2009年07月21日

津島雄二会長“政界引退”表明! 後継会長は額賀氏しかいない!?

温存しすぎて、「あの人は今」みたいな状態になっても困り者だ。

津島雄二衆院議員 政界引退へ、後継候補触れず 会見で

20090719_y_tsushima.jpg(C)毎日新聞

 自民党津島派会長で党税制調査会長の津島雄二衆院議員(79)=青森1区=が19日、青森市の事務所で記者会見し、次期衆院選には立候補せず政界から引退することを明らかにした。派閥会長の後継者については「お任せする」と述べた。同党の派閥会長が後継者のはっきりしないまま政界を引退するのは異例。津島派は田中派、竹下派の流れをくむ名門派閥でもあり、自民党の派閥弱体化を象徴する引退といえそうだ。

 津島氏は旧大蔵省出身で、76年に初当選し11期目。厚相を2回務め、橋本龍太郎元首相が日本歯科医師連盟からの1億円ヤミ献金事件で旧橋本派会長を辞任後、05年11月に派閥会長を引き継いだ。

 津島氏は高齢多選批判に自民党への逆風も加わり、次期衆院選で苦戦が予想されていた。会見では「新しい若い人が素直な目で次の時代を開いていく政治をする必要性を強く感じた」と引退理由を説明。青森1区の後継候補については「私の政治哲学を理解する人に引き継いでほしい」と述べた。津島派の船田元事務総長は「寝耳に水で戸惑いを隠せない」とコメント。「(次の次の衆院選で自民党の)世襲制限が始まる前に長男に譲ろうと考えたのでは」(同派幹部)との指摘もある。【後藤豪、山田夢留】

(20日、毎日新聞)

19日、自民党・津島派の津島雄二会長(党税制調査会長)が青森市内で記者会見し、次期衆院選への不出馬を表明、今期限りで政界を引退することを表明した。
津島氏は衆院当選11回の自民党“長老”議員で、大蔵省出身ということもあり財政・税制政策に精通している。かつては宏池会(現古賀派)に所属していたが、厚相を務めた後、1994年に離党、翌年復党。

2005年に発覚した旧橋本派(平成研)での日本歯科医師連盟献金事件を受け、故・橋本龍太郎元首相から派閥会長の座を引き継いだ。“外様(宏池会)”出身である上に“出戻り組(復党組)”である人物が、党内最有力派閥のトップに就任したことは、当時話題を呼んだ。
ひょうひょうとしたキャラクターの持ち主で、政策通であり、また人当たりもよいことから津島氏の悪口を言う議員はあまりいない。しかし、浜田幸一元衆院議員からは「コオロギ」と呼ばれたことがある。

もともと「政局に強い」人物ではなかったが、ソフトでクリーンなイメージから後継会長に選出された。“平成研のニュー・リーダー”である額賀福志郎元財務相が新会長に就任する案も浮上したが、派内で総裁候補として温存するために、結局、その話はお流れになっている。
途中、党内最大派閥の座を町村派(清和会)に譲り渡すなどしたが、党内第二派閥として平成研の存在感を示した。

この時期の政界引退表明について、津島氏は「結論は18日、私1人で出した。相談はしていない。私より政治経験が長い人は党全体でもそうはいないから、相談できる立場じゃない」と語っている。
現在は党内最大派閥ではないとしても、田中角栄内閣発足以来、小泉純一郎元総理の登場まで「自民党の表看板」であり続けた平成研の現職会長が、突然不出馬を表明するとあって、党内の一部には混乱が広がっている。

麻生太郎政権の支持率下落に歯止めがかからない中、「政界引退」を表明するとは、いささか失礼だが“自己保身ゆえの逃亡”のようにも見受けられる。
とはいえ、年齢面などを考慮すると「政界引退」は理解できない話ではない。たとえ麻生政権の支持率が低くなくても、津島氏は政界引退を表明した可能性が高い。
小選挙区の公認候補者については、急きょ公募で選出するという。この公募には、もちろん津島氏の子息も応募可能である。
派閥の後任会長については、額賀氏を軸に今後調整がなされるというが、なにぶん「寝耳に水」(船田元事務総長)な話であったため、選出までに混乱が生じる可能性がありそうだ。

