2008年09月26日

麻生内閣 大臣コレクション 2008 Autumn


aso_naikaku_001.jpg(C)産経新聞

最新のテレビ東京と日経新聞社による共同調査によれば、麻生太郎内閣の支持率は53%、不支持は40%、「言えない」「分からない」は7%だった。
安倍晋三内閣発足時の支持率が71%、福田康夫内閣発足時の支持率が59%だったから、それに比べると低い支持率での政権発足となったが、当の麻生首相本人は「まだ何もやってない時点での評価には興味ない」と、まったく気にしていない。

「次の衆院選でどの政党に投票するか」という質問に対する回答では、自民党が36%、民主党が33%だった。
昨日(25日)、小泉純一郎元首相が政界を引退するというニュースが流れたが、小泉元首相は次期衆院選でも自民党候補の街頭演説に参加するというから、選挙そのものへの大きな影響はあまりないだろう。

では、当ブログにおける内閣発足恒例、麻生内閣の「大臣コレクション」をお伝えする。



○総務、地方分権改革 鳩山邦夫(60)=津島派
 過去2度、党総裁選にて麻生氏の選対本部長を務め、自他共に認める「麻生氏のお友達」。兄は由紀夫・民主党幹事長。
 「友人の友人はアルカイダ」発言でも有名で、朝日新聞からは「死に神」と評されたことも。毎朝、秘書に料理を作っている。

○法務 森英介(60)=麻生派
 麻生首相の側近で、一昨年の麻生派結成時から事務総長を務めている。昨年、今年と麻生選対の裏方として活躍。
 川崎重工のエンジニアから政界に転じた「工学博士」で、環境、エネルギー問題、労働政策などが得意分野。

○外務 中曽根弘文(62)=伊吹派
 旭化成でサラリーマンを経験したこともある、中曽根康弘元首相の長男。参院議長候補に名が挙がったことも。
 2005年の郵政民営化関連法案では反対票を投じ、参院で同法案が否決される流れを作った。

○財務、金融 中川昭一(55)=伊吹派
 故・中川一郎元議員の実子。小泉内閣、安倍内閣では経産相、農水相、党政調会長などを歴任した、党内きってのタカ派。
 専門分野は農水政策だが、安倍内閣の流れを引き継ぐ「新・保守政策研究会」発足者であり、『AN関係』も築いている。

○文部科学 塩谷立(58)=町村派
 8月の福田改造内閣で官房副長官に就任したばかりだが、麻生氏に近い「文教族」議員であることで、初入閣を果たした。
 教育問題に熱心で、小泉内閣では副文科相を務めた。昨年は、党小委員長として高校野球の特待生容認提言を決めた。

○農林水産 石破茂(51)=津島派
 防衛庁長官を2期、防衛相を1期務めた国防族の論客で、軍艦プラモデル製作が趣味の「軍事オタク」を自認。
 総裁選では、派閥の独自候補擁立を目指す中堅・若手の声に押されて初出馬。独特の語り口で知名度をアップさせた。

○国土交通 中山成彬(65)=町村派
 党内を代表する保守派議員として、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会長を務める。しかし、早速「失言」も。
 今回、当初は行革担当相就任を要請されたが「官僚一家」であることを理由に要請を拒否。妻は中山恭子前拉致担当相。

○防衛 浜田靖一(52)=無派閥
 「ハマコー」こと浜田幸一・元衆院議員の長男で、「政界暴れん坊」の父とは違い(!?)、温厚な性格で知られる。
 米国留学の経験を持つ国際派であり、防衛政策に明るい。櫻井よしこ氏から「防衛相に適任」と言われたことも。

○官房、拉致問題 河村武夫(65)=伊吹派
 この一年は党広報本部長として、7月の北海道・洞爺湖サミット向けに出した党ポスターを製作したりした。
 90年初当選後、一貫して教育問題に熱心な文教族だが、カネミ油症問題や原爆症認定見直しにも積極的。

○国家公安、沖縄・北方 佐藤勉(56)=古賀派
 祖父は町長、父は県会議長の政治家家系。衆院総務委員長、副総務相を務めるなど、地方自治に明るい。
 96年に加藤紘一幹事長(当時)から請われて政界入りし、「加藤の乱」以後も旧谷垣派の一員として行動を共にした。

○行政改革、規制改革 甘利明(59)=山崎派
 電機メーカー社員から新自由クラブを経て自民党入り。労相も務めたことがあり商工政策に通じている。
 安倍政権誕生に積極的に動き、経産相のポストを獲得。昨年の総裁選からは、麻生氏を支持。「ナルシスト」との声も。

○少子化 小渕優子(34)=津島派
 故・小渕恵三元首相の次女。2000年、ロンドン留学中に父が倒れ急きょ帰国、「弔い合戦」で初当選した。
 TBSでADを務めた経験もあり、同社プロデューサーとの間に一男あり。今回、戦後最年少で入閣した。



今回の内閣は、『NEWS23』(TBSテレビ)で後藤謙次氏が述べた通り、麻生首相が一枚看板を担う、「オレがオレが内閣」だとネーミング出来そうだ。
麻生首相と同じ文教族、麻生首相に近い議員、最大派閥の議員――など、麻生内閣の顔ぶれは、地味ながら特徴的だ。
来る衆院選後は、まったく新しい顔ぶれで組閣し直すというシナリオがもっぱらだが、この内閣も、十分に「麻生カラー」が出た内閣だと言えそうだ。



<追記>

テレビ東京の夕方ニュース番組『速ホゥ!』が、きょう(26日)の放送をもって終了した。

29日(月)の朝からは、塩田真弓、赤平大(テレビ東京アナウンサー)、滝井礼乃(左同)がキャスターを務める『E morning』がスタートする。
放送時間は、(月)〜(金)の午前8時56分〜午前11時45分 だ。
午前中まるまるテレビ東京の番組のお付き合い下さる方がいらっしゃるかどうかは分からないが、少しだけでも予約録画してご覧頂けたら、と思う。

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2008年09月24日

「一枚看板」 麻生自民丸、波乱の船出


jimin_president_aso_20080924.jpg

22日、自民党総裁選が投開票され、党の新しい総裁に麻生太郎幹事長(68)が選出された。第23代党総裁ということになる。

麻生新総裁は、党幹事長に町村派の細田博之・幹事長代理を起用した。
笹川尭総務会長、保利耕輔政調会長、古賀誠選対委員長は再任された。

新しい幹事長に選ばれた細田氏は、小泉内閣で官房副長官に任命された。
「年金未納問題」で福田康夫官房長官が辞任すると、臨時的に官房長官に昇任した。
麻生氏と細田氏は、安倍晋三前首相時代に「幹事長―幹事長代理」として、共に働いた仲でもある。
また、細田氏は党国対委員長なども歴任しており、麻生氏は、細田氏の高い実務性を買って、今回、細田氏を幹事長に指名したと考えられる。

お世辞にも「派手」な政治家とは言いがたい細田氏を幹事長に起用したことからは、「自民党は『麻生』の一枚看板」というメッセージが伺える。
官房長官に河村建夫氏(伊吹派)を選ぶという“地味系”人事をしたのも、
次期衆院選を見据えて「おれ(麻生氏)以外に余計な役者はいらない」という主張の裏返しだ。

さて、総裁選絡みでこんなニュースも。

<自民総裁選>無効票に中川秀直氏の名前 2票中1票は白票

 22日の自民党総裁選で無効票2票のうち1票は、中川秀直元幹事長の名前が記載されていた。もう1票は白票で、いずれも国会議員が投じたとみられる。

 町村派所属議員の7割近くが麻生太郎氏を新総裁に推す中、同派代表世話人の中川氏は小池百合子元防衛相を支援。派内での求心力が低下する中川氏を激励する意味合いの投票との見方も流れている。【近藤大介】

(23日、毎日新聞)

党総裁就任会見では、早速、麻生新総裁から、次期総選挙に関する発言、民主党に関する発言があった。
小沢一郎・民主党代表が自民党幹事長だった時代、麻生氏は、「反小沢」の急先鋒である河野洋平氏のグループに所属していた。
麻生氏は、この時分から、相当に小沢氏を憎悪している。永田町の議員の中でも、「麻生氏は随一の小沢嫌い」と評判だ。

「今は乱世、責任感じる」=麻生自民総裁

 「今の時代は、金融の問題やら何やら、平時じゃなくて乱世。責任の重さを改めて感じる」。自民党の麻生太郎総裁は24日午前、東京都渋谷区の自宅前で記者団に首相就任を控えた心境をこう語った。

 「これまでずいぶん長かったような感じもする」とも振り返った麻生氏。記者団からけさの目覚めはどうだったかを問われると、「寝るのは苦労したことないが、目覚めはいつも悪い」。それでも朝はウオーキングを行い、「秋の雲に変わって、歩いてても風がさわやか」と秋晴れの空を見上げていた。 

(24日、時事通信)
「麻生自民党」VS「小沢民主党」――。
次期衆院選で勝利を果たすのは、はたしてどちらの政党なのか。
麻生内閣の顔ぶれについては後日、このブログにて詳報するとして、「一枚看板」麻生太郎新総裁から目が離せない。

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2008年09月20日

“ハト派の大物” 河野衆院議長が政界引退を表明


y_kouno_20080917.jpg(C)毎日新聞

17日、河野洋平衆院議長が次期衆院選には出馬しない意向を固め、政界を引退することを表明した。
「ハト派の大物」と呼ばれ続けてきた河野氏は、戦後日本の政治に、大きなインパクトを残した人物でもある。
一時は自民党を飛び出し、政党「新自由クラブ」を立ち上げた。
自民党が下野した際には、唯一総理大臣になれなかった「自民党総裁」であった。
自民党の悲哀を背中に背負った代表的人物である、ということが言えるかもしれない。

<河野洋平衆院議長>政界引退を正式に表明

y_kouno_20080918.jpg(C)毎日新聞

 河野洋平衆院議長(71)=神奈川17区、自民党を離脱中=は18日、神奈川県箱根町のホテルで記者会見し、次期衆院選に立候補せず政界を引退する考えを正式に表明した。

 河野氏は会見で「40年の議員生活、5年に及ぶ議長生活、年齢も70を超え、体調も万全ではなく、政治活動が万全の態勢でできない」と理由を説明。さらに「若い人に後を託したい、託すべきだと考えた」とも述べ、世代交代の必要性も挙げた。後継として自民党県議の長女で早大公共政策研究所客員講師の牧島かれん氏(31)を挙げた。

