2007年10月15日

「ISAF」をめぐり“高村外相VS小沢代表”…バトル勃発か

政策のたしかさで、正面から「小沢民主党」と戦ってほしい。

<高村外相>体調不良で入院 都内の病院に

 高村正彦外相が12日夜、体調不良を訴え、東京都内の病院に入院した。政府関係者によると、軽い貧血症状を示しており、大事を取って入院させたという。

(13日、毎日新聞)

<高村外相>退院し、14日から通常の公務に

 体調不良で12日夜に東京都内の病院に入院していた高村正彦外相(65)は13日午後、退院した。14日から通常の公務に戻るという。

 政府関係者などによると、外務省飯倉公館で12日夜行われたクビシュ・スロバキア外相との晩さん会の席上、気分が悪くなり、病院で点滴などの治療を受けた。昨年9月には急性胆のう炎で入院、手術を受けていた。

 治子夫人は13日朝、毎日新聞の取材に「疲れがたまっていたようだ。本人は『自宅で今日一日休めば、明日から普通に戻る』と言っている」と話した。

 高村氏は先月26日の外相就任直後に訪米。最近は、ミャンマーでの日本人ジャーナリスト殺害事件やイランでの日本人男子学生誘拐事件などの対応に追われていた。

(13日、毎日新聞)

高村正彦外相“緊急入院”の一報を聞いたときは少し驚いたが、軽い貧血症状だということが明らかとなり、昨日(14日)から、高村外相は平常の公務に戻っている。

ところで先日、何かのテレビ番組で、誰かが気になる発言をしていた。

「福田康夫内閣は、安倍前内閣のメンバーを踏襲した『居抜き内閣』だと言うが、違う。
一番大事なのは、外相が町村信孝氏から高村正彦氏に変わった点だ。
福田氏としては、町村氏の外交路線には同調しかねる。
対して、高村氏の外交政策は(具体的には、対中政策などで)福田氏に近いものだ。
組閣にあたって、福田首相は町村氏を外相から外すことにしたが、閣外に追いやるのではあまりにも露骨すぎる。しかも、党内“タカ派”や町村派から批判を浴びかねない。
そこで、「外相」から外れるとしたら、唯一、交代しても“昇格”といえる「官房長官」に町村氏を充てることにしたのだ。」

政局好きな誰かさんによる「憶測」に過ぎないだろうが、しかし、高村氏が外相に、町村氏が官房長官に、それぞれ「横滑り」した理由として納得の行くものではある。


昨日、高村外相は、退院して早速、記者たちから「小沢一郎・民主党代表の『自衛隊ISAF参加』主張」について質問された。

ISAF参加、高村外相「絶対にあり得ない話ではない」

 高村外相は14日、テレビ朝日の報道番組に出演し、アフガニスタンに展開している国際治安支援部隊(ISAF)への日本の参加について、「絶対にあり得ない話ではないと思う」と述べた。

 武力行使をせず、非戦闘地域での活動に限定するなど一定条件を満たせば、自衛隊などの参加も不可能ではないとの考えを示したものだ。

 ISAFへの参加は民主党の小沢代表が前向きな姿勢を示しているが、政府は「ISAFは武力行使を伴う地上軍だ。(参加は)憲法違反ではないかという議論が当然出てくる」(町村官房長官)として否定してきた。

 高村外相は参加の具体的な条件について、都内で記者団に対し、「武力行使しない、(他国の)武力行使と一体化しない。要員の安全確保体制がとれ、(他国部隊の)足手まといにならないか。そして、非戦闘地域を探さなければならない」と説明した。

(14日、読売新聞)

政権が安倍晋三政権から福田康夫政権に変わったタイミングで「タカ派的」主張をしだすという、小沢氏の“せこさ”。
これは、2月に問題を把握しておきながら、参院選直前になって社会的問題に浮上させた「年金記録漏れ」騒動時のやり方とまったく同じではないか。
さては小沢氏、「年金記録漏れ」によって参院選で大勝したことに、味をしめたのだろう。
今度は自民党議員、自民党支持者の中に多数存在する「タカ派的」政治信条保持者に“揺さぶり”をかけよう、という狙いに違いない。

もう小沢氏の思惑に惑わされてはならない。過去、小沢氏の思惑によって、日本の政治局面が何度ピンチになってきたことか。
日本という国家には、“政治屋”である小沢氏の甘い罠に引っかかっているような時間的余裕はないのだ。
自民党・神取忍参院議員のホームページによれば、このまま行くと「300年後に日本人は消滅する」らしい。
300年後の日本人のために、今、我々は何をすべきか。誰にこの国の未来創りを託すべきか。
高村外相、中谷元・党安保部会長をはじめとする政府・与党の“安全保障組”には、数百年先を見越した上での日本の国益を考え、今、たしかな政策でもって、小沢氏の暴論を封殺していただきたい。



<追記>

ここで、改めて「テロ対策特別措置法」について考えてみたいと思う。
2001年9月11日を発端としたテロリズムの急速な発展は、21世紀の国際社会にとって最大の脅威である。
国際社会の責任ある一員として、日本がテロリズムを阻止する行動に参加するのは当然の義務であるし、「テロに遭うリスクを高める可能性がある」といってテロリズム阻止活動に参加しないなどというのは、平和国家として到底認められる態度ではない。
また、テロ阻止のための活動を日本の高い技術力と労働力でもって展開することは、我が国の安全保障を鑑みても大きな意味合いを持つ。

慶應義塾大学講師で東京財団研究員の神保謙氏が、東京財団のホームページ上で『「テロとの戦い」の現段階と日本の「グローバルな関与」政策』と題する文章を掲載しているので、ご一読いただきたい。
平和を追求する国家・日本として取るべき対応が何であるか、よくお分かりいただけるはずだ。

民主党の小沢代表が主張するような「自衛隊の給油活動は違憲」などという考え方は、事実上テロリストを容認するようなものだし、テロリストを付け上がらせるだけだ。
日本は何が何でもテロに屈してはいけない。
「平和」とは、維持するものではなく、自らの手で創り上げるものだ。政局のみを眺望する野党代表によって、日本の平和国家としての尊厳が損なわれてはたまらない。(15日20:55追記)


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:01| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月13日

「中宏池会」いよいよ実現へ

本格的な動きが始まった。あとは、時期が決まるのを待つのみだ。

自民の古賀・谷垣両派、「中宏池会」視野に連携へ

 自民党の古賀、谷垣両派の幹部は11日夜、東京都内で会合を開き、両派が合流する「中宏池会」構想について、次期衆院選までの実現も視野に連携を深めていくことで一致した。

(12日、毎日新聞)

「宏池会」(旧池田派、旧宮崎派)の流れを汲む古賀派、谷垣派、麻生派。
現在、いずれも「わが派こそが『宏池会』」と主張しているが、もともと2000年11月まで、古賀派と谷垣派は一緒だった。
自民党の加藤紘一元幹事長による「加藤の乱」で宏池会が分裂して生まれたのが、現在の古賀派であり、谷垣派である。
両派は2000年まで一つだったのだから、「加藤の乱」の衝撃が薄れてきた今、一つの派にまとまろうじゃありませんかというのが「中宏池会」構想だ。ちなみに、「大宏池会」構想とは古賀、谷垣、麻生の3派が合流することを意味する。

11日夜、古賀派の“ナンバー2”である太田誠一元総務庁長官ら古賀派のメンバーと、谷垣派の“ナンバー2”である川崎二郎元厚労相ら谷垣派のメンバー合計8名が、都内の料亭で会談を開いた。
出席者からは「合流を『視野に入れる』レベルでの“交流”は意味がない」「それだけでは弱すぎる」などの意見が相次ぎ、来春にでも両派合同のパーティーを開き、それをきっかけに合流するという方向性が打ち出された。つまり、「中宏池会」構想の実現が事実上固まったということになる。

両派に所属する議員からは「臨時国会閉会の早いタイミングで合流すべきだ」との声も上がっている。
これは、早期の解散・総選挙を目指そうとする民主党対策といえるもので、『自民VS民主』の構図が浮き彫りとなる前の段階で、自民党内の一大派閥として「中宏池会」を組織しておこうではないか、というものだ。
こうしたことから、先述した「合同パーティー」開催を前倒しし、早ければ年内にも合流するという可能性が残されている。

現在、「大宏池会」構想はどう考えても実現しそうにない。福田康夫政権下、麻生派が「反主流派」となり、古賀・谷垣両派とは異なる独自路線を突き進んでいるからだ。
そもそも、麻生派(旧河野グループ)は、1998年12月に「宏池会」を飛び出した議員と、河野洋平元総裁(現:衆院議長)らが合わさって形成された派閥だ。
古賀・谷垣両派と麻生派は、1998年の段階から「カラー」が違う。その3派を一つにまとめようというのは、現時点では難しいものだろう。

「大宏池会」が無理ならば「中宏池会」でまとまるしかない。つまり、2000年の時点まで立ち戻りましょうというわけだ。
派として抱える総裁候補は、当面のところ、谷垣派会長・谷垣禎一政調会長ということになるだろう。
ただ、「大宏池会」が無理だからといって「中宏池会」がすんなり行くのかと言われれば、福田政権が誕生していない段階(=古賀、谷垣両派が「主流派」となっていない段階)では難しかっただろう。
小派閥の谷垣派は「中宏池会」実現でまとまっているが、このブログでも過去お伝えしたように、古賀派内には一種の「亀裂」がある。

2006年当時、古賀派は「丹羽・古賀派」であった。これは、丹羽雄哉元総務会長と古賀誠元幹事長(現:選対委員長)の2人が共同代表を務めるという派閥である。
鈴木俊一元環境相(現:「高齢者医療制度に関する与党PT」座長)や、菅義偉選対副委員長、塩崎恭久元官房長官らは“丹羽グループ”。対する太田氏らは、“麻生グループ”。
“丹羽グループ”はもともと「中宏池会」構想に乗り気ではなかったグループで、“古賀グループ”は乗り気のグループだ。
ところが、昨年10月。丹羽氏が党総務会長に就き派閥を離れているのをいいことに、“古賀グループ”は半ば強制的に丹羽氏を派閥の共同代表から降ろし、派外に追い出した。そして、古賀氏が単独の「会長」ポストに就任した。これが、いわゆる「丹羽・古賀派クーデター事件」である。
こうした背景があって、現在、古賀派は“派内分裂”を起こしている状況なのだ。
今年の5月には、麻生派会長・麻生太郎前幹事長と丹羽氏が会談し、古賀・谷垣両派による「中宏池会」構想に対して“不快感”を持っていることで一致している。

時の経過とともに亀裂の深まる古賀派だが、しかし、古賀氏が“党四役”入りした現在、古賀氏にモノ言う雰囲気でないこともたしかだ。
古賀氏は古賀派を「主流派」にしてくれた。その古賀氏に現在逆らえるものはきっといない。古賀氏としてもそういう考えが頭にあるから、「中宏池会」構想を先に進めることが出来るのだろう。

参院選は終わり、政権は変わり、控えるのは「解散・総選挙」だ。
古賀・谷垣両派が「解散・総選挙」を一体誰の総裁下で迎えることになるのかは分からないが、いずれにせよ、「中宏池会」構想はその実現に向け本格化している。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:28| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

小沢一郎氏は「守銭奴」だ!

そこまでお金が好きならば、議員を引退して、金儲けに専念しなさい。

小沢一郎代表:資金管理団体に家賃収入…規正法違反の疑い

 民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山(りくざん)会」が、政治資金で購入したマンションをコンサルタント会社や財団法人に貸し、家賃収入を得ていたことが分かった。陸山会は、10件を超える不動産を政治資金で取得していることが問題化したが、「不動産による資産運用」が表面化するのは初めて。政治資金規正法は預金や国債以外の資金運用を禁止しており、総務省は一般論としながら、「家賃収入は法違反の疑いがある」と指摘している。【杉本修作】

 陸山会の政治資金収支報告書などによると、陸山会は東京都港区のマンション「プライム赤坂」の一室を所有。ここにコンサルタント会社「エスエー・コンサルティング」が入居。同様に千代田区麹町のマンション「グラン・アクス麹町」に所有する一室に外務省、経済産業省などが所管する財団法人「国際草の根交流センター」が入居する。各部屋の登記簿上の所有名義は小沢氏になっている。

 エスエー社は02年1月から、交流センターは04年10月から入居し、それぞれ毎月7万円と20万円の家賃を陸山会に支払っていた。その総額は06年末までに計約1000万円に上る。エスエー社は9月末ごろ転居し、現在は入居していない。

 政治資金規正法では、政治団体による資金の運用について、預貯金、国債や政府保証債券、元本保証のある金融機関への信託以外は認められていない。総務省は「政治資金は国民の浄財。資金で購入した不動産を家賃を取って貸すのは同法が禁止する資産運用にあたる疑いがある」と指摘する。

 ◇「無償こそ問題」…小沢氏の事務所反論

 小沢氏の事務所は「うちとしては、政治資金の運用という認識はない。コンサルタント会社は、小沢氏の政策立案を請け負っている。財団法人は小沢氏が設立にかかわり理事を務めている」と、いずれも小沢氏の政治活動に密接にかかわっていると主張し、「無償で貸す方が問題」と反論している。

 陸山会は総額約10億円で、都内や盛岡市、仙台市などにマンション、土地などを購入し、登記簿上は、すべて小沢氏名義になっている。今年1月、これらの不動産を事務所費で購入していることが問題になったが、小沢氏は領収書などを公開した上で、「秘書の住まいとして活用しており、個人資産ではない」と説明。政界引退または死亡後は「後進の支援」や「日米・日中の草の根交流基金」に陸山会の資産を充てると表明している。

 小沢氏の不動産取得問題を受け、今年6月に政治資金規正法が改正され、資金管理団体は取得済みの不動産を除き、新たに土地、建物を所有することが禁止された。

 ◇収益あれば「運用」

 岩井奉信日本大教授(政治学)の話 小沢氏は賃貸を「運用」に当たらないと解釈しているのではないか。しかし、実際に収益が上がっている以上、今回のケースは不動産運用に当たると思う。不動産が個人に帰属するものであれば、収益には税がかかるが、この点でも疑問がある。法律のすき間を縫っているとも受け止められ、今後はあらゆる事態を想定し、先手を打って法改正をする必要がある。

(9日、毎日新聞)

このブログは民主党を批判するためのブログではないというのに、連日、民主党議員に発覚した不祥事をお伝えしている。
しかも、その大半が党代表である小沢一郎氏に関するものであり、悪質性の非常に高いものばかりだ。

今朝の毎日朝刊トップ記事は、「小沢氏が不動産運用をしていたのではないか」というものだ。
具体的には、小沢氏の政治資金団体が、所有する都内マンションの部屋を外部の企業・団体に賃貸していたのではないかという疑惑だ。
そもそも、国民の血税でもって「マンション」という立派な不動産を所有していること自体おかしいことだが、さらにそのマンションの部屋を貸して利益を得ていたとなると、これは弁護しようのない犯罪だと断定するしかない。
「給与」という国民の税金から、不動産という「私有財産」を形成し、利益上げる目的でマンションを賃貸している小沢氏の行為は、どこからどう見ても「商行為」であるのは明らかではないか。

税金を資本にして私腹を肥やそうという小沢氏とその政治資金団体の行動は、一国民として断じて容認できないものである。
その上、この「資産運用」が紙面で明らかになっても「違法行為ではない」と白を切る小沢氏の姿勢は真摯なものだとは言えない。
小沢氏には、“そこまで「金儲け」が好きなら、議員を引退してマンションの賃貸業に専念しろ!”と言いたい。

小沢氏は今年1月、「マスコミによる領収書のコピーはNG」との条件付きで、領収書を公表するという会見を行った。
小沢氏は自慢げに、ファイルに入った多数の領収書を報道陣に見せていたが、小沢氏のほうから一方的に「見せ付ける」だけで、とても説明責任を果たしているものだとは言えなかった。
しかも、領収書には「小沢一郎」の名前のほかに「小澤一郎」などの名前が記述されていた。このことには、多くの記者が“もしかしたら名前を「使い分けて」いるのではないか?”と疑問に感じたが、疑惑追及をする間もなく小沢氏の会見は一方的に終了したのだった。

何ともふざけた「自称『説明責任を果たした会見』」であるが、小沢氏側は、この会見ですべては説明し終えたのだとしている。

小沢氏資金団体:「全部会見で説明」 家賃収入問題

 民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」が政治資金で購入したマンションから家賃収入を得ていた問題で、小沢氏は9日午前、東京都内で記者団に「全部会見して説明している」と語った。

 民主党は9日始まった衆院予算委員会で、「政治とカネ」の問題を取り上げて政府・与党を追及する方針。直嶋正行政調会長は毎日新聞の取材に「今国会で政治とカネの問題を追及する姿勢は変わらない」と強調しているが、出はなをくじかれる形になり、党内には「与党の反撃材料になる」との懸念も出ている。

 一方、小沢氏の団体による不動産購入について「事実上の資産形成」と批判してきた与党側は、新たな問題発覚に批判を強めている。自民党の伊吹文明幹事長は9日午前の記者会見で「政治団体が本来の目的以外に多くの不動産を持つことは法が想定していない」と指摘。鳩山邦夫法相も「資産運用として認められない方法ではないか。集めた政治資金で不動産を買い、家賃収入を得るのは政治資金の本来のあり方ではない」と批判した。【渡辺創】

(9日、毎日新聞)

9月9日に明らかになった疑惑を、どうして8か月も前の1月に説明し切ったと言えるのだろう。
小沢民主党は先の参院選で、さんざ「政府・与党は説明責任を果たせ!」と言っていたが、当の小沢氏や渡部恒三氏はそれが出来ていないではないか。
何かのスライドショーかのように一方的に領収書を見せつけた会見をもって、「不動産私有・運営疑惑」に対する説明責任が果たせたといえるのか。
カネの使途を明らかにせず、「最高顧問を辞職する」と発表するだけの会見でもって、「政治資金不正計上疑惑」に対する説明責任が果たせたといえるのか。

こんな違法行為をしている人物が代表を務める政党が、今や「二大政党」などと持ち上げられているのだから、国民としてはたまったものではない。
政府・与党の疑惑はあることないこと騒ぎ立てるくせに、自分のところの「明らかな違法行為」については白を切り続ける――。つくづくも、こんな政党には政権を任せられないと思う。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 13:17| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

<祝日2本立て> 小沢氏は“脳神経”のビョーキではないか / 「偽善者」だと発覚した民主・輿石代表代行

小沢氏の頓珍漢な「主張」。そこで浮上してくるのが、小沢氏の「もう一つの健康問題」だ。

テロ対策新法:「地上軍へ参加」民主・小沢氏提案波紋 「対案なき」原則論

 海上自衛隊のインド洋での給油を継続するための「新テロ対策特別措置法」をめぐり、民主党・小沢一郎代表の新たな主張が波紋を広げている。

「安全な活動」とされる給油に反対しながら、憲法が禁じる海外での武力行使につながりかねないアフガニスタンでの地上軍(国際治安支援部隊、ISAF)に自衛隊が参加すべきだと言い出したからだ。真意は何か。なぜ今か。9日から始まる衆院予算委員会の与野党論戦では、政府新法と並ぶ焦点になりそうだ。

 ■一度は「民生」

 「武力行使は憲法からして認められない。参加するのなら、武器使用権限をきちんと言ってもらう。自衛官の命を軽んずるな」。石破茂防衛相は7日、テレビ朝日の番組で、小沢氏の主張を強い調子で批判した。

 これに対し、菅直人代表代行は同日のフジテレビの番組で「ISAFにはいろんなものがある。武力攻撃には自衛隊は出せないが、人道支援などでやれる範囲が一切ないとは思わない」と小沢氏を擁護。石破氏が伝統的護憲論、菅氏が積極的海外派遣論を展開する「ねじれ」た光景となった。

 小沢氏の地上軍参加論は、党内論議もないまま先週、唐突に明らかになった。兆候はあった。

 8月8日、シーファー駐日米大使が説得のため民主党本部を訪問。小沢氏は会談で、自分からISAFを話題に持ち出し「(民主党が政権にいれば)国連にオーソライズされた活動に参加したい」との意欲を語った。

 小沢氏が給油に反対する理由は「前提となる国連決議がない」という原則論。ところが、ISAFは国連決議がある。小沢氏の「国連決議至上主義」の論理に基づけば、地上軍参加は「武力行使を含んでも憲法に抵触しない」という理屈だ。

 この急進的な小沢論法に民主党内は動揺。旧社会党グループの横路孝弘衆院副議長は、現地の実情を説明させるため、アフガンで民生支援にあたるNGO「ペシャワール会」の中村哲・現地代表を小沢氏に紹介。小沢氏は8月20日に中村氏と会った。中村氏は「軍隊を派遣して金を使うより民生支援だ」と強調。以後、小沢氏も「テロとの戦いは民生支援こそ必要」と繰り返し、いったんは民生支援重視に傾いた。

 ■「新法」で一転

 ところが政府・与党が今月2日、思いの外早く「新法」骨子案をまとめ、野党に示す動きを見せると、小沢氏は一転、原則論に戻り、5日付党機関紙で再び地上軍参加論を持ち出した。

 新法づくり段階から民主党の考えを取り入れようと柔軟姿勢をアピールする政府・与党に対し、民主党が対案も示さず、話し合いを拒み続ければ、世論の支持も失いかねない。9日発売の月刊誌では「代案がない反対は責任放棄」という批判への反論として主張を展開している。

 憲法論議にまで踏み込む地上軍参加論には、政府・与党との話し合いの余地は事実上ない。小沢氏の本音は対案提示ではなく、原理原則で政府・与党の「話し合い路線」を拒否することにあるとみられ、政局的な発想に尽きている。

 ■現実案はなく

 一方、党内向けには「政権を取ったら」という前提付きで、今すぐ実行する政策でないという点がミソ。だが現実的対案がなければ国会論戦で窮地に追い込まれる危険もある。党幹部らが模索するのが、地方復興チーム(PRT)への関与だ。

 ただ現実論に近づけば政府・与党につけいるすきを与えるだけではなく、安全保障でまとまりを欠く党内が混乱する危険性も高まる。対案作成は見送り、小沢氏の原則論のみで国会を乗り切らざるをえなくなる可能性もある。【須藤孝】

(8日、毎日新聞)

記事の中身に踏み込むのは後として、まず、毎日新聞一面に掲載された上記記事の“出来の素晴らしさ”を称えたい。
須藤孝記者の書いた上記記事は、民主党・小沢一郎代表の主張の問題点、民主党内に広がる波紋などを、実によく表現できていると思う。
「小沢主張」のちぐはぐさを明確に指摘し、政局のみの観測に終始する小沢氏の姿勢をよく把握している。この記事は、今年読んだ記事の中でも最も価値のある記事だ。

私の書きたいことも、実は記事内でもうすでに書かれてしまっている。
「国連決議の有無」という“国連至上主義”にのっとった原理原則でもって、自衛隊の「給油活動」に反対――。
しかしながら、「国連決議」があるのであれば、ISAFに参加し、海外で自衛隊が武力行使をすることについて容認するような主張を、小沢氏は展開しているのだ。
小沢氏の「アブない」主張に、“プロ市民”出身のはずの菅直人代表代行までもが「ISAFの活動といっても、必ずしも武力行使に繋がるわけではない」と、苦しい言い訳をせざるをえなくなっている。

安全だとされる「給油活動」はダメだが、国連決議があるのであれば、海外で武器を使ってもOKだという小沢氏の主張は信じられない。
国連であれば何でも解決できるという妄信は、「米産牛は怪しいが、国産牛であれば安全」という妄信と同レベルのものである。
そもそも、国連(国際連合)の英語名称が何であるか思い出してほしい。“United Nation”である。普通に和訳すれば、「連合国軍」だ。これは、先の大戦における「日独伊の三国同盟に対する『連合国軍』」という意味である。国連憲章の中にあっては、いまだに日本は「敵国」なのである。1945年2月の時点で、日独伊を屈服させるために設立が決定付けられたのが「国連」なのであり、はたして、「アンチ日本」組織に日本の将来を全面的に委ねるようなことがあってよいのか。
国連の存在意義については十分評価するものの、「国連の判断であればすべて正しい」という小沢理論は大変危険な考えであり、主体国家としての尊厳に関わる問題である。「小沢政治」は危ない。


さて、8月の人事で民主党代表代行に就任した輿石東参院議員会長。
小沢氏の「31億円不動産資産」疑惑、渡部恒三氏の「1億7800万円架空計上」疑惑に続いて、この輿石氏に“重大疑惑”が浮上している。

参院のボスがこの人で大丈夫か

 民主党の輿石東参院会長(71)のことを報じたサンデー毎日の記事が話題になっている。民主党内から「よくぞ、やってくれた」の声が出ているのだ。

 記事の内容は、山梨県選出の輿石会長の「選挙区内の自宅は表札ナシ・2Kアパートの不思議」というもの。が、ほとんど姿を見せず、実は選挙区と関係ない神奈川県・相模湖畔に別荘風の立派な邸宅を構え、家族とそちらに住んでいると、写真つきで報じている。

 輿石会長は、日教組の県委員長から社会党議員として政界進出。民主党に合流して、ついに参院のトップまで上り詰めた人。だが、日教組上がりの議員の自宅が立派すぎると評判がよろしくないだろうということで、地元の自宅は築27年のみすぼらしいアパートにしているらしいのだ。

「変な話というか、偽善ですよね。こういう話はいつか自民党政権から攻撃材料にされる。参院を主戦場にする民主党にとって、激突のヤマ場で持ち出されると大きなマイナス。だから週刊誌で早く報じられてよかった、というわけなのです」(民主党関係者)

 輿石会長については、もともと参院自民党のドン・青木幹雄氏との近すぎる関係に批判があり、先日も、多数野党なのに参院の予算委員長のポストをみすみす自民党に渡したことに、「本気で戦う気があるのか」という声も噴出したものだ。

「だから小沢代表も、参院民主党が自民党と勝手に妥協してしまうのが心配で、党の最高機関である“四役会”に輿石会長を加え、“監視”しているくらいです」(政治評論家)

 4日、参院の代表質問に立った輿石会長だが、政権交代の「要注意人物」として与野党からマークされている。くれぐれも、ご用心を。

(8日、日刊ゲンダイ)

新聞としては日刊ゲンダイのみがこのニュースを報じているとは、何とも皮肉な話だ。
「民主党機関紙」の日刊ゲンダイらしく、最後には「くれぐれも、ご用心を。」などという超“甘〜い”記述があるのは、ご愛嬌か。



話は一転するが、ここで、どうしても“可能性”を示させていただきたい。

こんなことを書いては不敬罪に当たるかもしれないが、私は、小沢氏は脳の病気ではないかと思う。
ここ最近の小沢氏の言動を見ていると、統一性とメッセージ性、論理性がなく、アルツハイマーの症状のようにすら思われる。
安倍晋三前首相の辞任時、私は「安倍氏はうつ病ではないか」とこのブログで書いたが、これについては相当な自信がある。私自身、うつ病に関して深く勉強した経験があるし、深夜に首相公邸を徘徊していたなどの症状を聞く限り、安倍前首相がうつ病であるのは間違いないと確信している。
うつ病に比べるとアルツハイマーについての知識は十分でない私だが、それでも小沢氏は脳神経の病気であるように思われる。こう言っては何だが、明らかに小沢氏は、会見の際、認知症のような素振りを見せているのだ。

病気は早期発見と、たしかな治療が何よりである。菅代表代行には、一日も早く小沢氏に「精密検査」を勧めてほしい。
この変なタイミングで、変な主張を出してきたのも、小沢氏が脳神経の病気だからだろう。もしかしたら小沢氏は今後、正常に言葉を発することが出来なくなってしまうのではないか。そういう意味での「健康問題」もあると思うのである。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 11:29| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(5) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

「不思議総理」はサミットまで解散しない?!

