2008年01月16日

小沢氏の「開き直り」に心の底から猛激怒する

その詐欺師の口から発せられたのは、「お詫び」ではなく「開き直り」であった。

【詳報】小沢代表会見「本会議退席、国民は理解」

 民主党の小沢一郎代表は16日、横浜市内で開かれた定期党大会後の記者会見で、新テロ対策特別措置法が再議決された衆院本会議を途中退席して批判された問題で、「本会議の結果は目に見えていた。国民は理解してくれている」と述べ、陳謝する考えのないことを表明した。会見の詳細は以下の通り。

【新テロ特措法再議決の衆院本会議退席への批判問題】

 −−衆院本会議退席に批判を浴びている。説明してほしい。自ら変わらなければいけないと言ったが、退席するのでは、変わったのか見えづらい。どの程度、変身したのか

 「ちょっと質問の意味が分からないのだが、それは、本会議を日程の都合で退場したのはけしからんという前提でおっしゃっているの?」

 −−理由について

 「理由はご承知の通り、選挙戦があったでしょ。大阪で。あれは前からの約束で。まあ、せっかくのあれだから答えします。一つは、前から新党日本の田中代表と一緒に大阪の知事選の応援に行くと。あの時間に約束をしていた。選挙での約束は1番、私は違(たが)えてはいけないものだとずっと考えているし、そう思っている。もちろん、もうひとつは、テロ給油、米国の軍艦等に給油をするという新法だが、これを多分、あなた方、今のあなたの話では大事な法案に採決の時までいなかったということの多分、前提で話していると思うが、私どもにとって、これは国民のためにも、民主党にとっても大事な法案だとは思っていない。否決したでしょ、だから。国民の生活にとって大事なものなら賛成する。だから、日程上も、もちろん日程が間に合えば最後までもちろんいたと思うけれども、選挙の日程ということがあったし、私は反対の意思表示をすでにいたしている。参院でも否決、民主党が中心に否決している。あとは3分の2の数合わせの本会議でしかない。結果は目に見えて分かっていることでございます。私は議員としてワン・オブ・ゼムとして本会議等に参加しなければならない、そのことについてはそう思っているが、党首としての私の活動については自分なりの優先順位を決めて、その時、その時、判断して活動しており、今、申し上げたような理由で、内外批判があるとおっしゃったが、私はそこはよく理解できません。特に給油新法は、一部マスコミ、賛成の方もあるかもしれないが、一部マスコミと政府・自民党が『大事だ、大事だ』と言っているだけで、私どもにとっては、国民にとっても、民主党にとっても、大事なものとは思っていないし、だからこそ参院、多数があったから否決したと。ということを冷静に考えていただければ、お分かりと思います。それからもう一つ。前にも申し上げましたけれども、総理大臣はじめ国務大臣はぜんぶ本会議に出席していますか。あなた、してる(と思う)? 返事(を)。してないでしょ。してないでしょ。すると総理や国務大臣は議員であって本会議に出席しなくても、何もあなた方は批判しないで、野党の私だと批判するの?。あの人らよりよっぽど俺(おれ)、忙しいよ。そういう官尊民卑で体制的な発言というのは、ボクはちょっとマスコミとしてはいかがと思いますよ。批判するなら、両方、きちっと批判しなきゃ。大臣だから忙しいなんて、そんな与党・政府の言うことを真に受けて、あなた言っているわけではないでしょ。大臣ならいいの?。出なくて。そこをきちんとダメだと言うのだったら、そこもビシッと言ってもらわないと。マスコミは。そうでしょ。総理も国務大臣も呼ばれた委員会しか出ていないでしょうが、普段、ほとんど。私は国務大臣の時も本会議に出た。出たけれども、大多数の今、現状でも、今まででも出ていないでしょ。呼ばれた時だけでしょ。出るの。それをまったく批判されないっていうのは、私にはさっぱり理解できない。それで私が一生懸命、大阪の知事選挙の前々からの日程を、それは大衆との約束だよ、いわば。選挙っちゅうのは。だから、その意味で、それこそ国民のために大事な大事な法案で、私の1票もまた大きな意味を持つんだという意味で、私自身がこれは必要だと判断した場合には、それを優先して出席することになるでしょうし、今のような理由と経過でございますた。このような経過でございます」

 −−民主党では禁足が出ていた。手続き上、問題はなかったか

 「私は党首として、さっき言ったように、自分がやるべき仕事、行動のプライオリティーを、優先順位を自分自身できちんと判断してやっていります。ですから、私が選挙応援に入ったり、あるいは地方を行脚したりするのを、どこかに届け出てやんなきゃならないというたぐいの話ではないと思っておりまして、私には私の役目がある。それを私自身が判断して行動しているということでございます。ただ本会議うんぬんの件を言えば、さっき言ったように、国務大臣、政府のお偉いさんだから結構でございますよ、野党の党首だからけしからんですよ、という論理はどう考えても、マスコミがそれを言うとしたらおかしいと思います」

 −−本会議の関係で鳩山由起夫幹事長が「(小沢氏の途中退席の)お詫び」をしたが。議会制民主主義での国会議員の務めは。どういう優先順位の判断か

 「鳩山幹事長が何をいったか、それはわかりません。鳩山幹事長の話については、鳩山さんに聞いてください。それから、あまりに初歩的で答えにくいが、さっき言ったように、党首は党首としての務めがある。ね。そうでしょ。ワン・オブ・ゼムの議員として出席しなければならない、どうしても出席しなければいけないこともある。しかしそれ以上に自分が党首としての役目としてやらなければならないこともある。分かるでしょ、当然。あんた、分からない?。当然でしょ。だって、党首というのは、そういう、いろんな、もろもろの、最終的には政権を目指してその役割を担うのが党首でしょ。ですから、もう必然的にその優先順位というのは、その役割に応じた優先順位というのがあると思いますよ。国民のみなさん、まったく理解してくれていると思いますよ。それを何か、よくそんな質問をされているのは、よくボクはわからないんだけどね。当然だと思いますし、何回も言うけど、何であんた方は総理大臣や国務大臣のこと言わないの?。そんなに権力におもねっちゃだめだよ。マスコミは。野党のボクのことだけわーわー言って、何で国務大臣や総理のことをいわないの?。あの人らよりボクの方が忙しいよ、はるかに。役割も大きいし。そうでしょ。何だかよく、ボクには分かりません。ただボクは、15、6年間、ぼくは当選してから1回も本会議を休んだことはなかった。その後、日米交渉やらいろんなそれぞれの役割に就いて、そしてその本会議に出るということと、役割の仕事の兼ね合いの中で、自分なりに優先順位をつけてきた。それはだから、そうでしょ、与党の人たちだってそうでしょ。国務大臣や総理大臣もそんなに忙しいと思わないけれど、私は。だけどこっちが大事だ、あっちの方が大事だと言って、理由を聞けばそういうことじゃないの?。そうでしょ。国務があるからっつーんじゃないの? 理由聞けば。そうじゃないの?」

 −−禁足をかけるほどの時は国務大臣も出ている

 「禁足をかけるとか、かけないとかっていったって、それは党内的、国会運営の話でしょ」

 −−重要な法案だから、禁足をかけたのでは

 「法案?。法案としてボクは重要だと思っていませんよ。重要なら賛成するよ。国民にとって何も必要ないとボクは思っています」

 −−賛成、反対の意思表示もあるだろうし、(衆院再議決の必要な)3分の2のラインも動く

 「動くったって、(結果は)決まっているじゃないの、議席が。そうじゃないの?。決まっているでしょ、議席数は。さっぱりよく分からないな。分かるあなた?」

 −−渡辺恒雄(読売新聞グループ本社代表取締役会長)です(外国人記者)

 「ははは。渡辺恒雄?」

 −−(渡辺恒雄氏)の、プロパガンダです

 「あっはっはっ。はい、ありがとう!」

(以下略)

(16日、産経新聞)

本当は、今夜はこのブログでは「中宏池会(旧宮沢派/古賀・谷垣派)合流」についてお伝えするつもりだったが、テレビニュースを見て、あまりにも民主党の小沢一郎代表に腹が立ったので、この件について書かせていただく。

今日(16日)開催された民主党の党大会後の記者会見で、小沢氏は、11日(金)の新テロ法採決棄権について、大胆にも、「陳謝」どころか「開き直り」の姿勢を示してみせた。

「党首は党首としての務めがある。自分なりに優先順位を判断して活動している」
「数合わせでの本会議で、結果は目に見えていた。内外の批判があるというが、よく理解できない。国民は理解していると思う」

と語り、衆院本会議での採決よりも大阪府知事選の応援を優先した自分自身を“擁護”した。

さらに、
「首相や大臣は全部(の本会議に)出席していないのに批判せず、野党党首のことを批判するのはおかしい。首相や大臣より、僕の方が忙しい」

と、堂々と開き直った。

ここにあえて書くまでもないが、総理大臣や国務大臣は、衆院本会議に出れない場合は、「will not」(出ない)のではなく、 「can not」(出れない)なのであり、その時間は省務や閣務に当たっているのである。
どこかの公園で暇つぶしをしているのでもなければ、一流レストランで昼食を食べているわけでもない。
自分自身を総理大臣や国務大臣と比較して見せるなど、見当違いも甚だしい。まったくもってケシカラン。

さらに、「新テロ法は国民にとっても、民主党にとっても重要な法案ではない」とまで述べたのには、非常に驚いた。
同党の菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長ら、基本的に民主党議員のほぼ全員は、その「重要でない法案」の採決に参加したのであり、菅氏や鳩山氏は「重要でない法案の議決に参加したバカな人たち」とでも言いたいのだろうか?
第一、「重要でないから棄権する」というのでは、「賛成しても構わない」ということをも意味するのだ。
みんながみんな「勝負が決まっているから棄権する」というのでは、本会議場で誰も新テロ法案に反対することなく、出席議員全員一致で可決・成立ということになる。たとえそれでも、小沢氏は「それでよかった」と開き直るつもりなのだろうか?

自民党の伊吹文明幹事長は16日、京都市内の会合で「国政に携わる者は、衆参のねじれた難しい政局でも、国民に安心と安全を保証するため火の玉になるべきだ」と小沢氏の欠席を批判した。
まったくもってその通りだと思う。一つの法案に対して真剣な姿勢を示せない政治家は、一つの国に対しても真剣な姿勢を示すことなどできない。

どこかの「姫」や、どこかの「プロゴルファーの父親」を見ているとつくづく痛感するのであるが、民主党の議員は、政治家という以前に、人間として異常性がある人が多いような気がしてならない。
しかし考えてみれば、それもそのはずである。政党の党首からして「僕は総理より忙しい。総理より役割が大きい」などというトンチンカン発言をしているのだから。

可能であるならば、ぜひ一度小沢氏に直接インタビューしてみたい。たとえ小沢氏をインタビュー途中で怒らせ、帰らせることになってもよい。どうしても小沢氏に一言申さねばならぬ。
小沢氏の高慢ちきで高飛車で、国民をバカにしたようなやり取りは、こちらが一方的に聞いているだけではフラストレーションが溜まるだけだ。こちら側から、小沢氏に対して、直接猛反論する機会がほしい。
小沢氏は虚業の政治家である。そして日本一品性下劣な政治屋であり、国民に対する詐欺師、ペテン師である。

日テレNEWS24

※日本テレビのウェブサイトをリンクするのは本意ではないが、小沢氏の記者に対する「高慢ちきな態度」を映しているのは、見当たる限りこのページだけだったのでリンクする。

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2008年01月15日

サボり魔・小沢一郎の「昼食後は動けない」という言い訳

何のために生きるか。誰のために生きるか。嘘だけはつきたくない。他人にも、自分にも。

<小沢民主代表>臨時国会最終日の本会議も欠席 「所用」で
 民主党の小沢一郎代表は、臨時国会最終日の15日の衆院本会議を欠席した。本会議の直前に開かれた党の代議士会も欠席した。党役員室は「所用のため」と説明している。

 小沢氏は新テロ対策特別措置法が再可決された11日の衆院本会議採決も退席し、大阪府知事選の応援に向かっている。15日、本会議後にあった党役員会と常任幹事会には出席した。【渡辺創】

(15日、毎日新聞)

14年ぶりの“越年国会”となった臨時国会は、きょう15日(火)に閉会し、128日間の「ねじれ国会 第1ステージ」を終了した。
民主党は13の法案を提出したが、結局成立できたのは1本のみ。それも、与野党間を超えての緊急対策が必要な「改正被災者生活再建支援法」のみであった。

ところで、今月11日(金)の新テロ対策特措法採決を「棄権」した、民主党の小沢一郎代表。
特別国会最終日となる今日の本会議にも、姿を現すことはなかった。
しかし、本会議後に民主党本部で行われた党役員会と常任幹事会には出席。小沢氏は、最後の最後まで、理解不能な行動を続けた。

たしかに、小沢氏は持病の心臓を抱えているのであり、医師から「昼食を取った後しばらくは静養するよう」言われているという。
もちろん、心臓病を抱えている人間にも、代議士として国政に参加する権利はある。そのこと自体は問題ではない。

しかし、何とも興味深いことに、小沢氏は、先日7日(月)放送された『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)というお昼のワイドショー番組にスタジオ生出演しているのである。
小沢氏は、この番組の12時台に出演した。
――昼食を食べた後は動いてはならなかったのではないか?
それとも、この日はまだ昼食を食べていなかったのか?

「昼食摂取後しばらくは動かないように」と言われているという小沢氏だが、お昼のワイドショー出演は例外的なのだろうか?
これでは、小沢氏が持病を理由に本会議に出席していないのは、完全な「仮病」「サボリ」であると批判されても、致し方ないだろう。

第一、昼食を食べた後動いてはいけないと医者から言われているのであれば、国会本会議の時間に合わせて、自身の昼食時間をずらすべきである。
13時00分開会の本会議に備えて、10時頃に早めの昼食を取るとか、15時頃に遅めの昼食を取るとか、自分の食事時間を適切に移動させて当然だ。
それに、例えば一般サラリーマンのごとく、「ウイダー・イン・ゼリー」を食べてみてはどうか。あれは「10秒チャージ」と称される、立派な栄養食品である。忙しいサラリーマンたちは、忙しい時期には「ウイダー・イン・ゼリー」とか「カロリーメイト」で凌いでいるのである。「生活が第一」をスローガンにする政党の党首ならば、一般人(サラリーマン)の食生活を見習ってみてはどうだ。

もっとも、こういう発想をすることは小沢氏には無理なのかもしれない。
小沢氏にとっては、「昼食」といえば、都内の一流ホテルでのフルコースや、高級料亭での食事を指すのであろう。
政治家・小沢一郎は、自分のために生き、自分のために昼食を食べ、自分のために本会議をサボる政治家である。そのことは明らかだ。

岩手出身の自称「口下手」男、小沢一郎に告ぐ。
最も恥ずかしいのは、嘘を付いているときではなく、嘘がバレたときだ。仮病で本会議をサボる彼のことを、私は「政界の不登校児」と呼んでみようと思う。

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タグ:民主党 小沢
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2008年01月12日

新テロ対策特措法ようやく成立 でも…消えた小沢代表

この期に及んで「途中退席」「棄権」。野党第一党党首の脳みその中は、一体どうなっているのか。

民主・小沢代表、新テロ対策特措法の投票直前に本会議場を退席 与野党から批判噴出

 今国会最大の焦点である新テロ対策特措法は11日、衆議院本会議で与党の3分の2以上の賛成で再可決され、成立した。

 民主党の小沢代表は、大阪府知事選の応援を理由に投票直前に本会議場を退席し、与野党から批判が噴出した。

 町村官房長官は「民主党の一つの席が大きく空いていた。(今回のように本当に重要な)本会議に来られないというのは、国会議員としての最低限の責務を果たしておられないのではないかと」と述べた。

 安倍前首相は「一番大事な日に棄権された。本当は賛成なんじゃないかという人もいる」と述べた。

 共産党・志位委員長は「国会議員として許されない、無責任な行動だと思いますね。はっきり言って驚きました」と述べた。

 野党との協調を気に掛ける福田首相は「小沢代表のご都合があったわけでしょう。わたしどもからとやかく言えません」と述べた。

 当の小沢代表は、知事選の応援に入った大阪では退席に関する質問に一切答えなかったが、民主党内からも常識がない」との批判が出ており、小沢代表本人が釈明する必要が出てくる可能性もある。

(12日、FNN-NEWS.COM)

驚いたのは、何も、共産党の志位和夫委員長だけではない。私も驚いた。
昨日(11日)、衆議院本会議で“3分の2ルール”が適用され、新テロ対策特措法がようやく成立した。これにより、日本は再び「テロとの戦い」の仲間にカムバックすることが出来る。

民主党は、当初は、法案を「継続審議」の形にし、再議決する与党を“強暴者”と位置付ける戦術を取ろうとしていたが、共産党など他の野党から「それでは筋が違う」とのもう批判を浴び、結局、党として「否決」するという判断に落ち着いた。
ところが、昨日の採決の場には、ある人の姿がなかった。民主党の小沢一郎代表である。

民主党の鳩山由紀夫幹事長は、「大阪府知事選の応援演説に向かうため、小沢代表は途中退席した」と説明したが、町村信孝官房長官や安倍晋三前首相が話していた通り、新テロ対策特措法という、非常に重要な意味合いを持った法案に「NO」の意思表示をしないというのは、野党第一党の党首の取るべき態度として、大変無責任ではないか。
本会議場では、採決の際に、与党議員から「小沢がいないぞ」「小沢はどうした」との怒声が上がった。本当に、小沢氏の「途中退席・棄権」という行動は理解しがたい。

昨夜(11日)の『FNN ニュースJAPAN』(フジテレビ)では、和田圭解説委員が「民主党は政策協議よりも政局を優先しすぎている」と指摘していたが、まったくその通りだと思う。
国会議員は、国会(本会議)に出席するからこそ国会議員なのである。

いつもは「持病の心臓病」との理由で本会議を欠席ばかりしている小沢氏。そして昨日は、「選挙の応援演説のため」に本会議を欠席した。一体、どのような場合になったら、小沢氏は本会議に出席してくれるのだろう。
このままでは、いかなる重要法案が採決される際にも欠席するのではないか。そしてそれが「当たり前」になってしまうだろう。

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2008年01月07日

日本でサミットのある年には“解散総選挙”あり!?

7月のサミットまでは政権を維持したい福田首相。対する民主党は、「3分の2ルール」が適用された場合にも、首相に対する問責決議案を提出しない方針を固めた。

<国会再開>与野党ともハプニング解散回避が本音

 越年となった臨時国会は7日、活動を再開した。焦点の新テロ対策特措法案について政府・与党は遅くとも12日に衆院で再可決して法案を成立させる方針で、今国会は最後のヤマ場を迎える。ただ、衆院のハプニング解散を避けるのが双方の本音だけに、与野党とも緊張緩和を意識している様子がありあり。緊迫感はもうひとつだ。

 7日、国会内で民主党の山岡賢次国対委員長と会談した自民党の大島理森国対委員長は「今年は(衆院)選挙という話もある」としながらも「できるだけ話し合いを大事にしていきたい」と低姿勢だった。

 臨時国会の会期が大幅延長され与党が新テロ対策特措法案の衆院再可決方針を固めた先月中旬の時点で、与野党には衆院解散に波及するのではないか、との見方もあった。

 しかし、福田康夫首相が薬害肝炎被害者の一律救済法案の議員立法を決断するなどイメージばん回に動いた。同時に7月の北海道洞爺湖サミット前の衆院解散を否定したことで、野党側の強硬論は後退。民主党は首相問責決議案の参院への提出を見送る方針を固めた。同党はもともと、新テロ法案が争点となる解散は望んでいない。小沢一郎代表は7日のテレビ番組で「(解散に追い込むのは)特別にテクニックをろうしてもできない」と述べ、当面は情勢を見極める考えを示した。参院で法案を否決しないまま衆院で与党に再可決させる案が浮上しているのも、緊張緩和を意識したものだ。

 一方で、自民党も租税特措法改正案を次期国会で月内に衆院通過させることを早々に断念した。薬害肝炎問題で巻き返しを図ったとはいえ、依然として内閣支持率の低下で、解散には踏み切れない状況。民主党を刺激することは得策でないと判断している。

 ただ、与野党とも会期末の波乱要因とみるのが、防衛省汚職の展開。8日には参院外交防衛委員会で社団法人「日米平和・文化交流協会」の秋山直紀専務理事の参考人招致がある。局面が変われば、民主党内に強硬論が再浮上する可能性もある。【田中成之】

(7日、毎日新聞)

解散総選挙は、いつ実施されるのか。
今年1年間を通じて、永田町における最大の“噂のタネ”となりそうなこの話題だが、自民・民主、いずれの党にとっても、春先ごろの“ハプニング解散”は回避したいのが本音のようだ。
その理由というのは、自民党としては、今この流れで解散総選挙が実施されても、議席が大幅に減ってしまうという懸念があるからであり、民主党としては、いまだ公認候補を擁立できていない小選挙区が多数存在するからである。

自民・公明の与党は、早々に「新テロ対策特別措置法案」を可決、成立させたい構えだ。
参議院で同法案が否決された場合には、与党は、衆議院で「3分の2ルール」(※参議院である法案が否決された場合、衆議院で3分の2以上の再可決があった場合、その法案は成立するというもの)を適用する姿勢を示している。
当初、民主党など野党は、与党側が「3分の2ルール」を適用した場合には、福田康夫首相に対する問責決議案を参議院で提出する意向と見られていたが、最新の取材では、民主党は、仮に与党が衆院で再議決して同法案を成立させても、問責決議案は提出しない意向であることが明らかとなった。
これにより、福田首相に対する問責決議案の提出は当分実施されないことになり、民主党など野党は、1月以降の予算審議において、与党側と徹底抗戦する構えである。

自民・民主両党は、きょう7日が、新年における仕事始めの日であり、新年第1回目の自民党総務会も、今日開かれた。
自民党総務会は、今月17日(木)の党大会で採択する平成20年の党運動方針『新たなる決意、さらなる挑戦』を了承。
昨年夏の参院選惨敗の反省から、今年を党再生元年と位置づけ「立党以来最大の危機を克服する」との決意を打ち出した。
また、「党のすべての力を使い国民の“不安”を“安心”に変える」と強調した。

テレビ東京の福田裕昭政治部長は、「“解散はいつか”と言っているうちに、年を越してしまう可能性もある」と指摘している。
今年7月には北海道・洞爺湖サミットを控える日本だが、過去4回の日本でサミットが開かれた年には、必ず、解散総選挙が実施された。
「サミットのある年に解散総選挙」という法則は、今回も発動するのかどうか。
議員時代から「外交」を得意分野とする福田首相にとっては、洞爺湖サミットで自身の政権支持率を浮揚させたいという狙いがある。よって福田首相としては、少なくとも洞爺湖サミットまでは政権を持続させたい意向だ。
自民・民主両党にとって、政策的にも政局的にも“譲れない”年となるであろう2008年。
「解散はいつか」という腹の探り合いによる神経戦に加えて、「自民・民主どちらに政権担当能力があるのか」をテーマとした戦いの火ぶたが、気って落とされた。

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2007年12月25日

「日本版NSC」設置断念に思う… まだまだ日本は「国防軽視」?

