2008年10月31日

“赤字国債は出さずに全世帯を救う” 経済首相・麻生太郎の「追加経済対策」発表

現実を直視し、その上で希望を抱いて景気回復。それしかない。

<麻生首相>3年後に消費税引き上げ 衆院選は先送り

president_aso_20081030.jpg(C)毎日新聞

 麻生太郎首相は30日、首相官邸で記者会見し、世界的な金融危機や景気悪化に対応するため、全世帯を対象とした総額2兆円規模の給付金支給などを柱とした追加経済対策を発表した。首相は経済状況を踏まえたうえで、3年後の消費税率の引き上げを明言。「11月30日投票」が有力視されてきた衆院選については、年内見送りを事実上認めた。

 追加経済対策は30日午後、首相官邸で開かれた政府・与党と経済閣僚の合同会議で正式決定した。首相はこの後、早期解散を強く求めてきた公明党の太田昭宏代表と会談し、経済対策推進への協力を要請、太田氏も了承した。太田氏は会談終了後、記者団に当面の解散先送りを了承したことを明らかにした。

 首相は記者会見の冒頭、経済情勢について「100年に1度の暴風雨が荒れている」とし、(1)生活者の暮らしの不安を取り除く(2)金融安定化のための国際協調−−を進める考えを表明。そのうえで、「景気回復期間中は減税を時限的に実施する」と強調する一方、「経済状況が好転した後に、消費税を含む税制抜本改革を速やかに開始する」と明言。「大胆な行政改革を行い、経済状況を見た上で3年後に消費税引き上げをお願いしたい」と述べた。

 追加経済対策の裏づけとなる第2次補正予算案の提出時期については、「今後の国会運営の中で考えていく。臨時国会中に出すか、出さないかを今の段階で決めているわけではない」と述べるにとどめた。解散についても「補正予算が通るか通らないか、国会の対応を見たうえでのこと。解散の時期はそれに関連してくる」と語り、第2次補正予算案への民主党の対応を見極める考えを示した。

 一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「できるだけ早く国民の信を問うことが肝要」と解散見送りを批判。30日の社民、国民新両党との国対委員長会談では、首相を予算委員会の徹底審議で追い込む方針で一致した。首相は第2次補正の成立を目指し来年1月までの大幅な会期延長も視野に入れ、今後の国会対策にあたるとみられる。【高塚保】

(31日、毎日新聞)

30日、麻生太郎首相は首相官邸で記者会見し、国際的な金融危機に対応するための「追加経済対策」を発表した。
会見の中で、麻生首相は3年後(2011年)の消費税率引き上げを明言した。
小泉―安倍―福田政権下では事実上、消費税率引き上げに関する言明はなかったので、自民党の大島理森国対委員長は「首相の会見は勇気ある会見だった」とコメントした。
11月末に実施かとも言われた解散・総選挙については、「今は解散をする雰囲気ではない」として先送りの姿勢を示した。

今日(31日)の記者会見で、自民党の細田博之幹事長は、麻生首相による消費税率引き上げの名言について「景気回復の状況などを見ながら(判断する)ということだ。行政改革をやるとも言っている。確定的にその時から上げるのではない」と述べた。

自民党内からは、麻生首相の「追加経済対策」発表、それに解散・総選挙の先送りを事実上決定したことについて、肯定論が出ている。

古賀誠選対委員長は古賀派総会で「首相の『政局ではなく政策が大事だ』という決断を支持し、経済対策に全力を尽くしたい」と強調した。
中馬弘毅元行革担当相(麻生派)も「今は解散をやるべき状況にない。世界に対する役割を果たすのが麻生政権の役割だ」と麻生首相の姿勢を支持した。

伊吹文明前財務相(伊吹派)は今後の民主党の抵抗に懸念を示し、「いばらの道であっても乗り越えていかなければならない」と話した。
森喜朗元首相(町村派)は訪問先のソウルで「実は我々も解散の匂いで動かされ、当初予定では今頃、衆院選だった。韓国に行くのは少し心配だったが、これで少し落ち着くのではないか」と語った。
さらに、森元首相は「解散は首相の大権だ。自分の判断でいい時期にやればいい」と麻生首相に助言した。

では、今回発表された「追加経済対策」とはどんな内容なのか。
主な内訳とその財政規模は、以下の通りだ。


<生活者の暮らしの安心>

・家計緊急支援対策(金券・クーポン券などを定額給付) 財政支出:2兆円
・雇用セーフティーネット強化対策 財政支出:3000億円
・生活安心確保対策(介護保険料の上昇緩和、認定こども園の増設) 財政支出:5000億円


<金融・経済の安定と強化>

・中小零細企業等の支援対策(資金繰り支援) 財政支出:5000億円
・成長力強化対策(研究開発支援) 財政支出:1000億円


<地方の支援>

・地域活性化(高速道路料金値下げ、農業支援) 財政支出:8000億円
・公宅投資と防災強化(公共施設の耐震化) 財政支出:2000億円
・地方自治体への支援 財政支出:6000億円


財政支出合計:5兆円


「追加経済対策」の目玉である「家計緊急支援対策」(国民1人あたり約1万5000円の金券・クーポン券を定額給付する)は年度内に実施する予定で、財源には、特別会計の積立金など、いわゆる“埋蔵金”を有効活用する方針だ。赤字国債の発行は行わない。
高速道路料金の引き下げでは、東京・大阪圏を除く地方の高速道路の理由について、原則、土日祝日は1回1000円で「走り放題」とする案を盛り込んだ。休日にマイカーでドライブする家族連れには、嬉しい施策だ。
また、株価テコ入れのために、今年に期限が切れる「証券優遇財政」を3年間延長する方針をぶち上げた。

なお、今回発表された「追加経済対策」の中には、自民党と連立を組むパートナー・公明党が主張し続けている“定額減税”に代替する案として、「家計緊急支援対策」が盛り込まれた。
このことについては、公明党の太田昭宏代表も「我が党の主張も多く盛り込まれた。これを迅速に実行することが大事」と記者団に語っている。

もちろん、野党からは「批判のための批判」の声が出ている。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は「無駄遣いをなくせば消費税を増税する必要がない。新しい政権を作ることで変えていく」などと、麻生首相の消費税率引き上げへの言及を批判した。
本当にこれが“政権準備政党”を自称する政党の幹事長の言葉かと疑いたくなるようなコメントである。
たしかに、消費税は増税しなくていいならしないほうがいい。しかし、日本が超少子高齢社会を迎えた今、お年寄りは増える、子どもは減るという状況の中で、消費税率の引き上げは不可避だ。そのことについては、昨日の会見でも、麻生首相が言及している。

現実に、現在進行形で政府・与党は“無駄カット”を推進しているし、景気対策と並行する形で消費税率の引き上げを行うのが、日本の財政を再建することにつながるのだ。
この他、鳩山幹事長は「(追加経済対策は)ばらまきだ」などとも発言しているが、どの口がそれを言っているのかと思う。
民主党政権が誕生したら、たしかに国民の享受する利益は莫大に増大するかもしれない。しかし、消費税率は20%以上上昇し、各種税制も異様な伸びを余儀なくされ、日本の財政は完全に破綻する。
つまり、それは日本という国家の「死」を意味する。「死んだ国家」で笑いながら踊る国民は、ゾンビだ。民主党は国民をゾンビ化しようと企んでいるのだ。国民をゾンビにすれば、日本という国家が死んでも、ゾンビは喜びながら生き続ける――ゾンビとして。ある意味分かりやすい。

昔は、「消費税をなくす!」なんて馬鹿げた美辞麗句を唱えていたのは、日本共産党ぐらいだった。あとの政党は、目の前の現実を一応直視していたように記憶している。
ところが、日本は、一部メディアによると「二大政党制」になったそうだが、自民党ではない、もう一つのほうの「二大政党」である民主党は、ありえない薄っぺらな財源で、国民にありえないほど莫大な享受があると喧伝している。
「二大政党」の片割れのはずなのに、民主党は共産党レベルの政策(あるいはそれ未満の政策)しか提示することができていない。このことが何より問題だと思う。

――ともあれ、野党の広報を鵜呑みにして、最初から政府の経済対策にイチャモンを付けるような日本国民にはなりたくないものだ。
まずは、国内政策として景気対策を。それから、国際社会の中で日本のあるべき位置を自覚し、「100年に1度の暴風雨」(麻生首相)を迎えた国際金融を下支えする。そのことが大事だ。



<追記>

昨日のエントリでご紹介した、民主党都議会議員の事務所に電話をしてみた。
電話に出た初老かと思われる声の男性が「あなたの氏名、住所、電話番号を教えて下さい」と聞いてきた。この人は、現代日本が個人情報を尊重する社会になったことを知らないのか?

私は、その都議会議員が「麻生首相は『選挙』よりも『贅沢』だ」と発言したことの意味について、議員本人に尋ねようと思ったのだが、初老らしき男性によると「1週間ぐらい出張に出ている」という。
「具体的にいつ頃帰ってくるのか?」と聞いても、明確に回答しようとしない。1週間もどこに出張しに行っているというのだろうか。
ましてや、議員が事務所に帰ってくる日がいつだか分からないなんて。もしそれが事実だとしたら、その事務所は議員事務所としての機能を果たすことができていないではないか。

私も暇ではないので、その議員事務所に四六時中電話を掛けることはできないが、数日後に、改めて電話を掛けてみようと思う。
批判してばかり、口だけの野党政治家に、私は怒りと呆れを抱いている。


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2008年10月30日

オバケが出るかも? 首相公邸

「保守本流」は公邸に距離を置き、「保守傍流」は逆に格別の思いが――?

<麻生首相>公邸「あるじ不在」記録更新か

 年内の衆院選が見送られる方向になったことで、麻生太郎首相の首相公邸への引っ越しも、先延ばしとなりそうだ。首相官邸で29日、記者団に「引っ越しは選挙後か」と問われた首相は「はい、そうです」と改めて明言した。過去10年間で公邸入りが最も遅かったのは森喜朗元首相で、就任から113日後。衆院選の日程次第では、麻生首相が「あるじ不在」の記録を更新する可能性もある。

 首相は就任直後、公邸への転居時期について「(衆院)選挙が終わってから」と記者団に説明した。今も東京都内の私邸から約20分かけて公用車で通勤している。引っ越し準備を始めている気配はなく、政府・与党幹部との会合も、専らホテルなどを用いている。

 政府内には「できれば職住接近の方が望ましい」との声もあるが、私邸には10人ほどが会議できる広い部屋があり、休日に官僚の政策説明を受けることも十分可能だという。

 周辺は「多忙を極め、転居する暇がない」「一度(選挙後と)言ってしまったから、前言を翻したくないのだろう」と推測する。ただ、森元首相は在任中に「幽霊も出るという話だ」と公邸暮らしに不満を漏らしたことがあり、これを伝え聞いた麻生首相が気にかけたとの見方もある。

 福田康夫前首相も公邸を敬遠し、転居は就任から110日後だった。引っ越しの際には「寒い。風邪をひきそうだ」とこぼした。【塙和也】

「解散・総選挙」はいつになるのか――。
毎回のようにこのブログでお伝えしている話題だが、去年の今頃、テレビ東京の内藤裕一キャップが言ったように、「『いつやるか』『いつやるか』と様子見を続けて、気が付けば年を越していて、2009年の解散になる」公算が大きくなってきた。
もっとも、去年の今頃、内藤キャップが念頭において発言したのは「福田康夫首相」の下での解散・総選挙だ。
誰も予想しなかった福田前首相の電撃辞任→政権交代もあったし、国際的な金融危機の到来によって“選挙をしている場合ではない”という状況も生まれた。
総選挙が2009年に行われるであろう状況になったのには、一年前とはまったく別個の理由がある。

引き延ばしとなりそうなのは、衆院の解散・総選挙だけではない。
麻生太郎首相の首相公邸への“引っ越し”も、遅ければ来年以降に先送りされそうだ。
昨日(29日)、麻生首相は記者団に「引っ越しは選挙後か」と問われると、「はい、そうです」と改めて明言した。
過去10年間の政権で公邸入りが最も遅かったのは森喜朗元首相時代で、就任から113日後の公邸入りであった。
総選挙の日程次第では、麻生首相が「あるじ不在」の記録を更新する可能性もある。

現在、麻生首相は都内にある私邸から約20分かけて、公用車で首相官邸に通勤している。
政府・与党内には「できれば職住接近が望ましい」との意見もあるが、麻生首相の私邸には、10人以上の人間が会議を行うことのできる部屋もあり、首相の政策運営上はなんら問題ない。

麻生首相の周辺は「多忙を極め、転居する暇がない」と説明している。
しかし、実は、首相公邸には良からぬ「うわさ」も――。
森元首相は在任中に「幽霊も出るという話だ」と、公邸暮らしに不満を漏らしたことがあったのだ。
これは「公邸」ではなく「官邸」で起きた話だが、1936年2月26日に発生した「二・二六事件」の亡霊たちが夜な夜な公邸を徘徊していたりして――。
さながら“永田町版ホーンテッド・マンション”。現に、福田前首相が公邸に引越しした直後、福田前首相は「公邸はなんだか寒い」と言っていた。
これでは、麻生首相が公邸への引越しを渋る理由も分からなくはない!?

今月(10月)15日の毎日新聞朝刊に掲載されていたコラムだが、御厨貴・東大大学院教授による『権力の館を歩く 永田町首相官邸(上)』というコラムがあった。
御厨氏によると、自民党の保守本流(旧吉田派、旧池田派など)出身の首相は「首相公邸」に住まずに距離を置き、保守傍流(町村派など)出身の首相は、逆に「公邸」に格別の思いを抱いているのだという。
御厨氏のコラムには、本当はもっと深い意味での「権力構造」に関しての記述があるのだが、ここでは面倒なので紹介は割愛させていただくが、「保守本流」の元祖である吉田茂元首相の孫・麻生首相が「公邸住まい」に距離感を置くのも、これでなんだか納得が行くような気がする。


――さて、今日(30日)、麻生首相は「追加経済対策」を正式発表する。
自民・公明両党は、中小企業対策などを中心に、裏付けとなる2008年度第2次補正予算案を早期に編成し、今国会に提出するよう要請する。
野党側の徹底審議方針で難航も予想され、政府・与党は11月末に迫る今国会会期の大幅延長も検討している。

これについては、後日、機会があれば改めてエントリを書かせていただこうと思う。


――ところで、今日、都内某所にて民主党の都議会議員が街頭演説を行っていた。早くも「選挙」モードである。
相変わらずの麻生自民党批判、相変わらずの候補者名連呼を行っていたが、私が気になったのは「麻生首相は『選挙』よりも『贅沢』」というフレーズだ。
これは、数日前のぶら下がりで、麻生首相が、民主党などの解散要求に対し「(金融危機などが目前の現在は)選挙をやるべき時期ではない。『選挙』よりも『政策』だ」と発言したことへの“鸚鵡返し”の批判フレーズだ。

おそらく、民主党は、麻生首相に「『選挙』よりも『政策』」と言われたことが悔しくてたまらなかったのだろう。
民主党議員の「『選挙』よりも『贅沢』」フレーズからは、麻生首相を“弱者切り捨て”のカネ持ち人間に仕立て上げ、一票でも多くの“貧乏人票”を獲得したいという思惑が伺える。
――もっとも、おたくの党の小沢一郎代表は、国民の税金で、実に31億円もの私的不動産を購入している(詳しくはこちら)が、これこそまさに「究極の贅沢」ではないのか。
国民の血税で自らの腹を肥やしている(現在進行中)の小沢代表を抱えている民主党の議員に、ポケットマネーで政策会合を毎晩開いている麻生首相を批判する資格など、微塵たりとも存在しない。

民主党というのは、つくづく腐った政党だと思う。こんな政党が政権を握ったとしても、日本はさらに死亡寸前に陥るだけだ。
近頃の若い人は、小沢代表が中心になって作り上げた細川護煕政権・羽田孜政権の末路を知らないのだろうか。
かつて、民主党の鳩山由紀夫幹事長が自民党議員時代に宣言したように、「永田町から『小沢的』なるものは抹殺しなければならない」のである。鳩山幹事長は、自身のこの宣言を忘れてしまったのだろうか。
つい先日は、鳩山氏は「政権交代こそが最大の景気対策になる!」などというトンデモ発言をしていた。さすがのジュセリーノでもこんな馬鹿げたことは言わない。

国民世論の過半数が「一度民主党にやらせてみたら」と言うのなら、別に民主党政権が誕生しても構わない。というか、それは仕方のないことだ。
しかし、古代ギリシャの時代から言われているように、「Democracy(民主政治)」とは「衆愚政治」という意味合いすら持っているのである。チャーチル英元首相も「民主主義は、Best(最善)ではないがBetter(比較的マシ)である」と言った。
この2つの言葉を、我々日本国民は真剣に考えなければならないといけないと思う。本当にいいのか!? 民主党政権誕生で。


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2008年10月23日

麻生首相の「バー通い」を絶賛する

首相を馬鹿にするつもりが、首相に論破されちゃった。えへへ。

◆22日昼の首相と記者団とのやり取り

president_aso_20081023.jpg(C)産経新聞

 ◇引っかけるような言い方はやめろ/ホテルは安い所だと思う/スタイルは変えない

 22日昼の首相と記者団との主なやり取りは次の通り。

 記者 夜の会合、連日で、一晩で何万円もするような高級店に行っているが、庶民感覚とかけ離れている。

 首相 僕はこれまでホテルが一番多いと思いますけれどもね。あなたは今、高級料亭、毎晩みたいな作り替えていますが、それは違うだろうが。引っかけるような言い方はやめろって。もうちょっと事実だけ言え、事実だけ。馬尻(就任後3回行った東京・六本木の飲食店)がいつから高級料亭になった? 言ってみろ、言ってみろ。だからそういう卑劣な言い方はだめ。いかにも作り替えるような話はやめたがいい。

 記者 一晩に一般の国民からすると高いお金を払って食事をするという意味で私は申し上げました。

 首相 きちんとそれ定義言ってね。あなたの質問、時々代表して聞いているけれども、いつもなんとなーく、妙にひねて聞いているように聞こえるんだね。

 記者 そういった批判があることについてどう思うか。

 首相 僕はこれまでもずっと、あのー、少なくともホテルというところは安い所だと思っていますね。たくさんの人と会うというのは、ホテルのバーっていうのは安全で安い所だという意識が僕にはあります。正直なところです。だけど、ちょっと聞きますけれども、例えば安いとこ行ったとしますよ。周りに30人からの新聞記者いるのよ。あなた含めて。警察官もいるのよ。営業妨害って言われたらなんて答える? 「あなたのおかげで営業妨害です」って言われたら、新聞記者として「私たちの権利です」って言って、ずーっと立って店の妨害して平気ですか? まあ、聞いてんだよ。答えろよ。ふっふっふっふっふ。

 記者 私がうかがいたいのは……。

 首相 いや、おれの質問に答えてくれ。だから、おれもそれ答えてるんだから、今。おれが質問している。平気ですか?

 記者 我々は営業妨害はしないように取材をしている。

 首相 いや、してるって。現実、みんな「している」って言われているから、おれも。だから「うちは来ねーでくれ」って。だからホテルが一番言われないんですよ。分かります? だからあなたは、自分の都合だけで聞いている。ように、おれには聞こえるんだね。おれには。だからホテルが一番人から文句言われない。僕はそう思ってます。だからこれ、これまでのスタイルですし、これからも変えるつもりは、今のところありません。

 記者 お金に色は付いていないんですが、政治献金や政党助成金という形でお金を出すのは高級な食事をするだけのためではないと思いますが。

 首相 自分のお金だから。政党助成金もしくは私のその種の金。幸いにして自分でお金がありますから自分で払っています。はい。

==============

 <首相が夜に訪れた店など>

 (いずれも東京都内)

 【ホテル】

 ●帝国ホテル(内幸町)計6日

 ▼客室3回▼会員制バー「ゴールデンライオン」3回▼バー「インペリアルラウンジ アクア」

 ●ホテルオークラ東京(虎ノ門)計4日

 ▼宴会場▼バー「ハイランダー」▼バー「バロンオークラ」▼バー「オーキッドバー」▼日本料理店「山里」▼中国料理店「桃花林」

 ●ANAインターコンチネンタルホテル(赤坂)計3日

 ▼中国料理店「花梨」▼日本料理店「雲海」▼バー「マンハッタンラウンジ」▼レストラン「イタロプロバンス ダイニング」

 ●ホテルニューオータニ(紀尾井町)1日

 ▼日本料理店「藍亭」▼飲食店「カトーズダイニング&バー」

 ●グランドプリンスホテル赤坂(赤坂)1日

 ▼中国料理店「李芳」

 【その他】

 ●飲食店「馬尻」(六本木)計3日●フランス料理店「ペリニィヨン」(銀座)●中国料理店「維新號」(紀尾井町)●日本料理店「花がすみ」(元赤坂)●日本料理店「京寿々」(広尾)●フランス料理店「アピシウス」(有楽町)●ウナギ料理店「重箱」(赤坂)

(23日、毎日新聞)

明日(24日)で、麻生太郎首相が内閣総理大臣に就任して1か月が経つ。
そんな中、一部メディアが「麻生首相の夜のバー通い」を問題視するかのような報道を行っている。

首相が非公式会合に使うような場所は、
@警備が安全に可能
A首相が来店しても、他の客にとって迷惑にならない
B記者が押し寄せても、店にとって迷惑にならない
C機密情報が漏れない
――の最低4条件を満たしている必要がある。

「会合なら首相公邸で行えばよいではないか」という批判の声もありそうだが、それでは、@とCの条件をクリアすることができない。
首相公邸への人の出入りは24時間記者に監視されており、警備上もかなり不安な点が多い。
仮に居酒屋チェーン店などで首相が“非公式会合”を行ったりしたら、国内の治安情勢はきわめて不安定なものになる。
また、国際的にも、諸外国首脳からの信用が得られないことになる。
日本国首相が「食事は、常にマックか松屋」「ネカフェで寝泊り」をしていたとしたら、ものすごい国際問題になるに違いない。

そもそも、安倍晋三元首相が、どこかのホテルのバーに通ったりせず、首相公邸に「直帰」していた際、「すぐに公邸に帰るなんて、首相は仕事をちゃんとやっていない」などとイチャモンを付けていたメディアは、どこの誰であろうか。
結局、バーに寄らずに首相公邸に直帰していたらそれはそれで批判し、バーに通って会合を重ねていたらそれはそれで批判する。
福岡正行(白鴎大学教授)という自称政治評論家同様、日本のメディアは「とにかく首相を批判する」「とにかく体制を批判する」姿勢を貫くことしかできないようだ。

