2008年08月31日

「チベット・ウイグル=正義」「中国=悪」という単純思考はやめろ


『トリビアの泉』 (フジテレビ)の監修などで有名な唐沢俊一氏が、チベット僧侶について、「ホントにイバりくさっていてね、金にはがめついわ、ロクなもんじゃなかったよ」と批判している。

メディアが伝えないチベット暴動

チベット亡命政府は、中国から残虐行為をされたと主張しているが、対するチベット僧侶のほうはどうなのか。
ダライ・ラマ率いるダライ集団の実態について、今、改めて事実を確認するべき時が来ているのかもしれない。
ダライ集団が多くの反中分子を生み出し、それらが中国の平和と秩序を崩壊しようと画策しているのは事実である。

昨日も書いたが、チベット・ウイグルが正義で、中国は悪なのだというステレオタイプな思考はやめたほうがいい。
そのような単純な思考は、日中友好に際しての意図せぬ精神的バリアーになる。
今、我々は地政学的にも経済的にも、中国という隣の大国と、これまで以上に関係を強化する必要があるというのに、時代錯誤的な方向に突き進むのはおかしいだろう。

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※私が作成した「チベットフリー運動」(チベット製品は買わない、使わない)ロゴ

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2008年08月30日

ロシアの行動は正しい! チベット・ウイグルは中国の一部!


これまであまり述べる機会がなかったので、改めてここに私の考えを書く。

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※私が作成した「チベットフリー運動」(チベット製品は買わない、使わない)ロゴ

まず、ロシアとグルジアの“戦争”について。
私は、ロシアの行動を支持する。
ロシアはロシアのためになることをやっているだけである。
また、南オセチアの住民たちは、グルジアおよび同国のサーカシビリ大統領に対し、非常に強い恐怖と不安を抱いている。
ロシアによる南オセチア独立承認は、人道上の観点からも極めて適切であり、米国やグルジア政府の手前勝手な理屈で持ってロシアを非難されても、どうしようもない。
ロシアのプーチン首相は、「今回の紛争はグルジア側から仕掛けてきた。米大統領選でマケイン氏を有利にしようとする勢力が、武装攻撃を仕掛けてきた」と言及した。
ここまで踏み込んだ言及には私自身、少し驚かされた。この発言の中身については、今後、精査していく必要があるだろう。

次に、チベット、ウイグルについて。
私はこのブログで、かつて中国共産党政府がチベット人民たちに残虐行為を行ったと書いた。
そのことについては現在も意見は変わらぬが、チベットとウイグルという土地について考えた時、私はこれは中国の一部と理解するのが妥当だろうと思う。
チベットとウイグルの独立運動は、経済発展途上の中国社会に少なからぬダメージを与えることになる。
チベットやウイグルの人民たちが中国の漢族に迷惑をかけているのも事実であり、必ずしもチベットやウイグルが正義で、中国政府や漢族が悪だというわけではない。
当たり前のことかと思われるかもしれないが、「フリーチベット」を訴える人の中には、このことを理解できていない人がいるらしい。
なお、私は「チベットフリー運動」(チベット製品は買わない、使わない)の賛同者の一人である。

私は、普段は出来るだけ、ブログに個人的な政治思想や意見を書かないようにしている。
しかし、ロシアとグルジアの紛争、そしてチベットとウイグルのあり方については、今、どうしても述べる必要があると思ったので、以上、簡単に記述した。
みなさん方に何かご意見があれば、気軽にコメントを寄せてほしく思う。

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おすすめリンク:グルジア情勢:米国が育てたグルジア軍とロシアの闘い|WIRED VISION

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共和も民主も副大統領候補が決定 「女性州知事」VS「外交のプロ」


2008年、米国共和党大統領候補に確定しているジョン・マケイン上院議員が、副大統領候補にアラスカ州知事のサラ・ペイリン氏を起用した。
ペイリン氏は44歳で、共和党の支持基盤である全米ライフル協会に所属している。政治スタンスとしては保守寄りの中道派であり、マケイン氏と重なる点も多い。
マケイン氏は、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事ら「ベテラン」を副大統領候補に選ぶのではないかといわれていたが、これは「サプライズ」人事だ。

対する民主党大統領候補のバラク・オバマ上院議員は、副大統領候補に、外交・安全保障政策に精通するベテラン、ジョゼフ・バイデン上院議員を起用している。
「外交分野が苦手」との評判のオバマ氏にとって、バイデン氏の副大統領起用は自身の欠点を補完する意味合いを持つが、逆に、自身が外交分野に苦手であることをカミングアウトしてしまったともいえる。

副大統領に「女性の中央政界新人」を起用したマケイン氏と、「白人のベテラン上院議員」を起用したオバマ氏――。
それぞれ、自分自身の従来の支持層に当てはまらない層を取り込もうとしていることが分かる。
民主党内には、オバマ氏と大統領候補争いを展開し、敗退したヒラリー・クリントン上院議員の支持層がいるが、これが必ずしもオバマ支持層に転化し切れていない。
ヒラリー支持者に「マケイン氏に投票を!」と訴えかけるキャンペーンCMも作成され、話題を呼んでいる。

今回は、起用されたばかりの2人の副大統領候補に関する記事を、毎日新聞からご紹介する。

アメリカの選択:08年大統領選 バイデン効果、見えず

 【デンバー(米コロラド州)及川正也】11月の米大統領選に向けて27日、民主党の正副大統領候補にバラク・オバマ上院議員(47)とジョゼフ・バイデン上院議員(65)がそれぞれ指名された。「若手とベテラン」「黒人と白人」というバランスに加え、世論へのアピール度が高いオバマ氏を、外交政策などで経験が豊かなバイデン氏が下支えする役割を負う。だが、この対照が逆に「オバマ氏の弱点をさらす」との懸念もあり、「バイデン効果」は未知数だ。

 「私はオバマ氏がいかに人々を感動させ、触発してきたかを見ている。彼こそが現状を変革させられる」。27日の副大統領候補の指名受諾演説でバイデン氏はオバマ氏のカリスマ性を評価した。

 オバマ氏は、議員歴が長く現在上院外交委員長を務めるバイデン氏を「中間層に根付いた外交専門家」と表現。オバマ陣営のウェンディ・シャーマン外交政策顧問は「就任初日から大統領職でもこなせる人材だ」と指摘。「ベストのコンビ」と手放しで歓迎する。

 副大統領候補選びで重視されるのは大統領候補の補完作用だ。年齢や地域のバランス、新人にはベテランという具合だ。テキサス州知事だったブッシュ大統領(共和)が国防長官経験者のチェイニー氏を選んだのは典型的な「経験」重視型だ。

 04年には東部のケリー上院議員と南部のエドワーズ上院議員(当時)という地域バランスも考慮されたが、92年はともに南部で若手のクリントン、ゴア正副大統領の組み合わせが話題となった。

 オバマ氏は重点州のバージニア攻略からケイン同州知事も検討したが、副大統領候補が地元州の勝利で実質的な成果をあげたのは60年のジョンソン氏(上院議員・テキサス州)が最後と言われ、あまり効果はないとされる。

 しかし、今回のバイデン氏の起用は、選挙戦のカギを握る「外交と経済」でオバマ氏に不安感があることを露呈。ギャラップ社の世論調査では、バイデン氏を選んだ後、逆にオバマ氏の支持率は低下し、バイデン効果は表れていない。

(29日、毎日新聞)

共和党、若者や女性票狙う 副大統領候補はペイリン氏に 政策、保守色強く

s_pailin.jpg(C)AP

 【デンバー及川正也】米共和党の大統領内定候補、ジョン・マケイン上院議員(72)によるアラスカ州の女性知事、サラ・ペイリン氏(44)の副大統領候補起用は、高齢批判を払しょくし、若者や女性にアピールできる人材と判断したためだ。中央政界での経験はなく、民主党候補のバラク・オバマ上院議員(47)に対抗して「変革」のイメージも打ち出せるとの計算もある。マケイン氏の「切り札」的存在である若手女性の起用で、11月本選に向けた戦いは一層過熱しそうだ。

 アラスカ州は共和党の牙城で、ペイリン氏は人工妊娠中絶や同性婚に明確に反対している。同性婚禁止の憲法修正に反対するなど社会的問題で中道寄りと見られているマケイン氏には、「保守票固め」に力を発揮するとの期待がある。

 若者に強い人気を持つオバマ氏への対抗戦略の意味もある。民主党予備選で女性初の大統領候補を目指したヒラリー・クリントン上院議員(60)が敗れた機をとらえ、若手女性の抜てきで党派を超えた女性票の獲得にもつながると判断した。

 ペイリン氏は狩猟や釣りを趣味とし、多彩なスポーツをこなす。バスケットボール選手だった高校時代には「バラクーダ」(どう猛な肉食魚)の異名をとった。陸軍に入隊した長男は近くイラクに派遣される予定。準ミス・アラスカにも選ばれた「明るく積極的な女性」とされ、副大統領候補の「穴馬」として名前が挙がっていた。

 ペイリン氏には地方行政で約15年のキャリアがあるが、中央での知名度は高くなく、ワシントン政治での力量は未知数だ。副大統領候補にはミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(61)ら「実務型」候補の名前も挙がったが、世論に強くアピールできる体制構築を優先した。

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 ■人物略歴

 ◇サラ・ペイリン氏
 64年2月11日生まれ。アイダホ大卒。06年にアラスカ州で最年少かつ初の女性知事に当選し、1期目。ジャーナリストを経て、同州ワシラ市会議員2期、同市長2期を務めた。障害児を含む5人の子供がいる。

(30日、毎日新聞)

11月の本選を控え、ますます激戦の様相を帯びてきた米大統領選。
共和党では保守票、民主党ではヒラリー支持層の票が、選挙の鍵を握っている。
マケイン氏が“史上最高齢”の大統領に選ばれるのか、それとも、オバマ氏が“黒人初”の大統領に選ばれるのか。
米大統領選から、ますます目が離せない。

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2008年08月29日

自民国家戦略本部が初会合… “上げ潮派”の面々が集結

改革の灯火、いまだ消えず。

国家戦略本部 「改革続行」を強調 中川氏、反転攻勢へ

20080828_jimin_kokkasenryakuhonbu.jpg(C)毎日新聞

 自民党国家戦略本部(本部長・福田康夫首相)は28日、党本部で今月1日の内閣改造・党役員人事後初めての会合を開いた。実質トップの本部長代行に就任した中川秀直元幹事長は、渡辺喜美前行革担当相、塩崎恭久元官房長官ら「改革続行の同志」の閣僚経験者を副本部長にそろえた。小泉改革路線の見直しを図る麻生太郎幹事長らが登用される半面、中川氏らは冷遇されただけに、戦略本部を反転攻勢の拠点にする考えだ。