政権が変わり、政策が変わる。残念に思う点も少なくない。

<日本版NSC>政府が設置断念 提出法案も廃案へ

 政府は24日、首相官邸で安全保障会議を開き、官邸の司令塔機能強化を目指した国家安全保障会議(NSC)の設置を断念することを決めた。4月に国会に提出されたNSC設置法案は継続審議の手続きをとらず、廃案にする。福田康夫首相は会議で、官房長官、外相、防衛相がより緊密に政策調整を行うことで官邸の機能の強化を図るよう指示した。

 会議後、首相は記者団に「NSCのような機能が官邸にないわけではない。内閣危機管理監など今ある機能を強化するという考えもある」と語り、新たな組織は必要ないとの考えを示した。

 日本版NSCは、06年秋に安倍晋三前首相が就任した際に掲げた目玉公約。安保会議を改編し、首相を議長とする少人数の閣僚によるNSCを設置し、その下に専任スタッフからなる事務局を置く構想で、08年度予算編成でも概算要求されていた。

 しかし、安倍内閣で法案を作成した際、メンバーとなる閣僚の選定や首相補佐官(安全保障担当)の役割を巡って政府内の調整が難航。自民党内でも不要論が強く、法案了承手続きが紛糾した経緯があり、法案は国会で一度も審議されていない。福田首相も就任前から構想に慎重とみられていた。【古本陽荘】

(25日、毎日新聞)

難点が多々あることを承知の上で、私はかねてより「日本版NSC」が設置されることに期待を寄せていた。
ジャーナリストらが言うまでもなく、日本の政府に今、最も必要とされているのは高度なインテリジェンス能力である。

安全保障担当の首相補佐官を中心とした「日本版NSC」により、日本という国が今後歩んでいくべき安全保障体制のあり方、国際社会における日本の防衛力(軍事力)のあり方が真剣に討議されることは、21世紀の日本にとって必要なことだったと思う。

それが今回、福田康夫首相の“政治判断”によって、残念ながら「日本版NSC」の設置は断念されることになった。
従来からインテリジェンス政策を訴えてきた町村信孝官房長官としても、「日本版NSC」設置断念は、本意ではないだろう。

このニュースに合わせて、ということではないだろうが、今朝の毎日新聞朝刊の社説には「防衛省 損をしたのは一体だれか」という、古賀攻同紙論説委員による社説が掲載された。
大変的を射た社説だと思ったので、以下引用する。

社説:視点07・どげんかせんと 防衛省 論説委員・古賀攻
 ◇損をしたのは一体だれか


 防衛庁の省昇格構想は、池田内閣末期の1964年6月にさかのぼる。当時、政府は関係法案を閣議決定したものの、国会には提出せず、構想は長くお蔵入りとなってきた。

 以来43年。今年1月9日に、「庁」はようやく「省」になった。内閣府の外局という格下扱いに別れを告げ、一人前の役所に脱皮するはずだったが、防衛省は記念すべき1年目を自ら不祥事まみれにしてしまった。

 イージス艦のデータ流出。海自から米軍への「油転用疑惑」にかかわる給油量の隠ぺい。航海日誌の破棄。そして異例の越年捜査が続いている守屋武昌・前防衛事務次官の汚職は、自衛隊員27万人を擁する巨大組織に致命的な傷を負わせた。

 大臣もくるくる代わった。晴れて初代の防衛大臣に就任した久間章生氏は原爆投下への「しょうがない」発言でクビ。現在の石破茂防衛相は省発足後、早くも4人目である。

 上から下まで、その広がりと深さにおいて、防衛省は07年不祥事番付のチャンピオンと呼んでも過言ではないだろう。

 ただ、こんな状態を嘆いてばかりはいられない。

 防衛省は日本の安全保障をつかさどる組織だ。外部の脅威から国家、国民を守ることのみならず、自然災害時の緊急出動から、国際平和活動への取り組みまで、自衛隊の「力」なくしては対処できない。

 逆に言えば、防衛省・自衛隊の規律が緩み、腐敗が進行すれば、組織の力は低下し、その分だけ私たちの安全は脅かされる。毎年4兆8000億円もの税金をつぎ込んで、私たちは安全という国家サービスを受けているのであり、それが期待できるレベルに達しないと最終的に損をするのは国民なのだ。

 社会保障が年金や医療という形である程度実感できるのに対し、安全保障は目の前に危機がなければ、空気のようにとらえどころがない。このため、自衛隊を統制すべき国会にあって、利権に敏感な国防族はいても、安全保障に精通する専門的な議員はなかなか育たない。

 石破氏は自著「国防」で、政治家の実態として、農道を一本作るのにどれくらいの予算が必要かは知っていても、はるかに高価な武器については知らないのが当たり前になっている、と書いている。兵器オタクと揶揄(やゆ)されがちな石破氏の指摘だが、政治家が漫然と防衛予算を扱っていいはずがない。

 前次官の暴走を許した原因は、とどのつまり、政治家による統制力の乏しさに行き着く。

(25日、毎日新聞)

先日放送されていた、TBSテレビにおけるみのもんた氏司会の国会議員討論番組では、みの氏が「ミサイル実験をやる国防費があるなら、その分を社会保障にまわせ」といったような発言をしていた。
反面、昨日の『オジサンズイレブン』(日本テレビ)という番組では、元TBSアナウンサーの鈴木史朗氏が「『日本版NSC』の設置に期待していたが…」と述べていた。

社会保障も安全保障もどちらも大事であることは言うまでもないが、私は、まだまだ「国防軽視」の観点が、広い範囲の国民に根付いているような気がしてならない。
たしかに戦後は、けっして「軍縮」の時代ではなかった。そういうことでいえば、戦後日本は「軍拡」の時代であったともいえよう。

しかし、有事の事態を――首都直下型地震と同様に――、ほとんど「日常外の事態」だと特別視しているというのは、いかがなものだろう。
テロリズムが日本にやって来ないという保証など、どこにもない。
それどころか、経済大国でありアジア最大の先進国である日本が、テロリストたちの標的になっていることは、今や疑いようもないではないか。

「薬害C型肝炎患者、一律救済」という判断は、きっと福田首相でなければ決断されなかったことだろう。
今回は、福田康夫首相が「自民党総裁」という立法府の人間として、「議員立法」による肝炎患者救済を決断した。このこと自体に正面切って反論する人は、皆無に等しいのではないかと思う。

しかし、先日このブログで取り上げたように、安倍前政権での「公約」が現政権下で“立ち消え”になっていくのを目にすると、どうも「時代の後退のようなもの」を感じざるを得ない。
返す返すも、「日本版NSC」設置断念は残念である。


<追記>

ノンフィクション作家の塩田潮さんが『民主党の研究』(平凡社新書)という書籍を出版した。
田村重信さんの『民主党はなぜ、頼りないのか』(成甲書房)以来の本格的な“民主党研究”本である。
先週ぐらいには、ある雑誌で「民主党 衰退論」という特集が組まれていたが、やはり、正常な言論人としては、民主党の抱え持つ“不整合性”に触れずにはおけないということなのか。
これまで民主党を批判してきた人間の立場からすると、自分の意見が「多数意見」になることは、可愛がってきた教え子がテレビデビューして一躍大人気になるような、ある種の嬉しさと同時に、ある種の淋しさ、哀しさを感じる。


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2007年12月21日

上川陽子・少子化担当相、ダウン…

上川少子化相、体調不良で宮中午餐を欠席

 上川陽子少子化担当相(54)は21日、体調不良のため、閣議後の記者会見を取りやめ、皇居での閣僚宮中午餐(ごさん)を欠席した。上川氏周辺は「風邪による腹痛」と説明している。

 上川氏は同日午前の閣議の最中に体調不良を訴え、引き続き開かれた犯罪対策閣僚会議を前に退室。一度は会議に戻ったが、その後の日程をキャンセルし、東京・赤坂の衆院議員宿舎で休息を取っているという。

(21日、産経新聞)

上川陽子少子化担当相の所属する派閥は、自民党古賀派。
昨日の総会で、来年4月8日のパーティーで谷垣派と合流すること(=「中宏池会構想」実現)を決定した派閥だ。

「政治家」の「体調不調」ということでいえば、何と言っても今年9月の安倍晋三前首相辞任である。
その他にも、今年10月には高村正彦外相が、体調不良のために都内の病院に入院したりしている。

閣僚であることは、心身ともに相当にハードなことなのだろう。
数多く降りかかって来る災難。そして、途中で仕事を放棄できないという強圧的なプレッシャー。
――考えれば、私たち(?)一般国民も同様ではないか。
閣僚には閣僚の、サラリーマンにはサラリーマンの、役人には役人の苦難があり、どの苦難が「一番重い」「一番軽い」などと言えたものでもない。

年越しのその瞬間をインフルエンザや体調不良で迎えるのは、あまり喜ばしい事態ではないだろう。
体調管理に万全はない。人間、風邪を引くときは風邪を引くし、高熱を出すときは高熱を出す。「体調不良」は仕方のないことだ。

今年もあと1週間と数日で終わりを迎えるが、国会、特に参院は「正月返上」の日々を継続する。
体調不良に悩む人たちが、私の周囲で増えている。私はまったくもって健康体。なんだか寂しいような、でも、本来はありがたいような。

来週のテレビ東京・夕方ニュース番組『速ホゥ!』は、「壊」をテーマにスペシャル版を放送するという。
年が変わると、何かいいことが起こりそう。今年の嫌なことは全部、水に流せそう。
くれぐれもお体を「壊」さないよう、お気を付けて。

(いつにも増してつまらないエントリとなってしまって、申し訳ない…)

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2007年12月20日

久間元防衛相から守屋氏への“クリスマス・プレゼント”

クリスマスを前に、自民党の各派閥では総会が開かれ、久間元防衛相の口からは「皮肉」が飛び出した。

「この2人なら大丈夫?」久間氏、守屋氏に皮肉

 心臓疾患で療養していた久間章生元防衛相が20日、約1カ月半ぶりに所属する自民党津島派総会に出席した。

前防衛事務次官の守屋武昌容疑者が証人喚問で防衛専門商社『山田洋行』元専務の宮崎元伸容疑者との宴席に久間氏と額賀福志郎財務相と同席したと証言したことについて、久間氏は「守屋氏は4年半も次官をやっていて思いだすのは私たち2人だけなのか。この2人ならば名前を挙げても大丈夫だと思ったのだろうか」と皮肉った。

(20日、産経新聞)

きょう、心臓の手術を終え、自民党・久間章生元防衛相が永田町にカムバックした。
1か月半ぶりに出席した津島派の総会では、収賄事件で逮捕された守屋武昌前防衛事務次官を皮肉る形で、自身の“潔白”を主張した。
久間氏から守屋氏へ、「皮肉」というクリスマス・プレゼントが贈呈された。在任期間中は多大な接待を受けた守屋氏だが、このプレゼントはそんなに嬉しくないプレゼントだろうか。

さて、その久間氏の所属する津島派であるが、昨日、新たに島尻安伊子参院議員が入会した。
今年4月の参院沖縄補選で、野党系候補を破り、初当選を果たした女性である。

<自民党津島派>島尻安伊子氏が入会、計68人に

 自民党津島派は19日の運営幹事会で、4月の参院沖縄補選で当選した島尻安伊子氏の入会を了承した。

 同派所属議員は衆院46人、参院22人の計68人となった。

(20日、毎日新聞)

津島派のほかにも、今日は古賀派で総会が開かれ、「中宏池会」構想の実現への方針が確認された。
合流の時期などについては古賀誠会長(党選対委員長)に一任するということも決定されたが、今後、古賀派内で「親古賀」「反古賀」の色付けが明確になっていくことだろう。

古賀、谷垣両派が合流了承=4月8日に合同パーティー開催へ−自民

 自民党古賀派は20日昼の総会で谷垣派との合流方針を了承した。合流の時期など今後の運びについては古賀誠会長に一任した。

 来月15日の臨時国会閉幕直後にも谷垣禎一谷垣派会長と会談し、両派は合流で正式合意する見通しだ。

 来年4月8日に両派合同での政治資金集めパーティーを開催する方向で調整している。

(20日、時事通信)

いよいよ年の瀬を迎える永田町。
石原伸晃前政調会長は「正月返上で職務に当たる」と意気込んでいるが、その1月に福田康夫首相の「内閣改造」があるのか、ないのか。

私は、可能性は大いに残されていると思う。森喜朗元首相が指摘した通り、現内閣は、安倍晋三前内閣をほとんどそのまま踏襲したものであり、“福田さんの内閣”というものではない。
先日のTBSテレビ番組への出演でも、福田首相は、来年1月に内閣改造に踏み切ることについて、「前向き」とも取れるような、含みを残した発言をしている。

今年の1月、防衛庁から「省」に昇格した防衛省。
そこから生まれた巨大な収賄事件と、前事務次官への過大な接待の事実。
防衛相は久間氏→小池百合子氏→高村正彦氏(現外相)→石破茂氏と変化していった。

防衛相だけではない。
農林水産大臣も、松岡利勝氏の自殺に始まり、赤城徳彦氏の「ばんそうこう」騒動、遠藤武彦氏の「7日辞任」、若林正俊氏の「再々々登板」など、色々な人物が現れては、政局の舞台から去っていった。

そして、まさかの安倍晋三首相(当時)電撃辞任。
TBS『報道特集』などの取材に対し、病気の症状を克明に語りだした安倍前首相だが、国民・有権者の間の多くは、今なお“なぜ安倍さんは辞めたのか?”という問いに対する答えを見出せていない。

思えば今年も色々あった。
永田町の人物たちも、華麗で劇的なショーをめまぐるしく魅せてくれた。
それが国民にとって有益だったのか損益だったのかは、この際、問題ではない。
そこに残されたのは、謎と不気味と未知。
「ねじれ国会」が続く限り、「大連立」構想の噂も、解散総選挙の噂も消えはしない。

永田町ドラマは、来年以降もまだまだ続く。
もっとも、今年の“永田町劇場”は、まだ幕を閉じたわけではない。



<追記>

★NHK大河ドラマ 2009年『天地人』主演キャスト決定

 再来年(2009年)のNHK大河ドラマは、直江兼続を主人公とした『天地人』に決定しているが、今朝、この兼続役の主演キャストが内定した。
 なんと、今回兼続を演じることになったのは、俳優の妻夫木聡さん。映画『ウォーターボーイズ』でデビューし、三島由紀夫原作の映画『春の雪』でも、主人公・松枝清顕を好演した。

 後出しジャンケンになってしまって悪いが、私は5日前ぐらいから、兼続役は妻夫木くんになるのではないかと、勝手に予想していた。この度、私の予想が当たり、実に嬉しい限りであり、興奮を覚える。第2次安倍内閣の組閣人事は“17発1中”しかしなかった私だが、こういう勘が当たると、自分でもビックリしてしまう。

 来年の話をすると鬼が笑うという。再来年の話をしたら、誰が笑うのだろうか。
 ――再来年の話をする前に、年賀状の準備をしなくては。


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2007年12月15日

あの仕掛人が語る「大連立」構想の舞台裏


昨日(14日)の『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京)で、「独占 仕掛人は語る 大連立は再び…」と題した独自ニュースが報じられ、先頃の“大連立構想”の舞台裏が明らかとなった。

今回、“大連立”の舞台裏を証言したのは、中曽根康弘元首相と、森喜朗元首相。
両者は、まだまだ“大連立”をあきらめていないようだ。

以下、昨日の放送分をノーカットで掲載する。



「独占 仕掛人は語る 大連立は再び…」

 動画はこちら

 先月2日の党首会談で、一気に浮上した大連立構想。そのなかで、政権内の閣僚の数を自民10、民主6、公明1とし、さらには小沢代表の副総理就任までもが話し合われた。

 仕掛け人は、読売新聞の渡辺恒雄氏。盟友・中曽根元総理とともに大連立を強く勧める人物だ。そして、福田総理と小沢代表の間でシナリオを描いたもうひとりの人物・森元総理。3氏はまだ大連立をあきらめてはいない。


森 元総理

 「自民党が出してくる法案は民主党が反対。民主党が出してくるのは自民党が反対。誰が困るんですか? そうでしょう、国民の生活が困るんでしょう。
 だからそういうことをやってちゃいかんのじゃないかと。何か知恵を出しなさいと。そういうことで福田さんと小沢さんが話したんでしょう。私は立派だと思いますよ。それを“密室”だとかなんだとかいうのはね、マスコミが言うんですよ、言いにくいけど。
 “できれば将来連立が出来ればいいね”と、そういう思いを両党首が持ちながら、政策協調をしていこう――ということだったんじゃないですか」


 しかし、小沢氏は民主党内の反対にあい、「大連立」は頓挫。世論の評判もかんばしくなかった。


森 元総理

 「幹事長を始めとして、側近も何もかも全部反対でしょ。かわいそうに。それでじゃあ小沢が“分かった”と。“じゃあ俺、辞める”と。そうしたら“辞めるな”でしょう?
 これはおかしな話。“じゃあ辞めない”というのも、これもまた滑稽な話。」


 89歳の長老・中曽根元総理も、また、ねじれ解消には大連立しかないと持論を吐く。


中曽根元総理

 「いやあ、私は思ってるよりは何にも知らないけどね。小沢君や福田君に対してね、直接話して工作するということをナベツネさんと相談してやったということはないんですよ。
 それ(大連立構想)は、ナベツネさん独自の考えでおやりになったことだと思います。」


記者

「――先生はそれを精神的に支えてたって感じですか?」


中曽根 元総理

 「いやあ、ナベツネさんとは、やっぱり“土俵に上げるような体系を作らなければ、この国は持たない”と。“あと6年間はねじれた状態が続くんだ”と。だから国が持たないんだと。だからそれを克服するだけの2大政党の体系を作っていくのは責任だと、ナベツネさんとは一致しておった。

 いずれにせよ、大連立やらそういう大協調関係が出来るというのは次の解散総選挙後だろうと、そう見ておる。じゃあ解散総選挙がいつかといわれたら、やっぱりこれは北海道のサミット後になるだろうと。だから1月解散とか、“4、5月解散”だとか色々言われているけれども、私は7月の北海道サミット以降だと。そういう風に見てますね」


 一方、森氏は選挙前でも「大連立」の動きが再始動する可能性に言及する。


森 元総理

 「総選挙? それは(いつになるか)分かりませんよ。(「大連立」協議は)選挙前しかもしれないし、選挙後かもしれないし。選挙はいつあるかっていわれたら、出来るだけ選挙はやるべきじゃないんですよ。
 衆議院の選挙やって何が変わるんですか? 何も変わらないんですよ」


記者

 「――どう打開しようかという局面打開への働きっていうのはこれから…」


森 元総理

 「そうですよねえ。それかもうガラガラポン(政界再編)でやるか、もう結構色んな動きあるんですよ。(ただし)みなさんご存知ないんで」


 先週、公の場で初めて大連立への関与を認めた渡辺恒雄氏は、さも、意味ありげな言葉を吐き出した。


渡辺恒雄 読売新聞 主筆

 「今後の展開の邪魔になるので今は書かないが、しかしいずれか、絶対に(手記で)書いてやろうと思ってる」



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2007年12月13日

自民党・山崎派に“プチバブル”到来!!

年末の派閥入り。さては、派閥会長からのお年玉が欲しいのかな?

自民党山崎派40人、麻生派18人に

 自民党山崎派の保岡興治事務総長は13日の総会で現在、無所属の坂本哲志衆院議員(熊本3区)が近く自民党入りし、同派入りすることを明らかにした。坂本氏の自民党入りが正式に決まれば、自民党は衆院で306人の勢力となる。石原伸晃前政調会長の派閥入会も正式に承認し、同派は衆院37人、参院3人の計40人となる。

 自民党麻生派は総会で、遠藤宣彦(比例九州)、永岡桂子(比例北関東)両衆院議員の入会を正式に了承した。これで同派は衆院15人、参院3人の計18人となった。

(13日、iza!)