自民党の下野の危機が非常に高まる中で、“総裁候補の温存”を主張するのも虚しい話なのだから、額賀氏は積極的に後継会長に立候補すべきだろう。
額賀氏というのは少し悲しいエピソードをお持ちのお方で、いつも総裁選に出ようとすると「待った」がかかる。青木幹夫前参院議員会長らが額賀氏を寵愛するばかりのことなのだが、額賀氏は“温存”続きをみると、もはやチャンスの芽をもぎ取られているようなものだ。今こそ、「額賀派」を立ち上げて、現在話題に上る党議員たちとは別の側面から自民党の再興に挑むべきだ。
党内第三派閥である古賀派も、先日辞意を表明した古賀誠選対委員長に代わり、同派代表世話人である谷垣禎一元財務相が“派閥の顔”へと変貌する必要がある。ニュー・リーダーを使う時は今しかない。

最大派閥の町村派は、主流派である町村信孝前官房長官と、亜流である
中川秀直元幹事長が水面下で対立する構図が続いていたが、もはや町村派で中川氏が“総裁候補”に祭り立てあげられる可能性は一切ない。
先日の「両院議員総会署名騒動」で、中川氏は党内における“キナ臭さ”ををより一層強いものとしたからだ。そもそも中川氏は今後、自民党自体と距離を置いて活動していくだろう。はたしてその際、同じく町村派の小池百合子元防衛相はどのような動きをみせるか。要注目である。



――さて、インターネット上の自民党広報チャンネルで、こんなコマーシャル動画を見つけた。これがなかなか面白い。
しかし、このような攻撃性の高いコマーシャルを政権与党が野党に対して制作するのをみると、「自民党もここまで来たか」と感じざるを得ない。



他にも、YouTubeには各政党が専門チャンネルを持っている。
実績を長めに堅苦しく伝える公明党、未だに小沢一郎前代表を前面に掲げる民主党、専門チャンネルすら持っていない日本共産党、手ぶれホームビデオカメラ映像中心の社民党――などなど、各政党のカラーが動画チャンネルにも表れていて面白い。

来る総選挙のテーマが何かといわれれば、表テーマは「政権選択」なのかもしれないが、本当は「政権選択」をする前にやっておかなければならないことがある。
それを“裏テーマ”と呼ぶのであれば、それは一つひとつの細かい政策課題である。これを自前で調べ、各政党のマニフェストを比較検討することは地味な作業だ。しかし、それはさりとて難しい作業ではない。
たしかに、コマーシャルや議員のテレビ出演の印象で「支持する政党」を決定してしまうのは楽だ。直感で判断できる。しかし、もっと大事なのは“第一印象”の向こう側なのであって、我々はマニフェストを読む必要がある。

実績について、これらは本当に正しい政治対応だったのか。政策について、はたして書かれていることは実現可能か。
マニフェストを比較検討するという、一見面倒くさいことをしなければ、二大政党制など“飽きたから政権変えちゃいましょうゲーム”以外の何者でもなくなってしまう。
大事なのは、政治家の言葉の“裏”であり、マニフェストの“裏”なのだ。「後悔した」と思った時には既に時遅し、日本の未来は再構築不可能になっていた――なんてことがないように、せめて各政党の主張のエッセンスだけは調べてみるようにしませんか。

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2009年07月19日

「故人献金」と「外交安保」 不安要素あふれる民主党

ちょっとした気分転換のつもりで、現在の民主党に政権交代させるのは危険すぎる。

麻生首相:21日午後に衆院解散 自民両院総会は開かず

 麻生太郎首相は16日、21日午後に衆院を解散する意向を固めた。同日午前、自民党所属国会議員による議員懇談会を開き、東京都議選など地方選での敗北を総括した上で、衆院選に臨む自らの方針を表明する。自民党の中川秀直元幹事長らは、解散前の両院議員総会の開催を求めてきたが、麻生首相は予定通り、「8月30日投開票」の日程で衆院選を断行する。

 政府高官は16日夜、両院議員総会の代わりに非公式な議員懇談会を21日に開くことを明らかにした上で「麻生首相が党所属議員に対し、都議選などの敗北を総括し、衆院選に向けて党内が一致協力し、全力を挙げるよう呼び掛ける」との見通しを明らかにした。

 自民党執行部も、両院総会を開催して中川氏ら「反麻生」勢から首相批判が相次ぐと、党のイメージダウンにつながると判断。総裁選前倒しの動議など不測の事態を招きかねない総会開催は見送る方針を固めた。中川氏らは16日、両院総会開催を求め、党所属国会議員133人分の名簿を提出。同日午後には一部を差し替え、計135人に達したと発表した。だが党執行部は各議員の意思を確認しており、若林正俊両院議員総会長は「(総会開催に必要な128人を)割るかもしれない」と述べた。

 中川氏らはなおも両院総会開催を求めているが、名簿に名前を連ねた津島派の佐田玄一郎元行政改革担当相や三原朝彦衆院議員は、署名を取り下げる意向を示している。

 自民党の菅義偉選対副委員長は16日、都内で記者団に対し、東京都議選の自民大敗を踏まえ「都議は『もういいかげんに、党内で一致結束してくれ』と言っている。選挙を預かるものとして、配慮しなければだめだ」と指摘した。

