2008年04月30日

ハマコーも乱入!! 民主党“ガソリン再可決妨害”のすべて

見苦しゅうて、やがて悲しき。我が国の「政権準備政党」のお話である。
ガソリン税などの暫定税率を復活させる税制関連法案、衆議院本会議で再可決

 ガソリン税などの暫定税率を元に戻す税制関連法案が、30日午後の衆議院本会議で、与党の3分の2以上の賛成で再可決された。民主党と社民党は、本会議を欠席した。ガソリンの暫定税率は、5月1日から復活することになる。

 暫定税率を復活させる税制関連法案は、午後5時前に衆議院本会議場で再可決された。

 本会議の開催に反対した民主党などは会議を欠席し、控え室で両院議員総会を開き、抗議を続けた。

 30日の国会は、民主党のガソリン値上げ阻止隊が再可決を阻止しようと実力行使に出たため、大荒れの展開になった。

 本会議場横では、一時、20人の議員らが将棋倒しになる場面もあった。

 ガソリン値上げの再可決をめぐって、国会は朝から大揺れになった。

 民主党の鳩山幹事長は30日午前、「まさに暴挙が本日行われようとしております」と述べた。

 再可決を阻止しようと、民主党は女性議員らを先頭に、本会議の開会を決める議員運営理事会が行われる部屋に向かった。

 民主党は、3カ月前のいわゆる「つなぎ法案」の際には、理事を部屋に閉じこめるという奇策に出たものの、窓から逃げられ失敗した。

 今回は、与党側もこうした作戦を警戒してか、議院運営委員会を議長サロンで行った。

 議長サロンは出入り口が多く、封鎖しにくいのが特徴。

 自民党の笹川議院運営委員長は「(きょうは携帯トイレは?)持ってる。ちゃんと部屋に置いてある。飯もみんな用意する。あすの朝までやるから」と述べた。

 そして、200人以上の民主党議員は、理事会が行われている部屋を取り囲み、「再議決は誰も望んでないないぞ! 解散しろ!」などとシュプレヒコールを行った。

 民主党は、河野衆議院議長を部屋に閉じこめ、本会議の開会を阻む作戦に出た。

 ここに、なぜか浜田幸一元議員が登場し、混乱に拍車をかけた。

 浜田元議員は「わたしが民主党に言いに来たのは、このままじっとしていれば、民主党に政権がいくのに、わざわざこんなことをやって、『政権はいらないよ』というのを注意しに来た」と述べた。

 衆議院本会議開会予定は午後1時だったが、時間をすぎても河野議長は部屋を出られなかった。

 今回、民主党の封じ込め作戦には「破れてもいい服装」、「ずぼん着用」が指示されていた。

 民主・姫井 由美子議員は「『スカートで来るな』、『破れてもいい服装で来い』と」と述べた。

 民主・柚木道義議員は「なけなしの、当選直後に記念に作ったスーツを気合を入れて着てきたが、民意無視、公約違反で、スーツまで破られちゃってひどいですよ」と述べた。

 そして、午後2時前、衆議院の河野議長が、衛視や関係者に守られ、もみくちゃにされながら本会議場に入った。

 実は議長室は、内部で別の部屋につながっていて、河野議長はそこから出て本会議場へ入った。

 姫井議員は「残念でした。議長のドアの前にいたんですけど、別のドアから入られてしまった」と述べた。

 ところが、この時、民主党議員の一部が河野議長を阻もうと殺到したため、報道関係者らが将棋倒しになった。

 この時の様子について、フジテレビの鹿嶋豪心記者は「民主党の議員は(議長を)入れまいと、自民党は通そうと一気に人だかり。波に押し倒されるようにばたっと」と語った。

 議長封じ込め作戦が失敗した民主党は、結局本会議を欠席した。

 そして、午後4時50分すぎ、暫定税率を元に戻す税制関連法案は、与党の3分の2以上の賛成で再可決された。

(30日、FNN-NEWS.COM)

今日(30日)、国会では「租税特別措置法改正案」が衆院で再可決され、ガソリン税などの暫定税率が復活した。
明日(5月1日)以降、店頭のガソリン価格が上昇することになる。

今日の国会における、民主党のシュプレヒコールと河野洋平・衆院議長の議場入場阻止。
まるで「社会党『何でも反対』半世紀の歩み」とでも題された記録ドキュメンタリー映画を見ているかの気分だった。
そもそも、国会本会議での採決に「携帯トイレ」が必要となる国家などは、民主主義国家だと断定できるだろうか。
一日本国民として情けなく、非常に恥ずかしい思いだ。

民主党の柚木道義衆院議員は、自身の破れたスーツを自慢げに記者団に見せ付け、こう言った。
「(スーツ同様)民意もボロボロですよ」。
このフレーズを聞いた記者たちは、一瞬にして凍りついた。それは、永田寿康元衆院議員の再来を思わせるかのごとき瞬間だった。

結局、河野議長の入場阻止に“失敗”した民主・社民両党は、本会議採決を欠席。
民主・社民両党に所属する衆院議員たちは、最後の最後まで「反対票」に票を投じることはなかった。
本会議で採決が行なわれる中、民主党の鳩山由紀夫幹事長がいたのは、東京・有楽町の屋外。
「今こそ衆院解散総選挙をするべきだ!」などと気勢良く叫んでいたが、この人たちは結局、再後まで「反対票」を投じなかった訳である。

民主党が「欠席」戦術を用いたのには、理由がある。
暫定税率維持の必要性を主張した大江康弘参院議員らと同様、民主党内から「ガソリン造反組」が現れることを懸念したのだ。
政府・与党に「NO!」の意思表示をしているかのように見せて、民主党執行部の本心はといえば「身内の造反が怖い」というビビり精神なのである。
さすが、これまで多くの側近に見切りを付けられてきた小沢一郎代表が党首とを務める政党なだけはある。
小沢執行部は、本当は「身内」が怖いのだ。これまで同様、身内に「見切りを付けられる」のが怖いのだ。

経済評論家(無免許)の榊原英資氏が、大変“素晴らしい”書籍を出版なさった。『政権交代』(文芸春秋社)という本である(詳しくはこちらのブログ参照)。
内容は、要約すれば「細かい理由は抜きにして、今すぐ政権交代しなくてはいけないのです。政権交代しましょう!」というものだ。
榊原氏といえば、過去には民主党「次の内閣(NEXT CABINET)」の財務大臣に任命された人物だ。
「自民党政権のしがらみを断ち切れ」と主張する榊原氏だが、ご自身と民主党の「しがらみ」については、どうご説明なさるのだろう。

今日、民主党が行なった「妨害行為」の中でも最悪なのは、「議員バッヂ盗難」である。
どんなに顔の知れた国会議員でも、本会議場に入場する際には、絶対に議員バッヂの掲示が必要とされる。
民主党の議員は今日、自民党の大島理森国対委員長のバッヂを「盗難」した。刑法違反行為である。
バッヂを盗まれた大島氏は、国会内の廊下で「誰か、俺のバッヂを見てないかーっ!?」と叫んでいた。

民主党という政党は、どの角度から見ても欠点ばかり見える政党であるが、今日のような「妨害行為」は実に見苦しい。
妨害行為やシュプレヒコール、バッヂ盗難までやっておきながら、本会議場では「反対票を投じず」。
これでは、「一貫して反対。本会議場でも反対票を投票」という日本共産党の姿勢のほうが、はるかに明快な姿勢である。
最終的に暴力を用い、本会議には出席すらしない(もちろん「反対票」を投票すらしない)政党=民主党。一体どこがどう「民主」的な政党なのだろうか。

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2008年04月28日

補選敗北から一夜 自民党内からは「一致団結」の叫び

一部メディアは「与党に衝撃」と報じているが、自民党内からは「結果は織り込み済み」との声も聞かれる。

一般財源化、年内に法案策定=暫定税率、30日に再可決−自公党首

 福田康夫首相(自民党総裁)は28日午後、国会内で公明党の太田昭宏代表と党首会談を行い、道路特定財源を2009年度から一般財源化する法案を年内に策定し、早期に国会に提出して成立を図ることで合意した。

 また、道路政策と税制改革に関する与党協議会を大型連休明けの5月上旬にも発足させ、具体的な法案化の検討に着手することで一致した。

 首相と太田氏はガソリン税(揮発油税など)の暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案について「地方財政や国民生活の混乱を一刻も早く回避する必要がある」として、予定通り30日に衆院で3分の2以上の多数で再可決し、成立させることを最終確認。
 
道路特定財源の10年間維持を定めた道路整備費財源特例法改正案を「1日も早く成立させる」ことも決めた。 

(28日、時事通信)

昨日(27日)投開票された衆院・山口2区補選での自民候補落選を受け、福田康夫首相(自民党総裁)は党内態勢の立て直しに入った。
今日(28日)午後、国会内で福田首相と公明党の太田昭宏代表は与党党首会談を行い、ガソリンの暫定税率を復活させる税制関連法案について、30日の衆院本会議で再議決することを確認した。

党首会談後、公明党の太田代表は、記者団に対し「少しでも安い油が大事であるということがあるけれども、同時に、地方自治体の状況も含めきちっと(予算が)執行されなければならない」と語った。

自民党の各派閥は、結束して30日の再議決を乗り切ろうと、各派で緊急総会を開いた。
町村派の総会で、中川秀直元幹事長は「全員一致、結束をして一糸乱れず行動をしたい」と発言。
山崎派の総会でも、会長の山崎拓元副総裁が「一致団結、整然として(暫定税率維持の)再議決を行なう。これが我々に課された使命である」と語り、党内団結の重要性を強調した。

午後2時、自民党の中堅・若手議員らで組織する「一般財源化を実現する会」(※)は会合を開いた。
福田首相に対して、中堅・若手議員は「一般財源化の方針を担保すべき」と要求、担保がなければ「道路整備費財源特例法改正案」(今後10年間、道路財源を保障するという法案)に造反する可能性もちらつかせていた。
これらの中堅・若手の動きを受け、福田首相は今日、与党党首会談を開き、党内外に向けて「担保」の存在を打ち出した。

自民党内からは、再議決について「支持率がさらに下がる。相当な覚悟でやるべきだ」との声も上がっている。

一部メディアや評論家は「山口補選の結果は、単なる一選挙区の民意を反映した結果ではない」などと喧伝している。
しかし、私に言わせれば、今回の「自民敗北、民主勝利」の結果は自民党内にとってはある程度織り込み済みの結果であり、政府・与党もガソリン再議決を問題なく行なう姿勢に変化はない。

また、過去にこのブログでも取り上げた通り(※)「政権準備政党」を自称する民主党にとって、平岡氏の存在は必ずしもプラスではなく、むしろマイナス要因であるとすら言える(――今後、民主党が旧社会党のような存在になることを志望するのであれば、平岡氏の存在は多少意味のあるものになるかもしれないが)。
そのため、今回の平岡氏当選は、永田町の外野で大騒ぎする人々には残念かもしれないが、国政への影響というものを考えた時、予想以上に意味のないものである。

今後、自民党内からは「長寿(後期高齢者)医療制度」の見直しを求める声が上がってくることは間違いない。
事実、すでに中堅・若手を中心として見直しの声が上がっている。この動きがどう発展するかは未知数だが、政府・与党には、長寿医療制度についてのより分かりやすい十分な説明が必要とされるだろう。