師匠も走る12月。越年延長も決まったこの時期、自民党内では、ちょっとした“派閥バブル”が始まっている。

石原伸晃前政調会長の山崎派(近未来政治研究会)入りは前回ご紹介した通りだが、熊本3区・無所属の坂本哲志衆院議員の「自民党入り&山崎派入り」が内定した。
いわゆる“小泉チルドレン”の中にも、平将明衆院議員や篠田陽介衆院議員など、山崎派に所属する議員は結構多い。

山崎派には明確な“総裁候補”がいないから、会長である山崎拓前副総裁の求心力も、それほど強いということではない。
甘利明経産相は、山崎派に所属している身でありながら、山崎氏がリーダーシップを取ろうとすることに反発することがしばしばある。
小泉政権が終幕した際には、武部勤元幹事長はもともと在籍していた山崎派に復帰したが、幹事長時代は、山崎氏の主張に反発を示すことも多かった。
なんだかこういうことを書くと、山崎氏は自らの派閥の人間にすら“ナメられている”みたいだが、実態を言えば、「山崎派」という傘の下、在籍議員たちは安定した身分を保証されているのだと言えるだろう。

また、「次代の総裁候補」として将来を期待されている石原氏としては、自身の政策・主張が一番目立つ方法は何かということを考えてみた時、「山崎派入り」が最も効果があると判断したのではないだろうか。
つまり、「明確な総裁候補のいない」に加わることにより、自身の発言力をさらに増したいという判断だ。
もちろん、石原氏の主張が山崎派自体の主張に近いということを考慮の上での判断であることは言うまでもない。

麻生派(志帥会)のほうに入会することになった永岡桂子衆院議員というのは、2005年8月に自殺した永岡洋治衆院議員(当時)の奥様である。
この方もれっきとした“小泉チルドレン”で、稲田朋美衆院議員が会長を務める「伝統と創造の会」メンバーでもある。総務委員として、今年度のNHK予算委員会にも出席した。

――どうでもいいことだが、山崎拓氏の名前は「やまさき・たく」と読む。「やまざき」ではない。
以前、TBSのアナウンサーがニュース番組で「やまざき」「やまざき」と名前を読んでいたので、その時には注意のメールを送ってしまった。
そのメールにアナウンサーが目を通したかどうかは分からないが、その後、同じアナウンサーが「山崎拓」を「やまさき・たく」と読んでいたのを見た時には、少し嬉しかった。

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タグ:自民党
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2007年12月12日

古賀誠に嫌われてこそ、真の政治家

党の「公認」をもらえるかどうかなど、限りなくどうでもいいことだと思え!

自民党公認調整が本格化 杉村太蔵議員、公認なしでも北海道1区からの出馬を宣言

 自民党の公認調整が11日から本格化し、「小泉チルドレン」に逆風が吹いている。そんな中、自民党の杉村太蔵議員は11日、公認を得られなくても北海道1区から出馬すると宣言した。

 11日の衆議院本会議閉会後、腕を組みながら、ポツンと1人で歩く自民党の杉村太蔵議員の姿があった。

 注目の発言は、この直後に飛び出した。

 杉村議員は11日午後、「公認するかしないかっていうのは、党の判断ですよ。ただね、選挙に出馬するか、しないかっていうのは、わたしの判断ですよ。わたしは、次期総選挙は、誰が何と言おうと、必ず北海道1区から出馬します。公認したくなかったら...、しなきゃいいじゃないですか」と声を荒らげながら、公認を得られなくても、北海道1区から出馬すると宣言した。

 杉村議員は、この選挙区の公認を「YOSAKOIソーラン祭り」の創設者・長谷川 岳氏と争っている最中で、先週、選考委員による面接を受けたばかりだった。

 2日、面接を受けた杉村議員は「新党大地から出馬する、まったくそういうことは、100%ありません」と話し、一部で取りざたされた鈴木宗男代表の新党大地入りをきっぱりと否定した。

 面接の結果はまだ出ていないが、地元の選考委員の間では、ライバル・長谷川氏を推す声が多いと言われている。

 それを意識してか、11日、杉村議員は「わたしは現職ですよ。現職の強みというのは、財務大臣に会おうと思えば、会えるんです。内閣総理大臣にだって、4人、5人まとまっていけば、直接会って、地元の強い要望を伝えることができるんです」と、現職議員の強みを強調し、地元の反杉村グループに反発する姿勢を示した。

 郵政選挙から2年がたち、杉村議員をはじめ、逆風にさらされる「小泉チルドレン」たち。

 11日、自民党本部では、選挙対策委員会の会合が行われ、野田聖子議員と佐藤 ゆかり議員が公認を争っている岐阜1区などの公認調整の方針を決めた。

 自民党の菅対副委員長は「2人ともすでに支部長になっていますから。横一線という形で、勝てる候補者を選んでいきたい」と述べた。

 これまで、街頭で支部長ジャンパーを着て、自らが公認予定者と訴えてきた佐藤 ゆかり議員。

 佐藤議員は2006年12月、「野田聖子さんの場合には、選挙区がまだ決まっておりません。それが、比例代表なのか、どこかの小選挙区なのか、まったくわかりませんが」と話していた。

 しかし今回、党が2人を「横一線」とし、「勝てる候補を選ぶ」方針に転換したことで、そのアドバンテージはなくなったことになる。

 11日、佐藤議員を直撃すると、「原則はそういうことで決まったなら、そういうことなんじゃないかと思います。(勝てる候補というのがあるが?)次の衆議院選挙、やっぱり自民党が勝たなければいけないと思います」と語った。

 一方、野田議員は「委員会でお決めになることをすべて尊重して、自分は自分でしっかり頑張りたいと思います」と話した。

 また、11日に決めた方針では、比例単独候補を極力少なくするという。

 東京ブロックで、スーパーの店主から比例単独の27位で当選した安井 潤一郎議員は、「比例名簿の上位で選挙をさせていただきますと、わたしは言ってます。有権者の方たちが『安井、もう1回やれ』って、こういう声を上げていただけるかどうかっていうことにもかかわりますけどね」と話した。

 そんな中、片山 さつき議員は「(わたしは)公認と決まっているので、もめておりませんから。自分の以外のことにコメントする話じゃないんじゃないんですかね」と語った。

(11日、FNN-NEWS.COM)

杉村太蔵衆院議員は、実に正論を述べたと思う。
党の公認をもらえるかどうかなど、この国の未来を考えてみた時には、はてしなくどうでもよいことである。
仮に選対委員長の個人的好みで公認候補が決定されるのであれば、「公認候補になれるよう、気に入られようとする」のではなく「むしろ嫌われる」覚悟でこそ、真の政治家たるべき姿だ。

私は、「郵政造反組」に、憎しみにも似た強い怒りを抱き続いている。
私は断じて彼らを許さない。
一度は、時の自民党総裁・小泉純一郎に反発したのにもかかわらず、党執行部が変わるや否や、開き直りの復党。

戻るほうも戻るほうなら、戻したほうも戻したほうだ。
私は国民投票法の制定、教育基本法改正、防衛庁の省昇格などを成し遂げた点において、安倍晋三首相を高く評価しているが、「郵政造反組」を復党させたという点は、どの角度から見ても評価できない。

一度は党を裏切った人間が、我が物顔で復党をする。
「復党」という行為そのものが悪いと言うつもりはないが、郵政民営化に反対していた人間が「私が間違っていました(=郵政民営化賛成に転じます)」と言ったことを忘れるとは、恥知らずも甚だしい。

党の公認をもらえるかもらえないかなど、有権者にとっても、政治家自身にとってもどうでもいいことだ。
自民党の古賀誠選対委員長は「勝てる候補を擁立する」と話しているが、私はこの発現からして同調できない。
党は「勝てる候補」ではなく、「勝たせたい候補」を擁立するべきなのだ。

杉村氏は今年9月の自民党総裁選中、武部勤元幹事長らのグループを脱退したが(詳しくはこちら)、先日、武部氏は杉村氏を見かけると「おい!家出息子! 元気にやってるか?」と激励の声を掛けたという。
武部氏の“懐”の深さが伺えるエピソードだ。
昨日も、武部氏は「誰かが使い捨てにされることがあってはいけない。みんなが成り立つ調整をして初めて選挙戦を有利に展開できる」と語り、執行部にクギを刺した。
仮に“武部・小泉チルドレン新党”が結成された場合には、私は彼らの動きを支持したいと思う。

「郵政造反組」のみなさんには、どのツラ下げて復党したのか、改めて自問していただきたい。
「小泉チルドレン」のみなさんには、党の公認がもらえるかもなえないかなどという小事にとらわれるのは止めて、自らの信念だけを頼りに政治家人生をまい進していただきたい。



<追記>

★ 自民・石原前政調会長、山崎派入り
<自民>石原伸晃氏が山崎派入会を表明

 自民党の石原伸晃前政調会長は11日、山崎派会長の山崎拓前党副総裁が東京都内で開いたパーティーであいさつし、近く同派に入会する意向を表明。「衆参のねじれた政治体制の中で、私も意見を発する足場が欲しい」と述べた。

(12日、毎日新聞)


★ 「宙に浮いた年金」約4割が統合困難
 何事も100%を極めるということは難しい。
 年金制度が「自己申告制」の制度であるのは問題だが、これまでの社会保険庁の怠慢を考えると、この難局もうなずける。
 政府・与党には、「“有言実行”が出来ない」と言える潔さを持つことも、場合によっては大事だ。


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2007年12月07日

「中宏池会」実現 “大義”なしでは困る

「リベラル議員」の集合体など、自民党を出て行ってから作ってくれ。

<旧宏池会>自民党の古賀、谷垣両派が来春めどに合流へ

 自民党旧宮沢派(宏池会)の流れをくむ古賀派(46人)と谷垣派(15人)が、来春をめどに合流する方向となった。両派会長の古賀誠選対委員長と谷垣禎一政調会長が年明けにも会談し合意する見通し。両派が合流すれば61人となり、党内第2派閥の津島派(67人)に迫る勢力になる。両派は加藤派時代の「加藤の乱」(00年)を境に分裂していたが、次期衆院選後をにらみ「リベラル勢力を結集したほうが得策」(古賀派幹部)との認識で一致した。両派とも慎重派を抱えており、合流の場合どれだけ離脱者が出るかも焦点となる。

 両派は5日夜、東京都内で幹部らが会合を開いた。谷垣氏は欠席したが、古賀氏は参加し、合流方針を確認した。会合後、古賀派幹部は合流時期について「2〜3月に合流すればいい」と語った。合流は、古賀派にとって有力な総裁候補がいない中、旧宏池会を再結集して発言力を高める狙いがある。一方、谷垣氏の次期総裁選出馬をにらむ谷垣派も、推薦人20人の確保と同時に谷垣氏への党内支持を広げる思惑がある。古賀派が「会長は古賀氏、総裁候補は予断を持たない」ことを提示し、谷垣派が反発する局面もあったが、次期衆院選をにらみ、谷垣派内にも派閥の勢力拡大を優先し「総裁候補は古賀、谷垣両氏の判断に委ねていい」(幹部)との認識が広がったようだ。

 両派は今年5月、谷垣派から古賀派に連携を提案。古賀派の太田誠一元総務庁長官と谷垣派の川崎二郎元厚生労働相の両会長代行が協議を重ねてきた。同じ旧宮沢派の流れをくむ麻生派も含めた再結集を図る「大宏池会」構想も検討されたが、福田政権発足に伴い、政権を支える古賀、谷垣派と、会長の麻生太郎前幹事長が政権と距離を置く麻生派の立場の違いが鮮明になった。

 ただ、会長職については、古賀、谷垣氏の調整に委ねられる形となっており、今後の火種となりそうだ。また、古賀派内には菅義偉前総務相ら先の総裁選で麻生氏を支持したグループもあり、合流で離脱者が出る可能性も指摘されている。【竹島一登、野口武則】

(7日、毎日新聞)

当ブログ恒例の「中宏池会」関連ニュース。
古賀派と谷垣派が合流した場合、その派閥をなんと呼称すればよいことになるのか分からないが、今日の記事では仮に「中宏池会」と呼んでみたいと思う。

「中宏池会」が実現すれば、津島派に次ぐ自民党内第3派閥の完成となる。
記事によれば、「中宏池会」の会長には古賀誠選対委員長が就任する算段となっているという。
「丹羽・古賀派」時代のような「古賀・谷垣」共同代表制は採用されなさそうだ。

新派閥では、おそらく古賀氏を会長、谷垣氏を会長代行といったようなポストに就かせるのだと思う。
古賀派からは太田誠一元総務庁長官、谷垣派からは川崎二郎素厚労相が「副会長」といったポストに任命されるのではなかろうか。
双方の派から、均等に役職者を出す――。まるで「新撰組」の初期のような様相である。

「中宏池会」実現を目前にして、私は改めて、古賀・谷垣両派の議員に問うてみたい。
何のための派閥合流なのか。何のための結集なのか。
もう「派閥政治」をやるような気力を、自民党という政党は持ち得ていない。そのことは、昨年(2006年)、安倍晋三氏が“雪崩れ的支持”を獲得して新総裁に選出されたことからも、明らかだ。
谷垣氏を「ポスト福田」にするという強い意気込みが各議員になければ、「中宏池会」なるものが誕生しても、それは単なる「有象無象の集合体」である。
何のために合流するのか。「リベラルな勢力を結集する」と息巻く議員もいるようだが、はたしてそれは「宏池会再建」となり得るのか。
それでは単なる「リベラル議員集合体」であり、とても「保守本流」とは言えないのではないか。

元防衛庁長官で、現在は自民党安全保障調査会長である中谷元氏が、『右でも左でもない政治―リベラルの旗』という単行本を発刊した。
「右でも左でもない」「リベラル」。
私は中谷氏を尊敬申し上げているし、中谷氏の主張にもうなずけるのだが、「リベラル」の名の下に議員が結集するというのでは、保守政党を標榜する自民党の所属議員らしからぬことではないか。

これはこの記事を書いている私にも当てはまることだが、自民党の議員たちは「保守」とか「リベラル」とかいう言葉を安易に使いすぎだ。
自民党は保守政党である。宏池会は「保守本流」である。
そのことを前提にした上での、「中宏池会構想」実現であって欲しい。
「日本を再生する」「信頼できる政治を構築する」――。そういった“大義”を持った上での、派閥合流をぜひ成してもらいたい。

客観的に見て、今、自民党は「崩壊前夜」である。
細川政権発足直前のような“ニオイ”が、永田町には充満している。
ここで足場を踏み外せば、自民党は「下野」しかねない。ここが最後のラスト・チャンスなのだ。ここで踏ん張れるかどうかなのだ。
「中宏池会」結成に携わる人には、「なんのための合流なのか」ということをしっかりと念頭に置いた上で、「中宏池会構想」を実現してもらいたい。




<追記>

昨日の『愛と青春のドラマスペシャル・姿三四郎』は、実に面白かった。
主演の加藤成亮さん(NEWS)の爽やかさには、惚れ惚れした。
ヒロイン役の本仮屋ユイカさんの演技にも、感動させられた。
その上、かたせ梨乃さん、中村梅雀さんといった豪華キャストがしっかりと脇を固めていて、素晴らしいドラマに仕上がっていたと思う。

さて、今晩9時からは『柔道ワールドグランプリ2007』(テレビ東京系列)が開幕する。
柔道に歴史あり、人間にドラマあり。
政治の世界にも清々しさが欲しい。青臭さや、正直さが欲しい。そういった人間を受け容れてこそ、この国は改正されていく。
「政権交代」も「二大政党制」も日本を刷新させてはくれない。日本を刷新できるのは、一人の人間の熱情のみなのだ。


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2007年12月06日

「教育再生会議」の現在(いま)

安倍政権は終わったが、「教育再生」は為されたのだろうか。

教育再生会議、骨抜き状態 福田政権後失速 「何も決まらない」委員ら怒り

 今月中の第3次報告とりまとめを目指す政府の教育再生会議が迷走している。議論が佳境を迎えているが、あまり成果はあがっておらず、「会議は結局何もやらない」と不満を爆発させる委員も出てきた。最大の目玉とされた「徳育」の教科化にも暗雲が垂れ込めており、安倍前政権の金看板だった教育再生への取り組みは福田政権への移行後、失速を余儀なくされているようだ。

 「これじゃあー、何も変わらないということですね」

 教育再生会議の委員である渡辺美樹ワタミ社長は3日、第3次報告の中間素案を項目ごとに議論した合同分科会で、「検討」「配慮」「留意」といった“役所用語”ばかりが飛び交う会議にさじを投げたかのように捨てぜりふを吐いた。「口には出さないが、何も決められない再生会議の現状に疑問を抱いている」と別の委員も打ち明ける。

 昨年10月、安倍晋三前首相が鳴り物入りで発足させた教育再生会議だが、議論は停滞気味だ。

 たとえば、道徳の時間にかわる「徳育」の教科化の議論は暗礁に乗り上げている。徳育については、これまで他の教科のような点数での評価にはなじまないとされていたものの、「記述式など他の評価の方式を検討する」という議論もあった。しかし、それもいつの間にか消えてしまい、3日の分科会後の記者会見では、池田守男座長代理は、徳育が教科化された際には「(生徒ごとに)評価はしないほうがいい」との見解を示した。これでは、教科化する意味がないとも言える。

 「生みの親」である安倍前首相が就任前から提唱していた、児童・生徒が自由に学校を選択し、その数に応じて学校に予算配分する「教育バウチャー制度」も骨抜きにされそうだ。3日の合同分科会では賛否両論が渦巻き、方向性を出すことはできなかった。

 6・3・3・4制の見直しについても議論が煮詰まらない。渡辺氏は分科会後、記者団に対して「抜本的に学制を見直すと言っておきながら、どうやってやるのか」と怒りをぶちまけた。

 議論が具体化しないのは委員同士の意見の食い違いが直接的な原因だが、福田首相の意欲を問題にする委員もいる。実際に、福田首相は再生会議が再スタートした10月23日の総会には出席したが、その後6回開かれた合同分科会には一度も顔を出していない。ある委員は「安倍さんが辞めたんだから。今この会議をやっているのはおかしい。もう終わっていい会議だ」と吐き捨てた。

(5日、産経新聞)

政治家になって以来、安倍晋三前首相が熱心に取り組んでいたテーマがある。
一つは「北朝鮮拉致被害者問題」。もう一つは、「教育再生」だ。
安倍氏は首相時代、「拉致問題担当首相補佐官」に中山恭子氏(現・自民党参院議員)、「教育再生担当首相補佐官」に山谷えり子参院議員を任命した。

「教育再生会議」は、安倍氏の「教育再生」の志を具現化するための首相諮問機関として、鳴り物入りで始動した。
しかし、今年7月の参院選で安倍自民党が大敗。さらには9月、安倍氏は電撃辞任したことによって、安倍氏もろとも「教育再生会議」はその“政治的使命”を終えた。
福田康夫首相は「教育再生会議」の存置を決定したものの、福田氏からは安倍氏のような「教育再生」に対する強い意気込みは感じられない。
よって、「教育再生会議」は現在、その存在理由を失っている。

私は、「教育再生会議」が設置されたことに半分期待、半分心配の念を抱いてきた。
「道徳」の教科化や、小学校から大学までの「6・3・3・4制」見直しなどについては、私は積極的に賛同する。
反面、「ゆとり教育」是正による詰め込み教育再始動や、「徴農制」導入、「教育バウチャー制」導入などの提言には強い不快感を感じてきた。

これでは「教育再生」ではなく、「教育の民営化」である。「小さな政府」作りを訴えることは結構なことだが、「小さな教育」が形成されてしまってはいけないのではないか。
そもそも「教育」こそ、政府がしっかりと取り組むべき課題ではないのか。それを完全競争市場に放り込むことで生まれるものは、はたして「再生」された教育なのだろうか。私は強い疑念を抱いている。

先日も、OECD加盟国において、日本の高校生の学力が低下したとの調査結果が発表されたが、私はこの調査結果を歓迎する。
この手の調査を米国で行うと、必ず米国は低位に位置する。しかしながら、米国からは多様な学者やアーティストが生まれているではないか。
第一、勉強は「やればやるだけできるようになる」ものであるし、懸念すべきは日本の調査結果が悪かったことではなく、青少年たちが「教育」「学ぶこと」を楽しめているか否かということだろう。

「勉強ができる人ランキング」「模範解答ができる人ランキング」などに意味はない。
真に大切なのは、自国を愛し、たしかな知性と胆力を持って、日本のこれからを明るいものへと切り拓いていこうとする心意気を、青少年たちに抱かせることではないだろうか。
そして、そういう日本国民を形成することこそが「教育再生」なのであり、「徴農制」や「教育バウチャー制」からは「教育再生」は為し得ないと思う。

――余談になるが、安倍氏といえば、総理在任中は「再チャレンジ」政策を訴えていた。
私はまさに「再チャレンジ」の好例を知っている。そして、それは安倍氏自らが行ったものだ。
どういうことかというと、安倍氏による山谷えり子氏の「再チャレンジ」化である。

産経グループの女性誌編集長出身の山谷氏は、もともとは民主党衆院議員だったが、2002年に保守新党(与党)の結成に参加。
2003年11月の総選挙では、東京4区から出馬したが、東京4区は山谷氏のもともとの地盤ではない。東京4区には、すでに中西一善衆院議員(当時)という自民党公認候補がおり、「1つの議席を争い与党候補同士が戦う」という奇妙な構図となった。
結果、山谷氏は落選。保守新党も、自民党に吸収される形で消滅した。
ところが、翌年(2004年)の参院選比例代表に、山谷氏は森派(現・町村派)系候補として出馬、当選した。
一時は「政界引退」に追い込まれた山谷氏だが、安倍氏によって首相補佐官にまで抜擢された。これを「再チャレンジ成功」といわずして、何と言おう。