 河野氏は67年1月、衆院旧神奈川3区で初当選し、現在14期目。76年の新自由クラブ結成を経て自民党に復党し、93年に党総裁に就任。03年11月から衆院議長。02年には肝硬変のため、長男の河野太郎衆院議員(45)から生体肝移植を受けた。【笈田直樹】

(18日、毎日新聞)

波・きたる:衆院選神奈川 河野議長引退 地元「時代の流れ」 /神奈川

 ◇選挙へ影響懸念の声も

 河野洋平衆院議長(71)=神奈川17区、自民党を離脱中=が次期衆院選に立候補しない意向を固めたことが明らかになった17日。自民県連幹部や地元の小田原市議らは「時代の流れ」などと冷静に受け止めた。後継には自民県議関係者の名前が挙がっているが、大物の突然の引退に「小泉(純一郎元首相)さんと河野さんは二重丸(当選確実)だったのに……」と選挙への影響を懸念する声も聞かれた。【澤晴夫、笈田直樹】

 「時々、声が出にくい」

 河野氏は16日、地元選出の県議に引退の理由をこう説明したという。
 02年に長男の河野太郎衆院議員(45)=15区=から生体肝移植を受けた河野氏。03年11月から衆院議長を務めるが、県連幹部は「体がつらく大変だったと聞いていた」と話す。河野氏と中学時代の同級生で20年以上秘書を務めた相澤博・小田原市議(72)も昨年夏ごろ、河野氏との会話から「引退を考えているのかな、と感じた」と振り返る。

 河野氏の祖父治平氏は県議会議長、父一郎氏は建設相などを務めた実力者。現在も県内の衆院議員6人が河野派の流れをくむ麻生派に所属するなど「河野王国」とも呼ばれた。

 だが、今年5月の小田原市長選で支援した候補が敗れるなど、影響力のかげりも指摘されていた。大野真一市議会議長は「時期が来たのかなという感じ。時代の流れかな」と受け止めた。

 河野氏は18日、後援会幹部らとの会合後、記者会見で引退を正式表明する。後継候補も明らかにするとみられるが、地元関係者は「後援会は高齢者が多く、河野さん以外のために選挙活動はしないだろう。厳しい戦いになる」とみる。相澤市議も「できればもうひと働きしてほしかった」と漏らした。

(18日、毎日新聞/神奈川)

波・きたる:衆院選神奈川 河野衆院議長会見「達成感あり引退」 /神奈川

 ◇後援会関係者、“落下傘”後継に不満も

 箱根町湯本のホテルで18日夜、記者会見し、政界からの引退を正式表明した河野洋平衆院議長(71)=神奈川17区、自民党を離脱中。「達成感を感じたとき、引いていいなという気持ちが出てきた」と語り、晴ればれとした表情で小田原市を中心とする「河野王国」の幕引きを演じてみせた。だが、地元以外からの後継者指名に、不満を漏らす後援会関係者らもいた。

 会見に先立って開かれた後援会などの幹部会。河野氏は67年に初当選以来41年間の支援に感謝し「生体肝移植もしてハンディを背負っている。私の気持ちを察してほしい」などと引退の理由を説明したという。さらに「これからはいままでの経験を生かし、大所高所から日本の政治に発言をしていきたい」とも話したという。

 また、後継指名した早大客員講師の牧島かれん氏(31)を紹介し「若い彼女に後を託したい」と話したという。反論などはなかったが、出席者の一人は「(河野氏)本人の意志が固く、しょうがないという雰囲気。作られたシナリオ通りの流れで、質問もできないムードだった」と漏らした。終了後、河野氏と牧島氏が会場前であいさつしたが、牧島氏は横須賀市出身の“落下傘候補”となるため「何で地元から出さないのか」「選挙はむずかしい」とつぶやきながら去る人の姿も見られた。

 会見で河野氏は、目をやや赤くしながらも、時折笑顔を見せて40年余りの議員生活を振り返った。今月2日に広島市で開かれたG8(主要国)下院議長会議でホスト役を務めた後に引退を決意したといい「後継者には時間的な制約もあり大変厳しいものがある。私が手伝わなきゃいけない」と同席した牧島氏を気遣った。【澤晴夫、笈田直樹】

(19日、毎日新聞/神奈川)


t_tamasawa_20080918.jpg(C)毎日新聞

次期衆院選には、自民党の衆院議員としては、鈴木恒夫文科相と玉沢徳一郎元農水相(=写真)も不出馬を表明している。

旧河野派(現在の麻生派)は、派閥トップが「ハト派」の河野氏であるにもかかわらず、「タカ派」の麻生太郎幹事長を抱えている。
その麻生氏が、今回の総裁選で“4度目の正直”を果たし、新しい党総裁に就任するのではないかと有力視されている候補だ。
「麻生時代」の始まりと共に、「河野時代」が終焉を迎える――。ちょっと大げさだが、そんなことが言えるだろう。

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2008年09月19日

自民党総裁選は「茶番劇」なんかじゃない


今朝の毎日新聞に、自民党総裁選を控え、浜田幸一・元自民党衆院議員へのインタビューが載っていた。
浜田氏がインタビューで語っていることには、私自身、共感する点が多い。
谷垣禎一国交相の不出馬については残念に思う。立候補できない“事情”については先日エントリを書いたが(こちら)、それでも、やはり立候補しなかったのは残念だ。

浜田氏は、インタビューの中で「民主党政権が誕生するのは間違いない」といった趣旨の発言をしているが、これに対しても、私は同様の危機感を抱いている。
このままでは、ムードや勢いで民主党政権が誕生してしまう可能性が高い。本当に大事なのは、その先にある政策論争だ。安易にこの国の与党と野党を入れ替えたら、国益は大きく損なわれる。

さて、インタビューの内容は以下の通り。

もの申す!:自民党総裁選/3 浜田幸一・元自民党衆院議員

 ■10年後を語る言葉なし

 ◇5人の候補が競う総裁選となりましたが。

 ◆5人出たことで国民に親近感を与えた。国民の前で消費税を上げるべきかどうかの議論をやっている。かつてないことだ。ただ、前に総裁選に出た谷垣禎一国土交通相、高村正彦外相が出ていない。いったん天下を狙った者が出なかったのは問題がある。2人が出れば、税制や外交の議論も深まったはずで、出てほしかった。

 ◇5候補の主張に物足りない点はありますか。

 ◆10年後の日本を語る言葉が聞かれない。目先のことばかりではダメ。

 ◇候補5人の印象は?

 ◆石原伸晃元政調会長の発言のさわやかさ、石破茂前防衛相の安全保障政策でしなければならないことを言う点はいい。与謝野馨経済財政担当相が消費税を上げると言い切ったのは意味がある。麻生太郎幹事長は当選に近いからほめなくてもいいんだけど、首相候補として一歩先んじている。

 ◇小池百合子元防衛相の名が出ませんでした。

 ◆小泉純一郎元首相が応援しているから、私が触れる必要はないでしょ。よく知らないし。

 ◇過去の総裁選と比べてどうですか。

 ◆面倒見が悪くなり、派閥の力が落ちた。1円単位の領収書まで出す時代だから清潔感は出てきたけど、国や国民のためという気概、執念はどうでしょうね。

 ◇新総裁への最大の注文は何ですか。

 ◆補正予算を絶対に通すこと。中小・零細業者、トラック業者、漁業の人などに、今ほど具体的な対策を求められている時はないですよ。

 ◇臨時国会冒頭で衆院解散の方向です。

 ◆そんなこと考える人は一国の総理たりえない。この不景気の下、国民が補正予算などの具体策を求めているんだから。インド洋での給油活動も続けないといけない。

 ◇でも、参院は野党が多数です。

 ◆参院で味方の数を増やすよう努力することだ。民主党の小沢一郎代表が国民新党の綿貫民輔代表と握手するなら、自民党の誰かが綿貫さんの所に行って土下座して謝るんですよ。その程度の努力はしないと。

 ◇浜田さんは今回、千葉県連の「予備選」で党員投票はしましたか。

 ◆16日にしました。

 ◇どなたに?
 ◆えっ……。まあ、当選する男にね。ハハハ。やはり野党と戦う上で、闘争心が優れている人だから。

 ◇麻生さんで衆院選は勝てますか。

 ◆1回は民主党にやらせてみようという声が強いから、現段階では民主党でしょう。だからこそ補正予算、給油活動延長などやるべきことをやってから解散すべきだ。それにしても、人気のあった小泉首相時代に消費税率を上げておけばねえ。【聞き手・丸山雅也】=つづく

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 ■人物略歴

 千葉県議を経て、93年まで衆院議員7期。防衛政務次官、衆院予算委員長、自民党副幹事長、広報委員長など歴任。今もテレビ出演や、年80回以上の講演をこなす。80歳。

(19日、毎日新聞)

jimin_president_election_20080919.jpg(C)自民党

きょう(19日)、自民党総裁選に立候補している5人の候補は、東京・有楽町の日本外国特派員協会で共同記者会見に臨んだ。
冒頭のスピーチで、石原伸晃元政調会長、小池百合子元防衛相が「改革続行」を強調しながら、国内課題への対応を示した。
加えて、麻生太郎幹事長は「課題解決先進国が日本だ」、石破茂前防衛相は「外交と安全保障は国の基本」、与謝野馨経財担当相は「世界経済を不安の連鎖に落とさないように」とそれぞれ述べた。

その後は記者から、日中関係や金融危機に対しての考え方から、靖国神社参拝の意思や総選挙時期の予想まで幅広い質問が出された。
とくに総選挙に関する応答の中で5候補とも、目先的に緊急の経済総合対策や、それを具体化する補正予算の成立を優先すべきことを強調した。

y_koike_20080919.jpg(C)毎日新聞

興味深かったのは、麻生氏が新総裁に選出された場合についての、小池氏の言葉だ。
小池氏は、“麻生内閣”で入閣を求められた場合の対応について「政策の違いは大きいと思う。一つの内閣の中でやっていくのは極めて難しいのではないか」と述べ、固辞する考えを示した。
個人的に、私は「麻生総理・総裁」のもとで、「小池官房長官(あるいは外相)」「石原幹事長」というのが実現がするのではないかと予想していたので、小池氏の一言は衝撃的ですらあった。

