2008年12月17日

自民7派閥会長が一挙集結 古賀選対委員長からは“波紋”発言も…

前代未聞の「派閥トップ会談」。麻生政権は、否、自民党は危機的状況を迎えている。

首相は与党の意見尊重を=自民各派会長

 自民党各派の会長は15日夜、都内のホテルで会談し、麻生政権を支えるとともに、来年1月5日召集の通常国会で、2008年度第2次補正予算案と09年度予算案の成立に全力を挙げる考えで一致した。同時に、麻生太郎首相に対して、政策決定や国会運営などで与党の意見を尊重するよう求めていく方針も確認した。

(16日、時事通信)

昨日(15日)夜、自民党の麻生派を除く7つの派閥の領袖が集まり、都内のホテルで会談した。
内閣支持率が低下している麻生太郎政権を、党内が結束して支えていく必要があることを確認した。
この会合は、津島派会長の津島雄二税調会長の呼びかけで実現したもので、町村派代表世話人・町村信孝前官房長官、古賀派会長・古賀誠選対委員長、山崎派会長・山崎拓前副総裁、伊吹派会長・伊吹文明元幹事長、二階派会長・二階俊博経産相、高村派会長・高村正彦元外相の各派トップが出席した。

会合では、麻生内閣の支持率が大幅に下がったことなどを受け、「苦しい時期だからこそ、党内が結束して麻生政権を支えることが重要だ」という認識で一致した。
会合後、記者に囲まれた津島氏は「色々な議論が党内外で行われておりますけれども、我々としては、すべての議論を党内できちっと出していただいて、活発な議論をやり、その中から正しい方向、よい政策というのを打ち出していく」と述べた。
また出席者からは、「党内で議論した結果は、麻生首相にも真剣に耳を傾けてもらうことが必要だ」などの注文も出たという。
解散・総選挙の時期については、2009(平成21)年度予算案成立まで見送るべきとの考えで一致した。

「すべての議論を党内で――」という津島氏の発言は、渡辺喜美元行革担当相ら若手・中堅議員や、社会保障の勉強会を立ち上げた中川秀直元幹事長らを念頭に置いたものだ。
「党の内外で様々な議論がされているが、すべての議論は党内できちんと行うべきだ」という意味合いである。
公明党の浜四津敏子代表代行も、16日、福岡市で講演し、「厳しい時にこそ総理を支えるべき自民党から、すわ新党かと思わせる動き発言あり、混乱に拍車かけている」「総理を支え、心を一つにして目標に向かうことが勝利の方程式だ」と述べ、自民党内から湧き上がる批判に釘を刺した。

この会合とは別に開かれた、同夜の古賀氏と各派閥の事務総長の会合では、古賀氏から、党内に“波紋”が広がる発言が飛び出た。
「自民党は自民党で比例代表で票を出さなければならないし、公明党もそれは同じで、どの選挙区でも一律に『比例は公明』と呼びかける選挙はできない」と述べ、公明党との協力のあり方も含めて選挙戦術を見直すべきだとの考えを示したのだ。
古賀氏は16日、国会内で記者団に対し、この発言について「衆議院の比例代表の180議席は、自民党も頑張って獲得しなければならないし、公明党もしっかりと頑張ることが大事だ。お互いに議席を残さなければならない」と説明した。
比例代表での票の獲得に向けて、自民・公明それぞれの党が努力すべきだという考えを示したということになる。

これについて自民党の細田博之幹事長は、記者会見で「個人の感想を言ったにすぎず、党として方針を決めたということはない。比例代表について、『自民党ではないB党に』という選挙運動が適当ではないという問題意識を言ったものだと思う。まだ、問題提起の段階だ」と語った。
一方、公明党の太田昭宏代表は、記者会見で「古賀氏がどのような発言をしたのか承知していない。ただ、自民・公明両党の選挙協力は、それぞれの地域での選挙協力の積み重ねを踏まえて自民党の県連と公明党の県本部の協議の内容を尊重することが決められている。両党の信頼関係は出来上がっており、選挙協力はかなり成熟した段階だ」と発言した。

この古賀氏の発言に関し、麻生首相は夕方のぶら下がりで「古賀氏がどのような気持ちで言ったのか真意を図りかねるし、発言を聞いていないので答えられない」と述べた。
その上で、麻生首相は「公明党との間できちんと連携をとって連立与党として選挙に臨みたい。それが基本だ」と語り、次の総選挙でも、公明党との間で選挙協力を行う方針に変わりはないことを示した。
古賀氏のこの発言は、公明党に対してのけん制というよりは、公明党の支援なしでは当選ができない自民党若手・中堅議員に対するけん制と捉えるべきだろう。
古賀氏には、「麻生批判」は公明党との選挙協力見直しにつながると若手・中堅を半ば“脅迫”し、党内で広がる「麻生批判」に歯止めをかけたい思惑があるとみられる。

さて、昨日の7派閥会長の会合では、今後、同様の会合を定期的に開催することでも意見が一致した。
派閥のトップが一挙に集結したということは、それだけ麻生政権を支えるべき党内が瓦解しているという危機感の表れでもあるし、小泉純一郎政権以降、自民党の派閥そのものの力が低下したことを如実に表しているものでもある。
古賀氏の発言で、自民・公明両党内には少なからず波紋が広がったようであるが、現在の自民党にとって公明党・創価学会は一番の支持基盤であり、これなしでは当選できない議員が大半だと言っていい。
「公明党の集票力に一回ハマるとやばい」(自民党議員)という声もあり、自民党にとって公明党というカードは、もはや切りたくても切れない性質のものだ。古賀氏の発言は、公明党に対してではなく、自民党の若手・中堅に向けての“引き締め”とも“警告”ともいえる。

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2008年12月12日

次期首相に、“ミスター自民党”こと中山太郎議員が内定!?