父親譲りの飄々(ひょうひょう)さ。いよいよ、これからが「実戦」だ。

<福田首相>08年1月のダボス会議出席を検討

 福田康夫首相は来年1月、スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム年次会合(ダボス会議)に出席する方向で検討に入った。同会議は年1回開かれ、最近は環境問題が主要テーマになっている。来年7月の北海道洞爺湖サミットの議長国として、首相が同会議で環境に関するメッセージを発信する見通し。

(5日、毎日新聞)

「ダボス会議」は“国際政治のオリンピック”とでも言うべき会合で、実務的な面はもとより、各国首脳のウィットに富んだスピーチや、特別に組まれた、民交わってのシンポジウムなどのプログラムが、面白い。
今年(2007年)のダボス会議では、プーチン露大統領とゲーツ米国防長官が対立の構図を見せる場面が興味深かった。
何しろ、国境を越えた政治家同士の「対決」が、目前で繰り広げられるのである。豪華なメンツが幅広いテーマを語り合うということでいえば、ダボス会議は、落語会で言うところの「名人会」のようなものだ。

日本の福田康夫首相が来年1月の「ダボス会議」に出席を検討しているということは、少なくとも来年の1月までは総理の職に留まりたいということだ。
早ければ年内にも解散・総選挙が噂されているが、福田首相が本気でダボス会議に出席を検討しているのであれば、「年内の解散・総選挙実施」という選択は相当リスキーなものであり、実現するとは考えにくい。
「サンデー毎日」などでは、来春の解散・総選挙の可能性が高いなどと報じている。
衆院解散権は総理の持つ特権だから、こればかりは「いつ使われるか」などは推測しにくい。小泉純一郎元首相のように、たった一本の法案の是非でもって解散権を発動することも出来る。すべては時の総理次第なのだ。

福田首相としては、最低でも来年7月の北海道・洞爺湖サミットまでは総理を続けたいのではないか――と、私はみている。
きょう京都で開かれた国際会議でも、福田首相は、洞爺湖サミットに向けての強い意欲を表明している。

福田首相、京都市で開かれた国際会議に出席 英語であいさつし「国際派」をアピール

福田康夫首相が、京都市で開かれた国際会議に出席し、流ちょうな英語であいさつした。
福田首相は「この美しい星を守り、これからもずっと引き継いでいかねばなりません」、「来年7月の北海道洞爺湖サミットには、ぜひ日本にお越しください」と、英語であいさつした。
福田首相は、科学技術がテーマの国際フォーラムで、英語でのあいさつ文を流ちょうに読み上げ、「国際派」をアピールした。
福田首相は、自民党の総裁選中、外国特派員協会で麻生太郎前幹事長が英語でスピーチした場面でも、日本語で通していた。

(7日、FNN-NEWS.COM

いよいよ明日から国会の予算委員会で、「福田首相」の力量が試されるわけだが、「低姿勢」で「野党に丁寧」な福田首相の姿勢は、民主党などの野党にとっては戦いにくいものである。


ある自民党議員は、

「福田総理は“不思議総理”だ。野党に問題を指摘されると、『それは検討します』などと答弁してしまう。これは、野党としてはやりにくいだろう」

と話している。


衆参与野党逆転の「ねじれ国会」にあって、福田首相はどこまでも「低姿勢」で戦いに行くだろう。



さて、一方の民主党。

民主党の小沢一郎代表は昨日、テロ対策特措法の延長に「賛成」とする世論が強くなっていることについて、「世論は勘違いしている」などという“勘違い”な発言をしている。自分の意見と合わないのであれば、民意の否定も辞さないというわけか。

1億7800万円という、多額な事務所費の架空計上疑惑が発覚した渡部恒三最高顧問は、「最高顧問」の職を辞することを発表したが、なんとも国民を馬鹿にした責任の取り方だと言わざるを得ない。

「説明責任」はどうした? 小沢代表の「任命責任」はどうだ?

数年前の「年金未納」騒動の際も、羽田孜元首相が年金未納を理由に「最高顧問」を辞職している。しかし、その後の参院選後は、何事も無かったかのように「最高顧問」にカムバック。復帰の理由についての説明は一切なし。
前回同様、渡部氏も一定の期間「最高顧問」を辞めるだけで、どうせまたすぐにカムバックするのであろう。
記者の前では「小沢代表に死ねと言われれば、死ぬ」とまで言っていた渡部氏。そんな無責任な態度の人間が国会議員をやっているという現実に、改めて驚かされる。
衆院副議長まで務めた渡部氏だが、政治家としてのその存在意義は何もなく、むしろ日本の国益を考える上では、大きな損失であった。渡部氏は「政局屋」であり、やくざ者である。
渡部氏には一刻も早く議員辞職してもらいたいと思うとともに、小沢代表には一刻も早く、渡部氏に「死ね」と言ってもらいたい。



<追記>

ずいぶん遅くなってしまったが、今秋の改編で『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ)が終了、アシスタントを20年間務めた高橋佳代子さんが“卒業”となった。(画像はこちら)
高橋さんの上品さ、清楚さ、声質の良さは、平成のアナウンサーたちの鑑となるものである。
アンガールズも以前、『おもいッきりテレビ』に出演した際、高橋さんの司会者としての凄さを感じたという。
これまで第一線で走り続けた分、高橋さんにはしっかりとお休みを取っていただきたく思うとともに、またいつか元気なお姿を見せてもらいたい。高橋さん、お疲れ様でした。(07日22時36分追記)


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月04日

小沢一郎氏「国会議員」不適格論

町村派が重みのある人事をする一方、あの人の頭の中は今日も空っぽだ。

<町村派>中川、谷川両氏も代表世話人 「トロイカ体制」に

 自民党町村派は3日、町村信孝官房長官を会長とする体制を改め、町村氏と中川秀直元幹事長、参院の谷川秀善元副外相の3人を代表世話人とする「共同代表制」に移行する方針を固めた。早ければ4日の同派総会で正式に諮る見通しだ。政調会長、幹事長を歴任し同派を離脱していた中川氏が、9月の党総裁選を契機に復帰したことに伴うもの。町村、中川両氏による同派会長の座をめぐる争奪戦を避け、同派出身の福田康夫首相を支える派内体制の強化を狙ったとみられる。

 会長職を置かないことにより、名誉会長の森喜朗元首相は最高顧問に就任する見込み。

 町村、中川両氏は1日夜、東京都内で会談し、派の体制について協議。ともに共同代表として福田内閣を支えることで大筋一致した。さらにその後の調整で、両氏に参院のベテラン・谷川氏も加えた「トロイカ体制」に移行する案を固めた。ただ、派内の町村氏に近い議員らからは町村会長の続投を求める声も出ており、調整が難航する可能性も否定できない。【高山祐】

(4日、毎日新聞)

民主党の“トロイカ体制”に比べきわめて政策に実務的で、自民党K派と比べて友好的な雰囲気の“集団指導体制”。
私は、町村信孝氏が入閣することにより、町村派トップの人事がどうなるか注目していたのだが、突然の「安倍辞任」によりそれどころではない騒ぎとなってしまった。
1週間ほどの党総裁選の末、福田康夫内閣が発足。町村氏は外相から官房長官に“横すべり”し、町村派は党内“主流派”としての存在感を維持。
国会では昨日から代表質問が行われ、政治局面としてはとりあえず一段落したこの時期に、町村派は役員人事を行った。

町村氏が入閣した場合、私は中川秀直元幹事長が町村派を“禅定”されるものと予想していたが、実際にはそういうことにはならなかった。
中川氏については森喜朗内閣で官房長官を務めたし、小泉純一郎政権下では国対委員長を務めた人物だから、みなさんよくご存知のことだと思うが、町村氏・中川氏と共同で代表世話人を務めることになった「谷川秀善元副外相」とは一体どういう人物なのか。

谷川氏は兵庫県出身で、かつて浄土真宗の住職をしていたこともあった73歳のベテラン参院議員である。
これまでに3回当選しており、大阪府副知事時代には「豪腕」副知事として知られた。
過去に党国体副委員長、参院決算委員長などの要職を経験しており、今年8月からは党両院議員総会長に就任している。
様々な党を渡り歩いて「現在、自民党所属に至る」という国会議員が多い中で、谷川氏のような「純粋自民」の人は今や珍しいだろう。
「純粋自民」の谷川氏らしく、自身のホームページでは“自民党への愛”を綴っている。

「自民党にしか出来ないから」

 それは「自民党にしか出来ないから」です。私達は今長く険しい道を乗り越えて、山の中腹に立っています。古いしがらみのある政治と決別し、さみしい前途に光の見えなかった悪夢とも縁を断ち切り、今新しい時代へと踏み出そうとしています。「日本国の未来」という名の山脈はなお私達の行く手に多くの難所を用意していることでしょう。

 足を踏み外しそうになる場所も、又風雨にさらされる時もあるでしょう。しかし私達は決して怯むことがあってはなりません。なぜなら足元にはこれまで登りきった改革の難所のあとを見る事が出来るからです。皆さんは私達と一緒にこの多くの難所を乗り切ったのです。どうしてこの先、怖気づくことがありましょう。自民党は皆さんの道先案内人として皆さんとともに改革の山頂目指して頑張りたいと思っています。

谷川秀善参院議員ホームページより)

党でも国会でも要職を務め続けている谷川氏の存在は、町村派にあっても大変重みのあるものに違いない。
派内で町村氏と並ぶ“プリンス”と目される中川氏。2人の“プリンス”を派のトップに据えつつも、谷川氏という“長老”的存在をもう一人のトップに置くというこの人事はなかなか悪くないと思う。



さて、先述したように、国会では昨日から代表質問が始まっているが、「はたしてこれが、野党第一党の党首としてふさわしい行動なのかな?」と、とてもとても違和感を感じてしまうニュースがあったので、ご紹介する。

国会 代表質問スタート 攻める民主、かわす首相

 ◆小沢氏は登壇せず、本会議も中座

 
 民主党の小沢一郎代表は登壇せず、代表質問を鳩山由紀夫幹事長に任せた。しかも、鳩山氏の質問が終わると、次の伊吹文明自民党幹事長の質問を聞かずに本会議を中座した。

 「民主党にあえて申し上げる。(国政の)責任を分担し、国民不在の自己主張に陥ってはならない」。首相の所信をただす代表質問で、伊吹氏は小沢氏にこう呼びかけた。が、肝心の小沢氏は不在。伊吹氏は「今、小沢氏は議席におられません」と2度繰り返した。

 このころ、小沢氏は国会内の控室。アフガニスタンで活動する福岡市のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」に電話していたという。小沢氏は民主党の長妻昭氏の質問が始まると再び議場入り。登壇しない理由について「他の人でも主張は変わらない」と説明しているが、自民党は「失礼な態度だ」とぶぜん。

(4日、毎日新聞)

過去に何度も書いてきたように、国会議員は「国会に出席するから」国会議員なのである。
国会議事堂内における本会議に出席するのは国会議員にのみ許された特権であり、国会内は名刺の交換もご法度の“聖地”だ。
NGOとの電話が悪いことだとは思わないが、「敵の声」を聞くどころか、「敵の姿」すら見ることを拒む人物は、もとより戦をする気がないのだと受け止められても仕方あるまい。

民主党の小沢一郎代表といえば、心臓に持病を抱えることでも有名だ。
小沢氏の話によれば、あまり活発な行動をすると心臓に悪く、食後に仕事をすることは好ましくないと医師から言われているという。
小沢氏は国会本会議の「欠席魔」として知られるが、本会議に出られない理由として「昼食の後は休ませていただいている」などと述べていた。

ところが、である。

先日の福田首相の所信表明演説は午後1時すぎに始まったものだというのに、小沢氏はしっかりと本会議に出席していたのである。
私の常識が正しければ、「午後1時」というのは昼食後間もないような時間だと思われ、本来ならば小沢氏は「働いてはいけない」「休まなくてはならない」時間のはずだ。
ところが先日、小沢氏は本会議に出席――。午前10時半ごろにでも「昼食」を取ったのであろうか?
小沢氏の行動を見る限り、小沢氏は午後1時開会の本会議には出席できるらしいことが判明した。
これまで「食後は動けない」として本会議を休み続けてきた小沢氏だが、もはや言い訳は出来まい。
大体、正午開会の本会議が開かれたとしても、昼食の時間をずらしたりすることは可能なはずだ。何しろ、あの安倍晋三前首相は「おかゆと点滴」しか栄養分を摂取できない状況でも、数か月間総理の職を務め続けたのである。首相在職中、散々安倍前首相を批判していた小沢氏だが、「昼食を食べる時間をずらす」ことすら出来ない人間が、よくもまぁ偉そうに出来たものである。

小沢氏は国会議員なのか。それとも、不動産を多数抱え持つ資産家なのか。
心臓が悪いことにはご同情申し上げるが、国会本会議にすら出られないのであれば、議員をお続けにならないほうがいい。
「国会議員」としてでなくとも、中曽根康弘元首相のように「政治家」を続けることは出来る。国会議員でなくても、NGOに電話することは可能だ。
「政治とは生活である」と彼は言う。しかし彼は、本会議に出席していない上に、論争相手の論すら聞いていない。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(3) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

民主党の“黄門様”に発覚した悪質スキャンダル

(10月04日、タイトル変更)

12年の長きに渡り、黄門様は悪事を働いていた。

渡部氏事務所費 実態なし 12年で1億7千万円以上支出

 民主党の渡部恒三最高顧問(福島4区)の政治団体「新時代の会」が93年〜04年の12年間、事務所の活動実態がないのに、秘書だったおいの佐藤雄平・福島県知事の自宅マンションを「主たる事務所」として総務省に届け出ていたことが分かった。同会は12年間で事務所費や光熱水費など経常経費として1億7800万円を支出していた。渡部氏と佐藤知事は名義の貸し借りを認めている。

 総務省によると「主たる事務所」は「政治活動の中心となる場所」とされている。渡部氏の説明では、実際の事務所は議員会館内にあったが、当時秘書だった佐藤知事の東京都新宿区のマンション名義を借りていたという。05年からは東京都千代田区の渡部氏所有のマンションの一室に同会の事務所を移している。

 渡部氏は毎日新聞の取材に、同会が12年間で事務所費9919万円を含む計1億7800万円の経費を支出していたことを認めた。そのうえで「知事は私の秘書だったので、事務所の名義だけをマンションにし、知事側には家賃なども払っていない。当時は悪いと思わなかったが、政治とカネ(の問題が)が厳しくなった。反省したい」と話している。

 衆議院事務局によれば、議員間の申し合わせで議員会館には政治家に一つだけ認められた資金管理団体以外の政治団体は事務所を置くことは出来ないことになっている。

 一方、佐藤知事は「秘書だから貸した。当時、いいことか悪いことかは意識せず、そのままにしていた。しっかりと精査すべきだった」と話した。

(3日、毎日新聞)

会津訛りがトレードーマーク。過去に衆院副議長を務め、現在は民主党の最高顧問。女優・由美かおるさんから電報をもらったことを、満面の笑みで自慢する民主党の“黄門様”。
今回の「政治とカネ」のエピソードは、この人が主人公である。

民主党の小沢一郎代表とともに、事実上、細川護熙政権発足のレールを形作り、新進党時代に小沢氏と袂を分かったかと思えば、現在は仲直りしたふり。
長い政治家生命を持つ渡部恒三衆院議員だが、小沢氏と離れたりくっ付いたりしている12年間のうちにやっていたことは、きわめて悪質で、赤城徳彦前農水相も驚愕の「架空計上」だった。

また、読売新聞は「故人を会計責任者として申請していた」との新事実を報道している。

民主・渡部氏の政治団体、実態のない事務所に経費計上

 民主党最高顧問の渡部恒三衆院議員の関連政治団体「新時代の会」が1993〜2004年分の政治資金収支報告書で、渡部氏のおいで当時秘書だった佐藤雄平・福島県知事の自宅マンションを、事務所として使っていなかったのに、「主たる事務所」として総務省に届け出ていたことがわかった。

 実際の活動は家賃のかからない衆院議員会館内の事務所で行われていたが、12年間で事務所費計9919万円を計上していた。

 また同会は、代表者の男性が00年、会計責任者の男性も3年ほど前に亡くなっているのに、今年7月まで後任者への変更を届けていなかった。収支報告書には、死亡している会計責任者の名前が記名押印された宣誓書を添付していた。

(3日、読売新聞)

実態のない場所を事務所として届け出。しかも、その会計責任者は亡くなっているのに、3年間も「生きている」と偽装。
「会津のケネディ」を自称する渡部氏だが、ジョン・F・ケネディ元米大統領には、ここまで露骨な「政治とカネ」のスキャンダルはなかった。
国内でもまれ、世界各国の例を見てみても非常にレア・ケースな“悪質さ”ではないか。
独特の会津訛りを武器に、その柔和そうなキャラクターで、ここ最近は民放各局の報道番組に多数出演していた渡部氏である。
裏では異常なほどまでに悪質なスキャンダルを抱えていながら、表に出ると「政権交代だ!生活が第一だ!」などと勇みよく話していたのだ。

自民党に追求した“疑惑”が自分のところでも発生してしまうという意味で、「ブーメラン政党」とも「自爆政党」とも称される民主党。
「生活が第一」「政治とは生活である」などと大見得を切っておきながら、党代表も最高顧問も黒い「カネ」にまみれている。
渡部氏が架空に受給していた1億円あまりの金銭は、はたしてどこへ消えたのだろうか。
「返せばいい」「訂正すればいい」という類のものではない。こんな悪質な行為を罪悪感もなしに12年間も実行し続けるその“精神性”が狂っているのだ。
黄門様よ、晩節を汚しましたな。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:42| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月01日

福田首相が「親中」である理由

安倍晋三前首相の突然の辞任表明で、空転していた第168臨時国会だが、今日から本格的な論戦が再開される。

きょう午後1時、福田康夫首相は就任後初となる所信表明演説を行い、臨時国会で民主党など野党との協調路線を取ることを強調した。

所信表明演説全文はこちら(iza!)

所信表明演説全体を聞いて思ったのは、まず、福田首相の「意外な力強さ」だ。
総裁選中、拉致問題について「私の代で解決させる」と言明した際にも驚かされたが、いつものぶら下がりなどとは違い語気を強めたしゃべり方には、小泉以前の“旧来の自民党総理”とはまた一味違う印象を受けた。

産経新聞は、今回の所信表明演説で、福田首相は「小泉でもなく安倍でもない姿勢」を打ち出したと書いている。
福田首相は小泉純一郎政権時代、内閣官房長官として小泉元首相に仕えたが、福田氏が嫌悪しているのは、実は小泉元首相流の「ポピュリズム(大衆迎合)政治」である。
先月の自民党“四役”人事で、あえて派閥の領袖を要職に就かせたのは、「『派閥談合』との批判を受けても構わないから、ポピュリズム政治を打ち切る」との福田首相の強い意志が働いていたからであった。

同時に、福田首相は安倍前首相とは異なり、自民党の代議士でありながら「保守主義」色の薄い政治家でもある。
国民投票法を制定したのは安倍内閣の偉業だと言えるが、一般国民にとっては、安倍前首相の姿勢は、「『憲法改正』と『集団的自衛権行使』」という、“平和主義国家”にとってデリケートな計画の実現を急いでいるものだと受け止められた。
国民の多くは憲法改正の必要性を感じていても、「国のかたち」を大きく変える仕事を、はたしてこの52歳の総理に任せて大丈夫なのか――?と、その大半は不安に思っていたのではないか。
それを考えると、福田首相の「安定感」が好評価を受け、内閣支持率の上昇を招いているのにも納得がいく。

小泉元首相のような話題優先のパフォーマンスを嫌い、安倍前首相のような国家変革のイデオロギー臭さを持ち合わせていない。
それが、福田首相の本質であるのだろう。

福田首相の外交姿勢についても、一点、書かせていただくと、福田首相は決して「媚中政治家」ではないと私は思う。
たしかに、福田首相は中国との強いパイプを持つし、「親中政治家」であることは間違いない。中国との関係を重視した父・赳夫元首相のDNAが流れていることも間違いない。
しかしながら、対アジア外交重視の姿勢を示したことがあったのは、日中関係の冷え込んだ小泉政権下、小泉前首相との閣内バランスを取った結果であったと言えるのではないか。
つまり、日本という国の国益を考えての上での「親中」であり、2003年に電撃訪中し(官房長官としては異例ながら)外交の表舞台に姿を現したことも、自身の「親中」色をあえて際立たせることで、“小泉後”のことも考えて中国とのパイプを維持させておきたいとの国家的で幅広い視野が活かされてのことだったのだろう。
言い換えれば、対アジア外交に亀裂が入った小泉政権下であったからこそ福田氏は「親中」であったのだし、例えば万一、対米外交に亀裂が入った場合には、福田首相は「親米」とも取れるような動きをするのではないかと思うのだ。

福田首相を「反日政治家だ」などとレッテル貼りすることは結構なことだし、私には福田首相を擁護することで生じるメリットは何らないが、政治家として「自国の国益を考え、外交姿勢を取る」との態度を、「その政治家の私益のためだ」などと読み違えることは、愚劣の極みと言わざるを得ない。



<神戸高3生自殺問題について>

7月3日、兵庫県神戸市の私立・滝川高校で発生した、3年生男子生徒(当時17歳)の飛び降り自殺問題。
大手紙で学校名を報道したのは毎日新聞だけだったというから、この国の異常な「加害者擁護」的価値観がうかがい知れようものだ。
遺書や周囲の証言、学校の調査などにより、男子生徒の自殺の原因は「金銭強要などのいじめ」であったことが明らかとなった。

「週刊新潮」(10月4日号)には、目を覆いたくすらなる衝撃的な事実が掲載されている。

「滝川高校が隠し続けた凄惨なイジメ」(『神戸滝川高校自殺事件まとめwiki』より)

新潮の記事に掲載されていた以外の点についても触れると、男子生徒は、加害者に強要された金銭を支払うために、親や学校に内緒でアルバイトをしていたという。
報道を聞いて悲痛な気持ちになるとともに、はらわたが煮えくり返る思いだ。

インターネット上の「まとめサイト」では、加害者生徒の氏名や住所などもたやすく見つけることが出来る。
写真や生徒の人間関係、ニュース映像の動画などがまとめられていて、少なくともインターネット上においては、現行の「少年法」の精神を超えた現実が暴露されている。
「少年法なんていらない」。その思いを強くするばかりだ。



さて、このブログも開設から今日で丸2年となる。
1年前に「よく1年続けられた」みたいなことを書いたと思うが、それからプラス1年も続けられるとは。意外と私も「三日坊主」ではなかった。
今後も自民党の派閥情勢や国会における与野党の動きなど、政局ネタを扱っていきたいと思う。
今後とも一つよろしく。

<追記>

千葉ロッテマリーンズが今季優勝を逃したのは、残念でした…。


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 16:07| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