 「世界が音を立てて前に進んでいる。今の時代を好機ととらえ、変革に挑戦するビジョンを作りたい」

 中川氏はあいさつで、次期衆院選の党のマニフェスト(政権公約)に反映させる「中期ビジョン」を策定する方針を示した。ビジョンには経済財政や政治改革などの政策が盛り込まれる見通しだ。

 会合には約70人が出席、渡辺氏は「改革続行のメッセージを発信しないといけない」と強調した。

 慣例的に執行部の「あて職」として本部長代理に麻生氏、副本部長に「郵政造反復党組」の保利耕輔政調会長らを入れざるを得なかったが、中川氏は副本部長ポストを6人から27人に増員して改革派で包囲する人事を実行。渡辺、塩崎両氏のほか、小泉純一郎元首相につながる武部勤元幹事長、小池百合子元防衛相、中川氏と親しい伊藤達也首相補佐官らを任命した。

 中長期ビジョンは11月をめどに原案をまとめる。新たに策定委員会を設置して小池氏が委員長に就任。計130人の副委員長には05年の郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」の衆院議員からも52人を起用した。

 中川氏は「改革の旗を掲げないと衆院選で都市部の無党派層の支持を得られない」との考えだが、改革路線に後ろ向きな執行部とあつれきが生じるのは必至とみられる。【近藤大介】

(29日、毎日新聞)

自民党国家戦略本部の主な役員メンバーは、以下の通り(敬称略)。

本部長代行:中川秀直

本部長代理:麻生太郎(幹事長)

副本部長:保利耕輔(政調会長)、鳩山邦夫、伊藤公介、額賀福志郎、逢沢一郎、石破茂、金子一義、武部勤、谷津義男、石原伸晃、河村建夫、杉浦正健、山本有二、伊藤達也、小池百合子、塩崎恭久、菅義偉、棚橋泰文、渡辺喜美、猪口邦子、松田岩夫、川口順子


R25というフリーマガジンには、「上げ潮派」の名前の由来などが分かりやすく書かれている。

増税に待ったをかける「上げ潮派」って何だ?
8月29日13時30分配信 R25

「10%だと計算しやすいんじゃね?」「16%が適正」「いっそ、20%にドーンと」等々、すでに増税路線の空気が漂う消費税論争。借金だらけの日本財政を立て直そうというのがその背景だが、消費税アップを主張する「増税派」に対し、増税に待ったをかけるのが「上げ潮派」だとか…。彼らがどんな持論を展開しているのか、早稲田大学政治経済学術院の谷藤悦史教授に聞いてみた。

「アプローチは違いますが、両派とも目的は税収入を上げることです。『上げ潮派』は、まず景気を上昇させ、経済の成長を目指します。それによって、国全体の税収を上げることで、税率は同じままでも、収入の合計額を増やそうとしているのです」

と、ここでギモンが。“上げ潮”って、もともとどこからついた名前なの? 満ち潮で海面が上がった状態を指す言葉らしいけど…。

そもそも「上げ潮派」の中心人物は、第1次安倍内閣で幹事長を務めた中川秀直氏。中川氏が“上げ潮”という言葉を公に使用したのは、2006年に出版された著書『上げ潮の時代』(講談社)だ。同書では、90年代初頭にアメリカのエコノミストたちが執筆した『The Rising Tide』という本のタイトルを訳したものが“上げ潮”の由来と記されている。実は、「Rising Tide」(上げ潮)は、歴代米大統領の演説ではよく使われていた言葉なのだ。

「ケネディ大統領は63年の1年間だけでこの言葉を8回も使用しています。うち2回で、“A rising tide lifts all boats” (上げ潮がすべてのボートを持ち上げる)というアメリカのことわざを引用し、経済成長の必要性を説きました」(ケネディ研究者の土田宏城西大学教授)

つまり、小泉元首相風にいえば、「上げ潮による経済成長なくして、財政再建なし」というわけだ。先日、政府としても事実上の景気後退宣言を行い、格差に揺れるニッポン社会。庶民としては、将来のためにも景気が“下げ潮”にならないことを祈るばかりです…。
(R25編集部)


福田康夫首相と中川秀直氏の関係、国家戦略本部の副部長人事などについては、昨日以前のエントリに書いたので、興味のある方はお読みいただきたい。

次に、ちょっとした話題。

<福田首相>メルマガで「一つでも嘘あれば国民ごまかせぬ」

 福田康夫首相が28日配信の福田内閣メールマガジンに寄せた一文が注目を集めている。

 首相は「龍蛇無鱗」(りゅうにへびのいろこなし)という言葉を紹介。「龍には数十万枚ものうろこがあるが、たった一枚でも蛇のうろこがあれば、それはニセの龍だ。立派に見える政策でも、一つの嘘(うそ)があれば国民の目をごまかせない」と強調した。

 首相は「私の国民目線の政策はきっと理解いただける」と自信を示しているが、国民目線の中心に位置づける消費者保護政策では太田誠一農相が「消費者がやかましいから……」と失言。「蛇のうろこ」がのぞいたと受け取れるだけに自戒の念も込めたようだ。【坂口裕彦】

(29日、毎日新聞)

福田首相としては、自信も自戒ものぞかせる文章を掲載したということか。

民主党の姫井由美子参院議員の“離党撤回”は、なんとも聞いてあきれるニュースだ。
機会があれば後日、エントリを書きたい。

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2008年08月28日

「やんちゃ姫」も離党決意! 民主・渡辺秀央氏らが“反小沢”新党結成へ

道路特定財源問題などで小沢執行部に反発する議員らが、ついに新党を結成する。

民主党 渡辺秀央氏ら参院3議員が離党、新党結成へ

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左から渡辺秀央氏、大江康弘氏、姫井由美子氏

 民主党参院議員の渡辺秀央、大江康弘、姫井由美子の3氏が同党を離党し、無所属の荒井広幸、松下新平両参院議員との計5人で新党を結成する構想が28日、明らかになった。「改革クラブ」の名称で、代表は渡辺氏、幹事長は荒井氏が務める。29日に渡辺氏らが記者会見し、正式発表する。

 渡辺氏ら3人は、28日中に離党届を党に提出する。渡辺、大江両氏は過去、参院本会議での党議決定に反した投票行動をたびたび繰り返してきた。5月に行われた道路整備財源特例法改正案の本会議採決では党議決定に反して賛成票を投じ、党員資格停止3カ月の処分を受けた。

 渡辺氏らによる新党結成は、小沢一郎代表の無投票3選が確実となる中、小沢氏の党運営への不満を強めたためとみられる。

 参加者の一人は「新党として臨時国会に臨むためには届け出を急ぐ必要があり、急きょ決断した。新党結成により、第3極を目指したい」と語った。

 渡辺、大江、姫井3氏は民主党会派、荒井氏は自民党会派に所属し、松下氏は無所属。新会派が結成されれば、参院の会派構成は、▽民主などの統一会派117▽自民83▽公明21▽共産7▽社民5▽改革クラブ5▽無所属4(江田五月議長を含む)−−となる。民主などの統一会派のうち、国民新の4人、民主と連携する社民の5人が、民主党との同一行動をとらなければ、民主は過半数に達しなくなる。【上野央絵】

(28日、毎日新聞)

渡辺秀央元郵政相ら民主党の議員3人と、荒井広幸参院議員ら2人の無所属議員の計5人が、与党寄りの新党「改革クラブ」を結成することが分かった。
党の代表には渡辺氏、幹事長には荒井氏が就任する予定で、明日(29日)に記者会見が開かれる。

結党メンバーは、以下の5名となる見通し。

・渡辺秀央氏(民主党・参院議員) ※代表
・大江康弘氏(民主党・参院議員)
・姫井由美子氏(民主党・参院議員)
・荒井広幸氏(無所属・参院議員) ※幹事長
・松下新平氏(無所属・参院議員)


渡辺氏や大江氏は、今年(2008年)5月、道路特定財源の撤廃を定める民主党法案に“反対票”を投じ、小沢執行部に反発したことで話題となった。
特に大江氏は、道路特定財源の暫定税率引き下げに反対する集会に出席し、民主党執行部批判を展開するなど、小沢執行部には強固な“NO”を突き付けてきた(詳しくはこちら)。
また慰安婦問題に関して、当時の日本政府による強制はなかったとして「米国下院121号決議」に反対している議員の一人である。

姫井氏は、昨年(2007年)の参院選で、岡山選挙区選出、自民党の大物・片山虎之助参院幹事長(当時)を破り、初当選。
「姫の虎退治」という選挙スローガンや、週刊誌で報じられた異性スキャンダルなどで一躍有名となった。
これまで姫井氏は、小沢一郎代表に近い議員と目されてきたが、新党の“目玉”を望んだ渡辺氏や大江氏らの誘いに乗り、民主党離党を決断した。

渡辺氏はかつて自民党に所属していて、旧自由党時代には小沢氏の側近として活動したベテラン議員である。
「小沢氏の側近はどんどん謀反していく」というのが永田町のジンクスだが、今回、また一つそれが証明された形だ。
9月の党代表選で小沢氏の無投票再選が固まる中、今回の新党結成は、民主党にとって新たな火種となる可能性がある。

今回の動きは、かつて民主党から離党者が出て、保守新党が結党された当時を彷彿とさせる動きだ。
あの時も民主党から離党したのは、主に比例選出議員であったし、野党である民主党の議員が与党系議員になるという構図も一緒だ。

今後、民主党から新たな離党者が出るかは不明だが、「小沢民主党」に耐えられなくなった議員が民主党を離党するのは大歓迎である。
「比例選出議員が離党するのは有権者に示しが付かない」という意見もあるが、国政という場で、自由で活発な政治を運営するためには、そのようなことが生じるのはやむを得ないことだろう。

私はこれまでもこのブログで主張してきたが、小沢民主党の政策はデタラメであり、仮に小沢民主党が政権を握ったとしても、小沢民主党を待ち受ける運命は“自爆”の二文字のみである。
民主党の「有望株」と目される前原誠司副代表にしても、野田佳彦広報委員長にしても、遅かれ早かれ小沢民主党を飛び出す必要がある。
今回、渡辺氏や大江氏が党を飛び出たように、前原氏は前原氏で、野田氏は野田氏で、それぞれ新党を立ち上げて、民主党を離党すべきだ。

新党「改革クラブ」結成にあたって、私は、小沢氏の元側近である渡辺氏に、小沢氏の裏側を暴露してもらいたいと思う。
「小沢一郎」という、日本の政界を牛耳る最大の悪性物質の正体を、洗いざらい暴露していただきたい。
今回の新党結成が、民主党分裂→消滅の序章となることに期待する。