2つの勢力が拮抗する自民党内。自民党の“長老”は、この動きをどうみる。

kenpo_taro_nakayama.jpg(C)自民党

「後ろから鉄砲玉撃つな」 “反麻生”の動き叱責 自民派閥総会

 自民党各派は11日、派閥総会を開き、幹部らが中堅・若手を中心とした議連や勉強会など「反麻生」の動きを批判する声を相次いであげた。この日は首相と距離を置く中川秀直元幹事長が勉強会を旗揚げしているだけに党内の亀裂が決定的になりかねず、派閥領袖が沈静化を図った格好だ。

 「後ろから鉄砲玉を撃つことは絶対あってはならない。それが一番、支持率を下げるんだ。選対委員長として恥ずかしい」

 古賀派会長の古賀誠選対委員長は派閥総会でマイクを握ると、塩崎恭久元官房長官の方に向き直り、すごんでみせた。塩崎氏は渡辺喜美元行革担当相らと「速やかな政策実現を求める有志議員の会」を結成し、麻生太郎首相に批判的な姿勢をとってきた。

 谷垣禎一元財務相も「古賀氏の言う通りだ。団結していきたい」と応じた。同派議員からも「ガタガタしていては『自民党弱し』という雰囲気が出てくる。意見を自由に言うのはいいが時期がある」と批判の声が続いた。青くなった塩崎氏は総会後、古賀氏に面会を求め「政策提言をやっている。説明不足だった」と釈明した。

 また、伊吹派総会でも伊吹文明元幹事長が、「ああだ、こうだと家の中のことを外で言いふらして、自分だけいい子になろうというのは政治家として感心しない」と痛烈に批判した。津島派総会では津島雄二元厚相が「日ごろ結束していること、心を合わせていることが大事だ」と派内の結束を呼びかけた。

(11日、産経新聞)

中川秀氏の孤立化画策 勉強会、安倍氏ら出席し牽制

 反麻生勢力のリーダー的な存在である自民党の中川秀直元幹事長が11日、新たな議員連盟「生活安心保障勉強会」を旗揚げした。麻生太郎首相と距離を置く小池百合子元防衛相や渡辺喜美元行革担当相らがずらりと並んだが、首相に近い安倍晋三元首相や菅義偉選対副委員長らも出席し、「反麻生」的な言動に目を光らせる奇妙な展開に…。町村派では「中川包囲網」がジワジワ進んでおり、会合は逆に中川氏の孤立化を浮き立たせる結果となった。(石橋文登、加納宏幸)

 ■準備会合に57人

 「一部の早とちり報道でこの会合が政局グループと伝えられたが、まったく純粋な勉強会なのでご安心いただきたい」

 党本部で開かれた準備会合には57人が出席した。会長に就任した中川氏は冒頭にマイクを握ったが、威勢のいい「中川節」は不発に終わった。

 横に座った安倍氏は「いま政府与党は厳しい状況にある。ここで一致結束して麻生政権を支えていきたい」とあいさつ。その後も安倍、菅両氏はにらみを利かせ、出席者の発言は純粋な政策論ばかりで過激な言動は影を潜めた。

 議連の活動目標は「安心基盤口座」の導入だ。社会保障制度や税制を「個人勘定」に統合し、安倍政権が導入を決めた「社会保障カード」を発展させるという構想だ。民主党も「年金手帳」導入を主張しており、与野党の接点を探りたいとの思惑もある。

 だが、この議連発足が浮上したのは、自民党内で首相批判が吹き荒れた11月下旬。「中川氏が反麻生でいよいよ決起する」とのうわさは一気に広がった。

 ■町村派が包囲網

 「議連に反麻生勢力が結集したら町村派が分断しかねない」。そう懸念した安倍氏と町村信孝前官房長官は先手を打った。

 安倍氏は21日の衆院本会議で森喜朗元首相に「このままでは町村派が反主流とみられてしまう」と町村派幹部会の招集を求めた。25日昼の幹部会では、町村氏が「速やかな政策実現を求める有志議員の会」を痛烈に批判し、安倍、森両氏も合いの手を打った。暗に黒幕として中川氏を指弾したのは明白であり、中川氏は「おれはあの議連とは関係ない!」と釈明に追われた。

