2008年12月17日

自民7派閥会長が一挙集結 古賀選対委員長からは“波紋”発言も…

前代未聞の「派閥トップ会談」。麻生政権は、否、自民党は危機的状況を迎えている。

首相は与党の意見尊重を=自民各派会長

 自民党各派の会長は15日夜、都内のホテルで会談し、麻生政権を支えるとともに、来年1月5日召集の通常国会で、2008年度第2次補正予算案と09年度予算案の成立に全力を挙げる考えで一致した。同時に、麻生太郎首相に対して、政策決定や国会運営などで与党の意見を尊重するよう求めていく方針も確認した。

(16日、時事通信)

昨日(15日)夜、自民党の麻生派を除く7つの派閥の領袖が集まり、都内のホテルで会談した。
内閣支持率が低下している麻生太郎政権を、党内が結束して支えていく必要があることを確認した。
この会合は、津島派会長の津島雄二税調会長の呼びかけで実現したもので、町村派代表世話人・町村信孝前官房長官、古賀派会長・古賀誠選対委員長、山崎派会長・山崎拓前副総裁、伊吹派会長・伊吹文明元幹事長、二階派会長・二階俊博経産相、高村派会長・高村正彦元外相の各派トップが出席した。

会合では、麻生内閣の支持率が大幅に下がったことなどを受け、「苦しい時期だからこそ、党内が結束して麻生政権を支えることが重要だ」という認識で一致した。
会合後、記者に囲まれた津島氏は「色々な議論が党内外で行われておりますけれども、我々としては、すべての議論を党内できちっと出していただいて、活発な議論をやり、その中から正しい方向、よい政策というのを打ち出していく」と述べた。
また出席者からは、「党内で議論した結果は、麻生首相にも真剣に耳を傾けてもらうことが必要だ」などの注文も出たという。
解散・総選挙の時期については、2009(平成21)年度予算案成立まで見送るべきとの考えで一致した。

「すべての議論を党内で――」という津島氏の発言は、渡辺喜美元行革担当相ら若手・中堅議員や、社会保障の勉強会を立ち上げた中川秀直元幹事長らを念頭に置いたものだ。
「党の内外で様々な議論がされているが、すべての議論は党内できちんと行うべきだ」という意味合いである。
公明党の浜四津敏子代表代行も、16日、福岡市で講演し、「厳しい時にこそ総理を支えるべき自民党から、すわ新党かと思わせる動き発言あり、混乱に拍車かけている」「総理を支え、心を一つにして目標に向かうことが勝利の方程式だ」と述べ、自民党内から湧き上がる批判に釘を刺した。

この会合とは別に開かれた、同夜の古賀氏と各派閥の事務総長の会合では、古賀氏から、党内に“波紋”が広がる発言が飛び出た。
「自民党は自民党で比例代表で票を出さなければならないし、公明党もそれは同じで、どの選挙区でも一律に『比例は公明』と呼びかける選挙はできない」と述べ、公明党との協力のあり方も含めて選挙戦術を見直すべきだとの考えを示したのだ。
古賀氏は16日、国会内で記者団に対し、この発言について「衆議院の比例代表の180議席は、自民党も頑張って獲得しなければならないし、公明党もしっかりと頑張ることが大事だ。お互いに議席を残さなければならない」と説明した。
比例代表での票の獲得に向けて、自民・公明それぞれの党が努力すべきだという考えを示したということになる。

これについて自民党の細田博之幹事長は、記者会見で「個人の感想を言ったにすぎず、党として方針を決めたということはない。比例代表について、『自民党ではないB党に』という選挙運動が適当ではないという問題意識を言ったものだと思う。まだ、問題提起の段階だ」と語った。
一方、公明党の太田昭宏代表は、記者会見で「古賀氏がどのような発言をしたのか承知していない。ただ、自民・公明両党の選挙協力は、それぞれの地域での選挙協力の積み重ねを踏まえて自民党の県連と公明党の県本部の協議の内容を尊重することが決められている。両党の信頼関係は出来上がっており、選挙協力はかなり成熟した段階だ」と発言した。

この古賀氏の発言に関し、麻生首相は夕方のぶら下がりで「古賀氏がどのような気持ちで言ったのか真意を図りかねるし、発言を聞いていないので答えられない」と述べた。
その上で、麻生首相は「公明党との間できちんと連携をとって連立与党として選挙に臨みたい。それが基本だ」と語り、次の総選挙でも、公明党との間で選挙協力を行う方針に変わりはないことを示した。
古賀氏のこの発言は、公明党に対してのけん制というよりは、公明党の支援なしでは当選ができない自民党若手・中堅議員に対するけん制と捉えるべきだろう。
古賀氏には、「麻生批判」は公明党との選挙協力見直しにつながると若手・中堅を半ば“脅迫”し、党内で広がる「麻生批判」に歯止めをかけたい思惑があるとみられる。

さて、昨日の7派閥会長の会合では、今後、同様の会合を定期的に開催することでも意見が一致した。
派閥のトップが一挙に集結したということは、それだけ麻生政権を支えるべき党内が瓦解しているという危機感の表れでもあるし、小泉純一郎政権以降、自民党の派閥そのものの力が低下したことを如実に表しているものでもある。
古賀氏の発言で、自民・公明両党内には少なからず波紋が広がったようであるが、現在の自民党にとって公明党・創価学会は一番の支持基盤であり、これなしでは当選できない議員が大半だと言っていい。
「公明党の集票力に一回ハマるとやばい」(自民党議員)という声もあり、自民党にとって公明党というカードは、もはや切りたくても切れない性質のものだ。古賀氏の発言は、公明党に対してではなく、自民党の若手・中堅に向けての“引き締め”とも“警告”ともいえる。

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posted by Author at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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