2008年06月29日

安倍&麻生がかき乱す… 町村派の“ポスト福田”レース

コスタリカ方式全廃といっても、なかなか簡単な話ではない。

<自民・町村派>ポスト福田にらみ不協和音…実力者多く

 自民党最大派閥である町村派の不協和音が、福田康夫首相の政権運営に影を落としている。同派では、中川秀直元幹事長が「政権獲得を目指している」との観測が浮上しているほか、安倍晋三前首相が「ポスト福田」をうかがう麻生太郎前幹事長と連携。政権を支えるはずの派内に足並みの乱れが表面化しつつあるためだ。首相が内閣改造を「白紙」と繰り返すことについても「改造で町村派に亀裂を生みかねず、ためらっているのではないか」(古賀派幹部)との声が出ている。

 町村派は福田首相の出身派閥で、衆参合わせて88人。00年以来、森喜朗氏、小泉純一郎氏、安倍氏、福田氏と4代続けて首相を輩出した。ただ、首相、幹事長経験のある実力者が増えたことで、派内運営の難しさが強まっていたのも事実だ。

 町村派の最高顧問を務める森氏は26日、訪問先のスウェーデンで同行記者団に、町村派について「ポスト福田(の動き)があるとみられることをしてはいけない」と述べ、首相後継をうかがう動きへの不快感を示した。

 首相の後見役とされる森氏の不満の矛先は、中川氏に向けたものとみられる。派内に約30人を集める勉強会を発足させ、主導権確保と受け取られる行動を表立って取るなど、急速に存在感を高めているためだ。中川氏は、同派を離脱しているものの影響力を残す小泉氏との関係を深めている。

 中川氏が行動を先鋭化させるのは、中川氏と並んで同派代表世話人を務める町村信孝官房長官の存在がある。首相が内閣改造に踏み切った場合、党内で町村氏の去就に関心が集まる背景にも、この「派内力学」がある。党四役の一人は「町村氏が閣外に去って閥務に専念しようとすれば、中川氏との主導権争いで町村派は分裂しかねない」との見立てを示す。

 一方、米国が北朝鮮のテロ支援国家指定解除を議会に通告したことも、懸念材料の一つだ。首相就任で同派を離れ、今年3月に復帰した安倍氏は27日、記者団に「拉致問題が前進していない中での解除(着手)は本当に残念だ」と発言。圧力重視の対北朝鮮外交を打ち出してきた経緯があるだけに、拉致問題の進展が見込めない場合、福田政権批判に転じる可能性がある。

 安倍氏は首相時代に外相、幹事長として支えてくれた麻生氏に恩義を感じており、次期総裁選で麻生氏を支持する構えだ。【犬飼直幸、近藤大介】

(29日、毎日新聞)

日本が議長国を務める北海道・洞爺湖サミットを目前に控えた今日(29日)の毎日新聞朝刊2面に、自民党・町村派の“ポスト福田”レースに関する記事が掲載されていた。
このブログ的には、取り立てて新しい情報は、この記事には載っていない。過去にこのブログで取り上げたエントリと同程度の内容が記事に書いてある。

2008年5月20日:「ポスト福田が決まらない」 自民党・町村派の憂鬱
2008年6月7日:町村派内で繰り広げられる“ポスト福田”神経戦

町村派内では、町村信孝官房長官と中川秀直元幹事長、そして小池百合子元防衛相の3人が、派手の総裁候補になるのを目指して“神経戦”を展開している。
この流れとは別に、町村派の一員である安倍晋三前首相は、麻生派の麻生太郎前幹事長と連携を密にし、「麻生総裁」実現を目論んでいる。
加えて書けば、その麻生氏は、自身が政権を担当した後は、中川昭一元政調会長に政権を禅譲する腹積もりでいるのだ。

さて、そんな町村派の“一応”トップである町村官房長官は、今朝の『報道2001』(フジテレビ)に出演し、米国による対北朝鮮テロ支援国家指定解除について、次のように述べた。

町村官房長官「テロ指定だけが北に対する手段ではない」

 町村信孝官房長官がフジテレビの番組「報道2001」に出演し、北海道洞爺湖サミットの展望や米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除が日本人拉致問題に与える影響などについて語った。

 −−サミットでは温室効果ガスの削減について具体的に合意できるか

 「今、各国代表が最終的な文言のすり合わせをしている。前回のハイリゲンダムサミットより一歩進んだ形にしなければならない」

 −−2050年までに温室効果ガスを60〜80%削減する「福田ビジョン」は実現可能か

 「思い切った技術開発がないとできない。そのために革新的・創造的プログラムに技術開発予算を相当投入しつつあるが、まだまだなので、思い切ってやる」

 −−米国の対北朝鮮テロ支援国家指定解除で拉致被害者の家族が不安を訴えているが

 「テロ支援国家指定だけが北朝鮮に対する手段ではない。米国は国連決議に基づく制裁をやっているし、日本も輸出入の禁止については何とも言っていないし、人道支援もまだやっていない。北朝鮮が何よりも欲しがっているのは日本の技術と相当のお金なのだから、そういう手段をきちんと持っていることは認識してほしい」

(29日、産経新聞)

自民党政局をめぐっては、復党議員の入り乱れる自民党を象徴するかのごとき「コスタリカ方式制」という選挙制度について、これを廃止するという大きなニュースも伝わってきた。
これまで選挙区ごとの不都合を「コスタリカ方式」で、その場しのぎながらも解決してきた自民党だが、今後はこの制度を全廃するという決断に達したようだ。

<自民党>「コスタリカ方式」全廃の方針 次期衆院選

 自民党は28日、次期衆院選に向け、同じ選挙区の現職2人が小選挙区と比例代表で交互に立候補する「コスタリカ方式」を全廃する方針を固めた。2人の後援会が統一されないため選挙基盤が強化できないことや、比例代表に回った候補が名簿上位で優遇され、同じ比例ブロック内の小選挙区候補の比例復活当選の可能性を低くすることが理由だ。同党選対幹部は「衆院選で勝てる候補を優先し、党のためにならないコスタリカはもう残さない」と明言した。

 同方式は、96年の衆院選で中選挙区から小選挙区制度に切り替わった際、現職同士の調整がつかずに「特例措置」として導入。96年から続いているのは群馬1区だけだが、その後の入復党などで新たに導入した選挙区が増え、現在は8選挙区。

 しかし、比例組を優遇するため、他の小選挙区候補からの批判が強い。自民党は、今年4月の衆院山口2区補選などでの敗北で危機感を募らせており、同方式を全廃して比例復活の可能性を高めることで小選挙区候補に全力を出させ、比例票の底上げも図る考えだ。