 安倍、町村、森の3氏が共闘態勢をとったことで、中川氏は窮地に追い込まれた。このまま反麻生で突っ走れば、町村派を追われかねないからだ。

 ■議連を骨抜きに

 中川氏は5日の議連発足を11日に延期。安倍、菅両氏らに自ら電話し、議連への加入を求めた。反主流色を薄めようと考えたようだが、安倍氏らはこれを逆手に取り議連の骨抜きに動いた。裏では森氏が町村派若手を「麻生さんが大変なときにバカな行動をするな! 中川を総裁にする気か」と電話で説教した。

 この企ては奏功し、議連は純粋な勉強会と化した。議連終了後、安倍氏は勝ち誇ったように語った。「政局がらみの議連では全くない。中川さんが参加しているから、そういううわさになってしまうのでしょうが、そういう思惑で参加した人はいません…」。首相−幹事長と二人三脚で政権を運営した友情関係はもはやかけらも見えなかった。

 一方、中川氏は11日夕、都内のホテルで開いた自らのセミナーでこう語った。

 「麻生内閣は支持率にとらわれず思い切った政策を打ち出すべきだ。いまは倒閣の時ではない。麻生首相に最も距離のある私がいうのだから間違いない」

 事実上の休眠宣言といえる。ただ、派閥レベルでの締め付けに若手には不満が渦巻いており、次なる政変の潮目が近づけば、中川氏が改革の旗手として再び動き出すことは間違いない。

                  ◇

 11日の自民党「生活安心保障勉強会」設立準備会合の出席者は次の通り(敬称略、カッコ数字は当選回数)。

 【衆院】伊藤公介(9)、中川秀直(9)、衛藤征士郎(8)、石原伸晃(6)、小坂憲次(6)、安倍晋三(5)、伊藤達也(5)、鴨下一郎(5)、小池百合子(5)、桜田義孝(4)、塩崎恭久(4)、下村博文(4)、菅義偉(4)、竹本直一(4)、谷畑孝(4)、水野賢一(4)、山口泰明(4)、渡辺喜美(4)、江崎洋一郎(3)、高木毅(3)、中野正志(3)、馳浩(3)、平井卓也(3)、三ツ林隆志(3)、大前繁雄(2)、奥野信亮(2)、加藤勝信(2)、柴山昌彦(2)、菅原一秀(2)、鈴木淳司(2)、中山泰秀(2)、並木正芳(2)、西村康稔(2)、早川忠孝(2)、山際大志郎(2)、上野賢一郎(1)、小野次郎(1)、片山さつき(1)、木原誠二(1)、佐藤ゆかり(1)、清水鴻一郎(1)、清水清一朗(1)、杉田元司(1)、関芳弘(1)、徳田毅(1)、広津素子(1)、藤田幹雄(1)、松本文明(1)、安井潤一郎(1)、山内康一(1)【参院】世耕弘成(3)、山本一太(3)、田村耕太郎(2)、若林正俊(2)、秋元司(1)、中川雅治(1)、丸川珠代(1)

(12日、産経新聞)

現在、自民党内では「麻生支持派」と「反麻生派」が拮抗する緊密な状況が続いている。
「麻生支持派」に名を連ねるのは、各派閥の領袖に加え、前回(2008年9月)の党総裁選で麻生太郎首相を支持した安倍晋三元首相、菅義偉選対副委員長らだ。
対する「反麻生派」の代表格なのが、連日メディアに顔を出す渡辺喜美元行革担当相のほか、塩崎恭久元官房長官などである。

昨日(11日)開催された各派閥の総会では、古賀派では古賀誠選対委員長や谷垣禎一元財務相、伊吹派では伊吹文明元幹事長らが「反麻生派」を批判する発言を行った。
同日夜には、都内の料亭に各派の事務総長が集まり、町村派からは中山成前国交相、津島派からは額賀福志郎元財務相が出席。各派共に結束して麻生政権を支えることで一致した。
出席者からは、渡辺氏らの行動について「一番愚かだ。自分だけがパフォーマンスで(選挙で)生き残ろうというのでなく、どうやって民主党に勝てるか考えるのが重要だ」「党内でガヤガヤやっている場合ではない」などの批判が相次いだ。

さて、今日もう一つご紹介するのは、野党幹部による「次の総理」をめぐる話し合いが行われたというニュースだ。
<小沢代表>選挙管理内閣は自民長老を首相に

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(左)ベルギー訪問時の中山太郎衆院議員

 民主党の小沢一郎代表は11日、社民党の福島瑞穂党首ら幹部、民主党参院幹部と東京都内で会談した。席上、小沢氏は「麻生政権は長くはもたない」との認識を示した上で、麻生太郎首相の退陣後に衆院選を実施するための与野党参加による選挙管理内閣構想に関して「自民党の長老を(首班として)担ぐのがいいんじゃないか」と述べたという。

 これに対し、社民党側の出席者の一人が「中山太郎元外相のような人ですか」と水を向けると、小沢氏は「それもいいんじゃないか」と応じたという。【小山由宇】

(12日、毎日新聞)

