2007年09月14日

麻生が安倍をハメた!? “陰謀論”はでっち上げ

事実上の「一騎打ち」だが、党内各派はすでに片方へ傾いた。

<総裁選>麻生氏が首相を「お見舞い」

 自民党の麻生太郎幹事長は、きょう午後3時、党本部で同党総裁選への出馬会見を開いた。そんな中、会見直前、麻生氏が報道陣の前から姿を消す一幕があった。
 実は午後2時ごろ、麻生氏は出馬会見を前に、慶応大病院に入院中の安倍晋三首相を訪れた。麻生氏は首相に「出馬する」と報告したということだ。

(14日、テレビ東京『速ホゥ!』)

「麻生VS福田」の“一騎打ち”が確定した自民党総裁選。
思いもかけない福田康夫元官房長官の「出馬の意向」表明で、自民党各派閥は、昨年9月の総裁選同様、一人の候補に対して“雪崩れ減少”を起こしている。

党内各派の“支持”勢力図
(カッコ内は人数)

<福田氏支持>
  町村派(80)
  津島派(64)の大半
  古賀派(46)
  山崎派(38)
  伊吹派(25)
  高村派(15)
  谷垣派(15)
  無派閥の約7割

<麻生氏支持>
  麻生派(16)
  津島派(64)の一部
  無派閥

いかに福田氏が党内各派閥から多大なる支持の声を受けているか、一目瞭然だ。


テレビ東京が今日実施した街頭アンケートでは、「ポスト安倍に誰がふさわしいか」との問いかけに対して、以下のような結果になった。

<巣鴨>
 麻生氏支持/19票
 額賀氏支持/1票
 福田氏支持/80票

<秋葉原>
 麻生氏支持/66票
 福田氏支持/34票

麻生太郎幹事長の“秋葉原での人気”の高さが伺える。また、秋葉原で聞いた人の中には、福田氏の存在を知らない人もいたという。


昨年の総裁選時には、「私は(新聞等に)『今日も生体反応なし』って書かれてたよ」と話し、総裁選に出馬しないことを強調してみせた福田氏。
あの時と一転し、今度は“総裁”就任に意欲を見せる今回、「今日の生体反応はどうですか」とのテレビ東京記者の問いかけに、福田氏は

「『生体反応』は・・・これからだ。反応が出るのは」

と微笑しながら答え、車に乗り込んだ。


さて、「安倍首相辞任表明」について、一部評論家などは、「麻生氏は安倍首相の辞意を月曜には知っていたが、安倍氏を止めなかった。麻生氏が安倍首相をハメたのだ」との“陰謀論”を言っているが、真相はどうなのか。

結論を言うと、私は、そういった事実は一切ないと考えている。

“陰謀論”というのは太古の昔から人間に好まれてきたものであり、日本の歴史を振り返ってみても、蘇我入鹿のいた時代から繰り広げられてきたものだ。おそらく、縄文時代には縄文時代なりの“陰謀論”があったことだろう。
今回、麻生氏の“陰謀論”を展開しているのは、「福田氏に有利な戦いをさせよう」と画策している党内の勢力によるもので、麻生氏の対外評価を下げる意図からでっち上げられているものだ。

麻生氏は安倍氏にとって、最も信頼できる政治家であると断言しても過言ではなく、だからこそ“最重要ポスト”である党幹事長に起用した。
安倍氏にとって麻生氏は、実弟の岸信夫参院議員と同等ほどの“信頼を置く”政治家であろう。
「麻生が安倍をさらし者にした」と、稚拙な“陰謀論”を公言している評論家もいる。固有名詞を挙げるほど、私は低次元な人間になった憶えはないが、安倍首相と麻生氏が密接な関係にあるのは、疑いようもない事実であり、“陰謀論”はまったくの事実無根だと断定できる。

今日午後、麻生氏が入院している安倍首相を訪ねたのも、情に厚い麻生氏らしい純粋な「お見舞い」の気持ちが表れた行動だったと言えよう。
同時に、「“陰謀論”を展開している勢力には負けず、安倍改革の継承者として、総裁選を勝利する」と首相に“約束”しに行ったという見方も出来るかもしれない。


今日、額賀福志郎財務相が総裁選出馬を取りやめたが、額賀氏の所属する津島派は、基本的には他の派閥同様、「福田氏支持」で固まっている。
ただし、鳩山邦夫法相(津島派)は、自身が中心的役割となって麻生氏を支持する意向を表明しており、津島派に所属する議員の一部が「麻生氏支持」に回る可能性がある。

島村宜伸元農水相(無派閥)も、

「(総裁選の行方を決めるのは)今さら派閥ですか」

と記者団に呆れ顔で語り、鴻池祥肇元防災担当相(麻生派)らと協調している。


テレビ東京の福田裕昭政治部長の解説によれば、今回、自民党各派が一斉に「福田氏支持」への雪崩を打った背景には、小泉純一郎前首相による「後光」があるという。
小池百合子前防衛相や“小泉チルドレン”らで組織する「小泉前総裁の再登板を実現する有志の会」からの“再登板”要請には「NO」を示した小泉氏だが、電話先の中川秀直前幹事長に対して

「(福田氏出馬は)いいじゃないか。応援するよ」

と話したとのことで、この言葉が福田氏の「後光」として、永田町を一人歩きしている現状と言えそうだ。


ブログというのは個人的な感情を書く場だと思うし、もう昔のことになっているので明らかにするが、2001年総裁選時、私は橋本龍太郎元首相(故人)でもなく、小泉純一郎前首相でもなく、麻生氏を支持した。
と言っても、私は自民党員でないので何の意味もない“支持”だったのであるが、麻生氏の理念にかつて同調したことも事実だ(ちなみにこの時、麻生氏は立候補者4人中4位の得票数だった)。
かといって、今回の総裁選で、私は「麻生氏に勝利してもらいたい」などと“表明”してみせるつもりはない。
事実、郵政造反組の「復党問題」をめぐる点では、私は、麻生氏の考え方には同意しかねるし、そういう面では“麻生総裁”が現実のものとなることについては、若干の恐怖を覚えている。


「福田総裁」が現実味を帯びてきた“ポスト安倍”レース。
小泉内閣における総務相と官房長官が“激突”することとなったが、これはまさに、永田町ないしは日本において、今なお前首相の存在感が大きいことを表しているのかもしれない。


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posted by Author at 20:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ポスト安倍スペシャル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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