自民党総裁選出馬の噂もささやかれる与謝野馨前官房長官は、今日、ロイター通信のインタビューに応じ、山口補選の結果から学ぶべきこととして、次のように語っている。

 「(学ぶこととは)個別の政策ではない。社会福祉制度に対する国民の不安をどう解消していくのかということは、財政との関係も大変重要で、そこを正直に言う勇気が必要だ」

与謝野氏はこのインタビューで、自らの総裁選出馬を否定するとともに、今後、現実的に政界再編が行なわれる可能性が高まっていると示唆。
また、参院問責決議案と長寿医療制度について、以下のように述べている。

 ──衆院での再議決に対して、民主党は時期をみて首相問責決議案を提出する構えだ。
 「問責決議案自体は政府を非難する決議案なので、政府は謙虚に耳を傾ける必要がある。しかし、それが、政治的あるいは制度的なインパクトがあるかといえば、問責自体は憲法に書いてない。内閣を信任するか不信任にするかは衆院の権能に委ねられている。政府は謙虚に受け止める必要はあるが、それによって、何らかアクションが始まるわけではない」

 ──山口補選で批判の対象となった後期高齢者医療制度も、持続的な社会保障制度のために高齢者にも何らかの負担をお願いする考え方だった。与謝野さん自身は社会保障制度維持のためには消費税上げもやむを得ないとの立場だが、選挙結果を踏まえると、消費税を含む抜本改革の議論は難しくなったように思う。
 「これは制度としては決して悪い制度ではない。5割は税金で負担し、4割は現役で、1割が高齢者にも負担して下さいと(した)。ただし、高齢者でも負担出来ない人には保険料を安くする何段階かの措置、保険料を全く払わなくてよい制度も用意されている。全体としては高齢者医療制度を健全なものにするための正しい制度だと思っている」

与謝野氏は分かりにくい政策を分かりやすく国民に説明することの出来る政治家として高名だが、政府・与党の議員には、誠実に社会保障政策を説明する姿勢が必要だ。
衆院解散・総選挙は来年(2009年)9月の任期までに行なわれなければならないが、与党が現有議席以上の議席数を確保することができないのは明々白々だろう。
もちろん可能性はゼロではないが、もはや次の総選挙が与党にとって「負け戦」となることは、火を見るより明らかである。
問題となるのは「与党が過半数以上の議席を獲得できるか」。つまり、どの程度の「負け戦」で済むかということだ。福田首相には、派手なパフォーマンス政治ではなく、日本の将来を見据えた堅実な政権運営を期待したい。

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2008年04月25日

古館氏もつい正論をポロリ? 異常まみれの聖火リレー

一つの炎が国際社会に示しているのは、「平和と友好」ではなく「武力と弾圧」だ。

<聖火リレー>厳戒態勢に石原都知事「こっけいな話」

 東京都の石原慎太郎知事は25日の定例会見で、長野市内で行われる北京五輪聖火リレーの厳戒態勢について「こっけいな話。何のためにやるのか。市民も立ち会えず、遠くに火が走っていくのを見ても、何の感興もわかない」と批判した。

 石原知事はこれまでの会見で「聖火リレーの混乱のおかげでチベットの窮状が分かってきた」と聖火リレーに絡めた抗議活動に理解を示していた。【市川明代】

(25日、毎日新聞)

25日昼前、北京オリンピックの聖火が長野市内のホテルに到着した。
聖火と北京オリンピックの組織委員会を乗せたバスは、25日午前11時40分ごろ、長野駅前のホテルに着いた。
ホテルの前には、およそ100人の報道陣が詰めかけたほか、警察官が多数、警護にあたっていた。
一方で、組織委員会のメンバーは手を振って、笑顔で報道陣に応えていた。
長野に着いた聖火は26日、トーチに点火され、いよいよリレーが始まる。

厳重な警備体制のもと行なわれる“聖火リレー”。
何のために行なわれ、誰のためにランナーは走るのか。
24日に放送された『報道STATION』(テレビ朝日)では、古舘伊知郎キャスターが以下のように述べた。

photo_furutachi.jpg
「私はですね、自分として思うことは、根本はチベットの人権侵害であると考えています。中国は、チベットとダルフールから手を引いて初めて、国威発揚の、オリンピック開催資格があるのではないかと考えています。
 しかし、加藤さんがおっしゃるようにですね、自主的に『中国人なんだ』『北京オリンピックを開催するんだ』って人たちに火を着けた、という部分も少なからずどっかにあるはずです。
 それは何かと考えた時にはですね、やはり一連の流れを見ておりますと、日本も含めてですがヨーロッパ各国も、中国と大変なビジネスを展開しているという事を優先するあまり、これ何だかよく分からない聖火リレーが各地で、ぼんやりとどんよりとあるいは対立を見せながら進んできている、この辺りの各国がですね、開幕式をボイコットするだしないだ、開会式、それからまた、色んな事をそれぞれ言ってますけれども基本的に立場がそこにあるというところ、ここがどうしても引っかかるんですけどね」

本日先ほど(25日)の放送では、古館キャスターは「これが“聖火”と呼べるのかどうか疑わしいですが…」と語るなど、朝日グループ系列局の制作する番組とは思えぬ“暴走”ぶりを見せている。
私としては、古舘キャスターの指摘している点はまさにその通りだと思う。
これでは、何のために聖火リレーなどというものが行なわれているのかが分からない。
これはでまるで「新成人が暴れる成人式」と同じである。つまり、「こんなもの開催して何の意味があるの?」ということだ。
一つの火を厳重に警備し、それを「守る」「守らない」と大騒ぎしているのが、本当に馬鹿らしいというか、石原慎太郎・東京都知事が述べたように「滑稽なもの」に思えてくる。

世界各地で聖火リレーが行なわれる度、チベット民族とその独立を支持するグループらによる「聖火リレー抗議活動」が派手に実施されている。
聖火リレーが行くところ、すべてのところに「反中勢力」がいる。
聖火リレーは今や、「中国によるチベット弾圧が以下に根深いものか」ということを世界に喧伝する主たる媒体となっているのだ。

「聖火リレー やればやるほど ヤケドする」

――中国共産党指導部の“ため息”が聞こえてくる。

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リンク:山口2区補選… 人間としてサイテーな民主・平岡候補
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2008年04月20日

「自衛隊イラク派遣は違憲」司法判断を高村外相が毒舌批判

「判決」ではなく、「傍論」での言及。これは非常に卑怯な手法だ。

違憲判断「暇できたら読む」=原告にも矛先−高村外相

 高村正彦外相は18日午前の記者会見で、イラクでの自衛隊活動の一部を違憲とした名古屋高裁の判断に関し「後生大事にする必要もない。裁判所が傍論でそういうことを書いたという事実はあるから、外務大臣をやめて暇でもできたら読んでみますよ」と酷評した。

 外相は原告団にも矛先を向け、「裁判に負けた側が控訴しないことで傍論で書かれたことを定着させ、それがあたかも崇高なものであるかのごとく錯覚を与えて、政治に利用しようとするのはよくない」と批判。「マスコミもそれに乗らないように」と言いたい放題だった。 

(18日、時事通信)

今月17日(木)、名古屋高裁は、自衛隊のイラク派遣は違憲だとの司法判断を下した。
これは「傍論」として触れられたもので、判決事態は国の勝訴、原告の敗訴というものだった。
原告側は判決文そのものよりも「傍論」のほうを尊重し、敗訴ながら上告はしないという。

18日(金)午前、高村正彦外相は記者会見でこの「傍論」について批判した。
時事通信の記事では“嫌味”のようなものだけがピックアップされて紹介されており、しかも、記事の終わりは「――と言いたい放題だった。」などという主観丸出しの文章で締めくくられている。
以下、記者会見での「名古屋高裁違憲判断」についての質疑応答を全文ご紹介したい。

自衛隊のイラク派遣に関する名古屋高裁判決

(問)まず、イラクの話から伺いますが、昨日の高裁判決で、特に首都周辺が危険地域で活動自体が違憲だというような話が出ましたが、これをどうご覧になったでしょう。

(外務大臣)判決を読んでいないのでまだ分かりませんが、国が勝訴の判決ですから法律家のプロからすれば、勝訴であればそれで結構なことだとこういう風に思っております。要するに、裁判所の判断が行政の判断に優越するというのは、その判決の結果を導くのに必要な論理で、あくまで傍論ですから、その判断が行政に影響するということはありません。

(問)司法の判断ということで言うと、高裁の判事がそういう見方をしている訳ですが、如何ですか。

(外務大臣)ですから、法律のプロは法律の世の中に沢山いて、色々な見方をしている訳でしょう。さっき言ったことの繰り返しになりますが、裁判所の判断が行政の判断に優越するのは、その主文の部分と主文を導き出すのに必要な部分です。それ以外について何か言ったからといって、それが行政を何ら拘束するものでもないし、それを後生大事にする必要も全くありません。それは一人の人の意見と言いますか、裁判所がそういう傍論でそう書いたという事実はありますから、外務大臣辞めて暇でも出来たら読もうと思います。

(問)活動をまだ十分知られていないので、広報を更に行うという考えはありますか。

(外務大臣)裁判に勝ったのですから。国が裁判に勝ったのですよ。だから要するに、負けた側が傍論で書いたものを控訴しないことによって定着して、それをマスコミを使って、あたかも裁判所が判断したから他の人が言う理屈よりも崇高なものであるかの如く、錯覚を与えて政治に利用しようとすることがあるのは余り良くない。裁判所が良くないと言っている訳ではないですよ。傍論を利用して、それを政治に利用する人がいるとしたら、それはあまり良くない。マスコミも是非そういうことには乗らないようにお願い致します。

私は、個人的には、高村外相が述べている批判に、一言一句同調する。
特に、「あたかも裁判所が判断したから他の人が言う理屈よりも崇高なものであるかの如く、錯覚を与えて政治に利用しようとすることがあるのは余り良くない。」という部分は、今回の違憲判断の核となる部分を指摘しているだろう。

また、自民党の中山成彬衆院議員は18日夜、宮崎市内で講演。
名古屋高裁の違憲判断について「(「傍論」を書いた裁判長は)もともと問題のある裁判長で、変な判決だった。3月末で辞め『最後っ屁』を出したようなものだ」と語った。
今回の違憲判断は、裁判長の個人的な政治思想がフルに活用されてしまったものだとの印象を拭えない。
言わなくてもいいようなことを「傍論」という形で“崇高なるもの”のように見せかけるやり方は、大変卑怯だと言わざるを得ないだろう。

なお、今回の違憲判断についてのメディアの報道の仕方は、ある意味では実に興味深いものだった。
17日夕方、TXN系列の『速ホゥ!』(テレビ東京)は、このニュースをコマーシャル明けニュースとして報道した。トップニュースとしては報道していない。
同日夜、筑紫哲也氏の名前が番組タイトルから外れている『NEWS23』(TBSテレビ)は、この違憲判断についてトップニュースで報道。
片や、松本方哉キャスターが番組を一時降板中の『ニュースJAPAN』(フジテレビ)は、フラッシュニュースにてこのニュースを報道した。
各社の報道姿勢が問われるような一件であった。

最後に一言書かせていただくと、航空自衛隊のみなさんには今回の違憲判断を一切気にかけることなく、これまで通り、名誉ある活動を遂行してもらいたいと思う。
目の前に困っている人がいたらそれを助けるというのが、国際社会に広く受け入れられている考え方のはずだ。
ましてや、日本は「平和主義国家」である。自国民だけのほほんと暮らしていれば、地球の反対側で災難事が発生していても一向に構わないという姿勢は、断じて許されない。
田母神俊雄・航空幕僚長が18日の会見で述べた通り、多くの日本国民が今回の違憲判断を「そんなの関係ねぇ」と思ってもらえればと願う。

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2008年04月18日

民主・姫井議員は岡山県民の“象徴”

岡山県民を代表する人物は書類送検されてしまったが、何か問題でも?