後藤田氏 “津島派”からさようなら

今日は特に目ぼしい話題がなかったので、とりあえず、気になった政局ネタ3本をご紹介する。


<1本目>

死刑執行の在り方に対する鳩山法相の発言めぐり、国民新党・亀井氏との間で論争

 死刑執行の在り方に対する鳩山邦夫法相の発言をめぐり、鳩山法相と国民新党・亀井静香代表代行との間で論争が起きている。
 
 26日、国民新党・亀井代表代行は「人間の命をね、チャッチャカチャッチャカ機械みたいにさ、ボタンを入れておくとサーっと次から次へと殺されていくみたいなね。法相の資格もなければ、人間の資格がない、鳩山は!」と鳩山法相を批判した。

 その原因となったのは、安倍内閣総辞職のときの、鳩山法相の「自動的にベルトコンベヤーとは言っちゃいけないけど、法務大臣がからまなくても、自動的に客観的に進むような方法を考えたらどうか」との発言だった。

 死刑執行命令について、大胆な見直しを提案した鳩山法相は、その後再任され、一部発言を修正した。

 しかし、死刑廃止議連の会長で、「死刑廃止論」の著書もある亀井代表代行が猛反発し、鳩山法相に直接、会談を申し入れた。

 ところが鳩山法相は「『人間でない!』と、心の底から軽蔑(けいべつ)しておられるとすれば、何もわたしに会いに来られる必要はないのではないかと。人間でないと言われれば、チョウチョウにもなりたいし、トンボにもなりたいと思ってますけど」と述べた。

 実は鳩山法相は、大のチョウマニア。

 鳩山法相の「人間が駄目ならチョウになりたい」という発言に対し、亀井代表代行は「彼はチョウの収集家らしいですね。『人間じゃないならチョウになる』っていうんならね、チョウにもトンボにも美しい生命があると。何を考えているんだと。法務省の長の資格はない」と述べ、論争はさらにエスカレートした。

 この事態に、鳩山法相の兄である民主党の鳩山 由紀夫幹事長は28日、「わたしもチョウチョウが好きですから、チョウになれたらいいなと思わないわけでもありませんが...。あの人(死刑囚個人)と思い浮かべて、その人の(死刑執行)ボタンを押すようなことを大臣としてやりたくはないなと。弟(鳩山法相)の優しさの部分から出てきているのかもしれませんが、軽率な発言の部分もあったのではない」と述べた。

(28日、FNN-NEWS.COM)

私の死刑制度に対する考え方は、以前書いた通りだが、やはりどう考えても、死刑制度に反対する方が法務大臣の職を引き受けるというのはおかしい。
鳩山邦夫法相が“「死刑制度反対」の意見には与しない”との姿勢を示したことは法相として当然のことであるにも関わらず、鳩山法相の人間性を完全否定する国民新党・亀井静香代表代行の態度は、明らかにおかしい。
亀井氏は大学生時代、畑正憲さん(通称・ムツゴロウさん)が当時飼っていた犬を勝手に焼いて食べたことで有名だが、死刑制度に反対の身でありながら「あいつは生きる資格がない」などとの言葉を吐けるというのは、何とも亀井氏にしか出来ない所業だろう。


<2本目>

<自民党>後藤田衆院議員が津島派退会 求心力低下が背景に

 自民党津島派の後藤田衆院議員は28日、同派に退会届を提出した。退会の理由について「既存の派閥から一歩距離をおき、政権におもねらない議論を展開したい」と説明。同派が総裁選で額賀財務相の擁立に失敗したうえ、福田首相支持派と麻生前幹事長支持派に分裂するなど求心力を失っていることも背景にあるとみられる。

(29日、毎日新聞)

記事のタイトルを読むと、まるで後藤田正純衆院議員の「津島派内における求心力」が低下してしまったから、後藤田氏が派を飛び出たのだと勘違いしてしまう人がいるかもしれないが、そうではない。
自民党内の存在として津島派の求心力が低下してしまったのが影響して、後藤田氏は派を出たということらしい。
ベテラン組の中にも伊吹派を去った島村宜伸元農水相など、既存の派閥を脱退した議員がいるし、先日、杉村太蔵議員も武部勤元幹事長が中心となるグループを事実上、脱退した。
後藤田氏は「反安倍」勉強会の中心メンバーであるということも忘れてはならない。ちなみにこの勉強会には、谷垣派や山崎派の議員らが集まっている。麻生派の議員は参加していない。
実現が目前となっている「中宏池会」構想や、ちょっとだけ未来の“ポスト福田”争いをめぐり、後藤田氏のこの動きが、後々何らかの伏線となる可能性もある。


<3本目>

「次」にらみ麻生氏走る 全国行脚スタート、新執行部と陣取り合戦

 さきの自民党総裁選で福田康夫首相に敗れた麻生太郎前幹事長が、全国行脚をスタートさせた。麻生氏は「構造改革で光の当たらなかった地方の声をしっかり把握したい」と、その意図を語るが、入閣要請を断った上での全国行脚だけに「次期総裁をにらんだ足場固めではないか」(自民中堅)との見方も広がっている。中川昭一元政調会長ら総裁選で麻生氏を推した議員らは、今後も連携を強化する姿勢を見せており、総裁選が残した「亀裂」という形で拡大していく可能性もはらんでいる。

 28日夕、名古屋市のホテルで開かれた麻生派参院議員のセミナーで、麻生氏が「総裁選には『ここで出ないと男がすたる』と思って出馬した。地方の熱い声援を感謝している」と述べた。講演後は握手攻めにあい、戦いは終わったとはいえ、「麻生人気」の手応えをつかんだ表情だった。

 麻生氏の全国行脚は、総裁選投開票日の23日に中川氏が持ちかけた。

 中川氏「負けても悔いなしのいい総裁選でした。しばらくは無役として全国行脚でもやりましょう」

 麻生氏「おう、お前も付き合ってくれるか」

 中川氏「毒を食らわば皿までですよ」

 麻生氏「なんだ! おれは毒なのか」

 麻生氏は8月末に幹事長に就任した当時から、疲弊した党の地方組織や支持団体の立て直しに向け、全国行脚を計画していた。だが、総裁選をはさみ、全国行脚構想は自分を支持した地方組織や国会議員への「恩返し」の意味合いが強まった。麻生氏が国会議員の地元パーティーに駆けつけると前評判が立てば、パーティー券がよく売れ、後援会組織も意気上がる。次期衆院選がいつあるか分からない情勢で、麻生氏の事務所には自民党の都道府県連や国会議員から地元入りを求める声が相次ぐという。

 29日には、中川氏の地元である北海道帯広市で日本青年会議所(JC)の全国大会に出席。10月2日には、自民党茨城県連の研修会で講演を予定しており、その後も週2〜3回のペースで地方を訪れる考えだ。

 他派閥との連携強化にも力を入れる。27日夜には、都内の料亭で、中川氏(伊吹派)、鳩山邦夫法相(津島派)、菅義偉元総務相(古賀派)ら麻生氏支持を打ち出した議員へのお礼の会を開催した。「自民党再生のため一致結束していくことを確認し合った」(出席議員)という。

 新執行部としては、こうした麻生氏の動きに神経をとがらせる。古賀誠選対委員長は麻生氏に対抗するように、今週末から地方行脚を始める考えを表明した。

 「古賀氏ら主流派と麻生氏ら反主流派により、地方の陣取り合戦が激化していくのではないか」(閣僚経験者)との見方もある。

(29日、産経新聞)

どうやら麻生太郎前幹事長は、早くも“ポスト福田”に動き出しているらしい。これぞ「総裁ポストを狙う政治家の鑑」と言えよう。
青木幹雄前参院議員会長や額賀福志郎財務相らは、自由奔放、動きたいように動くことの出来る麻生氏の動きをうらやましいものに思っているかもしれない。


<おまけ>

最後に、どうでもいいことを一つ。
福田康夫首相のぶら下がり会見は、安倍晋三前首相時代と比べて、照明が全体的に落ち、雰囲気として落ち着いた感を感じる。私は、これは意外と悪くないと思う。
首相就任会見の際、安倍前首相の青いものと対照的に、赤い緞帳(と言うのか、赤いカーテンと言うのか)に変化していたのにもちょっぴりニンマリしてしまった。「粋だね〜!乙だね〜!」という感じだ。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 21:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月28日

「中宏池会」構想は早ければ年内にも?

早くも“ポスト福田”を見越した動きが、本格化しだす。

<中宏池会>古賀、谷垣両派メンバーが会合 協力強化を確認

 自民党の古賀、谷垣両派のメンバーが20日夜、東京都内で会合を開き、総裁選を機に協力関係を深めていくことを確認した。出席したのは、古賀派が太田誠一元総務庁長官、金子一義元行革担当相ら、谷垣派が川崎二郎元厚生労働相、中谷元・元防衛庁長官らで、会長の古賀誠元幹事長、谷垣禎一元財務相は参加しなかった。

(21日、毎日新聞)

ご紹介するのが遅くなってしまったが、自民党総裁選中、古賀派と谷垣派が気になる動きをしていた。
古賀派の“ナンバー2”(太田誠一元総務庁長官)らと、谷垣派の“ナンバー2”(川崎二郎元厚労相)らが会談を行い、総裁選をきっかけとして、両派の協力関係を強化することを取り決めたのだ。

このブログでは、以前から「大宏池会」構想の行方を追っているが、現実的な問題として、とりあえず「中宏池会」でまとまりそうだということが言えそうだ。
先日の“党四役”人事で、福田康夫総裁は、古賀誠元幹事長(古賀派会長)を「選挙対策委員長」に、谷垣禎一元財務相(谷垣派会長)を「政務調査会長」に、それぞれ充てた。
1か月前であれば考えられないことだが、今やすっかり、古賀派も谷垣派も“主流派”である。
天下の“主流派”として自派ブランドの価値が色褪せないうちに、古賀派も谷垣派も「大きな仕掛け」を仕掛けてくるに違いない。
その「仕掛け」こそが「中宏池会」構想であり、「大宏池会」構想が麻生派の“不関与”によって実現されえない現状において、最も実現可能性が高いのが「中宏池会」構想である。

私の感じる印象で言えば、早ければ年内にも「中宏池会」構想は現実のものとなるのではないかと思う。
古賀氏も谷垣氏もこの構想自体には大変乗り気であるし、明確な総裁候補を持たない古賀派にとっても、今や政調会長となった谷垣氏を共同の総裁候補にしてまとまることは、そう受け入れにくい話でもない。
ましてや、古賀派・谷垣派と政策的に距離の近いとされる福田氏が総裁に就任している今、“ポスト福田”を福田氏以外で考えるならば、残る駒はせいぜい谷垣氏しかいない。

古賀派と谷垣派が手を結ぶ日は、そう遠くない未来にやってくる。
今後問題となるであろうことは、麻生派(為公会)の対応である。麻生派は麻生派で「俺たちこそが“宏池会”の本流だ」と主張してくるだろう。
とはいえ、このブログでも以前取り上げた通り、麻生派(当時:河野グループ)は宏池会から出て行った立場であり、どうしても「宏池会傍流」の印象が拭えない。
総裁選での麻生太郎前幹事長(麻生派会長)の主張を聞いてますます感じたのだが、私にはどうも、麻生派が旧宮沢派の流れを汲む“宏池会”だとは考えられない。
2001年の「加藤の乱」(詳しくはこちら)で分裂して誕生した古賀派と谷垣派こそが宏池会の本流であるという意見は、一般国民としても、あまり問題なく受け入れられるだろう。

福田総裁の下、古賀氏も谷垣氏も陽の目を浴びることになった。
しっかりとポストを獲得した両氏は「中宏池会」構想実現のため、本格的な動きを始動し始めるだろう。
しかし「陽の目を浴びる」とは、言い換えれば、「白日の下に晒される」ということでもある。
どう考えても、この「中宏池会」構想が、政治家・古賀誠にとっての最後の大仕事になることは間違いない。
最後に笑うものが一番よく笑う――。最後に笑うのは、誰だ?

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

小沢代表が「淘汰」されるその日まで

31億円の不動産を抱える民主党代表。彼の行き着く先はどこだろう。

不動産どうする?小沢代表、保有資産31億円

 平成18年政治資金収支報告書では、安倍晋三首相の辞任表明でいよいよ政権の座が近づいてきたように見える民主党の小沢一郎代表の富裕ぶりが目立つ。自身の政治団体と関係団体の保有資産は繰越金と不動産だけで計31億円以上にのぼっている。また、小沢氏は今年6月に成立した不動産所有を禁止する改正政治資金規正法に基づき、保有不動産を「処分する」と述べていたが、いつどのように処分するかは未定だという。

◆資産ため込み

 報告書によると、小沢氏の側近とされる平野貞夫元参院議員がともに会計責任者を務める改革国民会議の繰越金は11億8354万円、改革フォーラム21は6億9262万円で、この2団体だけで計18億7616万円にも上る。

 2団体の報告書の会計責任者の氏名には訂正印が押してあり、もとはともに樋高剛氏の名前が記されていた。樋高氏は元衆院議員で、小沢氏の元秘書でもある。

 もともと改革国民会議は小沢氏が党首だった自由党の政治団体、改革フォーラムは小沢氏が代表幹事を務めた新生党の政治団体だった。自由党は平成15年9月26日の解党当日に、改革国民会議に13億6816万円を寄付しており、国会で「政党助成金の返還逃れではないか」(自民党の故松岡利勝元農水相)と追及された経緯もある。

 小沢事務所側は「うちの政治団体の資金は合計2億円余り。改革国民会議と改革フォーラム21は関係はあるが、小沢氏の団体ではない」と説明し、資産のほとんどは不動産だと強調する。

 ただ、自民党側は「体裁はともかく実質的に小沢氏の政治団体であることは間違いない。政権奪取の資金をため込んでいるのか」(国対筋)と注視している。

◆処分予定なし

 小沢氏の資金管理団体「陸山会」が都内など12カ所に保有している不動産に関しては、さきの通常国会で与党側から「何のために政治資金で不動産を買い続ける必要があるのか」「名義上、小沢氏本人のものとなっており、資産形成ではないのか」などと追及された。

 また、仮に小沢氏が死亡した場合、遺族が相続せざるをえず、「個人資産と何ら変わりはない」(自民党幹部)との指摘も出ていた。

 小沢氏は2月に記者会見を開き、「個人資産ではない」と説明したが、結局、改正政治資金規正法で新たな不動産取得は禁じられた。このため、小沢氏は7月の産経新聞のインタビューに対し、「面倒だから処分する」と表明している。

 ただ、事務所側は「まだ処分はしていない。処分の予定は今の時点ではない。これからも法律に基づき適正に対応する」としている。

                   ◇

■小沢一郎氏の政治団体(総務省届け出分)の資産

(1)陸山会             10億8055万円
(2)誠山会              1億3735万円
(3)小沢一郎東京後援会          2706万円
(4)小沢一郎政経研究会          2134万円
(5)改革国民会議          11億8354万円
(6)改革フォーラム21        6億9262万円
   総計              31億4246万円

※金額は繰越金(陸山会は不動産資産を含む)。(5)、(6)について小沢事務所は「関係団体だが、小沢氏自身の政治団体ではない」と説明

(16日、産経新聞)

世間の関心(というよりはマスメディアの報道)は自民党総裁選に集中し、“政権準備政党”を自称する民主党に関する報道は、良いものであれ悪いものであれ、報道されにくい現状だ。
普通のニュース番組を見ていただけでは知り得ないニュースを、このブログでは取り上げたいと思う。
ずばり、今夜取り上げるのは、民主党をめぐる「政治とカネ」の話である。


産経新聞が大々的に報じた「民主・小沢代表 保有資産31億円」のニュース。
記事を読むと、小沢氏は、政治家というよりはむしろ「資産家」ではないかと思えてくる。

国会議員の給与は、基本的に我々国民の税金であり、当然、小沢氏もそれを受け取っている。
小沢氏の政治資金管理団体の話では、小沢氏が保有している資産のほとんどは「不動産」であるというが、これはもちろん、税金によって構築された「不動産」だ。

しかしながら、この「不動産」を現金という形で受け取る資格を持つのは、小沢氏であり、小沢氏の家族なのである。
国民の血税で、実に31億円もの資産を形成しておきながら、「受け取りは小沢氏」との現状を放置し、一切、資産処分の動きを見せない。

特に自由党解党当日、政党助成金を、実質上の自身の政治団体に「移動」させるという行動はあまりにも「露骨」すぎる。
とてもでないが、透明感を感じられない「カネ」の動きが、ここにはある。


以前、自民党の中川秀直前幹事長などに対して、小泉純一郎前首相が

「小沢の(不動産)問題は、大事にしろ」

と語ったことがあったという。
たしかに、31億円もの「カネ」が、まるで個人の資産のごとく運用され続けている現状は、あまりにもダーティーさを感じさせるものだ。


話は少し飛ぶが、私の座右の銘は「自然淘汰」である。
一時は興隆の様相を呈していても、真に善なるものだけが生き残り、悪なるものは社会から排除されていく。
どこぞのIT社長や、投資ファンド会長やらの行き着いた先を見れば、この言葉が事実のものであることはお分かりいただけよう。
許しがたき悪人に対し、いちいち腹を立てることなどは必要ない。自然と彼らは「淘汰」されていくのだ。いずれやってくるその時を、悠長に待っていればよい。

同時に、この「自然淘汰」という言葉は、自戒の言葉でもある。
悪行や愚行を続けることにより、自身が社会から「淘汰」されないよう、気を付けねばならない。
まさに、「自然淘汰」は諸刃の剣としての力を持つ言葉であり、堅実なる自己を築くための大切な信条なのではないかと思う。

私は、“トロイカ体制”なるものが「淘汰」されてこそ、民主党は真に“政権準備政党”になれるのだと思う。
彼らがこの国の政治の舞台から姿を消すまであと何年がかかるのかは分からないが、我々は悠然と待ち構えておればよいではないか。
特に私は、現代表が「政治とカネ」の大きな問題で政治生命を追われるその日を、楽しみに待っていようと考えている。

にほんブログ村 政治ブログへ
タグ:民主党 小沢
posted by Author at 18:47| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

“安倍辞任ショック”は民主党にもダメージを与える

空気が読めないのではない。もう「限界」なのだ。

<安倍首相辞任>国民の信頼得られなかった……一問一答全文

 安倍晋三首相が12日、首相官邸で行った記者会見の一問一答は以下の通り。

 −−参院選直後ではなく、なぜ今、辞任を決断したのか。

 参院選は厳しい結果でありました。そこで反省すべきはしながら、今進めている改革を止めてはならないと思い、私が進めている国づくりは止めてはならないと思い、所信を述べさせて頂きました。しかし、テロとの戦いを継続していくことは極めて重要なことであり、それは私の約束でもありますし、国際公約でもあります。それを果たしていくためには、むしろ私が職を辞することによって、局面を転換した方が、その方がむしろいいだろうと判断致しました。

 −−辞めることで、どのような自衛隊活動につながるのか。

 私がなんとしても改革を進めなくてはいけないとの思いで全力を尽くしてまいりましたが、残念ながら私が総理であることによって、野党党首との話し合いも難しい状況が生まれています。そして、党において、今の状況においては新しいエネルギーを生み出して、そのエネルギーで状況を打開し、新しいリーダーの下で状況を打開し、新法を新しいリーダーの下で推し進めていくことの方がいいのではないかと考えました。

 −−公約を途中で投げ出すのは無責任では。

 もちろん、私はそのために全力を尽くさなければいけないと考えておりました。しかし、むしろ公約を果たしていくうえで、どういう環境を作ることが必要かと考えたとき、私が職を辞することでその環境ができるのではないか。私が職に就いていることで、成立することにマイナスになると考えました。

 −−後継の総裁についてはどう考えているか。

 今日はまだ、そうした決断をしたばかりでございます。まだ、日程的なものを決めているわけではございませんが、なるべく早い段階で、後継の総裁を決めてもらいたいと思っています。後継の総裁については、私がとやかく申し上げることは適切ではないと思いますが、いずれにしても新しいリーダーとして与党を率いて、力強く政策を前に進めていっていただきたいと思います。

 −−総理の辞任で、戦後レジームからの脱却などの政策が停滞してしまうとは考えなかったのか。

 続投するに当たって、新しい国づくりを進めていかなければいけない。その中には、戦後の原点にさかのぼって見直しをしてという、戦後レジームからの脱却も果たしていかなければいけないという思いでございます。今まで、教育基本法の改正や、公務員制度の改革等々の、いわば戦後の出来上がった仕組みを変えていく、そういう挑戦をしてまいりましたし、成果も上げてきたと思います。しかし、現在の状況においては、新たな局面の打開を図って、新たなエネルギーで前に進めていかなければ、そうした政策の実践も難しいという状況であろうと判断しましたが、その方向で是非、進んでいってもらいたいと思います。

 −−辞任の理由についてテロとの戦いを第一に挙げたが、総理の職責は外交面ではなく、国民生活を背負っている面がある。そういう状況で、月曜日(10日)に続投を決意する所信表明をして、各党の質問を受ける直前に総理の職を辞するのは、国民から見ると逃げていると思われても仕方ないのでは。どのように責任をお考えか。

 総理の職責は大変、重たいものがあると考えています。そして私も所信において思うところを述べたこところであります。しかし、述べたことを実行していく責任が私にはあるわけではございますが、なかなか困難な状況です。この中において、それを果たしていくことが出来ないのであれば、それは政治的な困難を最小限にする、という観点からなるべく早く判断すべきだという決断に至りました。

 −−政策を前に進めにくい状況は参院選で大敗した後も変わっていないと思うが、なぜ所信表明後に辞意を表明する決断をしたのか最大の理由と、最終的に決断したタイミングはいつか。

 総理としては常に職責を果たしていかなければいけないということは、常に考えているわけでございます。そして私が、ここは職を辞することによって、局面を変えていかなければいけないと判断いたしましたのはですね、今日、残念ながら党首会談も実現もしないという状況の中で、私の約束をしたことが出来ない、むしろ、私が残ることが障害になっていると、こう判断したからです。

 −−政策を実行するのに非常に困難な状況になったというが、困難な状況に陥ってしまった原因などについて、どう分析しているか。そこに至らしめた自らの責任について、反省点など伺いたい。

 もちろん、反省点は多々ございます。前の内閣、また新しい内閣においてですね、安倍内閣として国民の信頼を得ることが出来なかった。これは私の責任であろうと思います。それを原動力に政策を前に進めていくということが残念ながら出来なかったということです。

 −−党首会談を理由に挙げたが、今後国会の流れの中で、党首会談が出来るという見通しはなかったのか。また、党首が代われば党首会談が出来るという見通しなのか。

 私が民意を受けていないということが理由の一つとして挙がっているわけでございます。この選挙結果は、やはり大きなものがございます。もちろん、そのうえに立って決意をしたわけでございますが、新しい自民党のリーダーとの間においてですね、率直な党首同士の話し合いがなされると、私はそのように期待しています。

 −−総理の強調するテロとの戦いを継続するためには衆議院の再議決をもってすれば党首会談がなくても突破できたという見立てが我々の間では主流だと思うが、それでも党首会談が出来ないとなると、多くの支持があって総理になったのに、説明としては不十分ではないか。本当の心境、あるいは何がこの決断に至ったのかを、総理として最後にぜひ、伺いたい。

 私は、いわばこのテロとの戦いにおいては、中断されてはならないと考えて、先般シドニーで職を賭すという話をしたわけでございます。新法で継続を図っていくという考え方もあるわけでございますが、日程的な関係で、新法ですと、一時的に中断という可能性は高いわけでございまして、そうであるならば、事実上そういう状況が出てくるわけでございまして、そう判断せざるを得ないと考えました。そこで、その時に判断するよりも、むしろ今、判断した方が、党が新たにスタートするうえにおいては、むしろその方がいいだろうと。国民のみなさまに対しましてもですね、混乱を招かないうえにおいては、なるべく早い判断の方が良かったと、決断がいいだろうというふうに判断いたしました。

(12日、毎日新聞)

まだ情報が整理されていないので、きちんとした文章を書けないのだが、「安倍晋三首相・辞意表明」というニュースを聞いて直感的に頭に浮かんだのは、今年6月の「松岡利勝元農水相・自殺」の一件である。
松岡氏の“自殺”も、安倍首相の“辞意表明”も、ネガティブなフェードアウトの仕方だと感じる。

16時00分現在、安倍首相は首相官邸に実弟・岸信夫参院議員(自民党)を呼び込み、面談している模様だ。
岸議員は取材陣の呼び掛けには応じず、険しい表情で首相官邸に入っていった。
突然の首相の辞意表明を受けて、東京株式市場は乱高下する展開となり、前日比80円07銭安で取り引きを終えた。

安倍首相は会見で「新しい総理の下で、海上自衛隊の給油活動を継続させるべき、政治局面の転換を図るべきだと思った」と辞任の理由を述べたが、与謝野馨官房長官は、会見で、安倍首相辞任の“もう一つの理由”を説明している。

「首相が苦悩の果てに決断をされたわけであるので、徐々に総理が辞任を決意された経緯や心境の変化については、段々明らかとなろう。
 首相本人はたった一つ記者会見で言及しなかったが、(辞任のもう一つの理由としては)安倍首相の健康状態というものがあっただろう。私どもも心配していたし、安倍首相は、常に自身の健康が精神的な重圧に耐えられるかどうか、吟味しながら仕事を続けてきた。本人は告白しないが、精神的に大変厳しいものを背負ってきたということを、長い目では理解してはどうか。
 もちろん、総理本人が辞任による国会各会派に迷惑をかけることには申し訳ないと思っている。私、官房長官からも、深くお詫びを申し上げたい。」(会見要旨)

安倍首相は昨日、風邪を引いたのであるが、そういった次元の“健康状態”とは別に、精神的にだいぶ参ってきてしまっている面が、安倍首相にはあったのではないかと思う。
「畠山鈴香被告」ではないが、おそらく安倍首相は心神耗弱状態にあり、うつ病である可能性も高いのではないか。
ずいぶん前に医師から「長期療養することが望ましい」との診察をされ、結果、安倍首相は辞任のタイミングを探っていた可能性が高いと、私は見ている。
先日の「職を賭す」発言は、「やめたいけれどやめられない」安倍首相の心境がじわりじわりと表面化した結果のものだったと考えられる。

自民党本部では16時30分現在、麻生太郎幹事長と二階俊博総務会長が共同会見を行っている。
“ポスト安倍”として名前が挙がっている麻生氏。もちろん本人はやる気十分だ。
平沼赳夫元経産相の復党騒動で、首相に反発の意を出してきた最中の、いわゆる“小泉チルドレン”たちが、単純に“麻生支持”でまとまるかどうか、もしくは別の形で総裁選に絡んでくるのか、というのが今後の見どころだ。
総裁選については、19日(水)に実施するとの情報がある。

突然の“安倍辞任ショック”。
マーケットは明日の早い段階で回復するだろうが、とりあえず自民党総裁選に向けて、日本政治史上初めて尽くしのドラマが描かれていくことになろう。
史上初の「ねじれ国会」がどう運営されていくのか、マスメディアは「未知との遭遇になる」とみてきたが、早速、首相本人から超ド級の“サプライズ”をいただいた。
小沢一郎代表率いる民主党も、戦うべき相手が驚きのフェードアウトをしてしまったので、はたしてどう戦えばいいのか、“戦う相手”=新総理が決まらない限り、手足を動かしたくても動かせない状況だ。
“安倍辞任ショック”は、政府・自民党にも多大なダメージを与えることになるが、同時に、民主党に対しても大打撃となるだろう。

今や自民党一の古株となった中山太郎衆院議員も「こんなことは経験上初めて」と語る、今回の“いきなりの辞意表明”。
安倍首相本人は、心身ともに薄弱状態にあり、だいぶ前から“辞め時”を探ってきたのだろう。そして「もう限界」となった今日この瞬間、首相は自ら辞意を表明した。そういうことではないだろうか。

横綱・朝青龍はすっかりうつ病が治ったみたいだが、安倍首相はこれからが治す時ということになる。
もちろん、詳細な説明がない現時点で、単純に、安倍首相をうつ病だと決め付けてはいけないが、私は「うつ病」という病気に関してだいぶ勉強した経験があるので、私個人の直感としては、昭恵夫人のお話などを伺う限り、安倍首相にはそうした症状が表れているのではないかと考えている。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 16:53| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

首相所信表明…封印された“安倍カラー”

第168臨時国会はきょう招集され、衆院本会議場では、午後2時から安倍晋三首相が所信表明演説を行った。

所信表明演説全文はこちら(iza!)