余談が少し長くなってしまったが、安倍政権下だからこそ誕生した「教育再生会議」は、今や存在する理由を失っている。
「教育再生」の頓挫は、「戦後レジームからの脱却」の頓挫をも意味する。つまりこれで、日教組支配、左翼系教育は今後ともはびこり続けることになる。

今年の参院選を前に、安倍自民党は『あきれた教育現場の実態』という小さなパンフレットを作成したが、福田自民党において、それらはすべて過去の産物となってしまった。
私の口からは、「教育再生会議」の提言がすべて正しかったとは言えない。しかし、この国に「教育再生」が必要であることは、事実ではないだろうか。


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2007年12月01日

そして今、“福田外交”が始まる。

「政治家・福田康夫のこれから」が、「日本の外交政策のこれから」を意味する。

<福田首相>外交分野で私的懇談会設置の方針固める

 福田康夫首相が、外交分野の有識者による私的懇談会を設置する方針を固めたことが明らかになった。首相は「平和を生み出す外交」を提唱しており、有識者との意見交換を通じて外交政策を具体化したい考えだ。年内にも予定する訪中や、来年7月の北海道洞爺湖サミットをにらんだ地球温暖化問題への対応なども議題になるとみられる。

 政府は近く設置を発表し、12月中に初会合を開く。メンバーは10人前後で、座長には五百旗頭(いおきべ)真防衛大学校長が就任する見通し。ほかに谷野作太郎元中国大使、岡本行夫元首相補佐官、白石隆政策研究大学院大教授、田中明彦東京大教授の就任が内定している。報告書は作らず、首相を中心とした議論に重点を置く。

 首相は就任後、五百旗頭氏らと私的に勉強会を重ねており、懇談会はそれを発展させる形。同様の私的懇談会としては小泉純一郎元首相時代の「対外関係タスクフォース」がある。【坂口裕彦】

(1日、毎日新聞)

小泉内閣にとっては「経済財政諮問会議」、安倍内閣にとっては「教育再生会議」が、それぞれ総理のキャラクターを強調させる諮問会議として機能した。
時の政権が福田内閣に代わっても、もちろん「経済財政諮問会議」も「教育再生会議」もその働きを持続させるが、福田康夫首相が兼ねてより提唱する“全方位外交”の実現に向けて、この度、外交分野に関わる私的諮問会議が設置される運びとなった。

昨年(2006年)の自民党総裁選前、まだ「福田氏が総裁選に出馬し、『安福戦争』が起こるのではないか?」と言われていた時期に、福田首相は米国に訪問するなどして、「議員外交」を展開していた。
先月の総理としての初訪米では、ブッシュ米大統領と1時間の会談を行い、更なる日米関係の強化を確認しあった。

とはいえ、福田氏は単に「強い日米関係を」と提唱する政治家ではない。
小泉内閣かで冷却関係に陥ったと言わざるを得ない“対アジア外交”について、福田首相はその改善に熱心な国会議員として知られた。
昨年には、福田首相は、父・赳夫元首相が提唱した「福田ドクトリン」について、「その政治的使命は終えた」と語ったが、これからは息子である自分が「新・福田ドクトリン」を打ち出そうと言う心持ちなのだろう。

総理就任以来、「冷静」「低姿勢」のポーズを取ってきた福田首相だが、ここ数日は、記者団に対して「イラ立ち」を見せる場面が目立つ。
もともと福田首相は“短気な人”として有名で、小泉内閣の官房長官を務めていた時代には、怒号を飛ばすようなことも少なくなかった。
福田首相が、ひいては福田内閣が、今後、どういう方向で日本の外交政策を引っ張っていくのか。

対米追従でもなく、米国無視でもなく。
政治家としての得意分野を「外交」とする福田首相の手腕が、今まさに問われようとしている。


<余談>

巨匠・黒澤明第一回監督作品として有名な「姿三四郎」が、実に29年ぶりに映像化される。
それが、「愛と青春のドラマスペシャル 『姿三四郎』」(テレビ東京)だ。来週6日(木)午後9時00分から、テレビ東京系列の6局で放送される。

主演は、「NEWS」メンバーの加藤成亮さん。今夏放送されていた連続ドラマ『パパとムスメの七日間』(TBSテレビ)では、主人公の“憧れの先輩”役を好演していた(――余談だが、このドラマのタイトルをもじって、私は「コイケとモリヤの11日間」というエントリを書いた)。

ドラマでは、“姿三四郎”という一人の青年を通して、当時の雰囲気をさわやかに魅せて行くとのこと。
ヒロインとの純粋で情感あふれる恋模様、次から次へ現れる宿敵との対決など、見所は盛りだくさんだ。

共演は他に、中越典子さん、要潤さん、風間俊介さん、本仮屋ユイカさん、小日向文世さん、かたせ梨乃さんなど。
水曜ミステリー9『信濃のコロンボ』シリーズでおなじみの中村梅雀さんも大変重要な役で出演なさっている。

悲痛な気持ちになるような殺人事件が多い今のような時代だからこそ、“覚悟”を持って生きることの大事さ、そしてそういうものを抱く人間の強さを、このドラマから感じ取ってもらいたいと思う。

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2007年11月28日

本音を言えば「中連立希望」!?

両者の関係をあいまいにしてきたツケが、そろそろ出てくるのではないか。

<浜四津代表代行>与党に民主の一部が加わる連立望ましい

 公明党の浜四津敏子代表代行は27日、福岡市内で開かれた「毎日・世論フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、「総選挙による直近の民意と参院の民意を合わせて新しい体制を、という動きが考えられる。政策、理念が同じグループで中連立というのが望ましい」と述べた。次期衆院選で与党が過半数を維持しても参院の過半数割れは変わらないため、選挙後の政界再編で国会の「ねじれ」解消を図るべきだとの考えを示したものだ。

 浜四津氏は講演後、記者団に、自民党と民主党による「大連立構想」について「理想的なものではない」と指摘。「政界再編で、自公連立で実現しようとする理念、政策に一致する方が加わってくれれば」と述べ、与党に民主党の一部が加わる連立が望ましいとの考えを示した。

 一方、新テロ対策特別措置法案を衆院の3分の2以上の賛成で再可決することについては「憲法上認められているが、国民にとって3分の2ルールはあまりなじみがない。強行採決と同じように受け止められるのではないかという危惧(きぐ)がある」と述べた。

 衆院の解散時期については「(来年7月の)洞爺湖サミットを無事、福田政権で終えて、その後衆院選に入るのが自然の形だが、政治は一寸先は闇。ハプニング解散はいつあってもおかしくない」と語った。【西田進一郎】

(28日、毎日新聞)

公明党の浜四津敏子代表代行は、昨日、福岡市内で開かれた毎日新聞主催のフォーラムで講演し、「中連立が望ましい」「衆院“3分の2ルール”に危惧がある」と話した。
浜四津氏は現在3期目の参院議員で、公明党の前身政党「公明」では代表を務めた人物である。
公明党の“看板女性トップ議員”として、党内外に強い影響力を持つ。前々回(2004年)参院選では、比例代表選出議員として最多得票を獲得した。

昨日、浜四津氏が述べたことは、そのまま公明党の希望、さらには「与党」の希望だと言えそうだ。
浜四津氏の言った「中連立」とは、かつての「自公保政権」(自民・公明・保守新の3党による連立政権)などの連立を指しているのだろう。

2003年11月の総選挙の結果を受け、当時存在していた“保守新党”は、自民党に吸収合併された。
つまりは、この時に「中連立」が終わりを迎え、自公両党による「小連立」が始まったのだが、私自身、この時には「はたして自公の2党連立は、上手く行くだろうか」と疑問に思ったものである。

保守新党(当時)の扇千景参院議員会長(後の参院議長)が当時言っていたように、保守新党は自民党と公明党を結ぶ「扇の要」として存在した。
本来、自民党と公明党は外交政策や憲法問題などでは“水と油”の関係である。
その2党が直接連立を結ぶのは難があるということで、保守新党(ならびに、その前身の保守党)は、自民党と公明党を結ぶ“仲介政党”として存在していたのだ。

私自身、当時は、自民党と公明党が2党だけで連立を結ぶのは難しい話だと考えていたし、その仲介役として保守新党が存在していることも、この国の政治の安定の一助を担っているものと理解していた。「中連立」には賛成の立場だったのである。
ところが、2003年に保守新党が自民党に吸収されることになってしまい、「中連立」は終幕させられた。
もう4年余りが経過しているので忘れてしまっているが、かつて「自民党と公明党の小連立は無理」だと考えられていた時代があったのだ。

先日の福田康夫首相(自民党総裁)と小沢一郎民主党代表の「党首会談」では、「大連立」の話が出た。これは、自民党と民主党の連立(あるいは、自民・公明両党と民主党の連立)を意味するものだ。
個人的な意見としては、日本が緊急局面を迎えた時には、やむを得ぬ「大連立」があって然るべきだと思う。
政党の対立関係を解消することで、政治を安定化させることが必要となる場合もある。


先日の福田首相と小沢代表の会見では「大連立」の話が出たが、この時、公明党のある幹部からは、
「大連立の話の前に、小連立をしっかりやってもらわないと」
との戸惑いの声が聞かれた。

「憲法改正」のその時期を控え、今、改めて自民党と公明党による「小連立」の形が問われているのではないか。
“総与党政治”などやってみてもロクなことはないだろうが、本当に、自民党と公明党の2党連立は、最終的に憲法改正案などをまとめきれるのか。
方や「新憲法制定」派、方や「護憲→加憲」派である。そもそもが“水と油”なのは間違いない。

とはいえ、「小連立」が4年間も続いた以上、自民党と公明党の関係をさらに疎遠にさせるような「中連立」に戻るようなことは、今さら出来まい。
第一、この連立話に乗ってくるような“お気楽屋さん”もいないだろう。

2003年11月、保守新党が消滅したことで始まった「小連立」。「小連立」下における公明党の“埋没”の声も聞かれる。
「政界一寸先は闇」だが、仲間なのか何なのかはっきりさせないまま過ごしてきた4年間のツケ。これは意外と大きい。


なお、上記の毎日新聞記事と同じニュースを産経新聞も報じているが、こちらの見出しは「3分の2ルールに危惧」というものであった。
毎日の記事よりもコンパクトにまとまっているので、以下、ご紹介する。

浜四津氏、新テロ特措法案で3分の2ルール危惧

 公明党の浜四津敏子代表代行は27日、福岡市内のホテルで講演し、新テロ対策特措法案について、「国民の皆様に3分の2ルールは、感覚的に強行採決と同じように受け止められるのではないかと危惧(きぐ)している」と述べ、衆院の3分の2以上の賛成で再可決することに慎重な姿勢を示した。

 衆院の解散・総選挙の時期については、「来年7月の洞爺湖サミットを福田政権で終え、その後衆院選に入るのが一番自然な形ではないか」と述べ、早期解散や平成20年度予算案などの成立を引き換えにした来春の「話し合い解散」を牽制(けんせい)した。

 浜四津氏はまた、次期衆院選後も衆参のねじれ現象が解消されない場合の政界再編の可能性に言及。その際の枠組みについて、「理想的には政策理念が同じグループでの中連立が望ましい。大連立は最後の手段だ」と述べた。

(28日、産経新聞)


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2007年11月23日

民主党、追及の決めて欠き“あたふた感”丸出し

準備不足の「追及」ということで思い出されるのは、あの「偽メール事件」である。

額賀財務相:宴席問題 民主、追及決め手欠く 問答平行線に 反論「想定外」

 額賀福志郎財務相をめぐる山田洋行元専務との宴席同席疑惑で、民主党は22日、参院財政金融委員会で、昨年12月の宴席に関する「新たな証言」を示して迫った。額賀氏は、その夜の自身の日程を初めて明らかにして、「同席していない」と強く反論。平行線のまま押し問答が繰り返された。民主党はさらに額賀氏を追及する構えだが、新証言にも決め手を欠いた。【川上克己】

 「想定外だった。まさかあそこまで具体的に説明するとは考えていなかった」。ある民主党参院議員は22日夕、額賀氏の反論について、こう振り返った。「想定外」は、民主党が“特定”した山田洋行元専務と同席の宴席が開かれた昨年12月4日夜の行動について、額賀氏が詳細に明らかにしたことだった。

 「同席者の証言」をかざして追及した民主党に対し、額賀氏はその当日夜の行動について▽午後6時すぎから東京・銀座のホテルで家族とその友人と食事をした▽午後7時からの東京・永田町の社団法人「日米平和・文化交流協会」の勉強会に遅れて参加した−−と説明。勉強会のメンバーについても「名前を出すことに了解を得られた人」として、宝珠山昇・元防衛施設庁長官や同協会の秋山直紀専務理事、学識者らを具体的に示した。

 民主党に、それ以上の追及材料はなかった。同党の簗瀬進参院国対委員長は記者会見で「私どもの調査状況と額賀さんの答弁は、ずいぶん食い違っている。証人喚問で明瞭(めいりょう)に記憶があると言った守屋武昌・前防衛事務次官と額賀さんの答弁をかみ合わせる機会が必要だ」と、額賀氏、守屋氏の証人喚問の必要性を指摘した。一方、額賀氏はこの日夕の会見で「私の方がしっかりした裏付けある答弁をしている。自信がある」と言った。

 この日の質疑で額賀氏を追い詰めようと勢いづいていた民主党。しかし、不発に終わったことを受け、党勢失速を招いた昨年の「偽メール事件」を念頭に、「額賀氏の追及は慎重に行うべきだ」との声も上がり始めている。

(23日、毎日新聞)

一連の額賀財務相“接待”疑惑で、民主党の「追及」と額賀福志郎財務相の「反論」が、大きく食い違っている。

防衛省の守屋武昌前事務次官は、15日の参院証人喚問で
 「(額賀氏が宴席に同席したのは)去年か、一昨年ではないか。東京・カンダの料亭だったと思うが、私が行ったら、宮崎容疑者、それから額賀氏が来て、額賀氏が最初に帰った」
と発言している。


これを受け、民主党は「攻勢のチャンス」とばかりに、参院財政金融委員会などで額賀財務相に対する追及を始めた。
22日の同委員会では、民主党議員が額賀財務相に「追及」する場面が見られた。
 「昨年12月4日夜、東京・日本橋人形町の料亭『濱田家』で、額賀氏が守屋氏、宮崎容疑者らと同席したとの出席者の証言がある」


これに対し、額賀財務相はさらに具体的な証言で、反論している。
 「昨年12月4日は午後6時すぎから東京・銀座のホテルで家族らと食事、その後、午後7時からの東京・永田町での勉強会に遅れて参加した」


民主党にとっては、額賀財務相が具体的な場所や人名まで挙げて「反論」することは“想定外”だったに違いない。
昨日の参院委員会では、額賀財務相の「反論」に対し、さらに額賀財務相を「追及」するような材料は、民主党には存在しなかった。

客観的に見て、どうしても思い出すのは、昨年2月の「偽メール騒動」である。
民主党の永田寿康衆院議員(当時)が「堀江貴文元ライブドア社長と、武部勤・元自民党幹事長の長男の間に不透明な金銭の動きがあった」との“電子メール”を紹介。結果、それは偽物であった、という騒動である。
「偽メール問題」をめぐっては、永田議員が議員を辞職した上、当初は「生き恥をさらしてでも代表を続ける」とまで語っていた当時の前原誠司代表が、代表職を辞任するという事態にまで発展した。

今回の民主党の“決め手を欠く追及ぶり”を見ると、どうしても昨年の「偽メール騒動」を思い出してしまう。
民主党の山岡賢次国対委員長などは「やましいことがないのなら、額賀財務相は証人喚問に応じよ」と言っているが、このことからは“次の手”に困った民主党の「あたふた感」が伺える。
第一、日本の財務政策・金融政策を統括する立場にある財務大臣を、長時間に渡って拘束する(=証人喚問)などということは我が国の国益に損害を生じさせかねない。

「疑惑」があるのならば、せめて確証を持てる段階まで事実を固めてから「追及」してもらわなければ、意味がない。
今回の民主党の「追及」ぶりからは、“勇み足”な印象を感じる。
「責任担当能力があるのかないのか」。今回の民主党の動きは、このことを考える上でも大いに参考になるだろう。

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2007年11月21日

「加藤の乱」から7年… 混沌とした政局の中の「中宏池会」

「中宏池会」の始まりが、後に「新自民党」の始まりを意味するようになるかもしれない。

政界:谷垣・自民政調会長、中宏池会に前向き

 「割れても末に会わんとぞ思う」

 自民党の谷垣禎一政調会長は20日、東京都内であった古賀派議員の会合であいさつし、小倉百人一首にある崇徳院の一首を引きながら、古賀派と谷垣派が合流する「中宏池会構想」に前向きな姿勢を示した。谷垣氏は「元々はDNAが同じで(両派とも)同じ宏池会を名乗っている」と強調した。

 7年前の11月20日は、翌21日未明にかけての衆院本会議で、森内閣不信任決議案の採決に加藤紘一元幹事長や谷垣氏らが欠席し、両派分裂のきっかけになった「加藤の乱」の因縁の日。自民と民主両党の「大連立構想」まで浮上するなど、大きく様変わりした政局への思いも込めたようだ。

(21日、毎日新聞)

昨日、自民党の谷垣禎一政調会長は古賀派議員の会合に出席し、「中宏池会」構想に前向きな姿勢を示した。
古賀派内で実現に向け調整が進んでいる「中宏池会」構想だが、これまで、谷垣派議員からの「前向き」発言は少なかった。
谷垣派の会長である谷垣政調会長が「前向き」発言を示したことで、川崎二郎元厚労相や中谷元元防衛庁長官ら“谷垣派議員”としても、「中宏池会構想」実現に向け本格的に始動できる環境が整ったと言えよう。

「中宏池会」構想の推移について逐一お伝えしてきている当ブログ。
左上の『検索』ボックスに「宏池会」で入力、検索してもらうと、2000年の宏池会分裂から最近の「中宏池会構想」の動向まで、一通りのエントリが表示されることだろうと思う。
ブログ開設以来、宏池会の分裂時からの歴史を振り返ってきたが、これまで私自身が「中宏池会」構想をどう思っているかについては、出来るだけ書かないようにしてきた。
「宏池会」は本来、自民党の保守本流を為す派閥である。対照的に、森―小泉―安倍―福田と、4人連続で総理総裁を生み出している「清和会」は、保守傍流とされてきた。
21世紀に入って、それがまったくの逆転化を迎えている。
このことはまさに時代が求めたことであり、森政権が「神の国」発言などで頓挫してから、小泉政権が「自民党をぶっ壊す」のスローガンの下、その自民党を“新自由主義政党”として再興させ、安倍政権が発足するところまでは、その時代その国民の当然のニーズの結果であったと思う。

“棚からぼた餅”的に誕生した福田政権下、従来のシナリオとは異なった流れで「中宏池会構想」が実現しようとしている。
そのことが“政局”の古賀派、“政策”の谷垣派双方にとって、必ずしもプラスな事態なのかどうかは判断しかねるが、今、まさに、自民党は新しい歴史を始めようとしている。
もしかしたら、そう遠くない未来、“政権与党”自民党にとって打撃的な状況が生まれるかもしれない。
その時に、保守本流として20世紀の一時代を謳歌してきた「宏池会」が、「21世紀版宏池会」となって、どのような役回りを演じるのか。
ここに来て、政局は混沌の時代。だからこそ、むしろ「宏池会」の真価が問われる時代がやってきた。



<追記>

★外国人指紋採取について

 きょう付のツカサネット新聞に「外国人への指紋採取は差別ではない」と題する記事が掲載された。
 私自身の不勉強のため、記事を書いた“草莽メディア”なる記者は存じ上げなかったが、たまにはツカサネット新聞にも「正論」が載るようだ。
 私個人の考えとしては、外国人どころか、国内線においても指紋採取を実施していいのではないかと思うほど、このことについては積極的に賛成している。


★福田総理 シンガポール記者会見

今、NHK『ニュースウォッチ9』を傍目にこのブログを書いているが、福田康夫首相の「アジア外交を強化することが日米関係をさらに強化する。その考え方に立って、アジア外交を推進していきたい」との旨の記者会見における発言を聞いて、実に安心した。
 「日米関係が根幹」との立場でこそ、アジア外交強化は意味を成す。『福田首相が「親中」である理由』が再び明らかになったと思う。
 ところで、『ニュースウォッチ9』といえば、先日、柳澤秀夫氏が体調不良のためメインキャスターを降板した。
 私自身はこれまで「NHKニュースのトーク形式化」には反対してきたが、そういう劇的な変化をする現場に立ち会う身として、柳澤氏は相当な心労を抱えていたに違いない。
 柳澤氏は国際記者としても豊富なエピソードをお持ちの方で、個人的には尊敬する部分も多い。心より柳澤氏のご回復をお祈りしたい。


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2007年11月19日

「舛添劇場」は大団円を迎えられるか

約束を守ることは、小学生たちにとっても、霞が関のおじさんにとっても、極めて大事なことだ。

読む政治:ハラハラ、舛添劇場 メディアを意識、世論背に「切り込み」

 ◇「独演」反発も

 抵抗勢力との対決を行政の推進力とする舛添要一厚生労働相。メディアを活用し刺激的な言動で年金記録漏れや薬害肝炎問題に取り組む姿勢は、官僚との協調姿勢が目立つ福田内閣では異彩を放つ存在だ。しかし、アドリブが目立つ「舛添劇場」は結末も見えにくい。演目が国民生活に直結するテーマだけに、舛添氏の評価は政権の浮沈にもかかわる。