<姫井参院議員>書類送検 無断で知人の母名義使う

20080418-00000917-san-soci-thum-000.jpg(C)画像は産経新聞

 岡山県警岡山西署は17日、民主党の姫井由美子参院議員(岡山選挙区)を有印私文書偽造、同行使などの容疑で書類送検した。

 告訴・告発状によると、姫井議員は06年3月、岡山市内で飲食店を経営するため、知人の元高校教諭の男性(42)とその母親(62)=岡山市=に無断で、母親名義の営業許可申請書などを作成、同市に提出したという。 

 男性は05年2月ごろ、姫井議員に飲食店の共同経営を持ちかけられたが、申請書の提出は知らされなかったという。昨年9月、同署に告訴・告発状を提出していた。

 姫井議員の事務所は「弁護士に対応は任せている」と話している。【石川勝義】

(18日、毎日新聞)

有印私文書偽造の疑いで昨日(17日)書類送検された姫井議員が、釈明した。
姫井議員は、2006年3月、岡山氏で飲食店を開業するための許可申請書に、知人女性の名義を無断で使用した疑いで書類送検された。
これについて姫井議員は「承諾を得ていた」と反論した。

 「承諾を得てのものということで、女性の息子と一緒に手続きしたので内容はよく分かっていると考えている」

(今日午後0時半、国会にて)

昨年(2007年)9月、姫井議員はその「女性」と「女性の息子」によって、岡山西署に告訴された。
取材に対して姫井議員の事務所は「弁護士に対応は任せている」とコメントしていたが、きょう昼、国会にて姫井議員は囲み取材で「釈明」した。
これはおそらく、事務所側が「静観」すると決めていたのに、記者に囲まれて姫井議員はついつい「釈明」してしまった、ということだろう。

姫井議員の“スキャンダル”については、昨年8月30日にもこのブログで触れている(詳しくはこちら)。
本当に民主党議員は、スキャンダルに事欠かない。
しかし、今回の一件は“スキャンダル”などという甘い言葉で片付けられるような性質のものではなく、現職の国会議員が「書類送検」されるまでに至っている重要なケースだ。
サイド・ビジネス(副業)でカネを儲けるために、他人の名義を無断で使用したということは、社会通念上大きく糾弾されるに値するものだろう。
ましてや、書類送検されたのが「現職国会議員」とあっては、我が国の民度が疑われる事態である。

姫井議員は「私は悪くない」というようなことを言っているが、事実はどうなのか。
これについては私も分かりかねるが、2007年1月28日のエントリでも述べたように、政治家にとって一番問題となるのは「事件を起こしたか」そのものではない。
もちろん現実に問題行為を行なったかどうかということも大事なことであるが、政治家にとってより重い問題となるのは、「スキャンダルが発生すること」である。
法に触れる行為をしたかどうかというのはもちろん大事だが、政治家の場合、スキャンダルが浮上してくること自体が問題なのだ。

いい歳して「お姫さま」と自称し、不倫スキャンダルが浮上してはそれを逆手に取るように“暴露本”を発売し、恥じらいを忘れたかのような格好をし、アントニオ猪木に自分からビンタされに行く――。
ここ最近仕事が減少してきたグラビア・アイドルの行動ではない。現職の国会議員の行動だ。
他でもない、自称「政権準備政党」所属の国会議員の行動だ。

忘れてはならないのは、姫井議員が「岡山県民を代表する人物」であるということだろう。
岡山県民は、不倫スキャンダルを起こし、アントニオ猪木にビンタされるというパフォーマンスを自分から買って出て、在職中に書類送検されるような人物を「自分たちの代表者」にと選んだのである。
姫井議員は、岡山県民の“象徴”なのだ。岡山県民は、彼女に6年間の国政を任せたのだ。
私は岡山県民ではないからよく分からないが、岡山県民が選挙で彼女を選んだということは、姫井議員はよっぽど「安心感」「信頼感」を持つ人間ということなのだろう。
私は岡山県民の悪口を言いたくないし、だから姫井議員の悪口も言わない。
しかし、姫井議員が「岡山県民の代表者」であるという歴然たる事実を、この場を借りて強調しておきたい。



<追記>

我が国を代表する俳優・藤田まこと氏(75)が、食道がんのため、6月に上演が予定されていた舞台を降板することが決まった。

藤田まこと語る“明日への仕事”…食道がんで舞台降板

20080417-00000005-ykf-ent-thum-000.jpg(C)夕刊フジ

 俳優、藤田まこと(75)が食道がんのため主演予定だった6月の東京・明治座公演「剣客商売」を降板することになった。代役は平幹二朗(74)が務める。公開中の映画「明日への遺言」では約2カ月かけて全国キャンペーンをこなし、70歳過ぎとは思えない体力を見せていたが、どんな病状なのか。

 所属事務所などによると、藤田が違和感を覚えたのは今年2月ごろ。「のどの調子がちょっとおかしいんだよ。食事が通りにくいんだ」と周囲にもらしていた。3月に入って病院で検査し異常が見つかった。さらに再検査した結果、4月2日に「食道の脇に腫瘍が見つかった」と告げられたという。藤田は舞台出演を望んだが「今なら体力もあるし、治療に専念すれば治る」と医師に説得され、大阪府内の病院に入院している。現在は放射線治療を受けており、経過を見ながら手術をするかどうかを判断する予定。

 藤田は「明日への遺言」のPRで、1月16日の鹿児島を皮切りに全国15カ所、総計8000キロに及ぶ大キャンペーンを行った。藤田サイドは「とにかくこの映画にかけている。休養日は極力少なくて結構。個別取材対応も午前と午後わけ隔てなく行う」と大いに乗り気だった。

 ところが2月に入って急に疲労が目立つようになった。「当初のスケジュールをかなり減らし、取材の合間にホテルのベッドで横になっていただいた。藤田さんは『体力が落ちていてね』と話していたが、病気をうかがわせるようなことはなかった」(映画スタッフ)

 このころ夕刊フジのインタビューに応じた藤田は冗談口調で「スケジュールがきつくて。老人虐待で訴えようかな」と語り、心配する記者に気を遣わせまいと、かえって大声で笑い飛ばし、元気さをアピールしていた。映画の公開前には「役者人生の最後の仕事にしたい」と口癖のように語っていたが、これも報道陣への一流のリップサービス。実際は明治座の舞台のほか、この映画でタッグを組んだ小泉堯史監督がいたく気に入り「次は時代劇をやると小泉さんと約束したんだ。内容は言えないが、かなり具体的な話ができている」と明かしていた。

 16日、藤田はマスコミにあてたファクスで「健康管理も仕事の内といわれる役者稼業にあって不本意ながら降板させていただくのは断腸の思い」と胸中を吐露した。「ご迷惑とご心配をおかけしたおわびとお礼は、1日も早く健康な役者・藤田まことの姿をみなさまにごらんいただくことと心得ております」と誓っている。

(17日、夕刊フジ)

藤田氏が主演する映画『明日への遺言』は、日本全土で絶賛上映中である。また、ここ最近藤田氏は連続ドラマに“出ずっぱり”で多忙を極めていた。
過去に日本喜劇史を専門とした私として、藤田氏のことを「日本を代表する俳優」と言い切ることに躊躇はない。
一日も早い藤田氏の全快を、心より祈念する。


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2008年04月15日

山口2区補選… 人間としてサイテーな民主・平岡候補

福田批判をして、この国の何が好転しようものか。

胃がんを克服?=週刊誌報道に「病気の一つ二つしてる」−福田首相

 「この年なら一つや二つ病気はしているよ」。福田康夫首相は15日昼、一部週刊誌が報道した自身の「胃がん手術」について記者団に問われ、苦笑しながらこう答えた。

 記事は、2000年10月に森内閣の官房長官に就任する前、極秘に入院して胃がんの手術を受けていたというもので、首相の健康問題ともなれば、政権運営に影響しかねない。首相は事実関係について明確に否定しなかったが、「(記事を掲載した週刊誌を)宣伝しなくてもいいだろう」と語った。

(15日、時事通信)

福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補選が、今日(15日)告示された。
自民新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=と、民主前職の平岡秀夫氏=社民推薦=の一騎打ちとなることが決定した。
衆参ねじれ国会で対決姿勢を強める自民・民主両党は、今回の補選を総力戦で臨む構えだ。

さて、民主公認で今回立候補している平岡秀夫候補。
このブログを以前からお読み下さっている方なら、たぶん平岡氏が過去にこのブログに登場したことを、覚えておいでだろう。
昨夏、私は当ブログにて以下の文章を掲載した(原文はこちら)。

“ネクスト法相”が、テレビ番組で被害者遺族に暴言

 「少年法」をめぐる討論番組(6月29日放送、日本テレビ系『太田光の私が総理大臣になったら…』)に、民主党から平岡秀夫衆院議員(=民主党 「次の内閣」 法務大臣)と、郡和子議員らが出演しました。

 2001年3月に当時17歳,15歳の少年2人に、息子を殺害された青木和代さんに対して、平岡議員は、

「加害者側にも事情があった」

「(あなたは)少年たちに、死の恐怖を味あわせてやりたいということか」と、殺害を正当化させるとともに、青木さんに配慮を欠く発言を連発しました!