今朝、5候補は『みのもんたの朝ズバッ!』(TBSテレビ)というテレビ番組に揃って生出演した。
コメンテーターの浅野史郎・前宮城県知事が「総裁選といっても、同じ党内での争いだから、各候補の政策の違いは、ニュアンスの違い程度しかない」と述べた。
これに対し、小池氏は「そういうニュアンスの違いこそ大事だ」と反論。小池氏は、他候補への“闘争心”をむき出しにしていた。

一部のテレビ番組コメンテーターや評論家などといった職業の人たちは、口をそろえて、今回の総裁選は「茶番劇だ」「出来レースだ」「事前のシナリオ通りだ」などと言っている。
各地の街頭演説会や討論会をしっかり見ている人ならお分かり頂けると思うが、今回の総裁選は「茶番劇」なんかではない。
麻生氏の優勢が伝えられているのは周知の事実だが、5候補とも、自分が本当に総理総裁になるつもりで、演説をしたり政策論争をしたりしている。
経済政策をめぐっての発言の過激さが抑えられているのは、自分が総理総裁になった場合のことを考えてのことであり、それ故に慎重な物言いがなされているのだと感じる。

思うに、今回の総裁選を「茶番益だ」などと得意気に言っている人たちの多くは、5候補の演説や討論をまともに見ていないのではないか。
各陣営の議員たちは、本気で自分たちの候補を何としてでも勝たせようとしているし、「誰に投票するか」を考える党員・党友たちの本気度も、これまでの総裁選史上かつてないほどのものだ。
総裁選を馬鹿にしたり、総裁候補を小馬鹿にしてみたりして悦に浸るのは個人の趣味の自由だが(私はそれを悪趣味だと思うが)、ぜひ、自民党ホームページ上でもいいから、政策論争の一部始終を見てほしい。
このブログでも出来る限り、各候補の動きを伝えていきたいが、やはり「限界」がある。どうかその点はご了承いただきたい。

【リンク】自民党ホームページ (街頭演説会等の予定、5候補の政策などが見れる)

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2008年09月18日

日本人ならコメを食べよう

コメを日本にとどまらせておくのはもったいない。コメも世界に発信せねば。

<政府・与党>余剰米買い取り検討 総選挙視野に

 政府・与党は17日、コメの価格下落に備え、政府による買い支えを含む緊急対策の検討に入った。08年産米は、豊作が予想されている上、生産調整(減反)の目標達成が難しくなっていることから、値下がりするとみられている。そのため、衆院選を前に農村票を意識する与党から、米価対策実施の圧力が高まっていた。ただ、昨年に続いて2年連続で政府がコメを買い支えれば、農家の自主的な経営努力や生産調整への参加意欲を損ねるとの批判も出そうだ。

 農水省は08年産米の作柄を全国的に「やや良」から「平年並み」と見込んでいる。民間調査会社の米穀データバンクも作況指数(平年=100)を102の「やや良」と予想しており、昨年の99を上回る可能性が高い。

 一方、農水省は今年、作付面積を前年実績の164万ヘクタールから約10万ヘクタール減らす生産調整目標を掲げたが、実地調査などでは約5万6000〜6万6000ヘクタールの過剰作付けになっている模様。同省は余剰米発生を防ぐため、飼料用などへの切り替えを促しているが、このままだと、最近のコメの需要増を考慮しても数十万トンの供給過剰に陥る恐れがある。

 政府は昨年も生産過剰による米価下落を受けて約34万トンを備蓄米として買い入れたが、その後の売却で今年8月時点の在庫は約90万トンまで減っている。適正な備蓄水準とされる100万トンまで10万トン程度の買い増しの余地があるため、自民党内で、今年も政府が買い支えるよう求める声が強まっている。【工藤昭久】

(18日、毎日新聞)

政府・与党はコメの豊作による価格下落を防ぐため、余剰米の買い取りを検討することに入った。
「コメが余っている」というのは、我が国にとって実にもったいない話だ。
先日、私も生まれて初めて「コメ粉パン」を食べてみたが、ほとんどパン粉のパンと味は変わりなく、美味しかった。

大変残念な話だが、コメをコメとして市場に流通させるのに限界があるのは事実だ。
有り余っているならコメを捨ててしまおう、などという考え方はやめて、もっとコメを様々な方法で有効利用すべきだろう。
政府による買い取りも「一時的」「危機的」手段として容認されるべきものだと思う。
コメ粉パンを大量に生産することで、価格を下落させていくのも一つのやり方である。

いずれにせよ、日本人はもっともっとコメを大事にし、同時に、日常的に大量消費すべきだ。
そのために、まずは第一歩として、3日に2日はコメを食おう。パン食もいいが、コメ食に馴染み切るのだ。
「おにぎり」をアフリカの難民の子供たちに配ったりとか、素人考えだが、そういうことを政府がやってもおかしくはないと思う。
コメがある現状を喜び、コメをたくさん食べよう。私の座右の銘は「三度の飯よりパンが好き」だが、私は実はパン党でもある。

「その手の話で裏切られてきた」町村官房長官、話し合い解散に否定的見解

 町村信孝官房長官は18日午前の記者会見で、民主党の山岡賢次国対委員長が平成20年度補正予算を円満に成立させた上で、与野党で解散時期を協議する「話し合い解散」を提案していることについて「今まで何度もその手の話で裏切られ続けてきた」と述べ、民主党側の提案に否定的見解を示した。
 話し合い解散は、山岡氏が17日に自民党の大島理森国対委員長と国会内で会談した際に提案した。これに対し、大島氏は「民主党は減収補(ほ)填(てん)の法案も賛成するのか」などとして回答を留保した。

(18日、産経新聞)

さて、米国証券大手リーマン・ブラザーズ経営破たんの日本経済への影響を防ぐ危機対応策が必要との判断から、民主党は、自民党に「話し合い解散」を提案してきた。
一見、超党派での日本経済に対する危機感の共有かと思ってしまうが、そんなことはない、これは野党の常套手段だ。
町村信孝官房長官が言うように、「今まで何度もその手の話で裏切られ続けてきた」。
結局、野党が野党でありながら「国益を守ろう」というのは、真っ赤な大嘘なのだ。
本当に国難だと思うのなら、新党なりを結成して、与党と連立を組むのがよい。それは時に「大政翼賛会」的な連立政権の誕生にもつながるかもしれないが、大事なことは「暴走した大政翼賛会」を作らないことだ。
国家の危機的状況にあっては、国民すべての意見を反映できるような連立政権を樹立する必要もある。「大連立」はけっして悪い選択肢ではない。

最後に、防衛省・自衛隊関連の嬉しいニュース。
空自衛隊初の「PAC3」発射実験、米国で成功

 【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)=石間俊充】航空自衛隊は17日午前7時55分(日本時間同午後10時55分)、米軍ホワイトサンズ射場で日本としては初めてとなる地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)の発射実験を行い、模擬弾道ミサイルの迎撃に成功した。

 昨年12月には、海自が大気圏外の弾道ミサイルを海上のイージス艦から迎撃する実験に成功しており、弾道ミサイルを大気圏外と国土上空の2段構えで撃ち落とす体制が整備されたことになる。

 実験では、米軍が発射した模擬弾1発を、約120キロ離れた空自PAC3の部隊がレーダーで追尾、約2分後、軌道を確認してPAC3ミサイル2発を撃ち、30秒後、地上十数キロの上空で破壊した。

 防衛省は2010年度までに全国の16部隊にPAC3を配備し、ミサイル防衛体制を整える。

(18日、読売新聞)

今月末に、ウッチャンナンチャン・内村光良さんのコント番組『笑う犬の生活』の新作がオンエアされるそうだが、今夜は、爆笑問題らによるコント番組がフジテレビ系列で放送される。
今夜の10時00分〜11時24分まで、『フジ最強コント夢競演 みんなでコント会議!』というタイトルだ。
人間、苦しい時は、笑って生き延びるに限る。笑いで延命措置。

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2008年09月15日

小沢の「国替え」には、小泉の「国替え」で対抗だ!

脅しとゆすり。小沢一郎が持つ、唯一の特技。

<衆院選>小沢民主代表「国替え」、関東で出馬へ…鳩山氏

i_ozawa.jpg(C)毎日新聞

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は14日、テレビ朝日の報道番組で、小沢一郎代表の次期衆院選での出馬先について「岩手からは出ません」と述べ、地元・岩手4区以外に転出すると明らかにした。転出先は「関東を中心に決める」との見通しを示し、公明党の太田昭宏代表の地元、東京12区について「その可能性もある。私は面白いと思う」と述べた。

 「国替え」の狙いについて鳩山氏は「小沢代表自身、(次期衆院選に)命をかけている」と解説。番組終了後、小沢氏から「背水の陣を敷く。岩手4区は任せて別の選挙区から出る」と聞かされていたことを記者団に披露した。東京12区は「一つの有力な選択肢であることは間違いない」と改めて述べた。

 ただ一方で「岩手4区から出馬しないとは聞いているが、どこから出るかは小沢代表自身が熟慮して決めることだ」とも述べ、転出先は、あくまで鳩山氏の見立てであると強調した。

 民主党は12日に次期衆院選の1次公認候補187人を発表したが、小沢氏は含まれていなかった。赤松広隆選対委員長は「原案には入っていたが、代表自身の強い意思で『おれの所は空けてほしい』と言われた」と述べていた。【野口武則】

(15日、毎日新聞)

長年小沢一郎という人間を研究していると、強く思うことがある。
それは、小沢という政治家は、実に姑息で卑怯な政治家であるということだ。

次期衆院選での民主党1次公認リストの中に、小沢一郎代表の名前がなかった。
普通なら、これまでの地盤である「岩手4区」から出馬するものだと思われていたが、今回、どうやら選挙区を変える(「国替え」する)ことを画策しているらしい。
一説としては、国替え先として「東京12区」の名前が挙がっている。
東京12区といえば、自民党と連立を組む公明党・太田昭宏代表の選挙区である。
小沢という政治家は、太田氏を落選させるという「脅し」でもって、公明党からの選挙協力を得ようとしているらしい。