 自民党町村派の町村信孝前官房長官は16日夜、都内の会合であいさつし、中川氏らの動きについて「麻生首相を支えながら、一致結束して厳しい選挙を勝ち抜くことが必要な時に、ばらけたことを国民に見せようという動きは残念至極だ」と批判した。

(17日、毎日新聞)

久しく更新が怠り、このブログにおける記事の書き方も半ば忘れてしまった。
しかし、その間にも国内外を問わず、政治ニュースとして多くの話題が振り撒かれた。
時系列順に、民主党・小沢一郎代表辞任、同党・鳩山由紀夫代表就任、鳩山邦夫前法相辞任、埼玉県知事選、自民党・古賀誠選対委員長から宮崎県・東国原英夫知事への衆院選出馬打診、東京都議選、麻生太郎首相「解散予告」、古賀氏辞意表明、自民党両院議員総会の開催をめぐる騒動――などである。

麻生政権が支持率を低下させ、世論の自民党への不信が絶対的なものとなり、相対的に民主党が支持を獲得している。そのことは、東京都議選の結果をみても明らかだ。
もはや「次の政権」は民主党政権になるものだとのムードが世間全体に広まり、常識化している。8月30日(日)の投開票が確実視される総選挙(衆院選)を控え、この文章を書いている現在、「次の政権の座」に最も近い政党は民主党である。1993年以来16年ぶりとなる「非自民政権」が誕生しつつある。

過去、民主党の問題点などをこのブログでも指摘してきた私としては、今なお「民主党政権」には重大な問題点が存在すると指摘せざるを得ない。
民主党はいつまでたっても結党時、あるいは旧自由党との合併時と比較して成長していない。それどころか、小沢前代表(現在は代表代行)の「西松献金」問題、鳩山代表の個人献金偽装問題など“政治とカネ”をめぐる問題点ばかりを露呈している。

また、マスメディアでは自民党内の混迷ぶりばかりが伝えられ、結果、民主党が次期政権の担い手にふさわしいとされるが、肝心の「マニフェスト」については、そのほとんどが本当に実現可能かなど検証されていない。
「政策よりも政局」を伝えるほうがたやすいので、それも一面では仕方のないことなのかもしれないが、ここまでくるとニュース・バリューの選別(どのニュースを重点的に取り上げるか)を超越していると感じざるを得ない。民主党の広報チャンネルと化したごときだ。



鳩山代表の個人献金偽装問題については、「故人」献金問題とも称されている。
これは、鳩山代表の政治資金管理団体「友愛政経懇話会」が政治資金収支報告書に、すでに亡くなっている人を個人献金者として記載していたという問題だ。18日、同様の事例が、鳩山代表の政党支部「民主党北海道第9区総支部」でも見つかった。

鳩山献金偽装で政倫審…民主欠席、うやむやに?

 衆院政治倫理審査会(政倫審)は17日午前、鳩山民主党代表の資金管理団体の個人献金偽装問題について、審査の開始を与党の賛成で議決した。

 民主党委員は欠席した。与党側は鳩山氏本人の弁明を求めたが、政倫審の出席に強制力はない。民主党は国会で審議拒否に入っており、鳩山氏も応じない姿勢のため、審査は行えずに終了する見通しだ。

 審査会は、与党委員の申し立てで開かれた。自民党の小此木八郎衆院議員は申し立ての趣旨説明で、「疑惑がある以上、鳩山氏本人が政治資金の実態を正確に把握し、政倫審において速やか、かつ明確に弁明すべきだ」と述べた。

 審査会が議員本人からの申し出によらず、政倫審委員の申し立てで開かれたのは初めて。公明党の漆原良夫国会対策委員長も17日、記者団に「鳩山代表自ら積極的に国民の前で説明する必要がある」と指摘した。

(17日、読売新聞)

鳩山代表の政党支部も「故人献金」16万円

 民主党代表の鳩山由紀夫氏が代表を務める「民主党北海道第9区総支部」が、2001年の政治資金収支報告書に、既に亡くなっていた男性から16万8000円の寄付を受けたと記載した疑いがあることがわかった。

 鳩山代表の資金管理団体「友愛政経懇話会」でも、「故人献金」などの虚偽記載が既に判明している。

 北海道公報などによると、同総支部が01年に受けた5万円以上の個人献金は18人で計506万円。この中に、登別市議ら6人の名前で各16万8000円を寄付したとする記載があったが、うち1人は、00年3月に亡くなった元市議の名前になっていた。