そういえば、安倍元首相が辞任表明をして、都内の病院に入院した際に「入院代は国民の税金の一部だ。安倍が入院しているのはおかしい!早く退院しろ!」などと安倍元首相を批判していたメディアもあった。
先日、民主党の小沢一郎代表は「隠れ入院」を公然と行っていたが、この際には、なぜメディアからは「小沢代表が入院しているのはおかしい!」という意見が聞かれなかったのであろう。
「安倍の入院は悪い入院。小沢の入院は良い入院」ということなのだろうか。

体調不良で日程キャンセル=小沢民主代表

 民主党の小沢一郎代表は23日、体調不良のため同日午前に予定していたインドのシン首相との会談を欠席した。同党の奥村展三総務委員長代理は都内で記者団に「入院しているわけではない。自宅静養で、きょうの日程はすべてキャンセルする」と説明した。シン首相との会談は、鳩山由紀夫幹事長が代行した。

(23日、時事通信) 

各新聞社、各テレビ局の政治部記者が「麻生首相は庶民感覚からずれている」と言うのなら、そもそも、なぜ総理大臣が質素な生活を送らなければならないのか。
そして、麻生首相が現在通っているバーや料理店以外に、私が前掲した4条件を満たしている上に、価格が圧倒的安値である店がどこにあるというのか。
その2点を示してもらいたい。それができないのなら、政治部記者は単なる“ネガティブ・キャンペーン屋”であると言わざるを得ない。

――これは多少話の本筋から離れるが、大政治学者である石川真澄氏が著した歴史的名著『戦後政治史 新版』(岩波新書)の前書きには、以下の記述がなされている。

 日本の新聞社の「政治部」については、丸山眞男氏の「正しくは、『政界部』と呼ぶのがふさわしい」(『現代政治の思想と行動(上)』未来社、一九五六年、のち『丸山眞男集』第六巻、岩波書店、一九九五年)との痛烈な批評がある。私はいつもそれをかなり気にしながら仕事をしてきたが、批判はともかく、この職業についた者が政界の出来事を相当にこまごまと見聞できることは確かであった。

数日前にも、大阪府の橋下徹知事が「(朝日新聞は)自分たちがさも正しいかのように『反権力』という権力を行使している」といった趣旨の発言をしていたが、本当にその通りだと思う。
また、これは正確な文献を提示できないのだが、政治経済学者である小室直樹氏も、政治部記者について「さも自分たちが日本の行く末を握っているかのように、新聞社内を大手を振るって闊歩している」といったような記述をしていたように記憶している。

これでいいのか、日本のメディア――。
必死で首相のアラ探しをしている記者たちに、この国の未来を真剣に捉えようとする大局観はあるのか。
自分たちが大新聞社に入社して、そのことで悦に入り、庶民を馬鹿にしている。それが多くの自称“メディア人”の意識ではないだろうか。
金持ちを妬むのは、小金持ちでもなければ、貧乏人でもない。「性格貧乏人」である。

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2008年10月17日

ついにバレ始めてきた!! 小沢氏側近たちの“違法マルチ献金”

都合の悪い人間は「即追放」。しかし、根本から腐れ切っている党の現状は変わらない。

<前田衆院議員>マルチ業界団体から個人寄付も40万円

minsyu_maeda.jpg(C)毎日新聞

 業務停止命令を受けたマルチ商法業者から講演料を受け取ったとして、民主党を離党した前田雄吉衆院議員(比例東海)が04年3月、業界の政治団体「流通ビジネス推進政治連盟(現・ネットワークビジネス推進連盟=NPU)」から、40万円の個人寄付を受けていたことが分かった。政治家への個人寄付は政治資金規正法で禁止されている。前田議員の政治資金収支報告書にも記載がなかった。

 NPUの収支報告書によると、前田議員への寄付は04年3月31日。政治資金規正法は「何人も公職の候補者の政治活動に関して寄付をしてはならない」としており、議員個人への寄付は違反に当たる。

 前田議員は寄付直前の3月1日の衆議院予算委員会第7分科会で、ネットワークビジネスについて「老齢者や社会的弱者にも就業のチャンスがある」「プラスの思考でネットワークビジネスをとらえるべきだ」などと発言していた。

 前田事務所は「2年前に(前田議員)の自宅が火災になり、資料がないので分からない」と話している。【篠原成行】

 ◇NPU、民主党のパーティー券も購入

 NPUの政治資金収支報告書によると、NPUは04年5月民主党のパーティー券50枚を計100万円で購入していたが、同党に入金の記録がなかった。また、同10月には同党の石井一参院議員が主催するパーティー券も50万円で購入しているが、石井議員の収支報告書にも、この記載がなかった。

 NPUの報告書では、同党のパーティー券を5月11日に20枚、18日に30枚を1枚2万円でそれぞれ購入。石井議員については10月27日に「石井一を囲む朝食会」のパーティー券50万円分を一括購入している。

 民主党は「党には入金の記録がないが、党の事務にミスがあったと思われるため全額を返金する」とのコメント文を発表した。石井事務所は「事実かどうか調べてきちんと対応したい」とコメントした。

(17日、毎日新聞)

マルチ商法問題 前田氏離党 小沢氏が“引導” 民主、火消しに躍起

 民主党の前田雄吉衆院議員(比例代表東海ブロック)は16日、愛知県庁で記者会見し、自身が代表を務める政治団体がマルチ商法業者から講演料などを受け取っていた問題で、同党を離党し、次期衆院選に出馬しないことを正式表明した。与党は午前の参院予算委員会で民主党への反転攻勢に乗り出したのもつかの間、野田聖子消費者行政担当相が平成8年にマルチ業者を擁護する国会質問をしていたことが判明した。年内の解散・総選挙が現実味を増す中、自民、民主両党の攻防は泥仕合の様相を帯び始めた。

 「代表がしっかり認識され、本人も責任をとった。けじめをつけた」

 民主党の菅直人代表代行は16日午後の会見でこう述べ、前田氏によるマルチ商法問題の事態沈静化に期待感を示した。だが、総選挙を前に同党が被ったダメージは小さくない。

 小沢氏支持の若手議員グループ「一新会」の事務局長だった前田氏に引導を渡したのは、小沢一郎代表だった。会見嫌いで知られ、体調も万全ではないという小沢氏だが、問題の拡大を憂慮したのか、16日未明に党本部で急遽(きゅうきょ)会見を開く手際のよい動きを見せた。マルチ商法問題の火消しに躍起なのは明らかだった。

 会見で小沢氏はさばさばした口調で「少しでも早く結論をお伝えしたい。そういう思いでのことと、ご理解いただきたい」と切り出し、前田氏から自主的な離党と衆院選不出馬の申し出があったことを明らかにした。前田氏は16日午前の愛知県庁での会見後、離党届を提出し受理された。

 前田氏のマルチ商法問題が大きく報じられたのは13日。マルチ商法業者関連の政治団体「ネットワークビジネス推進連盟」の議員連盟(すでに解散)には、前田氏のほか藤井裕久最高顧問、山岡賢次国対委員長、石井一副代表ら小沢氏に近い議員が名を連ねていた。前田氏が注目されたのは、衆院予算委員会で業界寄りとされる質問を繰り返したからで、問題が長引けば他の議員への批判が強まるのは確実だった。

 目前に迫る衆院選への悪影響を最小限にしなければならない−。小沢氏は13日、前田氏に電話をかけ、マルチ商法業者からの講演料返金を指示した。前田氏は18年の自宅全焼で「関係資料を焼失していた」(同氏)が、14日夜に都内の小沢氏の個人事務所で2時間にわたって事情聴取された。

 「やましいところはありません」。潔白を訴える前田氏に小沢氏は(進退は)「お前が考えることだ」と語り、15日朝に連絡してくるよう求めた。事実上、離党か議員辞職を求めたものだった。「代表の意向はわかっている」と周辺にこぼしていた前田氏だが、15日午後の記者会見では離党も議員辞職もしないと言い切った。

 小沢氏は、約束の15日朝に連絡してこなかった前田氏に怒り、午後11時、衆院第一議員会館の自分の部屋に呼び出した。深夜、蛍光灯がこうこうと照りつける部屋を報道陣が会館の外側から遠巻きに見守った。小沢氏と前田氏は約30分間の問答で結論を出した。

 一夜明けた16日、民主党には前田氏離党を歓迎する空気が広がり、「野田聖子消費者行政担当相の話も出てよかった」と、マルチ商法問題の痛み分けを期待する声まで飛び出した。「食いついてきたな!なんちゃって」。民主党幹部は16日、この問題が与党の解散ムードを高めたと記者団に指摘されると、うれしそうに軽口をたたいた。

(17日、産経新聞)

民主党の前田雄吉衆院議員(当選3回、比例代表東海ブロック)が、自身の政治団体を経由して、マルチ商法業者から講演料などを受け取っていたことが判明した。
さらに、2004年3月、業界の政治団体「流通ビジネス推進政治連盟(現・ネットワークビジネス推進連盟=NPU)」から、40万円の個人寄付を受けていたことも分かった。
政治家への個人寄付は政治資金規正法で禁止されている。しかし、前田氏の政治資金収支報告書には記載がなかった。

前田氏のマルチ商法問題が大きく報じられたのは、13日のこと。
「NPU」の議員連盟(すでに解散)には、前田氏のほか、藤井裕久最高顧問、山岡賢次国対委員長、石井一副代表ら小沢代表に近い議員が名を連ねていた。
前田氏が注目されたのは、衆院予算委員会で業界寄りとされる質問を繰り返したからであった。

事態はそれに留まらない。
「NPU」の政治資金収支報告書によると、「NPU」は2004年5月に民主党のパーティー券50枚を計100万円で購入していたが、民主党には入金記録がなかった。
さらに、「NPU」は、同年10月には石井副代表が主催するパーティー券も50万円で購入。しかし、石井氏の収支報告書にも、この記載がなかった。

民主党は「党には入金の記録がないが、党の事務にミスがあったと思われるために全額を返金する」とのコメント文を発表した。
石井氏の議員事務所は「事実かどうか調べてきちんと対応したい」とコメントしている。
単なる「事務的ミス」であるならば、それを全額返金するにまで踏み切ったのはなぜなのか? そこには、何かやましい背景があるとしか思えない。

昨日(16日)、前田氏は愛知県庁で記者会見し、民主党を離党し、次期衆院選には出馬しないことを正式表明した。
しかし、「自発的離党」とは名ばかりで、実際は小沢代表による「前田氏追放」のための水面下の動きがあった。

問題が発覚した当初、前田氏は小沢代表に「やましいところはありません」と身の潔白を訴えていた。
しかし、小沢代表は前田氏に対し「進退はお前が考えることだ」と“脅し文句”を言い放ち、15日朝に連絡してくるよう求めた。これが事実上の「離党」宣告だった。
15日午後の記者会見では、前田氏は「離党も議員辞職もしない」と言い切ってみせたが、水面下での小沢代表サイドの動きはさらに加速。
ついに、前田氏は党を追い出されることとなった。いかにも小沢代表らしい“脅し”の手口である。

やましい献金記録は「事務的ミス」で存在しなかったことにし、マルチ業者団体からの献金が発覚してしまった議員は、党から追放する。
「臭いものにはふたをする」どころか、「臭いとバレたものは“党には関係ない”と追放する」という民主党の体質が浮き彫りになった。
こんな政党が「二大政党」のうちの一つに数えられていることが、不思議でならない。まるで、一部メディアによる作為的な報道が存在するかのようだ。

都合の悪くなった者は、追放する――。あくまで「自発的離党」という名目で。
それが民主党という政党の実態である。
今回の「マルチ献金」問題で名前が挙がったのが、藤井最高顧問、石井副代表、山岡国対委員長と、小沢代表の現在の側近ばかりであるというのは、なんとも皮肉ではないか。
当の小沢代表にも“立派”な不動産疑惑が存在することだし(詳しくはこちら12)、現在小沢代表と関係を持つ人物は、総じて「やましいこと」があると言っても、過言ではない。
民主党は頭のてっぺんから足のつま先まで、根幹から「汚いカネ」で腐敗し切っている。


<補筆>

昨日(16日)、参議院予算委員会で、自民党の森雅子参院議員が民主党の「マルチ献金」問題について話をしていた。
弁護士出身の森氏は、これまで、マルチ商法被害者からの相談を多数受けてきた人物である。
森氏の発言(質問)の中で、私が特に共感した部分を以下に掲載する。

「民主党の山岡国対委員長がマルチ商法、あれは脱税で刑が確定した会社だと思いますが、そのイベントでごあいさつされている様子が出ておりました。
(中略)
 良いマルチなどというものはあるのかという質問に対して、国民生活審議会の委員でもあった有名な商法学者の竹内昭夫東大名誉教授は国会においてこう答弁しています。
 良いマルチというのは安全なペスト、無害なコレラというに等しいと。
 さて渦中の人物、民主党前田雄吉議員の著書を私も読まさせていただきました。アメリカンドリームならぬジャパニーズドリームだと書いてあります。私は、マルチ商法というのはアメリカンドリームどころかサブプライムローンドリームだと思います。いつか絶対に破綻する」
(後略)


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2008年10月12日

麻生首相 金融危機を前に、解散時期“様子見”

「最後は自分で決める」。未曾有の非常時こそ、総理のリーダーシップが問われる。

<麻生首相>初の地方視察 浜松市で地元企業訪れる

 麻生太郎首相は12日、浜松市で開かれた日本青年会議所(JC)の大会に出席するとともに、地元企業を視察した。首相の地方出張は就任後初めて。

 11日夜に同市入りした首相は、自身が78年に第27代会頭を務めたJCの大会では「JCのメンバーの元気が出てこなければ、日本の元気が出ることはない」と後輩たちを激励。その後、市内のパン工場、精密加工会社の研削工場を視察し、記者団に「職人の集中力に感心した。あれが日本の中小企業を支えている」と語った。

(12日、毎日新聞)

<テロ指定解除>日本、交渉カード失う 米とのずれ浮き彫り

 米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除は、日本の貴重な交渉カードを奪ったほか、対北朝鮮外交での日米間のずれを改めて示すことになった。政府内には「北朝鮮の最大の目的が達成されたことで拉致問題に応えるかもしれない」(外務省幹部)という楽観論もある。しかし、今のところ北朝鮮にその気配はなく、事態打開に向けた「次の一手」は見えない。【須藤孝】

 「北朝鮮の非核化の検証を実質的にやれる枠組み作りが一番。それを取るために米国は指定解除を利用した。一つの方法だと思う」

 麻生太郎首相は12日、視察先の浜松市で米国の対応に一定の理解を示した。そのうえで「拉致問題に関しては米国もきちんと対応している。(拉致問題を動かす)テコを失うなんてことは全くない」と述べた。

 これに対し、訪米中の中川昭一財務・金融担当相は「同盟国である日本と事前に相談したうえでやったのかどうか」と指摘した。日本政府は核問題の進展に合わせて拉致問題を動かす戦略を追求してきた。その中で「指定解除カード」が日朝関係進展の大きなテコとなってきたことは否めない。それを失った今、中川氏ら対北朝鮮強硬派には米国への不信感が募っている。

 首相は「米国の協力は得られる」「テコは他にもある」と強調したいとみられるが、政府が拉致問題の再調査の実行を呼びかけているのに対し、いまだに「北朝鮮はなしのつぶて」(外務省幹部)の状態。さらに、米国が日本に懸念が残る中で指定解除したことにより、北朝鮮が日本の足下を見透かして日朝交渉の設定自体に応じなくなる可能性もある。

 「日米関係あるいは6カ国協議の中で、拉致問題もきちんと取り上げていく強い姿勢をこれからも持ちたい」

 河村建夫官房長官が自ら言い聞かすように語ったことからも日本政府の苦悩がうかがえた。

(12日、毎日新聞)

11日午前、米国務省が北朝鮮の「テロ支援国家」指定解除を発表した。
北朝鮮が「テロ支援国家」の指定を解除されるのは、実にこれが約20年8か月ぶりで、大韓航空機爆破事件(1987年)の翌年1月以来だ。

今回の「指定解除」が、核問題と同時に北朝鮮による拉致問題を抱える日本の国益にとって、プラスに働くことはまったくと言っていいほどない。
しかし、ジョージ・W・ブッシュ米大統領が拉致問題解決に並々ならぬ熱意を抱いているのは紛れもない事実だし、日本にはこの他にも、拉致問題解決のための外交カードが存在する。
事態をあまりショッキングに、悲観的に捉えるのはよろしくないだろう。

とはいえ、「指定解除」が、日本の外交政策に与える影響を無視することもできない。
民主党など野党はことあるごとに「解散せよ」「総選挙せよ」とはやし立てているが、こんな時に解散・総選挙をするのは、常識的ではない。
その上、ただでさえ、1929年10月24日の「世界大恐慌」以来かといわれるほどの金融危機が国際市場を打撃している。
3週間前の麻生内閣組閣で、麻生太郎首相が中川昭一財務相を金融担当相と兼務させたのは、元企業経営者で「経済」を肌で知っている麻生氏ならではの上策であった。

しかし、麻生首相が当初予定していたのは、自民党総裁選直後の解散・総選挙だった。
ところが、総裁選で全国各地を街頭演説した麻生首相は、「総裁選のこの“盛り上がらなさ”では、早期の解散・総選挙で与党が勝利することはできない」と判断した。
そして、解散をせずまま月日が経っている。
「解散・総選挙がいつ行われるのか」については、ここ数日の講演で、自民党の古賀誠選対委員長と町村信孝前官房長官が自説を展開している。

首相、古賀氏、町村氏が…解散発言、相次ぐ

 金融不安の拡大を受けて、衆院の解散・総選挙の時期が先送りされるとの見方が強まるなか9日、与野党から解散時期に関する発言が相次いだ。

 麻生太郎首相は同日夜、解散の時期について「今の状況は少なくとも政局よりは政策。経済対策、景気対策ということになっている。それが世論だと思っている」と述べ、改めて景気対策を優先する考えを示した。

 自民党の古賀誠選対委員長も同日夜に埼玉県草加市内で行った講演で、「米国発の世界金融危機を考えたとき第2次補正予算を真剣に考える必要があり、今のような不安な経済状況の中では到底、衆院選は戦えない」と述べ、早期解散に否定的な考えを示した。

 その上で古賀氏は「少し時間をかけても政府・与党は国家、国民のために、その責任を果たしていることを天下に明らかにすることが大事だ」と述べた。

 また、自民党町村派代表世話人の町村信孝前官房長官は9日の同派総会で、衆院選について「平成21年度予算を来年3月までに仕上げるのは必須条件だ。11月16日か23日の投開票を過ぎると、年内に予算編成し、来年3月に成立させることはできない」と述べたが、「16、23日(投開票の日程)がなければ、来年の4月とか(任期満了に近い)9月になる可能性がある」とも指摘した。

 一方、民主党の山岡賢次国対委員長は9日夜に開かれた栃木県小山市の集会で「衆院選をやりたくないと言っているのは、麻生首相と自民党で選挙に負けるのではないかと思っている人だ。今月末の解散、11月4日公示、16日投開票と永田町全体が自民党も含めて向いている。麻生氏が1人で頑張っても、天下の大勢は覆せない」と述べ、早期の衆院解散に追い込む考えを重ねて強調した。

(10日、産経新聞)

目前に迫った衆院解散・総選挙を控え、自民党の各都道府県連も動き出している。
党京都府連会長である谷垣禎一前国交相が、元自民党議員の公認問題をめぐって興味深い発言をしているので、ご紹介したい。

京都4区は現職優先を重視 次期衆院選 自民府連・谷垣会長

 自民党京都府連の谷垣禎一会長は11日、次期衆院選で衆院京都4区から立候補を予定している田中英夫元衆院議員が、復党と党公認を求めている問題について、「党本部が決めることだが、いくつかの原則があり、基本は今までやってきた処理の方針でないといけない」と述べ、公認は現職優先の党方針を重視する考えを明らかにした。
 同日、京都市中京区であった報道各社のインタビューで述べた。谷垣会長は「4区の中で党の勢力が求心力を持って一つになっていないのは非常に憂慮している。バラバラでは民主に勝てない」との認識も示した。

(11日、京都新聞)

麻生首相の当初の目論見と異なって、衆院解散・総選挙がズルズルと先延ばしされているのは事実だ。
しかし、衆院解散は総理の特権事項。解散の時期は、党内外の情勢を見て、麻生首相自身が決断する問題である。
かつてない金融危機だからといって、それに怯む必要性はないが、日本の国益を考えた時、現時点が解散・総選挙にふさわしい時期だと捉えることには無理があるだろう。
麻生首相の現実的な「解散時期の判断」と、金融危機に対して「大局的な視点」からの行政運営を期待したい。

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2008年10月06日

「政界一の口軽男」 民主党副代表・石井一研究 〜破〜

自民・公明両党は、「口からでまかせ」男に法的措置を取るべきだ。

<民主>「公明はばい菌みたいなもの」石井副代表

 民主党の石井一副代表は5日、テレビ朝日の番組に出演し、衆院選で政権を獲得した場合の公明党との連立の可能性について「一切ない。(同党は)ばい菌みたいなものだ」と否定した。そのうえで「公明党の票を4もらったら浮動票は6逃げていく」とも語った。

 これに対し、公明党の太田昭宏代表は同日、千葉県松戸市での街頭演説会で「公党の副代表が、公党に対し、そんな不見識極まりない言葉を使うのはとんでもない話だ」と批判。石井氏に発言の撤回と謝罪を求める考えを強調した。

(6日、毎日新聞)

5日、民主党の石井一参院議員がテレビ番組に出演し、「(公明党は)ばい菌みたいなものだ」と発言した。
国民の民意によって議席を有している政党のことを「ばい菌みたいなもの」などと口汚く罵るとは、石井氏とはどれだけ政治経験の乏しい人なのだろうか。

実は石井氏、若手議員でもなければ、民主党にとって“ヒラ議員”でもない。
何を隠そう、衆参通算11回の当選歴を持つ、民主党のベテラン、しかも副代表なのだ。
2005年9月の「郵政総選挙」で、自民候補に小選挙区敗北。比例代表に重複立候補していたが、惜敗率が低すぎて“復活当選”を果たすこともできなかった。
昨年(2007年)7月の参院選に比例区で立候補し、自治労などからの支持を得て当選した。

若手議員ならまだしも、約40年近く、国民からの血税で飯を食っている人間が、公党のことを「ばい菌みたいなもの」と中傷する。
野党が与党を批判するのは、ある種当たり前のことだが、それにも限度というものがある。
公党を馬鹿にするということは、国民を馬鹿にすることと同じであり、石井氏は今回、国民を馬鹿にしたのだ。
公明党の太田昭宏代表は謝罪を要求しているというが、これは名誉毀損で提訴すべきほどの発言である。

自分自身が2005年の総選挙で落選した腹いせに、与党を馬鹿にし、国民を馬鹿にする。
こんな議員が、正々堂々と「副代表」を務めている民主党という政党も、おかしな政党だ。
そして何を隠そう、この石井氏、民主党の小沢一郎代表の「現在の側近」である。このような「政界一の口軽男」とつるんでいる人間が、民主党を乗っ取り運営している。それが現状だ。

石井氏の“過去の黒い疑惑”については、今年1月にも、このブログでエントリを書いた(こちら)。
衆院選で落選し、各種労働組合からもらった票で、参院議員として政界に出戻り。
そしてちゃっかり民主党の「副代表」に就任している。
「口からでまかせ」の発言を国会内外でくり返し、謝罪を要求されても無視。「国民軽視」と批判されても無視。
こんな無責任な「口だけ」の議員が存在していていいのだろうか。石井氏を抱える民主党は、政党としての資質を問われている。

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2008年10月03日

自民党・細田幹事長の代表質問が話題に!

