をスタートさせたのは、福田政権の経済政策の軸足が定まらない中で、消費税増税に否定的な中川秀直元幹事長ら成長路線派への対抗軸を鮮明に打ち出すのが狙いだ。与謝野氏は次期衆院選後の政界再編にも言及しており、政界流動化に備えた党内の動きを加速させる可能性がある。

 「党内の一部が社会保障費を削ろうとしている。米国のような極端な勝者と弱者がいる社会は作りたくない」

 与謝野氏は18日の講演で、名指しこそ避けたが、歳出削減の徹底を唱え、消費税率引き上げに否定的な中川氏への対抗心をあらわにした。一層の歳出削減が「社会保障の切り捨て」につながると見ているためだ。

 与謝野氏は福田康夫首相に薬害C型肝炎訴訟の「一律救済」のほか、「つなぎ法案」撤回を進言するなど政権への影響力を印象づけた。だが、消費税問題では「中川氏に押され、首相と呼吸が合っていない」と見られ、勉強会を足場に巻き返しを強めるとみられる。

 20日の勉強会の出席者は次の通り。敬称略、( )内は所属派閥。

 <衆院>(山崎派)野田毅、金子恭之、坂本哲志 (谷垣派)園田博之、中谷元、山本公一 (町村派)谷本龍哉 (津島派)小坂憲次 (古賀派)竹本直一 (無派閥)与謝野馨、梶山弘志、後藤田正純

 <参院>(町村派)森雅子 (津島派)脇雅史 (無派閥)丸山和也

(22日、毎日新聞)

「与謝野勉強会」(「正しい議連」)については昨日も書いたので、特に解説はいらないと思う。
福田政権に対する一つの「プレッシャーを与える団体」として、今後活発な活動を見せることになるだろう。

出席者名簿を眺めて特徴的なのは、谷垣派や山崎派などの、安倍政権下では“非主流派”とされた派閥の議員が多く参加していることである。
昨年(2007年)に津島派を離脱した後藤田正純衆院議員が参加している点も見逃せない。安倍前政権時、「反安倍」を掲げた勉強会の中心メンバーの一人である。

この与謝野勉強会には、反安倍勢力として『新報道プレミアA』(フジテレビ)でも報じられた
K=小坂憲次元文科相
I=石破茂防衛相
N=中谷元元防衛庁長官
G=後藤田正純衆院議員

の4人のうち、実に3人が参加している。
園田博之衆院議員も含めた“反安倍勢力”の面々が、福田政権下の今、一堂に再集結したという印象が強い。

永田町では、次の自民党総裁レースに向けて、
N=中川昭一元政調会長
A=麻生太郎前幹事長
S=菅義偉選対副委員長
A=安倍晋三前首相
の4人の“保守主義系政治家”が連携している、との話を聞く。

要は、安倍政権を支えた人間は自民党内の「保守」な人々であり、“反安倍勢力”とは「リベラル」な人々のことであったのだ。
「反安倍」というモノサシで、その議員が「保守」であるか「リベラル」であるかが測れてしまうというわけだ。それは福田政権下の今も変わらない。

自民党内の「リベラル」な勢力と「保守」な勢力の線引きが明確化されることは、それ自体は分かりやすいことだ。
しかし、それは同時に「自民党」という大型政権与党の存在基盤を失うことにつながりかねない。
つまり、「リベラル」「保守」の自民党内明確分化によって、「リベラル」も「保守」も終結した政権与党としての自民党そのものが持つ「党の力」が削がれていってしまう可能性が高くなってくる。

自民党が政権与党でなくなった時、自民党はほとんど存在意義を持たない。そのことは自民党所属議員たちが一番よく分かっているはずだ。
――もっとも私には、自民党内で「保守」「リベラル」の分化作業が行なわれようとしている今が、自民党にとっては一番“もろい”時期だと思えてしょうがないのだが。


2月22日は竹島の日.jpg 

〜竹島は日本の領土です〜
2008年(平成20年)は竹島の島根県告示から103周年です。
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2008年02月21日