11日夜、民主党の小沢一郎代表と社民党の福島瑞穂党首は、都内で両党幹部を交えて会談した。
麻生首相を退陣に追い込んだ後、与野党相交えての「選挙管理内閣」(選挙期間の一時期を乗り切るための内閣)構想について、話が広がった。
席上、小沢氏は「麻生政権は長くはもたない」との認識を示した上で、「選挙管理内閣」での首相として「自民党の長老を担ぐのがいいんじゃないか」と述べたという。
それに対して、社民党側の出席者の一人が、自民党の中山太郎元外相を首相候補に挙げたところ、小沢氏は「(こうした内閣の首相は)長老(格の議員)しかいない」と述べたとのことだ。

中山氏は、1924年8月生まれの84歳。生まれも育ちも大阪で、もともとは小児麻痺研究の医学博士だ。現在、大阪18区選出の衆院議員である。
1955年、大阪府議会議員に初当選し、1968年に参院議員に初当選。1980年に鈴木善幸内閣で総理府総務長官兼沖縄開発庁長官として初入閣を果たした。
参院議員を3期務めた後、1986年、衆議院議員へと転身し、以降連続7回当選。海部俊樹内閣では3期に渡って外相を務めた。

現在、日韓議員連盟顧問、日本・欧州評議会友好議員連盟会長、日本アメリカ友好議員連盟会長などの外交関連の議員連盟の会長を務めるなど、自民党きっての外交通として内外に知られている。
また、エドゥアルド・シェワルナゼ旧ソ連外相(グルジア元大統領)と親交があり、中山氏は、グルジアではソ連崩壊で苦境に陥ったシェワルナゼ元大統領を助けた「盟友」として知られている。
スウェーデン、デンマーク、フランス、ハンガリー、スペイン、オーストリア、インド、モンゴル、チリ、ペルー、オランダ、フィリピン、ロシア各国から、叙勲も受けている。

古くから憲法改正にも積極的で、2000年1月に衆院に設置された衆院「憲法調査会」の設置に貢献したことから、設置時より会長を務めてきた。
憲法調査会再編に伴い、2005年9月に設置された衆院「日本国憲法に関する調査特別委員会」でも、設置時より委員長を務めている。
国会の委員長や調査会長は、通常1〜2年で交代するものだが、同種の役職を7年間もの長期間務めた例は異例だ。
『実録 憲法改正国民投票への道』(中央公論新社)、『15歳からの憲法改正論 未来の日本を創るのは君だ!』(PHP研究所)といった著書もある。

派閥としては、参院初当選時から一貫して清和会(福田派→安倍派→三塚派、現在の町村派)に属した。
安倍晋太郎会長下で加藤六月元農水相、塩川正十郎元財務相、森喜朗元首相、三塚博元幹事長が「安倍派四天王」と称されると、これに続く「安倍派 第5の男」と呼ばれた。
1998年、三塚派内で森ラインと亀井静香(現国民新党代表代行)ラインの対立が激化すると、亀井氏、平沼赳夫元経産相らと清和会を脱退し、「中山 ・亀井グループ」を結成。しかし、翌年(1999年)の志帥会結成には参加せず、以来無派閥を貫いている。

大臣のポストこそ手に入れたものの、年齢と当選回数の割には表舞台を歩いて来なかったほうで、これまでも首相候補として目されたことはほとんどない。
しかし、全国各地の講演会でも年齢を感じさせない元気な姿を見せるほか、最近では衆院国会本会議場の最後列に座り、小泉純一郎元首相や森元首相と席が隣同士となった。
本会議場の席順は最前列が若手(当選1回)議員、最後列がいわゆる「重鎮」議員で構成されている。
自民党にあっては、首相経験者が最後列に座ることが多く、自民党席の最後列に首相経験者でないにもかかわらず座っているのは、自民党の“長老”である中山氏のみだと言っても過言ではない。

小沢氏が構想する選挙管理内閣が実現するためには、もちろん、麻生首相の退陣が不可欠だ。
かつての「自社さ連立政権」で自民党が社会党の村山富市委員長を首相に担いだ時のように、ほとんど実権力を持たない“お飾り総理”として中山氏を首相に担ぐ――、というのが、民主・社民両党幹部が描くシナリオらしい。
安倍晋三元首相―福田康夫前首相と、2代に渡って「辞任総理」を生み出した自民党としては、麻生首相退陣による、まさかの「中山太郎首相」誕生は避けたい事態だ。
これまで自民党を下支えした縁の下の力持ちであり、古い自民党も新しい自民党も知る“生き残り”となった中山氏。党執行部としては、「ミスター自民党」ともいえる中山氏の首相就任だけは避けたい。何とも皮肉な話だ。

リンク:中山太郎オフィシャルホームページ中山太郎ブログ

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2008年12月10日

福島社民党首の訴え受け入れ 麻生首相の「派遣・非正規救済」プラン

「倒閣運動」の前にやるべきことがあるのではないか。

<支持率急落>自民議員、一斉に動く 「反執行部勢力」倍増

 麻生内閣の支持率急落を受けて、自民党内では9日、所属議員が相次いで会合を開くなど「余震」が続いた。政権批判を強める中堅・若手が2回目の会合を開くと、メンバーは48人に倍増。一方、党内の路線対立を踏まえ、郵政民営化などの政策議連も相次いで旗揚げした。麻生太郎首相の人気低落で、党内では次期衆院選への危機感が充満しており、各議員は有権者の視線を意識しながら、一斉に走り出している。