 朝、自ら自宅前にごみを出し、記者団のインタビューに応じる大臣はいなかった。「ごみ出し」は「絵」になり、弁が立つ舛添氏にはテレビ局から出演依頼が殺到する。民放関係者は「政治家の中では視聴率がとれる数少ない存在」と言う。

 舛添氏は7月の参院選比例代表で、逆風下でも自民党トップの47万票を獲得。人気を十分に自覚し、世論をバックに行政に切り込み始めた。

 「(抵抗するのが)厚労省の役人なら、人事権を持つ私が首を切る」

 舛添氏は大阪高裁が薬害肝炎訴訟で和解勧告をした7日、テレビ出演し全面解決を誓った。そして抵抗する官僚には「人事権」を振りかざした。

 肝炎問題で省内の慎重論を押し切って「謝罪すべきはする、補償すべきはする」と発言し、和解への道筋をつけた。「患者を特定できる情報は把握していない」と言う担当局に「徹底的にうみを出す」と地下倉庫に眠る資料の調査を命じ、患者の実名を含む個人情報を明らかにした。

 突破力は高齢者医療費の負担増凍結問題でも発揮された。与党が1500億円を要する財源に頭を痛めていた9月下旬、記者団に「補正予算はありうる」と表明。既成事実化させ、最後まで抵抗した財務省も黙認せざるを得なくなった。舛添氏は「言ったもん勝ち」とご機嫌だったという。

 市町村職員による年金保険料の横領では、「盗人は牢屋(ろうや)に入ってもらう」と宣言し、首長が異を唱えると「小人のざれ言に付き合う暇はない」と切り返した。

 後に発言を撤回したものの、正義の味方と「横領犯」をかばう首長。舛添氏には、世論は自分に味方するという計算があっただろう。

 「菅直人厚相時代のてつは踏まない。げたの雪と言われても大臣についていくことが省益だ」

 舛添氏の挑発に対する官僚の受け止めは、この厚労省幹部の言葉によく表れている。

 民主党の菅代表代行は厚相時代、官僚と対立しながらもエイズ問題に取り組み脚光を浴びた。反比例するように「情報隠し」を指弾された同省の評判は地に落ちた。

 ただでさえ年金記録漏れ問題で厚労省の信用は失われている。菅氏と舛添氏がダブり、「大臣VS官僚」の構図になることだけは避けたいのだ。

    *

 前のめりの舛添厚労相の計算も誤算が生じる時がある。薬害肝炎訴訟で和解勧告が出た7日、舛添氏は歴代担当相が「係争中」を理由に断ってきた原告患者との面会に踏み切った。

 午後6時過ぎ、舛添氏は約20人の原告が待つ議員会館の会議室に、満面に笑みを浮かべて入ってきた。そして「心を一つにしてまとめていきたい」と呼びかけた。

 しかし、その笑顔と最後まで謝罪をしない姿勢に、患者たちは違和感を覚えた。原告の一人、出田妙子さんは「これで全面解決ですよと言いたげで、被害を訴えようと緊張していた私たちの気持ちとのギャップに、がっくりした」。原告患者らは、これから始まる和解協議の内容を重視している。それなのに、舛添氏が和解勧告を引き出した救世主のように振る舞っていると受け止め、不信を募らせたのだ。

 「私は、面積を広げるよう各方面を説得しているんだっ」。10月31日午後、代表的な厚生族議員である丹羽雄哉元厚相は国会答弁をめぐり舛添氏を責めた。

 高齢者向け長期入院施設、療養病床は政府の医療費削減方針で4割減らすことが決まり、経営者は介護施設への転換を迫られている。ただ、それには1床あたりの面積を広げる必要があり、猶予期間の11年度末までに実施しなければならない。

 ところが、舛添氏は31日の衆院厚労委員会で、猶予期間の延長を求める自民党議員に対して「非常に柔軟に対応したい」と声を張り上げ、大きな拍手を浴びた。担当課が事前に用意した答弁は「検討する」。このため「11年度末」で関係者の説得に動いていた丹羽氏が激怒したのだ。

 舛添氏は、民放番組で肝炎患者の治療費助成策として「1000億〜2000億円の公費を投入する。私の試算だ」と述べたこともある。与党が水面下で調整を進めていたさなかで、自民党政調幹部は「手柄を独り占めしようとするスタンドプレーだ」と顔をしかめた。

 来年3月、舛添氏には大きなヤマ場が訪れる。宙に浮く5000万件の年金記録の照合問題は、政府が「3月末完了」と公約し、舛添氏も「政治全体に対する信頼感を取り返すためにきちんとやる」と言い切った。

 しかし、総務省の抽出調査で、持ち主の特定作業が難しそうな記録が最大4割にのぼることが明らかになるなど、公約の達成には黄信号がともっている。実現しなければ政府への反発が強まり、解散の時期によっては衆院選への影響も出る。

 ◇二重苦に直面−−大石裕・慶応大法学部教授

 舛添さんは、小泉純一郎元首相の言葉の力に影響を受けている。言葉が面白いかどうかが問われる政治は正統でないが、多くの人が関心を持ち政策が動き出すきっかけになる。ただ、打ち上げ花火に終わって政策議論が深まらない危険がある。

 舛添さんは自民党政治に距離を持っている。孤軍奮闘、肩に力が入っているのが表に出すぎている。地味な福田内閣のスターだからはしゃがないといけない。従来タレント的だったので、求められる刺激のハードルが高いのが非常につらい。小泉さんはワンフレーズで言質を取らせなかった。舛添さんは国民生活に直結する行政の担当で、多弁かつ具体的に踏み込まないといけない。刺激のハードルと二重苦になっているのではないか。

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 ■舛添厚労相の主な発言■

 「横領したような連中はきちんと牢屋に入ってもらう」(9月4日、自治体や社保庁職員による年金保険料着服問題で)

 「補正を使うというのも当然ひとつの手段」(9月26日、高齢者医療費の負担増凍結に伴う財源について)

 「市町村の窓口は信用ならない」(9月29日、自治体職員による年金保険料着服問題で)

 「小人のざれ言に付き合っている暇があったら(私は)もっと大事なことをしないといけない」(10月2日、保険料着服をめぐる舛添氏の発言を批判した首長に対し=16日に「不適切な言葉だった」と撤回)

 「(国は)特定する十分な努力をしていない」(10月16日、血液製剤フィブリノゲン治療を受けた418人について参院予算委で)

 「早ければ年内に解散・総選挙はある」(10月18日、故・橋本龍太郎元首相をしのぶ会で=19日、町村信孝官房長官に注意され「慎重さを欠いた」と謝罪)

 「患者は感染を知らせてほしいと思うのが当たり前だが、やっていなかった」(10月21日、418人について実名、イニシャルを示す資料があることを認める中で)

 「謝罪すべきは謝罪し、補償すべきは補償する」(11月2日、薬害肝炎訴訟問題で)

 「(抵抗するのが)厚労省の役人なら、人事権を持っている私が首を切る」(11月7日、同)

(19日、毎日新聞)

今朝の毎日新聞に「読む政治:舛添劇場」と題する面白い記事が載っていたので、ご紹介した。

舛添要一厚労相は、首相も含め“地味め”なメンバーが揃った福田内閣にとって、ある意味「スター的」な大臣だ。
記事中で、慶応大学の大石裕教授が指摘していた通り、舛添厚労相の「抵抗勢力と戦う」姿勢は小泉純一郎元首相を思い起こさせる。

私が舛添厚労相を“異質大臣”に感じた点の一つは、先日、民主党・菅直人代表代行に対する態度である。
C型肝炎訴訟問題をめぐり、菅代表代行ら民主党の議員は、アポなしで厚労相地下倉庫に乗り込んだ。
「大臣の許可がないのでお通しすることは出来ない」と、厚労相の職員は、菅代表代行らの入室を拒否した。
菅代表代行は舛添厚労相の携帯電話に電話。舛添厚労相は現場にいた厚労相職員に対し、電話口で「菅さんたちをお通ししてください」と伝えたのである。

きっと従来の自民党出身大臣であったら、このような野党に利を与えるような行為はしなかっただろう。
「事前にアポイントメントを取ってからこういうことをやってくださるようお願いします」とか言って、決して強調的な態度を取りはしないだろうと思う。
野党幹部と連携するような姿勢を示した舛添厚労相に、私は少し驚かされたのである。

舛添厚労相の発言は、厚労省職員との事前協議のないまま飛び出したもので、職員としては「振り回されている」と感じるようなものだという。
しかし、私が思うに、結果として事態が前進しているのであれば、職員が「舛添厚労相に振り回されている」と感じたとしても、それは歓迎すべきことではないだろうか。

今後、問題となってくるのは「舛添厚労相は、言った通りに実行できるのか」という点である。
威勢のいい言葉を連発しても、結果として何も生み出せなかったというのでは、野党の批判はもちろんのこと、そもそも国民からの信頼を失う。
そうなっては、「世論がバックボーン」の舛添厚労相は行き場を失ってしまうことになる。舛添劇場終幕、ということだ。

舛添厚労相は自民党最後の“希望”かもしれない。
福田政権がいつまで続くにしても、そしていつ総選挙が訪れるにせよ、舛添厚労相には、世間からの注視が注がれている。
そして、「舛添劇場」が大団円を迎えるか否かは、この劇の主役=舛添厚労相次第だと言えそうだ。
…もっとも、劇の“主役”は国民のはずだ、との指摘の声も聞かれそうだが。

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2007年11月17日

福田首相“国際デビュー”無事終了

元首脳の息子同士による会談は、日米関係の強化でまとまった。

<日米首脳会談>連携を確認 拉致問題「忘れない」と大統領

 【ワシントン中川佳昭】16日午前(日本時間17日未明)にホワイトハウスで行われた福田康夫首相とブッシュ大統領による初の日米首脳会談で、両首脳は北朝鮮問題に関し、6カ国協議を通じた核兵器、核計画の完全放棄に向け、両国が緊密に協力していくことで一致した。大統領は日本の拉致問題について「日本人にとっていかに重要か理解している。この問題と被害者及び家族のことは忘れない」と述べた。首相は核、ミサイルと並んだ拉致問題の重要性、テロ支援国家指定解除問題も含めた日米連携の重要性を指摘した。

 会談で、大統領は北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)の核施設でのプルトニウム生産が無能力化されることは6カ国協議の成果と強調しつつも、「まだ(北朝鮮が)なすべきことはある」と語った。また、北朝鮮が年末にすべての核開発プログラムと核拡散活動の完全な申告を約束していることを示し、「核兵器のない朝鮮半島を生み出していくためのステップ」との認識を示した。

 拉致問題については、横田めぐみさんの母親早紀江さんと面会した際に「私たちはこの問題を忘れることはしない」と約束したことを改めて紹介。早紀江さんとの面会を「大統領として最も心揺さぶられた瞬間の一つだった」と形容した。さらに、大統領は「日本政府・国民の間に米国が拉致問題を置き去りにして北朝鮮と取引するのではないかという心配があることを理解している。拉致問題を忘れることはない」と発言した。

 テロ支援国家指定解除をめぐる両首脳のやり取りは、「互いに対外的に公表しない了解がある」(外務省幹部)として明らかにされなかった。

 海上自衛隊のインド洋での給油活動を早期再開させるための新テロ対策特別措置法案については、首相が「早期成立に全力を尽くす」と伝えたのに対し、大統領は「補給活動再開への努力に感謝する」と期待を表明。過去6年間、海自が有志連合諸国に燃料補給を行った実績を高く評価した。

 アフガニスタンにおける民生復興支援と治安・テロ対策に日米両国と国際社会が取り組み、「アフガンを再びテロの温床にしてはならない」との考えでも一致した。

 また、両首脳は「日米の関係がアジア外交を展開するうえでも極めて重要な基礎となっている」との認識を確認。首相は「日米同盟はアジアに平和と繁栄の基盤をもたらす。安定的で開かれ、繁栄したアジアの実現は日米共通の利益であり、日米同盟の一層の強化につながる」と述べ、「日米とアジアの共鳴」という持説を強調した。

 首相は日米交流イニシアチブとして(1)知的交流(2)草の根交流(3)日本語教育−−の強化を提案。大統領も賛同した。

 ◆<日米首脳会談のポイント>

・日米同盟は「アジアに平和と繁栄の基盤をもたらす」と重要性を確認。

・北朝鮮の核放棄実現に向け緊密に連携。ブッシュ大統領は拉致問題を「忘れない」と表明。

・福田首相は「(北朝鮮の)核、ミサイル、拉致、テロ支援国指定解除を含めた日米の連携」を表明。

・首相は新テロ対策特別措置法案成立に「全力を尽くす」と伝え、大統領は給油活動再開への期待を示す。

(17日、毎日新聞)

16日夜(日本時間17日午前)、福田康夫首相は、政府専用機でワシントンのアンドルーズ空軍基地を出発、帰国の途に就いた。
総理に就任後初めての外遊となった今回。
福田首相は“国際デビュー”の地を米国にすることで、米国内でもくすぶる「福田首相は親中」「対アジア外交重視派」との批判を交わしてみせた。
今回の日米首脳会談で、福田首相とジョージ・W・ブッシュ大統領は、福田政権下においても引き続き強固な日米関係を維持することを約束し合った。

初顔合わせとなった16日の会談冒頭、ブッシュ大統領はこう切り出した。
 「とても興味深いことに、我々の父親は大統領と首相だった。さらに、私たち自身はお互いに石油業界で働いていた」
言われてみればそうである。何らかの運命の存在を感じる、とも言えよう。

会談の終わりには、二人は“プレゼント交換”した。
ブッシュ大統領は、岸信介元首相(安倍晋三前首相の祖父)とドワイト・D・アイゼンハワー元大統領が交わした書簡など、いくつかの外交文書が入った“書類入れ”をプレゼント。
福田首相は、父・赳夫元首相とロナルド・レーガン元大統領、そしてその当時副大統領だったジョージ・H・W・ブッシュ元大統領(ブッシュ大統領の父)の3人が一緒に納まった“写真のパネル”をプレゼントした。

会談に続く昼食会では、ブッシュ大統領が、自身の好物である“神戸牛ステーキ”で、福田首相をおもてなし。
高級牛肉ブランドとして知られる神戸牛は、米国でも飼育されており、小泉純一郎元首相の訪米時にも供されていた。

会談後、ブッシュ大統領は、北朝鮮の拉致問題について
 「北朝鮮に拉致された日本の市民についても協議した。この問題が日本人にとっていかに重要かを理解している。日本政府・国民の中に、米国が拉致問題を置き去りにして北朝鮮と取引するのではないかという心配があると理解しているが、この問題を忘れることはない」
と頼もしい発言をしたが、米国が北朝鮮に対する「テロ支援国家指定」を近々解除するのではないかとの憶測が、日本の拉致被害者家族会のみなさんを不安にさせているのも、事実である。

滞在先のワシントンで、家族会の飯塚繁雄副代表は「単なるあいさつという感じ。(共同記者会見で)解除を慎重にという話が出なかったのは非常に残念」と失望感を示した。
増元照明事務局長も「解除に関する我々と(福田康夫)首相の思いが少し違っていたという認識だ」と語り、福田首相への不信感を隠せなかった。

今年9月の自民党総裁選中、ややネガティブ・キャンペーン気味に「福田首相は小泉内閣官房長官時代、拉致被害者家族に思いやりがなかった」などという批判が展開された。
総裁選での街頭演説で「私の代で拉致問題を解決させる」と話した福田首相だが、北朝鮮拉致問題の解決は、やはりなかなか難しい。

「何をもって拉致問題を解決とするか」。
私は、拉致被害者全員が帰国することなしには解決とは言えないと思うが、総裁選中に麻生太郎前幹事長が指摘していた通り、相手にする国が“どう見ても民主的でない国家”であるから、交渉自体が難航している。

福田首相は今回が初めての外遊だったが、ブッシュ大統領の任期は残りわずかとなってきた。
他国の問題でありながら「拉致問題」を国際的な重要課題と位置付けるブッシュ大統領。
彼は、ずば抜けてIQ指数が高いわけではないようだが、やはり彼こそアメリカにふさわしい大統領であったと思う(もっとも、任期はまだ1年あるわけだから、過去形にする必要はないのだが)。

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2007年11月12日

谷垣政調会長 「“越年編成”だと経済に悪影響」 (テレ東世論調査付き)

自民も民主も及び腰の延長国会へ――。

自民・谷垣政調会長 “予算編成 越年なら悪影響”

 自民党の谷垣政務調査会長は大阪市で講演し、「アメリカの景気が少し後退しているなか、政治が混乱して年内に予算編成ができなければ、日本経済にも影響する」と述べました。

 谷垣政務調査会長は「毎年12月になると予算案を編成し、1月に国会に提出して、3月末までに成立させるのは、当たり前のことのように思ってしまうが、時々、これができないことがある。政治の混乱によって、できないことが今までにもあったが、そういうことが起きると経済に響いていく」と指摘しました。
 
 そのうえで、谷垣氏は「アメリカの低所得者向け住宅ローン、サブプライムローンの焦げ付き問題もあって、アメリカの景気が少し後退してきている。予算案をきちんと作って、がたがたしないようにすることが日本の政治のかじ取りでいちばん大事なことではないか」と述べ、予算案の越年編成は避けるべきだという考えを示しました。

(11日、NHKニュース)

自民党の谷垣禎一政調会長は、昨日、大阪市で講演し、「来年度予算案の“越年編成”がなされた場合、日本経済に悪影響が出る」と発言した。
財務相経験者であり、永田町きっての財務通でもある谷垣政調会長。昨日の発言は、谷垣政調会長らしい発言だ。

先頃から、谷垣政調会長は周囲に対し「予算案の問題が大事だ」と漏らしている。
「ねじれ国会」の状況下、来年度予算案が参院を通過しない事態も考えられる。“越年編成”が生じる可能性も出てくるわけだが、谷垣政調会長は「予算案を成立させるのは与党の責任」と、連日奔走しているわけだ。

谷垣氏をめぐっては、先々週のことだが、こういうニュースもあった。

谷垣総裁候補に異論

 自民党古賀派のベテラン・中堅議員計14人は1日夜、都内で会食した。谷垣派と合流する「中宏池会」構想を進めるための地ならしを狙った会合だが、合流後の人事などをめぐり、異論が噴出した。

 会合では、麻生派を合わせた3派合流「大宏池会」論者の鈴木俊一元環境相が「合流後は谷垣禎一政調会長を総裁候補にするという条件を飲めるのか」などと反発。古賀派会長代行の太田誠一元総務庁長官は「谷垣氏を総裁候補とすることを前提にした合流はしない」と強調し、会長は古賀派から出すことを約束したという。

 谷垣派は合流にあたり、谷垣氏を次期総裁候補とすることを強く求めており、無条件の合流には難色を示す可能性もある。

(2日、産経新聞)

やはりというか、当然というか、古賀派内から「中宏池会」構想に懸念する声、さらには、谷垣氏を“御輿(みこし)”に担ぐことへの疑問の声が上がってきた。

何のための「中宏池会」構想なのか。

古賀派の議員も、谷垣派の議員も、それを自問自答している。
両派の議員からは、「中宏池会」構想が一度実ってしまえば、なかなか「大宏池会」構想実現まで踏み切ることもできない、という本音も聞かれる。


終わりに、テレビ東京の世論調査結果が出たので、ご紹介したい。

<TXN世論調査> 福田総理・小沢代表ともに評価↓

 テレビ東京が実施した世論調査で福田内閣に対する支持率が50%を割り込む一方、民主党の小沢代表にも世論の厳しい目が向けられていることがわかりました。

 この調査は全国1,000人の成人を対象に、無作為で選んだ電話番号にかけて実施したものです。

 それによりますと、福田内閣を支持する人は47%と前回の調査に比べおよそ8ポイント低下しました。
 
 また、福田総理大臣と連立政権に向けた協議をして一時は代表辞任を表明した民主党の小沢代表に対しても、「評価を悪くした」という人が64%にのぼりました。

 自民党と民主党による大連立構想については、反対する人が51%と賛成の31%を大きく上回りました。

(12日、TX Biz News)

『速ホゥ!』 (月〜金、午後4時54分〜5時20分)による街頭インタビューでは、辞意を一度は表明したものの後にそれを撤回した民主党の小沢一郎代表について、「一度辞意表明をしておきながら、がっかり」「もっと一貫性のある人だと思っていたが失望した」などとの否定的な意見が聞かれた。
騒動の結果、民主党の最後の切り札「小沢一郎」もここにきて廃れてしまい、民主党としても党そのものの“限界”を露呈してしまった。

「ねじれ国会」による悪影響を出来るだけ抑えようとする自民党。
「辞意表明騒動」で失った信頼を何とか取り戻したい民主党。
双方にとって「国会どころではない」(民主党幹部)状況が続く中、この国会は来月15日まで続く。

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2007年11月11日

“小沢神話”に陰り… 解散はいつ?