小沢はどの選挙区から出るか――。

選挙:衆院選・岩手4区 小沢代表元秘書・高橋氏、自民公認で立候補表明 /岩手

 元衆院議員の高橋嘉信氏(55)が23日、奥州市内で記者会見を開き、次期衆院選の岩手4区に自民党公認で立候補することを表明した。同区は民主党の小沢一郎代表のおひざ元で、元秘書でもある高橋氏は「小沢代表の今の政治的な考え方は間違っている。倒すのは自分しかいない」と決意を述べた。

 高橋氏は脱官僚など政治改革を最優先課題に掲げた上で、「ライフワークとして農政に取り組んでいきたい」と話した。

 また、高橋氏は長年秘書を務めていた小沢代表と決別した理由について、衆院議員時代に小沢代表から敬遠されて独立を勧められたことを挙げた。

 小沢代表の国替え騒動に関しては「(国替えの)覚悟があるとは思えない」と挑発した。

 高橋氏は同市胆沢区出身。東海大卒業後の80年から小沢氏の秘書を務めた後、00年の衆院選比例代表東北ブロックに旧自由党公認で立候補して初当選した。衆院議員を引退した後、04年の参院選では自民党推薦の無所属候補の陣営に加わった。06年3月の奥州市長選に立候補したが、落選した。【岸本桂司】

(9月24日、毎日新聞/岩手)

はたして小沢一郎・民主党代表は、どこの選挙区から出るのか?
自らの地盤で「師弟対決」をするのか、それとも別の選挙区に現れるのか。
別の選挙区に出てくるのであれば、自民・公明両党の選挙力で持って小沢氏を制圧するのみだ。


さて、インターネット上で、自民党・細田博之幹事長の代表質問(1日)が話題らしい。(動画はこちら

なかなか細田幹事長という人物は、面白い政治家だ。
小泉政権下、「年金未納問題」で福田康夫官房長官(当時)が辞任したとき、官房副長官だった細田氏は、そのまま官房長官に昇任した。
棚からぼた餅な人事でありながら、次の内閣改造でも留任し(あくまで引継ぎだと思っていたので、少し意外だった)手堅く官房長官を務めた。
麻生太郎首相が幹事長だった時には、幹事長代理として麻生氏を支えた。そして、麻生氏からも信頼を得て、今回、幹事長に就任した。

小泉純一郎元首相が政界引退するというニュースを受けての感想を、記者団から求められた際には、「えっ!? 初耳です」と、正直に驚いてみせた。
飄々(ひょうひょう)としたキャラクターかと思えば、代表質問ではパフォーマンスの出来る政治家であることも示してみせている。

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2008年09月20日

“ハト派の大物” 河野衆院議長が政界引退を表明


y_kouno_20080917.jpg(C)毎日新聞

17日、河野洋平衆院議長が次期衆院選には出馬しない意向を固め、政界を引退することを表明した。
「ハト派の大物」と呼ばれ続けてきた河野氏は、戦後日本の政治に、大きなインパクトを残した人物でもある。
一時は自民党を飛び出し、政党「新自由クラブ」を立ち上げた。
自民党が下野した際には、唯一総理大臣になれなかった「自民党総裁」であった。
自民党の悲哀を背中に背負った代表的人物である、ということが言えるかもしれない。

<河野洋平衆院議長>政界引退を正式に表明

y_kouno_20080918.jpg(C)毎日新聞

 河野洋平衆院議長(71)=神奈川17区、自民党を離脱中=は18日、神奈川県箱根町のホテルで記者会見し、次期衆院選に立候補せず政界を引退する考えを正式に表明した。

 河野氏は会見で「40年の議員生活、5年に及ぶ議長生活、年齢も70を超え、体調も万全ではなく、政治活動が万全の態勢でできない」と理由を説明。さらに「若い人に後を託したい、託すべきだと考えた」とも述べ、世代交代の必要性も挙げた。後継として自民党県議の長女で早大公共政策研究所客員講師の牧島かれん氏(31)を挙げた。

 河野氏は67年1月、衆院旧神奈川3区で初当選し、現在14期目。76年の新自由クラブ結成を経て自民党に復党し、93年に党総裁に就任。03年11月から衆院議長。02年には肝硬変のため、長男の河野太郎衆院議員(45)から生体肝移植を受けた。【笈田直樹】

(18日、毎日新聞)

波・きたる:衆院選神奈川 河野議長引退 地元「時代の流れ」 /神奈川

 ◇選挙へ影響懸念の声も

 河野洋平衆院議長(71)=神奈川17区、自民党を離脱中=が次期衆院選に立候補しない意向を固めたことが明らかになった17日。自民県連幹部や地元の小田原市議らは「時代の流れ」などと冷静に受け止めた。後継には自民県議関係者の名前が挙がっているが、大物の突然の引退に「小泉(純一郎元首相)さんと河野さんは二重丸(当選確実)だったのに……」と選挙への影響を懸念する声も聞かれた。【澤晴夫、笈田直樹】

 「時々、声が出にくい」

 河野氏は16日、地元選出の県議に引退の理由をこう説明したという。
 02年に長男の河野太郎衆院議員(45)=15区=から生体肝移植を受けた河野氏。03年11月から衆院議長を務めるが、県連幹部は「体がつらく大変だったと聞いていた」と話す。河野氏と中学時代の同級生で20年以上秘書を務めた相澤博・小田原市議(72)も昨年夏ごろ、河野氏との会話から「引退を考えているのかな、と感じた」と振り返る。

 河野氏の祖父治平氏は県議会議長、父一郎氏は建設相などを務めた実力者。現在も県内の衆院議員6人が河野派の流れをくむ麻生派に所属するなど「河野王国」とも呼ばれた。

 だが、今年5月の小田原市長選で支援した候補が敗れるなど、影響力のかげりも指摘されていた。大野真一市議会議長は「時期が来たのかなという感じ。時代の流れかな」と受け止めた。

 河野氏は18日、後援会幹部らとの会合後、記者会見で引退を正式表明する。後継候補も明らかにするとみられるが、地元関係者は「後援会は高齢者が多く、河野さん以外のために選挙活動はしないだろう。厳しい戦いになる」とみる。相澤市議も「できればもうひと働きしてほしかった」と漏らした。

(18日、毎日新聞/神奈川)

波・きたる:衆院選神奈川 河野衆院議長会見「達成感あり引退」 /神奈川

 ◇後援会関係者、“落下傘”後継に不満も

 箱根町湯本のホテルで18日夜、記者会見し、政界からの引退を正式表明した河野洋平衆院議長(71)=神奈川17区、自民党を離脱中。「達成感を感じたとき、引いていいなという気持ちが出てきた」と語り、晴ればれとした表情で小田原市を中心とする「河野王国」の幕引きを演じてみせた。だが、地元以外からの後継者指名に、不満を漏らす後援会関係者らもいた。

 会見に先立って開かれた後援会などの幹部会。河野氏は67年に初当選以来41年間の支援に感謝し「生体肝移植もしてハンディを背負っている。私の気持ちを察してほしい」などと引退の理由を説明したという。さらに「これからはいままでの経験を生かし、大所高所から日本の政治に発言をしていきたい」とも話したという。

 また、後継指名した早大客員講師の牧島かれん氏(31)を紹介し「若い彼女に後を託したい」と話したという。反論などはなかったが、出席者の一人は「(河野氏)本人の意志が固く、しょうがないという雰囲気。作られたシナリオ通りの流れで、質問もできないムードだった」と漏らした。終了後、河野氏と牧島氏が会場前であいさつしたが、牧島氏は横須賀市出身の“落下傘候補”となるため「何で地元から出さないのか」「選挙はむずかしい」とつぶやきながら去る人の姿も見られた。

 会見で河野氏は、目をやや赤くしながらも、時折笑顔を見せて40年余りの議員生活を振り返った。今月2日に広島市で開かれたG8(主要国)下院議長会議でホスト役を務めた後に引退を決意したといい「後継者には時間的な制約もあり大変厳しいものがある。私が手伝わなきゃいけない」と同席した牧島氏を気遣った。【澤晴夫、笈田直樹】

(19日、毎日新聞/神奈川)


t_tamasawa_20080918.jpg(C)毎日新聞

次期衆院選には、自民党の衆院議員としては、鈴木恒夫文科相と玉沢徳一郎元農水相(=写真)も不出馬を表明している。

旧河野派(現在の麻生派)は、派閥トップが「ハト派」の河野氏であるにもかかわらず、「タカ派」の麻生太郎幹事長を抱えている。
その麻生氏が、今回の総裁選で“4度目の正直”を果たし、新しい党総裁に就任するのではないかと有力視されている候補だ。
「麻生時代」の始まりと共に、「河野時代」が終焉を迎える――。ちょっと大げさだが、そんなことが言えるだろう。

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2008年09月18日

日本人ならコメを食べよう

コメを日本にとどまらせておくのはもったいない。コメも世界に発信せねば。

<政府・与党>余剰米買い取り検討 総選挙視野に

 政府・与党は17日、コメの価格下落に備え、政府による買い支えを含む緊急対策の検討に入った。08年産米は、豊作が予想されている上、生産調整(減反)の目標達成が難しくなっていることから、値下がりするとみられている。そのため、衆院選を前に農村票を意識する与党から、米価対策実施の圧力が高まっていた。ただ、昨年に続いて2年連続で政府がコメを買い支えれば、農家の自主的な経営努力や生産調整への参加意欲を損ねるとの批判も出そうだ。

 農水省は08年産米の作柄を全国的に「やや良」から「平年並み」と見込んでいる。民間調査会社の米穀データバンクも作況指数(平年=100)を102の「やや良」と予想しており、昨年の99を上回る可能性が高い。

 一方、農水省は今年、作付面積を前年実績の164万ヘクタールから約10万ヘクタール減らす生産調整目標を掲げたが、実地調査などでは約5万6000〜6万6000ヘクタールの過剰作付けになっている模様。同省は余剰米発生を防ぐため、飼料用などへの切り替えを促しているが、このままだと、最近のコメの需要増を考慮しても数十万トンの供給過剰に陥る恐れがある。

 政府は昨年も生産過剰による米価下落を受けて約34万トンを備蓄米として買い入れたが、その後の売却で今年8月時点の在庫は約90万トンまで減っている。適正な備蓄水準とされる100万トンまで10万トン程度の買い増しの余地があるため、自民党内で、今年も政府が買い支えるよう求める声が強まっている。【工藤昭久】

(18日、毎日新聞)

政府・与党はコメの豊作による価格下落を防ぐため、余剰米の買い取りを検討することに入った。
「コメが余っている」というのは、我が国にとって実にもったいない話だ。
先日、私も生まれて初めて「コメ粉パン」を食べてみたが、ほとんどパン粉のパンと味は変わりなく、美味しかった。

大変残念な話だが、コメをコメとして市場に流通させるのに限界があるのは事実だ。
有り余っているならコメを捨ててしまおう、などという考え方はやめて、もっとコメを様々な方法で有効利用すべきだろう。
政府による買い取りも「一時的」「危機的」手段として容認されるべきものだと思う。
コメ粉パンを大量に生産することで、価格を下落させていくのも一つのやり方である。

いずれにせよ、日本人はもっともっとコメを大事にし、同時に、日常的に大量消費すべきだ。
そのために、まずは第一歩として、3日に2日はコメを食おう。パン食もいいが、コメ食に馴染み切るのだ。
「おにぎり」をアフリカの難民の子供たちに配ったりとか、素人考えだが、そういうことを政府がやってもおかしくはないと思う。
コメがある現状を喜び、コメをたくさん食べよう。私の座右の銘は「三度の飯よりパンが好き」だが、私は実はパン党でもある。

「その手の話で裏切られてきた」町村官房長官、話し合い解散に否定的見解

 町村信孝官房長官は18日午前の記者会見で、民主党の山岡賢次国対委員長が平成20年度補正予算を円満に成立させた上で、与野党で解散時期を協議する「話し合い解散」を提案していることについて「今まで何度もその手の話で裏切られ続けてきた」と述べ、民主党側の提案に否定的見解を示した。
 話し合い解散は、山岡氏が17日に自民党の大島理森国対委員長と国会内で会談した際に提案した。これに対し、大島氏は「民主党は減収補(ほ)填(てん)の法案も賛成するのか」などとして回答を留保した。

(18日、産経新聞)

さて、米国証券大手リーマン・ブラザーズ経営破たんの日本経済への影響を防ぐ危機対応策が必要との判断から、民主党は、自民党に「話し合い解散」を提案してきた。
一見、超党派での日本経済に対する危機感の共有かと思ってしまうが、そんなことはない、これは野党の常套手段だ。
町村信孝官房長官が言うように、「今まで何度もその手の話で裏切られ続けてきた」。
結局、野党が野党でありながら「国益を守ろう」というのは、真っ赤な大嘘なのだ。
本当に国難だと思うのなら、新党なりを結成して、与党と連立を組むのがよい。それは時に「大政翼賛会」的な連立政権の誕生にもつながるかもしれないが、大事なことは「暴走した大政翼賛会」を作らないことだ。
国家の危機的状況にあっては、国民すべての意見を反映できるような連立政権を樹立する必要もある。「大連立」はけっして悪い選択肢ではない。

最後に、防衛省・自衛隊関連の嬉しいニュース。
空自衛隊初の「PAC3」発射実験、米国で成功

 【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)=石間俊充】航空自衛隊は17日午前7時55分(日本時間同午後10時55分)、米軍ホワイトサンズ射場で日本としては初めてとなる地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)の発射実験を行い、模擬弾道ミサイルの迎撃に成功した。

 昨年12月には、海自が大気圏外の弾道ミサイルを海上のイージス艦から迎撃する実験に成功しており、弾道ミサイルを大気圏外と国土上空の2段構えで撃ち落とす体制が整備されたことになる。

 実験では、米軍が発射した模擬弾1発を、約120キロ離れた空自PAC3の部隊がレーダーで追尾、約2分後、軌道を確認してPAC3ミサイル2発を撃ち、30秒後、地上十数キロの上空で破壊した。

 防衛省は2010年度までに全国の16部隊にPAC3を配備し、ミサイル防衛体制を整える。

(18日、読売新聞)

今月末に、ウッチャンナンチャン・内村光良さんのコント番組『笑う犬の生活』の新作がオンエアされるそうだが、今夜は、爆笑問題らによるコント番組がフジテレビ系列で放送される。
今夜の10時00分〜11時24分まで、『フジ最強コント夢競演 みんなでコント会議!』というタイトルだ。
人間、苦しい時は、笑って生き延びるに限る。笑いで延命措置。

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2008年09月15日

小沢の「国替え」には、小泉の「国替え」で対抗だ!

脅しとゆすり。小沢一郎が持つ、唯一の特技。

<衆院選>小沢民主代表「国替え」、関東で出馬へ…鳩山氏

i_ozawa.jpg(C)毎日新聞

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は14日、テレビ朝日の報道番組で、小沢一郎代表の次期衆院選での出馬先について「岩手からは出ません」と述べ、地元・岩手4区以外に転出すると明らかにした。転出先は「関東を中心に決める」との見通しを示し、公明党の太田昭宏代表の地元、東京12区について「その可能性もある。私は面白いと思う」と述べた。

 「国替え」の狙いについて鳩山氏は「小沢代表自身、(次期衆院選に)命をかけている」と解説。番組終了後、小沢氏から「背水の陣を敷く。岩手4区は任せて別の選挙区から出る」と聞かされていたことを記者団に披露した。東京12区は「一つの有力な選択肢であることは間違いない」と改めて述べた。

 ただ一方で「岩手4区から出馬しないとは聞いているが、どこから出るかは小沢代表自身が熟慮して決めることだ」とも述べ、転出先は、あくまで鳩山氏の見立てであると強調した。

 民主党は12日に次期衆院選の1次公認候補187人を発表したが、小沢氏は含まれていなかった。赤松広隆選対委員長は「原案には入っていたが、代表自身の強い意思で『おれの所は空けてほしい』と言われた」と述べていた。【野口武則】

(15日、毎日新聞)

長年小沢一郎という人間を研究していると、強く思うことがある。
それは、小沢という政治家は、実に姑息で卑怯な政治家であるということだ。

次期衆院選での民主党1次公認リストの中に、小沢一郎代表の名前がなかった。
普通なら、これまでの地盤である「岩手4区」から出馬するものだと思われていたが、今回、どうやら選挙区を変える(「国替え」する)ことを画策しているらしい。
一説としては、国替え先として「東京12区」の名前が挙がっている。
東京12区といえば、自民党と連立を組む公明党・太田昭宏代表の選挙区である。
小沢という政治家は、太田氏を落選させるという「脅し」でもって、公明党からの選挙協力を得ようとしているらしい。

本当に小沢が東京12区から出馬するかは眉唾モノだが、私は、来るならぜひとも来てもらいたいと思う。
小沢と太田氏の正面対決の結果、どちらが勝つか。選挙はやってみなければ分からない。
小沢という「非常勤政治家」の過去の悪行を知っていれば、普通の有権者なら、小沢などという出来損ないの人間の屑には投票しないはずだ。
岩手4区で、小沢は小選挙区当選しているが、この事実だけでも、私は岩手県民の民度を疑う。岩手県民を心から軽蔑する。

「昼食後は動かないよう、医者に言われている」と言って国会本会議をいつも欠席しておきながら、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)というお昼の番組には生出演する。実に“都合のよい”病気である。
記者会見では「民主党には政権担当能力がない」とまで言って、代表辞任を表明した。それでいながら、翌日には辞意撤回。
「辞める辞める詐欺」の小沢も小沢なら、こんなゲテモノにすがる民主党も民主党だ。

東京に来るのなら、来ればよい。
自民・公明両党の選挙力でもって、小沢の影も形も殲滅(せんめつ)してみせる。
小沢は、元ライブドア社長・堀江貴文同様、「自然淘汰」される身だ。小沢が人間なのか怪物なのかは存じ上げないが、未来で小沢を待ち受けるの破滅のみだろう。

小沢が「国替え」をするというなら、国替えをする選挙区に、小泉純一郎元首相を送り込むなど、自民党にも“奇策”はある。
小沢の国替えには、小泉氏の国替えで対抗するのみだ。
いずれにせよ、小沢という“脅し”しか出来ない政治家は、その側近がどんどん小沢のもとを離れて行っているのを見れば分かるように、人間としては最底辺の部類に属する人間だ。
小沢が自民・公明に喧嘩を売るというなら、こちらにも策はある。小沢ごときに売られた喧嘩は買わない。こちらから新たな喧嘩を売る。


【関連リンク】

2007年07月22日:小沢一郎代表に学ぶ MITTOMONAI 精神
2007年09月16日:小沢代表が「淘汰」されるその日まで
2007年10月04日:小沢一郎氏「国会議員」不適格論
2007年10月09日:小沢一郎氏は「守銭奴」だ!
2008年01月12日:新テロ対策特措法ようやく成立 でも…消えた小沢代表
2008年01月15日:サボり魔・小沢一郎の「昼食後は動けない」という言い訳
2008年01月16日:小沢氏の「開き直り」に心の底から猛激怒する
2008年05月03日:「小沢・山岡が馬鹿だから、民主党の若手も馬鹿になっていく」

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2008年09月05日

福田退陣は「それほど嘆くこともない」


発信箱:それほど嘆くこともない=福本容子(経済部)

 確かに情けなくなる会見ではあった。突然の「辞める」に、「無責任」の大ブーイングが起きたのも仕方ないかもしれない。でも、そもそも2割程度の支持率は、「福田さん、リーダー失格」の退陣要求みたいなものだったのでは? だったら、辞めてくれて、よかったではないか。

 「こんな簡単に首相が辞めてしまうと世界から笑い者にされる」というコメントが産経新聞にあった。どんな笑い者になっているのだろう、と欧米メディアのニュースサイトをのぞいたら、「グスタフ(ハリケーン)」、米共和党副大統領候補ペイリン氏の長女17歳が妊娠、バンコクに非常事態宣言、グーグルが新サービス……話題になっていない。無視された寂しさを覚えていると、英紙フィナンシャル・タイムズの社説に出くわし、そうか!と思った。

 首相がまた1人去っても、自民党政治は変わらない、という皮肉っぽい趣旨なのだが、「日本という国はすばらしくうまくいっている。優れた公共サービスにインフラ、低い犯罪率など他国の政治家が熱望してやまないものばかり」とある。首相が突然辞めても、昨年のように12日間、実質不在になっても、社会の安定が揺らいだり、通貨が暴落したりしない。我々が思うほど海外は日本の政治に関心がないのだが、それは、彼らにとって日本が相当な安全・安心の国であり、特段心配の必要なし、ということでもある。

 あとは、政治をちゃんとするだけなのだ。時々「日本はいいこと提案するね」「最近のあの政策はまねてみたいよ」と国際社会からも感心されるような国になるために。

(5日、毎日新聞)

このコラムを読んだとき、私は、毎日新聞を購読していてよかったと思った。
産経新聞にチクリと一言書いてくれたのもよかった。産経新聞は、福田康夫首相について、他紙と比べて批判気味だったからだ。

さて、その福田首相に関するニュースも、退陣表明以来、このブログでは取り上げていない。
福田首相は「ぶら下がり」取材も中止しており、記者の「おはようございます」との声かけにも一瞥を返すだけだ。
本当に官邸から去る前に、最後にもう一度だけでも「ぶら下がり」を受けてほしいと思ってしまう。

福田首相:「急に辞めちゃったことも」公文書の重要性強調

president_fukuda_20080905.jpg(C)毎日新聞

 「政権は間違いなく代わりますけれども、この政策は、重要政策は変わりません」。福田康夫首相は4日、政府の「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」(座長・尾崎護元大蔵事務次官)に出席し、自らの辞任で積み残しとなる国の公文書管理強化について、自虐的な表現を交えてあいさつした。