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2008年08月24日

福田首相から相手にされない 「かまってチャン」の中川昭一元政調会長

身体を使わず、使うのは口だけの政治家。これでは、“冷遇”されるのも無理はない。

<中川元政調会長>「何も発信しない」福田首相を強く批判

20080823-00000082-mai-pol-thum-000_s_nakagawa.jpg(C)毎日新聞

 自民党の中川昭一元政調会長は23日、北海道帯広市で講演し、福田康夫首相について「何も発信しない首相だ。バブル崩壊で世界経済を不安定にした米国にものを言わず、国内では石油、食糧の高騰で何もしない。政治の無責任だ」と述べ、経済政策を中心に強く批判した。

 中川氏は昨年9月の党総裁選で麻生太郎幹事長を支持した議員が中心の勉強会「真・保守政策研究会」の会長。甘利明前経済産業相が18日に「福田降ろし」の動きが出る可能性に言及したのに続き、麻生氏に近い有力議員が首相に対する厳しい姿勢を鮮明にし始めた形だ。

 中川氏は最近、麻生氏と経済政策について協議したと説明。「5兆円の経済効果を上げる2兆〜3兆円の財政出動を含む定率減税や投資減税が必要だ」と主張し、財政健全化を掲げ、赤字国債の発行に慎重な首相との考え方の違いを見せた。【田所柳子】

(24日、毎日新聞)

昨日(23日)、北海道・帯広市で行われた講演会で、自民党の中川昭一元政調会長は「(福田首相は)何も発信しない首相だ」と述べ、首相を批判した。
福田首相といわゆる“上げ潮派”の間に微妙な関係があることは昨日のエントリでも取り上げたが、今回の中川昭一氏の発言には、どんな意味があるのか。

先の党役員人事で、福田首相は、幹事長に麻生太郎氏を起用した。
麻生氏といえば、昨年(2007年)の総裁選で福田首相と争った人物であり、安倍晋三前首相、中川昭一氏らとの関係が濃厚な人物である。
福田首相から幹事長就任を要請された麻生氏は「現在、自民党は危機的状況である」との理由から要請を受け入れた。

党内における“反福田勢力”は、党内の“親麻生勢力”と重なっている。
福田首相と同じ町村派の中川秀直元幹事長も、そんな人物と目される中の一人だ。
先の人事で、福田首相は、中川秀直氏を党国家戦略本部の本部長代行に任命した。本部長職を務めるのは首相だから、本部長代行が実質上のトップである。

“反福田勢力”の中から、麻生氏、中川秀直氏という2人の大物政治家が、福田首相によって重職に起用される中で、まったくもって“冷遇”されているのが、他ならぬ中川昭一氏である。
昨日、中川昭一氏が福田首相のことを「何も発信しない首相だ」と言って批判した背景には、中川昭一氏の「福田首相に、自分だけ相手にされていない」現状に対する危機感がある。
要は、「福田さん、もっと自分をかまって!!」という意味での首相批判なのだ。

先の役員人事と内閣改造で、いわゆる“反福田勢力”をも取り込む人事を敷いた福田首相だが、安倍前首相、中川昭一氏らに対する視線は冷たい。
明らかに自分たちを支えるつもりのない、また、端(はな)から毛並みの違う政治家であるとして軽蔑しているのだろう。
中川氏は、ここ最近、自由な立場として、政権批判などを展開している。
福田首相があえて中川昭一氏を相手にしないことからは、そういう「口だけの政治家」への嫌悪感があることが読み取れる。

今回の中川昭一氏発言について、私個人の感想を書けば、「批判だけなら誰でも出来る」と思う。
自分が冷遇されているからといって、何でもかんでも政権批判をするというのは、与党の政治家としてあまりに無責任ではないか。

そこまで政権批判を繰り返し、福田首相を嫌悪するぐらいならば、いっそ自民党を飛び出し、新党でもお立ち上げなさったらいかがか。
自身が与党議員でいることで身分が保証されておきながら、福田批判ばかりを生業にするというのは、あまりにも身勝手というか、人間としてはしたないと言わざるを得ない。

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2008年08月23日

福田首相と“上げ潮派”の微妙な関係

やはり、中川秀直氏は「政局上手」と言われるだけのことはある。

<自民>戦略本部が「政権公約」 衆院選向け、作成着手へ

 福田康夫首相は22日、自民党国家戦略本部の本部長代行に就いた中川秀直元幹事長と首相官邸で会談し、経済・財政運営などの「中長期ビジョン」作りに着手することを決めた。中川氏は衆院選で掲げるマニフェスト(政権公約)も取り込み、選挙の政策論議を主導したい狙いがある。

 首相と中川氏は、同本部の副本部長に、中川氏と考えの近い武部勤元幹事長、渡辺喜美前行革担当相、小池百合子元防衛相らを新たに起用することも確認。26日の党役員会と総務会で新人事案の了承を得て、28日に新体制で初会合を開く。

 先の内閣改造では消費税増税を唱え、中川氏と対立していた与謝野馨氏が経済財政担当相に起用されたほか、党執行部も小泉改革に批判的な麻生太郎幹事長、保利耕輔政調会長らが占めた。中川氏は、同本部を足場に巻き返そうとしている。

 マニフェスト作成は党政務調査会の担当だが、政調幹部は「着手すれば、解散風を吹かせてしまう」と慎重だ。中川氏は先手を打って中長期ビジョン作りを始め、影響を及ぼしたい考えだ。党幹部は「党内に二つのマニフェストができ、対立の火種になりかねない」と懸念を示した。

(23日、毎日新聞)

福田康夫首相と中川秀直元幹事長の関係は、あまり滑らかなものではないと思うが、しかし、中川氏が精力的な活動を展開させていることは事実である。
このことに関しては、福田首相も黙認せざるを得ないようだ。
中川氏を自民党「国家戦略本部」の本部長代行に就任させたことは、いわゆる“上げ潮派”に配慮したものである。
この人事からは、福田首相から“上げ潮派”に対しての「冷遇してないんだから、言うこと聞け」というメッセージが読み取れるといえるだろう。

今回、中川氏が、武部勤元幹事長や小池百合子元防衛相らを「副本部長」に起用したことは、中川氏が国家戦略本部の実権を掌握したのだという事実が分かる。
福田首相としては、自身にとって“厄介な存在”にならないよう、中川氏を上手く操りたいという心境だろうが、中川氏としては、上手く操られないようにしている感じだ。
福田首相の目論見通りに党内運営が進んでいないことがよく分かる。若干、中川氏のほうが「上手」のようだ。

伊藤補佐官、経済社会構造改革担当も兼任

 福田康夫首相は22日、社会保障担当の伊藤達也首相補佐官を留任させ、経済社会構造改革の担当も兼任させる人事を決めた。安倍前内閣時代から教育再生を担当していた山谷えり子首相補佐官は退任させ、後任に渡海紀三朗前文部科学相を充てることにした。近く発令する。

 首相は同日、伊藤氏に対し「10〜20年先を見据えた経済成長・財政再建戦略」の取りまとめを指示した。伊藤氏は、経済成長を重視する中川秀直元自民党幹事長を中心とする「上げ潮派」の1人。

 伊藤氏に経済社会構造改革を担当させたねらいについて首相は同日夜、首相官邸で記者団に「(この人事は)前から考えていた。経済は幅広く、1人で仕切れるものではない。いろいろな角度から検討する必要がある」と述べた。

 自民党関係者は「中長期の経済財政改革は中川、伊藤両氏に任せ、足元は与謝野氏に任せて役割分担させることではないか」と指摘するが、党内には「路線対立が政府・与党内で再燃する可能性がある」(中堅)との声も出ている。

(23日、産経新聞)

この記事からは、伊藤氏が、福田首相の“お気に入り”であることが分かる。
先の内閣改造の折に、伊藤氏は一旦、補佐官職の辞意を示していたが、福田首相側の強い慰留もあり、伊藤氏としては考え直した。

記事における
 自民党関係者は「中長期の経済財政改革は中川、伊藤両氏に任せ、足元は与謝野氏に任せて役割分担させることではないか」と指摘するが、党内には「路線対立が政府・与党内で再燃する可能性がある」(中堅)との声も出ている。
という部分は、今後、非常に大きな意味を持ってくる文章だといえるだろう。

私も、この記事をご紹介したことを忘れないようにしないといけない。



さて、北京五輪の競歩について。
以前にもこのブログで取り上げたが、五輪競歩の競技はすべて終了した。
男子50km競歩では、日本の山崎勇貴選手が、日本人としては初めて、7位で入賞した。
山崎氏は大いに健闘したといえるだろう。どこかの親分風に、“天晴れ!”の一声を送りたいと思う。

北京五輪:陸上 競歩 富山出身の山崎選手7位入賞 家族や恩師、大喜び /富山

 22日の北京五輪・男子50キロ競歩で7位となり、五輪競歩で日本人初の入賞を果たした山崎勇喜選手(24)=富山市八尾町出身。県立富山商高陸上部時代から地道に努力を積み重ね、昨年9月の世界陸上での誘導ミスなど幾多の困難を乗り越えてきた。山崎選手の健闘に家族や恩師ら地元関係者たちは大きな喜びに包まれた。
 駅伝志望で入部した山崎選手を競歩に導いたのは、山本正樹・同校陸上部監督(39)だった。今月13日に成田空港から北京に向け出発する山崎選手から電話を受けた。「調子はいい」と話す教え子に、「頑張ってこいよ」と励ましの言葉を返した。
 この日は、北海道で同部の合宿中。インターネットで結果を知り、「よく頑張った。いろいろな経験が生きた結果だと思う。誇りに思う」と感激した様子で語った。
 自宅テレビで快挙を知った祖母愛子さん(88)は「いつも希望を持って頑張ってきた子なので、とてもうれしい。帰ってきたら、ねぎらってやりたい」と喜んでいた。【青山郁子】

(23日、毎日新聞)