昨年9月の就任以来、今回で2度目となる安倍首相の所信表明演説だが、前回の演説文字数が約8,300字だったの対し、今回は約4,900字と“半減”。

演説の冒頭、安倍首相は中越沖地震による被災者に対して「お見舞い」を申し上げたが、その直後には先の参院選で大敗したことに触れ、

「深い反省の上に立って、今後、国政に当たっていきたいと考えております。」

と、「反省」の色を表した。

今回の演説では、安倍首相の特色を表す、いわゆる「安倍カラー」の言葉が大幅に削減されており、よって演説全体もだいぶ“スリム”なものになっている。

『美しい国』 8回 → 1回
『再チャレンジ』 5回 → 0回
『憲法』への言及 5回 → 1回
カタカナ言葉  激減


※左が前回、右が今回の演説においての発言数。

上の表をご覧いただければお分かりいただけるように、安倍首相はあえて「安倍カラー」を“封印”している。
これは、「テロ特別措置法」という1本の法案に進退を賭けなければならないほど、政権が窮地に立たされている現状を意味しており、「安倍カラー」を打ち出すほどの余力が安倍首相には残っていなかったとみるのが、素直だろう。

11月1日に期限が切れる「テロ特措法」を今国会で延長することは、国際社会の一員として“テロとの戦い”を今後も継続していくことを示す。

安倍首相は、昨日(9日)、APEC開催地のオーストラリアで、「海上自衛隊の給油活動が継続されなければ、内閣総辞職も辞さない」と言明した。
「テロ特措法」延長、ないしはそれに変わる新法の成立を、今国会で実現させない限り、11月1日を持って、自衛隊のアフガンにおける給油活動は寸断されてしまう。
1本の法案の行方次第で内閣の行方も定まるということで、まさに今国会は「テロ特国会」となるといえるだろう。

安倍首相が国会開会直前の昨日、「内閣総辞職も辞さない」という“最後のカード”を早々に切り出したことについて、ある自民党議員は

「安倍首相は総辞職は覚悟しているんだろう。もう総理はがっくり来ちゃってるんじゃないか」

と語り、安倍首相の政権を担当する意欲が薄れてきていて、安倍首相は事実上「総辞職」の意向を固めたようなものだ、との見方をしている。

「テロ特措法」について、野党側は反対の姿勢を崩す気配を一向に見せておらず、安倍政権としては、海自の給油活動継続について、まったく展望を開けずにいる。
首相自らが進退に触れるシーンから始まったことで、今国会は、冒頭から緊迫した展開となりそうだ。


(※)私は「テロ特措法」延長は当然なされるべきものだと考えていますが、その理由や根拠については、また後日記述します。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月06日

「踏み絵」さえ踏ませない 保身政党の“裏切り”行為

安倍晋三は、これからの政治を変える男だ。――さまざまな意味で。

<平沼赳夫氏>自民復党へ 麻生幹事長らが環境整備

 一昨年の郵政民営化に反対して自民党を離党した平沼赳夫元経済産業相が5日、復党する見通しになったのは、郵政民営化に賛成する誓約書の提出を同氏に求めて復党を拒んだ中川秀直前幹事長が辞任したのに加え、平沼氏と個人的にも親しい麻生太郎幹事長と与謝野馨官房長官が、復党に向けて共同歩調を取ったからだ。安倍改造内閣の「脱小泉(純一郎首相)」路線が象徴的に表れた。ただ突然、手をさしのべるようなやり方は世論の反発も招きかねず、安倍晋三首相は慎重にタイミングをうかがっている。
 麻生幹事長は4日、平沼氏に電話で復党を了承する意向を伝えた。同氏は「地元後援会の気持ちを最優先にして考えたい」と応じたという。
 こうした麻生氏の動きを側面支援しているのが、東京・麻布高校時代に平沼氏と同級生だった与謝野長官。拉致問題担当でもある与謝野氏は5日、拉致議連会長の平沼氏の事務所を訪ね、復党機運を盛り上げた。
 安倍首相も昨年、個人的に親しい間柄である平沼氏を復党させようと模索しながら、中川前幹事長に押し切られた経緯があり、中川氏の辞任により復党への環境整備が整ったという事情もある。
 平沼氏としても参院選大敗や相次ぐ閣僚辞任で、苦境にある首相を支えたい思いがある。昨年12月、脳梗塞(こうそく)で入院したが、体調も回復。1日に開いた地元・岡山県津山市での後援会会合でも「誓約書を書かなくてもいいという話になりつつある。皆さんに相談して身の振り方を決めたい」と意欲をにじませた。
 ただ、平沼氏は復党の手順にこだわっており、城内実前衆院議員ら落選した郵政造反組の復党も強く求める意向だ。周辺に「自分としては(誓約書を拒否し)すでにスジは通した。今は(落選組に対する)自民党の対応を待つ立場だ」と語っている。【坂口裕彦】

(6日、毎日新聞)

安倍晋三首相(自民党総裁)と麻生太郎幹事長による“AA体制”が発足し、いよいよ私が最も懸念する問題が急浮上してきた。

それは、郵政造反組の復党問題である。

昨年10月、安倍首相は、野田聖子元郵政相ら12名の“郵政造反組”衆院議員を復党させた。
中川秀直幹事長(当時)は「郵政民営化に賛成する」との姿勢転換の誓約書を書かせることで、12名の“出戻りザムライ”に「踏み絵」を踏ませたが、平沼赳夫元経産相のみが誓約書への署名を拒否。平沼氏は復党できなかった。

今回、麻生幹事長はついに「踏み絵」さえ踏ませずに、平沼氏を自民党に復党させようとしているらしい。
2005年9月11日投開票された「郵政総選挙」では、小泉純一郎首相(当時)が率いる「郵政民営化賛成政党」=自民党が、歴史的大勝を収めた。
これは「郵政民営化にYES」という民意がストレートに現れた結果のものであることは疑いようがないものだし、「郵政民営化にYES」であるはずの自民党が依然「郵政民営化にNO」である平沼氏を復党させるとは、自己矛盾にもほどがある。

平沼氏が郵政改革にすら同意できない保身政治家であることについては論を待たないが、しかし平沼氏は、安倍首相にとっては政治信条が近い保守主義政治家でもある。
郵政解散時には「私こそが真性保守」と、『真性自民党』結党計画すらデザインしていた平沼氏であるし、安倍首相の“盟友”として名前が挙がるのは結構なことだが、相変わらず「郵政NO」の平沼氏を自民党に復党させてしまっては、一昨年の総選挙で小泉前首相が衆院を解散した“大義”が成立しなくなってしまう。

ついこの間までの「改革」という風はどこへ行ってしまったのか。これでは保守政党ではなく、保身政党である。
そして何より、「復党を許し、出戻りを許す」という体質そのものこそが自民党の元来の悪い点であるし、単なる「議員の会派移動」ではすまない、「郵政総選挙」で自民党に票を投じた国民への“裏切り”行為だ。
いわば、安倍首相・麻生幹事長は「郵政総選挙」での“民意”を否定するということになる。


さて、郵政「落選組」の復党問題についてであるが、これについては、とてもでないが、現在、冷静に文章を書ける状態にない。どうしても感情的になってしまうのだ。
平沼氏が城内実、小泉龍司両元衆院議員ら「落選組」の復党を求めているという話を聞くと、私にとっては「誰が敵か」かがよく見えて非常に結構であるが、はたして自民党は城内氏らを復党させてしまってよいものだろうか。
安倍首相は城内氏の“兄貴分”的存在であるし、2005年の郵政関連六法案採決の際にも、安倍首相が城内氏に対して「賛成票を投じるよう」説得する場面を記憶しておられる方もいるのではないかと思う。
それでも“信念”だか何だか知らないが、手前勝手な保身政治家としての都合でもって郵政改革に反発した彼を復党させたら、自民党はまさに“ゴキブリどもの巣”以下のものになる。

城内氏批判は後日、改めてしっかりと書かせていただきたい。
私は彼の初出馬(2003年11月)の際の事情をよく知っているが、私は、彼の名前も顔も政策も髪形もしゃべり方も、生理的に受け付けない。
そういう城内氏と極めて密接な関係にある安倍首相を、このブログでは比較的高評価しているのは、まさに自分に向けての皮肉以外の何物でもないが、事実、私は安倍内閣の通常国会における実績を評価している。
教育基本法の改正、防衛庁の「省」昇格、国民投票法の成立、海洋基本法の施行など、安倍内閣は実にたくさんの功績を挙げている。これまでの内閣いくつか分もの実績を挙げたといえるだろう。
しかし、個人的なことを書くとすれば、城内氏と密接な関係にある安倍首相には、政治家としての魅力を一切感じない。

「日本文化チャンネル桜」社長の水島聡氏は、月刊誌『WiLL』2007年6月号で「許せん!『報道2001』の情報握りつぶし」という大変素晴らしい文章を書いている(連載「テレビ捜査班」内において)。
私はかねがね水島氏には敬意を感じているのだが、城内氏を同局のキャスターにしているのはいただけない。私が同局をうさんくさいものだと思う理由は、「城内氏のキャスターへの起用」という点にある。


安倍首相が仮に平沼氏らを「踏み絵」なしで復党させることは、自分自身が小泉改革の継承者ではなかったとカミングアウトすることだ。
国民への“裏切り”であり、これまでの小泉改革を全否定することと同意である。

同時に、安倍首相は真の意味での「小泉改革の継承者」かもしれないとも思う。
小泉前首相の公約の一つが「自民党をぶっ壊す」であったことを思い出してほしい。
改革のポーズだけ見せて、結局は保身政治家の集合体であったということを露呈させることで、安倍首相は真に「自民党をぶっ壊」そうとしているのではないか。だとしたら、彼がこれまで城内氏と故意にしてきたのもムダにはならなかったということになる。

これがあの安倍晋太郎の息子なのかと思うと、つくづく残念だ。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:38| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

“ミスター臨時農水相”若林正俊氏は「いい人」

3か月もしないうちに、3度目の農水相就任を決めた。

遠藤農相辞任 後任に前環境相の若林正俊参院議員

 遠藤農相の辞任を受け、安倍晋三首相は後任の農相に若林正俊前環境相(73)を充てることを決めた。若林氏は首相との会談後、記者団に「(首相から)補助金、交付金の執行で適正化が行われるよう厳正に指導してほしいと指示があった」と語った。また、記者団から「政治とカネ」に絡む問題がないかを問われると「自分で気づかないことがあるかもしれないが、批判があれば謙虚に受け止め説明を果たしたい」と述べた。
 首相が若林氏を後任農相に起用したのは、世論受けする人気や知名度より、地味でも手堅い人材を起用する必要があるとの判断から。松岡利勝、赤城徳彦両元農相の問題が参院選惨敗の主因となったのに加え、内閣改造からわずか1週間でまたも農相が引責辞任に追い込まれるという異常事態に、首相はこれまで以上に「守りの姿勢」を取らざるを得なかった。
 首相の意向を受けて後任の選考に当たったのは、麻生太郎自民党幹事長と与謝野馨官房長官という党と内閣の要だった。両氏は2日中に遠藤氏辞任の流れを作り、後任の人選に着手した。
 後任として党内から名が挙がっていたのは、島村宜伸元農相、武部勤元幹事長、中川昭一前政調会長らいずれも農相経験のあるベテラン。ただ、いずれも個性が強く、政権の危機管理が問われる状況下では「両刃の剣」になりかねないタイプとの指摘もあり、農水官僚出身で、赤城氏辞任後は農相を兼務していた若林氏の「再登板」が無難との判断に落ち着いたとみられる。

 ▽若林 正俊氏(わかばやし・まさとし)環境相、自民党参院政審会長、東京大。参院長野選挙区、当選2回。衆院当選3回。73歳。町村派。

(3日、毎日新聞)

「遠藤武彦農水相辞任」について、1時間ほどかけてエントリを書いていたのだが、つい先程、あやまってその全ての文章を消去してしまった。
こんなことはかれこれ何百回と経験しているので「あやまって消さないように」といつも気をつけているのだが、気をつけるあまりこういうことをしてしまうので、何ともみっともない。

自分自身としても、それなりに分かりやすく情報をまとめた文章が書けたと思っていたので、本当に残念である。
あやまって文章を消してしまった時の心臓の動きについて書いてもしょうがないので、もうヤケクソに、若林正俊新農水相に関することを書きたい(“ヤケクソ”などと書いては、若林氏に失礼か)。

若林氏は、松岡利勝元農水相の自殺直後、赤城徳彦前農水相の“事実上の更迭”直後に続き、今回が3度目の農水相就任となる。
これほどまでの短期間の内に1人の人間が農水相に3度も就任したというのは、農林大臣、水産大臣時代も含めて、日本政治史上、おそらく初めてのことだろう。

若林氏は農林省出身の元閣僚であり、衆院で3回、参院で2回当選している。
先日の参院自民党人事刷新では、舛添要一厚労相の後任として、新しい政審会長に就任した。
落ち着いたやさしい語り口と、官僚上がりのその勤勉さから、自民党内でも好評価を受けている政治家の一人だ。
その反面、「押しの弱い性格」などという指摘も聞かれるが、甘利明経産相のナルシシストぶりと比較してみた時、私は若林氏の性格が優しすぎる面というのは、だいぶマシなものだと思う。

また、若林氏は、マスコミに対しても実に“丁寧”な応対ぶりである。
昨年9月の前内閣入閣直前、“参院枠”として入閣が確実視されていた若林氏は、新幹線の駅の改札口付近の人ゴミの中でも、記者に対して斜めに振り返り、インタビューに応答した。
たしか「まだ(入閣は)わからない」などという、聞く方としては聞いてもあまり嬉しくない回答だったと思うが、そうやってノーコメントで無視してもいいような質問に、丁寧かつ真摯に対応するというのは、若林氏の人柄の良さを実によく表しているではないか。

環境相時代の閣議後の会見にしても、ずっと聞いていると“子守唄”に聞こえてきてしまうような、しかし、ガヤガヤうるさい声を聞くこともしばしばの永田町においては、実に心休まるお話しぶりだった。
先月27日(月)の離任会見においても、「(農水相として)リリーフピッチャーとしての役割は果たせたと思う」と語り、最後まで温厚そうな人柄を感じさせてくれた。

若林氏のホームページをのぞいてみると、「政策・理念」のページに「パソコンに向かい情報収集するワカちゃん」の写真が掲載されている(注:「ワカちゃん」とは若林氏のことらしい)。
「ワカちゃん」などと聞くと、意外とかわいいイメージを持ってしまう。言われてみれば、若林氏はドラえもんに見えないこともない。また、アンパンマンの要素もあるといえよう。

総じて言うと、安倍政権にとって「遠藤農水相辞任」は決して好ましいことではないが、個人的には若林氏の入閣を嬉しく思う。
安倍晋三首相は、SMAPメンバーの中で言えば「草g(なぎ)剛氏」のような“いい人”であり、若林氏もイメージで言えば「草g氏」タイプかもしれない。
ただし、若林氏の場合、稲垣吾郎氏のようなちょっとした天然ぶりも持っているので、そこら辺が「不祥事」としてではなく「キャラクターの良さ」として出てくればいいとも思うのだが、残念ながら根っからの「地味系」政治家なのでそれは無理かもしれない。
でも、それはそれで若林氏っぽくていい。
「鳴かぬなら鳴くまで待とう、ホトトギス」。こういう人材を「押しの弱い性格」などと一刀両断してしまってよいものだろうか。

とにかく、安倍首相にとって、若林氏がこの国に政治家として存在したことは一つの幸運であり(仮に若林氏がいなかったら、農水相後任人事はかなり難航していただろう)、彼こそ“ミスター臨時農水相代理”の称号にふさわしい方だろう。
「そんな称号いらない」だなんておっしゃらないで、若林さん。じゃなくて、「ワカちゃん」。いつまで続くか分からない、いばらの道の遠足を頑張ってくださいね。

・・・なぜか、「AERA」みたいな文章になってしまった。目がショボショボする。水分が欲しい。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 21:42| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

矢野氏非入閣の裏に、小沢氏秘書“選挙違反疑惑”あり?

「ネクスト総理」を支えるのは、選挙違反誘導疑惑の政策秘書。

<公選法違反>小沢・民主党代表の政策秘書が関与の疑い

 7月の参院選比例代表で当選した民主党の青木愛氏(42)陣営による公職選挙法違反事件で、報酬の支払いを約束し選挙運動用ポスターを張った看板を立てさせたとして、利害誘導容疑で千葉県警に逮捕された千葉市稲毛区小仲台1、印刷会社社長、島正彦容疑者(50)の行動に、小沢一郎・民主党代表の政策秘書(45)がかかわった疑いがあることが分かった。県警は秘書が同容疑の共犯にあたる可能性もあるとみて、慎重に捜査を進めている。
 調べでは、秘書は公示前、選挙会議に出席し、島容疑者とも電話などで頻繁にやりとりしていた。このため、県警は島容疑者の行動にどこまでかかわったかによっては公選法違反の共犯に当たるとみて調べている。
 県警はこれまで、公示日前日の7月11日に同県酒々井町東酒々井3、看板会社社長、鷲尾練太郎容疑者(38)に選挙用ポスターの看板を道路脇に立てる選挙運動の見返りに1本500円の報酬の支払いを約束したとして島容疑者を逮捕。鷲尾容疑者はこれを引き受けた疑いで逮捕された。
 公選法は、車の運転など単純労務に対し、運動員への報酬の支払いを認めている。しかし、同県警は今回の看板設置は単純労務ではなく、無償で行われるべき選挙運動にあたると判断した。【山本太一】

(30日、毎日新聞)

<選挙違反>小沢民主に難題 臨時国会で自民反撃も

 7月の参院選で比例代表で当選した民主党の青木愛氏陣営による選挙違反事件で、小沢一郎同党代表の政策秘書が関与した疑いが浮上したことで、臨時国会で政府・与党への攻勢を強めたい同党はいらざる難題を抱えることになった。党内には「自民党はなりふり構わず攻撃してくる」との懸念が広がっている。
 小沢事務所は30日、「秘書から選挙違反に当たる活動はしていないと報告を受けている」とコメント。青木氏の事務所も事件について「指摘されているような違法行為ではない」とのコメントを発表し、事態の沈静化に努めた。鳩山由紀夫幹事長は記者団に「真実が明らかになった段階で判断したい。今は捜査の段階だから見守る」と静観する考えを示した。
 ただ、党内には「事件の展開次第では小沢氏の政治責任にも発展しかねない」(ベテラン衆院議員)との厳しい見方もある。小沢氏は通常国会で自身の資金管理団体による約10億円の不動産所有の問題が指摘されており、政府・与党にこの問題をむし返される可能性があるからだ。若手参院議員は「青木氏がどうというより、小沢氏の秘書ということがニュースとなる」と話し、参院選大勝を導いた党の看板に傷が付くことに懸念を示した。【平元英治】

(31日、毎日新聞)

衆参両院で219名の議員を抱える政党の現役党首秘書が立件されるような事態は、前代未聞である。
各議員の秘書が公選法に違反した例はごまんとあるが、「現役党首の秘書が立件される」という今回の事態は、おそらく、日本の政治史上初めてのことではないだろうか。

7月の参院選で民主党は、参院における“与党”となり、単なる批判政党ではいけない、文字通り責任ある立場となった。
ご存知の通り、民主党は党内で“ネクスト・キャビネット”=“次の内閣”なるものを組織していて、いつでも政権交代可能であると主張している。
“ネクスト総理”とされているのは、他ならぬ小沢一郎代表であるが、その政策秘書が選挙違反に関わっていたかもしれないとなると、事は重大だ。
仮に、衆院での“与党”である自民党の総裁・安倍晋三首相の政策秘書が起訴されるようなケースを想像してみてほしい。いかに今回の疑惑が深刻なものであるか、お分かりいただけるはずだ。

今回、選挙違反が発覚した青木愛参院議員陣営であるが、選挙中にも多くの有権者から「青木氏陣営は選挙違反をしているのではないか」との指摘の声が上がっていた。
明らかに法定限度を超えた量のポスター掲示。
「○○氏、来る!!」などのキャッチコピーが並んだ法定掲示期限の過ぎているポスターの掲示等々、青木氏陣営は露骨な“選挙違反”戦術を仕掛けていたのだ。
今回問題となっているのは、「青木氏陣営が選挙違反をしていたか否か」ではない。
その問題はすでに片付いたことで、今回問題となっているのは「小沢氏の政策秘書が、青木氏陣営の選挙違反を誘導していたのではないか」ということなのである。

2005年の「郵政総選挙」で落選した青木氏は、選挙直後に小沢氏の秘書となっている。
まさに小沢氏陣営の“内側”に在籍していたのであり、今回の参院選に出馬するという段階になっても、小沢氏陣営から選挙における“指導”を受けていたのではないかということは、想像に難くない。
つまり、小沢氏陣営と青木氏陣営が密接に関係していてもおかしくはないということだ。


民主党はきょう、前原誠司前代表を新しい副代表にするなどといった「人事刷新」を行った。
前回の小沢氏の「副代表就任要請」は断った前原氏が、どうして今回の要請は受諾したのかについては、ご本人から国民に向けてしっかりと説明していただかないと困るのだが、正直、前原氏が小沢氏にひざまずくような今回の人事には、あきれている人も多いのではないか。


話が少し横道にずれてしまったが、政策秘書が立件されるかされないかという“政治的に不安定”な状態にある小沢氏の傘下に、民主党の次代を担うような議員が入ることは、はたして何を意味するのだろう。
民主党の立党者でもある鳩山邦夫法相は、今朝の閣議後の会見で、

「民主党結党者の1人として(最近の同党の不祥事は)非常に残念に思う。自民党も反省しないといけない点は多くあるが、政党の成熟度が民主党の大課題だ」

と、民主党の“甘い”危機管理体制を皮肉っている。


ここから先は、副島隆彦氏の「アポロは月に行っていなかっただろう論」程度の陰謀論なのだが、もしかしたら、安倍首相は「小沢氏の政策秘書が立件されるかもしれない」という今回の事態を把握した上で、改造内閣の組閣を行ったのではないか。
27日(月)の内閣改造で、「選挙違反」などについて総合的に取り締まる立場となる「国家公安委員長」には泉信也参院議員(二階グループ)が就任した。
泉氏は、2000年の自由党分裂時まで、二階俊博総務会長の側近として、小沢氏と行動をともにしてきた人物だ。二階氏同様、当然、小沢氏の“裏”の顔も熟知している。
小沢氏秘書による「選挙違反指導」疑惑を周知の上で、安倍首相が国家公安委員長に泉氏を充てたのであれば、入閣が確実視されていた矢野哲朗参院議員が今回入閣できなかったのも説明がいく。
というのは、「参院自民党から2人が入閣する」というのが組閣における暗黙のルールであり、今回の内閣改造では、「参院枠1人目」が舛添要一氏(厚労相に就任)だったに違いないからだ。
さて「2人目」をどうするかという時に、小沢氏秘書の今回の「疑惑」を見越した上で、安倍首相が「2人目」に泉氏を持ってきたということも、考えようによっては納得のいくものではないか。