 「我々の提言を党執行部にのませるのか。(執行部が)のまないなら(野党が衆院に提出する)内閣不信任案賛成までやるのか」

 9日、自民党本部7階。中堅・若手でつくる「速やかな政策実現を求める有志議員の会」(代表世話人=塩崎恭久元官房長官、茂木敏充前行政改革担当相)が開いた2回目の会合で、柴山昌彦衆院議員は大声で、出席者の「決意」を迫った。支持率急落を受け、メンバーは48人(出席者は25人)にまでふくれあがった。

 先月、08年度2次補正予算案の今国会提出を首相に求めた「速やか議連」は、森喜朗元首相や各派領袖から、厳しい批判を浴びた。しかし、支持率急落による焦りが、尻込みしていた議員の背中を押した形。政権批判を続ける渡辺喜美元行革担当相は会合後、「党内は閉塞(へいそく)感に満ちあふれており、若い議員に相当、危機認識がある」と語った。

 そんな中堅・若手の動きに対し、党執行部はいら立ちを隠さない。菅義偉選対副委員長は9日、党本部で記者団に対し「倒閣や新党で動くなど、政権運営を妨げる行動があった場合、同志として一緒にやっていけるか、判断せざるを得ない」と強調した。次期衆院選での公認停止などを念頭に、中堅・若手の動きをけん制したものとみられる。

 一方、小泉純一郎元首相、中川秀直元幹事長ら自民党の郵政民営化推進派は議員連盟「郵政民営化を堅持し推進する集い」を発足させた。

 「3年前の選挙を思い起こしてほしい。不可解な行動をしている方の多くは郵政民営化反対が間違いだったと誓約書まで書いて復党したことを忘れないでほしい」

 小泉氏はこうあいさつし、郵政復党組で、首相側近の山口俊一首相補佐官らが日本郵政グループの組織形態の見直しを検討していることなどを強くけん制した。「親麻生」のスタンスを崩さない安倍晋三元首相も民営化堅持の姿勢をアピールした。

 首相は9日夜、首相官邸で記者団に対し、中堅・若手の会合について「いろんな意見が出ることは正直いいことだ。頑張れという声も別にあり、いいことだと思っています」と述べるにとどめた。郵政議連の終了後、小泉氏は参加議員に対し「大変だなあ。次の選挙は。(政権は)すでに追い込まれているんだよ」と語ったという。

【犬飼直幸、山田夢留】

 ◆自民党の「速やかな政策実現を求める有志議員の会」の会員として登録しているメンバーは次の通り。

 <町村派=13人>谷畑孝(4)※、谷本龍哉(3)、柴山昌彦(2)※、西村明宏(2)、西村康稔(2)、萩生田光一(2)、関芳弘(1)、世耕弘成(3)参、礒崎陽輔(1)参※、岸信夫(1)参、古川俊治(1)参、丸川珠代(1)参、義家弘介(1)参

 <津島派=10人>伊藤達也(5)、茂木敏充(5)、大村秀章(4)、新藤義孝(3)、加藤勝信(2)、大塚高司(1)、原田憲治(1)※、福岡資麿(1)、田村耕太郎(2)参、島尻安伊子(1)参

 <古賀派=10人>遠藤利明(4)、塩崎恭久(4)、望月義夫(4)、小野寺五典(3)、上川陽子(3)、平井卓也(3)、井沢京子(1)、木原誠二(1)※、土井真樹(1)、萩原誠司(1)

 <山崎派=3人>山際大志郎(2)、上野賢一郎(1)※、平将明(1)※

 <伊吹派=1人>宇野治(2)

 <無派閥=11人>水野賢一(4)、渡辺喜美(4)、梶山弘志(3)、後藤茂之(3)、秋葉賢也(2)※、菅原一秀(2)、御法川信英(2)、赤沢亮正(1)、佐藤ゆかり(1)※、牧原秀樹(1)※、山内康一(1)

 (注)9日現在。敬称略。数字は当選回数。参=参院議員。※は今回初登録し会合にも初出席の議員。麻生派と二階派からの参加者はなし

(10日、毎日新聞)

9日、麻生太郎首相は内閣支持率の低下を受け、自民党内の首相経験者や各派閥領袖に「私へのアドバイスがあれば(河村建夫)官房長官に伝えてほしい」との電話を入れた。
政策提言のため、首相官邸を訪れた町村信孝前官房長官(町村派代表世話人)の話にも、麻生首相と河村長官がじっと耳を傾ける低姿勢ぶりを示した。
河村氏は同日、8日に引き続き首相経験者らを訪問しアドバイスを求めた。
福田康夫前首相は河村氏に「総選挙のことは考えないで、予算を通すことに全力を挙げた方がいい」と進言した。
私も福田氏と同意見だ。選挙のことは考えず、今は経済対策となる予算を通すことに総力を挙げるべきである。