今国会は、来月15日(土)まで延長されることが決まった。
また、9日(金)には、「改正被災者支援法」が国会で可決、成立。福田政権発足後初めて、法案が成立した。
被災者への復興支援は与野党問わぬ重要課題として、「ねじれ国会」という状況下にあって、民主党が自民党に歩み寄った形だ。

「ねじれ国会」でも、法案は成立する。
国会で法案が成立するのは当たり前のことではあるが、今回の場合、久しぶりのことである。
久々の「法案成立」。河野洋平衆院議長の「ご異議ありませんか」との声が、希少価値を帯び出している。

そんな中、「政権の顔」とも言うべき2閣僚が“解散総選挙”に言及する発言を展開した。

解散はサミット後 町村官房長官

 町村信孝官房長官は11日、札幌市内のホテルで講演し、「年末は平成20年度予算案を編成し、来年3月末までに成立させる。7月には主要国首脳会議(サミット)も行われる。そう考えると解散している暇なんてない」と述べ、衆院解散・総選挙は来年7月の北海道・洞爺湖サミット以降になるとの見通しを示した。

 また、民主党執行部が10日、週明けに衆院選挙対策本部を設置することを了承したことについて、「民主党は選対本部をあわてて作るようだ。どんどんエネルギーとお金を使っていただいて結構だが、福田内閣に今、解散を考えているゆとりはない。当面の課題にしっかり取り組む」と指摘。海上自衛隊によるインド洋での補給活動を可能にする新テロ対策特別措置法案の成立などに全力を挙げる方針を強調した。

 その上で、「重要な政策テーマを1つずつ丁寧に話し合いをして、答えを出していく。いろんなレベルでの働きかけを強め、日本が国際社会の一員としてテロ対策に取り組むようにしなければいけない」とも述べ、民主党との政策協議に意欲を表明した。

(11日、産経新聞)

石破防衛相 年内解散に否定的な見方

 石破茂防衛相は10日、鳥取市内で講演し、衆院解散・総選挙の時期について、「民主党がああいうありさまだから今選挙をやるべきだという人もいるが、本当によいことか。国民生活に一番大事な予算をきちんと組み、こういうふうに福田政権は日本をつくりますと示してから、国民に信を問うのが当然ではないか」と述べ、民主党の小沢一郎代表の辞任騒動を受けて取りざたされる年内の衆院解散に否定的な見方を示した。

(11日、毎日新聞)

先月、このブログでは『「不思議総理」はサミットまで解散しない?!』と題する文章を書いた。
また、今月2日には『自民が民主に連立打診…それでも年内は「大連立」も「解散・総選挙」もない』というエントリも投稿したが、永田町の空気も、そういうようなものになっているようだ。

先日の小沢一郎代表による「辞める辞める騒動」以降、民主党は完全に“戦意”を喪失している。
ある民主党幹部は「国会どころではない」と話しており、民主党自身が党運営に余裕が持てなくなっている状況を隠せない。
自民党内からは、「今の時期に解散・総選挙をすれば、自民は民主に勝てるぞ」などという意見まで飛び出し、民主党よりむしろ自民党が「早期の解散・総選挙」に前向きであるような情勢となった。

もしかすると、このまま、福田政権は来年夏のサミットまでもつかもしれない。
先の騒動で、民主党は「人材不足」なのが露呈されたことであるし、小沢代表は自身の「弱さ」「限界」を表現してしまった。
総選挙に向け、ほぼ無敵に思われた「小沢民主党」だが、今や党内での小沢代表の求心力は明らかに低下し、街の有権者の声も「期待・支持」といったものから、「失望・実力に懐疑」というものに変わって来ている。

民主党には、もう未来がない。
そのことを小沢代表が率先して表現してしまった。
「『小沢時代』の終わりの予感」(産経新聞・乾正人政治部長)。
ここに来て、“小沢神話”に陰りが生じている。

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2007年11月07日

賞味期限改ざん「小沢民主党」 さあ、再出荷だ!

まったく、我々は茶番劇を見せられただけだった。それにしても、小沢代表の演技の腕は落ちた。

小沢代表:続投を正式表明し陳謝 民主党両院議員総会で

 民主党の小沢一郎代表は7日夕、東京・永田町の党本部で開かれた両院議員総会で「この体にもう一度むちを入れ、政治生命をかけ次期衆院選を全力で戦い抜く決意をした」と述べ、辞意を撤回して続投する意向を正式に表明した。

 福田康夫首相との党首会談をめぐる混乱については「国民、支持者、党員、同僚議員に迷惑をかけたことを心よりおわびする」と陳謝した。

(7日、毎日新聞)

本日午後、民主党の小沢一郎代表は、民主党本部で所属議員を前に姿を現した。
会見で小沢氏は、党内を混乱させたことに対する“お詫び”と、代表続投の決意を述べた。

民主党内で起きた、まるで“おままごと”のような茶番劇。
一連の騒動を通して浮き彫りとなったのは、政治家としての小沢氏の“古さ”である。

小沢氏は政治家としての賞味期限が切れているにもかかわらず、代表職に留任して「小沢民主党」を再出荷させるという。
「賞味期限改ざん」を前提にして販売されている商品を、一体どこの誰が買うのであろうか?
そんなものを買うのは、よっぽど虚弱体質に憧れている人間、あるいは「死にたくて死にたくてたまらないが、食べ物は食べたい」という自己中心者のみだろう。



福田康夫首相の「大連立打診」を発端とした今回の騒動は、小沢氏の無責任な“暴走”の連鎖によって混乱を極めた。

日曜夕方には会見を開き、「民主党は力量が不足している。次回の総選挙は厳しい」と党を切り捨てたにもかかわらず、今度は「恥をさらすことになるが…」と代表留任を決定した小沢氏。

全体の時系列を眺めてみると、以下のようになるだろう。


◆日曜夕方
  小沢「辞める」

 ↓

菅・鳩山「やめないで」

 ↓
 
仙谷「小沢は無責任だ」

 ↓
 
小沢「党内にはオレに対する反発がある」

 ↓

羽田・渡部・石井「大丈夫。やめないで」

 ↓

◆きょう午後
  小沢「やっぱ続ける」




今回の小沢氏の「辞める辞める詐欺」に、国民・有権者は興醒めしている。
何のために辞意表明会見を開いたのか。そして、何のために代表に留まるのか。
それを説明することもないまま「やっぱりやる」という姿勢に転じた小沢氏は、どこからどうみても格好が悪い。

そして何より、小沢氏に「力量不足」とまで言われながら「やめないで、お願い、やめないで」と小沢氏にすがりつく民主党執行部の小汚さ。

民主党には「ぶってぶって姫」という女性議員がいるそうだが、菅直人・鳩山由紀夫両氏という「やめないでやめないでオヤジ」「すがりつきオヤジ」(2本組)の存在も、この度、明らかとなった。

(余談だが、鳩山由紀夫氏の風貌は宇宙人に似ている。地球以外の惑星から来た異性人である可能性もあるので、法務省は鳩山氏の正体を暴くべきだ)



その上、“小沢批判の急先鋒”として、小沢氏の「代表辞任」を促す声も上げていた仙谷由人衆院議員は、小沢氏を前にすると「頑張っていきましょう」などと言い出す始末。

民主党には、誰一人として「漢(おとこ)」がいない。そのことは明確な事実である。



今朝の『めざましテレビ』(フジテレビ)には、民主党の山岡賢次国対委員長が出演し、以下のような内容を述べた。

「(番組の調査では一般人の58%が小沢氏続投を支持したという結果を受けて)この人たちは、正しい判断をした

言い換えればこれは、「民主党を支持ない人たちは、間違っている」ということである。
「民主党支持者以外は無知無能」だとでも言わんばかりの物言いには、呆れるほかない。

もう、小沢氏に期待できることなど何もない。
小沢氏から漂うのは、生物学的な意味での“加齢臭”と、政治家としての意味の“死臭”だけだ。



最後の最後に逃げる男。



政局の主役を演じるのはこれが初めてではないというのに、小沢氏の演技は前時代的なものであったし、「政治屋」としても腕が落ちたことを感じた。

小沢一郎という政治屋も、実に哀しい惨めな人間になったものだ。

私は、人間に「オーラ」など存在するとは考えていないが、今の小沢氏はまるで「負のオーラ」に覆われているかのようだ。



ダダコネ。優柔不断。有言不実行。雲隠れ。密室隠れ。逃亡。



今こそ、この国の政治史から死していく政治家・小沢一郎に、一言申し上げておきたい。

「逃げちゃだめだ」。

……もっとも、今からどうあがこうとも、小沢氏の未来は明るくなりそうにないが。



<追記>

自民党は6日、福田康夫首相(自民党総裁)就任後初となる、新しい政治活動用ポスターを発表した。(写真はこちら)
キャッチコピーは「暮らしに安心。」「誠実に、着実に。」。
安倍晋三前首相時代とは対極をなすかのようなコピーである。

しかも、ポスターに写る首相の写真も、構図がだいぶ変更。安倍前首相の「遠くを見つめる」顔から、「カメラ目線(国民への視線)」の顔になった。
全体的には悪くないポスターだとは思うが、一瞬、日本共産党のポスターと見間違えてしまうかのように、“質素”。
首相は6日、記者団にポスターの出来について聞かれると、「なんか他人みたいだったなあ」と照れ顔だった。


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2007年11月04日

「あなた(福田首相)と合体したい」 小沢代表、電撃辞任表明

政界一寸先は闇――。
でもこれを「闇」と言うのか? 「奇妙な明かり」と表現したほうが適切な気がするが…。

<小沢民主代表>辞表提出、進退委ねる 「大連立」混乱招き

 民主党の小沢一郎代表は4日夕、党本部で記者会見し、代表職の辞意を表明した。福田康夫首相との党首会談で自民、民主両党の「大連立」協議を進めることを検討したが、民主党内の反対で頓挫した結果、政治的混乱を招いた責任を取るものだと強調した。そのうえで「けじめとして鳩山(由紀夫)幹事長に辞表を提出、進退を委ねた」「私が選んだ役員に否定されたことは不信任を受けたに等しい」などと語った。

 小沢氏は首相と10月30日と今月2日の2回、党首会談を行った。首相はインド洋での海上自衛隊による給油活動を早期に再開するため、新テロ対策特別措置法案の成立に協力を要請。連立政権協議を通じて事態の打開を目指した。

 小沢氏は、連立政権協議を行う場合は、自衛隊の海外派遣に関する恒久法の制定を議題とすることを求めた。

 しかし、党首会談直後の2日夜の民主党役員会では、連立協議について全員が反対。小沢氏は首相に電話で「連立はのめない。せっかくの誠意ある対応をいただいたが、結果としてはできません」と伝え、会談は決裂した格好となった。

 小沢氏が辞意を表明したことで、民主党は代表選を実施するか当面は菅直人代表代行が代表職を代行するか、早急に見極めを迫られる。今国会では、給油活動の継続を目指し「職を賭す」とした安倍晋三前首相が、小沢氏に党首会談を断られたことなどを理由に首相を辞任し、自民党総裁選を経て福田首相が誕生したばかり。与野党双方の党首が交代するという極めて異例の事態となった。

 小沢氏は昨年4月、偽メール問題をめぐる前原誠司前代表の引責辞任に伴う代表選で、菅代表代行を破って代表に就任。今年7月の参院選では60議席を獲得し与党を過半数割れに追い込む圧勝を収めた。

 もともと、小沢氏は次期衆院選で与党を過半数割れに追い込み政権交代を目指す考えを表明しており、実現できなければ政界を引退する構えだった。今回の党首会談で、選挙を経ない大連立による政権参加を模索したが実現しなかった。

(4日、毎日新聞)

もう笑ってしまうしかないような展開である。1日にブログを2度も更新せねばならなくなってしまった。
本当に小沢一郎という政治家は、日本政治史に残る人物だと思う。これまで私は「放っておいても民主党は、小沢代表が壊してくれる」と主張してきたが、その通りになった。

今後、予想される動きというのは

小沢氏のグループが民主党から出て行く → そのグループは「政党」として自公政権と連立を組む

というものだろう。

かつての自自連立時とまったく同じ流れである。

仮に小沢氏が「新党」を立ち上げるほどの人員を引き連れることができなくなったとしたら、小沢氏は民主党内に残ることになるかもしれない。
しかし、そんな状況に小沢氏が耐えられるだろうか。私はそうは思えない。やはり小沢氏は党を出ることになるだろう。

小沢氏は今日の会見で「民主党は次の衆院選も厳しい。力量が不足している」と話した。現民主党代表のものとは思えない台詞である。

小沢氏は強面だが、シャイな性格の持ち主である。
先週2回に渡り開かれた「党首会談」で、小沢氏は福田康夫首相(自民党総裁)に親近感を抱いたのだろう。
これまで小沢氏と福田首相は、これといった接点はなかった。強いて言えば、小沢氏が自民党幹事長時代に、福田首相は初当選した。それぐらいの接点である。
だからこそ、かもしれない。初めて真剣に「福田康夫」という人物と話をして、小沢氏は福田首相の人間性を受け入れたのだ。「福田首相と友達になりたい」と思ったのだ。シャイな性格の小沢氏だからこそ、一度気に入った人物は、とことん気に入る。

「福田首相と組みたい」。単純なその思いが、小沢氏を動かした。
まさしく、小沢氏から福田首相への「あなたと合体(連立)したい」とのラブコール。その気持ちが小沢流に行動として現れるとなると、「電撃辞任表明」となるわけだ。

小沢氏は、政策を純化して「新党」を立ち上げることになる。
その新党は自公政権と連立を組む。公明党には「小沢アレルギー」が強いから、連立を組むにあたってその点が難点となるだろう。
しかし、小沢氏としては、「新党」と公明党の間で政策上の一致を見出すことで出来るだけ“壁”を薄くし、その上で連立を組む。

ここまで来ると、この国の政治は何なのだという気がしてならない。
小沢氏が自分のしたいようにする。つい0.1秒前まで代表を務めていた政党を「力量不足」と切り捨てて、目の前まで来た「政権交代」との大目標をあっさり放棄する。

まさに「小沢劇場」である。

小沢氏に左右される国会。今回、漁夫の利を得たのは福田自民党。そして“自爆”したのは、今度もやっぱり民主党だ。
民主党の後任代表が誰になるかはまだ読めない。
とはいえ、菅直人代表代行にしろ、鳩山由紀夫幹事長にしろ、代表経験者だ。それぞれ、スキャンダルで辞職している身である。
自爆、自爆、そして自爆――。もう民主党に未来はないことは誰の目にも明らかだ。

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“腰は低く、頭は高く” 杉村太蔵に期待する朝

混迷の政治情勢下、杉村太蔵に希望を見出すしかない。

自民・菅選対副委員長、出馬が取りざたされている杉村太蔵議員の公認に前向きな意向

 自民党の菅選対副委員長は、党本部で講演し、北海道1区からの出馬が取りざたされている杉村太蔵議員の公認に、前向きな意向を示した。

 菅選対副委員長は「小泉チルドレンっていますよね...。この人たちにもう少し貪欲になってほしい。杉村太蔵って大したものですよ、『北海道から出る』って言っている」と述べ、純粋比例で当選した、いわゆる小泉チルドレンらに対し、現在15残っている空白区での立候補を促したうえで、北海道1区での出馬に意欲を示している杉村議員を評価した。

 自民党幹部が、杉村議員の公認に前向きな意向を示したのは初めてとなる。

(2日、FNN-NEWS.COM)

いわゆる小泉チルドレンの中でも、杉村太蔵衆院議員は特別な存在である。
2005年の“郵政総選挙”で初当選した83人の新人議員たちは、「83会」なるグループを立ち上げた。当然、杉村氏も「83会」の一員であるが、2006年2月、自身のブログで「83会」についてこう書いている。

「あんなの意味あるんですかね」「学級会みたいじゃないですか」「おじさん、おばさんの井戸端会議状態」


先々月だったか、このブログでは「杉村氏が『新しい風』(武部勤元幹事長が中心となる小泉チルドレンのグループ)を脱退した」とのニュースをご紹介した。
「小泉改革」の重要性を訴えるという本来の原点を忘れた『新しい風』に、杉村氏は見切りをつけたのだ。
たとえ政界の風向きがどうであろうと、自身の正しさを信じて、たった一人でも行動する。
彼こそ、男の中の男ではないか。彼こそ、今の日本に必要な政治家ではないか。

このブログでは表向き「政治ニュースを解説」と謳っているので、特定の政党や議員を支援するような文章を書くのは控えたいと思うが、それでも私は杉村氏を支持せざるを得ない。
かつてこのブログで私は、「杉村氏はバラエティー的演技を計算して行う、したたかな政治家だ」と書いた。
現時点でもその考えは変わっていない。彼は、「83会」の中では最も政治家らしい政治家だ。つまり、政治家としてきちんと“裏の面”を持っているのだ。“表の面”だけしかない(ように見える)政治家たちの多い中で、彼は異質な存在だろう。

杉村氏をめぐっては、「予備校講師の著作を盗作」「赤ちゃんを議員宿舎に放置した」などという“人間として問題”を感じさせるような話も多いが、しかし、私は杉村氏に賭けてみたいと思う。
要は、私は彼の「腰は低く、頭は高く」という姿勢に希望を見出したのだ。
衆院静岡7区には、有権者に土下座ばかりして、しがらみにいつまでもこびり付く城内実という政治家がいる。この男と比べてみた時、私は杉村氏が素晴らしい政治家に思えてくる。
しがらみを捨て、初心を忘れず、フリーター・ニート問題に一所懸命取り組む。あえて私は、杉村氏を支持したい。

「北海道1区から立候補する」というのも、なかなか思い切った決断ではないか。
何しろ、同区選出の現職は、民主党の横路孝弘衆院副議長。旧社会党出身で、利権やしがらみ、左翼勢力とは実に濃厚な関係を保つ政治家である。まさに杉村氏の“対極”にある人物だと言っていい。
ポリティシャンはもういい。これまでに十分すぎるほど見てきた。ここで“信念”の政治家、“当たり前を振舞う”政治家を見てみたい。
杉村氏はまだ若い。若いからこそ経験不足が露呈する時もあるだろう。しかし、若いからこそ政界に新しい風を送り込むことも出来るのではないか。



<追記>

★アラブ首長国連邦にある航空会社の副会長が、今年度ノーベル平和賞受賞者、アル・ゴア前米副大統領の“地球温暖化説”を「でっち上げだ」とする発言をした。
 事の真偽はともかく、「反アル・ゴア」の動きがあるのは面白い。アル・ゴア氏をめぐっては、地球温暖化に警鐘を鳴らしておきながら、自宅では馬鹿でかい額の電気代を生み出しているという話もある。また、先日は実の息子が刑事処分を受けた。
 「アル・ゴア」は時代の救世主なのか? この問いに疑問を持つ意見が出てきたことは、個人的には喜ばしい。なお、このニュースの記事は以下の通りである。

エミレーツ航空副会長、ゴア氏の地球温暖化説を断固否定

【11月2日 AFP】アラブ首長国連邦のドバイ(Dubai)を拠点とするエミレーツ航空(Emirates Airline)のモーリス・フラナガン(Maurice Flanagan)副会長は1日、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したアル・ゴア(Al Gore)氏による地球温暖化説を認めないと述べた。

 フラナガン副会長はシンガポールで行われた業界関係の会合で、「地球温暖化について意見を求めるのはやめてくれ。そもそも、わたしはそんな説は信じていない」と発言。2006年に公開されたゴア氏の映画『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』を3回見たことを明かした上で、「あんなものは全くのうそっぱちだ」と一蹴した。

『不都合な真実』は、地球温暖化の科学理論と温暖化がもたらす影響について描いたドキュメンタリー。

 航空産業はかねてから、温暖化の原因となる二酸化炭素排出の主要因のひとつとして名指しされている。(c)AFP

(2日、AFPBB News)


★テレビ東京が2005年に放送したアニメ『創聖のアクエリオン』が先々月に劇場版として上映され、少し前からはパチンコ版のテレビ・コマーシャルが流れている。
 「あなたと、合体したい」「♪一万年と二千年前から 愛してる〜」というヤツである。
 テレビアニメ放送時にも話題になった「♪一万年と……」という主題歌だが、改めて歌詞を見てみると、これが実にいい歌詞なのである。

 創世のアクエリオン 歌詞

 菅野よう子さんの曲も素晴らしいが、『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」に影響を受けた跡が見られる歌詞も素晴らしい。
 「♪一万年と二千年前から 愛してる〜」などという歌詞だけを見ると新種のコミックソングか何かのようだが、曲全体を聴くと、何とも形容しがたい“大河感”を感じる。
 欧米人には悪いが、このようなアニメやアニメ主題歌は、欧米の人間には決して作れないと思う。ジャパニメーションは世界一の娯楽だろう。

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2007年11月03日

永田町を襲った「大連立」という大地震

追い込まれた時に、自民党が出す最後のカード。それが「大連立へのお誘い」だ。

<大連立協議>民主役員、猛反発 小沢氏、孤立無援

 民主党の小沢一郎代表は福田康夫首相の連立協議打診に対し、その場では断らずに持ち帰り、党役員会でも大連立に前向きな発言をした。政権交代を掲げて戦った参院選はわずか3カ月余前。その後も早期の衆院解散・総選挙を求めていただけに無原則な路線転換にも映る。他の党役員に否定されたことで求心力の低下は必至。さらに、他の野党からは「民意の無視」という声が出ており、世論の批判も受けることになりそうだ。

 「連立協議を受けたかったに違いない。政権の中に入って意思を通す。かつての自自公連立の時と同じ発想だ」。小沢氏の側近議員は2日夜、こう明かした。

 小沢氏には次の勝負は「最後の戦い」という思いが強い。1回きりの最後の機会を次期衆院選という民意にゆだねるよりも、密室での合意によって政権にたどりつくという道を選んだ−−という解説だ。

 確かに、これまで反対を貫いてきた新テロ特別措置法案にしても、恒久法を議論することと引き換えに協力する姿勢を見せた。インド洋での海上自衛隊による給油活動は憲法違反だという原則論を捨ててでも、長年の持論を通したい思いが浮かび上がる。

 また、大連立に前向きな姿勢を見せたのは、農村部の多い地方行脚を始めている衆院選対策とも矛盾する。毎日新聞の世論調査では、次期衆院選で「民主党に勝ってほしい」人は「自民党に勝ってほしい」人を常に上回っており、こうした世論へのある種の「裏切り」と受け取られる可能性がある。そもそも現在の小選挙区制の下で大連立を成立させるには候補者調整などハードルが高い。