 既に党神奈川県連は今月24日、神奈川12区の同方式廃止を決定した。この選挙区では、05年衆院選(郵政選挙)の際、同党の桜井郁三氏が小選挙区に、江崎洋一郎氏が比例代表南関東ブロックに立候補し、次期衆院選では交代するとの協定を結んだ。今回の決定に江崎氏は強く反発している。

 同区以外の7選挙区も、党の世論調査などにより、勝てる可能性の高い候補を小選挙区で公認する方針。公認から漏れた議員の処遇は衆院選直前まで決めないが、党への貢献など「特別の理由」があれば「総裁枠」などで比例名簿への登載を検討し、その場合もコスタリカ方式にしない案などが検討されている。【西田進一郎】

(29日、毎日新聞)

ただし、2005年衆院選での猪口邦子衆院議員(比例東京ブロック)のような「比例純粋候補」も存在しているから、事は必ずしも単純ではない。
今後も党内調整が必要であることは、言うまでもないだろう。

最後に、海外の話題である。
「強制参加型」選挙制度を強行するジンバブエのムガベ政権。
米ブッシュ政権はこれに強く抗議し、国連での厳しい経済制裁を要求している。
ジンバブエ国民は一切の自由を政府に強奪され、民間人の死者・負傷者も多数出ている。まさに危機的状況だ。

「投票に行くのが義務」である選挙など、民主主義国家にあっては断じて容認されるべきものではない。
以前、民主党の菅直人代表代行は、聴衆の面前で「国民は必ず選挙に行くべきだ! なんだったら、投票に行くのを義務にしてもよい」というようなことを言っていた。
民主党から参院選に立候補し、その後辞職した大橋巨泉氏は、自著の中でこの菅氏発言を批判していて、その部分の記述にだけは共感した記憶がある。

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2008年06月22日

天才女優「エド・はるみ」と、白痴キャスター「山本モナ」

苦節乗り越え、彼女に春が来た。

<エド・はるみ>“グー”は封印 代わりに「ニュー!」 サッポロビール新商品発表会

 お笑いタレントのエド・はるみさん(44)がイメージガールを務める「サッポロ 北海道生搾りみがき麦」のCM発表会が9日、東京都内で行われた。新CMで共演する国際弁護士・八代英輝さん(43)、タレントで日本ビーチバレー連盟会長の川合俊一さん(45)と共にステージに立ったエドさんは、得意の「グー」のポーズを封印し、代わりに「New(ニュー)」のポーズを披露。「キャンペーンガールに選ばれたことで、そこはやはり『New』を押していきたい。これもやはり、使命でございますから」と“キャンペーンガール”の心得を語っていた。

 エドさんは、味の原点となる「みがき麦」を20%増量し、新しくなった商品にひっかけて、「常に自分を磨いていきたいと思っておりますが、怠け心が出ることもございます。ちょっと甘えん坊の自分がライバルです」と笑顔で語った。また、「楽しいことを思い出して、美味しい『生絞りみがき麦』を飲んで、自然と出てしまうスマイリン“グー”でございます」と、封印したはずの決めゼリフがでて会場を沸かせる一幕も。

 普段はグラス2〜3杯程度というエドさんは、「グラスの水滴を指でぬぐいながら、あふれ出る想いを感じ、日々の幸せを感じる、グググッと飲み干し、滑り落ちる幸せを感じたい。1日の終わりに飲むといい眠りにつけると思う」とPRした。

 10日から放送されるCMは、テレビドラマ「時効警察」(テレビ朝日系)の演出や映画監督としても活躍する三木聡さん(46)が監督を務める。夫役の八代さんが「(エドさんに)ヘッドロックを決められ、演技も本格的だと思いました」と感想を語ると、「愛情あふれるヘッドロックです」とエドさんは笑顔で応えた。【小林円】

(9日、毎日新聞)

何を隠そう、私はエド・はるみさん(一応年齢未公表)のファンである。
テレビ・雑誌と大活躍中の彼女だが、現在、我らが(?)三木聡監督による「サッポロ 北海道生搾りみがき麦」TVコマーシャルに、“キャンペーンガール”として出演中だ。
夫役が八代英輝弁護士というのが、このCMのトドメを知らぬ発想力を強調している。
サッポロビールのキャンペーン・ホームページに写るエド・はるみさんの写真は、まさしく美人女優そのもの。
私は、大河ドラマ『篤姫』(NHK)の大ファンでもあるのだが、このドラマに出演している松坂慶子さんを彷彿とさせるルックスだとは思わないか。

今夏の『24時間テレビ』(日本テレビ)では、24時間マラソン・ランナーとして出演することも決まっている。
(※清水ミチコ先輩は、一度も24時間テレビから出演オファーを受けたことがない。「こういうのとかチャリティとかとは縁がないんですね〜」とは本人の弁)

来月7月6日(日)からスタートする、ドラマ『日曜劇場 Tomorrow』(TBSテレビ)では、ナース役で“女優”として出演する。
こう言うのもなんだが、彼女の最大の魅力は、ネタそのものよりも、テレビ画面から伝わってくる人柄の良さにあるのではないか。
映画『男はつらいよ』シリーズや、森田芳光監督『の・ようなもの』などにエキストラ出演した経歴を持つ彼女は、まさにポジティブ・オーラ全快で、見る者を元気にさせる。

40歳を過ぎて女芸人になろうと決意した彼女だが、本来、彼女は今現在、テレビドラマや映画に引っ張りだこの女優であってもおかしくなかったはずである。
少し遠回りだったかもしれないが、しかし確実にインパクトのある形で、彼女は7月から“女優”に舞い戻ってくる。
彼女の生真面目さはバラエティ番組をけっして下品なものにしないし、今後もタレントとして、そして女優として、彼女には精一杯頑張ってもらいたい。
応援している。



<追記>

『EZ!TV』→『スタ☆メン』→『新報道プレミアA』と続いてきた、フジテレビ日曜夜の報道番組。
今月6月をもって『新報道プレミアA』が終了し、山本モナ(タレント)がメインキャスターの新番組がスタートするという。
まさに笑止千万といったところだが、彼女がキャスターとしてどこまでやれるのか、パプア・ニューギニアの気象情報と同程度に関心がある。

路上で民主党議員とのディープ・キスを行い、しかもその一部始終を写真週刊誌に撮影されるという大失態を侵した彼女。
わずか5日だけの出演で『筑紫哲也 NEWS23』(TBSテレビ)を降板、メインキャスターの筑紫氏からは「短い間で残念でした」と、ある意味天晴れな捨て台詞を言われた。
彼女には、少なくとも政治ニュースを伝える資格はない。モニカ・ルインスキーがメインキャスターの報道番組なんて、中立性も糞もないではないか。
彼女がこの世に存在する限り、私は彼女を罵倒し続けようと思う。私の人生のテーマの一つは、「打倒・山本モナ」である。