 公文書管理の強化は、首相の肝いり政策の一つ。05年3月には公文書館推進議員懇談会を発足させ、代表世話人を務めたほど思い入れも深い。首相は「言い出しっぺでありながら、完成を見ない立場でございます」と、出席した委員一人一人に目を配り、何度も頭を下げて恐縮した。

 さらに公文書管理のあり方について「将来の国民に分かってもらえるようなものを(残したい)。あの時代は、2008年はどうだったとか……。急に総理大臣が辞めちゃったとかね」。脱線気味のあいさつに、委員からは失笑も漏れた。【木下訓明】

(5日、毎日新聞)

福田首相の後姿を見るのは、なんだか悲しい。

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2008年09月01日

民主党にもダメージ? 福田首相辞任のワケとは!?


president_fukuda2.jpg(C)ロイター

きょう(1日)午後9時半からの緊急記者会見で、福田康夫首相は辞意を表明した。
福田首相が辞任を決断したのは「先週末」だということで、「新しい布陣のもとに、政策の実現を図っていかっていかなければならない」と述べた。

福田首相としては、総合経済対策や自身の目玉政策である消費者庁設置法案の方向性が定まった現在のタイミングが、辞任にふさわしいと考えたのだろう。
しかし、記者からの質問にもあったが、約1か月前に内閣改造をしたばかりであることを考えると、この時期の辞任がどうしても必要だったとは思えない。

福田総理がこの時期に辞任を表明した真の背景は、解散・総選挙にある。
自民党と連立を組む公明党は、来年(2009年)の東京都議選を控え、その前に、つまり年末年始に解散・総選挙を実施してもらいたいということを、自民党側に水面下で主張している。
12日召集の臨時国会を「福田首相」で迎えるのであれば、それは、臨時国会中は「福田首相」を変更することはできないということを意味する。
なぜなら、昨年(2007年)、安倍晋三首相(当時)が辞任を表明した際は、首相所信表明の直後であったことで、国民世論から強い反感を招いたからだ。

来る臨時国会を前に首相を交代しないということは、公明党が主張する年末年始の解散・総選挙を「福田首相」で戦うということになる。
福田首相としては、自身が自民党の総裁として戦うよりも、別の人――もっと言えば、麻生太郎幹事長――が新しい党総裁として戦うほうがふさわしいと考えたのだろう。
以前から「福田総裁の下では、選挙を戦えない」「総理を麻生さんに早く交代してほしい」という声が地方党県連などから挙がっていた。

そしてもう一つ、今回の辞任の背景にあるのは、自民党と公明党の関係悪化だ。
新テロ特措法の再可決問題や定率減税論争などで、ここ最近、自民党は公明党と“疑心暗鬼”の状態にあった。
福田首相は、自身が辞任し、新たな人物が総理総裁に就くことで、公明党との関係を「仕切り直したい」との思惑があったものと思われる。

さらに、これは福田首相の計算していたことかどうか分からないが、この時期の辞任表明は、民主党にも一定の打撃を与える。
というのは、民主党は今月に党代表選を行うが、世論の関心はこれから「民主党代表選」ではなく「自民党総裁選」に移るからだ。
「民主党代表選」のほうは、小沢一郎代表が無投票再選を確実にしている。レースとしては出来レースで、見ていてあまり面白い代表選ではない。

対する「自民党総裁選」はどうか。
かねてから首相職に強い意欲を持つ麻生太郎幹事長は、間違いなく出馬に向けて動くだろう。
この他、先の内閣改造で脚光を浴びた野田聖子消費者担当相が出馬するかもしれない。
あるいは、“上げ潮派”として知られる中川秀直元幹事長や小池百合子元防衛相が、党内最大派閥である町村派の代表として出馬を画策するかどうか――などと、波乱含みのレースが予想される。

だから、メディアも「民主党代表選」より「自民党総裁選」のほうを大々的に報じて、「自民党総裁選」のニュース一色で染まることになる。
民主党としては、政権準備政党などと自称しておきながら、こんなことでは立場がない。自民党は、こういうことが出来るのだ。

この時期に辞任表明をすることで、「民主党代表選をツブす」ということを福田首相が計算していたかどうかは分からない。

福田首相辞任の直接の原因は、先述したように、
@解散・総選挙(総理総裁を新しい人物に交代しておく必要がある) と
A公明党との関係悪化(自公関係を仕切り直したい) にあるのだろう。

しかし、今回の辞任表明で、世論の関心が自民党の総裁選に集中し、これから党代表選が行われる民主党を“ツブす”ことは、はからずも事実だ。
これからは「ポスト福田」を巡っての自民党内の争いが展開されることになる。政局好きとしては、まさにこれからが面白くなる。

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2008年08月29日

自民国家戦略本部が初会合… “上げ潮派”の面々が集結

改革の灯火、いまだ消えず。

国家戦略本部 「改革続行」を強調 中川氏、反転攻勢へ

20080828_jimin_kokkasenryakuhonbu.jpg(C)毎日新聞

 自民党国家戦略本部(本部長・福田康夫首相)は28日、党本部で今月1日の内閣改造・党役員人事後初めての会合を開いた。実質トップの本部長代行に就任した中川秀直元幹事長は、渡辺喜美前行革担当相、塩崎恭久元官房長官ら「改革続行の同志」の閣僚経験者を副本部長にそろえた。小泉改革路線の見直しを図る麻生太郎幹事長らが登用される半面、中川氏らは冷遇されただけに、戦略本部を反転攻勢の拠点にする考えだ。

 「世界が音を立てて前に進んでいる。今の時代を好機ととらえ、変革に挑戦するビジョンを作りたい」

 中川氏はあいさつで、次期衆院選の党のマニフェスト(政権公約)に反映させる「中期ビジョン」を策定する方針を示した。ビジョンには経済財政や政治改革などの政策が盛り込まれる見通しだ。

 会合には約70人が出席、渡辺氏は「改革続行のメッセージを発信しないといけない」と強調した。

 慣例的に執行部の「あて職」として本部長代理に麻生氏、副本部長に「郵政造反復党組」の保利耕輔政調会長らを入れざるを得なかったが、中川氏は副本部長ポストを6人から27人に増員して改革派で包囲する人事を実行。渡辺、塩崎両氏のほか、小泉純一郎元首相につながる武部勤元幹事長、小池百合子元防衛相、中川氏と親しい伊藤達也首相補佐官らを任命した。

 中長期ビジョンは11月をめどに原案をまとめる。新たに策定委員会を設置して小池氏が委員長に就任。計130人の副委員長には05年の郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」の衆院議員からも52人を起用した。

 中川氏は「改革の旗を掲げないと衆院選で都市部の無党派層の支持を得られない」との考えだが、改革路線に後ろ向きな執行部とあつれきが生じるのは必至とみられる。【近藤大介】

(29日、毎日新聞)

自民党国家戦略本部の主な役員メンバーは、以下の通り(敬称略)。

本部長代行:中川秀直

本部長代理:麻生太郎(幹事長)

副本部長:保利耕輔(政調会長)、鳩山邦夫、伊藤公介、額賀福志郎、逢沢一郎、石破茂、金子一義、武部勤、谷津義男、石原伸晃、河村建夫、杉浦正健、山本有二、伊藤達也、小池百合子、塩崎恭久、菅義偉、棚橋泰文、渡辺喜美、猪口邦子、松田岩夫、川口順子


R25というフリーマガジンには、「上げ潮派」の名前の由来などが分かりやすく書かれている。

増税に待ったをかける「上げ潮派」って何だ?
8月29日13時30分配信 R25

「10%だと計算しやすいんじゃね?」「16%が適正」「いっそ、20%にドーンと」等々、すでに増税路線の空気が漂う消費税論争。借金だらけの日本財政を立て直そうというのがその背景だが、消費税アップを主張する「増税派」に対し、増税に待ったをかけるのが「上げ潮派」だとか…。彼らがどんな持論を展開しているのか、早稲田大学政治経済学術院の谷藤悦史教授に聞いてみた。

「アプローチは違いますが、両派とも目的は税収入を上げることです。『上げ潮派』は、まず景気を上昇させ、経済の成長を目指します。それによって、国全体の税収を上げることで、税率は同じままでも、収入の合計額を増やそうとしているのです」

と、ここでギモンが。“上げ潮”って、もともとどこからついた名前なの? 満ち潮で海面が上がった状態を指す言葉らしいけど…。

そもそも「上げ潮派」の中心人物は、第1次安倍内閣で幹事長を務めた中川秀直氏。中川氏が“上げ潮”という言葉を公に使用したのは、2006年に出版された著書『上げ潮の時代』(講談社)だ。同書では、90年代初頭にアメリカのエコノミストたちが執筆した『The Rising Tide』という本のタイトルを訳したものが“上げ潮”の由来と記されている。実は、「Rising Tide」(上げ潮)は、歴代米大統領の演説ではよく使われていた言葉なのだ。

「ケネディ大統領は63年の1年間だけでこの言葉を8回も使用しています。うち2回で、“A rising tide lifts all boats” (上げ潮がすべてのボートを持ち上げる)というアメリカのことわざを引用し、経済成長の必要性を説きました」(ケネディ研究者の土田宏城西大学教授)

つまり、小泉元首相風にいえば、「上げ潮による経済成長なくして、財政再建なし」というわけだ。先日、政府としても事実上の景気後退宣言を行い、格差に揺れるニッポン社会。庶民としては、将来のためにも景気が“下げ潮”にならないことを祈るばかりです…。
(R25編集部)


福田康夫首相と中川秀直氏の関係、国家戦略本部の副部長人事などについては、昨日以前のエントリに書いたので、興味のある方はお読みいただきたい。

次に、ちょっとした話題。

<福田首相>メルマガで「一つでも嘘あれば国民ごまかせぬ」

 福田康夫首相が28日配信の福田内閣メールマガジンに寄せた一文が注目を集めている。

 首相は「龍蛇無鱗」(りゅうにへびのいろこなし)という言葉を紹介。「龍には数十万枚ものうろこがあるが、たった一枚でも蛇のうろこがあれば、それはニセの龍だ。立派に見える政策でも、一つの嘘(うそ)があれば国民の目をごまかせない」と強調した。

 首相は「私の国民目線の政策はきっと理解いただける」と自信を示しているが、国民目線の中心に位置づける消費者保護政策では太田誠一農相が「消費者がやかましいから……」と失言。「蛇のうろこ」がのぞいたと受け取れるだけに自戒の念も込めたようだ。【坂口裕彦】

(29日、毎日新聞)

福田首相としては、自信も自戒ものぞかせる文章を掲載したということか。

民主党の姫井由美子参院議員の“離党撤回”は、なんとも聞いてあきれるニュースだ。
機会があれば後日、エントリを書きたい。

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2008年08月28日

「やんちゃ姫」も離党決意! 民主・渡辺秀央氏らが“反小沢”新党結成へ

道路特定財源問題などで小沢執行部に反発する議員らが、ついに新党を結成する。

民主党 渡辺秀央氏ら参院3議員が離党、新党結成へ

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左から渡辺秀央氏、大江康弘氏、姫井由美子氏

 民主党参院議員の渡辺秀央、大江康弘、姫井由美子の3氏が同党を離党し、無所属の荒井広幸、松下新平両参院議員との計5人で新党を結成する構想が28日、明らかになった。「改革クラブ」の名称で、代表は渡辺氏、幹事長は荒井氏が務める。29日に渡辺氏らが記者会見し、正式発表する。

 渡辺氏ら3人は、28日中に離党届を党に提出する。渡辺、大江両氏は過去、参院本会議での党議決定に反した投票行動をたびたび繰り返してきた。5月に行われた道路整備財源特例法改正案の本会議採決では党議決定に反して賛成票を投じ、党員資格停止3カ月の処分を受けた。

 渡辺氏らによる新党結成は、小沢一郎代表の無投票3選が確実となる中、小沢氏の党運営への不満を強めたためとみられる。

 参加者の一人は「新党として臨時国会に臨むためには届け出を急ぐ必要があり、急きょ決断した。新党結成により、第3極を目指したい」と語った。

 渡辺、大江、姫井3氏は民主党会派、荒井氏は自民党会派に所属し、松下氏は無所属。新会派が結成されれば、参院の会派構成は、▽民主などの統一会派117▽自民83▽公明21▽共産7▽社民5▽改革クラブ5▽無所属4(江田五月議長を含む)−−となる。民主などの統一会派のうち、国民新の4人、民主と連携する社民の5人が、民主党との同一行動をとらなければ、民主は過半数に達しなくなる。【上野央絵】

(28日、毎日新聞)

渡辺秀央元郵政相ら民主党の議員3人と、荒井広幸参院議員ら2人の無所属議員の計5人が、与党寄りの新党「改革クラブ」を結成することが分かった。
党の代表には渡辺氏、幹事長には荒井氏が就任する予定で、明日(29日)に記者会見が開かれる。

結党メンバーは、以下の5名となる見通し。

・渡辺秀央氏(民主党・参院議員) ※代表
・大江康弘氏(民主党・参院議員)
・姫井由美子氏(民主党・参院議員)
・荒井広幸氏(無所属・参院議員) ※幹事長
・松下新平氏(無所属・参院議員)


渡辺氏や大江氏は、今年(2008年)5月、道路特定財源の撤廃を定める民主党法案に“反対票”を投じ、小沢執行部に反発したことで話題となった。
特に大江氏は、道路特定財源の暫定税率引き下げに反対する集会に出席し、民主党執行部批判を展開するなど、小沢執行部には強固な“NO”を突き付けてきた(詳しくはこちら)。
また慰安婦問題に関して、当時の日本政府による強制はなかったとして「米国下院121号決議」に反対している議員の一人である。

姫井氏は、昨年(2007年)の参院選で、岡山選挙区選出、自民党の大物・片山虎之助参院幹事長(当時)を破り、初当選。
「姫の虎退治」という選挙スローガンや、週刊誌で報じられた異性スキャンダルなどで一躍有名となった。
これまで姫井氏は、小沢一郎代表に近い議員と目されてきたが、新党の“目玉”を望んだ渡辺氏や大江氏らの誘いに乗り、民主党離党を決断した。

渡辺氏はかつて自民党に所属していて、旧自由党時代には小沢氏の側近として活動したベテラン議員である。
「小沢氏の側近はどんどん謀反していく」というのが永田町のジンクスだが、今回、また一つそれが証明された形だ。
9月の党代表選で小沢氏の無投票再選が固まる中、今回の新党結成は、民主党にとって新たな火種となる可能性がある。

今回の動きは、かつて民主党から離党者が出て、保守新党が結党された当時を彷彿とさせる動きだ。
あの時も民主党から離党したのは、主に比例選出議員であったし、野党である民主党の議員が与党系議員になるという構図も一緒だ。

今後、民主党から新たな離党者が出るかは不明だが、「小沢民主党」に耐えられなくなった議員が民主党を離党するのは大歓迎である。
「比例選出議員が離党するのは有権者に示しが付かない」という意見もあるが、国政という場で、自由で活発な政治を運営するためには、そのようなことが生じるのはやむを得ないことだろう。

私はこれまでもこのブログで主張してきたが、小沢民主党の政策はデタラメであり、仮に小沢民主党が政権を握ったとしても、小沢民主党を待ち受ける運命は“自爆”の二文字のみである。
民主党の「有望株」と目される前原誠司副代表にしても、野田佳彦広報委員長にしても、遅かれ早かれ小沢民主党を飛び出す必要がある。
今回、渡辺氏や大江氏が党を飛び出たように、前原氏は前原氏で、野田氏は野田氏で、それぞれ新党を立ち上げて、民主党を離党すべきだ。

新党「改革クラブ」結成にあたって、私は、小沢氏の元側近である渡辺氏に、小沢氏の裏側を暴露してもらいたいと思う。
「小沢一郎」という、日本の政界を牛耳る最大の悪性物質の正体を、洗いざらい暴露していただきたい。
今回の新党結成が、民主党分裂→消滅の序章となることに期待する。

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2008年08月24日

福田首相から相手にされない 「かまってチャン」の中川昭一元政調会長

身体を使わず、使うのは口だけの政治家。これでは、“冷遇”されるのも無理はない。

<中川元政調会長>「何も発信しない」福田首相を強く批判

20080823-00000082-mai-pol-thum-000_s_nakagawa.jpg(C)毎日新聞

 自民党の中川昭一元政調会長は23日、北海道帯広市で講演し、福田康夫首相について「何も発信しない首相だ。バブル崩壊で世界経済を不安定にした米国にものを言わず、国内では石油、食糧の高騰で何もしない。政治の無責任だ」と述べ、経済政策を中心に強く批判した。

 中川氏は昨年9月の党総裁選で麻生太郎幹事長を支持した議員が中心の勉強会「真・保守政策研究会」の会長。甘利明前経済産業相が18日に「福田降ろし」の動きが出る可能性に言及したのに続き、麻生氏に近い有力議員が首相に対する厳しい姿勢を鮮明にし始めた形だ。

 中川氏は最近、麻生氏と経済政策について協議したと説明。「5兆円の経済効果を上げる2兆〜3兆円の財政出動を含む定率減税や投資減税が必要だ」と主張し、財政健全化を掲げ、赤字国債の発行に慎重な首相との考え方の違いを見せた。【田所柳子】

(24日、毎日新聞)

昨日(23日)、北海道・帯広市で行われた講演会で、自民党の中川昭一元政調会長は「(福田首相は)何も発信しない首相だ」と述べ、首相を批判した。
福田首相といわゆる“上げ潮派”の間に微妙な関係があることは昨日のエントリでも取り上げたが、今回の中川昭一氏の発言には、どんな意味があるのか。

先の党役員人事で、福田首相は、幹事長に麻生太郎氏を起用した。
麻生氏といえば、昨年(2007年)の総裁選で福田首相と争った人物であり、安倍晋三前首相、中川昭一氏らとの関係が濃厚な人物である。
福田首相から幹事長就任を要請された麻生氏は「現在、自民党は危機的状況である」との理由から要請を受け入れた。

党内における“反福田勢力”は、党内の“親麻生勢力”と重なっている。
福田首相と同じ町村派の中川秀直元幹事長も、そんな人物と目される中の一人だ。
先の人事で、福田首相は、中川秀直氏を党国家戦略本部の本部長代行に任命した。本部長職を務めるのは首相だから、本部長代行が実質上のトップである。

“反福田勢力”の中から、麻生氏、中川秀直氏という2人の大物政治家が、福田首相によって重職に起用される中で、まったくもって“冷遇”されているのが、他ならぬ中川昭一氏である。
昨日、中川昭一氏が福田首相のことを「何も発信しない首相だ」と言って批判した背景には、中川昭一氏の「福田首相に、自分だけ相手にされていない」現状に対する危機感がある。
要は、「福田さん、もっと自分をかまって!!」という意味での首相批判なのだ。

先の役員人事と内閣改造で、いわゆる“反福田勢力”をも取り込む人事を敷いた福田首相だが、安倍前首相、中川昭一氏らに対する視線は冷たい。
明らかに自分たちを支えるつもりのない、また、端(はな)から毛並みの違う政治家であるとして軽蔑しているのだろう。
中川氏は、ここ最近、自由な立場として、政権批判などを展開している。
福田首相があえて中川昭一氏を相手にしないことからは、そういう「口だけの政治家」への嫌悪感があることが読み取れる。

今回の中川昭一氏発言について、私個人の感想を書けば、「批判だけなら誰でも出来る」と思う。
自分が冷遇されているからといって、何でもかんでも政権批判をするというのは、与党の政治家としてあまりに無責任ではないか。

そこまで政権批判を繰り返し、福田首相を嫌悪するぐらいならば、いっそ自民党を飛び出し、新党でもお立ち上げなさったらいかがか。
自身が与党議員でいることで身分が保証されておきながら、福田批判ばかりを生業にするというのは、あまりにも身勝手というか、人間としてはしたないと言わざるを得ない。

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2008年08月23日

福田首相と“上げ潮派”の微妙な関係

やはり、中川秀直氏は「政局上手」と言われるだけのことはある。

<自民>戦略本部が「政権公約」 衆院選向け、作成着手へ

 福田康夫首相は22日、自民党国家戦略本部の本部長代行に就いた中川秀直元幹事長と首相官邸で会談し、経済・財政運営などの「中長期ビジョン」作りに着手することを決めた。中川氏は衆院選で掲げるマニフェスト(政権公約)も取り込み、選挙の政策論議を主導したい狙いがある。

 首相と中川氏は、同本部の副本部長に、中川氏と考えの近い武部勤元幹事長、渡辺喜美前行革担当相、小池百合子元防衛相らを新たに起用することも確認。26日の党役員会と総務会で新人事案の了承を得て、28日に新体制で初会合を開く。

 先の内閣改造では消費税増税を唱え、中川氏と対立していた与謝野馨氏が経済財政担当相に起用されたほか、党執行部も小泉改革に批判的な麻生太郎幹事長、保利耕輔政調会長らが占めた。中川氏は、同本部を足場に巻き返そうとしている。

 マニフェスト作成は党政務調査会の担当だが、政調幹部は「着手すれば、解散風を吹かせてしまう」と慎重だ。中川氏は先手を打って中長期ビジョン作りを始め、影響を及ぼしたい考えだ。党幹部は「党内に二つのマニフェストができ、対立の火種になりかねない」と懸念を示した。

(23日、毎日新聞)

福田康夫首相と中川秀直元幹事長の関係は、あまり滑らかなものではないと思うが、しかし、中川氏が精力的な活動を展開させていることは事実である。
このことに関しては、福田首相も黙認せざるを得ないようだ。
中川氏を自民党「国家戦略本部」の本部長代行に就任させたことは、いわゆる“上げ潮派”に配慮したものである。
この人事からは、福田首相から“上げ潮派”に対しての「冷遇してないんだから、言うこと聞け」というメッセージが読み取れるといえるだろう。

今回、中川氏が、武部勤元幹事長や小池百合子元防衛相らを「副本部長」に起用したことは、中川氏が国家戦略本部の実権を掌握したのだという事実が分かる。
福田首相としては、自身にとって“厄介な存在”にならないよう、中川氏を上手く操りたいという心境だろうが、中川氏としては、上手く操られないようにしている感じだ。
福田首相の目論見通りに党内運営が進んでいないことがよく分かる。若干、中川氏のほうが「上手」のようだ。

伊藤補佐官、経済社会構造改革担当も兼任

 福田康夫首相は22日、社会保障担当の伊藤達也首相補佐官を留任させ、経済社会構造改革の担当も兼任させる人事を決めた。安倍前内閣時代から教育再生を担当していた山谷えり子首相補佐官は退任させ、後任に渡海紀三朗前文部科学相を充てることにした。近く発令する。