 民主党内は小沢氏の個々の方針に不満はあっても、政権交代を目指すという信念に足並みをそろえてきた。それが今回の振る舞いによって瓦解する可能性もある。

 小沢氏と距離を置く仙谷由人元政調会長は「こんな裏表のある人が今の政治で通用するか、はなはだ疑問だ」と批判。小沢氏に近い党幹部も「小沢さんはもしかしたら代表を辞めるかもしれない」と指摘した。

 党役員会は厳しい雰囲気に包まれた。小沢氏は「まじめに話を受けたので持ち帰った」と切り出したが、「国民の期待を裏切る」という意見が相次ぎ、15人の出席者のうち、連立協議開始への賛成は1人もいなかった。【須藤孝】

(3日、毎日新聞)

日ごろは自民党の党内情勢を重点的に取り上げているこのブログだが、今夜は、民主党内の動揺について取り上げなければならない。
昨夜、福田康夫首相(自民党総裁)が民主党の小沢一郎代表に持ちかけたという「大連立」構想実現へ向けての協議開始。
党首会談のその場では小沢代表は回答せず、民主党本部にいったん持ち帰り、約1時間の党役員会での協議の結果、「大連立協議、拒否」との結論を出した。

民主党の連立協議拒否について、町村信孝官房長官は「意外であり、非常に残念」と話した。
おそらく、昨日の党首会談前、自民・公明両党の与党と首相官邸は入念な協議をしていたことだろう。
つまり、幹事長・官房長官レベルで「大連立」に関した話し合いをしていたということだ。昨夜、公明党の北側一雄幹事長「(大連立の話は)今聞いたばかり」と驚いてみせたが、実際には、第2回党首会談で大連立を視野に入れた話を持ちかけるシナリオが、会談前には公明も周知の上で構築されて行ったに違いない。

昨夜、ある自民党幹部は「大連立構想自体は実現してもしなくてもよかった。大事なのは、テロ恒久法の対話継続が(自民・民主両党間で)確約されたことだ」と語った。
一種の“負け惜しみ”のようにも聞こえるが、しかし、自民党の伊吹文明幹事長らが相当の「政局オンチ」でない限り、自民党執行部も「民主が拒否」ということは織り込み済みだったろう。
根拠はどうあれ、私も昨夜の予想が外れることにならなくてよかった(もちろん、大連立が組まれる“可能性”は今なお残ってはいるが)。

昨夜「大地震」のような大きな騒ぎが永田町で発生したが、それによって「ねじれ国会」をめぐる政局状況が変化したわけではない。
来るべき解散総選挙に向け、民主党は小選挙区での公認候補者選定作業を進めるとともに、国会では与党との対決姿勢を節目節目で強調してくるだろう。
特に、来年度予算までの経済政策をめぐっては、両党間の対決色は濃くなりそうだ。

<大連立協議>経済政策運営 混迷は不可避

 福田康夫首相が民主党の小沢一郎代表に連立を打診し、拒否されたことを受け、年末の予算編成や税制改正で与野党の対立が鮮明になり、政府・与党の経済政策運営は混迷を極めそうだ。特に国民生活に直結する社会保障政策では、09年度に基礎年金の国庫負担を現行の3分の1から2分の1に引き上げることが決まっており、約2.5兆円の安定財源の確保は急務だ。福田政権は消費増税を視野に与野党協議で妥協点を探る考えを表明していたが、実現は極めて難しい見通しとなった。道路特定財源など課題は山積しており、福田政権の手腕が問われることになる。

 年末の税制改正で、民主党は消費税率を据え置いたまま、全額税方式の最低保障年金の創設を求める方針だ。社会保障の財源確保のため消費税率引き上げを狙う自民党と対立している。ガソリンにかかる揮発油税などを道路建設に充てる道路特定財源をめぐっても、一般財源化を主張する民主党と、道路建設維持を狙う自民党との対立が続いており、妥協点は見出せそうにない。必要な税収を確保できなければ、08年度予算編成に影響が出る可能性もある。

 参院で与野党が逆転している現状では、民主党の同意が得られなければ、予算編成も税制改正も実現しない現状に変わりはなく、当面は予断を許さない状況が続きそうだ。【須佐美玲子】

(3日、毎日新聞)

自衛隊海外派遣のための恒久法については、さほど問題なく与野党間で協議が進むことになるだろう。かねてより小沢代表は「恒久法制定論者」であるし、具体的な交渉がなされていくことも不思議ではない。そのための環境はすでに整備されている。
しかし、経済政策をめぐっては両党間を明確に結びつけるポイントがないのが現状だ。

先週ごろから、自民党の谷垣禎一政調会長は「来年度予算(の問題)が大事だ」と周囲に語っている。
福田政権になってから、国会では1本も法案が通過していないが、今後最大の課題となるのは「来年度予算」をめぐる問題である。
予算が通らなければ政権がもたない。現在の自民党執行部ももたない。まさに「行き詰まり」状況である。
そして何より、そうした事態を迎える時期は来春である。それまでに小沢民主党は選挙区での公認候補選定作業が済んでいるかもしれない。そうしたら、民主党は解散・総選挙を求めて「民主予算案反対→福田首相は衆院を解散せざるをえない」という状況のために徹底抗戦してくるかもしれない。

「大連立」がなされるということは、総選挙をする意味が生じなくなるということである。
言い換えれば、総選挙をせざるを得ない状況にまで陥れば、自民党は民主党に「大連立」の話を持ちかけるということだ。
昨夜は自民党が「自民の困窮」「民主の大事さ」をアピールさせるために、幼稚な「大連立のお誘い」を民主党側に提示した。
状況によっては、今後再び「大連立」の話が浮上してくることも十分考えられる。
その時に民主党がどう対応するかがすべてとなるが、民主党としては「政権交代」とは、「総選挙による政権奪取」だとしか考えていないことだろう。

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2007年11月02日

自民が民主に連立打診…それでも年内は「大連立」も「解散・総選挙」もない


(午後9時15分ごろ追記)


最新情報によれば、自民が民主に連立を打診。思ったより少し過激な「ねじれ国会」だ。

福田首相:「参院はエンジン落としちゃった」

 民主党の小沢一郎代表との2度目の党首会談を翌日に控えた1日夕。福田康夫首相は、自民党本部で行われた党全国女性議員政策研究会懇親会のあいさつで、参院で与野党が逆転した「ねじれ国会」の苦労をぼやいた。

 「私もねぇ、今なかなか苦労してますよ。片肺飛行っていうんです。衆院の方はエンジンついてんですよ。参院の方はエンジン落っことしちゃった……」

 両腕を翼のように広げたうえで、体を傾けるジェスチャー付き。「いつもこのような感じでね。操縦をしてんだけど、キャプテン大変です、これ」と付け加えた。

 就任から1カ月余。首相は「今国会は法案が1本も通っていないんだよな」と周辺にこぼす。焦点の新テロ対策特別措置法案は成立の見通しが立たない。首相官邸筋が「一国の経営者として、焦燥感、切迫感は感じているんだろう」と指摘する中、今週ついに小沢氏との直談判で事態打開を図る「究極の話し合い路線」に踏み切った。

 ただ、10月30日の1回目の会談は「成果なし」。同日夜には「民主党もメリットがないと、簡単に自民党と協力できないのでは」という記者団の質問をさえぎった首相は、珍しく声を荒らげた。

 「損得っていうことでやるんですかぁ? 損得ですか? ねぇ? 国民のためじゃないんですか? 国のため、国民のためですよ」

 永田町を疑心暗鬼にさせた「話し合い解散」も「大連立」も否定し、あえて「ねじれ国会」の打開を強調する。海上自衛隊のインド洋での給油活動が期限切れを迎えた1日には、記者団に「再会談には解散も辞さないという考えで臨むか」と問われ、「まあね、話がまとまらなければ、また次の会談してもいいんじゃないでしょうか」とはぐらかした。

 午後3時に始まった2日の再会談は、4時10分過ぎにいったん中断。どちらが主導権を握っているのか。「夜の部」に持ち越された。

(2日、毎日新聞)

30日(火)に引き続き、きょう行われた2回目の「党首会談」。
午後7時25分すぎに民主党の小沢一郎代表が会談した部屋から退室。会談は終了した模様だが、このブログを書いている時点では、具体的な「会談結果」は不明だ。

昨夕に開かれた党の会合で、上記時の通り、福田康夫首相(自民党総裁)は「ねじれ国会」運営の難しさを吐露した。
発足して1か月が過ぎるというのに、まだ1本も法案を成立できていない。
今月半ばの総理としての初訪米を前に、このことは福田首相自身、非常に気にしているようだ。

現時点での私見だが、私は「大連立」の可能性はないと思う。
「可能性がない」という表現をしたらおかしいかもしれないので、「可能性は“とても”“きわめて”少ない」とでも書いておこうか。
そう考える理由として、まず、「大連立」を組むメリットが自民・民主両党双方に存在しないことが挙げられる。

福田自民党として最善なケースは、与党が民主党に気を使いながらも、民主党側が福田政権の面子を立ててくれる(重要法案に関する協議・可決・成立、国会同意人事協議での協調姿勢の表示など)というケースだろう。
現時点では、いくら「ねじれ国会」とはいえ、自民党側が「大連立」に向け焦る必然性が生じていない。
「法案が通らない」ことは目先の課題として非常に重要だが、国民世論の一部には「民主党がダダをこねているのが悪い」との声が根強い。

小沢民主党としても、「大連立」を組んで自分の党から首相を出したところで、「政権交代」などという大目標を達成できたとは到底言えない。
「自社さ政権」を21世紀にカーボンコピーしてみても意味がないことは、小沢代表自身がよく分かっているだろう。
民主党がこれまでスローガンに掲げてきた「政権交代」とは、総選挙での衆院逆転による「政権交代」を意味することしかありえない。

ここで、最新情報である。

午後8時00分の『NHK BSニュース』(NHK BS-2)は、「先ほど、自民党の伊吹文明幹事長が『今日は党首会談は再開されない。向こう(民主党)が持ち帰った』と記者団に語った」と報じた。

これは「決裂」を意味するものではないと思われる。
一昔前の劇団によくあったような「発展的解散」を意味するような印象のもので、「対話姿勢を維持します」というメッセージだろう。

自民党と民主党は「大連立」を組むことはない。
しかし、“事実上の大連立”として、民主党としては是々非々の姿勢で与党に当たってくるだろう。
民主党は「テロ対策恒久法」などの大事なキーポイントでは「是」を示すが、大体のケースにおいては「非」を示してくるに違いない。

過去に前例がないので、この「ねじれ国会」がどういう国会になるかは分からない。
ただし、明らかなのは、福田政権としては何が何でも「新テロ特措法」を成立させようとは考えていないこと。年内の法案成立は事実上あきらめていること――。
民主党側の観点から言えば、小選挙区の多くで総選挙の党公認候補者が内定していないため、「今すぐ解散」と言われても正直困る。だから、少なくとも年内解散は望んでいないということ――だ。

福田首相は来年1月のダボス会議には出席する意向であるし、調整も進んでいる。
民主党も公認候補が定まっていない現段階では、年内に解散をしてほしいとは思っていない。今から選挙運動を始める選挙区も多いから、一番早くても来春あたりの解散が望ましいことだろう。

とりあえず、年内は「大連立」もなければ「総選挙」もない。
双方にとってポジティブな意味がない。そもそも、自民党と連立を組む公明党が強い反発を示すことは、目に見えている。
年内は、静かに柔軟にクリンチする。
自民党より3歩前に進む民主党。民主党を3歩前に進ませる自民党。そういう構図が(ひとまずは)維持されそうだ。


ここで、今(午後8時10分ごろ)入って来た情報。

「自民党が民主党に『連立政権協議』を打診した」という。

私の予想は外れるのだろうか?
現時点では、私は意見を変えていない。つまり、年内は「大連立」もないし、「解散総選挙」もないだろう。

ただ、なぜ自民党が民主党の連立を「打診」したのか?
「打診」といっても、どのレベルか? その深い意図は? 非常に興味深いところである。
わずかに思われるのは、自民が世論に対し、「民主の選択次第で、政局は変わります。この国の針路は変わります」ということを提示したということだ。
つまり、自民党自身がこの政局に困っていることを極力演じるとともに、民主党に事の重大さを把握させ、「民主党さん、あなたはキーパーソンなのですよ」ということを最大限教えてあげたわけだ。
自民としては、民主党がこの誘いに乗ってこないのが明らかであるから、民主に大連立を打診したのかもしれない。

何しろ、自民が連立を組むのは、公明党である。自民が本気で民主との「大連立」を画策するのであれば、自公政権に亀裂が生じるのは間違いない。
公明党が連立政権から外れることはないにしても、これを受けてどういう反応を示してくるか、少し注目だ。

とりあえず、久々に血なまぐさい「政局」である。
中宏池会構想実現は、もう少し待たなくてはならない政局情勢になってきたようだ。古賀氏残念。



<追記>

このブログで以前取り上げた『ザ・シンプソンズ MOVIE』の声優変更問題。
マージ・シンプソン役の一城みゆ希さんが、自身のブログで「旧来の声優陣によるDVD収録が開始した」と発表した。
一ファンとして非常に喜ばしく思う。誰にお礼を言えばよいのか分からないが、ありがとう。



<さらに追記>

今、横目でNHK総合『ニュースウォッチ9』福田首相のぶら下がりを見た。
福田首相は「大連立というより『新体制構築』ということ」と強調した。

テレ東の篠原記者の「小沢代表は信頼できる相手ですか?」との問いに、福田首相は「はぁあ? 信頼しないで話し合いできるわけないでしょ」と話した。
こんな悠長なことを言っては怒られるかもしれないが、“福田節”はやっぱり味わい深い。安倍前首相もこんな口調だったら、総理を辞任しないで済んだかもしれない。

まあ、今日はこの辺で。
ただまあ、公明党・北側一雄幹事長の取材風景を眺めると、自民党は公明党側に対し、会談の事前に「党首会談で『大連立』の話をします」とは伝えていたみたいだ。
結構入念な『事前打ち合わせ』が、自公両党間で行われていた。このことは間違いない。

(午後9時13分追記)


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2007年10月29日

鳩山法相が仰天カミングアウト!? 「友人の友人がアルカイダ」

友達の友達はみなアルカイダ。世界に広げよう、アルカイダの輪。

鳩山法相、外国人記者ら対象の講演で「わたしの友人の友人がアルカイダ」と発言

 外国人の入国審査をめぐり、鳩山邦夫法相が「わたしの友人の友人がアルカイダに所属している」と発言した。

 29日、外国人記者らを対象に行われた講演で、鳩山邦夫法相は「わたしの友人の友人がアルカイダなんですね。何度も日本に来ていたようです」と述べた。

 さらに鳩山法相は「(その人物は)バリ島の中心部の爆破事件にからんでいた。『爆破するから近づかないように』とアドバイスを受けていました」と述べた。

 講演を聞いたビジネスタイムズ誌のアンソニー・ローリー記者は「とても奇妙な発言だった。よく考えずにしゃべっていたようだ」と話した。

 インドネシアのバリ島では、2002年10月に爆弾テロ事件が発生し、およそ200人が死亡した。

 鳩山法相は「断定した情報を基に言ったわけではない」として、テロを事前に知っていたとも受け取れるコメントを撤回した。

 さらに、29日の会見では「この話を色んなところで、講演の中で言ったことがあるが、話題にはならなかった」と述べた。

(29日、FNN-NEWS.COM)

きょう、国会では“防衛省の天皇”と呼ばれた守屋武昌・前防衛事務次官の証人喚問が行われた。
守屋氏は、過去200回を越える“接待ゴルフ”の存在を証言したが、山田洋行の元専務が設立した「日本ミライズ」に便宜を図ったことは否定した。
このほか、証人喚問では、“接待ゴルフ”の約半数回には守屋氏の妻が同伴したとの事実も明らかとなった。
これを受け、福田康夫首相は「証人喚問を見てはいないが、非常にひどいこと。あってはならないことだ」と、守屋氏を断罪した。

「公僕」たる官僚にも、プライベートな時間を保持する自由はあるだろうし、ゴルフをプレーする自由もあるだろう。
とはいえ、守屋氏の行動は防衛省の公務員倫理規定に背いているものであるし、疑いを招きかねない行為である。
法律上、国会議員は食事を「奢る」ことが出来ない。お誘いした会食の場であっても、割り勘とさせてもらうのがルールだ。
「何から何までガチガチに」というのも有事の際を考えると危険なものかもしれないが、守屋氏の行動はあまりに軽率だったと言わざるを得ないだろう。



そんな中開かれた外国人記者クラブにおける、鳩山邦夫法相の講演。
鳩山氏の口から「私の友人の友人はアルカイダ」というトンデモ発言が飛び出た。
与党幹部にとっては冷や汗モノの「ブラックジョーク」である。
この鳩山法相の発言を聞いて、私は、「ビンラディンがこの間、俺のところに電話掛けてきた。今、下北沢にいるらしい」という立川談志師匠のジョークを思い出してしまった。

それにしても、安倍晋三前内閣での法相就任以降、鳩山法相は、政治家として実に「生き生き」としているように感じられる。
人間、やはりスポットライトを浴びると自らも輝かしくなるのだろうか。
鳩山法相の話によると、「私の友人」はチョウ収集仲間だという。
その方の「友人」が本当にアルカイダのメンバーなのかどうかは確かめようもない話かもしれないが、今回のエピソード(!?)は、「永田町都市伝説」の一つだといえるかもしれない。

どうでもよいことだが、鳩山法相は毎朝、秘書のために朝食を作っている。
「秘書思いの政治家」であると同時に、優しい心をお持ちになっていらっしゃるのだろう。
こういった話を聞くと、つくづく、「鳩山兄弟は本来は政治家に向いていないんじゃないか」と思ってしまう。
とはいえ、この国には「職業の自由」があるし、兄も弟も、鳩山兄弟は国民に選ばれた「代議士」である。
これからも鳩山法相には頑張ってもらいたい。



<追記>

「神戸・高3いじめ自殺事件」で、新たに、神戸市の私立・滝川高校の男子生徒(18)が逮捕された。
これで、一連の事件に絡む逮捕者は4人となった。

<神戸いじめ自殺>高3さらに1人恐喝容疑で逮捕

 神戸市須磨区の私立高校3年生(当時18歳)のいじめ自殺事件で、兵庫県警少年捜査課と須磨署は29日、被害生徒に偽ブランド品のブレスレットを売りつけたとして新たに同学年の男子生徒(18)を恐喝容疑で逮捕した。生徒は「脅したつもりはない」と容疑を否認しているという。一連の事件では既に生徒3人が恐喝未遂容疑で逮捕、家裁送致されており、学校側は「亡くなった生徒に申し訳ない」と謝罪した。

 調べでは、生徒は今年5〜6月、被害生徒に偽ブランド品のブレスレットを4万円で買い取るよう要求。携帯電話のメールで「買わなければ友達が危害を加えると言っている」などと脅し、代金の一部として5000円を受け取った疑い。ブレスレットは被害生徒の自宅から見つかり、県警の鑑定で偽ブランド品と判明した。

 生徒は残金の支払いを要求する携帯電話のメールを十数回、被害生徒に送っており、自殺前日の7月2日にも「払う気がないのか」などと送信していたという。被害生徒は「明日、払う」と返信し、当日に自殺した。

 生徒は被害生徒とは別のクラス。ブレスレットの買い手を探していて、恐喝未遂容疑で逮捕された3人のうちの1人が、被害生徒を紹介したという。神戸地検はこの3人について「少年院送致相当」の意見を付けて神戸家裁に送致している。

 急きょ記者会見した学校側によると、自殺後の調査でブレスレットの売買を把握したが、その時点ではいじめと思わなかったという。校長は「結果の重大性から、今はいじめを超えた事件と認識している」とうなだれた。【武内彩、津島史人】

(29日、毎日新聞)

機会があればこのニュースについても、後日、詳しく記述したい。
「ブレスレットの売買」の背景にはどんなものがあったのか。いじめとの関係性は、具体的にどんなものであったか。

日本各地で「いじめ」が起きるのも、「自殺」が起こるのも珍しくない。
もしかしたら、「いじめ自殺」も珍しいものではないかもしれない。
しかし、一つ一つの事件の追跡による事実の把握なしには、「いじめ」全体の問題も把握できるはずがない。
今後も、このブログでは「神戸・高3自殺事件」を取り上げて行きたいと思う。



<永田町、明日の予定>

@福田首相(自民党総裁)と小沢一郎・民主党代表による「党首会談」
A久間章生元防衛相「手術入院」


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2007年10月24日

「中宏池会」実現で古賀派分裂の可能性も

はたして古賀氏は派内をまとめられるのか。一か八かの大博打だ。

<中宏池会>古賀派が1期生から聞き取り

 自民党古賀派は23日、旧宮沢派(宏池会)の流れをくむ谷垣派と合流する「中宏池会」構想について、東京都内の派閥事務所で所属議員から意見聴取を始めた。初日は1期生6人が対象で、5人が出席した。

 太田誠一代表代行は「中宏池会の機運が高まっている。(古賀、谷垣両派の分裂のきっかけとなった00年の)『加藤の乱』の時のように、急に『ついてこい』ではいけない。みんなの意見を聞いて決めたい」と説明した。

 構想には5人全員が賛成したが、合流時期については早期を求める意見と慎重に情勢を見極めるべきだとの両論があった。【野口武則】

(24日、毎日新聞)

来春の政治パーティーをきっかけに、いよいよ実現化する「中宏池会」構想。
このブログでは連日この話題を取り上げているが、構想の中心的役割を担う古賀派も、昨日、具体的な動きを始めだした。