陰謀論もどきはここまでとして、焦点は立件が実際になされるかどうかだ。
検察側は鋭意捜査中といったところだろうが、報道がなされた以上は立件したいと考えていることだろう。
やはり民主党は“トロイカ体制”がある限り、腐敗の道をたどるばかりである。
民主党が“トロイカ体制”から脱却し、「小・菅・鳩」の“魔のトライアングル”が打ち崩された時、民主党は初めて“政権担当能力”を手にするに違いない。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 17:17| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月30日

民主党議員は“不倫”がお好き

民主党は、公認候補の“不倫歴”を確認しておくべきだった。

さくらパパに続報!“第2弾”は「口止め工作」「ハレンチ写真」

 民主党の参院議員、横峯良郎氏(47)=写真=の不倫&賭けゴルフ疑惑を報じ、同氏から5500万円の損害賠償訴訟を起こされた週刊新潮が、30日発売号で疑惑の“第2弾”を報じる。前回の報道後、横峯氏が賭けゴルフの口止め工作を図っていたなどとしている。



 疑惑追及の“第2打目”となるのは、30日発売の週刊新潮(9月6日号)の「賭けゴルフの『口止め工作』! 驚愕の『ハレンチ写真』!」と題した記事。前号(8月30日号)で報じた賭けゴルフ疑惑を再度追及しており、「10年以上前に5000円ほど」と高額賭けゴルフを否定した28日の横峯氏の会見を覆す内容だ。

 記事では元愛人とされる女性が、横峯氏と行った賭けゴルフの具体的な開催日と場所を示した上で「1打1万円というルールで握らされました」「私はパパに8万円負けていました」と証言。今月19日に同誌記者3人が賭けゴルフについて横峯氏に直接取材したところ「昨年までは、ね」と話していたとしている。

 さらに「横峯氏が賭けゴルフの相手に口止めをしていました」とする横峯氏の知人の言葉を紹介し、「証拠隠滅を図っていた」と指摘。会見で横峯氏が否定した“ハレンチな飲み方”についても、酩酊相手に酒を流し込んだり落書きする横峯氏や、酔いつぶれた下着姿の女性の写真を掲載して“反論”している。

 この報道に対して、横峯氏は29日、事務所を通じて文書で「裁判で係争中のため特にコメントは差し控えさせていただきますが、根拠の希薄な記事の内容には強い憤りを感じます。いずれ法廷の場で明らかになることを確信しておりますが、マスコミ各位におかれましては十分な事実確認の下、慎重な報道をお願い申し上げます」との談話を発表した。

 横峯氏を24日に厳重注意した民主党の鳩山由紀夫幹事長(60)は29日、生出演したラジオ番組で処遇について「裁判ではっきりしてから。事実を国民に知ってもらい、横峯議員の行動を正確に判断してから(世論に)答えを出していただきたい」と発言した。

 事務所によると、横峯氏は31日の民主党の両院議員総会を、迷惑を掛けたくないとの理由で欠席する意向。やる気満々だった本格的な議員活動も、法廷バトルの決着を待つしかなさそうだ。



★鳩山氏は擁護姿勢

 鳩山氏は29日、生出演したTBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」で、参院選前に横峯氏に会い「賭けゴルフ」の“身体検査”をしていたことを明かした。「(賭けゴルフについて)横峯氏は『大丈夫です』と答えていたが、『いわゆる普通のチョコレート程度の握りでやったことはあります』と白状していた」という。

 賭けのレベルは「普通の人と同じです」と鳩山氏。その後は「表では認めてないが裏では許してしまっている極めて甘い法律が、こういう問題を起こしている」と“責任転嫁”も。元愛人と証言が食い違う横峯氏を「(元愛人の)言っていることの大半がウソだと彼は言っている。それなりに納得いく部分がある」と最後まで擁護した。

(30日、SANSPO.COM)

28日、都内で会見を開き、記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社と元愛人とされる女性を相手取り、5500万円の損害賠償や謝罪記事掲載を求める訴えを起こすことを明らかにした民主・横峯良郎参院議員。
会見では十数年前の“小額の賭けゴルフ”の事実を認めたが、元愛人とされる女性が週刊新潮に対して明らかにした事柄について、語気を強め、血相を変えて反論した。

十数年前であろうがなんだろうが“賭けゴルフ”をやっていたという事実を聞くと、横峯議員は「紳士のスポーツ」と称されるゴルフをプレーする資格を持ち合わせた人間であるかどうか非常に疑問に思うのだが、きょう発売の週刊新潮では、さらに「女性にいたずら」している模様と思われる写真などが掲載されている。
「過去のことは過去のこと。これからは生まれ変わる」と、いわば“開き直り”の姿勢で会見をしていた横峯議員だが、過去に“許されざる行為”をしていたことを公にしなかったことはまぎれもない事実であり、政策も政治信条も決意もあいまいな横峯議員のような人物が“良識の府”の住人になることを21万人もの有権者が望んだということは、とても私には信じられない。


そんな中、横峯議員同様、先の参院選で初当選を決めた、民主党の“お姫様”にも不倫スキャンダルが浮上した。

姫井氏に不倫疑惑!交際していた教師が告白「かなりのM」

 民主党の参院議員、横峯良郎氏(47)の不倫&賭けゴルフ疑惑を報じ、同氏から5500万円の損害賠償訴訟を起こされた週刊新潮が、30日発売号で疑惑の“第2弾”を報じる。また同党の新人議員、姫井由美子氏(48)=写真=の“不倫スキャンダル”が同日発売の週刊文春で報じられることも分かった。



 参院選の岡山選挙区で自民党の片山虎之助前参院幹事長(72)を破って初当選し、「姫の虎退治」として話題を呼んだ民主党の姫井氏に、不倫疑惑が浮上した。30日発売の「週刊文春」9月6日号が報じている。

 「虎退治 姫井ゆみ子との愛欲6年」と題する記事で、交際していた岡山市在住の元高校教諭(42)が実名で告白。平成12年9月、ある会合で知り合った2人は、ダイビングなど共通の話題で意気投合。初めて2人きりで飲んだ13年12月、岡山市内のラブホテルで一夜を過ごしたという。

 参院選で学校、家庭、地域が一体となった教育の重要性などをアピールしていた姫井氏には夫がおり、一男一女の母。教諭はバツイチの独身だった。2人は頻繁に同市内のラブホテルなどで密会し、教諭によると、「彼女はかなりのMで『ぶって、ぶって』とよくせがまれ」、「妻になってあげる」ともいわれたという。

 2人は、姫井氏らが昨年5月にオープンした喫茶店の経営を巡る問題で同10月に破局。今年4月、教諭らは未払い分給料など約1500万円の支払いを求める調停を裁判所に申し立てた。

 姫井氏は29日、都内で民主党の女性議員研修などに出席。同氏の事務所は「事実確認ができないので、何も言えない」と言葉少なだった。

(30日、SANSPO.COM)

週刊誌に掲載されている情報を何でもかんでも事実と捉えることは問題だが、報道と姫井事務所の対応を見る限り、まったくの作り話とは思えないのが今回のケースだ。
細野豪志衆院議員、横峯良郎参院議員に続き、今回明るみに出た、姫井由美子参院議員の不倫スキャンダル。
民主党の議員は本当に“不倫”がお好きなようだが、今回の姫井議員の“不倫”騒動について、スポーツニッポンがサンスポとは異なる新情報を報じているので、ご紹介したい。

「姫」にも不倫報道…また民主新人

 7月の参院選で「姫の虎退治」のフレーズで初当選、民主党大勝の象徴的存在となった姫井由美子参院議員(48)に29日、不倫疑惑が浮上した。30日発売の「週刊文春」が既婚で2児の母である姫井氏と当時独身だった元高校教師(42)が、昨年まで不倫関係だったと報じている。横峯良郎参院議員(47)に続く民主党新人のスキャンダル。姫井氏は「コメントしません」としており、今後説明責任を問われそうだ。

 東京・永田町の党本部で行われた「女性議員ネットワーク会議」の研修会で弁士を務めた姫井氏は、集まった報道陣に対し不倫疑惑について「私はこれに関しては説明しません。記事の内容はほとんどムチャクチャ」と言葉少な。追いすがる記者に迷惑そうな表情で「(コメントは)岡山県連が出していると思う。(取材は)事務所を通してほしい」と振り切った。

 岡山選挙区で自民党の片山虎之助前参院幹事長を下す大金星を挙げた“姫”に早速報じられたスキャンダル。自身のホームページには「めいっぱい情報公開していきます」とのフレーズがあるが、この日の対応はそれとはかけ離れていた。

 民主党岡山県連関係者が姫井氏のコメントについて「聞いていない」としたため、ネットワーク会議の懇親会後、報道陣から「岡山県連は対応していないようだが…」と詰め寄られたが、「個人的なことですから」と再び歩みを早めた。

 「週刊文春」によると、既婚で1男1女の母である姫井氏と当時バツ一の独身だった元高校教師の男性は昨年までの6年間、不倫関係にあったという。男性が実名で告白しているもので、事実なら姫井氏の県議時代のこと。2人の旅行写真や「かなりのM」という性癖、お互いの血を入れて「血酒」にして飲んだこと、互いの携帯電話に「竹下景子」「松方弘樹」と登録していたことなどが赤裸々に語られている。参院選に関しても姫井氏は「当選したら、私のボディーガード兼秘書にならせてあげる」と話していたという。

 男性は告白に至った理由について「国会議員になった途端、バラエティー番組などに喜々として出演し、有頂天になっている。勘違いも甚だしい」としている。

 横峯氏の不倫&賭けゴルフ疑惑について、男女共同参画推進本部長代理の小宮山洋子衆院議員は「誤解を招かないようにするべきだ」とさらなる説明責任を求めており、同様にスキャンダルが浮上した姫井氏の対応が注目される。

(30日、スポーツニッポン)

政府・与党には“説明責任”を求めて大合唱するクセに、いざ自分たちがスキャンダルを引き起こしたら、無反応とノーコメントと理解に苦しむ弁解で目くらましを図る民主党の国会議員たち。
閣僚の“身体検査”が甘いなどと批判しておきながら、公認候補が以前行っていた“不倫”やら“賭けゴルフ”やらすら把握できていない。

こんな最低の危機管理能力すら持ち合わせていない政党に、果たして政権担当能力はあるのだあろうか。
スキャンダルを報じられた議員たちのメディアへの対応ぶりや、鳩山由紀夫幹事長の発言なども非常にあいまいで、とてもでないが“明快”なものだとは言えない。
司法の場で事実が明らかになるのなら、それは好ましいことだ。
裁判の結果を見越して、今のうちに横峯議員は“辞表届”を用意していても差し支えないように思われるが。



<追記>

 自民改革本部長に武部氏、衆院予算委員長に逢沢氏…その思惑

29日、石原伸晃政調会長に代わる自民党改革実行本部長に、武部勤元幹事長が就任した。
政策グループ「新しい風」代表者として、実質上“小泉チルドレン”を束ねる武部氏を新しい実行本部長に据えることで、衆院における自民党新人議員の統率力を高める狙いがあるものと思われる。
また、衆院予算委員長には逢沢一郎衆院議員(谷垣派)が就任した。
これは、“入閣者ゼロ”と、今回の組閣でも冷や飯を食らった谷垣派に対して、安倍首相側が一定の配慮を示したものと言えよう。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 08:51| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

安倍内閣 大臣コレクション 2007 Summer

27日(月)、皇居での認証式を経て発足した安倍改造内閣。

派閥の領袖を起用し党内事情に配慮しつつ、民間人や知名度の高い議員を重要閣僚に起用するなど、世論にも一定の配慮を示した。

先月29日(日)の参院選で歴史的な大敗を喫した安倍自民党。
党内外から“引責辞任”を求める声が上がる中で続投を決めた安倍晋三首相は、はたしてこの内閣改造で求心力を回復できるのか。


毎度おなじみ「大臣コレクション」。今回、初の夏物のご紹介である。



○総理 安倍晋三(52)=町村
 「美しい国づくり」「戦後レジームからの脱却」を公約に昨年9月の総裁選で総裁に選出、小泉改革の継承者とされる。
 歴史的大敗により政策転換を目指すが、苦しくてもいばらの道を進むと決めたのは父・晋太郎元外相の無念を受け継いだ感が強いからか。

○総務・格差是正 増田寛也(55)=民間
 95年岩手県知事選で初当選、小沢一郎氏の強い勧めで旧建設官僚から知事に転身した。
 “改革派知事”の呼び声が高く、知事選ではマニフェスト選挙も展開。安倍政権下の地方分権改革推進委員会委員長代理を務める。

○法務 鳩山邦夫(58)=津島
 祖父は一郎元首相、父は威一郎元外相、兄は由紀夫・民主党幹事長という名門一家出身。一時は自民党を飛び出し、羽田内閣で労相を務める。
 96年には由紀夫氏とともに民主党を結党したが、兄弟対立から自民党に出戻った。毎朝、秘書のために朝食を作っている。

○外務 町村信孝(62)=町村
 小泉内閣で初代文科相、外相を務め対北朝鮮政策での強硬姿勢でも知られる旧通産官僚。
 自他ともに認める保守主義の政治家で、安倍内閣発足時、森喜朗元首相から派閥を禅譲された。バングラデッシュとのパイプも。

○財務 額賀福志郎(63)=津島
 小泉内閣の防衛庁長官として、沖縄の米軍基地再編問題に尽力。衰退する津島派の中で数少ない総裁候補の一人。
 党政調会長などを歴任しており、今回の財務相への起用で安倍内閣の「財政再建も重視」姿勢を示す。

○文部科学 伊吹文明(69)=伊吹
 一昨年の郵政解散で大量の離党者が相次いだ亀井派を引き継ぎ、派閥の長に。昨年の総裁選では安倍氏支持をいち早く表明した。
 国家公安委員長、文科相などを歴任した政策通だが、今年6月自派から松岡利勝元農水相という現職閣僚初の自殺者を出してしまった。

○厚生労働 舛添要一(58)=無派閥
 東大助教授を退職後、国際政治学者としてテレビ番組で知名度を得る。小泉旋風の吹いた01年参院選では、比例トップの得票。
 柳沢伯夫元厚労相の「産む機械」発言の際には安倍首相を「裸の王様」とこき下ろしたが、認知症の母親を介護するなど福祉政策にも明るい。

○農林水産 遠藤武彦(68)=山崎
 山形県庁職員から山形県議となり、自民党農水族として農政畑を歩み続ける副農相経験者。
 副農相時代にBSE問題に取り組み、心労から円形脱毛症に。現在は坊主頭がトレードマークの愛称「エンタケ」。

○経済産業 甘利 明(58)=山崎
 組閣直前にマニアで開かれたASEAN経済相会合では、EPA(経済連携協定)の最終合意に向け尽力。
 新潟県中越沖地震で被害を受けた柏崎刈羽原発の問題でも、安全確認まで運転再開を認めない方針を打ち出し、実績を上げる。

○国土交通 冬柴鉄三(71)=公明党
 弁護士出身で、党幹事長時代から「自自公」以降の連立政権を支えてきた山崎拓・二階俊博両氏の“盟友”。
 関西国際空港の第2滑走路供用開始など「アジア・ゲートウェイ構想」を、最終的には調整力でまとめ上げた。

○環境 鴨下一郎(58)=津島
 心療内科医としてストレスを抱えたサラリーマンを診察。「現代人の心の病を治すにはまず社会病理治療だ」として政界入り。
 今回が念願の初入閣だが、今回入閣することを事前に予想できておらず、あわててモーニングを持ってくるよう電話した。

○防衛 高村正彦(65)=高村
 03年総裁選で時の小泉純一郎首相と対決、小派閥の領袖でありながら54票を獲得し、存在感を示した。
 イラクへの自衛隊派遣では、特使として中東各国を訪問し、理解を求めた。平沼赳夫氏らとの“志士の会”メンバー。

○官房、拉致問題 与謝野 馨(69)=無派閥
 歌人、与謝野鉄幹・晶子夫妻の孫で文学的センスにも長ける。東京1区から出馬しているが、落選を喫することも多々あった。
 党内きっての税制通として知られているが、昨年がん治療のため政治活動を休止、今年4月に復帰した無派閥のベテラン。

○国家公安、防災 泉 信也(70)=二階
 運輸官僚出身で、新生党、新進党、自由党と小沢一郎氏と行動をともにするが、自由党分裂時に扇千景党首の保守党へ。
 運輸政策に明るく、二階新総務会長ともに「観光立国」政策を党内でリードする議員のうちの一人。

○沖縄・北方、科学技術 岸田文雄(50)=古賀
 祖父、父ともに衆院議員を務めた政治家一家出身で、3代目にして悲願の初入閣を果たした閣内最少齢。
 森内閣時代「自民党の明日を創る会」に参加し、加藤紘一元幹事長の「加藤の乱」に同調。「大宏池会」構想けん引役の一人でもある。

○金融、行革 渡辺喜美(55)=無派閥
 昨年12月、辞任した佐田玄一郎氏の後任として内閣府副大臣から「昇格」した故・美智雄元副総理の息子。
 亡父の“ミッチー節”を髣髴とさせる“ヨッシー節”で存在感を高める、党内ダークホース的存在。00年に旧江藤・亀井派を脱退。

○経済財政 大田弘子(53)=民間
 小泉内閣時代、経済財政諮問会議のメンバーとして国会議員にも笑顔で説明に回った元内閣府参事官。
 昨年9月の安倍内閣発足では唯一の民間閣僚として起用され、竹中平蔵元総務相の私的懇談会で座長を務める酒豪。

○少子化、男女共同参画 上川陽子(54)=古賀
 静岡を地盤とする2人の娘の母。国会で育児支援制度を増強させるべきとの持論を持つ党女性局長経験者。
 当選3回、副大臣も未経験でありながらの入閣には「女性閣僚確保のため」という意地悪い声もあるが、治安政策にも明るい。



安倍政権の今後を左右すると言われてきた今回の改造人事。
私が第一印象として受けた感想は、「谷垣派からの入閣者が0だ」ということである。

谷垣派会長、谷垣禎一元財務相は、入閣者が0人だったことが確定した時点で、記者団に対しこうコメントした。

「力のある方もあり、また若い人たちが伸びていくということも大事。そういう点から見ると、(今回の組閣は)やや残念な気がしないでもないが、大きな方向から言えば、こういう党の危機なので、それぞれの場で頑張るということではないか」

また、谷垣派は昨晩、都内の料亭で会合を開いたが、その席では「国民受けを狙うまでの余裕が、安倍首相にはなかったのだろう」との冷ややかな意見が出たという。
会合終了後、ほろ酔い気味かと思われる谷垣元財務相は「フリーハンドで、是々非々でやっていくということ。(首相に)言うべきは言っていく」と記者団に話し、今後も挙党体制の構築を軸にしながら、安倍政権とは一定の距離を置くとの姿勢を示した。
この谷垣氏の発言を聞く限りでは、今回、谷垣派への入閣者が0だったのは安倍首相が入閣要請をしなかったからではないかと思われる。

安倍首相を今、支えているのは、父・晋太郎元外相が総理・総裁の椅子を目前にして病に倒れたその無念を受け継いでいるという、一種の「使命感」だろう。
だからこそ、そう易々と総理を辞任するわけにはいかないし、一度職を手放せば、二度とこの職はまわってこないということを肌で感じているのではないか。

とはいえ、首相が持つものは大変な重みのある職責であり、かの小泉純一郎前首相でさえも、なかなか熟睡できず、夜中に起き上がっては答弁の資料を読んでいたという話である。
安倍昭恵夫人も先日、民放テレビ番組の取材に対し、安倍首相が自宅では疲弊しているとの心配を漏らした。

しかし、小泉前首相の言葉を引用すれば「叩かれて叩かれて、鈍感になる」とのことだ。
叩かれて、叩かれて、鈍感になった時がシメたもの。来年7月の北海道・洞爺湖サミットに向け、環境政策「クールアース50」の行方も注目される。
安倍首相には、どことなく落ち通いた感がありすぎる、この「“初老”内閣」(平均年齢:60.5歳)の陣頭指揮をしっかりと執ってもらい、国民のための国づくりにまい進してもらいたい。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 10:55| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月27日

ほぼベストの党三役、釈然としない改造内閣

27日午前、自民党総裁の安倍晋三首相は、新しい党三役人事などを決定した。

幹事長 : 麻生 太郎(麻生)
政調会長 : 石原 伸晃(無派閥)
総務会長 : 二階 俊博(二階)

国対委員長 : 大島 理森(高村)
幹事長代理 : 細田 博之(町村)
選対総局長 : 菅 義偉(古賀)
衆院議運委員長 : 笹川 尭(津島)

※カッコ内は所属派閥

就任記者会見で麻生幹事長は「私は最小派閥(=麻生派)の事務総長経験者だ。その次に小さいのが二階さんのところ(=二階派)だろう?」と話し、記者団の笑いを誘ったが、まさに今回の党三役人事は、自民党内における派閥政治のあり方が大きく変わったことを意味している。

最小派閥の長を幹事長に、その次に小さい派閥の長を総務会長に、そして、無派閥の議員を政調会長に充て、この3人に党をまとめる責務を担わせることで、安倍首相は「派閥にとらわれない」党役員人事を示すことが出来たと言えよう。

安倍首相に続投を進言した麻生氏を幹事長に、自民党バーチャル総裁選(1999年)での戦友でもある石原氏を政調会長にするところまでは“お友達人事”と揶揄されても仕方ない面があるが、小沢対策とはいえ、対中政策の面で政治信条の異なる二階氏を総務会長に起用したことは、ある意味で安倍首相の“懐の深さ”を表していると思う。

私が思うに、この党三役人事は、ほとんどベストに近い布陣だと言えるのではないか。
派閥にとらわれず、対中政策にとらわれず。
麻生氏が会見で語ったように、衆参で与野党が異なるというかつてない国内政治情勢は、「55年体制」に次ぐ「07年体制」とでもいうべきもので、自民党にとっては、ある種危機的な状況である。
こうした時に、こういったほぼ最高の人事がなされたことは、今後の混迷なる政党政治がなされていく過程にあって、私自身大変嬉しく思う。


時事通信「安倍改造内閣の顔ぶれ」
http://www.jiji.com/jc/c?g=eme&rel=y

対照的に、安倍改造内閣については少々物足りなさを感じた。「小泉人事」で過去に登用された人物らが入閣したほか、ベテラン議員などが「派閥均衡政治」を髣髴とさせるかのごとく入閣。

なんといっても残念なのは、
 1)「人心一新」と言っておきながら、国土交通相:冬柴鉄三氏の留任は仕方ないにしても、そのほかに4人も「留任」させている点
 2)安倍氏が要請しなかったのか、谷垣派が受諾しなかったのかは分からないが、谷垣派からの入閣者が0人である点

――の2つだ。特に「1」は反則である。

改造内閣人事についてはまた後日、例年同様「安倍内閣 大臣コレクション」の形で解説したいと思うが、意外だったのは舛添要一氏の厚労相としての入閣だ。
実は私は、当初は、舛添氏が厚労相として入閣するのではないかと予想していたのである(本当である!)。
しかし、「安倍首相が舛添氏を登用するとは考えにくい」と冷静に考え直し、河野太郎氏の入閣を予想した。
私は今月20日(月)に「第二次安倍内閣 人事予想」をこのブログで発表したが、結局当たったのは「外相:町村信孝」のみであった。
結局大騒ぎしておきながら、丹羽雄哉氏は入閣も党役員就任もなし。谷垣派も冷遇のまま。二階、石原両氏は党運営のほうに流れた。
“谷垣副総理”も内心夢想していた私としては、肩透かしを食らってしまった感じだが、これが“安倍流人事”なのでしょうがない。

「安倍首相はWho(誰)ではなくWhere(どこに)のサプライズを起こす」総理だと過去に書いたが、高村正彦氏を外相ではなく「防衛相」に、額賀福志郎氏を防衛相ではなく「財務相」に、鳩山邦夫氏を環境相ではなく「法相」にした、などの点でまさにそのように言えるのではないか。
ただでさえ人事予想が当たらなすぎてショックを受けている私なので、せめてこの「法則」ぐらいは当たったと捉えていただきたいものだ。


党役員人事はほぼベスト。逆に内閣改造は、魚の小骨がのどに突っかかったような印象を受ける。
それぞれ起用した人材は重厚で、素晴らしい方ばかりだと言えるのだが、津島派を厚遇しすぎた面や、人事配置がはたして「適材適所」だろうかと首を傾げてしまうような点もある。
ここら辺はまた後日書くが、「宏池会の本流は、谷垣派にこそ受け継がれているのではないか?」と思う人間にとって、どうにもこうにも釈然としないものがある。

ともかく、国会運営はかつてないほど与野党せめぎ合いの連続となるだろう。
そのせめぎ合いがこの党役員&内閣でもって繰り広げられていく。まさにこれからが「07年体制」の幕開け、混迷の政治の幕開け、自民党の正念場である。
これからが戦乱だ。これからが勝負である。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:55| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

小池「留任しない」発言で“緊迫感”UPの内閣改造

したたかなる女性防衛相は、やることなすこと先取りしすぎだ。

小池防衛相、続投望まず=情報漏えいで引責と説明

 【ニューデリー24日時事】小池百合子防衛相は24日、滞在先のニューデーリーで記者団に対し、27日に予定される内閣改造に関し「テロ対策特別措置法延長をしっかり実現してくれる人にバトンタッチしたい」と述べ、続投は望まない意向を明らかにした。その理由としてイージス艦の情報漏えい事件を挙げ、「防衛省内で誰も責任を取っていない。この点でわたしは責任を取りたい」と説明した。
 小池氏は事務次官人事をめぐり、守屋武昌次官と対立。小池氏が当初西川徹矢官房長を据えようとしたのに対し、守屋氏が抵抗し、官邸を巻き込んだ内紛に発展した。最終的に増田好平人事教育局長を起用することで決着したが、内閣改造での小池氏の処遇が焦点となっている。 

(24日、時事通信)

23日(木)午前(日本時間同日午後)に訪問先のインドで、東京裁判のパール判事の長男と面会した安倍晋三首相。
今月27日(月)に内閣改造・党役員人事を断行する予定の安倍首相だが、27日までに安倍首相は誰とも会わないという姿勢を明確にしている。
新しい自民党の参院議員会長に就任した尾辻秀久元厚労相の“表敬訪問”すら拒むつもりという徹底ぶりで、小泉純一郎前首相時代のごとき“緊迫”した組閣風景のようにも見える。

今日は、テレビ東京系列・TXNが報じた総合取材をもとに、最新の“安倍組閣事情”と私の見方を記述したい。


<起死回生かドロ沼か? 安倍組閣のポイント>


@ 脱「お友達」

「お友達内閣」とも揶揄される現内閣。
塩崎恭久官房長官、小池百合子防衛相らの処遇がどうなるか、その行方が注目される。
安倍首相が再び「お友達」人事をすることはないと思うが、自民党内事情を考慮して派閥均衡型の組閣を行ったら、「古い自民党に戻った」などとの批判を浴びることにもなる。


A 「安倍カラー」

憲法改正、拉致問題、教育再生など、かねてより安倍首相が訴えてきた政策を打ち出すことが本来、大事なことでないか。
“保守強硬”派ともタカ派とも言われる安倍首相だが、中川昭一政調会長のような同じカテゴリに分類される政治家たちを内閣に起用するかどうかも、今度の人事の一つの焦点だ。


B 「麻生カラー」?