 首相は同日、伊藤氏に対し「10〜20年先を見据えた経済成長・財政再建戦略」の取りまとめを指示した。伊藤氏は、経済成長を重視する中川秀直元自民党幹事長を中心とする「上げ潮派」の1人。

 伊藤氏に経済社会構造改革を担当させたねらいについて首相は同日夜、首相官邸で記者団に「(この人事は)前から考えていた。経済は幅広く、1人で仕切れるものではない。いろいろな角度から検討する必要がある」と述べた。

 自民党関係者は「中長期の経済財政改革は中川、伊藤両氏に任せ、足元は与謝野氏に任せて役割分担させることではないか」と指摘するが、党内には「路線対立が政府・与党内で再燃する可能性がある」(中堅)との声も出ている。

(23日、産経新聞)

この記事からは、伊藤氏が、福田首相の“お気に入り”であることが分かる。
先の内閣改造の折に、伊藤氏は一旦、補佐官職の辞意を示していたが、福田首相側の強い慰留もあり、伊藤氏としては考え直した。

記事における
 自民党関係者は「中長期の経済財政改革は中川、伊藤両氏に任せ、足元は与謝野氏に任せて役割分担させることではないか」と指摘するが、党内には「路線対立が政府・与党内で再燃する可能性がある」(中堅)との声も出ている。
という部分は、今後、非常に大きな意味を持ってくる文章だといえるだろう。

私も、この記事をご紹介したことを忘れないようにしないといけない。



さて、北京五輪の競歩について。
以前にもこのブログで取り上げたが、五輪競歩の競技はすべて終了した。
男子50km競歩では、日本の山崎勇貴選手が、日本人としては初めて、7位で入賞した。
山崎氏は大いに健闘したといえるだろう。どこかの親分風に、“天晴れ!”の一声を送りたいと思う。

北京五輪:陸上 競歩 富山出身の山崎選手7位入賞 家族や恩師、大喜び /富山

 22日の北京五輪・男子50キロ競歩で7位となり、五輪競歩で日本人初の入賞を果たした山崎勇喜選手(24)=富山市八尾町出身。県立富山商高陸上部時代から地道に努力を積み重ね、昨年9月の世界陸上での誘導ミスなど幾多の困難を乗り越えてきた。山崎選手の健闘に家族や恩師ら地元関係者たちは大きな喜びに包まれた。
 駅伝志望で入部した山崎選手を競歩に導いたのは、山本正樹・同校陸上部監督(39)だった。今月13日に成田空港から北京に向け出発する山崎選手から電話を受けた。「調子はいい」と話す教え子に、「頑張ってこいよ」と励ましの言葉を返した。
 この日は、北海道で同部の合宿中。インターネットで結果を知り、「よく頑張った。いろいろな経験が生きた結果だと思う。誇りに思う」と感激した様子で語った。
 自宅テレビで快挙を知った祖母愛子さん(88)は「いつも希望を持って頑張ってきた子なので、とてもうれしい。帰ってきたら、ねぎらってやりたい」と喜んでいた。【青山郁子】

(23日、毎日新聞)

山崎競歩7位で日本勢初入賞/陸上

<北京五輪:陸上>◇22日◇男子50キロ競歩
 陸上男子50キロ競歩の山崎勇喜(24=長谷川体育施設)が、3時間45分47秒で7位に入った。競技役員の誘導ミスで途中棄権になった07年世界選手権から約1年。レベルアップに成功し、日本勢として競歩初の入賞を果たした。4年後のロンドン五輪で、メダル取りに挑戦する意欲を示した。
 鳥の巣に、山崎が帰ってきた。最後の直線で、白い帽子を取り、サングラスを外す。陸上競技で最も長い50キロを歩き終え、右手を上げながらフィニッシュラインをまたいでいった。少し、ほおが緩んだ。7位入賞。36年ベルリン大会以来、のべ34人が挑戦してきた五輪の男女競歩で最高の結果だった。
 「トイレに行っていいですか?」。取材エリアに現れ、第一声がこれだった。腹を下していた。16日の20キロ競歩後、うな重3人前をドカ食いしたことも原因の1つ。疲労で内臓が弱っていたが、これまでのハードな練習の積み重ねが、3時間半を超えるレースを耐える原動力になった。
 「入賞できて、最低限のことはできました。達成感もあるけど、悔しさも残ります」。11キロすぎに、先頭集団から脱落した。中盤以降はしぶとく歩き、一時は5位をキープ。45キロすぎから2人に抜かれたが、最後まで粘り抜いた。早期敗退が続く日本陸上陣の中で、2人目の入賞だった。
 昨年とは、地力が違う。世界選手権で誘導ミスに遭い、5番目でゴールしながら途中棄権扱いになった。だが、恨み節はなし。「フラフラで、あのまま行っても、入賞はできていなかったから」。今回も、1年前の出来事が頭をよぎった。「でも、今日は意識がはっきりしていた。誘導ミス? それも思い出しました。最後は楽しみながら歩きました。力が付いたなと」。
 06年途中から、女子マラソンの元世界女王・浅利純子を育てた鈴木従道監督が就任。急に練習が厳しくなり、戸惑った。合宿リポートを陸連に提出するため、同監督から感想文を求められると「昼寝の時間がなくなって困った」と書いた。当時はあきれられたが、今は違う。合宿中は1日4回、月にマラソン選手並みの1600キロを歩き込むまでになった。
 鈴木監督は「五輪が終わったら、競歩の連中に山崎がやった練習を公開する。これだけやらないと世界で戦えないんだと。今まで指導者も甘すぎた。今でも甘い。みんながレベルアップしたらメダルにつながるよ」と話す。山崎もその気だ。「次のロンドンでは、メダルを取りたいです」。目標も結果も、駆け足でなく、着実に歩を進めている。【佐々木一郎】

(23日、日刊スポーツ)

本当にお疲れ様でした。

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2008年08月22日

野田氏「出馬断念」で、民主党は“最低政党”殿堂入り

本当に、党首を代えないでいいのか――。与野党問わぬ、一大テーマだ。

<首相補佐官>教育再生担当に渡海紀三朗前文部科学相

 町村信孝官房長官は22日午前の記者会見で、教育再生担当の山谷えり子首相補佐官を交代させ、後任に渡海紀三朗前文部科学相を起用することを正式に発表した。社会保障担当の伊藤達也補佐官の留任も併せて発表した。

 町村氏は福田康夫首相が21日に渡海氏に就任を依頼したことを明らかにしたうえで「閣僚としての経験を生かしてほしい」と期待感を示した。

 伊藤氏の留任については、従来の社会保障国民会議に加え、官邸に新たに設置された厚生労働省改革会議の取りまとめも担当することを明らかにした。【坂口裕彦】

 ▽渡海 紀三朗氏(とかい・きさぶろう)文部科学相。早稲田大。衆院兵庫10区。当選6回。60歳。山崎派。

(22日、毎日新聞)

福田康夫首相は、新しい「教育再生」担当の首相補佐官に渡海紀三朗衆院議員(山崎派)を起用することを決めた。
渡海氏は、改造前の福田内閣において文部科学相を勤めた人物である。
安倍内閣からのメンバーほぼ引き継ぎだった前内閣において、福田首相が新たに登用した数少ない人物のうちの一人である。
首相が“福田カラー”を表現することにこだわった人事といえるかもしれない。

また、「社会保障」担当の首相補佐官には、伊藤達也衆院議員(津島派)の続投を決めた。
福田首相は、首相と補佐官の関係として、伊藤氏とは“蜜月”な関係を築いてきた。マンツーマンでの会見もしばしば行なっている。
福田首相としては“手放したくない”人物の一人なのかもしれない。少なくとも、お気に入りの議員であることは間違いない。

首相補佐官ポストから“安倍カラー”を排除し切った、福田首相。
これからの政権運営に、変化はあるのか。あるいは、内閣に新たな役職が設置されることはあるのか。
福田政権は、初めての晩夏を迎える。


<追記>

20080822-00000030-mai-pol-thum-000_yoshihiko_noda.jpg(C)毎日新聞

民主党の野田佳彦広報委員長が、9月の民主党代表選への出馬を断念した。
以前から、小沢氏の無投票3選を回避したいと考えていた渡辺恒三最高顧問は、岡田克也副代表と野田氏に立候補を打診していたが、岡田氏は早々と“不出馬”を表明。
野田氏の動向が注目されていた。

同党の小沢一郎代表の主張する政策が、あまりにも破綻的なものであることは周知の事実である。
民主党が真に「政権与党」の座を目指すのであれば、必ずや代表を交代させ、党政策を変更させなければならないと私は思っていたので、野田氏の不出馬は至極残念だ。
党内の圧力に屈して出馬を断念せざるを得なくなった野田氏としても、「こんなはずじゃなかった…」という思いだろう。

野田氏はかねてより保守政治の実現を標榜する政治家であり、私が唯一注目している「民主党議員」の数人の内の一人である。
今回、野田氏は、記者団に対して「総合的に判断して戦う状況ではない」と述べた。
今、民主党は、結党以来最も「政権与党」の座に近い位置にいる。9月に選出される党代表が、次期総理候補となるわけだ。
このタイミングが「戦う状況」でないのならば、この世に「戦う状況」など発生する由もない。本当は、今こそ、小沢民主党のデタラメ政策に反旗を翻す時なのである。

今回、野田氏が「逃げ」たことで、小沢氏の無投票3選が確実な情勢となった。
誰も、「オザワ」というドラ猫の首に、鈴を付けられない――。
こんな状況下で仮に民主党政権が誕生したら、日本は政治的大災害を被ることになるだろう。それでいいのか。

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2008年08月20日

9年目の自公連立… これが「最終章」の幕開け!?

今さら憂えてもしょうがないが、やはりこの2党、「水と油」の感がある。

<自民町村派>88人中出席は52人 6年ぶりの夏季研修

 自民党最大派閥の町村派は19日、神奈川県箱根町で夏季研修会を開いた。6年ぶりの開催。同派出身の福田康夫首相を支える結束を確認するはずだったが、所属する衆参議員88人のうち出席は52人。「ポスト福田」をめぐっても、最高顧問の森喜朗元首相が麻生太郎幹事長を支持する一方で、代表世話人の中川秀直元幹事長は麻生氏の財政出動路線を批判するなど、考えの違いが表面化している。中川氏はこの日の研修会でも「財政再建と改革路線を両立させないといけない」と強調し、財政出動派の麻生氏をけん制した。

 入閣を待望して果たせなかった衆院議員2人も欠席。派閥幹部からは「入閣も希望通りに行かず、求心力を保てない」との声が聞かれた。【近藤大介】

(20日、毎日新聞)

昨日(19日)、神奈川県・箱根町で、約6年ぶりとなる町村派の夏季研修会が開かれた。
全88議員中、出席者は52議員と、福田政権下での“結束”を謳う研修会のはずだったが、実態は少し暗い影を落とすものとなった。
町村派内は、最高顧問である森喜朗元首相が麻生太郎幹事長を支持する一方で、代表世話人の一人である中川秀直元幹事長は財政政策面で麻生氏とは少し距離を置くなど、必ずしも一枚岩とはいえない。


続いては、「新テロ特措法」の話題。
まさに去年の今の時期は、この特措法の延長問題で、国会は大揺れだった。
安倍晋三前首相が退陣したきっかけも、この特措法だったといえる。

1年ぶりに再浮上したこの問題。
1年前のテーマは「与党VS野党」だったが、今年のテーマは「自民党VS公明党」である。
もしかしたら、この延長問題をきっかけに福田首相が退陣し、次なる新政権が生まれるかもしれないし、あるいは、解散・総選挙が実施されるかもしれない。

中川秀氏「新特措法で解散も」

 自民党の中川秀直元幹事長は19日午後、神奈川県箱根町のホテルで開かれた町村派の研修会で、海上自衛隊によるインド洋での補給活動を1年間延長する新テロ対策特別措置法改正案について「秋の臨時国会の最大の焦点だ。民主党が法案成立に抵抗するのなら、日本が国際貢献をする国家でいくか、テロに屈服する国家でいくかを福田康夫首相の手で堂々と民意に問わなければいけない」と語り、衆院解散・総選挙も視野に、成立を期すべきだとの考えを示した。

(20日、産経新聞)

新テロ法、与野党協議に期待=町村官房長官

 町村信孝官房長官は20日午前の記者会見で、新テロ対策特別措置法延長などをめぐる野党との話し合いについて「臨時国会が始まる前から、そうした協議が行われることは国民にとっても、国会にとっても望ましいことだ」と述べ、9月召集の臨時国会に向けて、与野党の政策協議が行われることへの期待感を示した。

(20日、時事通信)

ここに来て、何度目かの浮上となった「自公関係」というテーマ。
私は以前から、「自公2党連立」では互いの“型”の違いが大きすぎて政権運営がうまくいかなくなるということを主張してきたが、まさに今回はその「最終章」とでもなりそうな趣(おもむき)だ。
かつて存在した「自公保3党連立」における保守党(あるいは保守新党)の役割が、意外と馬鹿に出来なかったものであることが、今になって痛感される。

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2008年08月10日

自衛隊を応援する新番組『ガンバレ自衛隊・安全保障アワー』スタート

今夜は、私の北京五輪の楽しみ方をご紹介。

注目閣僚に聞く:福田内閣 林芳正・防衛相 信頼回復のための改革を

 −−海上自衛隊のインド洋の給油活動継続に向けた国会戦略は。

 ◆まだ政府として方針は決めていないが、間もなく(米同時多発テロの)9月11日が来る。テロとの戦いで(アフガニスタンで)40カ国以上が犠牲を払っており「何かやるべきだ」という大きなコンセンサスはあると思う。

 −−公明党を中心に衆院での再可決を避ける意見が強い。

 ◆将棋やチェスと一緒で最初から「作戦をこうしよう」とは言わない。テロとの戦いの意義を発信、説明しないといけない。

 −−自衛隊が日本の石油輸送船を護衛する任務が与党内で浮上しているが。

 ◆一般論として、どういう法案で何をやるか頭の体操をすると、容易にできるのかなあという感じはする。

 −−沖縄の普天間飛行場移設で、地元は代替施設の場所の沖合移動を求めている。

 ◆日米合意案はバランスが保たれており、合理的な理由なしに変更は難しい。どこかで一致点を見いださなければならず、実務者の作業チームなどの議論でいい案を作る努力をする。なるべく早く沖縄におじゃましたい。

 −−防衛省改革会議の報告書が出たが、今後の進め方は。

 ◆福田康夫首相は「自衛隊員の士気を喚起してくれ」と。信頼回復のための改革が非常に大事。実施計画を今月中にまとめ、ロードマップが出てくる。党で経験の長い公務員制度改革は霞が関全体。企画立案する役所と実力行使をする防衛省の組織への要求は変わってくる。【聞き手・松尾良】=おわり

(9日、毎日新聞)

【集う】「ガンバレ自衛隊」新番組制作発表会

 ■7日、東京都新宿区のグランドヒル市ヶ谷

 防衛省・自衛隊の隊員が黙々と汗を流しながら任務に励む生の姿を映像で伝え、国民の理解を深めることを目的に9月からスカイパーフェクTVで「ガンバレ自衛隊、安全保障アワー」の放映が始まる。

 番組は株式会社「メディア241」がケーブルテレビのハッピー241チャンネルで毎週月曜日から木曜日まで午後7時から1時間の予定で放映するほか、携帯電話やインターネットでの動画を配信することも計画している。

 番組では、自衛隊員や防衛省関係者を主要読者層とする朝雲新聞社のニュースを中心に自衛隊の動きを伝える「自衛隊ニュース」、陸海空の各基地・駐屯地を紹介する「基地・駐屯地レポート」、定年退職者や殉職者を紹介する「敬礼!防人人生」、在日米陸軍の協力による「米軍極東情報アワー」など多彩なプログラムで多角的に自衛隊の今、自衛隊員の素顔を伝える。

 メディア241の後藤幸英代表取締役社長は「私は防衛大学校卒業生ですが、この番組のアイデアは安保問題に縁もゆかりもない若いスタッフでした」との番組発案のエピソードを披露、国民の目線で分かりやすい番組で自衛隊を「後方支援」する決意を表明。

 会場に駆けつけた就任間もない林芳正防衛大臣は「自衛隊の応援団ともいうべき番組。この番組が世界に発信するスタートとなることを祈念する」とあいさつ。小池百合子元防衛大臣も「伝えるべき情報は徹底的に伝えることが大事。海上保安庁は『海猿』で格好よさをアピールしたが、生の格好いい自衛官の姿が伝わる番組になるといいと思う」と期待を寄せた。在日米陸軍基地管理本部のエドワード・ローパー広報部長も「米軍も日本で安全保障の一環として頑張っていることを見てほしい」とPR。

 番組を紹介するプロモーションビデオが上映された会場は、番組への熱い期待を込めた大きな拍手に包まれた。(大塚智彦)

(10日、産経新聞)

今夜はもうあまり時間がないので、簡単に、防衛省・自衛隊の話題をご紹介した。
防衛省ホームページでは、漫画による「防衛白書」の紹介などもあるので、ぜひ一度アクセスしてもらいたい。
先の内閣改造で、防衛相として初入閣した林芳正参院議員(自民党・古賀派)は、「北京オリンピックを支援する議員の会」幹事でもある。

一昨日(8日)に開幕した北京オリンピックでは、早くも日本人選手の金メダル獲得というニュースが入って来た。
開幕式の様子も要所要所拝見したが、良い意味でも悪い意味でも、一党独裁政権でないと出来ない開幕式であった。
中国5000年(4000年?)の歴史、文化などを壮麗に魅せる演出で、ラストには、国民的英雄とされる元ランナーが“空中走行”。
無事に、聖火の火は「鳥の巣」屋上にある灯火台に点火された。
冬季長野オリンピック(1998年、浅利慶太氏演出)と比較するまでもないほどの豪華絢爛、大変素晴らしい出来栄えの開幕式だったと思う。

さて、今後の北京オリンピックのスケジュールについてだが、そんなものはこのブログを参照するのではなく、各種新聞社のホームページなどでご参照頂きたい。
ただ、私は個人的に「競歩」が好きなので、その告知を簡単にする。

男子20キロ競歩: 16日午前10時(日本時間)
女子20キロ競歩: 21日午前10時(同)
男子50キロ競歩: 22日午前8時30分(同)

選手は4名。

男子: 山崎勇喜選手、森岡紘一朗選手、谷井孝行選手
女子: 川崎真裕美選手

詳しいスケジュール、各選手のプロフィールなどは、(財)日本オリンピック委員会(JOC)ホームページでご覧頂きたい。

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2008年08月06日

「ポスト福田」の座を固めつつある麻生幹事長

公明党いかんで「麻生首相」が生まれる可能性が高くなってきた。

自民・麻生氏、ナチス引用し審議促す=「民主を冒涜」鳩山氏反発

 自民党の麻生太郎幹事長は4日午後、国会内で江田五月参院議長と会談し、第2次世界大戦前にナチスが台頭した経緯に触れ、民主党は国会審議に復帰すべきだとの考えを示した。これに関し、同党の鳩山由紀夫幹事長は記者団に「民主党をナチスと同じ扱いにするもの」との受け止め方を示した上で、「看過できない」と強く反発した。

 就任あいさつに訪れた麻生氏は「審議をしないとどうなるか。ドイツでは昔(国政が停滞し)、ナチスに一度(政権を)やらせてみようという話になった」と述べた。この後、麻生氏は記者団に「民主党をナチスにたとえたわけではない」と説明した。

 一方、鳩山氏は「とても許し難い。民主党だけでなく国民を冒涜(ぼうとく)するもので、撤回を求める」と語った。

(4日、時事通信)

4日自民党の麻生太郎幹事長があいさつ回りで江田五月参院議長(民主党)を訪れ、「ドイツはナチスに『一度やらせてみよう』ということで政権を与えてしまった」と述べた。
これを過激な発言とみる向きもあるが、私が思うに、麻生氏はなんら間違ったことを言っていない。
これはずっと前から主張していることであるが、「一度やらせてみればいい」「試しにやらせてみればいい」という意見はあまりにも無責任である。
私自身はこれまでの人生において“不可能と思われる”様々なことに挑戦してきたし、また、これから挑戦する人を支援したいので、「チャレンジするな」とは言わない。
しかし、事は個人やその周辺の問題ではなく、国政の問題、これからの日本がどの道を歩むかという問題なのだ。
その時々のムードや雰囲気で政権を任せてしまって、「ああ、やっぱり任せるんじゃなかった」と思った時には、もう遅いのだ。
「政権交代すればしがらみがなくなる」という意見もあるが、これも抽象的すぎて的外れである。

さて、その麻生幹事長だが、昨日、小泉純一郎元首相や伊吹文明財務相と会談した。
小泉氏との会談の内容は詳しくは分かっていないが、もしかしたら小泉元首相から麻生氏に「政局」のアドバイスがあったかもしれない。

麻生幹事長:伊吹財務相「頑張って」と激励 銀座で会合

 自民党の麻生太郎幹事長と伊吹文明財務相は5日夜、東京・銀座の日本料理店で会合を開いた。出席者によると、前幹事長の伊吹氏は麻生氏に「幹事長は注目される。頑張ってほしい」と激励。麻生氏は「助け合っていこう」と応じた。伊吹派の河村建夫、麻生派の森英介両衆院議員が同席した。

(5日、毎日新聞)

麻生・自民幹事長:小泉元首相や伊吹氏と会談

 自民党の麻生太郎幹事長は5日、衆院議員会館内の事務所に小泉純一郎元首相を訪ね、約30分会談した。

 また麻生氏は同日夜、伊吹文明財務相と、東京・銀座の日本料理店で会合を開いた。出席者によると、前幹事長の伊吹氏は麻生氏を激励。麻生氏は「助け合っていこう」と応じた。

(6日、毎日新聞)

今朝の毎日新聞による麻生氏へのインタビューでは、麻生氏は「給油はどうしても(世論が反対というなら)、給油以外の国際貢献も考えておかなければならない」と語っている。
これは、新テロ特措法の期限延長の再議決(衆院・3分の2再議決)に対し、連立を組むパートナー・公明党が反発していることを考慮しての発言である。
昨日、外遊中の高村正彦外相が「給油継続の意義を感じてほしい」と話したのとは対照的だ。
これは仮説だが、今後、あくまで新テロ特措法の延長を希望する福田内閣が、それを反発する公明党に対して「首相のクビ」と引き替えに同法の延長を実現させるかもしれない。
そして福田内閣が退陣した後に、「麻生首相」が誕生する――。公明党の対応をきっかけに、こうした流れが出来るかもしれない。