本当に小沢が東京12区から出馬するかは眉唾モノだが、私は、来るならぜひとも来てもらいたいと思う。
小沢と太田氏の正面対決の結果、どちらが勝つか。選挙はやってみなければ分からない。
小沢という「非常勤政治家」の過去の悪行を知っていれば、普通の有権者なら、小沢などという出来損ないの人間の屑には投票しないはずだ。
岩手4区で、小沢は小選挙区当選しているが、この事実だけでも、私は岩手県民の民度を疑う。岩手県民を心から軽蔑する。

「昼食後は動かないよう、医者に言われている」と言って国会本会議をいつも欠席しておきながら、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)というお昼の番組には生出演する。実に“都合のよい”病気である。
記者会見では「民主党には政権担当能力がない」とまで言って、代表辞任を表明した。それでいながら、翌日には辞意撤回。
「辞める辞める詐欺」の小沢も小沢なら、こんなゲテモノにすがる民主党も民主党だ。

東京に来るのなら、来ればよい。
自民・公明両党の選挙力でもって、小沢の影も形も殲滅(せんめつ)してみせる。
小沢は、元ライブドア社長・堀江貴文同様、「自然淘汰」される身だ。小沢が人間なのか怪物なのかは存じ上げないが、未来で小沢を待ち受けるの破滅のみだろう。

小沢が「国替え」をするというなら、国替えをする選挙区に、小泉純一郎元首相を送り込むなど、自民党にも“奇策”はある。
小沢の国替えには、小泉氏の国替えで対抗するのみだ。
いずれにせよ、小沢という“脅し”しか出来ない政治家は、その側近がどんどん小沢のもとを離れて行っているのを見れば分かるように、人間としては最底辺の部類に属する人間だ。
小沢が自民・公明に喧嘩を売るというなら、こちらにも策はある。小沢ごときに売られた喧嘩は買わない。こちらから新たな喧嘩を売る。


【関連リンク】

2007年07月22日:小沢一郎代表に学ぶ MITTOMONAI 精神
2007年09月16日:小沢代表が「淘汰」されるその日まで
2007年10月04日:小沢一郎氏「国会議員」不適格論
2007年10月09日:小沢一郎氏は「守銭奴」だ!
2008年01月12日:新テロ対策特措法ようやく成立 でも…消えた小沢代表
2008年01月15日:サボり魔・小沢一郎の「昼食後は動けない」という言い訳
2008年01月16日:小沢氏の「開き直り」に心の底から猛激怒する
2008年05月03日:「小沢・山岡が馬鹿だから、民主党の若手も馬鹿になっていく」

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2008年09月14日

本当に「拉致再調査延期」は福田首相のせい?


koizumi_and_kimu.jpg(C)朝日新聞

福田康夫首相の辞任表明により、北朝鮮による日本人拉致問題の「再調査」が延期となった、という意見がある。

たしかに、その意見は、ある面では事実なのかもしれない。

しかし、我々が認識しなければならないのは、拉致問題で「北朝鮮を優位に立たせてはいけない」ということだ。

あくまで北朝鮮のペースで拉致「再調査」が行われる――。このことは明らかに間違っている。
拉致問題は北朝鮮が完全なる加害者であり、加害者の都合でもって拉致「再調査」が進められるか否かが決まるというのは、実に不可解ではないか。

ある評論家は、福田首相の辞任表明によって、拉致「再調査」の実現が困難になったというが、それは、明らかに“北朝鮮寄り”の意見である。

拉致問題について、日本は、北朝鮮に対し、あらゆる面で優位でなければならない。それは、核問題においても同様なことだ。

日本の首相が辞任表明したから北朝鮮が拉致「再調査」を延期しようとする。
このことで、日本の首相を非難するというのは、まさに本末転倒ではないか。北朝鮮の意向にまんまと“ノセられた”意見ではないか。

いかなる事情が日本側にあったとしても、それで、拉致問題の解決が遠のくようなことがあってはならない。
北朝鮮が常に「加害者」であるという事実を忘れてはならない。

「政権放り出し」「再調査延期は福田のせい」などと、したり顔で福田首相を批判する意見は、まるで北朝鮮政府のスパイによる意見である。
北朝鮮のペースで、“北朝鮮待ち”で、拉致問題の解決が進められることがあってはならないのだ。

金正日総書記をめぐっては、重病説が浮上している。拉致「再調査」が延期されたのは、もしかしたらこのことが関係しているかもしれない。
北朝鮮による拉致問題で、日本の首相を責めるというのは、実に馬鹿げた話ではないか。


<追記>

以前にもこのブログで触れたが、自民党総裁選で、古賀誠選対委員長が麻生太郎幹事長への支持を正式に表明した。
古賀氏としては“冷や飯”を食わされるのはもうこりごりだ、という思いが強いのだろう。

古賀選対委員長、麻生氏支持を表明…福岡・柳川の会合で

 自民党古賀派会長の古賀選挙対策委員長は13日、福岡県柳川市での会合であいさつし、総裁選で麻生太郎幹事長を支持する考えを表明した。

 古賀氏と麻生氏はともに福岡県選出で、古賀氏は「この福岡県から麻生総裁を実現させたい。明確に麻生氏支持を明らかにしたい」と語った。

 古賀派は自主投票の方針を決めているが、古賀氏に同調する議員も多いと見られ、麻生氏優位の流れがさらに強まる見通しだ。

 他派閥では、伊吹派と二階派が麻生氏支持を決定している。派閥領袖(りょうしゅう)クラスでは、町村派の森元首相、町村官房長官、高村派の高村外相らが麻生氏支持を表明している。

(13日、読売新聞)


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2008年09月12日

「そう!小池さん」 テレビ東京のカメラの前で、小泉元首相が小池氏支持を明言


koizumi_and_koike.jpg(C)毎日新聞(今年7月)

昨日(11日)、自民党町村派の森喜朗元首相、町村信孝官房長官らは、来週、麻生太郎幹事長を支援する選挙対策本部を発足させることを決めた。

参院津島派は、与謝野馨経財担当相を支持することで一致した。

そんな中、きょう、自民党総裁選で大きな動きがあった。

11日に講演で「誰に入れるか、今は“何も言えねえ”」と言っていた小泉純一郎元首相が、テレビ東京のカメラの前で、小池百合子元防衛相を支持すると語ったのだ。

きょう午前11時。
「総裁選は厳しい」という雰囲気の中で行われた、小池陣営の緊急会議。
小池氏本人のほか、塩川正十郎元財務相、中川秀直元幹事長らが出席する中で行われた。

席上、小池氏の推薦人代表でもある衛藤征士郎元防衛庁長官が挨拶。
「小泉元首相からメッセージがありました。『おれは小池を支持する』」。
思わぬ援護射撃に、室内は一気に笑顔に。小池氏本人、出席者らが大きく拍手した。

小池氏は「昨日は“何も言えねえ”と言っていたんですけど、言ってくださったんですね。超嬉しいです」と語った。

昨日は、取材陣の「誰を支持するのか」という問いかけに対し、微笑を浮かべつつ、無言で車に乗り込んだ小泉元首相。

きょう午後2時、小泉元首相を単独で“待ちぶせ”していたテレビ東京のカメラが、小泉元首相の姿を捉えた。

記者の「小池氏支持は本当ですか?」との質問に対し、小泉元首相は、歩きながら右手を挙げ、「そう!小池さん」と明言。

小泉元首相による小池氏支持を、小泉氏自身が認めた。

これを受けてか、渡辺喜美前行革担当相は「派閥を超えて小池さんを支持する」と記者に語り、小池氏への支援をさらに拡大させる意向を表明。

小池陣営のある議員は「まだこれからウルトラCがある」と語っている。

一説によると、小池氏を支持しない議員の選挙区には、次期総選挙で、小泉元首相が応援演説に行かないという話も出ている。

当の小池氏は、今日行われた外国人記者クラブによる討論会で、小泉改革の評価について「100点と言いたいところだが、改革はすぐに答えが出るものとしばらくしてから出るものがある」と答えた。

小泉元首相が「小池首相」誕生にどこまで本気なのかは分からないが、「ポスト福田レース」は、俄然、面白くなってきた。



<追記>

きょう、御手洗富士夫経団連会長、毛利衛氏ら16人で結成する「宇宙開発戦略本部」が初会合を行った。
日本の宇宙開発政策のこれからが問われている中で、この本部の果たすべき役目は大きい。



<追記 その2>

明日(13日)午前11時30分より、テレビ東京系にて『週刊ニュース新書』が放送される。
先頃収録が行われ、自民党総裁選に出馬している候補者5人がトークバトルを展開した。


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2008年09月10日

12日間の熱い戦いスタート! 自民総裁選 5候補の“第一声”は


jimin_sosaisen_20080910.jpg(C)時事通信

22日投開票の自民党総裁選は、きょう、告示が行われ、以下の5人が立候補を届け出た(告示順)。

・石原伸晃元政調会長
・小池百合子元防衛相
・麻生太郎幹事長
・石破茂前防衛相
・与謝野馨経財担当相


この5人の中から、次の総理・総裁が選出されることになる。



推薦人は、以下の通り(敬称略、カッコ内は当選回数)。



 ◇石原伸晃

 【町村派】松島みどり(3)、松本文明(1)、丸川珠代(1)参、中川雅治(1)参 【古賀派】金子一義(7)、岸田文雄(5)、根本匠(5)、塩崎恭久(4)
 【山崎派】深谷隆司(9)、小杉隆(8)、渡海紀三朗(6)、田野瀬良太郎(5)、平沢勝栄(4)、木村勉(3)、大前繁雄(2)、福田峰之(1)、安次富修(1)
 【伊吹派】秋元司(1)参
 【無派閥】後藤茂之(3)、菅原一秀(2)

 ◇小池百合子

 【町村派】衛藤征士郎(8)、杉浦正健(6)、谷畑孝(4)、馳浩(3)、奥野信亮(2)、谷川弥一(2)、中山泰秀(2)、西村明宏(2)、早川忠孝(2)、木挽司(1)、神取忍(1)参、義家弘介(1)参
 【古賀派】平井卓也(3)、井沢京子(1)
 【山崎派】篠田陽介(1)
 【無派閥】渡辺喜美(4)、猪口邦子(1)、小野次郎(1)、佐藤ゆかり(1)、安井潤一郎(1)