同日夜、福田氏と同じ「首相経験者」である森喜朗元首相は、青木幹雄前参院議員会長、山崎拓前副総裁と東京都内の日本料理店で会談した。
景気・雇用情勢の悪化を受けて、2009年度予算案の成立を急ぐべきだとの意見が相次いだほか、次期衆院選後は「ねじれ国会」の解消に向け、政界再編が不可避との認識で一致した。
会談には、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄読会長兼主筆と日本テレビ放送網の氏家斉一郎取締役会議長が同席した。

米国発の金融危機をきっかけに、緊急事態を迎えた日本経済。
製造業を中心に派遣・非正規労働者との契約を更新しなかったり、中途解除したりする「派遣切り」が加速しており、事態は深刻だ。
また、今朝の各紙朝刊が報じた「ソニー、エレクトロニクス事業から1万6000人削減」のニュースは、関連部品メーカーや国内外の雇用情勢に影響を与えることも必至だろう。
そんな中、与野党問わず、麻生政権に対して緊急の経済対策を実施すべきだとの声が相次いでいる。

9日午前、社民党の福島瑞穂党首は、国会内で麻生首相に会い、「派遣切り」について、「政府として『派遣の中途解約は許さない』『違法だ』と宣言してください。大企業も派遣切りをしているが、やめさせてほしい」と申し入れた。
これに対し、麻生首相は「珍しく社民党と意見を共有しています」と述べ、雇用対策に全力を挙げる考えを強調した。

政府の追加対策の中で、中途解約を一定程度防ぐとみられるのが、雇用調整助成金の非正規社員への拡充だ。
従業員をリストラせず、出向や休業とした企業を助成する制度だが、適用は正社員だけ。非正規も対象となると、解約が減る可能性を連合も指摘している。
さらに非正規社員への雇用保険の適用基準を「1年以上の雇用見込み」から「半年」に緩和する方針も安全網となる。派遣社員らは3か月、6か月契約が多く、雇用保険から漏れる人が少なくない。

それでも一連の施策は、予算案が成立しないと財源を調達できない。
同日の会議では「迅速な対応」を確認したものの、年内実施に踏み切れそうなのは、失職し寮を出る必要がある非正規社員を雇用促進住宅の空き部屋(約1万3000戸)に緊急避難的に入居させることや、雇用情勢が厳しい地域での職業訓練強化、事業主への啓発などに限られる。

10日午前、公明党の太田昭宏代表はも、首相官邸で麻生首相に会い、来年度から2年間で10兆円以上の経済対策を実施するよう申し入れた。
これに対し、麻生首相は「景気対策、財政再建、経済成長戦略、その時々に何が一番大事かをしっかり踏まえてやりたい」と述べ、臨機応変に対応する考えを示した。 

塩崎恭久元官房長官、渡辺喜美元行革担当相ら若手・中堅議員を中心に、「倒閣運動」と捉えられかねない動きが加速している自民党内。
「郵政」をめぐり、今期限りでの引退を表明した小泉純一郎元首相も、中川秀直元幹事長らと共に「郵政民営化を堅持し推進する集い」を発足させ発言を行い、最後の最後に存在感を再び増してきている。
中川氏と小池百合子元防衛相が中心となり結成している、社会保障をめぐる議員連盟の動向も「倒閣運動」とどう関わってくるか、注目だ。

森氏や青木氏が言うように政界再編は不可避なのかもしれないが、今、本当に大事なことは選挙を実施することなのだろうか。政界再編を即時実現することなのだろうか。
麻生首相は公明党や社民党の党首らと会談するなどして、経済危機に対しての与野党問わぬ国会議員の「総力戦」を画策している。
今、本当に必要とされるのは、選挙により政治空白を生じさせることではなく、予算を通すことで経済対策を断行することだろう。

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2008年12月02日

渡辺元行革相が「離党」宣言? 不快感あらわにする派閥ベテラン

渡辺氏には、杉村太蔵議員の文章を読んで学んでほしい。

<自民党>ベテラン、若手を叱責 相次ぐ首相批判に警戒感

jimin_20081202.jpg(C)毎日新聞

 ◇「総裁を守る気なくて、何で政治家をやってるのか」

 麻生太郎首相の政権運営を巡り、自民党の中堅・若手から批判が相次いでいることに対し、森喜朗元首相らベテラン議員が警戒感を強めている。延長国会で野党が政権批判を強める中、首相批判を容認し続けると、有権者の自民党離れを助長しかねない。党内の結束を求める各派閥領袖クラスと、次期衆院選への危機感を強める若手との間で、世代間対立も強まっている。

 「自分たちが選んで2カ月の総裁を守るという気持ちなくして、何で政治家をやっているのか。マスコミに受けたいのなら、お笑いタレントでもやればいい」

 森氏は11月30日、兵庫県洲本市の講演でこう語り、中堅・若手の動きを厳しく批判した。とりわけ、渡辺喜美元行政改革担当相や塩崎恭久元官房長官に対しては「テレビがくると、我先に麻生さんの悪口をぽんぽん。それなら、(自民党を)やめていけばいい」と不快感をあらわにした。