参院選当日(先月29日)に安倍首相と麻生外相が首相公邸で密会したことは、このブログでも以前取り上げたが、その時に麻生外相が安倍首相に掛けた言葉が、関係者の証言によって明らかになった。

「あんたの後の総理候補ってのは、私しかいない。
その私が『辞めなくていい』って言ってんだ。だから、しっかり頑張りなさいよ」

この言葉で安倍首相は麻生外相への信頼感をより一層強いものにし、逆に言えば、麻生外相は安倍首相を“踏み台”にして首相に上り詰めるためのコースを手に入れたとも言える。
つまり、政権がもうどうにも立ち行かなくなった時、安倍首相に“引導”を渡す役柄になるということだ。
そういう意味で、今回の第二次安倍内閣は事実上の“第一次麻生内閣”だ、とも言われている。


自民党は今朝9時20分、党役員会を開き、参院選大敗を受けての総括委員会のまとめが報告されたほか、内閣改造・党役員人事を安倍首相に一任することが了承された。
総務会でも同様に行い、正式に「安倍首相に一任」と決定されている。

そんな中、今夜、内閣改造に向けての大きなニュースが飛び込んできた。
小池防衛相が、外遊先で「テロ特措法にしっかり取り組める人に(防衛相職を)バトンタッチしたい」と発言し、防衛相を“続投しない”ことを明言したのだ。
小池防衛相としては、安倍首相から事実上の“更迭”(=閣僚交代)をされることなく、事前に「私のほうから人事を望みません」との姿勢を示すことで、したたかなる政治家として優位な立場をいち早く手にしたいとの意図があろう。
テレビ東京の福田裕昭政治部長の話では、塩崎官房長官と小池防衛相は、本人たちとして「交代」との流れを受け取っているということだったが、まさにそれが打ち出されたことになった。

早くも私の「第二次安倍内閣 人事予想」(20日)がハズれてしまったわけだが、実際には、さらに予想がハズれてしまうことになりそうである。
民間から片山善博前鳥取県知事のような“改革派知事”と呼ばれた人たちが入閣することが有力視されているほか、谷津義男選対総局長、武部勤前幹事長らが“入閣候補”として名前が浮上している。

いよいよ迫ってきた27日の改造人事。
25日(土)に日本へ帰ってくる予定の安倍首相は、今、もうすでに人事を確定したのだろうか。それとも、現在思案中なのだろうか。
首相官邸では井上義行首相秘書官が“身体検査”を進めている。もしかしたら、もう終わったのかもしれない。
すべての答えは、27日、「閣僚名簿と役員名簿」の形で明るみとなる。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 21:26| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月23日

安倍首相は「反安倍」勉強会よりも世論を味方に付けよ

叩かれても叩かれても、進むと決めたのはあなただ。

自民党:「反安倍」議員が勉強会 地域格差是正で提言も

 安倍晋三首相に批判的な自民党議員らが21日、東京都内で政策勉強会の発足に向けた設立準備会を開いた。地域間格差の是正に向けた政策などをまとめ、9月上旬に緊急提言として発表することで一致した。また、提言に賛同する議員の勉強会への参加も募る方針で、安倍首相に政策転換を求める勢力の受け皿となる可能性もある。

 準備会には、津島派の小坂憲次前文部科学相、三原朝彦、後藤田正純両衆院議員、山崎派の野田毅元自治相、谷垣派の園田博之、山本公一両衆院議員が出席。この日は欠席したが、渡海紀三朗衆院議員(山崎派)も準備会メンバー。

 会合では、地方の活性化策や社会保障、教育問題、規制緩和のあり方について、これまでの政策を転換するよう求めていくことで一致した。会議終了後、園田氏は記者団に「市場原理主義が進みすぎ、地域的な格差、産業間格差が広がった。それをどう縮めていくのか具体的に提言したい」と語った。

 園田氏は「反安倍ではない」と強調したが、メンバーが所属する3派は、昨年の総裁選で安倍首相支持に動いた「論功行賞」人事で甘利明経済産業相(山崎派)が入閣した以外は閣僚を出しておらず、安倍批判がくすぶっている。党内では今後、勉強会参加者がどの程度増えるかが注目されている。【堀井恵里子、小林多美子】

(22日、毎日新聞)

記事にも書いてあるが、「反安倍」勉強会の準備会メンバーは以下の通りである(カッコ内は所属派閥)。
・小坂憲次前文科相(津島)
・野田毅元自治相(山崎)
・園田博之衆院議員(谷垣)
・三原朝彦衆院議員(津島)
・後藤田正純衆院議員(津島)
・山本公一衆院議員(谷垣)
・渡海紀三朗衆院議員(山崎)=欠席


21日、「反安倍」勉強会は都内のホテルで第2回会合を開き、参院選大敗の反省を受けて、地方活性化政策などを提言していく方針を確認した。
上記のメンバー6人により9月上旬にも「提言」を取りまとめ、それから勉強会への参加者を募っていく皮算用だ。
園田氏は前回同様、「安倍政権を倒すのが目的ではない」とコメントし、何とか「反安倍」色を打ち消そうと躍起だが、今月27日の内閣改造・党三役人事次第では、「反安倍」勉強会は「反安倍」勢力の中核的存在となるだろう。

安倍晋三首相が入閣を要請するかが焦点となっている福田康夫元官房長官への処遇だが、福田氏はこれまで「固辞するつもり」だと話してきた。
7月31日に安倍首相が森喜朗元首相のもとを訪れた際に、森元首相は「福田さんと谷垣さんに入閣を求めるべきだ。断られても声を掛ける意味はある」と“指南”したという。
福田元官房長官がどうして「入閣要請があっても固辞する」との姿勢を示しているのかといえば、これはかわいい後輩である安倍首相を思ってのものに他ならない。
どういうことかというと、参院選大敗の結果を踏まえて安倍首相が人事を行うとなると、必ず「反安倍」勢力を中心にして“福田を優遇せよ”との声が挙がってくる。
そうなると、安倍首相は“挙党一致”のために福田元官房長官に入閣を要請せざるを得ない環境が生まれる。
それは、小泉政権下の官房副長官時代、対北朝鮮政策などで過去に福田元官房長官と対立してきた安倍首相にとって本意ではないし、福田元官房長官としても、後輩にいやいや重用されるのは不服だ。
だから、福田元官房長官は、安倍首相が福田元官房長官に余計な気遣いをして入閣を要請して来ないように、あらかじめ「入閣要請は固辞」と言明しているのである。

対して、入閣に好意的な姿勢を取るだろうといわれるのが、谷垣派会長・谷垣禎一前財務相だ。
谷垣前財務相は今月8日(水)に東京・赤坂の料亭で開かれた会合で「冷静に行方を見守るべきだ」と話すとともに、「続投ありきではなく、首相は参院選敗北の総括と今後の指針を示すべきだ」との姿勢を貫いている。
谷垣派全体としては「反安倍」色が濃くなっているのだが、会長である谷垣前財務相自身は必ずしも「反安倍」ではなく、政権に対して“是々非々”の姿勢を取り続けており、こうした状況は、まさに谷垣派会長の求心力の問題となってくる。
もちろん、安倍首相には、谷垣前財務相を起用するのではなく、同じ谷垣派の中でも、例えば逢沢一郎衆院議員などを入閣させるという手もある。「反安倍」勉強会のメンバーである園田議員も「倒閣運動ではない」と発言していることから、入閣への道は残されていると言えよう。

とにもかくにも、27日の人事次第で今後の安倍政権の命運が定まる。
安倍首相には党内事情に配慮する必要性があるのだが、仮に「反安倍」勉強会が反発心を強くせざる得ないような組閣がなされたとしても、「反安倍」勉強会は、安倍首相と“共倒れ”することを怖れて、派手な政権批判は出来ないだろう。
そうなると、安倍首相に対して強く望まれるのは、誰よりも国民のために、国民にとって有益な組閣を行ってほしいということだ。
「反安倍」勉強会なんぞよりも、一般国民の“世論”を味方に付けたほうがはるかに心強いものになるというのは、小泉政権を見れば明らかではないか。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月21日

不倫さえまともに出来ない“恥”なし政治家

夏なのに桜満開。桃色に満ちた、さくらパパのピンク・スキャンダル。

民主党は…さくらパパに愛人発覚、事実関係認める

 「さくらパパ」こと参院議員の横峯良郎氏(47)=写真=の“愛人問題”が22日発売の週刊誌で報じられることが分かった。良郎氏は21日朝、夕刊フジの取材に応じ、「ケリはついている話」と困惑しながらも、「公人として自覚ある行動をとるように努めます」と反省しきりだった。

 週刊新潮によると、愛人とされるのは飲食店を経営する東京都内に住む40代のスレンダー美人で、昨年8月に知り合った。

 女性の説明によると、半月後には男女の関係になったという。

 2人は今年に入って別れたが、女性は良郎氏のケチケチぶりなどを激白している。

 良郎氏を直撃すると、「友人を通じて知り合い、飲みに行ったりゴルフをしたりするようになったママさんで、もう前の話。2人の間でケリはついている話なのに、国会議員になったとたんこうした形で週刊誌に出ることになり、非常に残念です」と、事実関係を一部認めた。

 そして、「当選後は公人として自覚ある行動をとるように務めています。もう飲みにも行ってないよ」と、話していた。

(21日、ZAKZAK)

まさかこんな下らない記事を引用せねばならなくなるとは、思いもよらなかった。
ご紹介するのが恥ずかしいほどの下世話なニュースである。

女性スキャンダルは、政治家の起こすスキャンダルの中でも最も愚劣なものであり、一度報じられると、ネガティブ・イメージがはびこって取り除けない。
民主党といえば、昨年8月に不倫現場の写真を写真週刊誌に掲載された男性代議士がいたが、良郎氏の不倫はさらに安っぽいものだ。
場末のスナックでのふざけた不倫のやり取りが、容易に想像できる。

不倫愛を全否定するつもりはないが、それをしていたことがバレるなど断じて容認され得ないことに他ならない。
誰が言ったか知らないが、「バレる不倫をやるな」とはけだし名言である。

いつから、日本人はこんなにも“恥”のない国民になってしまったのだろう。
不倫をすることに恥を感じず、ケチケチした金遣いで不倫を続けることに恥を感じず、不倫がバレることに恥を感じない。
牛肉に豚肉を混ぜることに食肉業者として恥を感じず、自社の菓子製品の賞味期限を改ざんすることに恥を感じず、「廃業すべきだ」とまで言っておきながら後に「これからスタジオのお菓子は全部その会社のものにする」と無責任な態度を取ることに恥を感じない。
そういう有権者にこの度「参院議員に」と選ばれた方が、他ならぬ良郎氏であり、“良識の府”の住人である。

最後に、参考として、高知市での良郎氏の発言(先月21日)をご紹介したい。
良郎氏がどういう人間なのか、やはりご自身の口から出た発言が、その人のすべての知性を物語ると思うからだ。

「年金なんかみんな言えばいいんですよ。みんな65歳以上の人が言って、『はい、私納めてました』と。納めてなくても言ってもいいと思います。言ってもいい」

「無駄遣いをやめる。高知の予算もいらない。これだけ何でもそろっているのだから、何も造らなくてよい。それを年金や児童手当にバラまきましょうや」

これ以上ため息をつく気力は、今の私にはない。


さて、10月11日に亀田大毅と戦う内藤大助が、きょう会見を開いた。

内藤が亀田大をKO宣言

 10月11日に東京・有明コロシアムで亀田3兄弟の二男、亀田大毅(協栄)との初防衛戦に臨む世界ボクシング評議会(WBC)フライ級チャンピオンの内藤大助(宮田)が21日、東京都内で記者会見し「ファンに『亀田をやっつけてください』とよく声を掛けられる。KO勝ちすることは国民の期待」と亀田家を意識して発言した。

 自信満々の亀田大について「自分のことを本当に怪物と思っている。まだ殴られたことがないから、ボクシングの怖さを知らない」と一蹴した。内藤は今月24日から約1週間、長野県内でキャンプを張り、試合に備える。

(21日、スポーツニッポン)

この他、内藤は「とにかく亀田家には負けられない」と語った。
今から10月11日を楽しみにするとともに、亀田家のみなさんには「パフォーマンスとは、こうやってやるものなのですよ」と、敬語で教えてあげたい。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 20:35| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(2) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月20日

超大胆予測! 第2次安倍内閣の顔ぶれはこうなる

みなさまに残暑お見舞いの意味合いを込めて、この度“予想”させていただいた。

現在インドネシアなどを外遊中の安倍晋三首相。
これまで至るところにまで付き添ってきた井上義行首相補佐官は、今回東京に残り、今月27日の内閣改造に向けて、国会議員たちの“身体検査”に励んでいる。

“身体検査”とは、その政治家に政治スキャンダルがないか。閣僚となっても問題を起こさないか――などを事前に調べ上げることを意味する。
現内閣における“不規則発言”大臣や“政治とカネ”大臣が、新内閣にも再来してしまっては、安倍首相は“いばらの道”さえ進みたくても進めない。

19日(日)の産経新聞には、政治評論家の屋山太郎氏、評論家の宮崎哲弥氏、同紙客員解説委員の花岡信昭氏らによる「内閣改造 私ならこうする」という記事が掲載された。

それに影響を受けて、このブログでも「内閣改造 私ならこうする」を書きたい。もっとも、こちらは「安倍晋三首相が実際にこうするのではないか?」という“人事予想”である。

第二次安倍晋三内閣 (平成19年8月27日発足)
※カッコ内は所属派閥

総理 : 安倍 晋三(町村)

総務 : 古屋 圭司(無派閥)
法務 : 谷垣 禎一(谷垣)
外務 : 町村 信孝(町村)
財務 : 丹羽 雄哉(無派閥)
文科 : 保利 耕輔(無派閥)
厚労 : 河野 太郎(麻生)
農水 : 笹川 尭(津島)
経産 : 二階 俊博(二階)
国交 : 冬柴 鉄三(公明党)
環境 : 高村 正彦(高村)
防衛 : 小池 百合子(町村)

官房長官 : 菅 義偉(古賀)

防災 : 矢野 哲朗(参院・伊吹)
金融 : 佐藤 ゆかり(無派閥)
経財 : 八代 尚宏(民間)
行革 : 石原 伸晃(無派閥)
イノベーション : 伊藤 達也(津島)

ハッキリ申し上げて、かなりいい加減に組閣させていただいた。
構想に費やした時間は、のべ約20分ほど。もちろん、“身体検査”もしていない。
ただ、多少疑惑の多い政治家の方々はご遠慮いただいた。とはいえ、イコール“入閣者は、全員クリーンな政治家”だとまでは言い切っていないので、誤解なきよう。

それでは、今回の閣僚をどういう風に選んだか、総理の気持ちになってお答えしよう。

総理は安倍晋三氏が確実だ。理由は、みなさんのほうがよくご存知だろう。

総務大臣の古屋圭司氏は、安倍首相と同じ成蹊大学出身。郵政造反組で、“復党組”である。
成蹊大出身者の政治家は自民党内では安倍氏と古屋氏のみで、安倍首相はそういう“縁”を大事になさる政治家だから、ここは思い切って起用させていただいた。

法務大臣には谷垣禎一氏。“冷遇”されている谷垣派の会長であり、安倍首相とは昨年、総裁選で争った相手だ。
会長である谷垣氏が重要ポストで入閣することで、挙党一致大勢をにんまりマークでアピール。
谷垣氏を法務相にしたのは、単に谷垣氏が法学部出身だからだ。閣僚人事はお気楽なもんである。

外相、文科相などの経歴を持つ町村信孝氏が外相として入閣。
アジア外交にもしっかり配慮しつつ、機軸はやっぱり日米同盟。派閥のほうは中川秀直幹事長に禅譲で、森喜朗元首相もご満悦。
安倍首相も、せめて外相くらいは気心の知れる町村派の人間にやらせたい。

財務相には、派閥でクーデターを起こされ会長職を引き摺り下ろされても、党総務会長として安倍首相を支えた丹羽雄哉氏。
「丹羽氏が経済閣僚」というのはFNNの取材から頂戴したが、庭には二羽丹羽雄哉がいるということで、ご勘弁を。(一羽いるだけで十分か)

文科相に保利耕輔氏、というのはこちらの記事を読んでいただければ、なんとなく納得していただけるかなと思う。

「年金記録漏れ」問題に当たる厚労相には、河野太郎氏。
1999年の自民党バーチャル総裁選で、安倍首相は、塩崎恭久氏、河野太郎氏、石原伸晃氏、高市早苗氏と争った。
第一次内閣では塩崎氏と高市氏を入閣させた。だから、第二次内閣では残りの2人を入閣させる。
安倍首相とは、そういう“縁”を大事になさる方なのである(ちなみに、バーチャル総裁選では塩崎氏が総裁に選出された)。

農水相には津島派の大物、笹川尭氏。入閣の噂が絶えない笹川氏だが、一応閣内における“ご意見番”的存在として、安倍首相も、若干不服ながらも笹川氏を入閣させた――とは、私の右脳の弁。

経産相に就任するのは、二階俊博氏。これはあまり自信がない。
毎日新聞の記事に影響されて二階氏を入閣させてしまったが、「あえて二階氏」というほどの理由はなし。

国交相に公明党・冬柴鉄三氏というのは、誰も異論のないところ。公明枠に首相の意図は働かない。

環境相の高村正彦氏は、こちらの記事を参照した。洞爺湖サミットに向けて、「クールアース50」政策の旗振り役となるであろう。

防衛相は、結局、小池百合子氏留任。私はそう見た。

官房長官は、本命通り、菅義偉氏が就任。安倍首相にとっては、「顔を見ると安心できる政治家TOP10」にランクインしているであろう菅氏のような人の存在がなければ、安心して内閣の運営など出来ない。
拉致問題担当相も兼務させる可能性が高い。

防災担当相には、参院の要望通り矢野哲朗氏。今回、参院枠は1人減って、最終的には入閣者1名のみということになった。

金融・再チャレンジ担当相には、昨年の総裁選時、安倍氏に密着して行動をともにし、民放各局を付いて廻った佐藤ゆかり氏。
“縁”を大事にする政治家、安倍晋三氏にとっての「イマイチ相性の合わない政治家TOP10」ランクイン者だが、「一応、金融のプロだし…」ということで、入閣させてしまうことにした模様だ。

経財担当相は八代尚宏・国際基督教大学教授。経済財政諮問会議の民間委員を務める。それ以上は聞かないで。

安倍改革の本丸(とすべき)「公務員改革」に取り組むのは、バーチャル総裁選の時からの同志、石原伸晃幹事長代理。
場合によっては、丸川珠代氏入閣という可能性もあると思われるのは、この方の後光が射しているから。

イノベーション担当相には、伊藤達也元金融相。完全に“勘”である。
個人的な私の好みで、入閣していただいた。でも、津島派の中では、安倍首相の好きそうな人材だとは思う。


昨年9月の第一次内閣組閣時、私は「“安倍人事”の面白み成分は、誰(Who)を起用するかではなく、どこ(Where)に配置するかだ」と書いた(詳しくはこちら)。
つまり、中川昭一氏を経財閣僚に起用すると思ったら、政調会長に配置したり、石原伸晃氏を官房長官に配置するかと思ったら、党幹事長代理に就任させたりと、“誰”のサプライズはなくとも、“どこ”のサプライズを起こす人なのだ。安倍首相は。

今回の組閣のキーワードは、“縁”。
ミドリではなく、エンだ。
「ミドリ」といえば、緑資源機構の問題も気になるところだが、そういうことを考えると、N氏の入閣はやっぱりないかもしれない。

さて、予想したはいいものの、当たるかどうかは別問題。
恥を覚悟で“人事予想”を発表した私を、誰か評価してあげてもいいんじゃないかしらん。

ちなみに、入閣がありえそうだが、今回省かせていただいた方々は以下の通り(順不同、敬称略)。外した理由は色々ある。
衆=高市早苗、森山眞弓、丸川珠代、河村建夫、中川昭一、小渕優子(※出産のため)
参=泉信也、吉村剛太郎、舛添要一、山谷えり子、中山恭子


<余談>

本当にどうでもよい話だが、私は、この地球上に存在する、数少ない「小泉孝太郎 首相待望論者」のうちの一人である。
というよりも将来的に、例えば20〜30年後、孝太郎氏が首相に就任することは確実だと断言できるのだ。

孝太郎氏は、日に日に、父・純一郎氏と同じ色をしたオーラを帯びてきている。先日、『オーラの泉』(テレビ朝日)を2〜3秒チラ見して、そう感じた。
「DHC for Men」のコマーシャルに出演しているのも見たが、そう遠くもないが近いわけではない未来に、“小泉孝太郎首相”が誕生するのは間違いないだろう。
なお、孝太郎氏はいかりや長介氏(故人)の“最後の弟子”である。

水野真紀さんが後藤田正純衆院議員の奥様になられるような、このご時世である(だいぶ前の話か)。
永田町の常識は、世間の非常識なのだ。(C)小泉純一郎

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 21:37| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(9) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月18日

結果は“引き分け”…コイケとモリヤの11日間

防衛省を舞台にした迷走劇が、ひとまず終演した。

防衛次官 生え抜き増田氏昇格 防衛相が「西川氏」案断念

 政府は17日、正副官房長官による「閣議人事検討会議」を開き、混乱が続いていた防衛省の事務次官人事について、9月1日付で守屋武昌次官(62)を退任させ、後任に同省生え抜きの増田好平人事教育局長(56)を充てることを決めた。小池百合子防衛相は警察庁出身の西川徹矢官房長(60)を後任とする考えだったが、安倍晋三首相は17日中の決着を小池氏に指示、人事に反発していた守屋氏を退任させるかわりに西川氏起用を断念することで収拾した。28日の閣議で正式に決定する。

 閣僚の人事方針が官僚の反発で覆るのは異例で、11日にわたる迷走劇は安倍内閣の危機管理能力の欠如を改めて露呈した。今回の一件で小池氏の省内掌握の不足も指摘され、改造人事での処遇も焦点となる。
 小池氏は、在任4年を超えた守屋氏を退任させ後任に西川氏をすえる方針だった。だが、人事案を事前に聞かされていなかった守屋氏が猛反発し、後任を自ら推す生え抜きの山崎信之郎運用企画局長(60)に差し替えるよう求め、激しく対立していた。
 安倍首相は17日朝、小池氏に早期収束を指示。結局、小池、守屋両氏とも後任として推していなかった増田氏を充て、痛み分けとすることで双方とも妥協。閣議人事検討会議で増田氏起用を内定し、的場順三官房副長官が同日午後、守屋氏に防衛省案として提出させた。75年防衛庁入庁の増田氏は守屋氏よりも4期下で、異例の抜てき人事となる。
 首相官邸では塩崎恭久官房長官が小池氏の人事の進め方に反発、首相も当初は事態を静観する姿勢を示すなど、27日の内閣改造後に決着を先送りすることも検討した。しかし、小池氏が携帯電話で人事を守屋氏に伝えようとしていたことを自ら明らかにするなど、迷走ぶりが連日報道され、政権運営への影響が無視できない状況と判断し、官邸主導で決着を図った。
 小池氏は17日夕、記者団に後任の増田氏への差し替えについて「このまま迷走が続くことは省にとっても、国にとってもよくないと首相も判断し、その結果として防衛省一体の案にたどりついた」と述べ、首相の関与を強調した。
 異例の次官若返り人事で72年入庁の西川氏ら増田氏より年次の高い官僚は退任する見込みで、省内にも動揺が起きている。【古本陽荘】