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2008年06月20日

自民が民主に期待する!? 9月“前原の乱”

小沢が代表を辞めない限り、民主党に明日はない。

民主党代表選:代表選まで3カ月 注目、副代表の小沢氏観

 ◇初著書・岡田氏、言及せず/寄稿・前原氏、対決姿勢

 民主党の岡田克也副代表が18日、初の著書となる「政権交代」(講談社)を出版する。05年の代表辞任までの政治活動を総括し、政権交代の必要性を訴える内容で、最近の小沢一郎代表には言及していない。一方、前原誠司副代表は月刊誌への寄稿で、小沢氏との政策の違いを「代表選の争点」に掲げた。代表選を3カ月後に控え、注目される副代表2人のスタイルの違いが党内の話題になっている。

 岡田氏は、90年の初当選時に自民党幹事長だった小沢氏を「政治の世界での父」と表現。97年の新進党解党で小沢氏に初めて公然と異を唱え、たもとを分かった経緯を書いた。ただ、現在の関係については著書では触れず、会見で「先輩政治家と思っている」と述べ、距離感をにじませた。政権交代には党の結束が不可欠と指摘し、政権交代後に改革を最優先する分野に▽社会保障▽地方分権▽財政構造改革−−を挙げる。

 一方、前原氏は月刊誌「Voice7月号」に寄稿した「民主党は政権を担えるか」と題する論文で、農家への戸別所得補償、全国を300自治体に分割する地方分権政策、国連中心主義を挙げ、小沢氏との違いを明示。次期総選挙で勝つために「代表選を通じて、小沢代表と徹底的に議論を戦わせる必要がある」と強調した。

 代表選出馬について岡田氏は「ノーコメント」、前原氏は「本当は出たくないが、誰も出ないなら自分が出る」と周辺に語っている。【田中成之、野口武則】

(17日、毎日新聞)

16日(月)、自民党執行部は、次期衆院選での山梨2区と佐賀3区の公認候補者について、郵政造反組である堀内光雄元総務会長、保利耕輔元文相をそれぞれ内定した。
公認争いに敗れた“刺客”の長崎幸太郎議員(比例南関東ブロック)と広津素子議員(比例九州ブロック)は強く反発しており、内紛の火種となっている。
同じく“造反組”と“刺客”が競合していた山梨3区では、造反復党組の保坂武議員が市長選出馬を表明したため、刺客組の小野次郎議員(比例南関東ブロック)が公認に内定された。
16日、党本部で山梨、佐賀両県連幹部と会談した菅義偉選対副委員長は、会談後、「勝てる可能性が高い人を選定した」と説明。総じて郵政造反組を優遇する結果が出ている。

私自身は、このブログでも過去に散々「郵政造反組」の議員を批判してきたし、造反組を復党させた安倍晋三首相(当時)については、2007年9月、「これがあの安倍晋太郎の息子なのかと思うと、つくづく残念だ」とまで書いた。
私のスタンスは、郵政造反組は郵政がらみのしがらみすら解消できない老いぼれ政治家であり、ましてや彼らの自民党復党は断じて容認できないという立場だ。
酷なことを言うようだが、古賀誠選対委員長に党内選挙区調整を任せた福田首相は、完全に人事ミスをしでかしている。
古賀氏は、2005年、衆院本会議での郵政民営化決議で「棄権」した人物である。こんな議員が再び自民党の中枢にいるということは、自民党にとって、非常に危機的な状況だと言っていいだろう。

「危機的な状態」であるのは、何も自民党だけの話ではない。野党第一党たる民主党も同じだ。
ここで話題は冒頭の記事になるのだが、民主党代表選があと3カ月というところにまで迫ってきている。
自民党としては、この代表選で一波乱でも起きてくれれば、政局的には大いに助かるといったところなのだが、そう上手く行くかどうか。
前回のエントリでも触れた通り、民主党の前原誠司副代表(前代表)は、小沢代表との対決姿勢を明確にしており、代表選についても「本当は出たくないが、誰も出ないなら自分が出る」と周囲に語っているという。

小沢代表下における民主党の政策は、どう贔屓目に見たとしても財源に関する説明が不十分なものであり、実現不可能な代物である。
こんな政策を掲げたままで民主党が政権を取るような事態が起きては、まさしく「日本沈没」といったところだろう。
そんな危機感を一番強く抱いているのは、実は民主党の内部にいる人間たちで、その筆頭格が前原副代表というわけだ。
前原副代表は、代表辞任時は、2006年の「永田メール問題」の結果引責辞任したようなものだから、本人の代表としての資質があるかどうかといった問題は、また別のところになってくる。

私個人は、前原副代表の政策はごく正論であると感じることも多いし、小沢代表下の民主党に異を唱えているという時点で、十分賢者であると確信しているから、彼が代表選に出馬するのは大いに結構なことだと思う。
民主党の党内政局は私の専門分野ではないから、適当なことを書くが、野田佳彦元政調会長のグループも、「小沢氏VS前原氏」ということになったら前原氏支持で固まるのではないか。
というか、民主党は早い内に分裂したほうがいい。小沢氏のベクトルと前原氏のベクトルは完全に真逆だ。そもそも政治姿勢が異なるように見受けられる。小沢代表下の民主党で政権を獲るようなことは、前原氏としても不本意だろう。

さて、お口直しに明るめのニュースを一つ。

宇宙開発担当相:岸田氏を任命

 福田康夫首相は17日午前、今国会で成立した宇宙基本法に基づき、岸田文雄科学技術担当相を新設の宇宙開発担当相に任命した。岸田氏は消費者行政推進担当相などとあわせて6ポストを兼務することになる。

(17日、毎日新聞)

安倍内閣では「海洋基本法」が成立し、海洋政策担当相が新たに設置された(詳しくはこちら)。
そして、福田内閣では「宇宙基本法」が成立し、宇宙開発担当相が新たに設置された。
岸田文雄沖縄・北方相は、なんと6つものポストを兼任することになるが、安倍前内閣における高市早苗沖縄・北方相も、それぐらい兼務していたものと記憶している。
お身体には十分気を付けて、「海洋国家」としても「宇宙国家」(!?)としても日本を興隆させていってもらいたい。

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2008年06月13日

民主党・前原氏に噛み付いた「3匹の狂犬」

衆院本会議で審議拒否する民主党。自分たちの提出した「後期高齢者医療制度廃止法案」の議論にさえ、参加しなかった。

民主有志、前原に退場勧告…全所属議員にメールで配信 菓子パン投げ捨て報道にも言及

 民主党の有志議員3人が12日午前、「前原誠司民主党副代表の妄言を糾弾し、その『退場』を勧告する」と題した電子メールを全所属議員に送った。最近、前原氏は月刊誌などで小沢一郎代表や党の政策に批判を繰り返しているが、ついに所属議員らが「利敵行為が目に余る」と堪忍袋の緒を切らしたのだ。

