2009年03月04日

このタイミングに小沢代表秘書が逮捕された本当の理由

「金丸金脈」を受け継いだ小沢氏。ついに小沢氏側が西松建設に献金を請求した事実も明らかに。

小沢氏秘書逮捕 金丸氏から託された縁

20090304_ozawa_01.jpg(C)産経新聞

 民主党代表の小沢一郎氏と、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の癒着が3日、浮き彫りになった。西松と政界との関係をたどると、小沢一郎氏が“後継者”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏との付き合いが原点とされる。政界再編の度にキーマンとされてきた“豪腕・小沢”側がなぜ西松側から長年にわたって巨額の献金を受けてきたのか。東京地検特捜部は今後、実態解明を進めていくもようだ。

 西松建設の2つの政治団体は、平成16〜18年の3年間で、与野党の国会議員19人の政治団体などに対して献金を行っている。

 小沢氏以外の議員に対する主な献金は、自民党の尾身幸次元財務相の資金管理団体「幸政会」に対し400万円、自民党の森喜朗元首相の同「春風会」に対し300万円、民主党の山岡賢次国対委員長の同「賢友会」などだった。

 こうした中で、小沢氏は資金管理団体「陸山会」が1400万円、代表を務める政党支部「民主党岩手県第4区総支部」が1000万円と突出していた。

 ある検察幹部は「ほかの議員は、パーティー券の購入が主だったり、献金時期が盆暮れに集中するなど儀礼的な傾向が強い。小沢氏の長年にわたる献金は、金額や献金時期においても際立っている」と小沢氏側の立件の意義を話す。

 西松建設と小沢氏の親密な関係が始まった背景には、小沢氏の“後見人”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏の存在があった。「竹下派七奉行」の中でも小沢氏を特に重用した金丸氏が47歳の若さで小沢氏を自民党幹事長に推したエピソードはよく知られる。

 金丸氏の次男が、昭和40年代後半から西松の社長だった杉本三吾氏の娘と結婚しており、当時の状況を知る同社関係者は、「金丸氏から西松を託されたのが小沢氏だった」と話す。

 金丸氏一辺倒だった西松の“政界人脈”は、同氏の平成4年の政界引退とともに、小沢氏支援へと傾倒していった。西松元社員は「東北では小沢さんが建設に強く、何でも指導力を発揮するので、小沢さんの力を借りたいという動きはあった」と語る。また別の社員は「スーパーゼネコンが仕切っていた談合が6年前ごろからなくなり、業界内の付き合いで与えられる仕事がなくなった。その結果、小沢さんに頼る傾向が強くなった」と明かす。

 西松側は、違法献金が問題にならないよう、献金の原資を社員にいったん会費の形で負担させた後、会社側が全額負担するなど巧妙な手口を使っていた。

 社内では、献金システムを発案したとされる前社長の国沢幹雄容疑者ら一部の幹部以外、使途先などは一切明らかにされず、トップシークレットだったという。会費を払ったことがある西松社員は「上司に頼まれて、断れなかった。何のために使うのか、説明されなかった」。別の社員は「将来の出世に影響すると思い、妻と2人分を支払った。支給総額が10万円ほど多かったが、総額しか書かれておらず、本当に上乗せされていたのか分からない」としている。

 一方、こうした「賞与上乗せ」のほか、社員の名前を使って献金する「名義貸し」のパターンがあったことも新たに分かった。名義貸しに加担した社員は「上司に『名前を借りるよ』といわれ、後日、政治家の事務所から領収書が送られてきた」という。

 複数の同社関係者は「政治献金をコントロールしていたのは国沢容疑者だった」と証言している。

(4日、産経新聞)

きょう(4日)午前9時前、民主党の小沢一郎代表は民主党本部に入り、役員会を開いた後に記者会見を開いた。
会見で小沢氏は「今回の検察の強制捜査は、従来からのやり方を超えた異常な手法。政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だ」と述べ、公設第一秘書の逮捕は、政府・与党から検察権力に圧力をかけたものであるとの主張を繰り返した。
また、自身の代表続投を明言し、国民などへの謝罪の気持ちについて問われると、「今、お詫びをするという意味においては理由は見当たらない」と謝罪を拒否した。

小沢氏の会見を受け、民主党の渡部恒三最高顧問は「俺は、同じ党の同志として、彼の今日の記者会見の発言を信じる」と述べた。
鳩山由紀夫幹事長は「むしろ検察側に、この根拠を国民にしっかりと示す、むしろ彼らの方に説明責任があると、そのように感じます」と話した。
しかし、党内のある議員からは「検察は他に裏の情報があるのかな」「これ以上、何も出て来なければいいけど」といった声が聞かれた。

一方、自民党議員らからは、小沢氏の姿勢に疑問を投げかける発言が相次いだ。
自民党の町村信孝前官房長官は、民主党幹部らが「国策捜査」などと反発していることについて「許しがたい。民主党が政権を取ったら、どんどん国策捜査をやると逆に言っているようなものだ」と批判した。 
中川秀直元幹事長は「ただ、捜査当局への批判と否定だけですからね。やっぱりあの会見だけでは疑問が残りますね」と述べた。
片山さつき衆院議員は「民主党の若い方たちは、それでいいんですかね。他党のことですから私どもが申し上げることではないけど」とコメント。
大島理森国対委員長は「(与党の陰謀や国策捜査ではないかという声もあるが?)全くそういうことはありません。日本の司法・立法・行政の中での確立した中で、そういうことができるものではございません」と語った。