再浮上した「与謝野勉強会」とは

政界再編の受け皿を狙う議連が発足する一方で、福田政権に対する圧力団体が再始動した。

<自民>与謝野、園田氏らの勉強会がスタート

 自民党の与謝野馨前官房長官や園田博之政調会長代理らが中心の勉強会が20日、議論をスタートした。勉強会は昨年8月、園田氏ら安倍晋三首相(当時)に批判的な議員10人で結成したが、福田康夫内閣発足で休止状態だった。20日は事実上の活動再開で、与謝野氏らが加わるなどメンバーは24人となった。

 今後、社会保障制度や消費税引き上げなどについて首相への提言を順次まとめる。与謝野氏は消費増税の必要性を唱えるなど財政再建重視派。勉強会の再開は、消費税引き上げに慎重な中川秀直元幹事長らが福田政権で存在感を増していることへの警戒があるとみられる。【竹島一登】

(21日、毎日新聞)

だいぶ長い間お休みを頂戴したが、とりあえず本日からブログを再開させて頂くので、よろしく。

さて、永田町では昨日(20日)、自民党の河村建夫衆院議員、民主党の野田佳彦衆院議員が代表世話人となって「せんたく議員連合」が発足した。
これは、宮崎県の東国原英夫知事らが代表世話人を務める「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」と連携するために超党派で組まれた議員連合であり、自民・民主・公明各党の計65人の衆参両院議員がメンバーである。

この動きと並行して、20日、自民党の派閥横断型勉強会「正しいことを考え実行する会」(「正しい議連」)が都内のホテルで会合を開き、活動を再開した。
園田博之政調会長代理や小坂憲次元文科相らが中心的なメンバーで、与謝野馨前官房長官もこの会に新たに参加した。
今後、消費税率引き上げを主張する与謝野氏がこの議連の中核になることは確実であることから、この議連は「与謝野勉強会」と呼ばれている。

「正しい議連」は昨年(2007年)8月に結成された。その後、福田政権下では休眠状態であった。
ところが、与謝野氏が主張する“財政再建派”が、中川秀直元幹事長らが主導する経済成長を重視する“上げ潮派”に押され、劣勢となったことから巻き返しを狙ったようだ。

会合後、園田氏は記者団に「消費税増税は緊急の課題だ。放っておけば福祉の切り捨てにつながる」と述べた。
今後は、税体系や社会保障の抜本的な見直しを求めていく考えを強調するとともに、「行き過ぎた市場原理主義に注意する必要がある」と“上げ潮派”を強く牽制した。

昨日の会合には昨年(2007年)7月の参院選で初当選した丸山和也参院議員や、谷垣派の中谷元衆院議員などが出席。
今後毎週会合を開き、来年度の予算編成までに政策提言をまとめる方針を固めた。
この「与謝野勉強会」は、安倍前政権下では確実な“非主流派”であったが、福田政権が誕生し、谷垣派の谷垣禎一衆院議員が党政調会長に抜擢されるなどしたことから再浮上した勉強会だ。
今後は、福田康夫首相に対して「財政再建」などを強く訴えていくことになるだろう。

テレビ東京の取材に対して、政治ジャーナリストの上杉隆氏は、「現在(2008年)の超党派・派閥横断型勉強会設置の流れは、非自民=細川護熙政権誕生直前(1993年)の時代を彷彿させるかのごとき流れだ」と指摘している。

「与謝野勉強会」の存在意義は政界再編とは直接的にはつながらないかもしれないが、しかし、もしかしたら「せんたく議連」のほうは政界再編が起きた際の受け皿となる可能性もある。
昨日の「せんたく議連」会合で河村氏は「政界先は一寸闇と言いますが…」とあいさつを切り出したが、当の国会議員たちも“暗中模索”を続ける時代に突入したと感じているのかもしれない。


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2008年02月15日

みなさまへお知らせ


平素は当ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
2月に入ってから更新が滞り、誠に申し訳ありません。
勝手ながら、諸事情によりもうしばらくの間更新を休止させていただきます。
何卒ご了承下さい。