 【略歴】増田好平氏(ますだ・こうへい)75年東大法卒、防衛庁入庁。広報課長、防衛参事官を経て06年8月から人事教育局長。東京都出身、56歳。

(18日、毎日新聞)

双方痛み分け、“第三の男”増田好平人事教育局長が新しい事務次官に就任することで決着を見せた、11日間に渡る防衛省での迷走劇。
増田氏は事務次官就任が「次の次」と言われていた人物で、これで一気に世代交代が進むことになる。事務次官就任は、おそらく増田氏にとっても驚きであっただろう。

そもそも、小池百合子防衛相は先月の就任早々、防衛事務次官人事に取り組み、守屋武昌事務次官を退任させるつもりだった。
小池防衛相が守屋次官を退任させ、後任に西川徹矢官房長を据えようとした目的は、
・防衛省を「小池カラー」で染める
・沖縄米軍基地再編問題で沖縄県に配慮を見せる

というものである。

本来、2年で交代するのが常識の事務次官であるが、守屋事務次官は4年を超える長きに渡って事務次官を務め続け、防衛省内では「天皇」とも「帝王」とも呼ばれていた。
秋の臨時国会では、政府・与党にとって、テロ特措法延長が1番目の課題となるが、守屋次官は「俺じゃないと、秋の国会は乗り切れない」と、事務次官を変わらず務めるつもりだった。
小池防衛相にとって、「天皇」を退任させることは省内向けに権力の大きさを誇示することになり、首相官邸に対しては「次も私が防衛相よ」とのアピールを最大限示すことになる。

かねがね沖縄県は、米軍基地再編問題で県の姿勢を考慮しない守屋次官にいら立っていた。
沖縄県の仲井真弘多知事と小池防衛相との間に、事前の“密約”が結ばれていたのではないかとの憶測もあるが、真偽のほどは定かではない。
しかし、小池防衛相が小泉内閣で沖縄・北方相を務めていた時代から、小池防衛相と仲井真知事の関係が密接であることは事実である。

7日(火)朝、毎日新聞に「守屋次官退任へ」という記事が掲載されたのを受けて、守屋氏は小池防衛相に抗議。後輩でもある西川氏には、「恥を知れ!」と怒鳴りつけた。
そして、自民党国防族として有名で、以前から深い関わりのあった山崎拓前副総裁に対して「続投させてもらえるよう、お計り下さい」との旨のメッセージを伝えた。
早速、山崎前副総裁は記者団を前にして、「小池氏は防衛相に適役ではない」と発言し、今なお小池防衛相への批判を続けている。
この山崎前副総裁の発言に呼応するかのように、“盟友”加藤紘一元幹事長も「小池防衛相と塩崎恭久官房長官は双方とも辞任すべきだ」と、記者団に述べている。
この加藤氏の発言は、ストレートな小池防衛相批判は出来ないとの判断から、塩崎官房長官にも辞任を求めるという“おまけ”付きの批判発言であった。

小池防衛相が今回の“防衛省の乱”で戦った相手は、何も守屋氏だけではない。もう1人が、塩崎恭久官房長官である。
昨年9月から防衛相就任まで、小池氏は「安全保障担当」の首相補佐官として、コンディ・ライス米国務長官らとの関係を深め、日本版NSC創設のための作業などに力を注いだ。
昨年11月、首相補佐官として渡米した小池氏は、スティーブン・ハドリー米大統領補佐官と会談し、「あなたのカウンターパート(対応相手)は私です」と話したが、これに反発したのが日本にいた塩崎官房長官だ。
小池氏が自身がハドリー補佐官のカウンターパートとしたことに憤激し、塩崎官房長官はハドリー補佐官に「あなたのカウンターパートは(小池氏ではなく)私です」と、わざわざ電話を入れている。
この時から、小池氏と塩崎官房長官との関係はギクシャクとしたものとなり、嫌な緊張感を持った関係=“冷戦”となった。

安倍晋三首相は当初、この防衛事務次官人事をめぐる騒動には“静観”する構えだったが、小池防衛相も守屋氏もお互い譲歩の姿勢を見せず、これ以上の混迷が続けば安倍内閣全体の支持率に直結する問題だと認識。
“重い腰”を上げ、安倍首相の「ツルの一声」により増田氏が新事務次官に就任するということで、何とか問題を収束させた。
守屋氏と増田氏は決して良好な関係であるとはされておらず、守屋氏としても、増田氏の事務次官就任は“渋々”認めなければならないものだというのが、本音だ。
小池防衛相にとっても、守屋氏の人事案を通させなかったとはいえ、結果的には自身の人事案も採用されなかったわけだから、その心中たるや複雑なものであろう。

まるで防衛相と事務次官が同格であるかのごとき今回の人事をめぐる騒動では、守屋氏の度を越した対応にも批判が集まっている。
ある閣僚経験者は、「大臣が決めた人事を、首相官邸を巻き込んで覆すなんて、一官僚に許されるようなものじゃない」と、守屋氏を批判した。
いかに守屋氏の存在が防衛省内において大きなものであったか。守屋氏は“立つ鳥、後を濁す”かたちで、自身の存在感を最大限アピールして、官僚としての人生に幕を下ろしたとも言えよう。

今後焦点となるのは、27日の内閣改造で、小池氏が防衛相に再任されるかどうかだ。
久間章生前防衛相の“しょうがない”辞任による就任で、小池氏はまだ2か月間しか防衛相をやっていない。だから、いくら内閣改造とはいえ、この時期で変えるのは本来ありえないことであり、変える必要性が生まれてくるのは問題が起きた場合のみである。
言わば、今回の“防衛相の乱”が「問題」とまで呼ぶのにふさわしいものなのか否かということになるが、国民的人気も高いとされる小池氏をいとも簡単に切れないのが、安倍首相の実情。
仮に内閣改造で変えられてしまった場合、小池防衛相にしてみれば「自ら撒いたタネ」で自らの首を切ることになるのだから、この守屋氏や塩崎官房長官との抗争は一体何だったのかという話になる。
自分が防衛相として今後の仕事を良好にやっていくために謀った計画によって、防衛相を変えさせられてしまっては本末転倒であり、いくら中東情勢に明るい小池防衛相とはいえ、このような“自爆テロ”で死んでしまっては実も蓋もない。

小池防衛相は「政界の渡り鳥」とも形容される政治家であるが、そういった批判に対しては「私が変わったんじゃなく、周囲が変わったのよ」と笑顔で反論してみせる。
野田聖子元郵政相が完全に政治家としてのオーラを失った今、今、一番総理の座に近い女性政治家が小池防衛相であることには、誰も異論はないだろう。私も、小池防衛相が総理にならなければ、当分の間「女性総理」は生まれないだろうと思っている。

それにしても、今回の騒動は小池防衛相にとっては“黒い歴史”となってしまい、イメージも大きく損ねてしまった感がある。
これで、27日の改造人事の重みが40ポンドぐらい重くなったことだろう。問題は、それを重いとみるか、軽いとみるかだ。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 18:09| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(2) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月17日

痴態をさらした、神奈川「民主党」議員の男と女

2議席獲得まではよかったが、どうやら2人とも問題を起こしてしまったようで。

<水戸参院議員>選挙カー事故で書類送検 バイクの女性けが

 参院選神奈川選挙区で初当選した民主党の水戸将史参院議員(45)が選挙運動中に、開けた選挙カーの助手席ドアにバイクが衝突する事故を起こしたとして、神奈川県警保土ケ谷署は17日、重過失容疑で横浜地検に書類送検した。
 調べでは、水戸議員は7月18日午後0時50分ごろ、横浜市保土ケ谷区岩間町の市道交差点で、乗っていた選挙カーの助手席ドアを開け、左後ろから走って来た同区内に住むパート女性(37)のバイクと衝突した疑い。女性は首に軽傷。同署は選挙カーの男性運転手(58)も、自動車運転過失傷害容疑で書類送検した。
 水戸議員は調べに、「信号待ちの間に車を降りて支援者と握手しようと思い、確認せずにドアを開けてしまった」と供述している。
 水戸将史参院議員は17日、選挙期間中の交通事故で書類送検されたことについて「私自身深く反省し、おわび申しあげる。被害者の方には誠心誠意の対応をする」とするコメントを発表した。

(17日、毎日新聞)

現職の国会議員が刑事事件で書類送検されるというのは、異例のケースだと言えるだろう。
理由はどうあれ、他者にけがを負わせることは容認されるはずもなく、水戸将史参院議員は事の重大さを改めて認識してほしい。

しかも、産経新聞の報道によると被害を受けた女性は“全治2週間”の怪我だという。
もちろん、水戸議員は傷害行為を故意にやったわけではないだろうが、責任を強く感じてもらわねばなるまい。
選挙カーの運転手の男性についても同様のことが言える。バックミラーやサイドミラーで後方をしっかり確認すべきではなかったのか。

たしかに一瞬の気の緩みかもしれないが、選挙中はまさに候補者とその陣営にとって、生命を賭けた戦いの期間なのである。選挙中の不祥事や失態は、候補者にとっていつもの10倍もの悪いダメージとなるのだ。
水戸議員には“政権交代”を訴える前に、速やかに、選挙カーの運転手の交代を行っていただきたい。

さて、神奈川選挙区といえば民主党が2議席を獲得した選挙区であり、水戸議員以外のもう1人の議員は誰かといえば、牧山弘恵参院議員だ。
先日お伝えしたように、牧山議員は、生放送のテレビ番組で“公選法違反”の事実をカミングアウトした人物である。
有権者に対して“正直”であるところには好感が持てるが、政治家にとっての“危機管理”というものを考えた時、今回のような話はいただけない。

結果、牧山議員の発言は、多くの疑惑を呼び、批判を受けることになった。
そして牧山議員は、今月7日、謝罪文を出した。

「選挙活動と政党活動を混同してしまい、軽率な発言をしたことについて、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。今後、議員として皆さまのご期待に応えるよう、全力で取り組んでまいります」
(抜粋)

要は、「牧山議員本人が公選法に無知だった」という言い訳であるが、そのような人物が当選してしまったのは、まさに神奈川県民にとって悲劇だろう。
牧山議員の“発言”が事実だろうが、“釈明”が事実だろうが、どっちにしろとんでもない話である。

他人の批判をするのは結構だが、そういう自分はどうなのか。
神奈川選挙区選出の民主党議員2名には、そのことを深く自問していただきたい。


※話題となっている防衛省の事務次官人事については、後日まとめて書かせていただこうと思う。

にほんブログ村 政治ブログへ
タグ:民主党
posted by Author at 22:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月15日

パール判事が残した“平和への遺言”

60年以上前の夏、今日のような蒸し暑さの中、彼らは死して行った。

首相、高村元外相・保利元文相の入閣検討

 安倍首相は14日、次の内閣改造で、自民党高村派会長の高村正彦・元外相(65)と無派閥の保利耕輔・元文相(72)を起用する方向で検討に入った。

 首相は、27日に予定する内閣改造で、「人心一新」を図る考えを表明している。閣僚経験が豊かで政策に精通した党内の実力者を起用することにより、政府・与党の結束を固め、政権を立て直したい意向だ。

 衆院当選9回の高村氏は、外相、法相などを経験している。来年7月に、地球温暖化対策での「ポスト京都議定書」の枠組み作りが大きな議題となる北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を控える中、首相は高村氏を環境相に充て、議長国として各国との調整に当たらせる意向ではないかという見方が出ている。

(15日、読売新聞)

高村派は“主流派”に分類される派閥であり、会長である高村正彦元外相を閣僚に任命することは結構なのだが、“非主流派”とされる派閥にも配慮した人事を行わないと、党内から批判の声が上がることは必至だ。
ただ、逆に言えば、高村氏を閣僚に任命するということは、「ただでさえ従来の“主流派”の優遇を続けるのですから、“非主流派”とされる谷垣派や古賀派、山崎派などにも配慮して人事を行います」という意思を示しているともいえる。

保利耕輔元文相は2005年の郵政関連六法案採決の際、衆議院で反対票を投じた人物であり、“郵政造反組”として従来通り佐賀3区から無所属で立候補、当選した。
しかしながら、保利氏は衆院・文部科学委員長として、教育基本法改正問題における自民・公明両党間を結ぶ重要なパイプ役とされていて、「『郵政』のみで保利氏を与党から失うのは惜しい」との判断から、自民党への復党が認められた。

いずれもまだ内定した人事ではないが、先日もお伝えしたように、仮に麻生太郎外相、丹羽雄哉総務会長、谷垣禎一前財務相、二階俊博国対委員長、古賀誠元幹事長、そして高村正彦元外相の全員が入閣、あるいは党三役入りした場合、ほぼすべての派閥の領袖が安倍政権下に入り、“主流派”になるということになる。
仮にそうした人事が現実のものとなれば、「うるさ型」の山崎拓元副総裁(毎日新聞の紙面より)も、安倍人事には一定の理解を示さざるを得ないだろう。

自民党が“党内総主流派”のオールスター体制になることは一向に構わないのだが、それで一定期間は党内における求心力を高められるとしても、国民・有権者からの理解を得られるかどうかは別問題である。
安倍晋三首相には、内閣にベテランを迎え、いつか決断する時が来る「解散総選挙」の日に向けて、あるいは「退陣」をするというその日に向けての緻密なシナリオ造りが課題となる。


さて、きょう「8月15日」は、62年前、日本が米国や中国などの連合国軍との戦争に敗れた日だ。

首相「パール判事の話楽しみ」

 安倍晋三首相は14日夕、21日からのインド訪問中に極東国際軍事裁判(東京裁判)で判事を務めた故パール氏の長男と会談することについて、「パール判事は日本とゆかりのある方だ。お父さまの話をうかがえることを楽しみにしている」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 パール判事は、戦勝国が敗戦国の指導者を裁くことに疑問を提起、判事の中で唯一被告人全員の無罪を主張した。パール判事の長男との会談がアジア諸国などの反発を招くのではないかとの指摘には、「そんなことにはならないと思う」と否定した。

(14日、産経新聞)

近年、戦争における社会問題として浮上した「靖国問題」であるが、今年は安倍首相以下、16人の閣僚は終戦記念日の参拝を見送る方針であった。

ところが、きょう午前になって高市早苗沖縄・北方相の周辺から「午後の参拝を調整している」との発言があり、報道によれば午後1時すぎ、高市大臣は参拝を済ませた模様だ。
このほか、小泉純一郎前首相が午前8時すぎに、昨年に引き続いてとなる終戦記念日の参拝を行ったほか、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(島村宜伸会長)も集団で参拝を行った。


62年前の戦争とは、何だったのか。
今なお解き明かされない部分が多い先の大戦の経緯であるが、我が国の国民が被害者となり多くの犠牲者が生まれ、また、加害者となり多くの犠牲者を生んだのは、まぎれもない事実だ。

昨日(14日)夜に放送された『NHKスペシャル・パール判事は何を問いかけたのか』は、見入ってしまうような好奇心の駆られるドキュメンタリー番組だった。

以下、番組内で印象に残った点などを書き留めたい。

・パール判事は、日本に対する親切心などから「無罪」との意見を出したのではなく、あくまで判事として正しい判断をしようとした。

・パール判事が「東京裁判」を問題だとし、被告を全員無罪とした理由
 1)未だ「共同謀議」との理由で裁くことは、国際法の概念においては達していない
 2)裁判憲章における「平和に対する罪」「人道に対する罪」は事後法であり、それで被告を裁くことはおかしい

・東京裁判はマッカーサーによって設置された。

・イギリスは1946年、ニュルンベルク裁判でホロコーストなどを行ったドイツを裁いた。
 この時に「平和に対する罪」「人道に対する罪」によってドイツを裁いた。

・イギリスにとって、ナチスの悪を絶対的に定めるためには、ニュルンベルク裁判を正当化させることが重要だった。
 東京裁判において「平和に対する罪」「人道に対する罪」が否定されてしまった場合、ニュルンベルク裁判も否定されることにつながりかねない。英国は、それは何としても避けたかった。

・鹿児島大学 日暮吉延教授の話
 「マッカーサーは渋々東京裁判を開いた。米単独で裁判を開けないかということを具申していた」
 「裁判の当初から(「死刑」との)判決が確定していたというのは俗論であり、判事間のやり取りを見ると、判決に至るまで流動性があった」

・パール判事の判決書より
 「西洋諸国は暴力によって戦争を決着。日本も満州国建国において同様にいえる」

・パール判事の判事席隣席には、オランダのレーリンク判事(当時39歳)がいた。
 レーリンク判事は、パール判事の出した覚書や発言に影響され、イギリスやニュージーランド、カナダの判事らの“多数派”とは異なる少数意見を提出した。
 (レーリンク判事独自の判決では、実際の判決よりも死刑に処される被告が多かった)

・パール判事の言葉
 「戦争というものは、平和への方法としては失敗である」
 「武力はもはや無意味である」


・2003年に国連国際刑事裁判所が設置された(なお、日本は先日加盟を決めた)
 「人道に対する罪」は国際法として定着。
 「平和に対する罪」は侵略戦争の定義をめぐって今なお議論が続いている。


きょう夕方4時54分〜、テレビ東京『速ホゥ!』ではシリーズ企画の一つとして、広島で“被爆”を受けたピアノについてのエピソードを放送予定である。
戦争は愚劣であり、悲惨であり、多くの人々を殺し、何とか命をとりとめた人にも生き地獄を与える、極めて醜悪なるものだ。
しかし、だからこそ、戦争で何が起きたかという事実、戦争が何をもたらすというのかという戦争の無意味さ、その点をしっかりと総括し、考えないといけない。未来の世代に語り継がなければいけない。

私にはとりわけ、パール判事の「戦争というものは平和への方法としては失敗である」という言葉が印象に残った。「平和を勝ち取る」という言葉の意味について、深く考えさせられた。
我々日本国民は、このパール判事からの“平和への遺言”をしっかりと胸に刻み、21世紀をもうこれ以上戦争のない世紀へとしていかなくてはいけないのではないだろうか。
それが“唯一の被爆国”日本の唯一取るべき道であり、国際社会を率先して恒久平和を創出することこそが正しい道なのだと、私は信じてやまない。

にほんブログ村 ニュースブログへ
posted by Author at 14:45| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(2) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月14日

「谷垣副総理」という安倍流サプライズ

派閥をとるか、自分をとるか。

<内閣改造>「二階官房長官」が浮上 谷垣氏も入閣強まる

 安倍晋三首相が27日に予定する内閣改造人事で、官房長官は、塩崎恭久氏に代えて、自民党の二階俊博国対委員長の起用が13日浮上した。二階氏は野党側にパイプを持つことから、参院での与野党逆転に伴う国会運営に首相官邸がにらみをきかせるのに適任とみられている。また、谷垣禎一前財務相に重要閣僚として入閣を求める公算が大きくなった。福田康夫元官房長官については入閣は求めず、福田氏も固辞する構えだ。

 二階氏は民主党の小沢一郎代表の側近だった時期もあり、テロ対策特措法延長が焦点となる秋の臨時国会で、小沢氏の手の内を知る数少ない存在。参院選で自民党が惨敗した後、首相続投をいち早く支持したことも、首相は高く評価している模様。また森喜朗元首相らが提唱する挙党体制に配慮し、首相は、昨年の総裁選を争った谷垣氏の入閣を求めるとみられる。

(14日、毎日新聞)

昨日(13日)の時点では記者団に対し、「人事は白紙の段階だ」と述べた安倍晋三首相だが、今日の毎日新聞1面には、何とも“サプライズ”な人事構想が掲載された。

また、ほかのメディアの情報によると、谷垣禎一前財務相は“副総理”として入閣するのではないかという憶測も流れている。

谷垣氏ならびに谷垣派は、必ずしも安倍政権に批判的であるわけではない。自民党のシンクタンクである「シンクタンク2005・日本」の「日本政策アカデミー」第5回講演(2006年11月)で、谷垣氏は、

 総裁選挙のときはかなり激しく安倍さんと議論しましたから、メディアは、私が口を開くと「何か批判がましいことを言うんじゃないか」とことあるごとに期待しているようですが、いいことはいいと言わなきゃいけないと思っております。

と、安倍政権に対して“是々非々”の姿勢であることを強調している。
それどころか、この講演で谷垣氏は「アジア外交については大変に見事」とまで安倍首相を評価しているのだ。
谷垣派はたしかに“非主流派”であるが、谷垣派の領袖を閣僚に起用することは、「反安倍」勢力に歩み寄るといったほどのものではない。ただ、「反安倍」勢力の1つの象徴ともいえる谷垣派の会長が政権入りすることで、「反安倍」勢力の勢いが低調となることは考えられる。

二階俊博国対委員長が会長を務める二階グループ“新しい波”は、2003年衆院選の結果、保守新党が自民党に吸収される形となった際に、保守新党に所属していた議員たちによって結成された自民党内の政策集団である。
2005年の郵政解散総選挙では、二階氏の人脈から多くの候補を擁立させ、自派はもとより党全体を大勝に導いた。結果、二階グループの所属議員数が一挙に増え、今や同派は自民党内における一大勢力になったともいえる。
自由党分裂・保守党結党まで、二階氏は小沢一郎民主党代表と行動をともにしてきた。小沢氏の国会運営戦術をよく知る“稀有な存在”だ。
小沢氏の行動が流れを決めることになるであろう秋の臨時国会において、二階氏は重宝されるべき人材。
仮に、報道通りに安倍首相が“二階官房長官”を採用すれば、“小沢対策”として二階氏が腕をふるい、首相官邸主導の国会運営が展開されることになるだろう。“ホワイトハウス型”の官邸主導政治を目指した安倍首相の希望が、参院選における自民党惨敗の結果、現実のものになるというのは、何とも皮肉だ。

ところで、現内閣には「副総理」はいない。というより、本来、森喜朗内閣時代に「副総理」制は廃止されたはずなのだ。
2000年、当時の小渕恵三首相が脳梗塞のため緊急入院。小渕首相の意識不明状態が続く中、内閣は「政治に空白を作ってはならない」ということで、早急に“ポスト小渕”を検討した。
もしここで小渕内閣に“副総理”がいたのであれば、その人物が小渕首相の不在時に首相の職務を代行することになったのだが、“副総理”制は採用せずとも構わない任意性のもので、小渕内閣では“副総理”は設けていなかった。
話し合いの結果、当面の間は、当時の青木幹雄官房長官が“臨時首相代理”として内閣を指揮することになった。
その後、“病床の小渕氏からの直々の要請”ということで、当時の森喜朗幹事長が首相に就任したのであるが、この時のように、“副総理”を設けていない時に急に首相が不在となったら対応出来ないということではいけないということで、森内閣の時代からは、あらかじめ“首相代理”の順位を閣内で決めることにしたのだ。
この慣行は小泉内閣、安倍内閣にも踏襲され、現内閣では麻生太郎外相が“ナンバー2”につけている。

改造人事の話に戻るが、森元首相は、12日(日)朝、『報道2001』(フジテレビ)、『サンデープロジェクト』(テレビ朝日)に立て続けに出演し、番組内で「古賀誠元幹事長の力は大変なものだ」と、古賀派会長・古賀誠元幹事長起用の必要性に言及した。
安倍首相が続投を決意したことに対する感想を記者団に求められると、古賀氏は「進むも地獄。退くも地獄」と淡々と言い放ち、安倍首相続投を支持するともしないとも明言していない。

仮に今回の内閣改造で、谷垣氏や谷垣派の議員が入閣した場合、微妙な情勢となってくるのは“大宏池会”構想だ。
このブログでは“大宏池会”あるいは“中宏池会”構想の行方について追っているが、仮に、今回谷垣派議員が入閣し、古賀派議員が“冷遇”された場合、本来安倍政権の動きとは無縁なはずの“大宏池会”構想であるが、その実現可能性は極めて薄いものとなってしまう。
谷垣派のみが“主流派”となり、古賀派は相変わらず“非主流派”というようなシチュエーションが生じた場合、古賀氏は安倍政権はもとより、谷垣派に対しても強い不快感を示すことになるからだ。
しかしながら、谷垣派からも古賀派からも人事を採用するということであれば、“党内総主流派”状態が生まれ、「結局のところ『派閥均衡型人事』ではないか」との批判が出てくることは免れない。

“副総理”制が復活したら復活したで、それは名誉職にしか過ぎないものの、新たな火種を生みかねないと思う。
谷垣氏も入閣、二階氏も入閣、古賀氏も要職就任ということであれば、派閥の領袖がほとんど安倍政権のメンバーになるということで、自民党は“挙党一致”体制をたしかに演出することは出来るかもしれないが、そうすると安倍政権内における“内部抗争”が現れた場合、収拾のつかない事態に陥ってしまうことも考えられる。
「進むも地獄。退くも地獄」と述べた当の古賀氏の存在によって「進むも地獄。退くも地獄」状態が生まれているというのは、笑えない冗談だが、とりあえず27日の人事次第で、弱体化してしまった安倍政権の命運が定められることになろう。

ちなみに、上で紹介した谷垣氏の講演における発言は、今年6月に発売された『自民党の底力』(成甲書房)という本からの引用である。
この本は、「シンクタンク2005・日本」非公開セミナーにおける講演集で、谷垣氏のほか、小泉純一郎前首相、中川秀直幹事長、武部勤前幹事長、舛添要一参院政審会長、石破茂元防衛庁長官など、そうそうたる顔ぶれの“本音”の講演録がたっぷり詰まったものである。
ぜひこの本を読んで、暑い夏を吹き飛ばしていただきたい。