山崎競歩7位で日本勢初入賞/陸上

<北京五輪:陸上>◇22日◇男子50キロ競歩
 陸上男子50キロ競歩の山崎勇喜(24=長谷川体育施設)が、3時間45分47秒で7位に入った。競技役員の誘導ミスで途中棄権になった07年世界選手権から約1年。レベルアップに成功し、日本勢として競歩初の入賞を果たした。4年後のロンドン五輪で、メダル取りに挑戦する意欲を示した。
 鳥の巣に、山崎が帰ってきた。最後の直線で、白い帽子を取り、サングラスを外す。陸上競技で最も長い50キロを歩き終え、右手を上げながらフィニッシュラインをまたいでいった。少し、ほおが緩んだ。7位入賞。36年ベルリン大会以来、のべ34人が挑戦してきた五輪の男女競歩で最高の結果だった。
 「トイレに行っていいですか?」。取材エリアに現れ、第一声がこれだった。腹を下していた。16日の20キロ競歩後、うな重3人前をドカ食いしたことも原因の1つ。疲労で内臓が弱っていたが、これまでのハードな練習の積み重ねが、3時間半を超えるレースを耐える原動力になった。
 「入賞できて、最低限のことはできました。達成感もあるけど、悔しさも残ります」。11キロすぎに、先頭集団から脱落した。中盤以降はしぶとく歩き、一時は5位をキープ。45キロすぎから2人に抜かれたが、最後まで粘り抜いた。早期敗退が続く日本陸上陣の中で、2人目の入賞だった。
 昨年とは、地力が違う。世界選手権で誘導ミスに遭い、5番目でゴールしながら途中棄権扱いになった。だが、恨み節はなし。「フラフラで、あのまま行っても、入賞はできていなかったから」。今回も、1年前の出来事が頭をよぎった。「でも、今日は意識がはっきりしていた。誘導ミス? それも思い出しました。最後は楽しみながら歩きました。力が付いたなと」。
 06年途中から、女子マラソンの元世界女王・浅利純子を育てた鈴木従道監督が就任。急に練習が厳しくなり、戸惑った。合宿リポートを陸連に提出するため、同監督から感想文を求められると「昼寝の時間がなくなって困った」と書いた。当時はあきれられたが、今は違う。合宿中は1日4回、月にマラソン選手並みの1600キロを歩き込むまでになった。
 鈴木監督は「五輪が終わったら、競歩の連中に山崎がやった練習を公開する。これだけやらないと世界で戦えないんだと。今まで指導者も甘すぎた。今でも甘い。みんながレベルアップしたらメダルにつながるよ」と話す。山崎もその気だ。「次のロンドンでは、メダルを取りたいです」。目標も結果も、駆け足でなく、着実に歩を進めている。【佐々木一郎】

(23日、日刊スポーツ)

本当にお疲れ様でした。

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2008年08月22日

野田氏「出馬断念」で、民主党は“最低政党”殿堂入り

本当に、党首を代えないでいいのか――。与野党問わぬ、一大テーマだ。

<首相補佐官>教育再生担当に渡海紀三朗前文部科学相

 町村信孝官房長官は22日午前の記者会見で、教育再生担当の山谷えり子首相補佐官を交代させ、後任に渡海紀三朗前文部科学相を起用することを正式に発表した。社会保障担当の伊藤達也補佐官の留任も併せて発表した。

 町村氏は福田康夫首相が21日に渡海氏に就任を依頼したことを明らかにしたうえで「閣僚としての経験を生かしてほしい」と期待感を示した。

 伊藤氏の留任については、従来の社会保障国民会議に加え、官邸に新たに設置された厚生労働省改革会議の取りまとめも担当することを明らかにした。【坂口裕彦】

 ▽渡海 紀三朗氏(とかい・きさぶろう)文部科学相。早稲田大。衆院兵庫10区。当選6回。60歳。山崎派。

(22日、毎日新聞)

福田康夫首相は、新しい「教育再生」担当の首相補佐官に渡海紀三朗衆院議員(山崎派)を起用することを決めた。
渡海氏は、改造前の福田内閣において文部科学相を勤めた人物である。
安倍内閣からのメンバーほぼ引き継ぎだった前内閣において、福田首相が新たに登用した数少ない人物のうちの一人である。
首相が“福田カラー”を表現することにこだわった人事といえるかもしれない。

また、「社会保障」担当の首相補佐官には、伊藤達也衆院議員(津島派)の続投を決めた。
福田首相は、首相と補佐官の関係として、伊藤氏とは“蜜月”な関係を築いてきた。マンツーマンでの会見もしばしば行なっている。
福田首相としては“手放したくない”人物の一人なのかもしれない。少なくとも、お気に入りの議員であることは間違いない。

首相補佐官ポストから“安倍カラー”を排除し切った、福田首相。
これからの政権運営に、変化はあるのか。あるいは、内閣に新たな役職が設置されることはあるのか。
福田政権は、初めての晩夏を迎える。


<追記>

20080822-00000030-mai-pol-thum-000_yoshihiko_noda.jpg(C)毎日新聞

民主党の野田佳彦広報委員長が、9月の民主党代表選への出馬を断念した。
以前から、小沢氏の無投票3選を回避したいと考えていた渡辺恒三最高顧問は、岡田克也副代表と野田氏に立候補を打診していたが、岡田氏は早々と“不出馬”を表明。
野田氏の動向が注目されていた。

同党の小沢一郎代表の主張する政策が、あまりにも破綻的なものであることは周知の事実である。
民主党が真に「政権与党」の座を目指すのであれば、必ずや代表を交代させ、党政策を変更させなければならないと私は思っていたので、野田氏の不出馬は至極残念だ。
党内の圧力に屈して出馬を断念せざるを得なくなった野田氏としても、「こんなはずじゃなかった…」という思いだろう。

野田氏はかねてより保守政治の実現を標榜する政治家であり、私が唯一注目している「民主党議員」の数人の内の一人である。
今回、野田氏は、記者団に対して「総合的に判断して戦う状況ではない」と述べた。
今、民主党は、結党以来最も「政権与党」の座に近い位置にいる。9月に選出される党代表が、次期総理候補となるわけだ。
このタイミングが「戦う状況」でないのならば、この世に「戦う状況」など発生する由もない。本当は、今こそ、小沢民主党のデタラメ政策に反旗を翻す時なのである。

今回、野田氏が「逃げ」たことで、小沢氏の無投票3選が確実な情勢となった。
誰も、「オザワ」というドラ猫の首に、鈴を付けられない――。
こんな状況下で仮に民主党政権が誕生したら、日本は政治的大災害を被ることになるだろう。それでいいのか。

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2008年08月20日

9年目の自公連立… これが「最終章」の幕開け!?

今さら憂えてもしょうがないが、やはりこの2党、「水と油」の感がある。

<自民町村派>88人中出席は52人 6年ぶりの夏季研修

 自民党最大派閥の町村派は19日、神奈川県箱根町で夏季研修会を開いた。6年ぶりの開催。同派出身の福田康夫首相を支える結束を確認するはずだったが、所属する衆参議員88人のうち出席は52人。「ポスト福田」をめぐっても、最高顧問の森喜朗元首相が麻生太郎幹事長を支持する一方で、代表世話人の中川秀直元幹事長は麻生氏の財政出動路線を批判するなど、考えの違いが表面化している。中川氏はこの日の研修会でも「財政再建と改革路線を両立させないといけない」と強調し、財政出動派の麻生氏をけん制した。

 入閣を待望して果たせなかった衆院議員2人も欠席。派閥幹部からは「入閣も希望通りに行かず、求心力を保てない」との声が聞かれた。【近藤大介】

(20日、毎日新聞)

昨日(19日)、神奈川県・箱根町で、約6年ぶりとなる町村派の夏季研修会が開かれた。
全88議員中、出席者は52議員と、福田政権下での“結束”を謳う研修会のはずだったが、実態は少し暗い影を落とすものとなった。
町村派内は、最高顧問である森喜朗元首相が麻生太郎幹事長を支持する一方で、代表世話人の一人である中川秀直元幹事長は財政政策面で麻生氏とは少し距離を置くなど、必ずしも一枚岩とはいえない。


続いては、「新テロ特措法」の話題。
まさに去年の今の時期は、この特措法の延長問題で、国会は大揺れだった。
安倍晋三前首相が退陣したきっかけも、この特措法だったといえる。

1年ぶりに再浮上したこの問題。
1年前のテーマは「与党VS野党」だったが、今年のテーマは「自民党VS公明党」である。
もしかしたら、この延長問題をきっかけに福田首相が退陣し、次なる新政権が生まれるかもしれないし、あるいは、解散・総選挙が実施されるかもしれない。

中川秀氏「新特措法で解散も」

 自民党の中川秀直元幹事長は19日午後、神奈川県箱根町のホテルで開かれた町村派の研修会で、海上自衛隊によるインド洋での補給活動を1年間延長する新テロ対策特別措置法改正案について「秋の臨時国会の最大の焦点だ。民主党が法案成立に抵抗するのなら、日本が国際貢献をする国家でいくか、テロに屈服する国家でいくかを福田康夫首相の手で堂々と民意に問わなければいけない」と語り、衆院解散・総選挙も視野に、成立を期すべきだとの考えを示した。

(20日、産経新聞)

新テロ法、与野党協議に期待=町村官房長官

 町村信孝官房長官は20日午前の記者会見で、新テロ対策特別措置法延長などをめぐる野党との話し合いについて「臨時国会が始まる前から、そうした協議が行われることは国民にとっても、国会にとっても望ましいことだ」と述べ、9月召集の臨時国会に向けて、与野党の政策協議が行われることへの期待感を示した。

(20日、時事通信)

ここに来て、何度目かの浮上となった「自公関係」というテーマ。
私は以前から、「自公2党連立」では互いの“型”の違いが大きすぎて政権運営がうまくいかなくなるということを主張してきたが、まさに今回はその「最終章」とでもなりそうな趣(おもむき)だ。
かつて存在した「自公保3党連立」における保守党(あるいは保守新党)の役割が、意外と馬鹿に出来なかったものであることが、今になって痛感される。

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2008年08月10日

自衛隊を応援する新番組『ガンバレ自衛隊・安全保障アワー』スタート

今夜は、私の北京五輪の楽しみ方をご紹介。

注目閣僚に聞く:福田内閣 林芳正・防衛相 信頼回復のための改革を

 −−海上自衛隊のインド洋の給油活動継続に向けた国会戦略は。

 ◆まだ政府として方針は決めていないが、間もなく(米同時多発テロの)9月11日が来る。テロとの戦いで(アフガニスタンで)40カ国以上が犠牲を払っており「何かやるべきだ」という大きなコンセンサスはあると思う。

 −−公明党を中心に衆院での再可決を避ける意見が強い。

 ◆将棋やチェスと一緒で最初から「作戦をこうしよう」とは言わない。テロとの戦いの意義を発信、説明しないといけない。

 −−自衛隊が日本の石油輸送船を護衛する任務が与党内で浮上しているが。

 ◆一般論として、どういう法案で何をやるか頭の体操をすると、容易にできるのかなあという感じはする。

 −−沖縄の普天間飛行場移設で、地元は代替施設の場所の沖合移動を求めている。

 ◆日米合意案はバランスが保たれており、合理的な理由なしに変更は難しい。どこかで一致点を見いださなければならず、実務者の作業チームなどの議論でいい案を作る努力をする。なるべく早く沖縄におじゃましたい。