そして、これは本来昨日取り上げるべき記事だったのだが、福田康夫首相は、4日、自民党・国家戦略本部長代行に中川秀直元幹事長を任命した。
福田改造内閣には与謝野馨経財担当相、谷垣禎一国交相ら「財政再建派」が登用され、いわゆる「上げ潮派(経済成長優先派)」は冷や飯を食らったとの見方がある。
中川氏が国家戦略本部長代行に選ばれたのは、そうした見方に配慮したとみるのが妥当だろう。
国家戦略本部は小泉内閣時に設置されたもので、本部長は首相だから、本部長代行が実質上のトップということになる。
今回の人事は、町村派の両頭(町村信孝官房長官、中川氏)を同等に扱ったバランス人事とも言え、背景に森喜朗元首相の影があることも間違いない。

あと、これはどうでもいいニュースだが、昨日(5日)、自民党の津島派は東京都千代田区にある「全国町村会館西館」に事務所を移転した。
津島派の議員のみなさん(!?)、お間違いないように。

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2008年08月04日

政治ドキュメント: こうして「麻生幹事長」が生まれた

今日は、ノンフィクション小説風に政治ドキュメントを読んでもらいたいと思う。

読む政治:検証・幹事長人事(その1) 選挙負ければ「幻の麻生首相」に

 福田康夫首相は内閣改造・自民党役員人事を実施し、自分の立場を脅かす立場にいた麻生太郎氏を幹事長に起用した。一蓮托生(いちれんたくしょう)となった首相と麻生氏。麻生幹事長誕生までの経緯を検証する。

 ◇野心、逆手に説得

 ◇森元首相、旅先へ就任要請


 人事前日の7月31日朝。山形・かみのやま温泉で夫婦水入らずの旅行を楽しんでいた麻生太郎元外相は、東京の森喜朗元首相に電話を入れた。

 森氏は、早朝から麻生氏の自宅や軽井沢の別荘に電話をかけ、お手伝いさんに「至急に話をしたい」と伝言を頼んでいた。連絡を受けた麻生氏がすぐに応じたのだ。

 森氏の用件は幹事長への就任要請だった。

 「君が幹事長を受けなければどうなる。福田さんでこのまま選挙して、もし負けたら政権交代だよ。そうなると『幻の麻生首相』になってしまうんだ」

 森氏が麻生氏に打診したのはこれが最初でない。両氏は7月15日、自民党本部で開かれた「オリンピック日本招致推進議連」の会合後にも会談している。その際、森氏は「福田さんから話が来たら、受けてもらえないか」と、要職就任を持ちかけた。

 しかし、麻生氏は「政権に入ってそのまま禅譲されても、森さんの(首相就任時の)ように『密室で決めた』と言われてしまいますから」と拒否。森氏は「小池百合子(元防衛相)さんらも総裁選に出てくるかもしれない。選挙なしということにはならない」と粘ったが、麻生氏の態度は硬かった。

 時間切れが近づいていた31日の電話で、森氏はこうささやいた。

 「福田さんは必ずしも自分で選挙をしようなんて考えていない」

 首相が自らの手で衆院解散をせずに退陣し、「麻生首相」での衆院選もあり得るとの見方まで持ち出した。

 しかし麻生氏の態度は煮え切らず、こんな条件を出した。「自民党四役というのは、分かりにくいですねえ。三役ならいいけど」

 自民党四役から選対委員長ポストを削り、そりの合わない古賀誠選対委員長を外す−−とも受け止められかねない発言だった。

 森氏「そんなことをしたら、古賀さんの恨みを買うだけだ」

 麻生氏「その場合古賀さんは総務会長。幹事長と総務会長で一緒に選挙をやればいい」

 森氏「そういう話も福田さんと会って話せばいいじゃないか。ただな、要請を受けないのなら、福田さんとは会わないでほしい」

 押し問答が続いた。

 その電話の後、森氏は東京都港区の青山葬儀所で営まれた故井上裕元参院議長の葬儀に出席し、貴賓室で河野洋平衆院議長に麻生氏への説得を依頼した。河野氏は麻生派の前身・河野グループの長。

 河野氏は麻生氏に電話を入れて「ここは幹事長を受けておくべきだ。このままでは民主党政権になる」と、麻生氏に福田政権に協力するように求めた。

 そして河野氏は秘書を通じて、福田首相に麻生氏が必ず出る電話番号を教えた。

(4日、毎日新聞)

読む政治:検証・幹事長人事(その2止) 首相「人事はつくづく大変だ…」

 <1面からつづく>

 ◇首相「人事はつくづく大変だ… 二度としたくないもんだな」

 ◇渦中、麻生氏「自分も逃げぬ」

 ◇冷遇、津島派「三役に入れろ」

 ◇鈴木氏登用「河野氏に配慮」


 福田康夫首相は、森喜朗元首相から麻生太郎元外相との話し合いの中身を聞いた。そして首相は7月31日午後、河野洋平衆院議長から聞いた麻生氏が必ず出るという番号に電話をかけた。

 首相は「福田内閣に力を貸してほしい」と幹事長就任を要請した。麻生氏は「お目にかかって話を聞かせていただいて、その上でご返事いたします」と答え、会談は8月1日午前11時と決まった。

 首相は会談の約束を取り付けたことで、麻生氏が要請を受けると確信し、伊吹文明幹事長(当時)を呼び出した。

 31日夕、伊吹氏はJR東京駅から新幹線で選挙区の京都に戻っていた。ところが、首相の急な電話で約30分後には再び、京都駅から新幹線でとんぼ返りすることになった。伊吹氏は、交代を告げられることを察知した。

 首相公邸で、首相は伊吹氏に「重要閣僚」での処遇を伝えた。単なる更迭でなく、見返りに重要閣僚での登用という配慮を示された伊吹氏は、淡々と応じた。「挙党体制の確立のためにはいいんじゃないですか」と麻生幹事長起用にも賛成した。

 1日午前、首相公邸を訪れた麻生氏はソファのある部屋に通されると、首相を待った。官邸で連絡を受けた首相が速足で公邸に駆け付け、麻生氏に単刀直入に「大変な時期だから協力してほしい」と頭を下げた。覚悟を決めていた麻生氏は「その通りだ。自分も逃げているわけにはいかない。一緒にやりましょう」と応諾した。

 同日午後、幹事長就任が決まった麻生氏は森氏に電話し「ありがとうございました。考えてみればこの方がいい」と告げた。

 改造名簿には鈴木恒夫文部科学相の名前があった。有名な文教族だが、今期限りの引退を表明しており、登用は異例だ。鈴木氏は河野氏の秘書経験を持つ、同氏の側近中の側近。首相周辺は「麻生幹事長誕生に功労のあった河野氏への配慮だ」と語った。

 2日夕、首相公邸。宮中で新閣僚の認証式を終え、政権誕生以来初めての「自前内閣」を発足させた首相は、つぶやいた。

 「人事というのはつくづく大変なものだな。二度としたくないもんだな」

    ◇ 

 麻生氏の幹事長起用は、他の四役人事に影響を及ぼした。

 福田首相は人選が佳境にさしかかった1日昼過ぎ、突然電話を受けた。「党三役の1人に、うちの派閥から入れるつもりがないなら、閣僚も一切出しませんよ」。津島派の津島雄二会長からの怒りの声だった。

 その直前、津島氏は東京・永田町の派閥事務所に同派幹部らと陣取り、改造の情報収集に当たっていた。党内第2派閥である津島派の目標は、06年9月の安倍晋三政権の発足以来、失われている党三役ポストの回復だ。

 要望が受け入れられそうだとの観測が流れた直後、「二階俊博総務会長が留任」「保利耕輔・元自治相を政調会長に起用」とのテレビニュースが流れた。報道が事実なら、すでに麻生太郎幹事長の登用は固まっていたため、三役はすべて埋まったことになる。

 保利氏の政調会長起用は、麻生氏の進言によるものだ。保利氏は、今回、消費者行政担当相として入閣した野田聖子氏らとともに、郵政造反復党組の一人。福田内閣の小泉改革路線決別の象徴でもある。

 以前は津島派の前身の旧橋本派に所属していたため、首相サイドから「津島派の枠内だ」との話も伝わったが、津島派は「カウントできない」と反発。

 津島派副会長の笹川尭元科学技術担当相は1日午後2時ごろ、党本部で「うちは70人いるんだ。冷や飯ばっかり食らわされるんじゃたまったもんじゃない」と記者団に不満を漏らした。

 首相は早くから、古賀誠選対委員長と二階氏の留任を決めていた。業界団体にパイプの太い両氏を土台に、麻生氏を選挙の「顔」として前面に出す選挙態勢を描いていたためだ。しかし、同派の激しい抗議を受け入れざるを得なくなり、笹川氏を総務会長にして、二階氏を経済産業相に回すことで手打ちした。

    ◇

 週末、政界には麻生氏が政権を支える代わりに、支持率の低迷が続き、首相が退陣する場合には、麻生氏に禅譲する−−こんな「首相禅譲密約説」も流れた。

 こんなうわさを聞いた首相は周囲にこう言った。「僕がそんなこと言ったって。あるわけない。そんな話を誰が流すの」

 <この検証は川上克己、中田卓二、犬飼直幸、高山祐が担当しました>

(4日、毎日新聞)

今朝の毎日新聞の1面トップを飾ったのは、毎日新聞のドキュメント・コラム「読む政治」。
自民党の新しい幹事長に麻生太郎氏が起用された背景、そして経緯が書かれている。
この記事のポイントをまとめると、以下のようになる。

・森喜朗元首相が麻生氏に幹事長就任を要請した。
・その際、幹事長に就任しなければ「幻の麻生首相」になってしまうと話した。
・森元首相は、麻生氏のかつての派閥の長である河野洋平衆院議長にも働きかけていた。
・麻生氏は、古賀誠氏が執行部を離れることを望んでいた。
・麻生氏は「自分も逃げているわけにはいかない」と言って、幹事長就任を応諾した。
・今季限りで引退を表明している鈴木恒夫氏が入閣したのは、裏で協力してくれた河野氏への謝意を示したもの(※鈴木氏は河野氏の側近)。
・自派が冷遇されたと感じた津島雄二氏が、福田首相に「津島派の人間を三役に入れろ」と電話した。
・福田首相は「人事は二度としたくないもんだな」と語った。


そして、今回の幹事長人事密接に関係したのが、連立を組むパートナー・公明党の思惑だ。
今回の党役員人事・内閣改造は、自公関係の今後を占うもとともなりそうである。
そのことを産経新聞が昨日、ドキュメント風に書いている。

太田代表は上機嫌で「グー!」公明の「乱」は小休止

 首相、福田康夫にとって初の内閣改造・党役員人事が一段落した1日夜、自民党幹事長に返り咲いた麻生太郎と公明党幹事長の北側一雄はさっそく都内のホテルで酒を酌み交わした。2人は同時期に政調会長を務めた縁もあり親交が深い。北側は前任の伊吹文明とソリが合わなかっただけに店を出るなり「いや〜、自公で話ができるっていうのは本当にいいね!」と満面の笑みを浮かべた。

 公明党代表の太田昭宏も1日昼、麻生の幹事長受諾を聞き、仏頂面を一変させた。衆院廊下の赤絨毯(じゆうたん)で記者にブリーフィング(状況説明)を求められると、お笑いタレント、エド・はるみのまねをして両手の親指を突き出し、「ブリーフィング! グー! グー! グー!」と巨体をうねらせ、2回転した。

 公明首脳2人の機嫌の良さは安(あん)堵(ど)感の裏返しでもあった。この秋で10年目を迎える自公の連立関係は2週間前から重大な危機を迎えていたからだ。

 「もし麻生さんが幹事長を固辞していたら閣外協力という選択肢もあった」

 ある公明幹部はこう打ち明ける。もしそうなれば自民党は激しく動揺し、福田政権は「風前の灯」となったことは間違いない。そういう意味では改造は成功だったといえる。

 公明党の支持母体である創価学会が来年7月に予定される東京都議選を見据え、「年内解散ありき」と舵(かじ)を切ったのは7月初め。同じころから公明党幹部が相次いで内閣改造に難色を示し始めた。改造すれば福田首相で次期衆院選を戦い、野党に転落する確率が増すからだ。「自民党は危機感が足りない」との声もにわかに強まった。この複数のベクトルは「年内に首相交代」を指していたことは明らかだった。

 公明党側は7月下旬から「内閣改造は首相の専権事項だ」とトーンダウンしたが、矛を収めたわけではなかった。「これ以上圧力をかけると公明党が悪者になってしまう」(公明党幹部)と判断したためであり「やるならばどうぞ」と突き放した態度に変わりはなかった。

 これは新閣僚の「公明党枠」の人選にも如実に表れていた。公明側が当初検討したのは国土交通相の冬柴鉄三の留任だった。先の通常国会で国交省べったりの答弁を繰り返し、党内で不評を買っていた冬柴を留任させれば「内閣を見捨てた」と受け取られることも織り込み済みだった。

 だが、公明党は最終的にホープの一人である政調会長、斉藤鉄夫を環境相に推した。この点からも公明党は今回の改造に「及第点」を付けたといえる。

   × × ×

 公明党が突如始めた政権の「揺さぶり」は改造により小休止したが、自民党ではその余波が依然続いている。

 1日午後の組閣本部設置から閣僚呼び込みまでの一連のセレモニーが1時間近く遅れたのは、総務会長ポストをめぐり、津島派が猛反発して調整に手間取ったこともあるが、実は閣僚の辞退者も相次いでいた。

 発火点は防衛相ポストだった。福田は信頼の厚い石破茂に留任を求めたが、石破は「イージス艦『あたご』と漁船の衝突事故の責任を取らせてほしい」と固辞。代わりに政調会長の谷垣禎一に打診したが、谷垣も拒否した。その後、元IT担当相の茂木敏充も浮上したが、最終的に参院議員の林芳正に落ち着いた。

 次期臨時国会では昨年に続き、新テロ対策特措法の延長問題が大きな争点となる。担当の防衛相は野党の集中砲火を浴びかねず、参院で問責決議を食らう可能性もある。多くの衆院議員は解散・総選挙を意識し、二の足を踏んだのだ。

 農水相ポストももめた。福田は園田博之政調会長代理を起用を考えたが調整がつかず、難産の末、農水行政に縁遠い元総務庁長官、太田誠一に落ち着いた。津島派の反乱のあおりを受け、総務会長の座を追われた二階俊博の閣僚ポストもなかなか決まらなかった。

 このような混乱もあり、新閣僚は再任や2度目の登用が目立ち、多くの閣僚待機組の初入閣は見送られた。改造内閣の布陣は福田が頭に描いた青写真とはずいぶん違っていたようだ。

 2日午後0時半、新閣僚と初閣議を終えた福田は、首相官邸の大階段で恒例の記念撮影を行った。福田は直前まで経済財政担当相の与謝野馨とヒソヒソ話を続け、笑顔はほとんどなし。「自前の内閣」作りの心労からか、その左目はものもらいで大きく腫れていた。(敬称略)

(3日、産経新聞)

ここに書いてあることがすべて事実だとは限らないが、読み物としては面白いと感じていただけたのではないだろうか。
最新のテレビ東京世論調査では、福田内閣に対する支持率が、前回の調査に比べて12%上昇し、38%となった。
「期待する閣僚は」とのアンケートでは、野田聖子消費者担当相、中山恭子拉致問題担当相らの名前が挙がっているということだ。

このまま政権は浮揚するのか、それとも――。
今回の内閣を「自民党最後の内閣」と揶揄する声もあるが、あながち馬鹿に出来ない。

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2008年08月02日

福田内閣 大臣コレクション 2008 Summer


20080801-00000376-reu-bus_all-view-000_fukuda.jpg(C)ロイター

きょう(2日)午前、福田改造内閣は皇居で新閣僚の認証式、同日昼の初閣議を経て正式に始動した。

このブログでは内閣改造のたびに「大臣コレクション」という形で、閣僚の横顔を紹介しているが、今回が福田内閣初めての「大臣コレクション」ということになる。

それでは、新たに着任した13人の新閣僚をご紹介したい。



○法務 保岡興治(69)=山崎
 派内では「人格者」と称される、数少ない裁判官出身議員の一人。田中角栄元首相の「ロッキード裁判」では弁護団に加わった。
 旧新進党からの出戻り組で、党内で憲法問題、政治改革、司法改革などの議論を主導してきた政策通。

○財務 伊吹文明(70)=伊吹
 「ねじれ国会」の下で党幹事長を務め、福田首相からの信頼が厚い。「何事にも細かすぎる」との評も。
 旧大蔵省出身で、政策全般に通じる生粋の京都人。趣味は料理で、自宅に党幹部を招いて手料理を振る舞うこともある。

○文部科学 鈴木恒夫(67)=麻生
 文部政務次官や衆院文教委員長を歴任した文教のエキスパートで、安倍内閣では教育基本法の改正に尽力した。
 毎日新聞政治部記者を経て、新自由クラブ・河野洋平代表の秘書となった。今期限りの引退を表明している愛称「恒さん」。

○農林水産 太田誠一(62)=古賀
 古賀誠氏の側近中の側近で、2000年の「加藤の乱」で分裂した古賀、谷垣両派の合流に奔走、今年5月に結実させた。
 90年代に初当選し一時離党したが、1995年に復党。2003年に落選したが、2005年に復帰、昨年秋からは党人権問題等調査会長を務める。

○経済産業 二階俊博(69)=二階
 小泉内閣でも経産相を務めた“調整力”に強い政治家。1993年に小沢一郎氏と離党、新進党、保守党など5政党の結成に関わってきた。
 保守新党の流れを汲む派閥の長で、総務局長として2005年衆院選で党を大勝させた。中国政府との太いパイプがある。

○国土交通 谷垣禎一(63)=古賀
 小泉内閣で財務相を務めた、党内きっての財政再建重視派。2006年党総裁選に立候補したが、安倍晋三前首相に敗れた。
 昨年9月の総裁選では出馬を見送り、福田首相の支持に回って政調会長の座を射止めた。趣味は自転車で、そのスピードSP泣かせ。

○環境 斉藤鉄夫(56)=公明
 工学博士の資格を持ち、かつて勤務した会社では宇宙でのホテル建設や宇宙開発の研究に取り組んだ。NASAの長官経験者らとも親交がある。
 誠実な人柄で党内外の信頼は厚いが、ギリギリの局面での「腕力」は未知数で、今後に注目。教育改革にも熱心。

○防衛 林芳正(47)=古賀
 商社でサラリーマンを経験した後に渡米、ハーバード大大学院に進んだ。父(元蔵相)の秘書を経て、1995年に政界入り。
 党内の若手を代表する政策通で、国会議員のバンド「ギインズ」を1998年に結成している。昨日は北海道家族旅行中だった。

○国家公安、沖縄・北方 林幹雄(61)=山崎
 運輸政務次官、副国交相などを歴任し、「自然災害に強い国土づくり」がライフワーク。成田空港の利便性向上を一貫して主張している。
 耐震データ偽造事件では、衆院国交委員長として姉歯秀次氏の証人喚問を仕切った。日大芸術学部出身で、2007年からは客員教授。

○行政改革、金融 茂木敏光(52)=津島
 小泉内閣では副外相としてイラク戦争、北朝鮮問題を担当、2003年にも当選3回でありながら沖縄・北方担当相に抜擢されている。
 1993年に日本新党から出馬して当選、1995年に自民党入りした。去年の年金記録問題では党広報ビデオにも登場した。

○経済財政、規制改革 与謝野馨(69)=無派閥
 明治の歌人、与謝野鉄幹・晶子の孫。中曽根康弘元首相の秘書を経て1976年に政界入り。閣僚経験も豊富だ。
 消費税率引き上げが持論で、自民党では「財政再建派」の大物。選挙区は衆院東京1区で、実は落選経験もしばしば。

○消費者行政、食品安全 野田聖子(47)=無派閥
 2005年衆院選で郵政民営化に反対し、離党した「造反組」の一人。福田首相の消費者庁構想を積極的に支持している。
 鶴保庸介参院議員との離婚や不妊治療を赤裸々に綴った『私は、産みたい』でも話題に。夫婦別姓選択制論者。

○拉致問題、少子化 中山恭子(68)=町村
 2002年から拉致被害者家族担当の内閣参与を務め、家族会から強い信頼を得た。安倍内閣では拉致問題担当の首相補佐官に就任。
 昨年7月、政界に転進。穏やかな語り口ながら、キルギス日本人拉致事件では武装勢力と粘り強く交渉して解放に結び付けた辣腕。



この改造内閣を、福田首相は「安心実現内閣」と命名している。
私は、昨日のエントリで「自民党リメイク内閣」だとか、「決定版・再放送内閣」だとか呼称したが、手堅いメンバーが揃った、質実剛健な内閣が完成したと思う。

各派閥から均等に閣僚を起用しているが、小泉―安倍政権で特に“冷や飯”を食らった古賀派からは、3名もの議員を起用している。
これで古賀派は、小泉―安倍政権下での“冷遇”を取り返した、とでも言えようか。

福田首相が野田聖子氏を消費者担当相に任命したのは、野田氏がかなり強力に「消費者庁」構想を推進したことが背景にある。
去年の総裁選では「私の代で拉致問題を解決する」と述べた福田首相はまた、拉致問題担当相に中山恭子氏を登用している。
この内閣における“目玉”は、この2人ということになるだろう。

しかし、経済閣僚に盟友・与謝野馨氏を登用した点や、今や「日本で一番嫌な職業」となった国交相に谷垣禎一氏を起用した点など、他にも注目すべき点は多い。
経済政策に圧倒的な強さを見せる谷垣氏を国交相に起用することで、これまでの“膿み”をすべて出したいという首相の意向も伺える。

20080801-00000368-reu-bus_all-view-000_tanigaki.jpg(C)ロイター

発足から10か月、人事刷新で新たなスタートを切った福田政権。
福田政権には、今 「支持率」「選挙」の前に、明日の国政を見据えての手堅い政権運営が要求されている。
何しろ、「誠実に、着実に」というのが、福田政権の売りなのだから。


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2008年08月01日

福田―麻生タッグは“自民党最強”の組み合わせだ

「福田首相にとって」最後に残されたビッグ・カード、それが麻生太郎だった。

内閣改造 自民幹事長に麻生氏 伊吹氏は財務相に

20080801-00000237-reu-bus_all-view-000.jpg(C)ロイター

 福田康夫首相は1日午前、公明党の太田昭宏代表と首相官邸で与党党首会談を開き、午後に自民党役員人事を決めた後で内閣改造を行う方針を伝えた。首相は、次期衆院選に向けた挙党体制を敷くため、麻生太郎前幹事長と午前中に会談し、幹事長就任を要請。麻生氏は受諾した。伊吹文明幹事長は財務相に充てる。古賀誠選対委員長は留任する。