 ◇麻生太郎

 【町村派】高市早苗(4)、稲田朋美(1)、亀岡偉民(1)、末松信介(1)参
 【津島派】鳩山邦夫(10)、船田元(9)
 【古賀派】菅義偉(4)、寺田稔(2)
 【山崎派】甘利明(8)、大野功統(7)、渡辺具能(4)
 【伊吹派】中川昭一(8)、古屋圭司(E)、西川京子(3)
 【麻生派】鴻池祥肇(3)参
 【二階派】泉信也(3)参
 【高村派】江渡聡徳(3)
 【無派閥】島村宜伸(9)、浜田靖一(5)、梶山弘志(3)

 ◇石破茂

 【津島派】小坂憲次(6)、伊藤達也(5)、鴨下一郎(5)、今津寛(4)、木村隆秀(4)、林田彪(4)、小渕優子(3)、倉田雅年(3)、竹下亘(3)、岡下信子(2)、岡本芳郎(2)、西銘恒三郎(2)、大塚高司(1)、渡嘉敷奈緒美(1)、橋本岳(1)、原田憲治(1)、平口洋(1)、田村耕太郎(2)参、佐藤正久(1)参
 【無派閥】赤沢亮正(1)

 ◇与謝野馨

 【町村派】谷本龍哉(3)、森雅子(1)参
 【津島派】若宮健嗣(1)、脇雅史(2)参、吉田博美(2)参
 【古賀派】柳沢伯夫(8)、中谷元(6)、村田吉隆(6)、三ツ矢憲生(2)、林芳正(3)参、加納時男(2)参
 【山崎派】野田毅(12)
 【伊吹派】谷公一(2)
 【高村派】村上誠一郎(7)
 【無派閥】後藤田正純(3)、阿部俊子(1)、近江屋信広(1)、杉村太蔵(1)、川口順子(2)参、丸山和也(1)参



各氏の「第一声」は、以下の通り。



石原伸晃氏
 昔の仲間、新しい仲間が厳しい中、集まってくれた。(自民党総裁選が)いよいよ始まる。論戦を繰り広げ、麻生太郎幹事長、与謝野馨経済財政担当相は大先輩なので胸を借りるつもりで、挑戦者の気持ちで臨みたい。(手応えは)これからだ。波の高い中を仲間に支えられてここまで来れた。(必勝祈願を行った)この神社周辺は昔は海だった。燃料油で苦労されている漁師さん、こういう第一次産業の厳しさを思い、心からがんばってもらいたい。(東京・築地の波除稲荷神社)

小池百合子氏
 「改革疲れ」とか「東京と地方の格差」とかいわれるが、問題は世界と日本の格差だ。日本は危機的状況にあり、郵政選挙で改革に身を投じた原点に立ち戻りたい。私のような永田町のDNAもしがらみもない存在が総裁候補になることだけでも、自民党が変わった証拠だ。女性による初めての総裁選に、オンリーワンの精神で臨む。まず消費税増税では国民は付いてこない。政府の無駄をなくすことや「埋蔵金」活用などを行うべきだ。議員定数も大胆に減らし、二院制を一院制にしてもいい。(東京・JR池袋駅東口)

麻生太郎氏
 今回の総裁選は最終的には5人が立候補することになっているので、いろいろなご意見を得て、政策論議が戦わされることになる。幅広い政策論議ができるということは、自民党の政策が広く訴えられるいい機会だと思っている。われわれの「底力」を全国に訴えていかないといけない。
 (早くから本命といわれているが)選挙というものは最後までやってみなければ分からないものだ。何回も選挙をやった方々は皆そういうと思う。1年以内に衆院選がある。誰が民主党と戦うのかが、1番肝心な点だと決意している。(東京・永田町の自民党本部などで)

石破茂氏
 今日はさわやかな澄み切った気持ちで目覚めた。妻から「(立候補を)決めた以上は頑張ってほしい」といわれた。私はやや地味なブルー系のネクタイをしていることが多いが、同志から「地味だけが取りえではない」といわれ、今日は新しい赤い“必勝ネクタイ”をつけてきた。
 政治は感動だ。奇策はない。総裁選で、自分が思うところを包み隠さず、真実を語っていきたい。成功体験ばかりを語っても仕方がない。実際の現場と候補者が乖離(かいり)しないような戦い方をしたい。(東京・赤坂の衆院議員宿舎前)

与謝野馨氏
 今朝の気分は、今日の天気みたいに晴れ晴れとしている。昨日までやや遠慮気味に申し上げてきたことも、今日からはきちんと堂々と自分の主張や信念を訴えていきたい。手応えは、始まってみないと分からないが、少なくとも国会議員に関する限りは、多くの方から「がんばれ」と激励を受けている。勇気百倍だ。地方(の感触は)はこれからだ。地方遊説にも参加したい。(今の心境を趣味の囲碁に例えると、)タイトル戦で会場に向かう途中という感じですかね。(東京都港区内の自宅前で記者団に対し)


さあ、これからが本格論戦。テレビ番組等でも討論会などが開かれるだろう。
12日間の熱い戦いが、火蓋を切って落とされた。


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2008年09月06日

「同床異夢」の悪夢  谷垣氏が総裁選不出馬のなぜ


s_tanigaki.jpg(C)ロイター

5日、古賀派は、来る総裁選は自主投票とすることに決定した。
今回、古賀派の谷垣禎一国交相が出馬をしないと決断したのには、2つの理由がある。

1つは、資金不足。
前々回(2006年)の総裁選に出馬した際、借金をしてまで総裁選資金を調達するなどした。話によれば、全国各地に葉書を送ったりするために、総額1億円が費やされたという。
今回、それだけの費用を急場で用意することが出来なかった。

2つ目に、支持基盤が磐石でないこと。
前々会の総裁選に出たとき、谷垣氏は「谷垣派」という小派閥のリーダーだった。谷垣派は、谷垣氏を総理総裁にすることで100%固まっていた。
谷垣氏は、さらに多くの国会議員から支持を得るために、谷垣を古賀派に吸収合併させ、結果、今年(2008年)5月に「新古賀派」が誕生した(※そのことは、このブログで逐一報告した)。

しかし、谷垣派が古賀派に吸収合併されたことで、必ずしも古賀派の総裁候補が谷垣氏に一本化されたわけではない。
谷垣氏を総裁候補とすることに疑問を抱いている議員も、古賀派内には存在するからだ。
しかも、性質が悪いことに、谷垣派が古賀派に吸収合併されたことで、かつての谷垣派メンバーたちの「谷垣氏を総裁にしよう」という士気が低下してしまった。

1日(月)午後9時半、福田康夫総理の辞任会見時。
旧谷垣派所属、現在は古賀派に所属する園田博之衆院議員は、偶然、与謝野馨経財担当相と会席していた。
その場で、園田氏は与謝野氏に総裁選出馬を打診。
与謝野氏は「20人推薦人が集まるなら構わないが…」と逃げたが、翌日、園田氏は本当に20人の議員名簿を持ってきた。これで、与謝野氏は出馬を決意したという。

谷垣氏の側近議員からして、総理の辞任の際には、谷垣氏ではなく与謝野氏に出馬を要請したのだ。
これでは、谷垣氏とほとんど“赤の他人”な人さえいる古賀派を、谷垣擁立でまとめることなど、ゆめゆめ叶うはずがない。
古賀派の会合で、会長・古賀誠選対委員長が谷垣氏に出馬を催促する動きもあったが、結局、谷垣氏は出馬を見送った。

ただし、谷垣氏出馬の可能性が完全に消えたわけではない。
“ミスターX”として、告示日直前に谷垣氏の名前が挙がってくる可能性もある。
「まさか」と思われる方もいるかもしれないが、そのような予測不能な事態が起きてしまうのが、永田町だ。

故・後藤田正晴元副総理は「ポスト小泉には谷垣が最適だ」と言っていた。故・宮澤喜一元首相も、生前、谷垣氏の政策理念と人柄を高く評価していた。「谷垣総裁」誕生は、旧池田派の流れを汲む「宏池会」の積年の夢でもある。
旧谷垣派の議員たちは、「谷垣総裁」誕生のために、小派閥でも一致団結して結束を固めてきたはずだ。
それが古賀派のと合流で再現不可となってしまったというのでは、何のための古賀派・谷垣派合流なのか分からない。同床異夢とはまさにこのことだろう。旧谷垣派の面々が、「谷垣総裁」という目標理念から乖離してしまった。

谷垣氏が今回、総裁選に出馬することはほぼ絶望的になってしまった。
今月4日(木)までに出馬を決断しなかった谷垣氏に、古賀氏がしびれを切らし、思い切って麻生支持に回ったことが直接的な要因だとも考えられる。
皮肉にも、谷垣氏が古賀派にいることで、「谷垣総裁」実現は遠のいてしまった。
旧谷垣派が存続していれば谷垣氏が出馬していたかというと、もちろん、ことはそんなに単純ではない。昨年(2007年)の総裁選で、古賀・谷垣・山崎拓前副総裁の3氏は「福田支持」で協定を結んだ。
福田首相辞任で、党総裁選に谷垣氏がやすやすと出られるムードでなかったのも、事実だ。

今回の総裁選は、候補者を支える人間たちの“予期せぬ”動きが見える。
自分の“後見人”だと思っていた中川秀直元幹事長から「推薦人は自力で見つけろ」と言われてしまった、小池百合子元防衛相。
総裁選を視野に山崎派にわざわざ所属したというのに、山崎氏から「山崎派は石原推薦」と言ってもらえなかった、石原伸晃元政調会長。
小池、石原両氏が推薦人集めに苦労する中で、石破茂前防衛相(津島派)が早期に20人の総裁候補を獲得したことは、今回の総裁選の「予期せぬ」部分を物語っている。

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2008年09月05日

福田退陣は「それほど嘆くこともない」


発信箱:それほど嘆くこともない=福本容子(経済部)

 確かに情けなくなる会見ではあった。突然の「辞める」に、「無責任」の大ブーイングが起きたのも仕方ないかもしれない。でも、そもそも2割程度の支持率は、「福田さん、リーダー失格」の退陣要求みたいなものだったのでは? だったら、辞めてくれて、よかったではないか。