 自民党内では総裁選で首相を支援した町村信孝前官房長官や伊吹文明元幹事長、津島雄二元厚相ら各派領袖が首相への批判を強める中堅・若手らに直接注意するなど「沈静化」に奔走。森氏も先月30日、首相批判を展開した町村派の若手議員を電話で叱責(しっせき)し、首相擁護で歩調を合わせる。

 森氏らが中堅・若手グループの動きに神経をとがらせるのは、麻生首相の足元が揺らぎ、首相自身に批判を受け止めるだけの「余裕」がないからだ。古賀誠選対委員長は1日夜、東京都内の会合であいさつし、「政局が混迷し、厳しい時こそ挙党一致でやるのが、自民党の良き伝統だ」と強調した。

 ただ、党内では、中堅・若手とは別の動きも広がる。森氏と同じ町村派の中川秀直元幹事長は、週内にも社会保障に関する議員連盟を結成する予定。中川氏の周辺は「政権の足りないところを補う『補麻生』の役割を果たしたい」と説明するが、「反麻生」での連携の可能性もくすぶる。

 渡辺氏は1日のBS11の「インサイドアウト」の収録で、森氏の批判について「平時モードの発想で頭の中が非常時モードになっていない。ちょっと古すぎる」と逆に森氏を批判。収録後、記者団に対し「いろいろな集団が大同団結することもあり得る」と述べ、中川氏らの動きに関心を示した。

 森氏は30日の講演で「自民党が野党になったとき、ぞろぞろ党から出ていった。その傾向が今また表れている」と述べ、あえて93年の衆院選での野党転落当時にふれた。若手議員が政権交代におびえる中で、党内には「各省庁はもう麻生政権を見放して、民主党シフトを取っているのではないか」(参院自民党幹部)との疑心暗鬼まで広がっている。【高山祐、近藤大介】

(2日、毎日新聞)

きょう(2日)、自民党の渡辺喜美元行革担当相はテレビ朝日の情報番組に出演し、将来の自民党離党・新党結成などの可能性について「(自身の麻生政権批判に対して)『自民党から出て行け』とかずいぶん言われ始めたが、もっと言われるとそういうことになる可能性もないわけではない」と含みを残した。
渡辺氏は、自らに同調する人数については「2か月前に(党総裁選で)新総裁をつくったので、そう簡単に20人も30人も(離党へ)かじを切れる状況にはない」と発言。
その上で、「タイミングもある。今は、地道に仲間を増やしていくしかない」と述べ、当面は突出した行動は控える考えを示した。 
これに対し、大島理森国対委員長は同日夕、「(渡辺氏は)政治家としての器が小さい。誰も信用しなくなる。テレビに出て自分の組織の批判をすれば、国民は面白いかもしれないが、面白いだけの政治家になってはいけない」と渡辺氏を批判した。

自民党内では今、一部の若手・中堅議員から麻生太郎首相を批判する声が相次いで出ている。
これに対し、若手・中堅に対して“逆批判”をしているのが森喜朗元首相(町村派最高顧問)ら派閥領袖のベテラン議員だ。
先月(11月)30日、森氏は兵庫県で講演し、「自分たちで選んだ(まだ在任期間)2か月の総裁を守るという気持ちなくして、何で政治家をやっているのか。マスコミに受けたいのなら、お笑いタレントでもやればいい」と語った。
森氏が発言の念頭においているのは、渡辺氏や塩崎恭久元官房長官、山本一太参院議員らだ。
森氏は、「テレビ(の出演依頼)が来ると、われ先に麻生さんの悪口をポンポン。それなら、(自民党を)やめていけばいい」とも発言、不快感をあらわにしている。

党内では、9月の総裁選で麻生首相を支持・支援した町村信孝前官房長官(町村派会長)や津島雄二党税調会長(津島派会長)、伊吹文明元幹事長(伊吹派会長)ら各派領袖が、麻生批判を展開する若手・中堅議員らに直接注意するなど奔走。
森氏自身も、先月30日、首相批判を行っている町村派の若手議員を電話で叱責している。

ただし、党内では、一部若手・中堅とは異なる議員らによる、ある“動き”も見受けられる。
森氏と同じ町村派の中川秀直元幹事長は、今週中にも社会保障に関する議員連盟を結成する予定だ。
中川氏周辺は「政権の足りない所を補う『補麻生』の役割を果たしたい」と説明しているが、渡辺氏ら「反麻生」グループとの連携の可能性も取り沙汰されている。
渡辺氏も、昨日(1日)行われたBS11の番組の収録後、記者団に対し「色々な集団が大同団結することもあり得る」と述べるなど、早くも中川氏らに“ラブコール”を送った。

ご存知の通り、自民党は安倍晋三元首相と福田康夫前首相の2年連続での辞任劇により、支持の受け皿が半崩壊している。
同党の杉村太蔵衆院議員も、福田政権発足時には、自身のブログで
「失った信頼、これを取り戻すことは容易なことではありません。
微力ですが決まった以上は全力でお支えします。
それが政党人としての務めであります。」
と語るなど、信頼回復と首相下支えの重要性を訴えていた。
「3人目の辞任総理」を生み出さないためにも、自民党内は一致団結して麻生首相を支えるのが本来あるべき姿のはずだ。しかし、渡辺氏らは目の前の「受け」を狙って、麻生批判を展開し続けている。
挙句の果てに、渡辺氏は、自民党を離党するなどという言葉もちらつかせているが、本当にそれができるのであればすればよい。森氏が先月30日の講演で指摘した通り、「自民党が野党になった時、(議員は)ゾロゾロ党から出て行った」。その再現をしたいというのであれば、どうぞご自由に、という感じだ。