 連名でメールを送ったのは同党ネクスト農水担当相の現・前・元職の筒井信隆、篠原孝、山田正彦の3氏。

 それによると、前原氏は元代表で現副代表でありながら、今月10日発売の「中央公論7月号」で、昨夏の参院での民主党マニフェストについて「仮にこのまま民主党が政権を取っても、まともな政権運営はできない」と批判。

 さらに、7日の京都市内での会合で、農業者戸別所得補償制度に対して自民党が行ったバラマキ批判に「私もそういう気持ちを強く持っている」と発言したことを問題視、「精神は理解しがたい」と厳しく糾弾している。

 メールでは「所得補償(直接支払)制度は前原代表(当時)自身が了承決定した」などと、前原氏の発言に対して詳細に反論しているが注目されるのは次のくだり。

 「報道によれば、前原副代表は、事務所に出勤すると毎日菓子パンと惣菜パンをそれぞれ1個ずつ食べるのが日課であるが、あるとき、新人女性秘書が間違って菓子パン2個を用意したところ、激怒して『菓子パンなんか2個も喰えるか!』と大声で怒鳴り、菓子パンをごみ箱に投げ捨てたそうである」と週刊誌記事を引き合いに出し、「生命の維持に欠くことのできない食料を粗末にするような人間に食料・農業について論ずる資格はなく、議員としての資質ばかりか、その人間性に重大な問題があると言わざるを得ない」とまで問題提起しているのだ。

 最後は「前原副代表の言動は、民主党の政策構築の経緯を踏まえず、自らの政策決定への関与を故意に失念し、自民党の主張に擦り寄るばかりか、食と農に対する理解の無さを天下にさらけ出したものである。これは、今まで、民主党農政の構築に知恵を絞り、汗を流してきた多くの同僚議員や民主党農政に対してご支持をいただいた国民各位に対する重大な背信行為である」と断罪。

 「前原副代表におかれては、ご自身の立場、政治家として信義の在り方に思いを致し、自らの出処進退を明らかにされんことを勧告するものである」として、離党や議員辞職までにおわせる内容となっている。

 民主党関係者は「前原氏の最近の言動は自民党にプラスになる利敵行為としか思えないものがある。こうした文書が出るのは時間の問題だったのでは」と語る。

 この「退場勧告」について前原氏の事務所は12日午後、「本人がいないので答えられない」とコメントした。

(12日、ZAKZAK)

民主党で、実にくだらない内紛が勃発した。

民主党の前原誠司副代表が週刊誌などのインタビューに対し「仮にこのまま民主党が政権を取っても、民主党にまともな政権担当能力はない」と話している。
この前原氏発言に抗議する民主党議員の3氏(筒井信隆、篠原孝、山田正彦各議員)が、民主党の全所属議員に対し“前原氏の悪口”などを書き連ねたメールを送信していたことが分かった。
事実上の「前原氏への“退場”勧告」である。

このメールの実にくだらないところは、「前原氏はメロンパンを捨てたことがある!これは農業への理解が足りない証拠だ!」などと書かれているところだ。
“バラマキ政策”と批判される民主党の農業政策の合理性を政策的観点から説明するようなことは一切せず、ただ単に前原氏に対する悪口を書き連ねただけのメール。

しかも、これは匿名筆者による“怪文書”ではなく、議員3名の送信者実名が書かれているメールである。
こんなメールを送ったところで、民主党の低次元さ加減が露呈されるだけだということが、筒井信隆、篠原孝、山田正彦各氏には分からないのだろうか。

今回の一件により冷たい目で見られるのは前原氏ではなく、他ならぬ、筒井、篠原、山田各氏の方である。
現在の民主党に政権担当能力がないことは、どの方角から見ても明らかであり、去年10月には、小沢一郎代表自身が「民主党に政権担当能力はない」と断言している。

そんな発言をした小沢氏が民主党の代表を務めているのも理解しがたい事実だが、より虚しいのは、「民主党に政権担当能力はない」と断言した小沢氏にしかすがることの出来ない民主党の実態だ。
民主党結党に一切関係せず、ましてや民主党のことを信頼していない人間が、民主党による“ネクスト総理”を務め続けているのは、何とも理解しがたい。

それにしても、民主党という政党は、次から次へと面白い話題を提供してくれる政党である。
正論を言う人間に噛み付く、犬のような男たち。その3人は、どうやら「狂犬病」患者のようであるが、いずれにしても、犬畜生に政治家を務める資格はない。
彼らこそ、国会議事堂から“退場”すべきだろう。

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ラベル:民主党 小沢
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2008年06月11日

民主党は「理由なき問責決議」で馬鹿騒ぎ

いつまで経っても無責任姿勢の民主党。本当に問責されるべきは、民主党自身だ。

首相問責 決議を参院本会議で可決 史上初

president_fukuda.jpg(C)ロイター

 民主、社民、国民新3党が提出した福田康夫首相に対する問責決議は11日夕の参院本会議で、3党などの賛成多数で可決された。首相問責決議の可決は史上初。決議を受け、野党は首相に衆院解散か内閣総辞職を迫る方針だが、法的拘束力はないことから、首相は無視する構えだ。さらに与党は問責決議の政治的効果の打ち消しを狙い、内閣信任決議案を提出、12日の衆院本会議で可決する。

(11日、毎日新聞)

今日(11日)夕方、民主、社民、国民新の野党3党が提出した、福田康夫首相に対する問責決議は、3党などの賛成多数で可決された。
問責決議可決を受け、自民党の大島理森国対委員長は「理由なき問責決議案としか思えません。まったく理解の出来ない現状であります」と、野党の姿勢を批判した。
公明党の北側一雄幹事長も、「問責決議案の最後には“解散・総選挙をすべき”と書いてありますが、だったら衆院で不信任決議を出すべきでしょう。(参院の)問責決議の話ではない」と、民主党による根拠のない問責決議提出に強く反発した。

今回、このタイミングで民主党が問責決議を提出したのはなぜなのか。
その理由として考えられるのは、ちょうど今の時期が後期高齢者(長寿)医療制度への批判の声が全国で高まってきている時期であるからだ。
つまり、現在民主党など野党に“追い風”が吹いている。民主党はそう踏んでいるのだろう。

民主党が問責決議を提出した背景には、2つの政局的思惑がある。
一つは、地方向けのアピールである。地方の県連などに対し、国政の場で一斉の成果を上げていることを強調したいという思惑が、民主党には存在しているのだ。
もう一つは、党内の引き締めである。「当分、解散・総選挙はない」との見方が永田町で広まっている中、総選挙準備を怠りがちの党内議員に対しての引き締めの意味合いがある。