 −−防衛省改革会議の報告書が出たが、今後の進め方は。

 ◆福田康夫首相は「自衛隊員の士気を喚起してくれ」と。信頼回復のための改革が非常に大事。実施計画を今月中にまとめ、ロードマップが出てくる。党で経験の長い公務員制度改革は霞が関全体。企画立案する役所と実力行使をする防衛省の組織への要求は変わってくる。【聞き手・松尾良】=おわり

(9日、毎日新聞)

【集う】「ガンバレ自衛隊」新番組制作発表会

 ■7日、東京都新宿区のグランドヒル市ヶ谷

 防衛省・自衛隊の隊員が黙々と汗を流しながら任務に励む生の姿を映像で伝え、国民の理解を深めることを目的に9月からスカイパーフェクTVで「ガンバレ自衛隊、安全保障アワー」の放映が始まる。

 番組は株式会社「メディア241」がケーブルテレビのハッピー241チャンネルで毎週月曜日から木曜日まで午後7時から1時間の予定で放映するほか、携帯電話やインターネットでの動画を配信することも計画している。

 番組では、自衛隊員や防衛省関係者を主要読者層とする朝雲新聞社のニュースを中心に自衛隊の動きを伝える「自衛隊ニュース」、陸海空の各基地・駐屯地を紹介する「基地・駐屯地レポート」、定年退職者や殉職者を紹介する「敬礼!防人人生」、在日米陸軍の協力による「米軍極東情報アワー」など多彩なプログラムで多角的に自衛隊の今、自衛隊員の素顔を伝える。

 メディア241の後藤幸英代表取締役社長は「私は防衛大学校卒業生ですが、この番組のアイデアは安保問題に縁もゆかりもない若いスタッフでした」との番組発案のエピソードを披露、国民の目線で分かりやすい番組で自衛隊を「後方支援」する決意を表明。

 会場に駆けつけた就任間もない林芳正防衛大臣は「自衛隊の応援団ともいうべき番組。この番組が世界に発信するスタートとなることを祈念する」とあいさつ。小池百合子元防衛大臣も「伝えるべき情報は徹底的に伝えることが大事。海上保安庁は『海猿』で格好よさをアピールしたが、生の格好いい自衛官の姿が伝わる番組になるといいと思う」と期待を寄せた。在日米陸軍基地管理本部のエドワード・ローパー広報部長も「米軍も日本で安全保障の一環として頑張っていることを見てほしい」とPR。

 番組を紹介するプロモーションビデオが上映された会場は、番組への熱い期待を込めた大きな拍手に包まれた。(大塚智彦)

(10日、産経新聞)

今夜はもうあまり時間がないので、簡単に、防衛省・自衛隊の話題をご紹介した。
防衛省ホームページでは、漫画による「防衛白書」の紹介などもあるので、ぜひ一度アクセスしてもらいたい。
先の内閣改造で、防衛相として初入閣した林芳正参院議員(自民党・古賀派)は、「北京オリンピックを支援する議員の会」幹事でもある。

一昨日(8日)に開幕した北京オリンピックでは、早くも日本人選手の金メダル獲得というニュースが入って来た。
開幕式の様子も要所要所拝見したが、良い意味でも悪い意味でも、一党独裁政権でないと出来ない開幕式であった。
中国5000年(4000年?)の歴史、文化などを壮麗に魅せる演出で、ラストには、国民的英雄とされる元ランナーが“空中走行”。
無事に、聖火の火は「鳥の巣」屋上にある灯火台に点火された。
冬季長野オリンピック(1998年、浅利慶太氏演出)と比較するまでもないほどの豪華絢爛、大変素晴らしい出来栄えの開幕式だったと思う。

さて、今後の北京オリンピックのスケジュールについてだが、そんなものはこのブログを参照するのではなく、各種新聞社のホームページなどでご参照頂きたい。
ただ、私は個人的に「競歩」が好きなので、その告知を簡単にする。

男子20キロ競歩: 16日午前10時(日本時間)
女子20キロ競歩: 21日午前10時(同)
男子50キロ競歩: 22日午前8時30分(同)

選手は4名。

男子: 山崎勇喜選手、森岡紘一朗選手、谷井孝行選手
女子: 川崎真裕美選手

詳しいスケジュール、各選手のプロフィールなどは、(財)日本オリンピック委員会(JOC)ホームページでご覧頂きたい。

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2008年08月07日

さよならなのだ!


きょう(7日)、2日に肺炎のため亡くなった赤塚不二夫さん(享年72歳)の告別式が、東京・中野の宝仙寺で営まれた。

赤塚不二夫さん葬儀 タモリさんの弔辞全文

 タモリさんの弔辞は以下の通り。

 「8月の2日に、あなたの訃報に接しました。6年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが、回復に向かっていたのに、本当に残念です。われわれの世代は、赤塚先生の作品に影響された第一世代といっていいでしょう。あなたの今までになかった作品や、その特異なキャラクターは、私達世代に強烈に受け入れられました。

 10代の終わりから、われわれの青春は赤塚不二夫一色でした。何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていたときに、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは、今でもはっきり覚えています。赤塚不二夫がきた。あれが赤塚不二夫だ。私をみている。この突然の出来事で、重大なことに、私はあがることすらできませんでした。

 終わって私のとこにやってきたあなたは『君は面白い。お笑いの世界に入れ。8月の終わりに僕の番組があるからそれに出ろ。それまでは住む所がないから、私のマンションにいろ』と、こういいました。自分の人生にも、他人の人生にも、影響を及ぼすような大きな決断を、この人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。それから長い付き合いが始まりました。

 しばらくは毎日新宿のひとみ寿司というところで夕方に集まっては、深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタをつくりながら、あなたに教えを受けました。いろんなことを語ってくれました。お笑いのこと、映画のこと、絵画のこと。ほかのこともいろいろとあなたに学びました。あなたが私に言ってくれたことは、未だに私に金言として心の中に残っています。そして、仕事に生かしております。

 赤塚先生は本当に優しい方です。シャイな方です。マージャンをするときも、相手の振り込みで上がると相手が機嫌を悪くするのを恐れて、ツモでしか上がりませんでした。あなたがマージャンで勝ったところをみたことがありません。その裏には強烈な反骨精神もありました。あなたはすべての人を快く受け入れました。そのためにだまされたことも数々あります。金銭的にも大きな打撃を受けたこともあります。しかしあなたから、後悔の言葉や、相手を恨む言葉を聞いたことがありません。

 あなたは私の父のようであり、兄のようであり、そして時折みせるあの底抜けに無邪気な笑顔ははるか年下の弟のようでもありました。あなたは生活すべてがギャグでした。たこちゃん(たこ八郎さん)の葬儀のときに、大きく笑いながらも目からぼろぼろと涙がこぼれ落ち、出棺のときたこちゃんの額をピシャリと叩いては『このやろう逝きやがった』とまた高笑いしながら、大きな涙を流してました。あなたはギャグによって物事を動かしていったのです。

 あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。

 いま、2人で過ごしたいろんな出来事が、場面が思い出されています。軽井沢で過ごした何度かの正月、伊豆での正月、そして海外でのあの珍道中。どれもが本当にこんな楽しいことがあっていいのかと思うばかりのすばらしい時間でした。最後になったのが京都五山の送り火です。あのときのあなたの柔和な笑顔は、お互いの労をねぎらっているようで、一生忘れることができません。

 あなたは今この会場のどこか片隅に、ちょっと高いところから、あぐらをかいて、肘をつき、ニコニコと眺めていることでしょう。そして私に『お前もお笑いやってるなら、弔辞で笑わせてみろ』と言っているに違いありません。あなたにとって、死も一つのギャグなのかもしれません。私は人生で初めて読む弔辞があなたへのものとは夢想だにしませんでした。

 私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言うときに漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを、他人を通じて知りました。しかし、今お礼を言わさせていただきます。赤塚先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。私もあなたの数多くの作品の一つです。合掌。平成20年8月7日、森田一義」

(7日、産経新聞)

私たちにたくさんの「笑い」を届けてくれた赤塚さんに、感謝します。
ありがとうございました。

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2008年08月06日

「ポスト福田」の座を固めつつある麻生幹事長

公明党いかんで「麻生首相」が生まれる可能性が高くなってきた。

自民・麻生氏、ナチス引用し審議促す=「民主を冒涜」鳩山氏反発

 自民党の麻生太郎幹事長は4日午後、国会内で江田五月参院議長と会談し、第2次世界大戦前にナチスが台頭した経緯に触れ、民主党は国会審議に復帰すべきだとの考えを示した。これに関し、同党の鳩山由紀夫幹事長は記者団に「民主党をナチスと同じ扱いにするもの」との受け止め方を示した上で、「看過できない」と強く反発した。

 就任あいさつに訪れた麻生氏は「審議をしないとどうなるか。ドイツでは昔(国政が停滞し)、ナチスに一度(政権を)やらせてみようという話になった」と述べた。この後、麻生氏は記者団に「民主党をナチスにたとえたわけではない」と説明した。

 一方、鳩山氏は「とても許し難い。民主党だけでなく国民を冒涜(ぼうとく)するもので、撤回を求める」と語った。

(4日、時事通信)

4日自民党の麻生太郎幹事長があいさつ回りで江田五月参院議長(民主党)を訪れ、「ドイツはナチスに『一度やらせてみよう』ということで政権を与えてしまった」と述べた。
これを過激な発言とみる向きもあるが、私が思うに、麻生氏はなんら間違ったことを言っていない。
これはずっと前から主張していることであるが、「一度やらせてみればいい」「試しにやらせてみればいい」という意見はあまりにも無責任である。
私自身はこれまでの人生において“不可能と思われる”様々なことに挑戦してきたし、また、これから挑戦する人を支援したいので、「チャレンジするな」とは言わない。
しかし、事は個人やその周辺の問題ではなく、国政の問題、これからの日本がどの道を歩むかという問題なのだ。
その時々のムードや雰囲気で政権を任せてしまって、「ああ、やっぱり任せるんじゃなかった」と思った時には、もう遅いのだ。
「政権交代すればしがらみがなくなる」という意見もあるが、これも抽象的すぎて的外れである。

さて、その麻生幹事長だが、昨日、小泉純一郎元首相や伊吹文明財務相と会談した。
小泉氏との会談の内容は詳しくは分かっていないが、もしかしたら小泉元首相から麻生氏に「政局」のアドバイスがあったかもしれない。

麻生幹事長:伊吹財務相「頑張って」と激励 銀座で会合

 自民党の麻生太郎幹事長と伊吹文明財務相は5日夜、東京・銀座の日本料理店で会合を開いた。出席者によると、前幹事長の伊吹氏は麻生氏に「幹事長は注目される。頑張ってほしい」と激励。麻生氏は「助け合っていこう」と応じた。伊吹派の河村建夫、麻生派の森英介両衆院議員が同席した。

(5日、毎日新聞)