民主党と同じ野党からも、厳しい声が相次いでいる。
共産党の志位和夫委員長は「国策捜査というふうに民主党側から声が上がっていますけども、そういう根拠は示されていないと思います。根拠なくそういう責任を他に転嫁するのは、公党のなすべきことではないと思う」と述べた。
社民党の福島瑞穂党首からも「普通、巨額の金を、というか献金してくれる相手について、通常は私たちの普通でしたら、確認するとか、どういう人かなと思うのではないかと思いますが、これはもう捜査に委ねられているところですから」との意見が出た。

解散・総選挙が取り沙汰される時期に、検察当局が野党の大物政治家の関係者を逮捕することは、普通はない。そのようなことをした場合、「政府・与党による国策捜査ではないか」との“陰謀説”が立ってしまうからだ。逮捕や強制捜査は選挙後に行われるのが通常である。
しかし、検察側はあえてこのタイミングを選び、小沢氏の公設第一秘書を逮捕した。それはなぜか。大きく分けて2つの理由があると思う。

一つは、逮捕された小沢氏秘書・大久保隆規容疑者に問われている一部の容疑が、今月末に時効を迎えるからだ。献金額の多さなどから、検察は小沢氏の事件を特捜部として見過ごせない悪質な事件だと判断したのだろう。特捜部の覚悟を感じる。
もう一つは、大久保容疑者が最近、憔悴(しょうすい)しているとの情報を特捜部が掴んだためである。先月(2月)24日には、長野県の村井 仁知事の元秘書・右近謙一参事が自殺した。この元秘書は、西松建設の裏金問題で特捜部から事情聴取を受けていた人物である。事件の“最重要人物”の自殺を防ぐ面からも、検察はあえてこの時期に動いたものとみられる。

検察側が逮捕に踏み切った背景には、検察側の「絶対の自信」がある。
関係者の話によると、逮捕された大久保容疑者は、問題の政治団体から献金を受ける際、請求書を政治団体に対してではなく、西松建設に対して送っていたという。これは、大久保容疑者が、西松建設からの違法献金だったことを認識していたことになる。
大久保容疑者が西松建設側に政治献金を依頼した上で、献金先の団体についても西松建設の本社と直接連絡を取り合って決めていた疑いがあることも分かっている。
また、西松建設の関係者が、特捜部の事情聴取に対して「西松建設は、他の社に比べて、公共工事の受注で東北地方が弱かった。東北地方に影響力を持つ小沢代表の力に期待し、献金を続けた」という趣旨の話をしているという。
特捜部は、献金の見返りに何らかの便宜供与がなかったかなどについても、慎重に調べる方針だ。

上記に掲げた産経新聞の記事を読んでもらえば分かる通り、小沢氏は故・金丸信元自民党副総裁に寵愛された政治家である。
西松建設は、金丸氏の政界引退後、「西松建設と金丸氏のつながり」を「西松建設と小沢氏のつながり」へとスライドした。小沢氏は、そっくりそのまま“金丸金脈”を継承したのである。今回浮上した、10年間で総額1億8000万円に及ぶ脱法献金は、“金丸仕込み”の献金ルートなのだ。

大久保容疑者から西松建設に対しての「献金依頼」の存在や、西松建設幹部による供述などからも、大久保容疑者が違法性を認識して犯行を行った可能性は極めて高い。
この期に及んで「陰謀・国策捜査だ」などと主張するのは、論理展開としてあまりにも無理があるし、完全な言い逃れである。それを小沢代表以下、民主党の幹部が総じて行っているのだから性質(たち)が悪い。
聞いた話によると、“陰謀”ありきでコメンテーターが議論を展開しているワイドショーなどもあるようだ。元首相ではないが、怒りを通り越してあきれてしまう。“陰謀説”は、政府・与党ならびに検察に対する誹謗中傷以外のなにものでもなく、検察を愚弄するのもいい加減にしてほしい。

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posted by Author at 22:18| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(3) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 東京地検特捜部が西松建設に捜査のメスを入れたことが報道された時点で(もちろんその報道は検察からのリーク)、一番貰ってた政治家に手が及ぶことは当然といえば当然だという気も...
Weblog: ゆぐどらしる えくすぷれす Ver.2
Tracked: 2009-03-05 00:52

東京地検が小沢民主党代表の公設第一秘書を逮捕
Excerpt: 東京地検特捜部が西松建設に捜査のメスを入れたことが報道された時点で(もちろんその報道は検察からのリーク)、一番貰ってた政治家に手が及ぶことは当然といえば当然だという気もします。今更陰謀論もヘッタクレも..
Weblog: ボヘミアンな京都住まい
Tracked: 2009-03-05 00:56

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Weblog: ボヘミアンな京都住まい[本館]
Tracked: 2009-03-09 20:52
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