しかし、今回参院本会議で可決された問責決議は、法的拘束力の一切ないものであることをお断りしておかねばならないだろう。
問責決議についての規定は、憲法にはもちろんのこと記述されていないし、問責決議を定めた法令なども存在しない。
国会に問責決議が出され成立したのは、過去の国会では、1998年、額賀福志郎防衛庁長官(当時)に対する問責決議提出時しか存在しない。
これまで、民主党の鳩山由紀夫幹事長などは「問責決議は『伝家の宝刀』だ」などとうそぶいていたが、それはまったくの思い上がりである。


さて、今日の参院本会議では、問責決議案への賛成演説として、民主党の簗瀬進参院国対委員長が22分間もの演説を行った。
簗瀬氏の本来の持ち時間は10分間だったから、いかに柳瀬氏の演説が長々しいものであったのか、想像にたやすい。

<懲罰動議>自公が簗瀬・民主参院国対委員長に対し

 自民、公明両党は11日、首相問責決議を可決した参院本会議で、民主党の簗瀬進参院国対委員長が10分間の持ち時間を超え、22分間の賛成討論を行ったとして、簗瀬氏の懲罰動議を江田五月参院議長に提出した。

(11日、毎日新聞)

柳瀬氏が持ち時間の2倍もの時間をかけて演説をした理由としては、次の2つのうちのどちらかが考えられる。
一つは「柳瀬氏に文章をまとめる知能がなかったから」、そしてもう一つは「柳瀬氏は時計を読めないから」である。
ともかく、柳瀬氏は時間把握能力が著しく欠如した政治家であるということは間違いないだろう。


「政局」も結構だが、今、国会に求められているのは、徹底した政策協議ではないのか。
後期高齢者医療制度に問題点があるといっても、元の制度に戻すということであるならば、それは問題解決とは程遠いものだ。

民主党が参院で“与党”の身分を得て、そろそろ1年が経とうとしているが、今回のようなことでは民主党の無責任ぶりが露呈されるばかりである。
「子供だましの政局戦術」はもういいから、そろそろ民主党には、与党との現実味ある政策協議を為してもらいたいと思う。


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2008年06月10日

森元首相と加藤元幹事長が「手打ち」 “加藤の乱”を振り返り

8年越しの“手打ち”からは、森元首相のある種の“去り際”を感じる。

<自民>森氏と加藤氏が「手打ち」会合

 自民党の森喜朗元首相と加藤紘一元幹事長は9日夜、東京・南麻布の日本料理店で会談した。加藤氏は00年、森内閣の倒閣を探った「加藤の乱」を振り返り、森氏に「迷惑をかけた」と述べた。「加藤の乱」以来、冷え込んでいた両氏の関係修復を図る「手打ち」の会合となった。

 会合には青木幹雄前参院議員会長、山崎拓前副総裁も同席。福田政権を支え、当面の衆院解散・総選挙を回避することで一致した。【山田夢留】

(10日、毎日新聞)

9日(月)夜、自民党の森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、山崎拓前副総裁、加藤紘一元幹事長が集まり、東京・南麻布の日本料理店で会談した。
民主党が福田康夫首相への問責決議案提出を決める中、自民党は福田政権を結束して支え、当面の間、解散・総選挙の回避に全力を挙げることを確認した。

ある出席者によると、森元首相は会合で「福田政権の足を引っ張る動きは断じて許せない」と発言。
加えて、「党内が足並みを乱せば、解散・総選挙に追い込まれかねず、民主党の小沢一郎代表の思うツボだ」と述べたという。

また、この会談では加藤元幹事長が森元首相に対し、2000年の“加藤の乱”を振り返って「迷惑をかけた」と、8年越しの謝罪。
事実上、自民党大物議員による“手打ち”が実現した。

森元首相は、安倍晋三内閣発足時などにも、時の首相に対し「旧加藤派(現古賀派)の人間は重用するな」との暗黙のメッセージを送り続けてきた。
これが、古賀派や谷垣派への極端な「冷遇」を生み出し、逆に森元首相を永田町の「キングメーカー」として明確に位置付けた。
それだけに、今回の“手打ち”は、森氏が政界の表舞台からほぼ完全に立ち去るということを如実に示している。

今回の“手打ち”が実現した背景には、“加藤の乱”以来森氏が毛嫌いしてきた古賀派が、旧古賀派と旧谷垣派の合併により、自民党内における第3派閥となり、強大な影響力を得た関係もある。
同時に、福田政権の持続をなすためには、町村派・津島派・古賀派という「三脚」が必要であるという、森氏の危機感も伺える。

党を挙げて福田政権を全力で支えるのは大変結構なことだが、国民が福田政権に心の底から嫌気が差した時、“逃げ道”を作っておくのも必要なことだ。
それが出来てこその「万年与党=自民党」の明るい未来であろう。



<追記>

8日(日)に起きた、東京・秋葉原での通り魔殺人事件は、列島中に震撼を走らせた。
秋葉原は今や、日本を代表する観光都市の一つであり、外国人観光客も多数訪れる街だ。
日本有数の電気街として数十年前から知名度を誇っていたが、映画化され、ドラマ化もされた『電車男』などをきっかけに、近年は、異様なまでに「ヲタクの聖地」などとしてメディアの注目を浴びていた。

これは事件には直接関連することではないかもしれないが、私たちは、もしかしたら「ヲタクの聖地・秋葉原」という虚構の街を作り出してしまっていたのかもしれない。
この事件を機に、「メイド喫茶」などを取り上げたバラエティー番組の特集などは、一斉に影も形もなくなるだろう。それは「ヲタクの聖地」として秋葉原をビジネスの舞台に立て続けた側の人間として、あまりに無機質な反応だといわれても致し方ない。

この通り魔事件では、未来ある青少年を含め、7人もの死者が出ている。
その日たまたま秋葉原を訪れ、日曜の昼下がりの歩行者天国を歩いていた男女の命が、無残にも奪われた。
9日の官房長官記者会見で、町村信孝官房長官は、サバイバルナイフなどの所持を規制する検討に入るべきであるとの見解を示している。

余談だが、逮捕された加藤智大容疑者は、中学時代の生徒会文集に「ワタシはアナタの人形じゃない 赤い目をした少女(三人目)」との記述をしていた。
「ワタシはアナタの――」というのは、1995年から96年にかけて本放送されたテレビ東京系列のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で、綾波レイというキャラクターが発した台詞だ。
少し長くなるので詳しい説明は省くが、「赤い目をした少女(三人目)」というのも、綾波レイのことだ。