麻生・自民幹事長:小泉元首相や伊吹氏と会談

 自民党の麻生太郎幹事長は5日、衆院議員会館内の事務所に小泉純一郎元首相を訪ね、約30分会談した。

 また麻生氏は同日夜、伊吹文明財務相と、東京・銀座の日本料理店で会合を開いた。出席者によると、前幹事長の伊吹氏は麻生氏を激励。麻生氏は「助け合っていこう」と応じた。

(6日、毎日新聞)

今朝の毎日新聞による麻生氏へのインタビューでは、麻生氏は「給油はどうしても(世論が反対というなら)、給油以外の国際貢献も考えておかなければならない」と語っている。
これは、新テロ特措法の期限延長の再議決(衆院・3分の2再議決)に対し、連立を組むパートナー・公明党が反発していることを考慮しての発言である。
昨日、外遊中の高村正彦外相が「給油継続の意義を感じてほしい」と話したのとは対照的だ。
これは仮説だが、今後、あくまで新テロ特措法の延長を希望する福田内閣が、それを反発する公明党に対して「首相のクビ」と引き替えに同法の延長を実現させるかもしれない。
そして福田内閣が退陣した後に、「麻生首相」が誕生する――。公明党の対応をきっかけに、こうした流れが出来るかもしれない。

そして、これは本来昨日取り上げるべき記事だったのだが、福田康夫首相は、4日、自民党・国家戦略本部長代行に中川秀直元幹事長を任命した。
福田改造内閣には与謝野馨経財担当相、谷垣禎一国交相ら「財政再建派」が登用され、いわゆる「上げ潮派(経済成長優先派)」は冷や飯を食らったとの見方がある。
中川氏が国家戦略本部長代行に選ばれたのは、そうした見方に配慮したとみるのが妥当だろう。
国家戦略本部は小泉内閣時に設置されたもので、本部長は首相だから、本部長代行が実質上のトップということになる。
今回の人事は、町村派の両頭(町村信孝官房長官、中川氏)を同等に扱ったバランス人事とも言え、背景に森喜朗元首相の影があることも間違いない。

あと、これはどうでもいいニュースだが、昨日(5日)、自民党の津島派は東京都千代田区にある「全国町村会館西館」に事務所を移転した。
津島派の議員のみなさん(!?)、お間違いないように。

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2008年08月04日

政治ドキュメント: こうして「麻生幹事長」が生まれた

今日は、ノンフィクション小説風に政治ドキュメントを読んでもらいたいと思う。

読む政治:検証・幹事長人事(その1) 選挙負ければ「幻の麻生首相」に

 福田康夫首相は内閣改造・自民党役員人事を実施し、自分の立場を脅かす立場にいた麻生太郎氏を幹事長に起用した。一蓮托生(いちれんたくしょう)となった首相と麻生氏。麻生幹事長誕生までの経緯を検証する。

 ◇野心、逆手に説得

 ◇森元首相、旅先へ就任要請


 人事前日の7月31日朝。山形・かみのやま温泉で夫婦水入らずの旅行を楽しんでいた麻生太郎元外相は、東京の森喜朗元首相に電話を入れた。

 森氏は、早朝から麻生氏の自宅や軽井沢の別荘に電話をかけ、お手伝いさんに「至急に話をしたい」と伝言を頼んでいた。連絡を受けた麻生氏がすぐに応じたのだ。

 森氏の用件は幹事長への就任要請だった。

 「君が幹事長を受けなければどうなる。福田さんでこのまま選挙して、もし負けたら政権交代だよ。そうなると『幻の麻生首相』になってしまうんだ」

 森氏が麻生氏に打診したのはこれが最初でない。両氏は7月15日、自民党本部で開かれた「オリンピック日本招致推進議連」の会合後にも会談している。その際、森氏は「福田さんから話が来たら、受けてもらえないか」と、要職就任を持ちかけた。

 しかし、麻生氏は「政権に入ってそのまま禅譲されても、森さんの(首相就任時の)ように『密室で決めた』と言われてしまいますから」と拒否。森氏は「小池百合子(元防衛相)さんらも総裁選に出てくるかもしれない。選挙なしということにはならない」と粘ったが、麻生氏の態度は硬かった。

 時間切れが近づいていた31日の電話で、森氏はこうささやいた。

 「福田さんは必ずしも自分で選挙をしようなんて考えていない」

 首相が自らの手で衆院解散をせずに退陣し、「麻生首相」での衆院選もあり得るとの見方まで持ち出した。

 しかし麻生氏の態度は煮え切らず、こんな条件を出した。「自民党四役というのは、分かりにくいですねえ。三役ならいいけど」

 自民党四役から選対委員長ポストを削り、そりの合わない古賀誠選対委員長を外す−−とも受け止められかねない発言だった。

 森氏「そんなことをしたら、古賀さんの恨みを買うだけだ」

 麻生氏「その場合古賀さんは総務会長。幹事長と総務会長で一緒に選挙をやればいい」

 森氏「そういう話も福田さんと会って話せばいいじゃないか。ただな、要請を受けないのなら、福田さんとは会わないでほしい」

 押し問答が続いた。

 その電話の後、森氏は東京都港区の青山葬儀所で営まれた故井上裕元参院議長の葬儀に出席し、貴賓室で河野洋平衆院議長に麻生氏への説得を依頼した。河野氏は麻生派の前身・河野グループの長。

 河野氏は麻生氏に電話を入れて「ここは幹事長を受けておくべきだ。このままでは民主党政権になる」と、麻生氏に福田政権に協力するように求めた。

 そして河野氏は秘書を通じて、福田首相に麻生氏が必ず出る電話番号を教えた。

(4日、毎日新聞)

読む政治:検証・幹事長人事(その2止) 首相「人事はつくづく大変だ…」

 <1面からつづく>

 ◇首相「人事はつくづく大変だ… 二度としたくないもんだな」

 ◇渦中、麻生氏「自分も逃げぬ」

 ◇冷遇、津島派「三役に入れろ」

 ◇鈴木氏登用「河野氏に配慮」


 福田康夫首相は、森喜朗元首相から麻生太郎元外相との話し合いの中身を聞いた。そして首相は7月31日午後、河野洋平衆院議長から聞いた麻生氏が必ず出るという番号に電話をかけた。

 首相は「福田内閣に力を貸してほしい」と幹事長就任を要請した。麻生氏は「お目にかかって話を聞かせていただいて、その上でご返事いたします」と答え、会談は8月1日午前11時と決まった。

 首相は会談の約束を取り付けたことで、麻生氏が要請を受けると確信し、伊吹文明幹事長(当時)を呼び出した。

 31日夕、伊吹氏はJR東京駅から新幹線で選挙区の京都に戻っていた。ところが、首相の急な電話で約30分後には再び、京都駅から新幹線でとんぼ返りすることになった。伊吹氏は、交代を告げられることを察知した。

 首相公邸で、首相は伊吹氏に「重要閣僚」での処遇を伝えた。単なる更迭でなく、見返りに重要閣僚での登用という配慮を示された伊吹氏は、淡々と応じた。「挙党体制の確立のためにはいいんじゃないですか」と麻生幹事長起用にも賛成した。

 1日午前、首相公邸を訪れた麻生氏はソファのある部屋に通されると、首相を待った。官邸で連絡を受けた首相が速足で公邸に駆け付け、麻生氏に単刀直入に「大変な時期だから協力してほしい」と頭を下げた。覚悟を決めていた麻生氏は「その通りだ。自分も逃げているわけにはいかない。一緒にやりましょう」と応諾した。

 同日午後、幹事長就任が決まった麻生氏は森氏に電話し「ありがとうございました。考えてみればこの方がいい」と告げた。

 改造名簿には鈴木恒夫文部科学相の名前があった。有名な文教族だが、今期限りの引退を表明しており、登用は異例だ。鈴木氏は河野氏の秘書経験を持つ、同氏の側近中の側近。首相周辺は「麻生幹事長誕生に功労のあった河野氏への配慮だ」と語った。

 2日夕、首相公邸。宮中で新閣僚の認証式を終え、政権誕生以来初めての「自前内閣」を発足させた首相は、つぶやいた。

 「人事というのはつくづく大変なものだな。二度としたくないもんだな」

    ◇ 

 麻生氏の幹事長起用は、他の四役人事に影響を及ぼした。

 福田首相は人選が佳境にさしかかった1日昼過ぎ、突然電話を受けた。「党三役の1人に、うちの派閥から入れるつもりがないなら、閣僚も一切出しませんよ」。津島派の津島雄二会長からの怒りの声だった。

 その直前、津島氏は東京・永田町の派閥事務所に同派幹部らと陣取り、改造の情報収集に当たっていた。党内第2派閥である津島派の目標は、06年9月の安倍晋三政権の発足以来、失われている党三役ポストの回復だ。

 要望が受け入れられそうだとの観測が流れた直後、「二階俊博総務会長が留任」「保利耕輔・元自治相を政調会長に起用」とのテレビニュースが流れた。報道が事実なら、すでに麻生太郎幹事長の登用は固まっていたため、三役はすべて埋まったことになる。

 保利氏の政調会長起用は、麻生氏の進言によるものだ。保利氏は、今回、消費者行政担当相として入閣した野田聖子氏らとともに、郵政造反復党組の一人。福田内閣の小泉改革路線決別の象徴でもある。

 以前は津島派の前身の旧橋本派に所属していたため、首相サイドから「津島派の枠内だ」との話も伝わったが、津島派は「カウントできない」と反発。

 津島派副会長の笹川尭元科学技術担当相は1日午後2時ごろ、党本部で「うちは70人いるんだ。冷や飯ばっかり食らわされるんじゃたまったもんじゃない」と記者団に不満を漏らした。

 首相は早くから、古賀誠選対委員長と二階氏の留任を決めていた。業界団体にパイプの太い両氏を土台に、麻生氏を選挙の「顔」として前面に出す選挙態勢を描いていたためだ。しかし、同派の激しい抗議を受け入れざるを得なくなり、笹川氏を総務会長にして、二階氏を経済産業相に回すことで手打ちした。

    ◇

 週末、政界には麻生氏が政権を支える代わりに、支持率の低迷が続き、首相が退陣する場合には、麻生氏に禅譲する−−こんな「首相禅譲密約説」も流れた。

 こんなうわさを聞いた首相は周囲にこう言った。「僕がそんなこと言ったって。あるわけない。そんな話を誰が流すの」

 <この検証は川上克己、中田卓二、犬飼直幸、高山祐が担当しました>

(4日、毎日新聞)

今朝の毎日新聞の1面トップを飾ったのは、毎日新聞のドキュメント・コラム「読む政治」。
自民党の新しい幹事長に麻生太郎氏が起用された背景、そして経緯が書かれている。
この記事のポイントをまとめると、以下のようになる。