 麻生氏は「古賀さんの力を借りながら、幹事長をやっていきたい」と首相に述べたという。

 また、舛添要一厚生労働相、自民党の細田博之幹事長代理の留任も固まった。

 首相は与党党首会談で「今日、内閣改造をやりたいので協力をお願いする」と要請。その上で「原油高などいろいろ景気の先行きが大変だが、それに対応するため、経済に力を入れた陣容にしたい。消費者、生活者を重視した改革への強い意思を示したい」と述べた。太田氏は原油高対策や高齢化社会への対応を挙げ、「改造により、生活重視の改革、弱者に温かい政治を強く打ち出すことが大事だ」と求め、改造については了承した。次期臨時国会の召集時期などについては話題に出ず、改造後の新体制で協議する。

 麻生氏は幹事長就任に際し、財政政策などで考えが共通する与謝野馨前官房長官の重要ポスト起用を希望したという。また首相と麻生氏は、選対委員長を含む党四役体制を維持することで合意した。

 麻生氏は昨年9月の総裁選で、福田氏と戦って敗れたが、党員投票の総得票数では上回るなど善戦。福田政権発足の際、首相から入閣要請を受けたが断って一線を画し、「ポスト福田」をうかがう有力候補になっていた。

 内閣支持率が低迷する福田首相は、国民的人気のある麻生氏を幹事長として取り込むことで、挙党体制を敷きたい考えだ。福田首相の後見人である森喜朗元首相も、麻生氏の起用を首相に進言していた。

 首相は1日午後、臨時閣議を開いて閣僚の辞表を取りまとめるとともに、自民党の役員会で役員人事の一任を取りつけ、幹事長など党四役を指名する。同日夕には組閣本部を設置し、夜までに福田改造内閣の顔ぶれが決まる。認証式は2日午前10時からで、その後正午過ぎから初閣議が開かれる。町村信孝官房長官は会見で「副大臣は5日、政務官は6日あたりに決まればいいと思っている」と述べた。【犬飼直幸】

(1日、毎日新聞)

福田康夫首相(自民党総裁)は、きょう(1日)午前、首相公邸に麻生太郎前幹事長を呼び込み、幹事長就任を要請。麻生氏はこれを受諾した。
この他、新しい党役員の顔ぶれは以下のようになった。

幹事長:麻生太郎(麻生派)
政調会長:保利耕輔(無派閥)
総務会長:笹川尭(津島派)
選対委員長:古賀誠(古賀派/留任)

国対委員長:大島理森(高村派/留任)
幹事長代理:細田博之(町村派/留任)

福田首相と麻生氏は、前回の党総裁選(2007年)で争ったが、今回はその2人がタッグを組むことになる。
自民党と公明党の関係が冷たくなってきたと言われる中で、伊吹文明氏が幹事長を外れたというのは、多少なりともそれを改善したいという福田首相の意図があるものと思われる。

夕方の就任記者会見で、麻生氏は「英知を集めて景気対策などを着実にやっていく」と話した。
麻生氏が幹事長を受諾するというのは、一見、麻生氏にとってデメリットの大きいものであるように思われるが、麻生氏は「国難」解消のために要請を引き受けたのだろう。

新しい政調会長には、保利茂元官房長官の長男で、“郵政造反組”の保利氏が選ばれたが、ある自民党議員からは「保利氏で大丈夫か。保利氏の得意分野は農水だけだ」という冷ややかな声も出ている。
総務会長には、衆院議運委員長を務めるベテラン・笹川氏を起用した。
古賀氏が選対委員長に留任した背景には、すでに古賀氏の下で選挙管理が着実に進んでいることと、福田首相が古賀氏に対して信頼感を抱いているということがある。

併せて行われた内閣改造では、各派閥に対してきめ細かい配慮を滲ませつつも、福田氏らしい“質実剛健”な顔ぶれの内閣が組閣されている。
後日、新内閣についてはエントリを書くが、現段階では、この内閣は「自民党リメイク内閣」と名付けることが出来ると思う。
大臣経験者ばかりを重用し、自民党のベテラン議員を閣僚に選出したという点では、着実に政策を実行していくという福田政権の基本的なカラーが出ている。

野田聖子、中山恭子両氏の入閣は多少意外だったが、この2人については、余っているポストに入ってもらっただけ、という印象が拭えない。
消費者庁設立に動いた野田氏の消費者担当相就任、中山氏の拉致問題担当相就任は、「無難なサプライズ」とでも言うべきもので、本来、福田首相らしくない。
この辺は世論に配慮したということで、あまり深い意味はないと見るのが妥当だろう。

話題は初めに戻るが、福田首相が麻生氏に幹事長就任を打診したのには、かつてない「自民党の危機」を挙党体勢で乗り越えたいという思惑がある。
言い換えれば、自民党のビッグ・カードは、すでに麻生氏しか残っていないということだ。
福田―麻生タッグは、考えられる限りにおいて、現在の自民党における最強タッグだろう。

政策においては社民的な福田首相と保守的な麻生氏のタッグは「水と油」のように見えるかもしれないが、「小泉的」なサプライズ人事を嫌う福田首相にとっては、むしろ麻生氏の幹事長起用は好都合なのだ。
政権の“相談相手”である与謝野馨前官房長官を経財閣僚として入閣させるとなれば、残るビッグ・カードは、自民党内には麻生氏と小池百合子元防衛相、中川秀直元幹事長ぐらいなもの。
小池氏は「小泉的」なるものの最も象徴的な存在であるし、中川氏は経済政策について「上げ潮派」であり、福田首相はこの主張には相容れない。
そんな中で、福田首相にとって、麻生氏は残された唯一のビッグ・カードであったのだ。

今回の党役員人事、そして内閣改造は、福田首相にとって「選挙を備えて」ということではないかもしれない。
というよりは、選挙そのものよりも、選挙に備えて国政を地固めするために組閣された内閣であるといえるだろう。

内閣改造について一言書けば、私はこれはなかなか上出来な内閣(上から目線だが)だと思う。
各派閥に同等の配慮を見せつつも、小泉―安倍両政権下で冷や飯を食らった古賀派を特に重用している点が興味深い。
顔ぶれそのものは新しくないが、無難でも着実なコースを歩むのが「My way」とでも主張しているようなこの内閣改造は、「決定版再放送内閣」「自民党リミックス内閣」とでも形容できるだろうか。
非常に安定感のある内閣であることは間違いない。

内閣改造人事については、後日、いつも通り、閣僚のプロフィールを簡単にご紹介する形で取り上げるつもりだ。



<追記>

誤解なきように書いておくと、福田首相が消費者問題と拉致問題に並々ならぬ意欲を持っていることは、間違いのない事実だ。
中山恭子氏は穏やかそうに見える人柄だが、他国の人間との交渉などの際には、きわめて豪腕な政治家となる。人は見かけだけで判断できるものではない。
拉致問題解決に向けて、中山氏の辣腕な手腕は相当に強い材料となるだろう。

なお、組閣前に自民、公明両党が作成した、組閣に向けての「自薦候補」リストは以下の通りである。

自民、公明両党の主な自薦リスト

<自民党>

町村派:☆町村信孝G、坂本剛二E、☆中山成彬E、☆細田博之E
津島派:☆伊藤達也D、三原朝彦D、☆茂木敏光D、小渕優子B
古賀派:逢沢一郎F、園田博之F、根本匠D
山崎派:☆野田毅K、☆保岡興治J、田野瀬良太郎D
伊吹派:☆谷津義男F、萩山教嚴E、古屋圭司E
麻生派:鈴木恒夫E、森英介E、山口俊一E
二階派:江崎鉄磨C
高村派:☆高村正彦H

参院:矢野哲朗B、吉村剛太郎B、林芳正B


<公明党>

衆院:斉藤鉄夫D、福島豊D
参院:山口那津男A(衆院A)

※敬称略。丸数字は当選回数。☆は閣僚経験者。


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2008年07月17日

議員勤続25年! 「政界のガッキー」は正念場

永田町の地味系アイドルが、25年の節目を迎えた。

<自民・谷垣氏>25年祝う会 次期総裁選は存在感が課題に

 自民党の谷垣禎一政調会長の勤続25年を祝う会が16日、東京都内のホテルで開かれた。故宮沢喜一元首相に将来を期待され、旧宮沢派の流れをくむ古賀派と谷垣派が5月に合流した際は、派閥ナンバー2に就任。しかし、ひそかに意欲を燃やすとされる次期総裁選出馬には「存在感が薄い」との評価を払しょくできるかが課題だ。

 会合には現古賀派議員ら約30人が出席し、派閥会長の古賀誠選対委員長が「私たちの先頭に立ってもらうよう、これからが本番だ」と激励。谷垣氏も「次の衆院選で皆さんの力になるように全力を挙げる」と強調した。

 06年の総裁選出馬から約2年。道路特定財源の一般財源化など重要政策でリーダーシップを発揮できるかどうか。谷垣氏は正念場を迎えつつある。【三沢耕平】

 ◇漁業基金積み増しも

 谷垣氏は16日、衛星放送「BS11デジタル」の番組収録で、原油高で苦境にある漁業関係者などの支援策について「補正予算編成の前に、今の予算で弾力的に手を打たないといけない」と述べた。照明を使うイカ釣り漁業などを念頭に「エネルギー効率の良い機器に変えるための融資をどんどん行うべきだ」と指摘。漁業者向け基金(102億円)も「足りなくなれば積み増す必要がある」と語った。

(17日、毎日新聞)

「ガッキー」といっても、新垣結衣のことではない。
永田町の「ガッキー」といえば、自民党の谷垣禎一政調会長。
16日、都内のホテルで谷垣氏の議員生活25周年を祝うパーティーが開催された。

今年5月に古賀派と谷垣派の合併により、新しい古賀派のナンバー2に就いた谷垣氏。
会合には古賀派の議員ら約30人が出席し、古賀誠選対委員長も出席。
谷垣派が古賀派に「吸収合併」されたとの懸念を払拭する意味合いもあったのだろう、古賀氏は谷垣氏にエールを送った。

総裁候補に目される議員は党内に数人いるが、その筆頭格は間違いなく麻生太郎前幹事長だろう。
麻生氏が過去3度総裁選に出馬しているのに対し、実は谷垣氏は1度しか出馬したことがない。2006年のことである。

「ポスト小泉」を争う総裁選で、伝統的な「宏池会」的リベラル政策を掲げ総裁選を戦った谷垣氏。
この総裁選では安倍晋三氏に敗れたが、議員票が意外と伸び、谷垣氏の想定外の強さを発揮した総裁選となった。

新しい古賀派の誕生により、ますます存在感が埋没しているとみえる谷垣氏。
「政界のガッキー」はフレッシュさというよりは、地味だけど政策通、地味だけど“絆”を大切にするという印象だ。
“絆”を番組テーマにした2006年の『24時間テレビ』(日本テレビ)には、募金箱を持って駆けつけた。
趣味はサイクリングで、マイ・マウンテンバイクとマイ・ヘルメットで山道を走るほどの本格派である。

官僚に対するアンケートでの「総理になってもらいたい議員ランキング」では、見事1位に輝いた実績(?)のある谷垣氏。
前回総裁選は出馬を見送ったが、次の総裁選に向け、どう動くか。発言が注目される。

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2008年06月29日

安倍&麻生がかき乱す… 町村派の“ポスト福田”レース

コスタリカ方式全廃といっても、なかなか簡単な話ではない。

<自民・町村派>ポスト福田にらみ不協和音…実力者多く

 自民党最大派閥である町村派の不協和音が、福田康夫首相の政権運営に影を落としている。同派では、中川秀直元幹事長が「政権獲得を目指している」との観測が浮上しているほか、安倍晋三前首相が「ポスト福田」をうかがう麻生太郎前幹事長と連携。政権を支えるはずの派内に足並みの乱れが表面化しつつあるためだ。首相が内閣改造を「白紙」と繰り返すことについても「改造で町村派に亀裂を生みかねず、ためらっているのではないか」(古賀派幹部)との声が出ている。

 町村派は福田首相の出身派閥で、衆参合わせて88人。00年以来、森喜朗氏、小泉純一郎氏、安倍氏、福田氏と4代続けて首相を輩出した。ただ、首相、幹事長経験のある実力者が増えたことで、派内運営の難しさが強まっていたのも事実だ。

 町村派の最高顧問を務める森氏は26日、訪問先のスウェーデンで同行記者団に、町村派について「ポスト福田(の動き)があるとみられることをしてはいけない」と述べ、首相後継をうかがう動きへの不快感を示した。

 首相の後見役とされる森氏の不満の矛先は、中川氏に向けたものとみられる。派内に約30人を集める勉強会を発足させ、主導権確保と受け取られる行動を表立って取るなど、急速に存在感を高めているためだ。中川氏は、同派を離脱しているものの影響力を残す小泉氏との関係を深めている。

 中川氏が行動を先鋭化させるのは、中川氏と並んで同派代表世話人を務める町村信孝官房長官の存在がある。首相が内閣改造に踏み切った場合、党内で町村氏の去就に関心が集まる背景にも、この「派内力学」がある。党四役の一人は「町村氏が閣外に去って閥務に専念しようとすれば、中川氏との主導権争いで町村派は分裂しかねない」との見立てを示す。

 一方、米国が北朝鮮のテロ支援国家指定解除を議会に通告したことも、懸念材料の一つだ。首相就任で同派を離れ、今年3月に復帰した安倍氏は27日、記者団に「拉致問題が前進していない中での解除(着手)は本当に残念だ」と発言。圧力重視の対北朝鮮外交を打ち出してきた経緯があるだけに、拉致問題の進展が見込めない場合、福田政権批判に転じる可能性がある。

 安倍氏は首相時代に外相、幹事長として支えてくれた麻生氏に恩義を感じており、次期総裁選で麻生氏を支持する構えだ。【犬飼直幸、近藤大介】

(29日、毎日新聞)

日本が議長国を務める北海道・洞爺湖サミットを目前に控えた今日(29日)の毎日新聞朝刊2面に、自民党・町村派の“ポスト福田”レースに関する記事が掲載されていた。
このブログ的には、取り立てて新しい情報は、この記事には載っていない。過去にこのブログで取り上げたエントリと同程度の内容が記事に書いてある。

2008年5月20日:「ポスト福田が決まらない」 自民党・町村派の憂鬱
2008年6月7日:町村派内で繰り広げられる“ポスト福田”神経戦

町村派内では、町村信孝官房長官と中川秀直元幹事長、そして小池百合子元防衛相の3人が、派手の総裁候補になるのを目指して“神経戦”を展開している。
この流れとは別に、町村派の一員である安倍晋三前首相は、麻生派の麻生太郎前幹事長と連携を密にし、「麻生総裁」実現を目論んでいる。
加えて書けば、その麻生氏は、自身が政権を担当した後は、中川昭一元政調会長に政権を禅譲する腹積もりでいるのだ。

さて、そんな町村派の“一応”トップである町村官房長官は、今朝の『報道2001』(フジテレビ)に出演し、米国による対北朝鮮テロ支援国家指定解除について、次のように述べた。

町村官房長官「テロ指定だけが北に対する手段ではない」

 町村信孝官房長官がフジテレビの番組「報道2001」に出演し、北海道洞爺湖サミットの展望や米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除が日本人拉致問題に与える影響などについて語った。

 −−サミットでは温室効果ガスの削減について具体的に合意できるか

 「今、各国代表が最終的な文言のすり合わせをしている。前回のハイリゲンダムサミットより一歩進んだ形にしなければならない」

 −−2050年までに温室効果ガスを60〜80%削減する「福田ビジョン」は実現可能か

 「思い切った技術開発がないとできない。そのために革新的・創造的プログラムに技術開発予算を相当投入しつつあるが、まだまだなので、思い切ってやる」

 −−米国の対北朝鮮テロ支援国家指定解除で拉致被害者の家族が不安を訴えているが

 「テロ支援国家指定だけが北朝鮮に対する手段ではない。米国は国連決議に基づく制裁をやっているし、日本も輸出入の禁止については何とも言っていないし、人道支援もまだやっていない。北朝鮮が何よりも欲しがっているのは日本の技術と相当のお金なのだから、そういう手段をきちんと持っていることは認識してほしい」

(29日、産経新聞)

自民党政局をめぐっては、復党議員の入り乱れる自民党を象徴するかのごとき「コスタリカ方式制」という選挙制度について、これを廃止するという大きなニュースも伝わってきた。
これまで選挙区ごとの不都合を「コスタリカ方式」で、その場しのぎながらも解決してきた自民党だが、今後はこの制度を全廃するという決断に達したようだ。

<自民党>「コスタリカ方式」全廃の方針 次期衆院選

 自民党は28日、次期衆院選に向け、同じ選挙区の現職2人が小選挙区と比例代表で交互に立候補する「コスタリカ方式」を全廃する方針を固めた。2人の後援会が統一されないため選挙基盤が強化できないことや、比例代表に回った候補が名簿上位で優遇され、同じ比例ブロック内の小選挙区候補の比例復活当選の可能性を低くすることが理由だ。同党選対幹部は「衆院選で勝てる候補を優先し、党のためにならないコスタリカはもう残さない」と明言した。

 同方式は、96年の衆院選で中選挙区から小選挙区制度に切り替わった際、現職同士の調整がつかずに「特例措置」として導入。96年から続いているのは群馬1区だけだが、その後の入復党などで新たに導入した選挙区が増え、現在は8選挙区。

 しかし、比例組を優遇するため、他の小選挙区候補からの批判が強い。自民党は、今年4月の衆院山口2区補選などでの敗北で危機感を募らせており、同方式を全廃して比例復活の可能性を高めることで小選挙区候補に全力を出させ、比例票の底上げも図る考えだ。

 既に党神奈川県連は今月24日、神奈川12区の同方式廃止を決定した。この選挙区では、05年衆院選(郵政選挙)の際、同党の桜井郁三氏が小選挙区に、江崎洋一郎氏が比例代表南関東ブロックに立候補し、次期衆院選では交代するとの協定を結んだ。今回の決定に江崎氏は強く反発している。

 同区以外の7選挙区も、党の世論調査などにより、勝てる可能性の高い候補を小選挙区で公認する方針。公認から漏れた議員の処遇は衆院選直前まで決めないが、党への貢献など「特別の理由」があれば「総裁枠」などで比例名簿への登載を検討し、その場合もコスタリカ方式にしない案などが検討されている。【西田進一郎】

(29日、毎日新聞)

ただし、2005年衆院選での猪口邦子衆院議員(比例東京ブロック)のような「比例純粋候補」も存在しているから、事は必ずしも単純ではない。
今後も党内調整が必要であることは、言うまでもないだろう。

最後に、海外の話題である。
「強制参加型」選挙制度を強行するジンバブエのムガベ政権。
米ブッシュ政権はこれに強く抗議し、国連での厳しい経済制裁を要求している。
ジンバブエ国民は一切の自由を政府に強奪され、民間人の死者・負傷者も多数出ている。まさに危機的状況だ。

「投票に行くのが義務」である選挙など、民主主義国家にあっては断じて容認されるべきものではない。
以前、民主党の菅直人代表代行は、聴衆の面前で「国民は必ず選挙に行くべきだ! なんだったら、投票に行くのを義務にしてもよい」というようなことを言っていた。
民主党から参院選に立候補し、その後辞職した大橋巨泉氏は、自著の中でこの菅氏発言を批判していて、その部分の記述にだけは共感した記憶がある。

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2008年06月20日

自民が民主に期待する!? 9月“前原の乱”

小沢が代表を辞めない限り、民主党に明日はない。

民主党代表選:代表選まで3カ月 注目、副代表の小沢氏観

 ◇初著書・岡田氏、言及せず/寄稿・前原氏、対決姿勢

 民主党の岡田克也副代表が18日、初の著書となる「政権交代」(講談社)を出版する。05年の代表辞任までの政治活動を総括し、政権交代の必要性を訴える内容で、最近の小沢一郎代表には言及していない。一方、前原誠司副代表は月刊誌への寄稿で、小沢氏との政策の違いを「代表選の争点」に掲げた。代表選を3カ月後に控え、注目される副代表2人のスタイルの違いが党内の話題になっている。

 岡田氏は、90年の初当選時に自民党幹事長だった小沢氏を「政治の世界での父」と表現。97年の新進党解党で小沢氏に初めて公然と異を唱え、たもとを分かった経緯を書いた。ただ、現在の関係については著書では触れず、会見で「先輩政治家と思っている」と述べ、距離感をにじませた。政権交代には党の結束が不可欠と指摘し、政権交代後に改革を最優先する分野に▽社会保障▽地方分権▽財政構造改革−−を挙げる。

 一方、前原氏は月刊誌「Voice7月号」に寄稿した「民主党は政権を担えるか」と題する論文で、農家への戸別所得補償、全国を300自治体に分割する地方分権政策、国連中心主義を挙げ、小沢氏との違いを明示。次期総選挙で勝つために「代表選を通じて、小沢代表と徹底的に議論を戦わせる必要がある」と強調した。

 代表選出馬について岡田氏は「ノーコメント」、前原氏は「本当は出たくないが、誰も出ないなら自分が出る」と周辺に語っている。【田中成之、野口武則】

(17日、毎日新聞)

16日(月)、自民党執行部は、次期衆院選での山梨2区と佐賀3区の公認候補者について、郵政造反組である堀内光雄元総務会長、保利耕輔元文相をそれぞれ内定した。
公認争いに敗れた“刺客”の長崎幸太郎議員(比例南関東ブロック)と広津素子議員(比例九州ブロック)は強く反発しており、内紛の火種となっている。
同じく“造反組”と“刺客”が競合していた山梨3区では、造反復党組の保坂武議員が市長選出馬を表明したため、刺客組の小野次郎議員(比例南関東ブロック)が公認に内定された。
16日、党本部で山梨、佐賀両県連幹部と会談した菅義偉選対副委員長は、会談後、「勝てる可能性が高い人を選定した」と説明。総じて郵政造反組を優遇する結果が出ている。

私自身は、このブログでも過去に散々「郵政造反組」の議員を批判してきたし、造反組を復党させた安倍晋三首相(当時)については、2007年9月、「これがあの安倍晋太郎の息子なのかと思うと、つくづく残念だ」とまで書いた。
私のスタンスは、郵政造反組は郵政がらみのしがらみすら解消できない老いぼれ政治家であり、ましてや彼らの自民党復党は断じて容認できないという立場だ。
酷なことを言うようだが、古賀誠選対委員長に党内選挙区調整を任せた福田首相は、完全に人事ミスをしでかしている。
古賀氏は、2005年、衆院本会議での郵政民営化決議で「棄権」した人物である。こんな議員が再び自民党の中枢にいるということは、自民党にとって、非常に危機的な状況だと言っていいだろう。