 「こんな簡単に首相が辞めてしまうと世界から笑い者にされる」というコメントが産経新聞にあった。どんな笑い者になっているのだろう、と欧米メディアのニュースサイトをのぞいたら、「グスタフ(ハリケーン)」、米共和党副大統領候補ペイリン氏の長女17歳が妊娠、バンコクに非常事態宣言、グーグルが新サービス……話題になっていない。無視された寂しさを覚えていると、英紙フィナンシャル・タイムズの社説に出くわし、そうか!と思った。

 首相がまた1人去っても、自民党政治は変わらない、という皮肉っぽい趣旨なのだが、「日本という国はすばらしくうまくいっている。優れた公共サービスにインフラ、低い犯罪率など他国の政治家が熱望してやまないものばかり」とある。首相が突然辞めても、昨年のように12日間、実質不在になっても、社会の安定が揺らいだり、通貨が暴落したりしない。我々が思うほど海外は日本の政治に関心がないのだが、それは、彼らにとって日本が相当な安全・安心の国であり、特段心配の必要なし、ということでもある。

 あとは、政治をちゃんとするだけなのだ。時々「日本はいいこと提案するね」「最近のあの政策はまねてみたいよ」と国際社会からも感心されるような国になるために。

(5日、毎日新聞)

このコラムを読んだとき、私は、毎日新聞を購読していてよかったと思った。
産経新聞にチクリと一言書いてくれたのもよかった。産経新聞は、福田康夫首相について、他紙と比べて批判気味だったからだ。

さて、その福田首相に関するニュースも、退陣表明以来、このブログでは取り上げていない。
福田首相は「ぶら下がり」取材も中止しており、記者の「おはようございます」との声かけにも一瞥を返すだけだ。
本当に官邸から去る前に、最後にもう一度だけでも「ぶら下がり」を受けてほしいと思ってしまう。

福田首相:「急に辞めちゃったことも」公文書の重要性強調

president_fukuda_20080905.jpg(C)毎日新聞

 「政権は間違いなく代わりますけれども、この政策は、重要政策は変わりません」。福田康夫首相は4日、政府の「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」(座長・尾崎護元大蔵事務次官)に出席し、自らの辞任で積み残しとなる国の公文書管理強化について、自虐的な表現を交えてあいさつした。

 公文書管理の強化は、首相の肝いり政策の一つ。05年3月には公文書館推進議員懇談会を発足させ、代表世話人を務めたほど思い入れも深い。首相は「言い出しっぺでありながら、完成を見ない立場でございます」と、出席した委員一人一人に目を配り、何度も頭を下げて恐縮した。

 さらに公文書管理のあり方について「将来の国民に分かってもらえるようなものを(残したい)。あの時代は、2008年はどうだったとか……。急に総理大臣が辞めちゃったとかね」。脱線気味のあいさつに、委員からは失笑も漏れた。【木下訓明】

(5日、毎日新聞)

福田首相の後姿を見るのは、なんだか悲しい。

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石破氏もバトル参戦! あの議員も出馬模索で、総裁選は乱立模様


「ポスト福田」レースに7人が名乗り。5人以上の争いに激化する可能性も出てきた。

aso_20080905.jpg(C)産経新聞

◆麻生氏は正式表明

告示まであと5日に迫った自民党総裁選。
きょう午前、ポスト福田の“大本命”と目される麻生太郎幹事長が臨時役員会で幹事長を辞任、職務を細田博之幹事長代理に委託した。
その後、麻生氏は党本部で会見し、改めて出馬する意向を表明した。
麻生氏は「ここで立ち止まることは許されない。私に課せられた使命は大きなものだ。国内の景気回復、国民の不安一掃を総裁選で訴えていく」と述べた。

麻生氏の側近議員は「ポイントは、総裁選1回目の投票で過半数を取ること。だいぶ与謝野陣営に票を食われている」と、苦しい情勢を明らかにしている。

◆与謝野氏「決選投票」も

その与謝野馨経済財政担当相は、胃がんを経験したことや党税調会長職を体調不良を原因に辞任しているなど、健康面を危惧する声があるのも事実だ。
きょうは、森喜朗元首相、山崎拓前副総裁と相次いで会談。出馬の意向を報告すると、森氏からは「よかった。頑張れ」と言われた。
与謝野陣営のある議員は「総裁選にはみんな出たほうがいい。そうすれば票が分散するから」と語り、記者の「決選投票も視野に入れているのか?」との問いには「ああ」と答えた。

余談だが、与謝野氏が今回出馬に動いた背景には、園田博之衆院議員(古賀派)の存在がある。
福田康夫首相の辞任会見が行われていた時、与謝野氏は園田氏と同席していた。園田氏は、与謝野氏にその場で出馬を要請。
与謝野氏は「20人推薦人が集まれば」と答えると、翌日、本当に20人の名簿を持って来て、与謝野氏は出馬を決断したという。

◆山崎派は自主投票

山崎派はきょう臨時会合を開き、石原伸晃元政調会長がこれに出席。出馬する意向を正式表明した。
昨日(4日)は、派閥会長である山崎拓前副総裁から「石原氏出馬についてあと1日待ってほしい」といわれた石原氏。
今朝は、記者を前に「会長に私の思いを改めて伝えていきたい」と語った。
会合では、山崎氏が石原氏の出馬を正式に容認。ただし、派閥としては自主投票とすることに決定した。
石原氏によると、山崎氏は石原氏に対し「頑張ってください」と言ったという。

◆推薦人集め厳しく…小池氏

その石原氏と、推薦人を狙う議員がかぶっていると指摘される、小池百合子元防衛相。
推薦人が集まったかという記者の質問に対し、「まあだいぶいい感じだとは思いますが…」「仲間は出たり入ったり」と、推薦人確保に苦労していることをにじませた。
小池氏側近のある議員からは「今からでも遅くないから、小池さんに、今回は引いたほうがいいと言っているんだ」という悲観的な声も聞かれる。

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

ishibba_20080905.jpg(C)毎日新聞

そしてきょう、総裁選レースに新たな動きがあった。
これまでの4人に加え、石破茂前防衛相(津島派)、山本一太外務副大臣(町村派)、棚橋泰文元科学技術担当相(津島派)の3人が総裁選に名乗りを上げたのだ。

◆石破氏、早くも20人確保

きょう午前、石破氏は記者のインタビューに対し「私は逃げるつもりはない」と述べ、小坂憲次元文科相らからの応援があれば出馬すると語っていた。
午後4時45分、石破氏は党本部で会見を開き、「同志の方20人、現時点でお名前を頂いております」と、推薦人が確保できていることを明らかにした。
石破氏は経済政策中心となりそうな総裁選の議論の場を、安全保障政策中心の議論の場としたい考えだ。

ただし、津島派の笹川尭総務会長は、記者に対し「推薦人が集まってからじゃないと(出馬)表明しちゃだめ。(得票数が)山本(一太)君のあとになったら大変」と話している。
石破氏は、津島派の重鎮・青木幹雄前参院議員会長を個別に訪問している。

◆若手代表?橋氏

棚橋氏は、自ら議員事務所回りをして、各議員に応援を要請。小泉チルドレンの一部などから支持を得ている。
片山さつき衆院議員は「今の時代は『維新』が必要。橋さんが名乗りを上げたのはよいこと」と、棚橋氏を支持することを明らかにした。

記者からの「切り崩しは上手くいくか?」との問いかけに対し、棚橋氏は「若手の声でだいぶ助けられて頂きそう」と応じた。
津島派は、石破氏も棚橋氏も推薦しない構えで、両氏とも、派閥横断的な支持を得られるかどうかが焦点だ。

◆山本氏は出馬厳しく

山本氏も党本部で記者会見し、出馬する意向を表明したが、推薦人は現時点で6人しか集まっていない。
ただし、総裁選への出馬を模索していた河野太郎衆院議員(麻生派)は、山本氏の支援に回ることを決定した。

棚橋氏が会長の「改革加速議員連盟」や、山本氏が参加する「プロジェクト日本復活」などは、小泉純一郎元首相の構造改革路線の継承を訴えている。
また、棚橋氏と山本氏の出馬表明の裏側には、30代・40代議員らによる「世代交代」の思惑もあるようだ。

◆額賀氏、平氏も模索

党内では他にも、額賀福志郎前財務相(津島派)が出馬の意向を津島派幹部に伝えているが、派内からは厳しい声が出ている。
また、当選1回の衆院議員有志で作る「国民本位の政治を実現する会」会長である平将明衆院議員(山崎派)が出馬を模索していたが、断念を余儀なくされた。

◆古賀氏が麻生氏支持か

古賀派では、古賀誠選退委員長が麻生氏支持に回ったという情報もあり、谷垣禎一国交相の出馬は、現時点では微妙な情勢だ。
昨夜、料亭から出来た古賀氏は、記者からの「谷垣氏は出馬するか」との問いかけに対し、「明日(5日)は結論を出してくれるでしょう」と応じていたが、現時点で谷垣氏からの出馬表明はない。

また、山崎氏と古賀氏、それに加藤紘一元幹事長の3人で作る「新YKK」が、石原氏支持に回るか、それとも与謝野氏指示に回るかということもキーポイントだ。
ただし、「新YKK」の3人が行動を必ずしも共にする模様ではなく、情勢は不透明だ。

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2008年09月04日

敗戦から学んだ麻生陣営の戦略、そして「4番目の男」

「ポスト福田」のイス取りゲームは、当初予想より参加者が増えそうだ。

自民党総裁選 石原伸晃氏「麻生氏以外に誰も出なければ、覚悟を決める」

koike_ishihara_yosano_20080904.jpg(C)毎日新聞

 9月10日に行われる自民党総裁選に向けて、本命と目される麻生幹事長の対抗馬の動きが活発になってきた。4日朝になって、石原伸晃氏が「麻生氏以外に誰も出なければ」との前提で、出馬への強い意欲を表明した。

 4日午前8時半、麻生氏以外に誰も出なければとの前提で、出馬への意欲を示した。

 石原伸晃氏は「誰も出ないような事態だったら、やっぱり覚悟を決めてですね、先ほどご質問のあったように、推薦人を集める作業をしなきゃいけない。だんだん決断をする時期が本当に迫っているんだと思います」と述べた。

 国民的な認知度がある石原氏の登場に、3日夜に始球式で魔球を投げ、総裁選に向けては、「これからボールを探しにいく」と語っていた小池元防衛相は4日朝、「環境が少し変わりつつあるかなと思っております。(それは前向きにという意味ですか?)あの非常にお励ましをいただくことが増えてまいりました。(ボールは見つかりました?)そうですね、これからも、もっと見つけていきたいと思っています」と述べた。