 議員事務所に非難の電話、メールが殺到。後日、平岡議員はホームページで謝罪しました。

国会議員としてというより、人間として許されないような言動である。
こんな「前科」を持つ候補を、今回の補選にて本気で勝たせようとしている民主執行部は、パイロット(小沢一郎代表)も副パイロット(菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長)も精神崩壊した“超危険飛行機”と同じである。
「民主党」という飛行機を信じて乗ったら最後、墜落事故など起こされてはたまったものではない。
「一度民主党に政権任してみせたら?」論の問題点は、まさにそういうところにある。

ちなみに、平岡氏は民主党内では菅グループに所属し、院内外で左派的な言動を繰り返している。
今年(2008年)2月には、北朝鮮との国交正常化実現を促す議員連盟「朝鮮半島問題研究会」の立ち上げに参加。
北朝鮮に強硬な姿勢を取っている超党派の「拉致救出議連」とは一線を画し、北朝鮮との直接対話や交流を進めていくことを表明した。
「金正日総書記は、話せば分かる人間だ」という考えを崩さない、もはや政治家の中でも天然記念物的な存在であると言えよう。



冒頭の「福田首相 胃がん手術してた?」のニュースについてだが、週刊朝日(4月25日号)の記事は、失礼ながらも大した内容のある記事ではない。
私が興味を持ったのは、「各界のエキスパート(原文ママ)30人が語る宰相論 ここがヘンだよ、福田さん」と題されたインタビュー記事である。
主な見出しは、以下の通りだ。

片山虎之助・前自民党参院幹事長 「常識人の殻を破り癇癪持ちの面を出せ」

佐藤優・外務省元主任分析官 「『霞が関支持率』は高い 長期政権になる可能性も」

江副浩正・リクルート元会長 「福田批判をしてもよくはならない」

冨山和彦・元産業再生機構専務 「(「全額一般財源化」提案など)このまま突っ走ってほしいと思う」

精神科医の和田秀樹氏 「もっとエモーショナルに『この国のことを考えたら』とか言って、泣けばいいんですよ」

阿川尚之・慶応大学教授 「なんでも福田さんのせいにするのは、建設的ではない気がします」

もちろん、30人の中には、福田政権批判をする“各界のエキスパート”も多数いる。
特に「誰」とは書かないが、福田批判をしている人たちの中には、あまりにも政局的・政治的視点のピントが外れている人たちが多い。
あまり他人の悪口を書きたくはないが、私自身が個人的に「どうかと思う人」「胡散臭いと思う人」は、みな福田批判をしていた。
それ相応の政治的スタンスを抱いて生きていると、世の中、「敵」「見方」が分かりやすく見えてくるものである。



<追記>

13日(日)夜に放送された『ETV特集・神聖喜劇 ふたたび』(NHK教育)は見応えのある番組だった。
作家・大西巨人の人間観察のセンスの良さ、時代を超えて深い感動を創造する『神聖喜劇』という長編小説の持つ凄み――。
塩見三省、西島秀俊、伊藤淳史といった俳優陣たちが声で好演を為し、そういうものを感じさせた。

どうしても我々は、戦争が起きる過程にばかり目を向けがちだが、実際に切実な問題となるのは「戦中の暮らし」「戦後の社会」である。
戦争によって何が生まれるのかという明確なビジョンがない状態で始まった戦争がこれまで多くの惨禍を招いてきたというのは、紛れもない事実だ。

戦争は社会に何を生み出すのか。
このことを少しでも考えたら、人間なかなか「戦争をしよう」という判断は下せないものである。
番組の中では、西島氏が「私はフィクションを作る現場に携わっているが、最近『これはなしで』などと現場が自主規制する頻度が増えた」と言い、大西氏がそれに対して「すべての惨禍は『表現の自由』の規制から始まる。現在の日本社会の空気は、まるで満州事変直前の時のもののようだ」と話してる場面があった。
日本の針路が、今、真剣に問われている。
まずは、世の中の空気を「お祭り」のようなものにしないことが、何より肝要だ。



<追記 その2>

前回、前々回のエントリに関連するようなニュースがあるので、ご紹介する。

小泉、小池、前原氏らが会合=定期化検討―政界再編へ布石?

 自民党の小泉純一郎元首相、小池百合子元防衛相、民主党の前原誠司副代表らが5月以降、定期的に会合を開くことを検討していることが15日、分かった。9日夜に3氏らが日本経団連前会長の奥田碩内閣特別顧問ら財界関係者を交えて会い、会合の継続で大筋一致。「政界再編の布石ではないか」との憶測を呼びそうだ。

 9日の会合には自民党から茂木敏充、林芳正、民主党から仙谷由人、玄葉光一郎の各氏ら、楽天の三木谷浩史社長が同席した。出席者によると、小泉氏が小池、前原両氏を指して「ここに首相候補が2人いる。面白いことになる」と水を向けたのに対し、前原氏は「次期衆院選まではあくまで2大政党制を目指していく」と語った。また、同氏は9月の党代表選に出馬しない意向を示したという。

(15日、時事通信)

米国の一部のジャーナリスト風に言うなれば、安倍政権は「戦争準備内閣」としての機能を十分に果たすことはできなかったが、その分、「政界再編」というキーワードは重みを持つものとなった。
その中でも小泉純一郎元首相、小池百合子元防衛相、前原誠司・前民主党代表らが最たるキーマンになるということは、言うまでもない。


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2008年04月12日

「与謝野VS麻生VS小池」というミラクル・マッチは実現するか

「野党・自民党」を救えるのは、「小池百合子総裁」しかいない。

<与謝野前官房長官>初めての著書「堂々たる政治」近く出版

 自民党の与謝野馨前官房長官が初めての著書「堂々たる政治」(新潮新書)を近く出版する。祖母で歌人の与謝野晶子の「劫初(ごうしょ)より 作りいとなむ殿堂に われも黄金(こがね)の釘(くぎ)一つ打つ」の句を引用。「私も、政治の世界で一本でも黄金の釘を打てたらいい」と記している。

 ねじれ国会を憂い、「大連立でも中連立でも政策合意でも政界再編でもよい。ものを決められるシステムを構築することだ」と説く。中川秀直元幹事長ら成長重視派との路線対立が指摘されるが、「財政再建と成長力の強化は車の両輪。私は元祖両輪派」と強調、融和に軸足を移しつつあることをにじませてもいる。【三沢耕平】

(12日、毎日新聞)

安倍晋三前政権で官房長官を務めた、自民党の与謝野馨衆院議員が近日、初めてとなる著書『堂々たる政治』(新潮新書)を発売する。
この本の中で与謝野氏は、政治家の仕事を「全人格と人生をかけて大きな判断をすること」と強調。
「いまさら人気取りする必要もない」と、持論である消費税増税について触れているなど、まさしく“与謝野版『美しい国へ』”といった内容になっている。
ある自民党関係者は「『ポスト福田』に向けての政権公約ではないか」との憶測の声も上がっている。

与謝野氏は福田康夫内閣発足時に官房長官の職から外され、事実上無役となったが、実は福田首相の“相談相手”でもある。
先日の福田首相による「道路特定財源一般化 提案」も、実は裏では与謝野氏が関与していた、との情報もある。
与謝野氏は「政策にも政局にも明るい」(自民党議員)との評価を受けており、永田町では稀有な存在感を示している人物だ。

与謝野氏は、衆院東京1区選出の国会議員。同選挙区の海江田万里氏(民主党)に敗れ落選することもあったが、2005年の「郵政総選挙」では海江田氏に圧勝した。
名字からも分かる通り、詩人・与謝野晶子の孫。文学的センスを持つ議員だと評価されることも多い。

ここのところ「ポスト福田」の一人に挙げられている与謝野氏だが、その与謝野氏が本気で「ポスト福田」を狙っている可能性はどれくらいあるのだろうか?
与謝野氏が「ポスト福田」として神輿に乗せられるようなことがあれば、それは完全に「福田首相の後継」として、である。
福田政権の持つ「安定感」というイメージをそのままに引き継ぎ、福田政権では果たせなかった課題を解決する。
与謝野氏を「ポスト福田」の一人に挙げる人々は、100%福田政権支持勢力だといっていいだろう。

これに対抗するのが麻生太郎前幹事長と、麻生氏を支持する勢力だ。
次回総裁選時、麻生氏は完全に「反福田」を掲げ戦いを挑むだろうと考えられる。
麻生氏を支持する勢力として一番中心的な役割を担うのが、他でもない、麻生派だ。
昨日のエントリでも麻生派に触れたが、11日(金)、麻生派は派閥の政治資金パーティーを開いた。

「ポスト福田」最有力…麻生氏、足場固め着々

20080411-00000953-san-pol-thum-000.jpg(C)産経新聞

 福田康夫首相が内閣支持率の低迷にあえぐ中、「ポスト福田」の最有力候補とされる自民党の麻生太郎前幹事長の周辺が騒がしくなってきた。昨秋の総裁選後、地方行脚に精を出してきた麻生氏だが、今年に入り、月刊誌で税制などの政策論を次々に発表するなど活動を活発化。安倍晋三前首相との「A−Aライン」を軸に議員交流を続けており、各派領袖はその挙動が気になって仕方ないようだ。麻生氏が描く政局展望とは…。(大谷次郎)

 11日夜、都内のホテルで開かれた麻生派パーティーは2000人以上を集め、勢いを見せつけた。平成18年の結成当初15人だった所属議員も20人となった。

 伊吹文明幹事長「麻生氏は有力な総裁候補だが、いまの民主党では誰が首相になっても現状は簡単に解消できない。もうしばらく首相を支えてほしい」

 笹川堯衆院議運委員長「いざというときは支援したいが、モノには順番がある。柿が熟して落ちるまで待ってもらいたい。早過ぎると渋くて食えない」

 駆けつけた各派領袖級の祝辞は、称賛ははばかれると思ったのか、牽制(けんせい)球が相次いだ。森喜朗元首相も出席したが、あいさつはしなかった。

 麻生氏の夜の「過密スケジュール」は政界でも有名だが、最近はますます拍車をかけている。これまでと違うのは、先の総裁選で「麻生包囲網」を敷いた各派領袖級との会合が増えたことだ。

 今月8日夜にも都内で中川秀直元幹事長らと会談。関係が冷え切っていた古賀誠選対委員長らとも関係を修復しつつある。

 歳入関連法案や日銀総裁人事をめぐる窮状が続く福田政権に対し、麻生氏が反旗を掲げれば、政権は絶体絶命の危機を迎えることは間違いない。それだけに各派領袖は、麻生氏の腹を探りたいというのが本音だろう。「もしも」に備えて関係修復した方が得策との思いもあるようだ。

 麻生氏も「最近は不思議な会合が多くてね」と首をかしげながらも会合の申し出は拒まない。旧知の閣僚経験者は「あれだけ好き嫌いが激しい男がずいぶん大人になったものだ」と打ち明ける。

 ただ、麻生氏は、同僚議員に「卑怯(ひきょう)なマネをして政権を手に入れても仕方がない」と漏らしており、当面首相を支えていく姿勢に変わりはないようだ。民主党の小沢一郎代表相手に政権運営に苦しむ首相に直接電話をかけ、励ますこともしばしばだという。

 そう言いながらも次期総裁選を見据えて、足場固めは着々と進めている。最も重視するのは、中川昭一元政調会長、菅義偉元総務相、甘利明経産相ら各派NO2クラスとの関係で、若手・中堅にも交流を広げる。今月5日には安倍氏の地元・山口入りし、盟友関係をアピールした。

 4度目のチャレンジとなる次期総裁選は「横綱相撲で勝負したい」との思いがあるようだ。パーティーで麻生氏はきっぱり語った。

 「今後も精進し、再び挑戦したいと決意を新たにしている」

(11日、産経新聞)

「親福田」でも「反福田」でもない存在として「ポスト福田」の一人に名前が挙がっているのが、小池百合子元防衛相だ。
「女性初の首相」になるのではないかと揶揄されることの多い小池氏だが、今月1日午後には、衆院第一議員宿舎で「京都議定書目標達成議員連盟」の設立総会を開き、幹事長に就任した。

72709_c160.jpg(C)iza! ※1日の設立総会の風景。

そのことについては以前にも触れたが(詳しくはこちら)、この議連には会長として中川秀直元幹事長、名誉顧問として小泉純一郎元首相が参加するなど、「小池氏がポスト福田を狙っているのではないか!?」との声も聞かれる。

