2008年11月14日

古賀氏が「古賀派は主流派」宣言 狙うは“キングメーカー”の座?

人気低迷にあえぐ首相の方に朗報です。議員歴28年目の方が、あなたを必要としています。

古賀氏が「主流派宣言」 麻生派と合流に含み、関係修復へ秋波?

 定額給付金などをめぐり麻生太郎首相への逆風が続く中、首相と不仲がささやかれてきた自民党の古賀誠選対委員長が「主流派」を宣言し、首相の全面支持を打ち出した。古賀派(宏池会)から10年前に分裂した麻生派(為公会)との合流にも言及。麻生政権発足後、古賀氏の発言力は低下しており、首相との関係修復により巻き返しを図りたいとの思惑もチラつく。

 「よく考えると(麻生政権の政策の)難しいところは何もかも宏池会がやっている。いっそのこと為公会と一緒に大宏池会になっておけばよかったと思わなくもない。しっかりと支えて頑張っていきたい」

 13日昼、古賀派総会で古賀氏がこうあいさつすると出席議員から驚きの声が漏れた。

 古賀氏の指摘通り、定額給付金は園田博之政調会長代理が仕切り、国際金融危機対応プロジェクトチーム(PT)座長は柳沢伯夫元厚労相、道路特定財源の一般財源化PT座長は谷垣禎一元国交相が務めるなど主要な政策は古賀派議員が担っている。

 だが、古賀氏と首相は郵政民営化を機に関係が悪化した。首相は18年末に旧谷垣派との合併工作を進めるが、古賀氏の干渉により頓挫し、その後、古賀派が谷垣派と合流したためより険悪化。古賀派内の麻生派との合流「大宏池会構想」を求める声も古賀氏は「麻生氏とは理念・哲学が違う」と一蹴(いっしゅう)してきた。

 ところが先の総裁選で菅義偉選対副委員長ら若手・中堅の多くが「麻生擁立」に動き、古賀氏も従わざるを得なかった。麻生政権発足により菅氏らはますます台頭しており、古賀氏にとって首相との関係修復は急務となったようだ。

 古賀氏は先月9日にも埼玉県草加市の講演で「首相と溝があると書かれるがそんなことはない。宏池会で同じ釜のメシを食った仲で、今でもタロちゃん、マコちゃんと呼び合っている」と親密さをアピール。今回の発言も修復工作の一環とみられるが、もし大宏池会が実現すれば町村派に匹敵する大派閥となるだけに党内の勢力図が大きく塗り替えられることになる。

(14日、産経新聞)

13日、麻生太郎首相は、米ワシントンでの「金融サミット」(第1回緊急首脳会議)出席のために政府専用機で日本を出発した。
“麻生不在”の永田町で、13日、自民党の古賀誠選対委員長の口から「古賀派は主流派」宣言が飛び出した。
13日午後、自民党古賀派の総会で、古賀氏は「よく考えると(麻生政権の政策の)難しいところは何もかも宏池会(古賀派)がやっている」と語った上で、麻生政権について「しっかりと支えて頑張っていきたい」と述べ、麻生首相にエールを送った。

2006年末、当時安倍晋三内閣の外相だった麻生首相は、自身が会長を務める為公会(麻生派)と、谷垣禎一元財務相が会長を務める谷垣派の合併を画策したが、古賀氏の“干渉”があり、実現が阻まれた。
さらに、2008年には、谷垣派と古賀氏が会長を務める古賀派と谷垣派が合流(「中宏池会」構想の実現)。古賀氏が会長に就任し、谷垣氏は会長代行に収まった(※「中宏池会」構想実現までの経緯は、過去にこのブログで詳しくお伝えしてきた。興味のある方は、検索ボックスから過去のエントリをお読み頂きたい)。
それ以来、麻生・古賀両氏の関係は劇的に悪化。一時は浮上した「大宏池会構想」(かつて一つだった麻生・古賀・谷垣の3派が合流する構想)についても、古賀氏はその現実化に否定的な見解を述べてきた。

そんな中、今年(2008年)9月に「麻生首相」が誕生したわけだが、安倍・福田前政権と比較しても速いペースで麻生政権は難局を迎えている。
迷走を続ける「定額給付金」騒動をめぐっては麻生首相のリーダーシップすら疑われている現状だが、昨日(13日)、古賀氏からは麻生氏にエールを送る発言があった。
古賀氏は、麻生政権の内部について「難しいところは何もかも宏池会(古賀派)がやっている」と語ったが、実際、「定額給付金」は古賀派の園田博之政調会長代理が仕切っている。
また、「自民党国際金融危機対応プロジェクトチーム(PT)」では同じく古賀派の柳沢伯夫元厚労相が座長に就任。今月7日に発足が決定された「道路特定財源の一般財源化PT」の座長にも、谷垣氏が選出された。

先月(10月)9日にも、古賀氏は埼玉県草加市での講演で「首相と溝があると書かれるがそんなことはない。宏池会で同じ釜のメシを食った仲で、今でも『タロちゃん』『マコちゃん』と呼び合っている」と、麻生首相との関係回復をほのめかす発言を展開している。
麻生首相と古賀氏の2人が、お互いを「タロちゃん」「マコちゃん」と呼び合っている光景はあまり想像しにくいが、古賀氏の一連の発言には、どんな思惑があるのか。