昨日「聴取」された1期生6人は、以下の衆院議員たちだと思われる。

・木原誠二(東京20区)
・清水鴻一郎(比例近畿ブロック)
・萩原誠司(比例中国ブロック)
・林 潤(神奈川4区)
・藤井勇治(比例近畿ブロック)
・盛山正仁(兵庫1区)


さて、ここで暇つぶしにでも、改めて古賀派の役員人事を見てみたいと思う。

宏池会(古賀派) 役員人事
※カッコ内は当選回数

名誉会長:堀内光雄(10)
常任顧問:丹羽雄哉(10)

会長:古賀 誠(9)
会長代行:太田誠一(8)

副会長:柳沢伯夫(8) 
副会長:金子一義(7) 
副会長:鈴木俊一(6) 
副会長:溝手顕正(4)

事務総長:二田孝治(7)

赤色
が古賀系議員、青色が丹羽系議員、クリーム色(?)が中立議員だ。
(参考資料)

古賀誠選対委員長(古賀派会長)は、周囲を自身の側近で固めることで、ほぼ「独裁」といえる体制を構築しているというのが現状だ。

反面、古賀氏は「非古賀勢力」の存在も気にしている。

その証拠に、「非古賀」として有名で、安倍晋三前首相の擁立を仕立てた菅義偉前総務相を、自身の直属の部下にあたる「選対副委員長」に任命した。
菅氏は「選対委員長」の前身である「選対総局長」だったから流れ通りの人事といわれればそうかもしれないが、この人事からは古賀氏が意外と「非古賀勢力」の動向を気にしているということが伺える。


ちなみに、「非古賀」(=丹羽系)の議員をリストアップすると以下のようになる。

宏池会(古賀派) 丹羽系議員
※カッコ内は当選回数

・鈴木俊一(6)
・村田吉隆(6)
・竹本直一(4)
・上川陽子(3)
 

新人議員たちがどういう動きをしてくるのか。
昨年10月に丹羽雄哉前総務会長と麻生太郎前幹事長は会談し、「中宏池会構想に批判的な態度を取る」ことで一致したが、丹羽系議員たちはどういう反応を、今後示してくるのか。

現時点で一番ありえそうなシナリオは、「会長:古賀氏、派としての総裁候補:谷垣氏」としての「中宏池会」発足だ。
この場合、丹羽氏らのグループは「中宏池会」には加わらず、新たに自分たちだけで「丹羽派」を立ち上げるか、あるいは、思い切って集団で麻生派入りするだろう。

自民党の政治家たちにとって、いまだに「どこの派閥に属するか」は最も大事なことなのだ。
「宏池会」を愛してやまない古賀氏は、一体どこまで突き進むのか。突き進めるのか。
今後とも構想の行方を見守りたい。



さて、TBSの看板番組ともいえる『筑紫哲也 NEWS23』での筑紫氏の後任キャスターが、23日、内定した。
なんと、同局系の夕方ニュース・情報番組『イブニング・ファイブ』の放送初期に同番組の解説役を務めていた、共同通信の後藤謙次氏が後任だという。
後藤氏は政治部出身、自民党の内部情勢に大変造詣の深い方で、共同通信でも要職を務めてきた。

私自身、後藤氏の人当たりのよい柔和なお人柄も、後藤氏の分かりやすい解説ぶりも大好きなので『NEWS23』の後任キャスターに後藤氏が内定したことには、正直ホッとしている。
どこぞのタレントだか芸人だか分からない人間が“夜帯ニュース”でメインを張るようなことがなくて、本当によかった。

この話題については、また後日書かせてもらおうと思う。それにしても、歴史的なニュースだ。


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2007年10月22日

共産主義は、民主党内に生き残り続ける

谷垣政調会長が共産党を徹底批判。自民党員として当然の行動だ。

共産党の拡大 「関西伝染困る」 谷垣政調会長が発言

 自民党の谷垣禎一政調会長は20日、大阪府東大阪市内の集会であいさつし、共産党の勢力拡大について「関西で伝染するようなことがあったら困る」と述べた。東大阪市では市議会の不信任決議で共産党員の前市長が失職し、21日に出直し市長選が告示される。この選挙に前市長は立候補を表明しており、自民、公明両党の推薦する前市議会議長、自民を離党した元府議と対決する見通し。

 谷垣氏は、前市議会議長を応援する公明党主催の集会であいさつした。地元・京都の長年の保守対共産の構図を紹介した上で、「東大阪で共産党市長が誕生すると、日本のものづくりのこれからの力にも関係してくる」と語った。

(22日、朝日新聞)

お気付きの方も多いかと思うが、このブログでは極力朝日新聞の記事をご紹介しないようにしている。
その理由についてはまた後日、改めて書くことにして、今日は「自民・谷垣政調会長が共産党批判をした」とのニュースをお伝えしたい。

まず初めに把握しておかなければならないことは、自由民主党が結党された意味だ。
1955年、日本自由党と日本民主党が合併し誕生したのが「自由民主党」である。
初代総裁は鳩山一郎元首相。鳩山由紀夫(民主党幹事長)・邦夫(法相)兄弟の祖父にあたる人物だ。「友愛主義」を標榜した政治家でもある。

自民党結党にあたり、党所属議員たちが統一して感じていたのは「自主憲法制定の必要性」と「反共産主義」である。
「何が何でも、日本に無産(協賛)勢力を蔓延(はびこ)らせるようなことがあってはならない。何が何でも、日本を共産主義国家にしてはならない。」
この思いが自民党にとっての一つの大きなアイデンティティであり、根幹たる思想・理念だった。
逆に言えば、1955年当時、それだけ無産勢力や左翼勢力が強力だったということで、現在の共産党や社民党などとは比べにならないほど、自民党にとって「脅威」だったということとだ。

先月8日に開かれた日本共産党中央委員会総会で、志位和夫委員長は「次の総選挙では、『全選挙区に候補を擁立する』とのこれまでの路線を転換する」と決定した。
共産党は結党以来これまで、すべての小選挙区に、公認候補者を1人ずつ擁立させてきた。
このことにより、選挙の度に「反自民票」は割れており、結果的に自民党を救ってきたことは事実だ。

例えば、ある選挙区に「自民」候補と「民主」候補と「共産」候補が立候補したとする。
「反自民」の有権者は、「民主」候補あるいは「共産」候補に投票する。「民主」候補の票も「共産」候補の票を足した票(=すべての「反自民票」)が「自民」候補の得票数より多くても、各政党ごとに比べて見たときに「自民」候補が一番多くの票数を獲得していたら、その選挙区からは「自民」候補が選出されることになる。
仮に「共産」候補が立候補しなければ、「反自民票」は「民主」候補への票として一本化され、「自民」候補よりも多くの票数を獲得していた可能性がある。「民主」候補としては、「共産」候補が出馬したせいで落選してしまったというわけだ。

次回総選挙から共産党のこの選挙路線が切り替わることで、やもすると、多くの小選挙区で自民党候補は落選してしまうかもしれない。
現在の自民党執行部はそのことを一番怖れていて、この時期に古賀誠選対委員長が「全国行脚」を展開しているのも、それを受けてのことに違いない。
もちろん、単純に「反自民」票が「民主」候補への票にまとまるかどうかは疑問だが、もしかするとこの「決定」が、今後の日本の政治勢力図を大きく塗り替えることになる可能性もある。

先述の記事の通り、自民党の谷垣禎一政調会長は、共産党とかねてより対立関係にある公明党が主催した集会で、「共産党批判」を展開してみせた。
これはある意味公明党への「リップサービス」だと思うのだが、谷垣氏の地盤である京都府ではいまだに共産党勢力が強いのも事実だ。
京都の選挙区で共産党が大量得票をする可能性は極めて高く、関西地方に党幹部を抱える自民・公明両党にとって、関西地方への共産勢力の「感染」は、大変由々しき事態である。

今年7月の参院選後に開かれた野党国対委員長会談には、民主・社民・国民新の各党に加えて、初めて共産党からも穀田恵二氏が出席した。
共産党は、確実に「小沢民主党」との連携を密にしている。このことを見過ごしていてはならない。
谷垣氏も、政治家として、嗅覚でそれを感じているのだろう。

旧ソ連で社会主義が構築され得なかったのは、「万人が平等という社会では、国民は生きる希望を見出せなかったから」と聞く。
はたして社会(共産)主義は、再び日本における一つの「脅威」となろうとしているのだろうか。
きっと共産党は、確実に民主党の中の“エキス”として生き残っていくことを決意したのだろう。
民主党内には、旧社会党出身の横路孝弘氏らもいれば、自治労・日教組出身議員も多い。

社民党はあれだけの小規模政党となっても、確実に、共産主義は民主党内に生きている。
共産主義のやっかいないところは、一度「感染」してしまったら、例えば民主主義などの他の主義・主張に移り変われないところだ。
つまり、共産主義への「感染」は思想的「死」を意味する。
旧ソ連が崩壊し、ベルリンの壁が打ち崩されるのを目前にしても、いまだに日本国内に共産勢力が蔓延っているのはそのためだろう。

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2007年10月21日

谷垣政調会長の「脅迫」を民主党はどう受け止める

国会会期中、永田町で何かが“爆発”するような気がしてならない。

自民・谷垣氏、新テロ特措法案などが参院否決の場合は衆院で再議決すべきとの考え示す

 自民党の谷垣禎一政調会長は20日午後、京都市内で講演し、新テロ対策特別措置法案などの重要法案が参議院で否決された場合、衆議院での再議決に踏み切るべきとの考えを明らかにした。

 谷垣政調会長は「3分の2の多数で再議決をした場合は、法律になると(憲法に)書いてある。使う必要があるときは、断固として使わなければいけないと思います」と述べた。

 この中で谷垣政調会長は、参議院で多数を占める野党側が、政治的な思惑から、新テロ特措法や予算関連法案など重要法案を否決する可能性があるとしたうえで、その場合に与党は、衆議院で持つ3分の2の議席による再議決をためらうべきではないとした。

 しかし、新テロ特措法案への対応をめぐり、与党内では、衆議院での再議決に踏み切れば、解散総選挙に発展する可能性もあるとして慎重論も根強く、執行部は、11月10日で会期が切れる国会の会期延長とあわせ、慎重に見極める方針。

(20日、FNN-NEWS.COM)

自民党の大島理森国対委員長は、今朝のNHKの番組で、現在開かれている国会の会期延長について「11月10日(=最終日)までの重要法案の議論を見て、ギリギリのところで判断したい」と話し、慎重な姿勢を示した。

谷垣禎一政調会長の「“3分の2”行使による議決を辞さない」との発言は、福田康夫首相(自民党総裁)が民主党への歩み寄り路線を続ける中で、どこか異質なものに聞こえるかもしれない。
谷垣氏がこの発言をした時、念頭に置いていたのは、実は「新テロ特措法」のことではなく、来年度予算案のことだろう。

「来年の話をすると鬼が笑う」とは言うが、福田首相は自民党政権の存続を賭けた戦いに備えるがために、「低姿勢」路線を突き進んでいる。
自身が総理大臣として迎えるかどうかまでは考えておらずとも、福田氏は、来年7月の「北海道・洞爺湖サミット」まで、自民党政権を維持させることが一つの使命だと感じているに違いない。

福田首相としては、来年1月の「ダボス会議」には自らが出席する決意だ。
年内の解散・総選挙の話は聞かれるにしても、福田首相は、「勝てる」というたしかな材料がない中で解散・総選挙に踏み切ることを行わないのではないか、と私は見ている。

谷垣氏の発言は、たとえどんな法案が通らなくても絶対にコレだけは通さなくてはならないという「予算案」を念頭に置いたものであり、「こればかりは譲りませんよ」という民主党への強烈なメッセージだといえる。
言い方を変えれば、これは谷垣氏なりの「民主党への脅迫」だといえるだろう。
この「脅迫」が今後どう活きてくるか。つまり、谷垣氏の「有言実行」となるかどうか。
それが「新テロ特措法」次第だということは言うまでもない。


<追記>

この後、21日(日)22時00分〜 NHK教育で『ETV特集 21世紀を夢見た日々・日本のSF50年』という番組が放送されるそうだ。
新聞のテレビ欄を見てみると、「▽筒井康隆の名作秘話」とある。

振り返れば、中学生時代などはよく筒井氏の文庫本を買い、読んだものだ。
もしかしたら、この番組を見れば、これから生きて行く上で何らかのプラス効果を感じられるかもしれない。
あるいは、そんなものを感じられなくてもよいではないか。「楽しむためにテレビを見る」。「愉しむ」と書いたほうが適切だろうか。
とりあえず、それでよいではないか。


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2007年10月18日

民主党は「党利党略」で新テロ特措法案に反対

(後半に「亀田一族」に関する追記あり)


民主党は「党利党略」で新テロ特措法案に反対

彼らがなぜ「反対」をしているのか。改めて冷静に考えてほしい。

福田首相:「賛成とは言わないんでしょ、結局」 野党質問に「逆ギレ」−−参院予算委

 「賛成とは言わないんでしょ、結局」−−。福田康夫首相が16日の参院予算委員会で、海上自衛隊のインド洋での給油活動をめぐる質疑で、野党の質問に「逆ギレ」する一幕があった。首相は今国会で野党への「低姿勢答弁」を維持してきたが、執拗(しつよう)な追及に思わず怒りをあらわにした。

 質問したのは共産党の小池晃政策委員長。小池氏は昨年9月に海自の給油を受けた米艦「イオウジマ」がアフガニスタン本土の空爆やイラク作戦も実施したと指摘し「憲法9条を持つ国として(空爆などへの)支援は許されるのか」と質問を重ねた。

 答弁に立った首相は「何で理解する努力をしてくださらないのか。見解の相違だ。いくら議論したってね、(共産党は給油活動の継続に)賛成とは言わないんでしょ、結局」。さらに「米軍のアフガン空爆に加担しているのではない」と強調した。

 首相は同日夕、小池氏への答弁について記者団に「外相も防衛相も3回ずつお答えしたんじゃないかな。これで低姿勢でないって言うんだったら、そりゃあ、ちょっとおかしいですよね」と、苦笑した。【田所柳子】

(17日、毎日新聞)

政府は17日、インド洋上での自衛隊の旧活動を継続するための「新テロ対策特別措置法案」を閣議決定し、国会に提出した。
国連の安全保障理事会・常任理事国入りを目指し、国際社会の一員を自負する日本にとって、「テロとの戦い」を続けることは“義務”であり“責任”であるはずだ。

今朝の新聞大手4紙(朝日・読売・毎日・産経)にはそれぞれ「新テロ特措法」に関する社説が掲載された。
この法案に対し、読売・産経は「新テロ特措法の成立は絶対必要」との主張を、毎日は「与野党とも誠実な論議を」との主張を、朝日は「政府のあり方に問題があるのでは」との主張を展開している。

私の意見がどの新聞の社説に近いか、などといったことはこの際問題ではない。
安倍晋三前首相が朝日新聞のことを「チョウニチ新聞」と呼んでバカにしていたことも、この際問題ではない。
ただ一つ言えることは、「自分の国さえよければよい」という手前勝手な姿勢の国家は、21世紀の国際社会に参加する資格はないということだ。
無差別大量殺傷行為を展開する、国際社会共通の脅威=テロリズムに立ち向かっていくことは、極めて自然なことである。
目の前のテロリストと戦わないことは、事実上テロを容認することであり、テロに屈することだ。
テロリズムは民主主義を否定するものであり、テロに屈することは現代国家の“死”を意味する。我々は断じてそうなってはならないと思う。

毎日新聞の小松浩政治部長は、今朝の朝刊で鋭い指摘をしている。

 ベトナム戦争さなかの60年代半ば、財界首脳の一人が「ベトナム戦争が終わると日本の景気が悪くなる」と口にしたことがある。同じアジアで同時進行中の戦争が「カネもうけ」の次元で語られた時代。それは、他者の運命への共感を、日本人が無自覚なまま欠いていた時代でもあった。

 あからさまな「一国平和主義」を公言して恥じない人は、もういないだろう。我々は湾岸戦争で「カネだけ」の国際貢献の限界を知った。9・11以降はテロという「見えない敵」とどう対峙(たいじ)するかを国際社会とともに考え、行動してきた。

 テロ集団を増殖させる破綻(はたん)国家を再びつくらない、貧困や宗教対立といったテロの温床となる問題の解消に各国が結束して取り組む−−。自分たちの外の世界の不条理に対する怒りを共有することなしに、9・11以降の国際社会は立ちゆかなくなったのである。

(中略)

 ところが、両者の議論はかみ合わない。当のアフガンをはじめ多くの国が評価しているインド洋上での給油活動に民主党はノーだと言う。小沢一郎・民主党代表が提起した国際治安支援部隊(ISAF)への参加構想には、自民党から「危なくて無理だ」と大合唱が起こる。両者は相手の弱点ばかりつき、合意形成の努力は見られない。「現在やっている活動(給油)も、将来やれる可能性のある活動(ISAF参加)も与野党が互いにつぶしあって、日本は結局、国際的に孤立主義の道を歩むのではないか」。田中明彦・東京大学教授は懸念する。

 与党も野党も、アフガン安定や対テロ戦で行動が必要だという「政治的意思」を同じくしているのであれば、結果として何もやらないという選択肢はありえないはずだ。それは、国際貢献論議に名前を借りた国内政局の権力闘争である。日本の「不作為の政治」は、国際的にも無責任のそしりを免れないだろう。

新テロ対策特措法案に「国会承認」についての記述がないことを問題視する声もある。
現実として、衆院では与党が3分の2以上の議席を持つものの、参院では過半数の議席を野党に握られている。
これでは、「国会承認」が必要だと法案に明記してしまった場合、参院では「国会承認」が得られなくなるから、その時点でその法案は無意味なものになってしまう。だから、与党は「国会承認」を必要とする法案を提出したくない。
こうしたことから、野党や一部マスコミは、『「国会承認」を必要としない同法案は、与党の思惑で作られたものだ』と、同法案に反対している。

しかし、改めて冷静に考えてほしい。
民主党は、どうして「新テロ特措法」に反対しているのか。
それは、民主党が政権交代を目指し、民主党の小沢一郎代表が「政府との対決」姿勢を鮮明にすることで自分たちの存在を最大限国民にアピールしたいと考えているからだ。
つまり民主党は、「民主党が政権を取ること」を目的とした政治的な思惑によって、「新テロ特措法」に反対しているのである。
決して、国民のことを考えての「反対」などではないのだ。

だから、逆に言えば、「新テロ特措法」に「国会承認」が必要だと記述されていないのは、時の野党などの政局的発想による「反対」で、日本はもちろんのこと、国際社会の「平和」を揺るがす事態が起きてはならない――との理由からだと言える。
政局によって「テロとの戦い」に参加するか否かが左右されるようであれば、国際社会からの信頼を得ることは難しいものとなるだろう。そんなことがあってはならないのだ。

「テロとの戦い」を継続することは、米国追随などという底の浅い程度の話ではない。
「平和主義国家」である日本が、真に国際社会の「平和」を創出するために何を成し得るかという話なのだ。
待っているだけでは平和はやってこない。何度も言うようだが、平和は「維持」するものではなく、「創る」ものだ。
この国の未来に関わる重要な話を、目の前の「野党の政局的な思惑」によって打ち消してしまって、本当によいのだろうか。


<追記>

昨日、亀田親子が記者会見を開き、JBCに謝罪したことを報告。
今朝、亀田大毅選手は内藤大助チャンピオンの自宅をアポなしで訪れ、謝罪した。
昨晩の『筑紫哲也 NEWS23』(TBSテレビ)では、番組スタッフが街頭の人々にインタビューをしていた。
内容は、「今回の処分、誰に一番責任があると思いますか?」といったもの。
20代〜30代と思われるある男性は、気まずそうな顔をしつつも「(責任があるのは)TBSさんでしょ。スポーツを食い物にしているからね」と答えていた。
まったく正論だと思う。特定のテレビ局によって作られた「虚構の英雄」は、アゴヒゲアザラシのタマちゃん同様、使われるだけ使われて、挙句の果てに捨てられたのだ。

12日(金)の『みのもんたの朝ズバッ!』(TBSテレビ)で、その前の日まで亀田一族寄りの発言をしていた司会者が、一転、内藤チャンピオンを絶賛し、奥様まで褒めているのを見た時には、反吐が出そうになった。
TBSが『NEWS23』で自局への批判発言を放送したのは、どういう理由からなのだろうか。私は、「自省の念」よりも「もうTBSは関係ありません」という「責任逃れ」の印象を強く感じる。
もっとも、TBSの番組スタッフは以前から「亀田賛美」を強制させられていたため、本心では、他局の人間よりも「アンチ亀田」である確率が高いだろう。
そういうことを総合的に考えると、『NEWS23』で「TBS批判発言」を放送したのは、番組スタッフのせめてもの反抗心によるものから来たものかもしれない。

今回の件は「TBSが悪い」などという一言で片付けられる問題ではなく、テレビ東京の番組が、以前、今井メロ選手を取り上げてお伝えしたように、「スポーツ報道」の根幹に関わる問題である。
もう亀田賛美も亀田批判もいらない。欲しいのは、ちゃんとしたボクシングであり、ちゃんとしたスポーツなのだ。
今夜のパ・リーグCSで、我が愛する千葉ロッテマリーンズは敗北を喫したが、選手たちの努力は「ちゃんとした」ものであったし、ファンの皆の声援も「ちゃんとした」ものであった。
スポーツは人間の心と心を結びつける。スポーツを猿芝居にすることは、人間が「猿」に堕ちることを意味する。(17日21:55追記)


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posted by Author at 15:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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