次期自民党総裁選で「こうなったら面白い」という展開は、与謝野氏VS麻生氏VS小池氏という展開だ。
「親福田」「反福田」「第三極」という分かりやすい構図での総裁選は、自民党史上かつてない注目を浴びる一戦となることだろう。
近く与謝野氏が著書を発売することで、この3氏は、一応全員が「政権公約」を発表したこととなる。
「自民党総裁選」は、日本国民全員の視線を自民党に向けさせる絶好のチャンスだ。この3者による対決ということになれば、マスコミもかなり派手に報道するだろう。

みなさまご存知のように、かつて、自民党が一度だけ野党だった時がある。1993年のことだ。
この時、「自民党総裁=総理大臣」という永田町の公式は、1955年の自民党結党以来、初めて覆された。この時に自民党総裁に就任したのが河野洋平氏(現衆院議長)だ。
2008年の現在、自民党は再び「野党」に転落するのではないかとささやかれている。
仮に自民党が野党となった時、私は、自民党復興のチャンスを握るのは小池氏以外に他はないと思っている。
つまり、野党・自民党時における「小池百合子総裁」という人事だ。ドイツのアンゲラ・メルケル首相やフランスのセゴレーヌ・ロワイヤル前大統領候補のように、「野党トップ」は女性であるほうが華やかなのである。
仮に自民党が野党に転落したとしても、「小池自民党」であれば「小沢民主党」をしのぐ国民的支持を得られるのではないか。私はそう思っている。

そういう意味では、「小池百合子総裁」というのは、自民党にとっての最後の切り札だ。たやすく切れるカードではない。
今後自民党が窮地に陥った時、その度にきっと「小池総裁待望論」が浮上してくるだろう。これはある意味「小泉元首相再待望論」の代替案でもある。
この時「小池総裁候補」を支持するメンバーの中核的存在となるのは、“小泉チルドレン”と呼ばれる議員たちだ。
「総裁候補」として中川昭一元政調会長、石原伸晃前政調会長らの名前が挙がるのは、これ以降の総裁選においてのこととなる。



<追記>

今日(12日)午前、福田康夫首相は「桜を見る会」を開き、束の間の休息を楽しんだが、もう一つ、おめでたいニュースが飛び込んできた。

<丸川珠代参院議員>大塚拓衆院議員と結婚へ

20080411-00000095-mai-soci-thum-000.jpg(C)毎日新聞

 自民党の丸川珠代参院議員(37)=東京選挙区=は11日の参院国対正副委員長会議に、同党の大塚拓衆院議員(34)=比例東京ブロック=と結婚することを報告した。今国会が予定通り6月15日に閉会すれば、翌16日に東京都内のホテルで披露宴を開くという。

 丸川氏は元テレビ朝日アナウンサー。昨年7月の参院選に安倍晋三首相(当時)の要請で立候補し、初当選した。大塚氏は05年の郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」。

(12日、毎日新聞)

あの丸川珠代参院議員が、小泉チルドレンである大塚拓衆院議員と婚約するとは、これは後藤田正純衆院議員と水野真紀さんの結婚と同じぐらい衝撃的なニュースである。
永田町、まさに「一寸先は闇」である。


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2008年04月11日

自民党・麻生派 狙うは「自力」での総裁選出馬

「ポスト福田」を狙う政治家あれば、「政権護持」を掲げダンマリを決め込む政治家あり。

<麻生派>2人入会 自前の派閥で出馬まで「あと一歩」

 自民党の麻生太郎前幹事長が会長を務める麻生派は10日の総会で、武藤容治衆院議員(岐阜3区)と長谷川大紋参院議員(茨城選挙区)の入会を了承し、所属議員数は20人となった。党総裁選には、本人を除く20人の推薦があれば立候補できる。「ポスト福田」をうかがう麻生氏が「あと一歩」で、自前の派閥だけで出馬できる環境を整えつつある。

 武藤氏、長谷川氏はともに当選1回。2人の入会で同派所属議員は衆院16人、参院4人となった。発足当時の07年1月から5人増えたことになる。同派の中堅議員は「勢力を拡大することで党内の政策論争も活発になり、麻生氏の存在感も出てくる」と語った。

 党の総裁公選規程は、立候補者について「党所属国会議員20人により推薦された者」と定めている。ただ同派は過去の総裁選で、選挙管理委員会に所属議員1人を出してきた。このため自前の派閥だけで推薦人20人を確保するには「あと2人の加入が必要」(同派幹部)という。【近藤大介】

(11日、毎日新聞)

「ポスト福田」を狙い、自民党総裁=総理大臣就任への執念を隠すことのない、自民党の麻生太郎前幹事長。
昨日(10日)の総会で、麻生氏が会長を務める「為公会」(麻生派)に2人の議員が新規加入することとなった。

1人は、岐阜3区選出の武藤容冶衆院議員。
父は農水相や外務相を歴任し、13期衆議院議員を務めた武藤嘉文氏。前回2005年の「郵政解散総選挙」で初当選を果たした。
この時当選した“小泉チルドレン”と呼ばれる議員で組織した「83会」の一員である。
政治的には、従軍慰安婦の問題は存在しなかったと考えるなど、保守派の議員である。

もう1人は、茨城選挙区選出の長谷川大紋(たもん)参院議員。
1974年に茨城県議会議員選挙に初当選して以降、連続9期を務め、県議会正副議長を歴任した。
前回2007年の参院選に自民党本部の公認を受け、初めて国政選挙に立候補。
選挙戦では安倍自民党が強い逆風を受ける中、民主候補に11万2000票の差を付け、初当選した。

自民党の総裁選に出馬するには、立候補する本人以外に20人の推薦人が必要となる。
今回、武藤氏と長谷川氏が麻生派に入会したことで、麻生派は麻生氏を含めて会員20名となった。
麻生派に「あと1名」加入すれば、麻生氏は自分の派閥の力だけで、つまり「自力」で立候補することができる。
ちなみに、これまで麻生氏は過去3回の自民党総裁選に出馬しているが、いずれも麻生派以外の議員から推薦を受けて立候補した。

ただ、麻生派からは過去に「選挙管理委員」が1人選出されているので、選挙の公正という観点から、麻生派が「自力」で麻生氏を総裁選に出馬させるためには、実際にはもう2人所属議員が必要となるという。
しかし、いずれにせよ、麻生氏が「自力」で総裁選に出馬するのは「秒読み」の段階に来たといっていいだろう。
事実、安倍晋三首相(当時)の突然の辞任によって行なわれた前回2007年の自民党総裁選で、党員票においては、麻生氏は福田康夫候補の得票を上回っている。
麻生氏への支持は俗に「アキバ人気」と呼ばれることもあるが、分かりやすい言葉でストレートに国民・有権者に語りかける麻生氏の姿勢は、幅広い層に好感を持たれている。



話は変わるが、今月15日告示、27日投開票の衆院山口2区補選は、政府・与党と民主党などの野党の対立を縮図化した「ガソリン代理戦争」であると言われている。
山口2区での民主党公認予定候補が過去に「暴言」を吐いたことは、このブログでもかつて触れた。
民主党は、山口2区の応援演説に小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の3人を送り込むことを考えているという。
どうやら民主党執行部は、人間としての資質を疑われるような左翼系候補を、この選挙で本気で勝たせようとしているらしい。
このことからも、民主党という政党の末期症状が伺えると思うのだが、いかがだろうか。

さて、「ガソリン代理戦争」といえば、福田首相が先月打ち出した「道路特定財源」の一般財源化問題である(詳しくはこちら)。
面白いのは、自民党の古賀誠選対委員長、二階俊博総務会長といった“道路族”と呼ばれる大物議員たちが、揃って「ダンマリ」を決め込んでいることだ。
普通なら、道路族の大物議員たちは「一般財源化、反対!」などと言いそうなものだが、今回そういう声は聞かれない。それはなぜか。

1つは、福田政権の支持率が低迷している今この時期に、自民党内が分裂するようになったら、今度こそ自民党の党勢が衰退してしまうという懸念からである。
2つ目に、「一般財源化」を打ち出した福田首相を生み出したのは、他でもない、古賀氏、二階氏ら自身だからである。
自分たちで作り上げた政権を自分たちで壊してしまっては、自分たちの居場所がなくなる。
小泉、安倍両政権下で“非主流派”扱いという冷遇を受けた古賀氏、二階氏らにとっては、せっかく“主流派”になった現在の時期に政権批判をするのは得策ではないという思惑があるのだろう。

もちろん、「一般財源化」といっても、ガソリン税暫定税率の内訳が100%道路関係以外の予算に回されるわけではない。
「一般財源化」と言いつつも、90%以上のガソリン税を道路関係費に回すことは可能なのだ。
古賀氏、二階氏ら“道路族”にとっては、こういう「名を捨てて実を取る」という戦略的視点も存在するだろう。



話題は、冒頭の麻生派の話に戻る。
麻生氏としては、自身が総理に就任した後は、中川昭一元政調会長に政権を“禅譲”することを画策している節がある(詳しくはこちら)。
「大宏池会構想」に乗らず、名実ともに「中宏池会」(古賀・谷垣派)を敵に回すことになった麻生派とその会長、麻生氏。
ボタ”という形で福田政権を誕生させた、安倍前首相。そして、「ポスト福田」を狙う麻生氏。この2人が密接に通じていることも、特筆しておかねばならないだろう。



<追記>

北京オリンピックの聖火リレー妨害について、一言言いたいことがある。
聖火ランナーにデモ行為を仕掛けることで「チベットに自由を!」との主張をすることは、理解できない方法というわけでもない。
挙句に、3重や4重にもなるランナーへの厳重警備である。これでは、何のために聖火リレーなどというものをしているのか意味が分からない。
聖火リレーなどしないほうがよっぽどマシである。今回の聖火リレーを通じて、北京オリンピックの異常性が露呈されていると言えよう。

しかし、私がどうかと思うのは、行き過ぎたデモ行為についてである。
口の周りに赤い塗料を塗って、わざと「血」に見せているデモ参加者を見ると、本当に情けない気持ちでいっぱいになる。
こんなことをしている限り、真の意味で「チベットに自由を!」などという主張が国際社会全般に真摯に受け止められることはないだろう。

中国政府がこれまでチベット民族にしてきたことはたしかに重大なことであるが、しかし、だからといって過激なデモで混乱を煽っていいということではない。
暴挙に暴挙で仕返しをするのは、野生の動物がする行為である。
理性や知性を持つ(とされる)人間としては、暴挙に対して冷静に、しかし着実に抗議する行為が求められよう。



<追記 その2>

私の大好きな活弁士・山崎バニラ嬢の独演会が、来る5月23日(金)、神奈川県横浜の「神奈川県民ホール」で開催される。
関東近県にお住まいの方で、時間に余裕のある方は、この機会にどうぞ是非。
※詳しくはこちら