「危機的な状態」であるのは、何も自民党だけの話ではない。野党第一党たる民主党も同じだ。
ここで話題は冒頭の記事になるのだが、民主党代表選があと3カ月というところにまで迫ってきている。
自民党としては、この代表選で一波乱でも起きてくれれば、政局的には大いに助かるといったところなのだが、そう上手く行くかどうか。
前回のエントリでも触れた通り、民主党の前原誠司副代表(前代表)は、小沢代表との対決姿勢を明確にしており、代表選についても「本当は出たくないが、誰も出ないなら自分が出る」と周囲に語っているという。

小沢代表下における民主党の政策は、どう贔屓目に見たとしても財源に関する説明が不十分なものであり、実現不可能な代物である。
こんな政策を掲げたままで民主党が政権を取るような事態が起きては、まさしく「日本沈没」といったところだろう。
そんな危機感を一番強く抱いているのは、実は民主党の内部にいる人間たちで、その筆頭格が前原副代表というわけだ。
前原副代表は、代表辞任時は、2006年の「永田メール問題」の結果引責辞任したようなものだから、本人の代表としての資質があるかどうかといった問題は、また別のところになってくる。

私個人は、前原副代表の政策はごく正論であると感じることも多いし、小沢代表下の民主党に異を唱えているという時点で、十分賢者であると確信しているから、彼が代表選に出馬するのは大いに結構なことだと思う。
民主党の党内政局は私の専門分野ではないから、適当なことを書くが、野田佳彦元政調会長のグループも、「小沢氏VS前原氏」ということになったら前原氏支持で固まるのではないか。
というか、民主党は早い内に分裂したほうがいい。小沢氏のベクトルと前原氏のベクトルは完全に真逆だ。そもそも政治姿勢が異なるように見受けられる。小沢代表下の民主党で政権を獲るようなことは、前原氏としても不本意だろう。

さて、お口直しに明るめのニュースを一つ。

宇宙開発担当相:岸田氏を任命

 福田康夫首相は17日午前、今国会で成立した宇宙基本法に基づき、岸田文雄科学技術担当相を新設の宇宙開発担当相に任命した。岸田氏は消費者行政推進担当相などとあわせて6ポストを兼務することになる。

(17日、毎日新聞)

安倍内閣では「海洋基本法」が成立し、海洋政策担当相が新たに設置された(詳しくはこちら)。
そして、福田内閣では「宇宙基本法」が成立し、宇宙開発担当相が新たに設置された。
岸田文雄沖縄・北方相は、なんと6つものポストを兼任することになるが、安倍前内閣における高市早苗沖縄・北方相も、それぐらい兼務していたものと記憶している。
お身体には十分気を付けて、「海洋国家」としても「宇宙国家」(!?)としても日本を興隆させていってもらいたい。

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2008年06月13日

民主党・前原氏に噛み付いた「3匹の狂犬」

衆院本会議で審議拒否する民主党。自分たちの提出した「後期高齢者医療制度廃止法案」の議論にさえ、参加しなかった。

民主有志、前原に退場勧告…全所属議員にメールで配信 菓子パン投げ捨て報道にも言及

 民主党の有志議員3人が12日午前、「前原誠司民主党副代表の妄言を糾弾し、その『退場』を勧告する」と題した電子メールを全所属議員に送った。最近、前原氏は月刊誌などで小沢一郎代表や党の政策に批判を繰り返しているが、ついに所属議員らが「利敵行為が目に余る」と堪忍袋の緒を切らしたのだ。

 連名でメールを送ったのは同党ネクスト農水担当相の現・前・元職の筒井信隆、篠原孝、山田正彦の3氏。

 それによると、前原氏は元代表で現副代表でありながら、今月10日発売の「中央公論7月号」で、昨夏の参院での民主党マニフェストについて「仮にこのまま民主党が政権を取っても、まともな政権運営はできない」と批判。

 さらに、7日の京都市内での会合で、農業者戸別所得補償制度に対して自民党が行ったバラマキ批判に「私もそういう気持ちを強く持っている」と発言したことを問題視、「精神は理解しがたい」と厳しく糾弾している。

 メールでは「所得補償(直接支払)制度は前原代表(当時)自身が了承決定した」などと、前原氏の発言に対して詳細に反論しているが注目されるのは次のくだり。

 「報道によれば、前原副代表は、事務所に出勤すると毎日菓子パンと惣菜パンをそれぞれ1個ずつ食べるのが日課であるが、あるとき、新人女性秘書が間違って菓子パン2個を用意したところ、激怒して『菓子パンなんか2個も喰えるか!』と大声で怒鳴り、菓子パンをごみ箱に投げ捨てたそうである」と週刊誌記事を引き合いに出し、「生命の維持に欠くことのできない食料を粗末にするような人間に食料・農業について論ずる資格はなく、議員としての資質ばかりか、その人間性に重大な問題があると言わざるを得ない」とまで問題提起しているのだ。

 最後は「前原副代表の言動は、民主党の政策構築の経緯を踏まえず、自らの政策決定への関与を故意に失念し、自民党の主張に擦り寄るばかりか、食と農に対する理解の無さを天下にさらけ出したものである。これは、今まで、民主党農政の構築に知恵を絞り、汗を流してきた多くの同僚議員や民主党農政に対してご支持をいただいた国民各位に対する重大な背信行為である」と断罪。

 「前原副代表におかれては、ご自身の立場、政治家として信義の在り方に思いを致し、自らの出処進退を明らかにされんことを勧告するものである」として、離党や議員辞職までにおわせる内容となっている。

 民主党関係者は「前原氏の最近の言動は自民党にプラスになる利敵行為としか思えないものがある。こうした文書が出るのは時間の問題だったのでは」と語る。

 この「退場勧告」について前原氏の事務所は12日午後、「本人がいないので答えられない」とコメントした。

(12日、ZAKZAK)

民主党で、実にくだらない内紛が勃発した。

民主党の前原誠司副代表が週刊誌などのインタビューに対し「仮にこのまま民主党が政権を取っても、民主党にまともな政権担当能力はない」と話している。
この前原氏発言に抗議する民主党議員の3氏(筒井信隆、篠原孝、山田正彦各議員)が、民主党の全所属議員に対し“前原氏の悪口”などを書き連ねたメールを送信していたことが分かった。
事実上の「前原氏への“退場”勧告」である。

このメールの実にくだらないところは、「前原氏はメロンパンを捨てたことがある!これは農業への理解が足りない証拠だ!」などと書かれているところだ。
“バラマキ政策”と批判される民主党の農業政策の合理性を政策的観点から説明するようなことは一切せず、ただ単に前原氏に対する悪口を書き連ねただけのメール。

しかも、これは匿名筆者による“怪文書”ではなく、議員3名の送信者実名が書かれているメールである。
こんなメールを送ったところで、民主党の低次元さ加減が露呈されるだけだということが、筒井信隆、篠原孝、山田正彦各氏には分からないのだろうか。

今回の一件により冷たい目で見られるのは前原氏ではなく、他ならぬ、筒井、篠原、山田各氏の方である。
現在の民主党に政権担当能力がないことは、どの方角から見ても明らかであり、去年10月には、小沢一郎代表自身が「民主党に政権担当能力はない」と断言している。

そんな発言をした小沢氏が民主党の代表を務めているのも理解しがたい事実だが、より虚しいのは、「民主党に政権担当能力はない」と断言した小沢氏にしかすがることの出来ない民主党の実態だ。
民主党結党に一切関係せず、ましてや民主党のことを信頼していない人間が、民主党による“ネクスト総理”を務め続けているのは、何とも理解しがたい。

それにしても、民主党という政党は、次から次へと面白い話題を提供してくれる政党である。
正論を言う人間に噛み付く、犬のような男たち。その3人は、どうやら「狂犬病」患者のようであるが、いずれにしても、犬畜生に政治家を務める資格はない。
彼らこそ、国会議事堂から“退場”すべきだろう。

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タグ:民主党 小沢
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2008年06月11日

民主党は「理由なき問責決議」で馬鹿騒ぎ

いつまで経っても無責任姿勢の民主党。本当に問責されるべきは、民主党自身だ。

首相問責 決議を参院本会議で可決 史上初

president_fukuda.jpg(C)ロイター

 民主、社民、国民新3党が提出した福田康夫首相に対する問責決議は11日夕の参院本会議で、3党などの賛成多数で可決された。首相問責決議の可決は史上初。決議を受け、野党は首相に衆院解散か内閣総辞職を迫る方針だが、法的拘束力はないことから、首相は無視する構えだ。さらに与党は問責決議の政治的効果の打ち消しを狙い、内閣信任決議案を提出、12日の衆院本会議で可決する。

(11日、毎日新聞)

今日(11日)夕方、民主、社民、国民新の野党3党が提出した、福田康夫首相に対する問責決議は、3党などの賛成多数で可決された。
問責決議可決を受け、自民党の大島理森国対委員長は「理由なき問責決議案としか思えません。まったく理解の出来ない現状であります」と、野党の姿勢を批判した。
公明党の北側一雄幹事長も、「問責決議案の最後には“解散・総選挙をすべき”と書いてありますが、だったら衆院で不信任決議を出すべきでしょう。(参院の)問責決議の話ではない」と、民主党による根拠のない問責決議提出に強く反発した。

今回、このタイミングで民主党が問責決議を提出したのはなぜなのか。
その理由として考えられるのは、ちょうど今の時期が後期高齢者(長寿)医療制度への批判の声が全国で高まってきている時期であるからだ。
つまり、現在民主党など野党に“追い風”が吹いている。民主党はそう踏んでいるのだろう。

民主党が問責決議を提出した背景には、2つの政局的思惑がある。
一つは、地方向けのアピールである。地方の県連などに対し、国政の場で一斉の成果を上げていることを強調したいという思惑が、民主党には存在しているのだ。
もう一つは、党内の引き締めである。「当分、解散・総選挙はない」との見方が永田町で広まっている中、総選挙準備を怠りがちの党内議員に対しての引き締めの意味合いがある。

しかし、今回参院本会議で可決された問責決議は、法的拘束力の一切ないものであることをお断りしておかねばならないだろう。
問責決議についての規定は、憲法にはもちろんのこと記述されていないし、問責決議を定めた法令なども存在しない。
国会に問責決議が出され成立したのは、過去の国会では、1998年、額賀福志郎防衛庁長官(当時)に対する問責決議提出時しか存在しない。
これまで、民主党の鳩山由紀夫幹事長などは「問責決議は『伝家の宝刀』だ」などとうそぶいていたが、それはまったくの思い上がりである。


さて、今日の参院本会議では、問責決議案への賛成演説として、民主党の簗瀬進参院国対委員長が22分間もの演説を行った。
簗瀬氏の本来の持ち時間は10分間だったから、いかに柳瀬氏の演説が長々しいものであったのか、想像にたやすい。

<懲罰動議>自公が簗瀬・民主参院国対委員長に対し

 自民、公明両党は11日、首相問責決議を可決した参院本会議で、民主党の簗瀬進参院国対委員長が10分間の持ち時間を超え、22分間の賛成討論を行ったとして、簗瀬氏の懲罰動議を江田五月参院議長に提出した。

(11日、毎日新聞)

柳瀬氏が持ち時間の2倍もの時間をかけて演説をした理由としては、次の2つのうちのどちらかが考えられる。
一つは「柳瀬氏に文章をまとめる知能がなかったから」、そしてもう一つは「柳瀬氏は時計を読めないから」である。
ともかく、柳瀬氏は時間把握能力が著しく欠如した政治家であるということは間違いないだろう。


「政局」も結構だが、今、国会に求められているのは、徹底した政策協議ではないのか。
後期高齢者医療制度に問題点があるといっても、元の制度に戻すということであるならば、それは問題解決とは程遠いものだ。

民主党が参院で“与党”の身分を得て、そろそろ1年が経とうとしているが、今回のようなことでは民主党の無責任ぶりが露呈されるばかりである。
「子供だましの政局戦術」はもういいから、そろそろ民主党には、与党との現実味ある政策協議を為してもらいたいと思う。


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2008年06月10日

森元首相と加藤元幹事長が「手打ち」 “加藤の乱”を振り返り

8年越しの“手打ち”からは、森元首相のある種の“去り際”を感じる。

<自民>森氏と加藤氏が「手打ち」会合

 自民党の森喜朗元首相と加藤紘一元幹事長は9日夜、東京・南麻布の日本料理店で会談した。加藤氏は00年、森内閣の倒閣を探った「加藤の乱」を振り返り、森氏に「迷惑をかけた」と述べた。「加藤の乱」以来、冷え込んでいた両氏の関係修復を図る「手打ち」の会合となった。

 会合には青木幹雄前参院議員会長、山崎拓前副総裁も同席。福田政権を支え、当面の衆院解散・総選挙を回避することで一致した。【山田夢留】

(10日、毎日新聞)

9日(月)夜、自民党の森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、山崎拓前副総裁、加藤紘一元幹事長が集まり、東京・南麻布の日本料理店で会談した。
民主党が福田康夫首相への問責決議案提出を決める中、自民党は福田政権を結束して支え、当面の間、解散・総選挙の回避に全力を挙げることを確認した。

ある出席者によると、森元首相は会合で「福田政権の足を引っ張る動きは断じて許せない」と発言。
加えて、「党内が足並みを乱せば、解散・総選挙に追い込まれかねず、民主党の小沢一郎代表の思うツボだ」と述べたという。

また、この会談では加藤元幹事長が森元首相に対し、2000年の“加藤の乱”を振り返って「迷惑をかけた」と、8年越しの謝罪。
事実上、自民党大物議員による“手打ち”が実現した。

森元首相は、安倍晋三内閣発足時などにも、時の首相に対し「旧加藤派(現古賀派)の人間は重用するな」との暗黙のメッセージを送り続けてきた。
これが、古賀派や谷垣派への極端な「冷遇」を生み出し、逆に森元首相を永田町の「キングメーカー」として明確に位置付けた。
それだけに、今回の“手打ち”は、森氏が政界の表舞台からほぼ完全に立ち去るということを如実に示している。

今回の“手打ち”が実現した背景には、“加藤の乱”以来森氏が毛嫌いしてきた古賀派が、旧古賀派と旧谷垣派の合併により、自民党内における第3派閥となり、強大な影響力を得た関係もある。
同時に、福田政権の持続をなすためには、町村派・津島派・古賀派という「三脚」が必要であるという、森氏の危機感も伺える。

党を挙げて福田政権を全力で支えるのは大変結構なことだが、国民が福田政権に心の底から嫌気が差した時、“逃げ道”を作っておくのも必要なことだ。
それが出来てこその「万年与党=自民党」の明るい未来であろう。



<追記>

8日(日)に起きた、東京・秋葉原での通り魔殺人事件は、列島中に震撼を走らせた。
秋葉原は今や、日本を代表する観光都市の一つであり、外国人観光客も多数訪れる街だ。
日本有数の電気街として数十年前から知名度を誇っていたが、映画化され、ドラマ化もされた『電車男』などをきっかけに、近年は、異様なまでに「ヲタクの聖地」などとしてメディアの注目を浴びていた。

これは事件には直接関連することではないかもしれないが、私たちは、もしかしたら「ヲタクの聖地・秋葉原」という虚構の街を作り出してしまっていたのかもしれない。
この事件を機に、「メイド喫茶」などを取り上げたバラエティー番組の特集などは、一斉に影も形もなくなるだろう。それは「ヲタクの聖地」として秋葉原をビジネスの舞台に立て続けた側の人間として、あまりに無機質な反応だといわれても致し方ない。

この通り魔事件では、未来ある青少年を含め、7人もの死者が出ている。
その日たまたま秋葉原を訪れ、日曜の昼下がりの歩行者天国を歩いていた男女の命が、無残にも奪われた。
9日の官房長官記者会見で、町村信孝官房長官は、サバイバルナイフなどの所持を規制する検討に入るべきであるとの見解を示している。

余談だが、逮捕された加藤智大容疑者は、中学時代の生徒会文集に「ワタシはアナタの人形じゃない 赤い目をした少女(三人目)」との記述をしていた。
「ワタシはアナタの――」というのは、1995年から96年にかけて本放送されたテレビ東京系列のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で、綾波レイというキャラクターが発した台詞だ。
少し長くなるので詳しい説明は省くが、「赤い目をした少女(三人目)」というのも、綾波レイのことだ。

犯罪心理に詳しい作田明氏は、テレビ番組のインタビューに応じ、「『ワタシはアナタの――』というように、『ワタシ』『アナタ』をカタカナで書いているのは、これは本当の自分じゃないということで……」などと知ったかぶりにご説明なさっていたが、これはそういうことではない。
単に“エヴァヲタ”であった加藤容疑者が文章を書いた結果なのだ。
ではなぜ、加藤容疑者は、数多くある『新世紀エヴァンゲリオン』の劇中の台詞の中から、「ワタシはアナタの――」という台詞を選んだのか。
作田氏には、名誉挽回として、ここの部分を突き止めてもらいたいと思う。


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2008年06月07日

町村派内で繰り広げられる“ポスト福田”神経戦

動き始めた中川、小池両氏。その2人を「内閣」という外野から眺めるしかできない町村氏。

<町村派>「中川勉強会」に動揺 「分派活動」との批判も

 4代続けて首相を輩出してきた自民党最大派閥の町村派で、代表世話人の中川秀直元幹事長を中心に「中川勉強会」が発足し、派内に動揺を広げている。経済成長と歳出削減を優先する「上げ潮」路線の中川氏の近著をテキストにした政策勉強会だが、派内からは「分派活動だ」との批判が上がる。

 同派最高顧問の森喜朗元首相は6日、TBSの番組収録で「(首相を支える)わが派から雑音を出さない方がいい」と、勉強会に苦言を呈した。5日の派閥総会でも「総裁派閥が一番謙虚な姿勢を取らなければならない」と語気を強めたばかりで苦悩を隠さない。

 しかし、当の中川氏は活動を活発化している。4日、東京都内のホテルで開かれた第1回勉強会には派所属の衆参86人の議員のうち33人が駆け付けた。中川氏は「納税者に(消費税増税を)お願いする前にやるべきことがある」と述べ、歳出削減を先行すべきだとの持論を強調した。

 中川氏は、秋の税制改革論議で最大の焦点となる消費税を巡り、増税に積極的な与謝野馨前官房長官との論戦を展開している。税制論議が政界再編に発展する可能性にまで言及したこともあった。

 中川氏と距離を置く町村派幹部は「総裁派閥が提言を出す必要はない。今は首相を静かに支えるべきだ」と批判。別の幹部は「(同じ代表世話人の)町村信孝官房長官は気が気でないだろう」と語り、派の跡目争いに発展することを危ぶむ。【近藤大介】

(7日、毎日新聞)

4日(水)に自民党の中川秀直元幹事長が中心となって発足した「中川勉強会」。
5日(木)に開かれた町村派の総会では、中川氏を横にして、森喜朗元首相が「総裁派閥こそ謙虚にならなければならない」と中川氏の“分派活動”にクギを刺した。

毎日新聞の記事にも書かれている通り、気が気でないのは町村信孝官房長官だろう。
町村派には代表世話人が3人いるが、そのうちの2人が、町村氏と中川氏。この2人が、実質上の町村派における“総裁候補”だ。
しかし、ここに来て新たに“総裁候補”との呼び声が高まっているのは、小池百合子元防衛相である。
町村氏としては、自身が福田内閣で多忙を極めて党内政局に集中できない中、中川氏や小池氏が「ポスト福田」を見据えた活動をしているのは、見過ごすことが出来ないだろう。

町村派の総裁候補とされる3人には、それぞれ政治家的魅力もあるが、総裁候補となるための難点もある。

町村氏は、先日成立したアイヌ民族先住民決議実現のために率先して行動した。
内閣では文部科学大臣(初代)、外務大臣などを歴任した経験を持ち、党においても幹事長代理、総務局長などの重要ポストを積んできた。一時は「ポスト小泉」として名が挙がったことすらある。
また、教育政策や情報政策にも精通していたりなど「政策通」としても知られるが、同時に、インテリ的な政治家としても知られている。
官僚受けはよくても、党内政治家受けがあまりよくないのが実情だ。

対照的に中川氏は、政策通というよりは「政局通」で、党内の議員をまとめるのには一定の影響力があるとされる。
しかし、森内閣の官房長官時代、愛人がいるとの女性スキャンダルが発覚。このことから中川氏と出来るだけ関わりたくない政治家も、自民党内には少なくない。

最近再び注目を集めている小池氏は、知名度抜群、元ニュースキャスターだけあってパフォーマンス力も高い。
佐藤ゆかり、猪口邦子両衆院議員と独自のグループを結成したり、インターネット上の動画サイト『ニコニコ動画』に自身の専門チャンネルを開設したりと積極的な活動を展開している。
そんな小池氏だが、唯一の難点は「政界渡り鳥」であるということ。日本新党から政治家デビューし、かつては小沢一郎氏と手を組んだこともある。自民党「純粋培養」の町村氏と中川氏に比べ、地方の自民党幹部からは「あの女の素性が分からない」との声も出ている。

こうしたことから、町村派の議員は現在、総裁候補を誰に一本化すべきなのか。あるいは、総裁候補として誰を担げばよいのか、非常に困惑している実態だ。
信頼できる神輿でなければ、担ぐことは容易ではないのだ。

前回のエントリにも書いた通り、いくら「派閥の力が弱まっている」とはいえ、総裁候補のいない派閥は行き詰まることは間違いない。
同時に、津島派や古賀派、伊吹派など主要な党内派閥を見渡してみても、これといった総裁候補が存在しないのが目立つ。
かつては派閥の長がイコール総裁候補だったのが当たり前だったが、21世紀の現在はそういうことではなくなっている。
同時に、派内において、どの政治家も派閥内において強い求心力を得ることが出来なくなっているのだ。
「派閥」という制度そのものが、もはや機能不全に陥っていると言わざるを得ないのかもしれない。

町村氏、中川氏、小池氏。3氏とも、総裁候補に向けての“野心”はある。
しかし、たとえどんなに素晴らしい神輿が存在していても、それを担ぐ人たちが存在しなければ、意味がない。
あとは、「神輿」自体が、人々に対してどれだけ“あの神輿を担ぎたい”と思わせることが出来るかだ。
当然、そこには様々な思惑が絡んでくるし、利害も絡んでくる。
いずれにせよ、「ポスト福田」を見据えて、し烈な神経戦が展開し始めているのは間違いないようだ。

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posted by Author at 23:03| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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