犯罪心理に詳しい作田明氏は、テレビ番組のインタビューに応じ、「『ワタシはアナタの――』というように、『ワタシ』『アナタ』をカタカナで書いているのは、これは本当の自分じゃないということで……」などと知ったかぶりにご説明なさっていたが、これはそういうことではない。
単に“エヴァヲタ”であった加藤容疑者が文章を書いた結果なのだ。
ではなぜ、加藤容疑者は、数多くある『新世紀エヴァンゲリオン』の劇中の台詞の中から、「ワタシはアナタの――」という台詞を選んだのか。
作田氏には、名誉挽回として、ここの部分を突き止めてもらいたいと思う。


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2008年06月07日

町村派内で繰り広げられる“ポスト福田”神経戦

動き始めた中川、小池両氏。その2人を「内閣」という外野から眺めるしかできない町村氏。

<町村派>「中川勉強会」に動揺 「分派活動」との批判も

 4代続けて首相を輩出してきた自民党最大派閥の町村派で、代表世話人の中川秀直元幹事長を中心に「中川勉強会」が発足し、派内に動揺を広げている。経済成長と歳出削減を優先する「上げ潮」路線の中川氏の近著をテキストにした政策勉強会だが、派内からは「分派活動だ」との批判が上がる。

 同派最高顧問の森喜朗元首相は6日、TBSの番組収録で「(首相を支える)わが派から雑音を出さない方がいい」と、勉強会に苦言を呈した。5日の派閥総会でも「総裁派閥が一番謙虚な姿勢を取らなければならない」と語気を強めたばかりで苦悩を隠さない。

 しかし、当の中川氏は活動を活発化している。4日、東京都内のホテルで開かれた第1回勉強会には派所属の衆参86人の議員のうち33人が駆け付けた。中川氏は「納税者に(消費税増税を)お願いする前にやるべきことがある」と述べ、歳出削減を先行すべきだとの持論を強調した。

 中川氏は、秋の税制改革論議で最大の焦点となる消費税を巡り、増税に積極的な与謝野馨前官房長官との論戦を展開している。税制論議が政界再編に発展する可能性にまで言及したこともあった。

 中川氏と距離を置く町村派幹部は「総裁派閥が提言を出す必要はない。今は首相を静かに支えるべきだ」と批判。別の幹部は「(同じ代表世話人の)町村信孝官房長官は気が気でないだろう」と語り、派の跡目争いに発展することを危ぶむ。【近藤大介】

(7日、毎日新聞)

4日(水)に自民党の中川秀直元幹事長が中心となって発足した「中川勉強会」。
5日(木)に開かれた町村派の総会では、中川氏を横にして、森喜朗元首相が「総裁派閥こそ謙虚にならなければならない」と中川氏の“分派活動”にクギを刺した。

毎日新聞の記事にも書かれている通り、気が気でないのは町村信孝官房長官だろう。
町村派には代表世話人が3人いるが、そのうちの2人が、町村氏と中川氏。この2人が、実質上の町村派における“総裁候補”だ。
しかし、ここに来て新たに“総裁候補”との呼び声が高まっているのは、小池百合子元防衛相である。
町村氏としては、自身が福田内閣で多忙を極めて党内政局に集中できない中、中川氏や小池氏が「ポスト福田」を見据えた活動をしているのは、見過ごすことが出来ないだろう。

町村派の総裁候補とされる3人には、それぞれ政治家的魅力もあるが、総裁候補となるための難点もある。

町村氏は、先日成立したアイヌ民族先住民決議実現のために率先して行動した。
内閣では文部科学大臣(初代)、外務大臣などを歴任した経験を持ち、党においても幹事長代理、総務局長などの重要ポストを積んできた。一時は「ポスト小泉」として名が挙がったことすらある。
また、教育政策や情報政策にも精通していたりなど「政策通」としても知られるが、同時に、インテリ的な政治家としても知られている。
官僚受けはよくても、党内政治家受けがあまりよくないのが実情だ。

対照的に中川氏は、政策通というよりは「政局通」で、党内の議員をまとめるのには一定の影響力があるとされる。
しかし、森内閣の官房長官時代、愛人がいるとの女性スキャンダルが発覚。このことから中川氏と出来るだけ関わりたくない政治家も、自民党内には少なくない。

最近再び注目を集めている小池氏は、知名度抜群、元ニュースキャスターだけあってパフォーマンス力も高い。
佐藤ゆかり、猪口邦子両衆院議員と独自のグループを結成したり、インターネット上の動画サイト『ニコニコ動画』に自身の専門チャンネルを開設したりと積極的な活動を展開している。
そんな小池氏だが、唯一の難点は「政界渡り鳥」であるということ。日本新党から政治家デビューし、かつては小沢一郎氏と手を組んだこともある。自民党「純粋培養」の町村氏と中川氏に比べ、地方の自民党幹部からは「あの女の素性が分からない」との声も出ている。

こうしたことから、町村派の議員は現在、総裁候補を誰に一本化すべきなのか。あるいは、総裁候補として誰を担げばよいのか、非常に困惑している実態だ。
信頼できる神輿でなければ、担ぐことは容易ではないのだ。

前回のエントリにも書いた通り、いくら「派閥の力が弱まっている」とはいえ、総裁候補のいない派閥は行き詰まることは間違いない。
同時に、津島派や古賀派、伊吹派など主要な党内派閥を見渡してみても、これといった総裁候補が存在しないのが目立つ。
かつては派閥の長がイコール総裁候補だったのが当たり前だったが、21世紀の現在はそういうことではなくなっている。
同時に、派内において、どの政治家も派閥内において強い求心力を得ることが出来なくなっているのだ。
「派閥」という制度そのものが、もはや機能不全に陥っていると言わざるを得ないのかもしれない。

町村氏、中川氏、小池氏。3氏とも、総裁候補に向けての“野心”はある。
しかし、たとえどんなに素晴らしい神輿が存在していても、それを担ぐ人たちが存在しなければ、意味がない。
あとは、「神輿」自体が、人々に対してどれだけ“あの神輿を担ぎたい”と思わせることが出来るかだ。
当然、そこには様々な思惑が絡んでくるし、利害も絡んでくる。
いずれにせよ、「ポスト福田」を見据えて、し烈な神経戦が展開し始めているのは間違いないようだ。

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2008年06月05日

「自由連合」元プリンスが自民党・古賀派入り

非主流派として冷遇を受け続けた人物が、主流派となった今は拡大路線を強行している。

「総裁派閥こそ謙虚に」=中川氏にクギ−森元首相

 「(福田康夫首相の出身の)わが派は一番謙虚に頭を下げて『皆さんのおかげです』という姿勢を取らなければいけない」。自民党の森喜朗元首相は5日の町村派総会で、同派代表世話人の中川秀直元幹事長が著書出版など活発な動きを見せていることに関し、こうクギを刺した。

 また、森氏は「ありがたいことに、わが党の総裁候補とうわさされる方々は誰も首相の足を引っ張る動きをしていない」と指摘。その上で「苦労している福田さんのため、どういう態度を取るべきか政治家ならよく分かるはずだ」と語った。