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2008年04月09日

福田首相ついにマジギレ! 小沢民主党に不満爆発

冷酷なる永田町の紳士が、本音を吐き出した。

<党首討論>首相、懇願調で逆質問「日銀人事なぜ不同意か」

 福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表による党首討論が9日、行われた。福田首相は日銀人事が4度も否決されるなど、政策が決まらない弊害を強調、「日銀人事はなぜ不同意なのか。ガソリン税廃止による2.6兆円の財源不足をどうするのか、(人事など)民主党の誰とお話ししたら信用できるのか」などと逆質問を連発した。小沢代表が「総理の質問に答えたい」と笑みを浮かべながら余裕たっぷりに“答弁”し、立場が逆転したような討論となった。 

 福田首相は「(国会対策で)かわいそうなくらい苦労しているんですよ、審議を促進してほしい」と懇願調で協力を呼びかけ、ガソリン税の財源不足について小沢代表に質した。これに対し小沢代表は、道路特別会計に約1兆円の繰越金があることなどを指摘、「地方の皆さんは喜んでおり、政府の言うような混乱はなかった」と述べた。また、日銀人事については「日本のシステムは日銀の総裁、副総裁、その中に必ず(旧)大蔵省がポストを占めるという既得権益の中にあるから、それがいけないと言っている」などと持論を展開した。

(9日、毎日新聞)

国会では今日(9日)、自民党総裁である福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表による「党首討論」が行なわれた。
約3か月ぶりとなった今回の党首討論では、これまで飄々としたキャラクターだった福田首相が、小沢民主党への不満を爆発する展開となった。

 福田首相「100日ぶりの討論でございます。まあ100日間さまざまなことがございました。私ども国会運営については大変苦労しております。なかなか結論がでないということで、今もうですね、4月中旬になりましたけれども、まだ20年度の歳入法案が決まっていない。こういう状況でございまして、そのことについて私は本当に憂慮しております」

 「いまご質問のありました件でございますけれども、これには十分お答えしないといけないと思いますが、その前にですね、ひとつお尋ねしておきたいことがあります。ぜひお願いしたい。きょう実は決まったことなんですよ。日銀の人事の問題でございますけれども、これは本当に私は今回ではベストの選択ということでお願いしたのでありますが、(前財務省財務官の)渡辺博史氏を副総裁にする人事案が不同意に、まっ、こういうことになりました。私どもはこの日銀総裁人事についてはなかなかわかりにくいところがあるということがございます」

 「今回もなぜ不同意なのか、天下りがいけないということが主たる事情というように私は受け止めておるんでありますが、本当にそうなのか。これ天下り人事なのか適材適所の場合、かつて官僚であったものが、そのポストにつくということがそんなに悪いことなのかどうか。人材を活用しない国家なのかどうか。そういうところを一つお尋ねを、確認をさせていただきたい。こういう風に思います。このことについてはきょう、自民党、民主党幹事長会談が行われまして、両幹事長はですね、オープンに日銀人事について話し合い、民主党内の雰囲気などを政府に伝えたと。それに従って政府は人事案を国会に提案したが、民主党内で同意を得られない事情について、天下りを認めないという強い意志だったと、鳩山幹事長からご説明があった。こういう風なことなんでありましてですね、ぜひそういう適材適所と思ったその人物が不同意になったことについて代表からひとつ説明をもらいたい」


(産経新聞ウェブ記事より抜粋)

これまで小沢民主党との「対話路線」「協調路線」構築を模索してきた福田政権であるが、今回の党首討論では福田首相はついに“マジギレ”し、民主党への不信感をぶちまけた。

 福田首相「最後のお話から、最初にですね、日銀の話。これあのー、日銀というのはですね、誰でもできるというポストでもないと思うんですよ。じゃないでしょうか。やっぱりその特殊性というものはですね、目的、日銀法に書いてあるじゃないですか、中央銀行として銀行券を発行する、通貨および金融調節をするということですけどね、ですけどね、それはね、やっぱり、そういう目的をですね、これを考えていただいて、そして日銀法の第4条に、政府の経済政策の基本方針と整合的であると、政府と連絡に密にし、十分な意思疎通をはからなければいけない、ここまで書いてあるんですよ。で、そういう時にですね、どういう人材が適切かということは、私はこれ以上申し上げる必要はないと思いますけれども、それはね、既得権益にするとかそういったことがあってはいけない、特定の官庁がですね、その場所を占めてしまう。私は、それはね、おっしゃるとおりだと思います。賛成、大賛成ですよ。誰とか、やっぱり適材適所、人物本位、そのこともですね、お考えいただきたい」

 「もう1つ申し上げます。それはね、総裁副総裁2人3人、パッケージですよ。パッケージ、パッケージ人事です。これやっぱり、バランスをとらないといけないんででしてね、やっぱり、それぞれの分野で、十分な機能を発揮できるような、そういう体制をですね、総裁副総裁で行ってほしいと、こういう考え方がありましてですね、そのことを常に考えながら今まで人材を選んできたと。こういうことでありますので、ぜひこれはご理解いただきたい」

 「そして、もう1つ申し上げます。権力はですね、衆議院と参議院でわかれます。時代が違うんだと。予算を、予算をつくる前から、つくる時から相談しなさいと。こういうご趣旨でございましたけれど、しかしまあこれはですね、与野党協議ができれば、政策協議ができれば、十分にできるんですよ。ですから私は昨年10月以来、もうほんとに、何度も何度も、その政策協議をしたいということは、申し上げてきたんですよ。ですから、昨年の9、10月、冒頭ですけれども、小沢代表にお会いをして、お話ししましたねえ。あの時の代表のお気持ちというのは、まさにそういうことにあったんだろうと思いますよ。私はね、代表の気持ちはやっぱり、一緒になってやらなきゃできないということを考えてね、あの会談をセットされたと。こういうふうに思っていますので、その気持ちは今でも忘れてもらっては困るんですよ。あの会談以来ですね、あの会談以来、なかなかですね、うまく話し合いできるような機会がない。非常に残念なことと思います」

 「そして、1つひとつの大事なことについて、結論が遅いですよ、民主党、野党は。遅い。テロ法の時ですねえ、給油の新法だって、あれだって、2回国会を延長したんですよ。対案出してくださいと言いました。最後に出してこられました。だけど間に合わないですよね。この予算案の審議でもそうです、この日銀審議もそうです。私どもはね、本当にこの国会運営について、本当に苦労してますよ。それなかなかねえ、野党として結論を出せない、特にその中において民主党の結論がなかなか出ない。それ、本当に困っています。その点はですね、ぜひ政治を前進させるために、二権の一つをお持ちなんだから、二権の一つをお持ちなんだから、やっぱり政治に対する責任もあるんですから、同じように責任があるんだから、ですから、ぜひ前進するようにですね、国会運営もしていただきたい」

 「そして、誰とお話をすればですね、信用できるのか。そのことをですね、ぜひお示し、教えていただきたい。たいへん苦労してるんですよ。かわいそうなぐらい苦労してるんですよ。どうぞご理解いただきたいと思います。まあ、二権の一つを持っていらっしゃるということでですね、日銀人事も翻弄(ほんろう)されました。翻弄されたんですよ。そんな思いでおりますけどね、しかしもう人事権は政府にあるんであってですね、よっぽど変な人事をしないんであれば、それをお認めになるというのが、これは議会の、その国会人事の制度に、それをですね、一つの権力を握っているんだと言ってですね、あたかも人事権をフルに発動するかのごとき、もう4人も否定したんですから。不同意で」

 「そういうことはね、権力の乱用と言うんです。人事権の乱用と言うんです。私はね、やっぱりね、前に前進させるためには話し合いしましょう。ですから、この道路財源の一般財源化についても話し合いしたいということを申し上げているんですから、どうぞよろしくお願いいたします。これは一応、閣議決定は必要な時にいたしますけども、それはね、もし、もし、政府与党で決めてくれというのなら、これはいたしますけど、いたします。なるべく早くいたします。そしたら応じてくださいますか?」


(同上)

福田首相が「権力の乱用」とまで言い切った、民主党の4度に渡る“人事拒否”。
小沢氏の「鶴の一声」により、民主党は、渡辺博史前財務官・一橋大学大学院教授の副総裁起用案に不同意する方針を決めた。
この民主党執行部の動きに対して、民主党内には反発の意思を示す国会議員が3人現れた。

「執行部の判断、政局絡み」=造反・渡辺氏らが批判−日銀人事

 民主党の渡辺秀央参院議員は9日午前、渡辺博史日銀副総裁案に対し、参院本会議で党方針に反して賛成票を投じた理由について、記者団に「(党執行部は)組織の考え方を無視して政局絡みの判断をした」と述べ、同党の対応を批判した。

 同じく賛成した大江康弘氏も「今回の(執行部の)決定はおかしい。小沢一郎代表は、非常にかたくなで、何かに固執した中で決定した」と批判。また、もう一人の造反者である藤原正司氏は「いろいろ思うところがあった。押したボタンがすべてだ」と述べた。

 一方、採決で棄権扱いとなった犬塚直史氏は「(反対の)ボタンを押した」と述べ、機械の不具合だったとしている。

(9日、時事通信)

民主党内では、小沢氏が主導する「あまりに政局的」な日銀人事をめぐる動きに対して、根強い反対論が主張されていた。
党内で「小沢VS反小沢」の構図が確固たるものとして確立され、それはもはや溝を埋める、埋められないという次元の話ではなくなってきている。
それらを含めた民主党内の迷走ぶりを中国新聞が報じているので、ご紹介したい。

「戦闘モード」で不同意 「反小沢」の動き表面化も

 民主党が日銀人事で渡辺博史前財務官(58)の副総裁起用案に不同意を決めたのは、福田政権を徹底的に追い詰めようという「戦闘モード」(周辺)に入った小沢一郎代表の意向を尊重せざるを得なかったとの事情がある。しかし党内には、小沢氏に距離を置くグループを含め渡辺氏容認論も広がっていただけに、これをきっかけに秋の代表選に向けて「反小沢」の動きが表面化する可能性も否定できない。

 鳩山由紀夫幹事長は方針決定後、記者団に「小沢代表の下で政権取りに向かう戦いの中で、天下り禁止の大きな錦の御旗を掲げる方が国民に理解されるということになった。民主党の考えは、官僚主導ではなく民主導の国家であることを示す」と強調した。

 渡辺副総裁案をめぐっては、日銀問題に早期に決着をつけたい鳩山氏と、あくまで与党との対決姿勢を貫きたい山岡賢次国対委員長との路線対立のあおりで”迷走”し、八日まで賛否が決められなかった。

 当初は党内議論の結果に従う姿勢を見せていた小沢氏だったが、六日のテレビ番組で「天下り禁止」を理由に渡辺氏起用に否定的見解を表明。周辺は「実は今回は実質的に五回目の提示で、すべてに財務官僚が入っていた」と明かし、小沢氏が財務官僚にこだわる首相の姿勢に反発したことをにじませた。

 ただこれで党内が二分すれば、民主党の政権奪取戦略は崩壊する。そこで小沢氏は八日夕、党本部で鳩山氏と一対一で会談し「政府、自民党のことで党が割れてはいけない。一致結束だ」と方針転換を促した。

 小沢氏にとっては渡辺副総裁容認に押される形で、自らが「賛成」に転じれば「反小沢」勢力に勢いをつかせかねないとの懸念もあったようだ。

 短期的には、九日の参院本会議採決で「造反」も予想されるが、「最小限に食い止められる」(幹部)との見通しが立ったことも最終的な小沢氏の決断を後押しした。ただ、長期的な「小沢VS反小沢」の党内力学の変化については確かな見通しを持っているわけではない。