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2008年02月01日

僕はウルトラマンネクサスを信じるから

君が守るべきは1人の女性だけではない。この地球(フルサト)にいるすべての人類たちだ。

3分で帰らせません!矢口が“ウルトラマン”とお泊まり交際

 元モーニング娘。のタレント、矢口真里(25)が31日発売の女性セブンに、イケメン俳優とのお泊まり交際を報じられている。

 相手はTBS系「ウルトラマンネクサス」に主演した川久保拓司(26)。同誌は、今月中旬、都内にある矢口の自宅から川久保が朝帰りした様子や別の日のツーショット写真を掲載。2人は昨年夏ごろ、パーティーで知り合ったという。双方の所属事務所とも「ともだちのひとり」とコメントした。

 また、同誌はモデル出身の女優、田丸麻紀(29)が結婚秒読みと言われたサマンサタバサ社長の寺田和正氏(42)と破局したとも報じている。

(1月31日、サンケイスポーツ)

ほぼ1年ぶりの芸能の話題だが、なんとも「悲しい」話題をお伝えすることになってしまった。
川久保拓司さん(26)こと“ウルトラマンネクサス”が、元モーニング娘。矢口真里さんの自宅に「お泊り」したとの情報が、女性週刊誌で報じられたのだ。
このニュースを昨日の『イブニング・ファイブ』(TBSテレビ)で見た時には、毒ギョーザ問題を知った時に匹敵するほどのショックを受けた。いや、21世紀に入って最もショッキングなニュースであったというべきかも知れない。

私は『ウルトラマンネクサス』(TBSテレビ)の支持者であった。ウルトラマンネクサスに夢を、希望を抱いていた。
しかし、私の心は、ウルトラマンネクサスにズタズタにされた。ウルトラマンネクサスは、私の心から「希望の星」を奪った。

まず、私は「女性セブン」の報道を信じたくはない。
仮にウルトラマンネクサスが一晩中、矢口さんの自宅に泊まっていたとしても、「大人の関係」があったとは断定できない。
もしかしたら矢口さんが急に高熱を出したので、ウルトラマンネクサスがその看護に当たっていた可能性もある。

しかし、ウルトラマンネクサスが矢口さんとのツーショット写真を撮られたことなどは、紛れもない事実である。
この際、私はウルトラマンネクサスに一言申し上げたい。
ウルトラマンネクサスは地球全体のことを考えて行動すべきであり、1人の女性を幸福にすることだけが任務ではないのだ。
ウルトラマンネクサスが取り組むべき課題は、「地球温暖化」などの地球的規模の問題であって、自身の「股間温暖化」問題などではないのである。

今回のウルトラマンネクサスの行動について、日本国政府やTLT(地球解放機構)、あるいはM78星雲にいるウルトラの父やウルトラの母がどのような所感を抱いているのかは、現時点では確認できていない。
しかし、ウルトラマンネクサスの恋愛をウルトラの父やウルトラの母が許したとしても、私は断じて許さない。
ウルトラマンネクサスは1人の女性の所有物になってはならない。地球全体の規模で任務を遂行することこそが、ウルトラマンネクサスに与えられた崇高なる課題なのである。

今回のニュースは、「押尾学、俳優を廃業」以来のインパクトを持つ芸能ニュースである。
国会も、「つなぎ法案」「議長あっせん」などと騒いでいる場合ではない。
町村信孝官房長官や石破茂防衛相らは、ウルトラマンネクサスの今回の誤解を生じさせかねない行動について、TLT(地球解放機構)に対して厳重注意をすべきである。あるいは、官房長官名で「遺憾の意」を表すべきである。

ウルトラマンネクサスにも、幸福になる資格はある。矢口真理さんも素晴らしい女性だ。
しかし、この地球上にいるすべてのマダムとチルドレンのため、ウルトラマンネクサスには慎重な行動をお願いしたい。ウルトラマンネクサスには「誰かのもの」になってもらいたくないのだ。

ウルトラマンネクサスよ。君は、3分で帰るべきだった。


2月22日は竹島の日.jpg 

〜竹島は日本の領土です〜
2008年(平成20年)は竹島の島根県告示から103周年です。
韓国による不法占拠から55年目です。



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posted by Author at 17:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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