 元市議の妻は「生前は寄付をしていたと聞いていたが、亡くなった翌年になぜ寄付の記載があるのかわからない」と話している。同総支部の現在の会計責任者は「古いことなので確認のしようがなく、コメントできない」としている。

(18日、読売新聞)

虚偽献金、知らぬはずない=「兄は黒いハト」−鳩山前総務相

 自民党の鳩山邦夫前総務相は18日、三重県鈴鹿市で講演し、兄の鳩山由紀夫民主党代表の虚偽献金問題について「(兄は)黒いハトと言われる理由がある。うそで固められた政治資金収支報告書を作っておきながら、秘書がやったと言って責任転嫁する。兄と秘書は仲が良くて一体で、知らないというのは通用しない」と述べた。

 鳩山氏は津市での講演でも「黒いハトは死んだ人から政治献金をもらう器用さを持ってる。本当はもっと(実態を)知っているが、兄弟愛が少し残っているのでこれ以上は言えない」と語った。

(19日、時事通信)

当初は「単なる誤記載」で逃げ切れると思っていたようだが、嘘を正当化するためにまた嘘をつけば、余計嘘はバレやすくなるものである。
ここにきて民主党は「衆院政治倫理審査会への欠席」という最終手段に打って出た。まともに本当のことを話せないから、政倫審自体に出席しない。やはり、これでは民主党は政権政党になり得る資格がないと感じる。



次に、民主党が主張する「マニフェスト」についてだが、過去にもこのブログにおいて、民主党が“財源を無視した美辞麗句”ばかりを主張していることに変化はない。
同時に、民主党が政権政党の座に近づくとして、今後、日本国民の命をも巻き込む問題として浮上するのが「外交・安全保障」政策である。
党内の意見を統一できないゆえに、その場その場で場当たり的な策を講じる姿勢をみると、非常に大きな不安感を抱いてしまう。
例えば、日米安保に賛成の立場の人々には「これから米国と深い連携を取ります」と謳い、反対の人々には「これからは米国と距離を置きます」と述べる。

選択の手引:’09衆院選 民主、海賊法案反対の裏で… 船員組合に成立示唆

 海上自衛隊を東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策に派遣する海賊対処法。自衛隊派遣に慎重姿勢だった民主党は4月21日、与党に自衛隊派遣を条件付きで容認する修正案を示した。だが細かい点で与党との修正協議は折り合わず、最終的に決裂。政府案は6月19日、衆院で与党の3分の2以上の賛成で可決され、民主党は反対に回った。

 民主党修正案の主な柱の一つは、自衛官に「首相主導の海賊対処本部(新設)」の身分も持たせて派遣するというものだった。

 自衛隊派遣に難色を示しながら事実上容認する、不可解な修正案が生み出されたのは、党の支持母体である連合の傘下組合「全日本海員組合」(組合員2万5000人)の要求を踏まえてのことだ。

 「党幹部が『憲法の範囲で、自衛隊が海賊を取り締まるのはやむを得ない』と言っている」。商業用船舶の船員で構成される同組合の藤沢洋二組合長は4月中旬、民主党関係者から告げられた。

 同組合は海賊対策で船員の人命保護を優先し、与野党に自衛隊派遣を認める法制定を求めていた。藤沢組合長は、「我々は有力な産業別労働団体。発言力がある」と胸を張った。

    ◇

 政府案に反対しながら、水面下では支持母体の要求であいまいな修正案を提出した民主党。民主党の外交安保はどこへ向かうのか。<9面に「民主政権」研究 外交・安保編>

(18日、毎日新聞)

民主党は、はたして外交・安保問題をどのように捉えているのか。外交・安保政策を真剣に考えているのか。党としてまとめられている政策にも疑問点は多く、矛盾を多く抱える内容ばかりだ(詳しくは、毎日新聞の特集を)。
このような政党に不信感を感じるのは当然のことだ。民主党は日に日に、旧新進党のような雑多性を際立たせている。

民主党が次期政権を担う資格を持つかどうかは、来る総選挙で国民一人ひとりが判断することだが、その際、何度も言うようだが重要なのは「政策の中身」であって「イメージ」ではない。
「もう自民党政治には飽きた」「日本が変化してほしい」という理由だけで、政権政党の座を野党に移すことが正しいのかどうか。
「一度やらせてみて、ダメならまた政権政党を変えればいい」という声も、ずっと前からよく聞く。はたして今、日本にそれだけの余裕はあるだろうか。与党と民主党のマニフェストを比較した上で、その結論を出してほしい。

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posted by Author at 04:05| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(2) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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