(9日、中国新聞)

少し話が前後するが、福田首相と小沢代表による「党首討論」を受け、町村信孝官房長官は「聞き応えのあるものだった」とコメントしている。
少し長くなるが、小沢民主党の不条理というか明白な矛盾について指摘しているので、町村長官の会見録を引用したい。

【官房長官会見】「党首討論聞きごたえあった」

 町村信孝官房長官は9日午後の記者会見で、同日行われた自民党総裁の福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表の党首討論について「久しぶりの党首討論で、なかなか聞きごたえがあった。首相も随分、自身の考えを明確に述べていた」と述べた。会見の詳細は以下の通り。

【日銀総裁人事】

 「先ほどの衆院本会議で日銀総裁が正式に決定をされました。きょう5時半過ぎ、5時40分ぐらいでしょうか。辞令を交付するということになっています。総裁、副総裁の件については、先ほどかなり申し上げました。追加して私から申し上げることはございません」

【党首討論】

 「今、党首討論が行われました。久しぶりの党首討論でなかなか聞きごたえがあったかなあという印象を持っております。総理も随分、ご自身のお考えを明確にお述べになった、こう思っております。日銀の問題、道路問題、それから年金、チベットと、的確なお答えをしておられたなあと、こう思います。小沢さんのほうは、何か日銀のことは天下り一般みたいにですね、極めて総論的な答えであって、何ら答えていない。2・6兆円穴が開くことについても答えていないというのは残念だったなというふうに思っております。そんな印象を持ったということだけを申し述べておきます」

 −−党首討論は総理がかなりの決意で臨んだという印象を持ったが、これまでになく明確な口調だった。きょうの討論にあたって、官邸としてはどういうことを浮き彫りにすることをねらって挑んだのか

 「わがほうだけの考え方で進められるわけではないわけでありまして、基本的にはまず、最初に質問する小沢代表のほうが問題設定ができるという構造にはなっているわけですが、それでも主要な問題について、総理の考えはきちんと述べておられたと、こう思いますし、また、あちら方も触れたくなかったであろう日銀問題をしっかりといわれたのはよかったんだろうと思います」

 −−小沢さんのほうに日銀の質問はなかったが、あえて総理から持ち出した。日銀問題についての考え方の違いを明確にしようというのは当初からの方針だったのか

 「それはそういうお考えが総理におありになったから、ああいう問題設定をされたわけで、しかも、きょうのことですからね」

 −−党首討論の中で、小沢代表が日銀の正副総裁ポストについて財務省の既得権益になっているという考えを述べたが、これについてはどのように考えるか

 「日銀のポストが既得権益だと。権益がありますか。何か。そこに財務省の人が行って、何か財務省が得ることがありますか? 既得権益。もし、あるとすれば、人を送り込み、そこに補助金等が流れ込み、等々のことがあればね。それは既得権益という言い方が成り立つかもしれませんけれども、財務省出身で立派な人がその人格、識見をかわれて金融政策にタッチすることが、なぜそれを既得権益という言葉をあえて使うのか。個別の問題をああやって一般化して、結局焦点をぼやかしてしまう。レトリックでしかないなと私は思います」

 −−先ほどの党首討論だが、総理から小沢代表に質問する形があった。側で見ていて、討論の進め方についてはどのように感じたか

 「小沢総理はあの制度を導入されることに大変熱心でおられた方であります。イギリスまで確か行って、見られたご経験があるはずであります。私もテレビでしか、そのイギリスのやり取りを見たことはございませんが、あれをごらんになって分かるとおり、イギリスではですよ。どちらかが、要するに野党の党首が一方的に質問するという形ではないんですね。お互いに自分の意見を言い、そしてそれに対して相手が意見を言う。クエスチョンタイムという言い方が、だから間違っているわけでありまして、党首討論なんですね。そこのところを小沢さんは、なんで私が質問を受けるのかといわれたので、もう数年、10年近く前のことだから、小沢さんはもう、お忘れになっているのかもしれませんけれども、まことに不思議な思いがしました。あれは討論です。クエスチョンタイムではないんです。討論する時間。だから、自分の意見を言って、あなたどうですかというやり方が本来のあり方。福田総理はそれをなさっている。小沢さんはただ質問。たとえば、チベットの問題だってですね、いい問題提起だと思いますが、ただ質問をするのではなくて、自分はこれについてどう考える。あなたはどうですかと言わなければですね、本当の討論にならないんだと僕は思いますね。むしろ、福田総理が本来の党首討論にふさわしいやり方でやっておられたのではなかろうかと、私はそう思います。日銀問題を提起されたけれども、日銀問題はこうだと自分で言われてから、あなたどう考えますかというふうにされましたでしょ。あれが本来の姿ではないのかと私は理解しております。イギリスでは少なくともそうやっていると思います」

 −−大連立の党首会談からいろいろ水面下のいろいろな交渉があったのかもしれませんが、党首討論はきょう2回目だ。この間、与野党のいろいろな交渉がある一方で、表の議論が少ないのではないかという指摘があったがきょう実現した。今後、長官としては党首討論をどんどん表で議論していったほうがいいと考えるか

 「党首討論のあり方については、いろんな議論があると思います。確か日本があの制度を導入するために勉強に行った方々の話を私は記憶しておりますけれども、イギリスでは正直言って、あの制度をあまり評価していない。できれば止めたいと思っているのに、日本はこの制度を始めるんですかと言ってですね、逆にびっくりした反応がイギリスの議員からあったという話を私は当時、行かれた方から聞いたことがありました。でありますから、ああいうやり方が本当に意味があるのかどうかということは、それはそれでいろいろ議論があっていいんだろうと思います。しかし、実際、総理大臣がこれだけ国会に出て、本会議であれ、各委員会であれ。これだけ一国のリーダーがですね、国会でいろいろな質問を受けるという国は世界でもまれな国であります。たぶん、唯一かもしれません。まあ、世界中の国を僕は知っているわけではありませんけれどもね。ですから、総理大臣の考え方というのはありとあらゆる機会に、その法案と関係ないことも含めて、予算委員会なんかまさにそうですね。特定の議題で決まっていませんから。総理大臣の考えというのは随分出されております。逆に野党党首の考え方というのは聞くチャンスが少ない。そういう意味で、私は貴重な時間なのかなとさえ思ったりしております。しかも一定のルールがありまして、予算委員会、あるいは本会議等で総理が出た週は、あまりにも加重になるから、それ以外は出ないというルールがあります。それもあってずっと行われてこなかった。なぜかというと、総理が毎週、毎日、予算委員会中ですから出て行ってまいりましょ。それもあってですね、実際開催される回数が少なかったというのが実態ではないのかなと私は思います」

(産経新聞ウェブ記事より抜粋)

そんな中、今日午後、民主党の山岡賢次国対委員長が、先述の渡辺一橋大学大学院教授と昨日(8日)に電話で連絡を取ったのではないかとの情報が入った。
これを受けて自民党の笹川尭・議院運営委員長は「(日銀副総裁人事は)国会の同意人事だということだから。プライベートに連絡を取っていたというのでは、問題があるかもしれない」と懸念を示した。
山岡国対委員長というのは、小沢氏の少なくとも“最新の側近”である。
小沢氏の“側近”はどんどんどんどん小沢氏の元を離れていくというのが永田町の常識であるが、これについて、かつて“小沢氏の側近”であった、自民党の船田元衆院議員はこんなことを言っていた。

 「小沢氏に少しでも異議を申し立てると、すぐに小沢氏は不機嫌になり、連絡を取れないようにする。その間に小沢氏は“新しい側近”を用意し、その存在をもって初めて、自分自身が側近ではなくなったんだということを知らされる」

小沢氏に終始一貫して仕える存在というのは、存在しない。それは、小沢氏が自己中心的な行動を取る政治家である証左だといえよう。
その「自己中心的な行動」は、小沢氏周辺の人間関係に影響を与えるどころか、時には日本という国家全体に大きな悪影響を及ぼした。これは紛れもない事実である。

ついに小沢氏に対して“マジギレ”した福田首相。
自民党と民主党がもはや協調路線を取ることが不可能であることが示されたと同時に、永田町から“小沢的なもの”(C)鳩山由紀夫・民主党幹事長 を抹殺するチャンスが到来したことを感じさせられる。
今度こそ、このチャンスを有効活用せねばならない。

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2008年04月05日

夜桜、美術館… 急な外出が増えた福田首相

全日本国民の59%から不支持を受けても、精神力ある人間はひるまない。

福田内閣支持率、23.8%と最低記録更新 安倍内閣末期の水準まで下落 FNN世論調査

 ガソリン税の暫定税率期限切れを受けたFNNの世論調査で、福田内閣の支持率は23.8%と最低記録を更新し、安倍内閣末期の水準まで落ち込んだ。

 3日までの2日間、全国の有権者1,000人に電話で行った調査によると、福田内閣を「支持する」人は、前回より4.9ポイント減って23.8%、「支持しない」は、6.8ポイント増えて59.0%となった。

 内閣支持率が4分の1を割り込むのは、2007年9月の安倍内閣の退陣時以来となる。

 福田政権が続くと思う期間では、「次の衆院選前後」が43.2%、「長くて数カ月」が27.5%、現在の任期満了にあたる「2009年秋ごろまで」が18.8%と、初めて2割を割り込んだ。

 福田康夫首相は3日夜、「私どもも、よく(暫定税率を)説明をしてまいらなければいけないと思っております」と述べた。

 年度末での暫定税率の期限切れについて評価を聞いたところ、「ガソリン価格が下がり、良い」とした人は71.8%と7割を超えたが、「衆院選で信を問うべき」が56.0%、「財源不足が生じ、良くない」が55.7%、「ガソリン価格で混乱が生じ、良くない」が52.0%と5割を超えた。

 町村信孝官房長官は「(ガソリンは)誰だって安い方がいいに決まっている。しかし、冷静に考えれば、やはり財源不足はまずい。そこが、わたしはたぶん、冷静な判断なのではないかなと」と述べた。

 暫定税率については、無条件で「復活させるべき」とする人は9.8%と1割に満たないが、政府与党が検討している衆議院での再可決については、「賛成」が31.4%に対して、「反対」が50.6%で、福田首相が打ち出した2009年度から道路関係以外にも使えるようにする「一般財源化」には、63.9%が賛成している。

 衆参で多数が違う「ねじれ国会」の現状には、61.0%が「問題がある」と指摘し、「優先すべき打開策」では、「与野党の積極的な協議」が27.7%と最も多かった。

 この「税制関連法案」と「日銀総裁人事」についての「混乱の責任」を聞いたところ、どちらも「政府与党と野党に同じくらい責任がある」と見る人が一番多かった。

 そのためか、政党支持率は自民・民主両党ともに0.4%減と、微減となっている。

 民主党の鳩山 由紀夫幹事長は「福田政権末期症状と、指導力がまったく発揮できていないと。民主党の声をもっと素直に聞けば、政権運営が楽にできるのに」述べた。

 自民党の伊吹文明幹事長は「どなたがやっても、わたしは闊達(かったつ)な政権運営はできない」と述べた。

 あえて、「今、首相に最もふさわしい人」を聞いたところ、福田首相が6.0%、民主党の小沢一郎代表がほぼ2倍の11.4%の支持を集めたが、麻生太郎前幹事長が15.9%、さらに小泉 純一郎元首相が21.9%と上回り、最も多い回答は「ふさわしい人はいない」で26.4%だった。