そんな小池氏に、新たな強敵が登場した。

 与謝野馨経済財政担当相は、「出馬されるお考えはありますでしょうか?」との記者の質問に、無言のまま車に乗り込んだ。

 自宅を無言で出た与謝野氏は、都内のホテルへと向かった。

 そこに現れたのが、麻生幹事長だった。

 ホテルでは、午前8時から与謝野氏が会合を行っており、その場に1時間遅れて麻生幹事長が姿を見せた。

 記者の問いかけに、麻生幹事長は無言のまま車に乗り込んだ。

 また、「出馬についてのお話は出ましたか?」と尋ねられた、谷垣禎一国交相は「いや、まあ麻生さんは、そういう出馬がね、もう決意されたこともあるから、麻生さんはどういうこと考えているのかということは、若干ありましたね」と述べた。

 注目の2人は、同じ会合に出席したというものの、時間差で出入りしたものとみられている。

(4日、FNN-NEWS.COMより抜粋)

告示まであと6日に迫った自民党総裁選。
きょう(4日)、自民党の各派閥は会合を開き、今後の対応を協議した。

町村派では、「派閥から立候補者が出れば推薦すべき」との意見が出た。
津島派では、「今は、派閥単位で物事を考える時代ではない」と自主行動容認を促す声が続出。
古賀派では、2006年総裁選に出馬したことがある谷垣禎一国土交通相の“決断”を待つことを決定した。

麻生氏に近い議員が多く所属する伊吹派では、派閥の総意として麻生氏支持を打ち出すことで合意。明日、派閥としての政策提言を麻生氏に提出するという。
伊吹派の鴻池元行政担当相は、「今回の総裁選は、民主党の小沢一郎代表と対峙するのは誰かを決める選挙だ」と語り、次回総選挙は“麻生総裁”で選挙を戦うべきだとの姿勢を示している。

二階派では、会長である二階俊博経産相が「立候補される人には我々の考えを示すことが責務だ」と話した。
高村派では、会長の高村正彦外相が「どの候補が我が派の政策と合致するか。覚悟があるか」と語り、情報収集に力を注ぐことで結束した。

そんな中、ポスト福田レースの“大本命”麻生太郎幹事長を支持する「太郎会」メンバーの議員が会合を開いた。
「太郎会」の会長である鳩山邦夫前法相は、今朝、記者団に対し、あすあさってにも麻生氏が幹事長を辞任する意向であることを明らかにした。
鳩山氏は「幹事長でありながら(総裁)選挙対策をするのは無理。『(麻生氏が)辞したら(我々は)すぐ動くぞ!』と(支持議員に)気合を入れていく」と述べた。
続いて鳩山氏は、党本部にある総務会長室に、笹川尭総務会長を訪問。
鳩山氏によると、笹川氏は「二人三脚で麻生支持をやろう。(総務会長という)立場の許す限り協力する」と約束したという。

麻生氏は、2000年、2006年、2007年と過去3回総裁選に出馬しているが、いずれも落選している。
テレビ東京の河村彩子記者によれば、麻生氏が過去の総裁選敗戦から学んだ「戦略」は3つあるという。

1つ目は、「地方票の掘り起こし」だ。
麻生氏は、この1年間、地方票を獲得するために1年間で全国各地約160か所を訪れた。2日に1か所訪れている計算になる。

2つ目が、「他の派閥との連携」だ。
麻生氏の支持基盤である麻生派は、所属議員20人という小派閥。当然、派閥横断的な支持を得る必要がある。
7月には、都内で野田聖子消費者行政担当相と会談するなど、水面下の動きを続けてきた。

そして3つ目の戦略が、「情報戦のコントロール」である。
これまで麻生氏は、自身の総裁選での戦いを、クーデター説や禅譲説に妨害されてきた。結果、前回(2007年)の総裁選では、党内各派閥から『反麻生』を打ち出されてしまった。
麻生氏としては、今回の総裁選は「情報戦」で制したいという思惑なのだ。

きょう午後2時、鳩山氏は記者団に対し、こう語った。
「妙に“安心ムード”が漂って、票が減ってしまうんじゃないかと(心配)。汗をかいて頑張ります」
当の麻生氏本人は、記者の「小池氏や石原氏が出馬に意欲を示しているが」との問いかけに対し、余裕からか「いいんじゃないか」と応じた。

そしてきょう、「4人目の候補」が現れた。
増税やむなしの姿勢で財政再建を主張する与謝野馨経財担当相だ。
与謝野氏はきょう、中曽根康弘元首相や青木幹雄前参院議員会長と相次いで会談した。与謝野氏は、かつて中曽根氏の秘書を務めていたこともある。
記者からの「中曽根氏に出馬の意向は伝えたか?」との質問に対し、与謝野氏は「もちろん!」と明快に答えた。
中曽根氏は、記者の囲み取材で「しっかり頑張んなさいと伝えた。(推薦人20人は)集まったと言ってました」と語った。

昨日、与謝野氏は「俗世界の話はしない」と語り、総裁選への出馬をあいまいにしていた。
しかし、財政再建派の中堅議員や“政策論争で総裁を選びたい”議員らが中心となって、「与謝野擁立」に奔走。
津島派参院議員らからの支持を獲得した。
後藤田正純衆院議員(無派閥)は、昨日、記者に対し「与謝野先生にぜひ立ち上がってもらいたい」と述べている。

これで、出馬の意向を表明したのは、麻生氏に加え、小池氏、石原氏、与謝野氏となった。
その上、ここに来て、古賀誠選対委員長が同じ古賀派の谷垣氏に出馬を“督促”するなど、さらに候補者が増える可能性も出てきている。
小池氏は推薦人20人の確保がまだらしく、推薦人集めに全力を注いでいるが、ある1年生議員は電話での推薦人要請を断ったという。
ただし、小池氏自身は、推薦人確保について「いいところまで来ている」と周辺に語っており、総裁選には現時点で4名の出馬が確定したといえそうだ。

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2008年09月03日

「新YKK」が白昼の会談… 意欲を示す小池百合子&石原伸晃

自民党総裁選は、多数の候補が乱立することになるかもしれない。 

森元首相、中川元幹事長に苦言…小池百合子氏擁立の動きで

 自民党町村派の森元首相は3日、同派の中川秀直・元幹事長が小池百合子・元防衛相を党総裁選に擁立しようとしていることについて、「(同派の)代表世話人という立場で(小池氏を)引っ張り出すのはやや問題がある」と苦言を呈した。

 森氏は「(中川氏は)『改革派として候補者を立てなければならない』というが、麻生幹事長は改革派ではないのか」とも語り、麻生氏に「守旧派」のレッテルを張るような言動は慎むべきだとの考えを強調した。都内で記者団に語った。

(3日、読売新聞)

きょう、自民党は両院議員総会を開いて来る自民党総裁選を10日告示、22日投開票との日程で行うことを正式に決定。
出席した河野太郎衆院議員などからは「党員票を300票まで増やして総裁選をやってほしい」との意見が出たが、谷津義男両院議員会長は、半ば強行的に総会を閉会した。
自民党総裁選は、387票の議員票と、141票(47都道府県各3票ずつ)の地方票の計528票で投票が行われることになった。

両院議員総会で「党員票を増やすべき」との意見が出たことについて、谷垣禎一国交相は「こういう時のルールがある。(総裁選は)ルールにのっとってやるということでしょう。やはり、政策論争がしっかりされなければならない」と話した。
石破茂前防衛相は、記者団に対し「出来るだけ多くの党員が投票できるようにすべきだ」と述べた。

そんな中、小池百合子元防衛相(町村派)の出馬を模索する動きが本格化している。
中心として動いているのは、小泉構造改革路線を継承すべきだという姿勢の中川秀直元幹事長だ。
昨日、中川氏は、小池氏、石原伸晃元政調会長、渡辺喜美前行革担当相らと相次いで会談した。
一連の会談の後、中川氏は記者団に「改革派から誰か擁立しなければならない、誰かが出なければならないという意見があった」と語ったが、具体的な候補者名の言及は避けた。

当の小池氏は、町村派幹部に出馬を相談するなど可能性を探っているが、町村派今回の総裁選を「自主投票」とする構えで、小池氏が公認候補になれるかどうかは厳しい情勢だ。
今朝、小池氏は記者団に対し「いろいろみなさんと連絡を取り合っているが、野球は一人では出来ませんので…」と意味深な言葉を投げかけた。

麻生氏、小池氏に次ぐ「第3の候補」の擁立を模索する動きも出ている。
きょう午後、塩崎恭久元官房長官、茂木敏充行革担当相ら有志議員10人は、国会近くに集まり、総裁選への対応を協議した。
会合の結果、10人は「3、4人の候補者が政策論争を展開するのが望ましい」との認識で一致。
派閥単位での推薦や選挙活動は行わないよう、臼井日出男総裁選挙管理委員長に申し入れることを決めた。

協議の場で候補者として名前が挙がったのは、塩崎氏や渡辺前行革担当相(無派閥)、石原元政調会長などの名前だ。
中でも、石原氏は出馬に向けて意欲を示している。今現在、山崎派に特別な総裁候補はいないから、山崎派の公認候補として総裁選に出たいという皮算用だ。
石原氏は、記者に対し「そういう(出馬模索の)声を若い人、先輩から頂いているが、まだ決断するときには至っていません」と述べるに留めた。

そして興味深いのは、きょう昼、古賀派会長の古賀誠選挙対策委員長、山崎派会長の山崎拓前副総裁、無派閥の加藤紘一元幹事長の3人が会談したことだ。
「新YKK」と称される3氏は、政治理念などを巡って麻生氏と微妙な関係にあるとされ、対抗馬擁立の是非について協議したとみられる。

この他、与謝野馨経済財政担当相の擁立を目指す動きも一部にあるが、大きな広がりにはなっていない。

本日(3日)付の毎日新聞朝刊「緊急座談会」では、東京大学の御厨貴教授が次のように述べている。

 昔は自民党で非主流派や反主流派となり、3年か4年、歯を食いしばって頑張ると、自分の派閥に芽が出てきて政権交代があると思っていた。でも、今はそのような先は考えず、冷や飯を食うのをいやがる。次の総選挙で自分が当選するか、そのためにはどの総裁が良いかで決めてしまう。(今回の総裁選が)これまでと同じタイプの総裁選になるのを憂慮しています。