・森喜朗元首相が麻生氏に幹事長就任を要請した。
・その際、幹事長に就任しなければ「幻の麻生首相」になってしまうと話した。
・森元首相は、麻生氏のかつての派閥の長である河野洋平衆院議長にも働きかけていた。
・麻生氏は、古賀誠氏が執行部を離れることを望んでいた。
・麻生氏は「自分も逃げているわけにはいかない」と言って、幹事長就任を応諾した。
・今季限りで引退を表明している鈴木恒夫氏が入閣したのは、裏で協力してくれた河野氏への謝意を示したもの(※鈴木氏は河野氏の側近)。
・自派が冷遇されたと感じた津島雄二氏が、福田首相に「津島派の人間を三役に入れろ」と電話した。
・福田首相は「人事は二度としたくないもんだな」と語った。


そして、今回の幹事長人事密接に関係したのが、連立を組むパートナー・公明党の思惑だ。
今回の党役員人事・内閣改造は、自公関係の今後を占うもとともなりそうである。
そのことを産経新聞が昨日、ドキュメント風に書いている。

太田代表は上機嫌で「グー!」公明の「乱」は小休止

 首相、福田康夫にとって初の内閣改造・党役員人事が一段落した1日夜、自民党幹事長に返り咲いた麻生太郎と公明党幹事長の北側一雄はさっそく都内のホテルで酒を酌み交わした。2人は同時期に政調会長を務めた縁もあり親交が深い。北側は前任の伊吹文明とソリが合わなかっただけに店を出るなり「いや〜、自公で話ができるっていうのは本当にいいね!」と満面の笑みを浮かべた。

 公明党代表の太田昭宏も1日昼、麻生の幹事長受諾を聞き、仏頂面を一変させた。衆院廊下の赤絨毯(じゆうたん)で記者にブリーフィング(状況説明)を求められると、お笑いタレント、エド・はるみのまねをして両手の親指を突き出し、「ブリーフィング! グー! グー! グー!」と巨体をうねらせ、2回転した。

 公明首脳2人の機嫌の良さは安(あん)堵(ど)感の裏返しでもあった。この秋で10年目を迎える自公の連立関係は2週間前から重大な危機を迎えていたからだ。

 「もし麻生さんが幹事長を固辞していたら閣外協力という選択肢もあった」

 ある公明幹部はこう打ち明ける。もしそうなれば自民党は激しく動揺し、福田政権は「風前の灯」となったことは間違いない。そういう意味では改造は成功だったといえる。

 公明党の支持母体である創価学会が来年7月に予定される東京都議選を見据え、「年内解散ありき」と舵(かじ)を切ったのは7月初め。同じころから公明党幹部が相次いで内閣改造に難色を示し始めた。改造すれば福田首相で次期衆院選を戦い、野党に転落する確率が増すからだ。「自民党は危機感が足りない」との声もにわかに強まった。この複数のベクトルは「年内に首相交代」を指していたことは明らかだった。

 公明党側は7月下旬から「内閣改造は首相の専権事項だ」とトーンダウンしたが、矛を収めたわけではなかった。「これ以上圧力をかけると公明党が悪者になってしまう」(公明党幹部)と判断したためであり「やるならばどうぞ」と突き放した態度に変わりはなかった。

 これは新閣僚の「公明党枠」の人選にも如実に表れていた。公明側が当初検討したのは国土交通相の冬柴鉄三の留任だった。先の通常国会で国交省べったりの答弁を繰り返し、党内で不評を買っていた冬柴を留任させれば「内閣を見捨てた」と受け取られることも織り込み済みだった。

 だが、公明党は最終的にホープの一人である政調会長、斉藤鉄夫を環境相に推した。この点からも公明党は今回の改造に「及第点」を付けたといえる。

   × × ×

 公明党が突如始めた政権の「揺さぶり」は改造により小休止したが、自民党ではその余波が依然続いている。

 1日午後の組閣本部設置から閣僚呼び込みまでの一連のセレモニーが1時間近く遅れたのは、総務会長ポストをめぐり、津島派が猛反発して調整に手間取ったこともあるが、実は閣僚の辞退者も相次いでいた。

 発火点は防衛相ポストだった。福田は信頼の厚い石破茂に留任を求めたが、石破は「イージス艦『あたご』と漁船の衝突事故の責任を取らせてほしい」と固辞。代わりに政調会長の谷垣禎一に打診したが、谷垣も拒否した。その後、元IT担当相の茂木敏充も浮上したが、最終的に参院議員の林芳正に落ち着いた。

 次期臨時国会では昨年に続き、新テロ対策特措法の延長問題が大きな争点となる。担当の防衛相は野党の集中砲火を浴びかねず、参院で問責決議を食らう可能性もある。多くの衆院議員は解散・総選挙を意識し、二の足を踏んだのだ。

 農水相ポストももめた。福田は園田博之政調会長代理を起用を考えたが調整がつかず、難産の末、農水行政に縁遠い元総務庁長官、太田誠一に落ち着いた。津島派の反乱のあおりを受け、総務会長の座を追われた二階俊博の閣僚ポストもなかなか決まらなかった。

 このような混乱もあり、新閣僚は再任や2度目の登用が目立ち、多くの閣僚待機組の初入閣は見送られた。改造内閣の布陣は福田が頭に描いた青写真とはずいぶん違っていたようだ。

 2日午後0時半、新閣僚と初閣議を終えた福田は、首相官邸の大階段で恒例の記念撮影を行った。福田は直前まで経済財政担当相の与謝野馨とヒソヒソ話を続け、笑顔はほとんどなし。「自前の内閣」作りの心労からか、その左目はものもらいで大きく腫れていた。(敬称略)

(3日、産経新聞)

ここに書いてあることがすべて事実だとは限らないが、読み物としては面白いと感じていただけたのではないだろうか。
最新のテレビ東京世論調査では、福田内閣に対する支持率が、前回の調査に比べて12%上昇し、38%となった。
「期待する閣僚は」とのアンケートでは、野田聖子消費者担当相、中山恭子拉致問題担当相らの名前が挙がっているということだ。

このまま政権は浮揚するのか、それとも――。
今回の内閣を「自民党最後の内閣」と揶揄する声もあるが、あながち馬鹿に出来ない。

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2008年08月02日

福田内閣 大臣コレクション 2008 Summer


20080801-00000376-reu-bus_all-view-000_fukuda.jpg(C)ロイター

きょう(2日)午前、福田改造内閣は皇居で新閣僚の認証式、同日昼の初閣議を経て正式に始動した。

このブログでは内閣改造のたびに「大臣コレクション」という形で、閣僚の横顔を紹介しているが、今回が福田内閣初めての「大臣コレクション」ということになる。

それでは、新たに着任した13人の新閣僚をご紹介したい。



○法務 保岡興治(69)=山崎
 派内では「人格者」と称される、数少ない裁判官出身議員の一人。田中角栄元首相の「ロッキード裁判」では弁護団に加わった。
 旧新進党からの出戻り組で、党内で憲法問題、政治改革、司法改革などの議論を主導してきた政策通。

○財務 伊吹文明(70)=伊吹
 「ねじれ国会」の下で党幹事長を務め、福田首相からの信頼が厚い。「何事にも細かすぎる」との評も。
 旧大蔵省出身で、政策全般に通じる生粋の京都人。趣味は料理で、自宅に党幹部を招いて手料理を振る舞うこともある。

○文部科学 鈴木恒夫(67)=麻生
 文部政務次官や衆院文教委員長を歴任した文教のエキスパートで、安倍内閣では教育基本法の改正に尽力した。
 毎日新聞政治部記者を経て、新自由クラブ・河野洋平代表の秘書となった。今期限りの引退を表明している愛称「恒さん」。

○農林水産 太田誠一(62)=古賀
 古賀誠氏の側近中の側近で、2000年の「加藤の乱」で分裂した古賀、谷垣両派の合流に奔走、今年5月に結実させた。
 90年代に初当選し一時離党したが、1995年に復党。2003年に落選したが、2005年に復帰、昨年秋からは党人権問題等調査会長を務める。

○経済産業 二階俊博(69)=二階
 小泉内閣でも経産相を務めた“調整力”に強い政治家。1993年に小沢一郎氏と離党、新進党、保守党など5政党の結成に関わってきた。
 保守新党の流れを汲む派閥の長で、総務局長として2005年衆院選で党を大勝させた。中国政府との太いパイプがある。

○国土交通 谷垣禎一(63)=古賀
 小泉内閣で財務相を務めた、党内きっての財政再建重視派。2006年党総裁選に立候補したが、安倍晋三前首相に敗れた。
 昨年9月の総裁選では出馬を見送り、福田首相の支持に回って政調会長の座を射止めた。趣味は自転車で、そのスピードSP泣かせ。

○環境 斉藤鉄夫(56)=公明
 工学博士の資格を持ち、かつて勤務した会社では宇宙でのホテル建設や宇宙開発の研究に取り組んだ。NASAの長官経験者らとも親交がある。
 誠実な人柄で党内外の信頼は厚いが、ギリギリの局面での「腕力」は未知数で、今後に注目。教育改革にも熱心。

○防衛 林芳正(47)=古賀
 商社でサラリーマンを経験した後に渡米、ハーバード大大学院に進んだ。父(元蔵相)の秘書を経て、1995年に政界入り。
 党内の若手を代表する政策通で、国会議員のバンド「ギインズ」を1998年に結成している。昨日は北海道家族旅行中だった。

○国家公安、沖縄・北方 林幹雄(61)=山崎
 運輸政務次官、副国交相などを歴任し、「自然災害に強い国土づくり」がライフワーク。成田空港の利便性向上を一貫して主張している。
 耐震データ偽造事件では、衆院国交委員長として姉歯秀次氏の証人喚問を仕切った。日大芸術学部出身で、2007年からは客員教授。

○行政改革、金融 茂木敏光(52)=津島
 小泉内閣では副外相としてイラク戦争、北朝鮮問題を担当、2003年にも当選3回でありながら沖縄・北方担当相に抜擢されている。
 1993年に日本新党から出馬して当選、1995年に自民党入りした。去年の年金記録問題では党広報ビデオにも登場した。

○経済財政、規制改革 与謝野馨(69)=無派閥
 明治の歌人、与謝野鉄幹・晶子の孫。中曽根康弘元首相の秘書を経て1976年に政界入り。閣僚経験も豊富だ。
 消費税率引き上げが持論で、自民党では「財政再建派」の大物。選挙区は衆院東京1区で、実は落選経験もしばしば。

○消費者行政、食品安全 野田聖子(47)=無派閥
 2005年衆院選で郵政民営化に反対し、離党した「造反組」の一人。福田首相の消費者庁構想を積極的に支持している。
 鶴保庸介参院議員との離婚や不妊治療を赤裸々に綴った『私は、産みたい』でも話題に。夫婦別姓選択制論者。