安倍元首相、福田康夫前首相と、町村派から2人の“任期投げ出し総理”が誕生したことで、小泉純一郎政権時代から党内の“キングメーカー”と目されてきた森喜朗元首相の影響力は低下を余儀なくされた。
そんな中で、古賀派と谷垣派の合併により、町村派、津島派に続き今や党内No.3の議員数を誇る派閥となった古賀派。福田政権では念願の主要ポストも獲得し、小泉―安倍政権で続いてきた“冷や飯”食い生活から脱出した。
安倍・福田・麻生と、多様なカードを切ってもその効果が現れず、下野するとの見方までされる自民党内では、「欲求不満」現象が生じている。

このような党内を占める半絶望感の中で、かつての自民党の栄光を取り戻そうと躍起なのが、実質上の“キングメーカー”になることを狙う古賀氏だ。
人気低迷にあえぐ麻生首相は、きっと「頼みの綱」を求めているに違いない。だったら、その「綱」に自分がなってみせようじゃないか。それは自民党、ひいては宏池会を再び栄光の座に復権させる意味合いを持つ――。古賀氏としては、そのような心境なのではないだろうか。

自身の内閣の官房長官に河村建夫氏、党幹事長に細田博之氏という“超地味系”議員を登用したことからみると、麻生首相は“リーダーシップ”に溢れた首相をやり遂げる覚悟だろう。
そこに古賀氏の登場する幕はないように思えるが、一寸先は何が起こるか分からないのが永田町。もしかしたら、国民の大半の興味から離れるところで「サプライズ」があるかもしれない。



<追記>

今回のエントリは古賀派に関するエントリだったので、谷垣禎一前政調会長の名前も何回か出てきた。
さて、その谷垣氏とある週刊誌の間(あいだ)のお話。

谷垣元財務相の名誉棄損訴訟、文春の敗訴確定…最高裁

 週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、谷垣禎一・元財務相が発行元の文芸春秋などに2200万円の賠償などを求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は11日、文芸春秋社側の上告を退ける決定をした。

 同社に220万円の支払いを命じた2審・東京高裁判決が確定した。2審判決によると、2005年12月1日発売の同誌は、1988年に谷垣元財務相が買春疑惑で中国当局の事情聴取を受けたなどと報じた。

(12日、読売新聞)

2006年党総裁選時、週刊文春は当時の総裁候補(安倍氏、麻生氏、谷垣氏)の3人に誌上インタビューを行ったが(インタビュアーは阿川佐和子さん)、谷垣氏は「貴誌とは係争中なので」とインタビュー依頼を断った。
明らかに事実としか思えない“無難”な記事だけを掲載していては、売り上げ低下がさらに加速するだけだろうが、しかし、メディアの片隅にでも位置する者としては、それなりの裏付けぐらいしてもらいたいものだ。
谷垣氏が「ハニートラップ」に引っ掛かった!…などというトンでもない話題を、久々に思い出させられたニュースだった。



<追記 その2>

一部スポーツ紙の報道によれば、来年(2009年)3月に『NEWS23』(TBSテレビ)が終了するという。
たしかに、今秋の番組改編で放送時間の縮小(22時54分からの番組スタートが、23時00分からになった)、月曜第2部の打ち切りなど“予兆”はあった。
今月7日には、番組初代「キャスター編集長」の筑紫哲也氏が逝去したが、そのこととは直接の関係なく、今秋の改変の時点で『NEWS23』の打ち切りは既定事項だったのだろう。

来年春からは、23時台は30分間のストレートニュースを、膳場貴子キャスターが一人で放送。
その代わりと言っては何だが、18時台から2時間の報道・情報番組を放送し、21世紀に「報道のTBS」を甦らせるとのことだ。この報道が本当かどうかはよく分からない。

最近の『NEWS23』は、実に中身のある超優良報道番組だと感じていたので、打ち切りが本当ならば純粋に残念だ。
私が前回のエントリで持ち上げた『イブニング・ファイブ』も終了してしまうことになるのだろうか?
TBSはこの30年以上、TBS元アナウンサーであり『イブニング・ファイブ』メインキャスターである三雲孝江キャスターに“依存”し切ってきた(関連エントリ)
番組改編はテレビ局にあっては世の常だが、三雲キャスターの処遇を一歩間違えると、TBSは大火傷を負いかねない。要注意である。

――それにしても、先日(11日)の追悼特番『ガンとの闘い500日…筑紫さんの遺したもの』はよい出来だった。
友達があんまりいないことで知られる福田前首相が、筑紫氏について「最初会った時は『この人とは立場が逆だから』と身構えたけど、実際会ったらそんなことはなかった。筑紫氏は心置きなく何でも話せる友人」と語っていた。
対する筑紫氏のほうは「福田さんとの関係(筑紫氏が政権批判をすること)はしょうがない。私は権力のwatchdog(監視役)だから」といったことを日記に書き残していた。
番組EDでの井上陽水さんによる『最後のニュース』演奏も感動した。そこに昔の筑紫氏の映像をかぶせるという手法は、超ベタではあるものの、滅茶苦茶ホロリとしてしまった。


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posted by Author at 22:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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