また、政策研究大学院大の飯尾潤教授は今回の総裁選の行方をこう予想している。

 今度の総裁選には、意外に多くの議員が立候補するのではと感じています。内閣改造の結果、自民党内にはバラバラ感があります。誰が勝ち馬か分からなくなれば、「相手が強くなければ出よう」ということになるからです。
 権力闘争が激化すれば、自民党はそれなりに力を回復します。野田聖子消費者行政担当相や石原伸晃元国土交通相の名前も挙がっていますが、人がついてくるかどうかは読めません。

本命麻生、対抗小池、そして「第3の候補」――。
自民党総裁選は、飯尾氏の指摘する通り、少なくない人数の候補が出馬するのかどうか。
埋没する民主党代表選(21日投開票)と比較すると、自民党総裁選は“派手”に行われる可能性が高い。全国各地で演説会を行うことも確定している。

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2008年09月02日

麻生氏と戦うのは誰!? 「ポスト福田レース」が幕開け


fukuda_and_aso_200880902.jpg(C)毎日新聞

自民党はきょう(2日)午後3時、党本部で党選挙管理委員会を開き、福田康夫首相の辞任を受けての党総裁選を10日告示、22日投開票とすることに決定した。
麻生太郎幹事長は出馬を事実上表明し、対抗馬として誰が出馬するかが焦点となっている。

◆動き出した麻生氏

麻生氏は、自身の出馬について「(福田総理と)いろいろ話をした自分としては資格があるかな」と語り、早々に出馬を表明。
昨夜(1日)の段階で、麻生氏に近い菅義偉選対副委員長(古賀派)が電話で多数派工作に動くなどしている。
この他、安倍晋三前首相や鳩山邦夫前法相、甘利明前経産相(山崎派)、中川昭一元政調会長(伊吹派)などが麻生氏の多数派工作を始動させた。

中でも、麻生氏を支援する「太郎会」会長である鳩山邦夫前法相は、今朝、自宅で朝食の「ハムとピーマンの炒め」を料理しながら記者のインタビューに答え、「麻生氏は(出馬に)後ろ向きだったら出馬しない」と話した。
しかし、同時に「当然、『麻生総理』を目指してやってきたが、簡単に麻生後継ということになってはならない」と語り、先行きは不透明だとの見方を示している。

◆小池氏は“ラブコール”待ち

麻生氏の対抗馬として噂されている中でも、最右翼なのが小池百合子元防衛相(町村派)だ。
小池氏は今朝、記者団に「現在は自民党と日本の危機そのもの」と語りつつも、自身の出馬についてはノーコメントを貫いている。
きょう夕方には、“上げ潮派”の筆頭格であり、総裁選出馬の声も聞かれる中川秀直元幹事長(町村派)と会談し、総裁選出馬などについて意見交換した。

小池氏周辺の議員は「もしかしたら(小池氏は総裁選に)出るよ」と話し、小池氏が党内外からの“ラブコール待ち”であることを明らかにした。
事実として、きょう午後2時に党会議室に集まった自民党の1,2年生議員たちは、小池氏擁立に向けての署名運動を始めている。

ただし、町村派のある中堅議員は「派閥として小池氏を(総裁候補に)立てるつもりはない。20人集まるかどうかも分からない」と話している。
党内からは、安倍―福田と2代続けて「辞任総理」を生み出した町村派を批判する声もあり、町村派が派閥としての公認候補を擁立できるかどうかは非常に微妙な情勢だ。

◆小池VS野田の可能性も?

「女性総理」誕生かと目されているのは、小池氏だけではない。野田聖子消費者担当相(無派閥)もその一人だ。
記者会見で、野田氏は、「(総裁候補に)名前が挙がるのは、率直に嬉しく思います。私自身、じっくりと仲間や先輩議員の意見を聞いた上で判断します」と述べ、自身の出馬に含みを持たせた。
『NEWS23』(TBS)でおなじみの後藤謙次氏は「小池氏が総裁選に出馬するなら、野田氏も出馬する」と持論を展開している。

◆閣僚たちは出馬否定

福田内閣の閣僚からは、高村正彦外相(高村派)、谷垣禎一国土交通相(古賀派)、そして与謝野馨経財担当相(無派閥)が、それぞれ自身の総裁選立候補を否定している。
高村氏は「私は(福田)首相と同じで、純粋で腹黒くないから人気が出ないのかと」と、北京五輪の金メダリスト風に自身の出馬を否定してみせた。
谷垣氏は、自身の出馬について「現在のところはそのようなことは考えていません」と語った。
与謝野氏も「私は議員になってから総理になろうと思ったことは一度もない。そういうこと(総裁選出馬)はないのでご心配なく」と、記者団を煙に巻いている。

◆伸晃氏…父「冗談だろう」

この他、山崎派から石原伸晃元政調会長が出馬に意欲を示しているとの情報もある。
派閥トップである山崎拓前副総裁は「開かれた総裁選をやることが大事だ」とだけ語った。
記者からの質問に対し、伸晃氏の父・石原慎太郎東京都知事は「(伸晃氏の出馬は)冗談だろう」と応じている。

◆「私をヒラリーにするの?」

今後焦点となるのは、麻生氏の対抗馬として小池氏が出馬に動くかどうかだ。
次期総裁候補には、小沢民主党に十分勝利することの出来る「選挙の顔」であることと、自公関係を良好なものに出来る能力が必要とされる。
先述した鳩山前法相は、「しばらく前に小池さんと呑んだ時、小池さんは『私をヒラリーにするの?』と言った。(米大統領選で)ヒラリーとオバマが戦ったら、ヒラリーが負けたという意味合いではないか」と、余談をこぼしている。

◆“小池首相”におののく民主

津島派会長の津島雄二衆院議員は、総裁候補について「これから何をしなければならないか明確なメッセージを示すことが大事だ」と話している。
対する野党の反応だが、ある民主党幹部は「新総裁が麻生ならまだしも、小池なら選挙は戦いにくい」と漏らし、“小池首相”の誕生に恐怖心を抱いている。
民主党代表選(今月21日)の翌日に投開票となった、自民党総裁選。
これからは、1日1日どんどんと新たな動きが展開されることが予想される。

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2008年09月01日

民主党にもダメージ? 福田首相辞任のワケとは!?


president_fukuda2.jpg(C)ロイター

きょう(1日)午後9時半からの緊急記者会見で、福田康夫首相は辞意を表明した。
福田首相が辞任を決断したのは「先週末」だということで、「新しい布陣のもとに、政策の実現を図っていかっていかなければならない」と述べた。

福田首相としては、総合経済対策や自身の目玉政策である消費者庁設置法案の方向性が定まった現在のタイミングが、辞任にふさわしいと考えたのだろう。
しかし、記者からの質問にもあったが、約1か月前に内閣改造をしたばかりであることを考えると、この時期の辞任がどうしても必要だったとは思えない。

福田総理がこの時期に辞任を表明した真の背景は、解散・総選挙にある。
自民党と連立を組む公明党は、来年(2009年)の東京都議選を控え、その前に、つまり年末年始に解散・総選挙を実施してもらいたいということを、自民党側に水面下で主張している。
12日召集の臨時国会を「福田首相」で迎えるのであれば、それは、臨時国会中は「福田首相」を変更することはできないということを意味する。
なぜなら、昨年(2007年)、安倍晋三首相(当時)が辞任を表明した際は、首相所信表明の直後であったことで、国民世論から強い反感を招いたからだ。

来る臨時国会を前に首相を交代しないということは、公明党が主張する年末年始の解散・総選挙を「福田首相」で戦うということになる。
福田首相としては、自身が自民党の総裁として戦うよりも、別の人――もっと言えば、麻生太郎幹事長――が新しい党総裁として戦うほうがふさわしいと考えたのだろう。
以前から「福田総裁の下では、選挙を戦えない」「総理を麻生さんに早く交代してほしい」という声が地方党県連などから挙がっていた。

そしてもう一つ、今回の辞任の背景にあるのは、自民党と公明党の関係悪化だ。
新テロ特措法の再可決問題や定率減税論争などで、ここ最近、自民党は公明党と“疑心暗鬼”の状態にあった。
福田首相は、自身が辞任し、新たな人物が総理総裁に就くことで、公明党との関係を「仕切り直したい」との思惑があったものと思われる。

さらに、これは福田首相の計算していたことかどうか分からないが、この時期の辞任表明は、民主党にも一定の打撃を与える。
というのは、民主党は今月に党代表選を行うが、世論の関心はこれから「民主党代表選」ではなく「自民党総裁選」に移るからだ。
「民主党代表選」のほうは、小沢一郎代表が無投票再選を確実にしている。レースとしては出来レースで、見ていてあまり面白い代表選ではない。

対する「自民党総裁選」はどうか。
かねてから首相職に強い意欲を持つ麻生太郎幹事長は、間違いなく出馬に向けて動くだろう。
この他、先の内閣改造で脚光を浴びた野田聖子消費者担当相が出馬するかもしれない。
あるいは、“上げ潮派”として知られる中川秀直元幹事長や小池百合子元防衛相が、党内最大派閥である町村派の代表として出馬を画策するかどうか――などと、波乱含みのレースが予想される。

だから、メディアも「民主党代表選」より「自民党総裁選」のほうを大々的に報じて、「自民党総裁選」のニュース一色で染まることになる。
民主党としては、政権準備政党などと自称しておきながら、こんなことでは立場がない。自民党は、こういうことが出来るのだ。

この時期に辞任表明をすることで、「民主党代表選をツブす」ということを福田首相が計算していたかどうかは分からない。

福田首相辞任の直接の原因は、先述したように、
@解散・総選挙(総理総裁を新しい人物に交代しておく必要がある) と
A公明党との関係悪化(自公関係を仕切り直したい) にあるのだろう。

しかし、今回の辞任表明で、世論の関心が自民党の総裁選に集中し、これから党代表選が行われる民主党を“ツブす”ことは、はからずも事実だ。
これからは「ポスト福田」を巡っての自民党内の争いが展開されることになる。政局好きとしては、まさにこれからが面白くなる。

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