○拉致問題、少子化 中山恭子(68)=町村
 2002年から拉致被害者家族担当の内閣参与を務め、家族会から強い信頼を得た。安倍内閣では拉致問題担当の首相補佐官に就任。
 昨年7月、政界に転進。穏やかな語り口ながら、キルギス日本人拉致事件では武装勢力と粘り強く交渉して解放に結び付けた辣腕。



この改造内閣を、福田首相は「安心実現内閣」と命名している。
私は、昨日のエントリで「自民党リメイク内閣」だとか、「決定版・再放送内閣」だとか呼称したが、手堅いメンバーが揃った、質実剛健な内閣が完成したと思う。

各派閥から均等に閣僚を起用しているが、小泉―安倍政権で特に“冷や飯”を食らった古賀派からは、3名もの議員を起用している。
これで古賀派は、小泉―安倍政権下での“冷遇”を取り返した、とでも言えようか。

福田首相が野田聖子氏を消費者担当相に任命したのは、野田氏がかなり強力に「消費者庁」構想を推進したことが背景にある。
去年の総裁選では「私の代で拉致問題を解決する」と述べた福田首相はまた、拉致問題担当相に中山恭子氏を登用している。
この内閣における“目玉”は、この2人ということになるだろう。

しかし、経済閣僚に盟友・与謝野馨氏を登用した点や、今や「日本で一番嫌な職業」となった国交相に谷垣禎一氏を起用した点など、他にも注目すべき点は多い。
経済政策に圧倒的な強さを見せる谷垣氏を国交相に起用することで、これまでの“膿み”をすべて出したいという首相の意向も伺える。

20080801-00000368-reu-bus_all-view-000_tanigaki.jpg(C)ロイター

発足から10か月、人事刷新で新たなスタートを切った福田政権。
福田政権には、今 「支持率」「選挙」の前に、明日の国政を見据えての手堅い政権運営が要求されている。
何しろ、「誠実に、着実に」というのが、福田政権の売りなのだから。


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2008年08月01日

福田―麻生タッグは“自民党最強”の組み合わせだ

「福田首相にとって」最後に残されたビッグ・カード、それが麻生太郎だった。

内閣改造 自民幹事長に麻生氏 伊吹氏は財務相に

20080801-00000237-reu-bus_all-view-000.jpg(C)ロイター

 福田康夫首相は1日午前、公明党の太田昭宏代表と首相官邸で与党党首会談を開き、午後に自民党役員人事を決めた後で内閣改造を行う方針を伝えた。首相は、次期衆院選に向けた挙党体制を敷くため、麻生太郎前幹事長と午前中に会談し、幹事長就任を要請。麻生氏は受諾した。伊吹文明幹事長は財務相に充てる。古賀誠選対委員長は留任する。

 麻生氏は「古賀さんの力を借りながら、幹事長をやっていきたい」と首相に述べたという。

 また、舛添要一厚生労働相、自民党の細田博之幹事長代理の留任も固まった。

 首相は与党党首会談で「今日、内閣改造をやりたいので協力をお願いする」と要請。その上で「原油高などいろいろ景気の先行きが大変だが、それに対応するため、経済に力を入れた陣容にしたい。消費者、生活者を重視した改革への強い意思を示したい」と述べた。太田氏は原油高対策や高齢化社会への対応を挙げ、「改造により、生活重視の改革、弱者に温かい政治を強く打ち出すことが大事だ」と求め、改造については了承した。次期臨時国会の召集時期などについては話題に出ず、改造後の新体制で協議する。

 麻生氏は幹事長就任に際し、財政政策などで考えが共通する与謝野馨前官房長官の重要ポスト起用を希望したという。また首相と麻生氏は、選対委員長を含む党四役体制を維持することで合意した。

 麻生氏は昨年9月の総裁選で、福田氏と戦って敗れたが、党員投票の総得票数では上回るなど善戦。福田政権発足の際、首相から入閣要請を受けたが断って一線を画し、「ポスト福田」をうかがう有力候補になっていた。

 内閣支持率が低迷する福田首相は、国民的人気のある麻生氏を幹事長として取り込むことで、挙党体制を敷きたい考えだ。福田首相の後見人である森喜朗元首相も、麻生氏の起用を首相に進言していた。

 首相は1日午後、臨時閣議を開いて閣僚の辞表を取りまとめるとともに、自民党の役員会で役員人事の一任を取りつけ、幹事長など党四役を指名する。同日夕には組閣本部を設置し、夜までに福田改造内閣の顔ぶれが決まる。認証式は2日午前10時からで、その後正午過ぎから初閣議が開かれる。町村信孝官房長官は会見で「副大臣は5日、政務官は6日あたりに決まればいいと思っている」と述べた。【犬飼直幸】

(1日、毎日新聞)

福田康夫首相(自民党総裁)は、きょう(1日)午前、首相公邸に麻生太郎前幹事長を呼び込み、幹事長就任を要請。麻生氏はこれを受諾した。
この他、新しい党役員の顔ぶれは以下のようになった。

幹事長:麻生太郎(麻生派)
政調会長:保利耕輔(無派閥)
総務会長:笹川尭(津島派)
選対委員長:古賀誠(古賀派/留任)

国対委員長:大島理森(高村派/留任)
幹事長代理:細田博之(町村派/留任)

福田首相と麻生氏は、前回の党総裁選(2007年)で争ったが、今回はその2人がタッグを組むことになる。
自民党と公明党の関係が冷たくなってきたと言われる中で、伊吹文明氏が幹事長を外れたというのは、多少なりともそれを改善したいという福田首相の意図があるものと思われる。

夕方の就任記者会見で、麻生氏は「英知を集めて景気対策などを着実にやっていく」と話した。
麻生氏が幹事長を受諾するというのは、一見、麻生氏にとってデメリットの大きいものであるように思われるが、麻生氏は「国難」解消のために要請を引き受けたのだろう。

新しい政調会長には、保利茂元官房長官の長男で、“郵政造反組”の保利氏が選ばれたが、ある自民党議員からは「保利氏で大丈夫か。保利氏の得意分野は農水だけだ」という冷ややかな声も出ている。
総務会長には、衆院議運委員長を務めるベテラン・笹川氏を起用した。
古賀氏が選対委員長に留任した背景には、すでに古賀氏の下で選挙管理が着実に進んでいることと、福田首相が古賀氏に対して信頼感を抱いているということがある。

併せて行われた内閣改造では、各派閥に対してきめ細かい配慮を滲ませつつも、福田氏らしい“質実剛健”な顔ぶれの内閣が組閣されている。
後日、新内閣についてはエントリを書くが、現段階では、この内閣は「自民党リメイク内閣」と名付けることが出来ると思う。
大臣経験者ばかりを重用し、自民党のベテラン議員を閣僚に選出したという点では、着実に政策を実行していくという福田政権の基本的なカラーが出ている。

野田聖子、中山恭子両氏の入閣は多少意外だったが、この2人については、余っているポストに入ってもらっただけ、という印象が拭えない。
消費者庁設立に動いた野田氏の消費者担当相就任、中山氏の拉致問題担当相就任は、「無難なサプライズ」とでも言うべきもので、本来、福田首相らしくない。
この辺は世論に配慮したということで、あまり深い意味はないと見るのが妥当だろう。

話題は初めに戻るが、福田首相が麻生氏に幹事長就任を打診したのには、かつてない「自民党の危機」を挙党体勢で乗り越えたいという思惑がある。
言い換えれば、自民党のビッグ・カードは、すでに麻生氏しか残っていないということだ。
福田―麻生タッグは、考えられる限りにおいて、現在の自民党における最強タッグだろう。

政策においては社民的な福田首相と保守的な麻生氏のタッグは「水と油」のように見えるかもしれないが、「小泉的」なサプライズ人事を嫌う福田首相にとっては、むしろ麻生氏の幹事長起用は好都合なのだ。
政権の“相談相手”である与謝野馨前官房長官を経財閣僚として入閣させるとなれば、残るビッグ・カードは、自民党内には麻生氏と小池百合子元防衛相、中川秀直元幹事長ぐらいなもの。
小池氏は「小泉的」なるものの最も象徴的な存在であるし、中川氏は経済政策について「上げ潮派」であり、福田首相はこの主張には相容れない。
そんな中で、福田首相にとって、麻生氏は残された唯一のビッグ・カードであったのだ。

今回の党役員人事、そして内閣改造は、福田首相にとって「選挙を備えて」ということではないかもしれない。
というよりは、選挙そのものよりも、選挙に備えて国政を地固めするために組閣された内閣であるといえるだろう。

内閣改造について一言書けば、私はこれはなかなか上出来な内閣(上から目線だが)だと思う。
各派閥に同等の配慮を見せつつも、小泉―安倍両政権下で冷や飯を食らった古賀派を特に重用している点が興味深い。
顔ぶれそのものは新しくないが、無難でも着実なコースを歩むのが「My way」とでも主張しているようなこの内閣改造は、「決定版再放送内閣」「自民党リミックス内閣」とでも形容できるだろうか。
非常に安定感のある内閣であることは間違いない。

内閣改造人事については、後日、いつも通り、閣僚のプロフィールを簡単にご紹介する形で取り上げるつもりだ。



<追記>

誤解なきように書いておくと、福田首相が消費者問題と拉致問題に並々ならぬ意欲を持っていることは、間違いのない事実だ。
中山恭子氏は穏やかそうに見える人柄だが、他国の人間との交渉などの際には、きわめて豪腕な政治家となる。人は見かけだけで判断できるものではない。
拉致問題解決に向けて、中山氏の辣腕な手腕は相当に強い材料となるだろう。

なお、組閣前に自民、公明両党が作成した、組閣に向けての「自薦候補」リストは以下の通りである。

自民、公明両党の主な自薦リスト

<自民党>

町村派:☆町村信孝G、坂本剛二E、☆中山成彬E、☆細田博之E
津島派:☆伊藤達也D、三原朝彦D、☆茂木敏光D、小渕優子B
古賀派:逢沢一郎F、園田博之F、根本匠D
山崎派:☆野田毅K、☆保岡興治J、田野瀬良太郎D
伊吹派:☆谷津義男F、萩山教嚴E、古屋圭司E
麻生派:鈴木恒夫E、森英介E、山口俊一E
二階派:江崎鉄磨C
高村派:☆高村正彦H

参院:矢野哲朗B、吉村剛太郎B、林芳正B


<公明党>

衆院:斉藤鉄夫D、福島豊D
参院:山口那津男A(衆院A)

※敬称略。丸数字は当選回数。☆は閣僚経験者。


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posted by Author at 20:05| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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