 同派では4日、安易な消費税増税に反対する中川氏の著書をテキストにした「中川勉強会」が発足。こうした「派中派」結成とも受け取られかねない動きが森氏のかんに障ったようだ。森氏の隣りに座っていた中川氏は黙ってうなずくだけだった。

(5日、時事通信)

欧州の歴訪や「食糧サミット」での演説を終えた福田康夫首相は、今日(5日)夕方、政府専用機でローマから羽田空港に帰国した。
福田首相の外遊期間中は、町村信孝官房長官が“総理臨時代理”として閣議などに出席。
閣僚応接室では福田首相がいつも座っている真ん中の席に座り、“期間限定総理”気分を満喫していた。
しかし、閣議前の待ち時間には、町村長官の右隣の鳩山邦夫法相が足を組み、携帯電話で会話をする場面も。
「記者団の前なんだから、電話はやめなさい」といった感じで、町村長官は隣の鳩山法相の腕を軽く叩いていた。

さて、その町村長官が代表世話人を務める自民党・町村派。
今日開かれた町村派の総会では、森喜朗元首相が中川秀直元幹事長を“間接的”に批判した。
「我が派は謙虚でなければならない」と前置きした上で、「福田首相に反発するような動きをすべきでない」とスピーチし、昨日(4日)結成された「中川勉強会」の消費税増税回避論をけん制した。
森元首相の隣に座っていた中川氏は、黙ってうなずくだけだった。

<自民党古賀派>徳田毅衆院議員が入会、62人に

 自民党古賀派は5日の総会で、徳田毅衆院議員(鹿児島2区)の入会を了承した。同派は衆院51人、参院11人の計62人になった。徳田氏は父虎雄元衆院議員の次男。05年衆院選を無所属で初当選し、06年12月に自民党入りした。

(5日、毎日新聞)

今日派閥の総会が開かれたのは、町村派だけではない。古賀派でも総会が開かれた。
今日の古賀派総会では、徳田毅衆院議員(鹿児島2区)の派閥入りが承認された。

徳田氏は、タレント候補の多数擁立などで一時話題となった「自由連合」代表・徳田虎雄元衆院議員の息子だ。
2005年の郵政解散総選挙で、野党への圧倒的な逆風の中、強固な地盤で小選挙区当選。一時は「自由連合」代表に就任し、選挙直後に開かれた特別国会での総理大臣指名選挙では、自身に投票した。
2006年10月に「自由連合」離党を表明、「政策を実現するには与党でなければ限界がある」として自民党に入党届けを提出し、同年12月、自民党入りする。
ちなみに、現在の「自由連合」代表には、再び父・虎雄氏が就任している。何とも珍妙な世襲体制だ。

今回の徳田氏の古賀派入会には、背景として、古賀派会長・古賀誠選対委員長の強い働きかけがあることは言うまでもない。
こうなると、徳田氏が「自由連合」を離党した背景にも、古賀氏の存在があったことは確実だろう。

古賀氏としては、小泉―安倍政権下での長年による“非主流派”処遇が、福田政権下では“主流派”になったことが嬉しくてしょうがない。
町村派・津島派・古賀派の党内強大3派による「福田支え」は、津島派と古賀派にとっては、まさしく、訪れるべくして訪れた絶好の機会であった。
古賀氏による古賀派の拡大路線は、今後も持続されていくことだろう。毎度言う台詞だが、肝心なのは、古賀派内において谷垣禎一政調会長がどれだけの求心力を得られるかである。
なんだかんだ言っても、「総裁候補」のいない派閥は運営が行き詰まるだろうと、私は考えている。

論評で名誉棄損に当たらず 小沢代表の控訴棄却

 隠し資産としてマンションを所有しているかのような記事を「週刊現代」に書かれ、名誉を傷つけられたとして民主党の小沢一郎代表が、発行元の講談社(東京)などに6000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は4日、請求棄却の1審東京地裁判決を支持し、小沢代表の控訴を棄却した。

 柳田幸三裁判長は「記事は、マンションは個人資産と言われても仕方がないのではないか、との意見を表明し論評したもので、国会議員に対する論評の域を逸脱したものではない」と指摘し、名誉棄損には当たらないと判断した。

 判決によると、週刊現代は2006年6月3日号で「小沢一郎の“隠し資産”6億円超を暴く」との見出しの記事を掲載。問題のマンションは、小沢代表の政治資金管理団体の資産として届けられているが、登記簿上の所有者は小沢代表となっていた。

(4日、共同通信)

最後に紹介するのは、何とも「政治家として恥ずかしい」ニュースである。
政治家が週刊誌を訴えることは日常茶飯事だとはいえ、それはやはり政治家の側に勝算があるからである。
野党第一党の党首が“名誉毀損”の訴訟を棄却されるなど、政治家の事務所側の見当違いが白日の下にさらされたようなものだ。何とも恥ずかしい。
小沢氏の“隠し資産”疑惑については、私も過去にエントリを書いている(こちら)。
「国民の生活が第一」と主張し続けている民主党だが、少なくともそこの党首は、「自分の生活が第一」と考えているようである。

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2008年06月04日

伝えられないニュースもある/「ロボットアームで抱きしめて」


政局は日々流動化し、「民主党、首相問責決議案提出へ」といった硬めの話題から、「クールビズでも本会議時にはネクタイ着用が必要」といったやや軟らかめな話題まで、このブログで取り上げるべき政治ニュースは多々ある。

いかんせん、一つのニュースについてエントリを書くとなると、筆の遅い私の場合、大体30分から1時間ぐらいがかかってしまう。

言い訳をすると、本職を持つ身としては、やはり毎日の更新は多少きついものがある。

「簡単な一言コメント」という形式でエントリを書くことも画策してはみているが、なかなかそう踏み切れないでいるのが現状だ。

今日は、そんな言い訳をしつつ、過去の記事についてご紹介したい。過去に書いたエントリを好きな時に見られるのが、ブログという媒体の良い点だ。

<殺人未遂>高2男子が女子生徒刺し逮捕 岩手

 岩手県警水沢署は21日夜、同級生の女子生徒(17)の腹部などを刺したとして同県奥州市、県立高校2年の少年(17)を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。少年は容疑を大筋で認めている。

 調べでは、少年は21日午後7時40分ごろ、奥州市水沢区の住宅街の路上で、女子生徒の腹部や背中などをナイフで数カ所刺し、殺害しようとした疑い。女子生徒は重傷。

 午後7時50分ごろ、通行人から「腹から血を流した女性が倒れている」と110番があった。女子生徒の話などから少年が浮上し、水沢署員らが自宅にいるところを発見した。凶器とみられるナイフは少年の供述に基づき、現場近くの水田の側溝から見つかった。

 2人が通う県立高校によると、少年と女子生徒は昨年4月から夏ごろまで交際していた。疎遠になった夏休み後から少年は欠席や遅刻を繰り返すようになり、所属していた運動部もやめたという。少年はおとなしい性格で、校長は「事件の心当たりは全くない」と話している。【山口圭一】

(2008年3月22日、毎日新聞)

このニュースについての私の感想などは、こちらのエントリに書いてある。

インターネット上でこのニュースの続報を探してみたが、文章化された続報は存在しなかった。

ブログ検索をしてみると、以下のブログでこのニュースが触れられていた。

つらつら日暮らし

▼為八の「頑張れデスク!」

★気まぐれ!KYで悪かったな!実はAKYですが!それが何か?