自分たちが担ぎ出した総裁を、在任期間2か月程度で一転、批判姿勢に転じるなど、人間としても政治家としても不見識極まりない。
もちろん、麻生首相にも「定額給付金」をめぐる迷走や失言問題など、批判されるべくして批判されている点も少なくない。しかし、それらは「あの時麻生を総裁に選んだのに、裏切られた」という論理に結びつくものではないはずだ。
今国会での2次補正予算の提出をめぐる問題についても、党総裁が党において一度決めたことに対して、決まった後に異論を挙げるなど、勇気不足もはなはだしい。

渡辺氏らの動きからは、浅薄なポピュリズムしか見受けられない。
河野洋平衆院議長(元総裁)は、かつて当時の自民党に反発し、新党「新自由クラブ」を結成、自民党を離党した。口だけ動かすのはもうやめて、あの時の河野氏の気概を少しは見習って欲しいものだ。

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2008年12月01日

「握りの大島」 大島国対委員長が在任記録更新

哀愁漂う?「知将」が、もうしばらくは国会対策の指揮を執る。

大島国対委員長が記録更新=在任期間、中川氏抜く

t_oshima_20081201.jpg(C)産経新聞

 自民党の大島理森国対委員長は1日、通算在任日数が1128日となり、中川秀直元国対委員長が持っていた同党の最長記録を塗り替えた。衆参ねじれ国会で陣頭指揮に当たってきた大島氏。延長国会でも野党の攻勢に神経をすり減らす日々が続きそうだ。

 大島氏は2000年12月から02年9月まで、森、小泉両内閣の下で国対委員長を務めた。07年の参院選での自民党惨敗後、国会運営の手腕を買われて同年8月に再登板。今年9月の麻生内閣発足に際しては、盟友の麻生太郎首相から官房長官への就任を要請されたが、自ら国対委員長再任を求めた。

 大島氏は「振り返ってみれば長過ぎた、この場に居過ぎているのではという思いもある」としつつも、「まだ『辞めろ』と言われていないので、職にある限りは麻生内閣のために全力を尽くしたい」と話している。 

(1日、時事通信)

今日(1日)、自民党の大島理森国対委員長は、通算在任日数が1,128日となり、中川秀直元幹事長を抜き歴代最長の国対委員長となった。
激動のねじれ国会で心身ともにやつれ果て「早く後進に道を譲りたいの〜」と嘆くが、老獪(ろうかい)な手腕は余人をもって代え難く、麻生太郎首相は、来年の通常国会も「大島体制」で乗り切る構えだ。

安倍晋三政権末期の2006年夏、大島氏は森喜朗政権で国対委員長を務めた実績を買われて、国対委員長に再起用された。
衆参「ねじれ国会」の中、同年(2006年)秋の新テロ対策特措法をめぐる越年闘争や、揮発油税(ガソリン税)の暫定税率をめぐる闘争などで「知将」ぶりを発揮してきた。

初めは毒舌で相手を威嚇し、その後は「なだめ」「すかし」で翻弄、最後は人情でホロリとさせ、事を運んでいくのが大島流。
先の通常国会では、衆参「ねじれ」現象を抱えながらも、最後は例年並みの法案79本を成立させた。
こうした手法は故・竹下登首相直伝といわれ、相手の弱みを小出しにして譲歩を引き出す手口から「握りの大島」の異名を取る。

麻生首相とは昔から親しく、麻生政権発足時に官房長官への起用も取りざたされたが、首相は「悪代官が1日2回も記者会見したら国民に申し訳ないだろ」とあっさり却下、国対委員長職への留任を求めた。

時代劇好きの大島氏は、公明党の漆原良夫国対委員長との「悪代官ごっこ」が目下のマイブーム。
大島氏「越後屋、お主も相当のワルよのう…」
漆原氏「お代官様にはかないませぬわ…」
大島氏「思えば長い道のりじゃのう…」――
と、やり取りしているとか。
持病の糖尿病に加え、最近では口元にヘルペスが再発し、満身創痍(そうい)の大島氏にとって「戦友」の漆原氏との時代劇ごっこは、数少ない心の癒しとなっている。

党役員会で、麻生首相が「この前、ホッケの煮付けかなんかを食ったなあ」と話すと、大島氏は冷静な顔のまま「北海道に『ホッケの煮付け』はありません」と断言。麻生首相との距離の近さゆえ、こんな発言もできるのだろう。
「一度でいいから『水戸黄門』(TBSテレビ)に出たいもんじゃのう…」と遠い目をしてつぶやく姿からは、全身(全心)の疲れが感じられるが、まだまだ休めそうにはない。

参考:産経新聞記事

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