(5日、FNN-NEWS.COM)

ガソリン税の暫定税率期限切れを受け、FNN(フジ・ニュースネットワーク)は緊急世論調査を実施した。
結果、福田内閣の支持率は23.8%と過去最低記録を更新し、安倍晋三前内閣末期の水準まで落ち込んだ。
この世論調査について、福田首相は「それはそういうことで、そういう結果が出たということでございまして、私から何か申し上げるものは何もございません」と述べた。

昨日(4日)の国会本会議では、民主党の大塚耕平参院議員が福田首相を「オオカミ少年」呼ばわりしていた。
ネガティブキャンペーンを展開するのが野党の至上命題とはいえ、民主党の一部議員による政府・与党批判の中には、あまりにも内容軽薄で下劣なものが多い。
「オオカミ少年」呼ばわりはまだ良いとして、私が特に下劣だと思ったのは、民主党議員からの「オオカミ少年!」「オオカミ老人!」との野次だ。

かつて、民主党には永田寿康衆院議員という議員が所属していたが、この永田議員(当時)は、国会本会議で登壇している松浪健四郎衆院議員(現・文科副大臣)に対して、非常に低俗下劣な野次を飛ばした。
あまりに低俗なのでその文章を書くことすらためらわれるのだが、内容的には、当時松浪議員が所属していた「保守党」の扇千景党首(当時)と松波氏がまるで破廉恥な関係を持っているかのような野次であった。
この時、衆院懲罰委員会は、たしか永田議員に対して「厳重注意」などの処分を課したと記憶しているが、民主党にはそういう類の“あまりに下劣な野次”を連発するような議員が少なくない。
公明党の丸谷佳織衆院議員も、数年前の取材時に「民主党側の議員席から、度々ひどい野次を聞く」と話していた。

福田首相に対して「オオカミ老人!」との野次を発した議員が誰であったか、声を聞いた限りでは、私は判断することはできなかった。
他人の年齢を嘲笑の種にするなどという行為は、与党・野党の立場に関係なく敬遠されるべき行為だろう。
民主党がこういう野次を飛ばす政党である限り、とてもでないが民主党は「教育政策」を語る資格を持ち得ないだろう。

3日夜、福田首相は夜桜見物を兼ねて、知人宅へ外出した。総理就任以降、福田首相にとって、このような“突然の外出”は過去に例のないことである。
4日午後には、国会後に都内の美術館を訪れ、桜を描いた絵画を集めた絵画展を見学した。
美術館関係者の話によると、福田首相は「弥勒菩薩のかたわらに桜が咲いている」という日本画の前で立ち止まり、しばらく眺めていたという。

私はいつも思うのだが、「批判を受ける側」の人間には、非常に大きな精神力が必要とされる。
「オオカミ老人!」などという野次を浴び、記者から嫌味な質問を受けても、時にニコニコして闊達に官邸内を歩き回る福田首相は、きっと相当の精神力を持っている人物に違いない。
かつて小泉純一郎元首相は、安倍前首相に対し、間接的にではあるが「『鈍感力』が大事だよ」とアドバイスの言葉を贈ったことがあった。
「鈍感力」というのは作家・渡辺淳一氏の著書の題名であるが、政府・与党の幹部には、この「鈍感力」が大いに必要とされるだろう。

数年前に道路公団総裁人事をめぐるニュースが注目を浴びた時、国会の国交委員会や予算委員会で、石原伸晃国交相(当時)は多くの野次を浴びていた。
その時にそれらの野次を一切無視し、何も聞こえないかのごとく悠然と答弁する石原氏の姿が今でも記憶に残っている。
今回「オオカミ老人!」という野次を受けても、平静を保って答弁をする福田首相の姿を見て、数年前の石原氏の姿を思い出した。



さて、福田首相は4日午後、自民党の水野賢一衆院議員ら与党若手議員が立ち上げた議員連盟「福田提案を支持し一般財源化を実現する会」のメンバー約30人と官邸で会った。
会談の場で、自らが提案した道路特定財源の2009年度からの一般財源化について「必ず実現する」と強調。
その上で、道路整備の在り方や一般財源化後の予算配分分野などについて検討を始めるよう指示した。

福田首相の「一般財源化」表明との英断を受けての水野議員ら与党若手議員の動きは、非常に頼もしい。
「小泉チルドレン」などと揶揄されてきた自民党の新人議員だが、山内康一衆院議員などは「郵政造反組の復党反対」を主張する自民党議員の中心的存在として、若手議員でありながら非常に頼もしい活動を行なっている。
自民党の若手議員には小沢一郎批判を活発にやってもらいたいと思うとともに、全力で福田政権を支えていってほしい。



<追記>

テレビ東京系列で、今日から『週刊ニュース新書』(毎週土曜日午前11時30分〜12時25分)という新しいスタイルの報道番組が始まった。
約5年間の歴史に及ぶ『ワールドビジネスサテライト 土曜版』は、先週の放送をもって終了したが、その代わりに(?)この番組をご覧いただければ、と思う。

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2008年04月01日

小泉元首相の“影”が永田町を覆っている

名秘書なき今、日本政治史に残る宰相は何を目論んでいるのか。

温室効果ガス削減:「京都」目標達成へ議連 小泉名誉顧問、小池幹事長

 先進国に温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の約束期間が始まる1日、自民、公明両党の有力議員が「京都議定書の目標達成議連」(仮称)を発足させることが明らかになった。

 名誉顧問には小泉純一郎元首相が就任する予定で、政治活動を本格的に再開するとの憶測を呼びそうだ。会長は中川秀直自民党元幹事長、会長代理は浜四津敏子公明党代表代行、幹事長は小池百合子元防衛相が務める。

(1日、毎日新聞)

小池百合子元防衛相のことについては後日改めて書くとして、小泉純一郎元首相といえば、首相退任時には「イタリア移住か?」「再婚か?」などの噂も聞かれたが、森喜朗元首相ら同様、総理は辞めても衆院議員職を辞めずにいる。
2006年11月には、自民党の国会議員らで組織する「改革加速議員連盟」の顧問に就任。
2007年3月には、奥田碩・前日本経団連会長が会長を務めるシンクタンク「国際公共政策研究センター」の顧問に就任した。

しかし、首相退任後、小泉元首相は政界の表舞台ではほとんど動きを見せず、メディアへの露出も一切行なっていない。
「劇場型政治」を主導した政治家らしからぬ、退任後の静かな動きだ。
小泉元首相が政治家としての動きを再始動するという話は、「国際公共政策研究センター」顧問に就任した際にもささやかれた。
今朝の毎日新聞の記事も、同様に、この度発足する「京都議定書の目標達成議連」(仮称)名誉顧問就任をきっかけに、政治家としての活動を再始動するというような論調だ。

はたして、小泉元首相が「再び動く」時代は、今後到来してくるのだろうか?
支持率が低迷する福田康夫政権下、かねがねからどこからとなく主張されてきた「小泉再登板待望論」は、その勢力を弱めることはないだろう。
しかし、小泉元首相に関する事実として決定的に大きいのは、昨年(2007年)9月に飯島勲元首相秘書官が、小泉元首相に辞表を提出し、小泉氏個人の議員事務所を離れていることだ。
小泉政権を陰で操作してきたともいわれる飯島氏の存在がない今、小泉元首相は、仮に再び政治活動を本格させるとして、どのような動きを見せるのであろうか。

小泉元首相をめぐっては、昨日(3月31日)に産経新聞が一つのニュースを伝えている。
26日夜、都内の料亭にて、小泉元首相が自民党の山崎拓前副総裁、中谷元元防衛庁長官と会食したというニュースだ。

小泉元首相動く、道路特定財源「修正協議を」

 小泉純一郎元首相は26日夜、都内の料亭で自民党の山崎拓元副総裁と会食した。小泉氏は道路特定財源の揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を含む歳入関連法案について「見直しの方向で処理すべきだ。与野党の幹事長、政調会長レベルで修正協議をしたらいい」と述べ、野党と修正協議を行うべきだとの考えを改めて示した。

 北朝鮮政策に関しては「国交正常化に向けて積極的に取り組む時期だ」と指摘。福田政権に対して「改革を進めていく正念場なので支えていきたい」と述べた。

 会談には中谷元元防衛庁長官も同席した。

(3月31日、産経新聞)

小泉元首相と山崎前副総裁をつなぐ大きなキーワードの一つは、間違いなく「対北朝鮮政策」だ。
日本が北朝鮮と仮に今後国交を正常化するようなことがあったら、その時に小泉元首相は、必ずや「国交正常化に向けての最初の一歩を踏み出した人物」との評価を受けることになるだろう。
事実、2006年12月にも小泉元首相は山崎前副総裁と会食し、この席では山崎氏が「3度目の訪朝をしてはどうか?」とけしかけたりしている(詳しくはこちら)。
山崎前副総裁としても、対北朝鮮政策がらみで実績を上げられる人物は自分しかいないと確信しているだろう。

現在、衆議院において与党が3分の2以上の議席を獲得しているのは、間違いなく小泉元首相の功績だ。
歴史的な長期政権の後、安倍晋三前政権は“国民的人気”の声むなしく、わずか1年で終わりを迎えた。
はたしてこの福田政権が今後どこまで持続を可能にするのかは即断しかねるが、少なくとも今後十数年間、小泉元首相の“影”が永田町を覆うだろう。

<政治>小沢氏、メタボ検診に引っかかる

 民主党の小沢一郎代表は、1日、都内の病院でメタボリック検診を受診し、重度のメタボリックシンドローム患者と認定された。

 小沢氏のウエストは135cm。検診に携わった看護士によると、小沢氏はデベソだったという。今後小沢氏は、医師の指導のもと体質改善を迫られる。

 一報を受けた同党の鳩山由紀夫幹事長は「誠に遺憾。うちの弟の友人の友人が医者なので、早急に相談したい」と語った。

 福岡政行・白鴎大学教授の話「メタボな政治家は珍しくない。かつては吉田茂(元首相)もメタボだった。私もメタボである。おまけに、ハゲでありメガネである」

(1日、チチブスポーツ)

今日からは各自治体、各企業でも「メタボ検診」が始まった。
私は「太っているのも個性」だと思う。その個性を国家的に壊滅しようというのは、いささか過激すぎるのではないか。

以前、某テレビ番組で女優の秋野暢子さんが「太っている人をテレビに出すな!」と主張し、品川庄司の片割れのお母様が賛同なさっていたが、私はこの時にひどく怒ったのを覚えている。
幸いなことに私自身は肥満体型ではないのだが、太っている人をテレビ画面から除外するというのは、一種の「差別」であり「いじめ助長」である。
その番組を見て以来、私は秋野さんの出演するテレビ番組は一切見ないことにしている。

以上、虚々実々な4月1日の「日本東京」であった。

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posted by Author at 16:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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