この岩手のニュースは、その後特別な続報がなく、事件発生時も取り立てて話題にならなかったニュースだが、こういう事件の“その後”をしっかりと伝えたいという思いが、私にはある。

「少なくともそれは“政治系ブログ”でやることではない」とのお叱りを受けるかもしれないが、日々のテレビニュース番組などでは、どうしてもニュースバリューというものがあって、すべてのニュースを等しく平等に報道すことは難しい。このブログがその補完役となれば幸いだとは、常に意識している。

 ★

本職が忙しかったり、プライベートが立て込んでいたりすると、どうもブログの更新頻度が減ってしまう。

本当に情けない限りだが、今後出来る限り、ブログの更新を増やして活きたいと思うので、今後もこのブログをご覧いただければ嬉しい。

最後に、「きぼう」を持てる歌をご紹介する。

スペースシャトル「ディスカバリー」号に登場中の宇宙飛行士・星出彰彦さんの中学・高校の同級生らが作成した『ロボットアームで抱きしめて』という歌があるのだが、これは歌詞もメロディも素晴らしい。

You Tubeに動画が掲載されているので(こちら)、是非ともご一聴頂きたい。「宇宙なんて あんがい近いもんさ」という歌詞は、高校時代に天文部の部長だった人間としては、涙なくして聞けない感動的なものである。

同じくYou Tubeに、テレビアニメ『School Days』のオープニングを『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング風に作成したもの(MAD)があったので、興味のある方はこちらもどうぞ。これが意外と凝っている。最後の伊藤誠くんの笑顔連発シーンは、『エヴァ』の元ネタ(碇シンジくん)を知る人間としては、本当に楽しめる。

――政治ニュースから、社会ニュースから、宇宙の話題から、アニメの動画まで。……このブログ、振り幅広いでしょ?

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2008年06月03日

I LOVE せんとくん。

頑張れせんとくん!! ファイトだ唐ワンくん!!

平城遷都1300年祭:民間キャラ決まる まんとくん!?反響大きく /奈良

 ◇せんとくんより反響大きく、投票5万4000票−−「みんなで選んだ重み」クリエイターズ会議・大和

 デザイナーらで作る民間団体「クリエイターズ会議・大和」が、平城遷都1300年祭の独自キャラクターを「まんとくん」に決めた2日、田中功事務局長(57)は「みんなで選んだ重みがある」と語った。ホームページ(HP)と街頭で実施した市民投票に計約5万4000票が入る反響ぶりだった。【高橋恵子】

 ◇「白いマント」「万人」「満都」

 選考を続けてきた「大和」は、県庁で記者会見を開いて「まんとくん」を披露、名前の由来も明かした。

 まんとくんの名前は白いマントを羽織っていることに着目、「万人」に愛されるよう願いを込めた。選考後に「大和」と作者が相談して決めた。1300年祭に人が満ちることや、都が栄えることを表した「満都」の願いも込められている。

 まんとくんが着用しているマントは、四季に応じて模様が替わるという。北井勲選考委員長(64)は「未来に向けて色や形、素材などさまざまに変化させられる。今後のデザイン展開が期待できる」と選考ポイントの一つに挙げた。

 平城宮朱雀門を模した帽子の左右に、シカの角の形をしたしびが付けられるなどの工夫も好印象を得たという。今後、商店街のシャッターに描かれる他、企業の商品開発などでも活用を呼びかける。田中事務局長は「デザインは619点、投票は5万票を超えた。平城遷都1300年を盛り上げるよう成長させていきたい」と話している。

 まんとくんの白いマントは、平城遷都1300年の節目を表している。制作した埼玉県のデザイナー、クロガネジンザさんは「せんとくんとのツーショットが早く見てみたい」と喜んでいるという。

 県などでつくる平城遷都1300年記念事業協会の一柳茂事務局次長(58)は「せんとくんは、個性の強さで上回っている」と余裕の表情で話していた。

(3日、毎日新聞)

どこの馬の骨だか分からぬ弱小市民団体が、畏れ多くも、奈良県公式マスコット「せんとくん」に対抗し、「まんとくん」なるゆるキャラを発表した。

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左が「まんとくん」 右が「せんとくん」である。

たしかに「まんとくん」は愛らしい姿形をしているが、こんなものはありきたり、かつパクリの産物以外の何物でもない。

せんとくんは「大仏」と「鹿」という、奈良を代表する2つの象徴物をイメージに取り入れた、素晴らしいキャラクターである。
「僧侶を馬鹿にするな!」との批判も出ているが、それはまったくのお門違いである。

大事なのは、仏教という宗教的概念そのものであり、僧侶だとか、キリスト教でいうところの神父や牧師などは、宗教における絶対的観念からしていえば、何にも偉くない。
宗教の下では、信者はすべて等しく平等なのである。誰が偉いとか、誰の地位が高いとかいうことは、権威主義的な一部“自称聖職者”による、自己満足的な傲慢に過ぎないのだ。

せんとくんは、インパクトもあり、見た者に強烈な個性を発揮するキャラクターだ。

次に、昨年の彦根城築城400年祭で人気となった「ひこにゃん」なるキャラクターについてだが、これはキワモノ以外の何物でもない。

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姿形は、どこからどう見ても猫には見えず、むしろ“ゆるキャラ”を冒涜したようなものだと言えよう。

ひこにゃんに対抗するような形で作られたのが、佐賀・唐津城築城400年記念キャラクター「唐ワンくん」である。

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「舞ヅルくん」も含めて、この唐津城関連キャラクターは大変かわいらしく、動物的で、正統的なマスコット・キャラクターであるといえるだろう。

つまり、私は「せんとくん・唐ワンくん派」であり、「アンチまんとくん・ひこにゃん派」である。
せんとくんと唐ワンくんの発展的成長を祈る。



<追記>

qqoo001jpg.jpg

qqoo002jpg.jpg

私の2007年カレンダー用に製作したキャラクターは、「ククゥー」だ。
白黒カレンダーということだったので、色は付けていないが、興味のあるお子様は上の画像をプリントアウトし、塗り絵として活用していただきたい。

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