<余談>

日台関係について

台湾の人気アイドルグループ「F4」が海外向けのイベントで、台湾を「国家」とした発言をしたことで、中国の一部ネットユーザーから批判を受けている。

ここで改めて、私の台湾についての考え方を記述したい。

残念ながら台湾は、現在、国際社会全般的には正確な「国家」として位置付けられておらず、また、日本政府も現段階では国家として認識しておらず、よって国連への加盟も認められていないが、政治体制や経済体制を見ると一つの国家として考えることが妥当であり、また、日台関係を見てみても、民間においては活発な貿易がなされているほか、東京財団の例(※)に代表されるように青少年交流も行われている。

また、台湾は世界の中でも格段の親日国であり、台湾においては、日本流の職務慣行や日本の文化、芸術、娯楽が広く受け入れられている。
昨年(2006年)8月15日における小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝についても、台湾総督府は参拝支持の姿勢を明確に表した数少ない国家のうちの一つであり、台湾は、政府はもとより台湾国民一般が、日本に対して深い友好感情を抱いている国家でもある。

台湾と国交を遮断したことは、1978年の日中平和友好条約締結においてやむを得なかったことであり、そう遠くない未来に国交を回復することが出来ることを、個人的には強く望んでいる。
同時に、現段階で日台関係をより強固で親密なものとするために、民間主導で、文化交流や若者の交流、さらには相互理解を深めるための各種事業に取り組むことが重要だと考えている。

なお、Record Chinaが報じた記事は以下の通りである。

「バカアイドルよりもバカ」、F4の「国家」発言にネットユーザーから非難の嵐―中国

 台湾のアイドルグループ、「F4」のメンバーが今春、海外向けのイベントで台湾を「国家」と呼んだことについて、中国のネットユーザー達の間で非難の声が拡大している。2007年8月10日、中国現地メディアが伝えた。

 事の発端は今年3月、台湾旅游局から「観光親善大使」に選ばれた「F4」メンバーのジェリー・イエン(言承旭)やヴィック・チョウ(周渝民)らが、日本や韓国に向けて台湾の観光名所を紹介したメッセージにさかのぼる。その際、メンバーらは「僕らの国のために協力したい」「台湾はとてもフレンドリーな国」など、台湾を「国家」と位置づけるコメントを発表。これを見た中国のネットユーザー達から非難の声が巻き起こった。中台間の歴史的な対立関係、台湾の独立問題など政治的な機微に触れる話題だけに、鎮静化するどころか、拡大する一方だという。

 あるユーザーは、「国際的な仕事をする親善大使なら、国際問題に敏感になるべき」と指摘。中には日中戦争問題への無知さから数年前に非難の的になったアイドルのレイニー・ヤン(楊丞琳)の名前を挙げ、「いい年をして、バカアイドルよりさらにバカ」といった過激な内容も見られる。これに対し、ジェリーの事務所では「半年以上も前の出来事を今さら取り上げる理由が分からない。彼らの発言に政治的な意図はない」との見解を示し、謝罪会見の予定はないとしている。(翻訳・編集/Mathilda)

(12日、Record China)


にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 13:24| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(3) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月13日

昔のYKK、今の“KING"。 (C)『新報道プレミアA』

「反安倍」勉強会が、一つのうねりを生み出している。

安倍首相、麻生外相と内閣改造などについて協議 丹羽総務会長に入閣を打診

安倍晋三首相が、次の自民党幹事長への就任が有力な麻生太郎外相を首相公邸に呼び、内閣改造などの協議を行った。その模様をFNNのカメラがとらえた。
さらに安倍首相が、党3役の1人に入閣を打診したことも明らかになった。
11日午前10時すぎ、自宅玄関に現れた麻生外相は、休日なのにネクタイ・スーツ姿で、やや緊張した面持ちで、愛用の高級外車に乗り込んだ。
普段なら20分程度の道のりだが、麻生外相を乗せた車が公邸に入ったのは40分後で、車を乗り換え、裏口から入る周到ぶりだった。
麻生外相は、12日から2週間の外遊に出る。
すでに、麻生外相の党幹事長起用の意向を固めた安倍首相にとって、27日の人事に向け、顔を合わせて詰めの協議ができる貴重な機会となった。
密談は1時間半に及んだ。
そんな中、麻生「次期幹事長」に続く安倍人事構想の「次の一手」、丹羽雄哉総務会長への重要閣僚での入閣の打診が明らかになった。
お盆休みの永田町、政権の起死回生をかけた水面下での人事調整は、すでに本格化している。

(11日、 FNN-NEWS.COM)

きのう放送の『新報道プレミアA』(フジテレビ)では、「反安倍勢力」として「KING」が台頭して来ていると伝えた。

「KING」とは、
 「K」= 小坂憲次前文科相(津島派)
 「I」= 石破茂元防衛庁長官(津島派)
 「N」= 中谷元元防衛庁長官(谷垣派)
 「G」= 後藤田正純衆院議員(津島派)
以上4人のイニシャルの頭文字をつなげたものだという。

安藤優子キャスターは「これを命名したのは我が番組です」とわざわざお断りを入れていたが(同時に、「石川遼選手のことを『サンバイザー王子』と命名したら、一夜のうちに黙殺された」とも話していたが)、なかなか良いネーミングだと思う。番組を見ていた私は、少し悔しくなったほどだ。
また、安藤キャスターは「昔は『YKK』、今は『KING』」とも話していた。

ちなみに「YKK」とは、ご存知の通り、
 「Y」=山崎拓前副総裁
 「K」=加藤紘一元幹事長
 「K」=小泉純一郎前首相
の3人のことだ。
1998年参院選で自民党は今回同様、大敗。その時に時の首相、橋本龍太郎総裁(故人)に辞任を求めた“反乱軍”のことである。

たしかに、かつての「YKK」の動きは「KING」の4人や、前に紹介した「反安倍」勉強会メンバーの動きと重なって見受けられる。
ただ、今回とりわけ特別視せざるを得ないのは、今月27日に確定した内閣改造・自民党三役人事が控えているという状況である。

「反安倍」勉強会は、先日ご紹介したように津島派、谷垣派、山崎派という、安倍首相に“冷遇”されている3派が中心となって結成されたものであるが、中心人物である小坂氏らは、派閥横断型のグループとしたい考えだ。


さて、ここで、この「反安倍」勉強会の目的を、シンプルにまとめてみたい。


1)安倍首相の政策転換

 今回自民党が大敗したのは、必ずしも安倍首相個人の責任によるところではないと私は考えているが、同時にこれまでの政権への不満が一挙に爆発したようなものだと考えている。
 首相は、その職にある者が続投を希望する限り、周囲が辞めさせようとしても辞めさせられないポストであるが、求心力が低下した状態で政権運営をしても上手く行くはずはなく、基本的には党からの支援、もしくは、小泉前首相のような国民からの応援がなければならない。
 安倍首相が総理を続けると言っている以上、「反安倍」勢力に出来ることは、安倍首相の政策を転化させることだ。
 「美しい国」といった国家的テーマではなく、「生活」をテーマにした政策を重視すべきだ、優先順位として高めるべきだ、というのが「反安倍」勉強会の一つの目的であろう。


2)“冷遇”を“優遇”に!

 「成長を実感に!」とのキャッチコピーで今度の参院選を戦った自民党だが、「反安倍」勉強会の真の目的はこの点にある。
 27日の「人心一新」では、いかに安倍首相が「お友達」でない人々を起用するかが問われているが、それはつまり、これまで人事で“冷遇”されてきた津島派、谷垣派、山崎派の“非主流派”が“優遇”されるということにつながる。
 「反安倍」勉強会が「反安倍」勢力の中心的存在として機能し、一つの大きな自民党内における“核”となる。首相にとっての“脅威”となる。そして、安倍首相に対して人材を送り出す集団となる――。それがこの勉強会が設置された真の目的であるといっていいだろう。


3)解散総選挙対策

 早ければ11月にも、もしくは年末にも、と言われる解散総選挙。“政権交代”を目指す民主党としては、一日も早く実施してもらいたい項目だ。
 安倍自民党は参院選で大敗したわけだが、このまま安倍自民党のままで解散総選挙に突入したら、自民党そのものへのダメージはさらに大きいものとなりかねない。何より、イメージダウン状態を持続させることに他ならないからである。
 いつ解散総選挙が行われるかはわからないが、自民党にとって、前回総選挙で大勝した揺り返しとして苦戦となるのは目に見えている。その時に「親安倍」候補として戦うよりは、「安倍首相ではダメだと思うが、自民党公認」候補として戦うほうが、まだ正面からの打撃は避けられる。
 もしものときに備えて、「私は8月頃から安倍首相ではダメだと思ってました」という地元有権者や後援会への“言い訳”を作っておくためにも、また、「安倍自民党を改革する」という姿勢をアピールして結果的に候補自身としてのイメージを向上させるためにも、この「反安倍」勉強会は役割を果たすのではないかと思う。


さて、注目の改造人事であるが、今のところ入閣、あるいは党三役入りが確実視されているのは、上記のFNNの記事にも名前の出ている麻生太郎外相(麻生派)、丹羽雄哉総務会長(無派閥 ※丹羽・古賀派)、公明党枠の冬柴鉄三国交相。
それに、個人的私見だが、小池百合子防衛相(町村派)、額賀福志郎元防衛庁長官(津島派)なども要職に配置されるのではないかと思う。
麻生外相は幹事長就任がほぼ確定。すると、中川秀直現幹事長は派閥(町村派)のほうに戻る。すると、町村信孝前外相と会長を交代し、町村氏は何らかのポストに就く――という考え方が出来る。
“小沢一郎対策”として、長年小沢氏と行動をともにしてきた二階俊博国対委員長の処遇も、一つ、大きな見所だ。党内には、二階氏を幹事長にすべきだとの声も強い。
あとは、舛添要一参院政審会長、山本一太参院議員、片山さつき衆院議員、中山恭子参院議員らの処遇がどうなるかも、個人的には楽しみである。

50人以上とも、100人以上とも言われる「反安倍」勉強会参加者。
FNNのホームページを訪れたついでに「Today's Question」というのを覗いてみたら、「Q. 安倍首相の続投を支持しますか?」との質問だった。
回答結果を見てみると、「はい」が39%、「いいえ」が61%だった。この数字は刻一刻と変わっていくものだろうし、世論調査ほどの意味合いは持たないが、この「安倍続投支持39%」という数字は、今や良いほうの数字だろう。
安倍首相は、どう「人心一新」してもバッシングを受けることになると思うが、もしかしたら内閣改造も次回が「最初で最後」になるかもしれないのだから、ここは思い切って100%希望通りの人事をやってみたらどうだろうかと思う。
もちろん、相手方に断られてしまったら希望通りの人事とは行かないが。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 14:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月08日

派閥事情が生んだ「反安倍」勉強会

「倒閣運動ではない」とのおことわりがあるところが、ミソである。

<反安倍グループ>津島、山崎、谷垣派の議員が勉強会

 自民党の津島、山崎、谷垣3派に所属する議員が8日、東京都内で会合を開き、安倍政権の政策に批判的な立場からの勉強会を発足させることを決めた。参院選で大敗しながら安倍晋三首相が続投したことを公然と批判した小坂憲次前文部科学相らがメンバーで、首相に批判的な勢力の受け皿となる可能性もある。
  会合には、津島派の小坂前文科相、三原朝彦、後藤田正純・両衆院議員、山崎派の渡海紀三朗衆院議員、谷垣派の園田博之、山本公一・両衆院議員の6人が出席。これに、山崎派の野田毅元自治相、無派閥の与謝野馨前経済財政担当相が加わる予定で、8人が世話人となって月内に設立準備会を開き、グループの名称などを決めて、発足させる。党内に広く参加を呼びかけるという。
 この日の会合では、「首相は参院選後も『基本的な政策は理解されている』と路線転換を否定しているが、政策面での議論が行われていない」などと批判が噴出。「小泉改革で行き過ぎた市場原理主義の修正」(園田氏)などを提言していくことで一致した。
 3派は、山崎派の甘利明経産相が昨年の総裁選で安倍首相支持に動いた「論功行賞」人事で入閣した以外は、閣僚を出していない。政権と距離を置いており、小坂氏は7日の党代議士会で首相の退陣を求めた。出席者の一人は「反安倍勢力の結集と見られるのは仕方ない。このままでいいのかという思いで集まった」と語った。
 一方、自民党の中堅・若手でつくる改革加速議連(会長・棚橋泰文元科学技術担当相)は8日、参院選の総括について意見交換した。小泉改革を支持する「親安倍」の議連だが、首相の政治姿勢に批判が続出、続投に疑問の声も出た。
 会合終了後、棚橋会長は「小泉さんの前の自民党に戻してはいけないが、説明責任は果たさなければならない。首相が続投するか、しないかは別にして、今回の選挙を受けて自民党が変わらないといけない」と語った。【小林多美子、野口武則】

(8日、毎日新聞)

7日(火)の自民党代議士会では、中谷元元防衛庁長官(谷垣派)、小坂憲次前文科相(津島派)、石破茂元防衛庁長官(津島派)の3人が、安倍首相を目の前にして、首相の退陣を求める意見を述べた。

党内における存在感をアピールし、内閣改造に向け自派PRをする狙いからして、谷垣派の事務総長である中谷氏の発言はまだ分かる。
しかし、いくら“反主流派”とはいえ、党内ナンバー2の「津島派」所属のベテラン2人による「安倍退陣要求」発言の意味とは何なのか。単に、議員個人の考えや信条によってのみ発言されたものなのだろうか。
津島派の2人が「退陣要求」をした背景には、今般の参院選で、津島派所属議員が1名たりとも当選できなかったことがある。
つまり、「歴史的大敗」を喫した自民党の中でも、特に津島派は壊滅的状態にまで陥ったわけだ。

その責任がどこにあるかといえば、安倍内閣、さらには安倍晋三首相にある。自民党が大敗を喫し、津島派候補の当選が0人になったのはほかならぬ安倍首相のせいである。
こうした状況を打破するには、党内ナンバー2派閥の我が派にとって、バランスの取れた改造人事を行え。さもなくば、我が派は団結して“反安倍”となるぞ――。
津島派の思惑はこうしたものであり、小坂・石破両氏による昨日の発言は、こうした「派閥事情」を示した意味合いが強い。

そして、今日の「反安倍グループ結成」である。
現在のところ、この勉強会が、具体的にどういう点について「安倍政治」に反意を抱いているのかは分からない。
しかし、会合後、園田博之衆院議員(谷垣派)は記者団に対し、「倒閣運動ではない。メンバーはタカ派色の強い政治に否定的だ。同じ問題意識の人は集まってもらいたい」と語っており、内政問題のみでなく、「安倍外交」の点についても批判的であるということが分かる。

もっとも、「安倍政治」といっても、安倍首相の基本政策というよりは、安倍首相が続投をしている現状に不満を持っていると捉えるのが素直かもしれない。
さらには、ベテラン議員を中心とした「反安倍」勉強会を派手に結成することで、今月26日(日)の党三役人事、27日(月)の内閣改造に向けて3派の存在感を最大限アピールしたいという意図が伺える。
「反安倍」勢力の象徴的存在として知られる加藤紘一氏(無派閥)が参加していない点を見ると、この勉強会結成は、「派閥事情」に起因する面がよく映える。

毎日新聞の上記事では、今後参加予定となっている与謝野馨前経財担当相だが、他のメディアの取材などによると、「政局的な動きになってきた」として、参加を見合わせる考えを示しているともされる。
与謝野氏は小泉純一郎前首相によって政調会長に抜擢され、その後の内閣でも経済閣僚に起用された人物であり、基本的に「小泉―安倍」改革ラインに賛同的ではある。
しかし、経財担当相終盤になると、谷垣禎一財務相(当時)とともに「増税」も視野に含めた論議をすべきだと主張し、竹中平蔵総務相(当時)や安倍氏らの「経済成長」路線とは対立の構図を見せた感も否めない。
与謝野氏としては、「税制」政策を統一テーマとして、谷垣派主導の勉強会に参加すること自体は乗り気だったのかもしれないが、それが「反安倍」勉強会だと分かると距離を起きたいという心境なのだろうか。

今回の勉強会に、「古賀派」が参加しなかったのは、丹羽・古賀派時代、丹羽雄哉総務会長に近かった鈴木俊一元環境相らの「親安倍」系議員と、安倍政権とは若干距離を置く姿勢の古賀誠元幹事長らの「非安倍」系議員の間に亀裂が生じ、「大宏池会」構想(もしくは「中宏池会」構想)に影響を与えてしまってはいけない――という配慮がなされたからかもしれない。

いくら「反安倍」だと声高に叫んでみても、いつまでも「反安倍」であるわけにはいかない。
先述したように今月末には党三役、および改造内閣の人事があるが、再び「お友達内閣」と揶揄されるような組閣はされないとしても、安倍退陣要求の中、「反安倍」系議員が起用されることはまず考えにくい。
今回結成された「反安倍」勉強会は、内閣改造を意識してのものであるとするならば、安倍首相に対して「是々非々」的な態度でないと意味がない。
「安倍首相、あんたが私たちに近寄ってこなけりゃ、私たちはさらに遠くに行っちゃうよ」という姿勢を上手くアピールすることができれば、この「反安倍」グループの中から閣僚が出ることも、「挙党一致」目的ならばありえることだろう。

つくづくも思い返されるのは、前にこのブログでご紹介したこともあったかと思うが、木村太郎氏の「『政治家ことば』を解読せよ」との言葉である。
政治家は本音を話さない。発言には必ず“裏の意味”がある。そして、それこそが政治家の発言の真意であり、我々取材する側は、常に『政治家ことば』を翻訳しないといけない――という意味だ。
党内で急速に低下してしまった求心力を安倍首相が引き上げるためには、安倍首相が腰を低くして、党内各派閥に一定の配慮を示さねばならない。
しかし、「腰を低く」することと「頭は高く」いることとは必ずしも矛盾しないのであって、安倍首相に求められるのは、党内的にも国民的にも求心力を高めることなのであるが、いかんせん、そのための『ウルトラC』が見当たらないゆえ、今のところ展望されるのは「いばらの道」ばかりである。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 23:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月05日

空気の読めない小沢シスターズたち

KYとは、「K:空気の, Y:読めない」から頭文字をとった略称を指す。

民主・谷岡氏 HPで当選あいさつ 指摘受け削除 公選法抵触の恐れ

 参院選愛知選挙区で初当選した民主党の谷岡郁子氏のホームページ(HP)に、「今回の参議院選挙で当選させていただきました。『谷岡くにこ』力の限り頑張ります」などとする文書が掲示されていたことがわかった。公職選挙法では、当選あいさつで文書を掲示することを禁じており、谷岡事務所は、県選管から「法に抵触する恐れがある」との指摘を受け、1日夕、文書を削除した。

 事務所関係者によると、文書は当選後、HPを管理する業者の助言を受けて掲載した。事務所側は、「当選お礼は駄目なので、決意表明の文書にしてほしい」と依頼し、文言を業者が作成したという。

 事務所側は「スタッフも『ありがとう』などの文言もないので、問題ないと判断したと思う。慎重を期し、一時、削除した」と説明している。

 県選管では「公選法は、選挙後に当選や落選に関する文書などでのあいさつ行為を制限しており、決意表明であっても抵触する恐れがある」としている。

(2日、読売新聞)

今般の参院選で大勝し、参院では“与党”となった民主党だが、選挙後1週間のうちに、ブログを書く側が困ってしまうほど多くの不祥事を連発している。

まず、愛知選挙区で初当選した谷岡郁子氏の公職選挙法違反疑惑だ。
基本的に、選挙活動をインターネット上で行うことは禁止されていて、各政党、各候補者ともホームページの取り扱いには神経質になっている。
そんな中での谷岡議員の“初歩的”ミスであるが、特筆すべきは、事務所側が出したコメントだろう。
陣営は、ホームページ管理会社の助言を受けて「感謝の言葉」を掲載したというが、これはつまり、選挙スタッフが公職選挙法を把握しておらず、ホームページ上に候補者の感謝の意を示す言葉を掲載するかどうかまで、ホームページ管理会社に任せていたということを、自ら認めていることに他ならない。
ホームページ管理会社に言われるがままに、お礼の言葉を掲載してしまった選挙スタッフの無知さ加減にもあきれるが、ホームページ管理会社に依存しきっていたという実態はもっとあきれたものだ。


公職選挙法絡みで言うと、もう一つ、見過ごせない“問題発言”があった。
これは、現時点ではどこのメディアも報じておらず、youtubeに動画がアップされているのみであるが、本来ならば選挙管理委員会が動くほどの大きな騒ぎになるべきものである。

民主・牧山氏 「法定選挙費用オーバーした」

 先の参院選で初当選した、民主党の牧山弘恵参院議員(神奈川選挙区)は、4日、TBSの情報番組『みのもんたのサタデーずばッと』に「小沢シスターズ」の一員として出演し、選挙期間中に公職選挙法違反をしたと“暴露”した。
 「当選にはカネがかかったか」との○×クエスチョンコーナーの中で、牧山氏はただ一人、マルを掲げた。司会者が「法定選挙費用には収まりましたか」と尋ねると、牧山氏は「やっぱりオーバーしましたね」と発言。その場にいた同党の原口一博衆院議員が「そんなことはない」と、あわてて火消しに入る事態となった。

(拙文)

動画はこちら

このことはどのメディアにも報じられておらず、よってどこにも記事がないので、自ら記事を書かせていただいた。
動画を見ていただければ、牧山議員が確たる意思を持って「法定費用をオーバーした」と発言していることが感じられると思う。
その場にいた原口議員が、「いや、そんなことはない」と慌てて火消しに入ったが、これは仮にそれが事実だと認められてしまうと問題になるからとっさに発言したものであって、「違反をしていない」という証拠があるから「そんなことはない」と言ったわけではない、ということも、動画を見ていただければお分かりになることだろう。
しかし、ここまで堂々と「選挙対策本部の指導の下、選挙違反をしました」と明言する議員がいるというのは、ある意味で“あっぱれ”である。
国会議員として、というより、一社会人として持つべき“危機管理能力”のようなものが欠如していると言わざるを得ないが、これが神奈川県民の「民意」であるのならば、誰も牧山議員を責めることは出来ない。
是非ともTBSテレビには、次回の「NG大賞」特番で、このシーンをノミネート作品の一つに入れていただきたい。


さて、みなさんは相原久美子氏という人物をご存知だろうか。
今回の参院選で176,687票を獲得し、民主党比例代表候補としてトップ当選を果たした人物である。
そして、何を隠そう、自治労本部組織局次長である。
相原氏が大量得票し当選したことは、まさしく、自治労や労働組合、さらには公務員が、民主党の支持母体となっている現状を表している。
JNN系列のMBS毎日放送が29日に放送した選挙特番の中で、相原氏は、「選挙終了後の放映」を条件に、取材に応じている。

インタビュアー 「年金問題は自治労の責任だと。こういう批判がね、大変多いわけなんですけど」
相原氏 「あの当時、労働組合が、職場の改善要求を出して何が悪いと。50分(仕事を)して10分休む。それからそれが、45分して15分休むとかっていう基準値を上回るものを取ったとしても、休んでみんな、寝てたわけじゃありませんから」

動画はこちら

よくもまあ、涼しい顔でこのようなことを言えたものだな、と感じる。
こちらのエントリをお読みいただければ分かるように、「年金記録漏れ問題」は、自治労の強固な組織力の下、社会保険庁の労働組合が「コンピューターに、1日、5000文字しか文字を入力しない」などという業務怠慢を長年に渡り続けてきたからこそ起きるべくして起きた「人災」であり、民間の当たり前の論理から言えば、決して認められるようなものではない。
花田紀凱氏が編集長を務める月刊誌『WiLL』2007年9月号では、石原慎太郎東京都知事が「小沢総理なんてまっぴらゴメンだ」との特別寄稿の中で、次のように指摘している。

 今、年金の問題で騒がれているが、これはまさしく組合の体質の問題だ。四十五分働いて十五分休む。一日にキーボードを五千字しか打たない。原稿用紙にしたら十二枚半だ。小説で十二枚半書くのは大変だけど、そこにある資料を打ち込むだけです。こんなものを業務協定で約束させる組合なんて、昔の国鉄よりもっと悪い。

「職場の改善要求」とは、「年金を記録せず、十分に働かず、国民の期待に応えず、好き勝手なことをする」ということを指すのだろうか。
相原議員の“開き直り”は、国民を愚弄するものに過ぎず、「出来るだけ働かないように済ませる」という、“公僕”なる言葉とは相反する態度を公務員に取らせるよう仕向けるものだ。
自治労、各種労組がバックに付く現在の民主党なんぞに、必要な公務員改革、行財政改革を断行することなど出来るはずがない。
私は今、確信を持って断言する。


3人の“小沢シスターズ”が示してくれた、KY(K=空気の, Y=読めない)ぶり。
公職選挙法で禁止されている初歩的な過ちを犯し、生放送のテレビ番組で公選法違反の事実を明言し、この期に及んでも自治労・社会保険庁労働組合を擁護する――。
次の選挙からは、民主党は、公認候補選考をチンパンジーでなく人間に行わせるようにすべきである。そう言ったら、チンパンジーに失礼か。

にほんブログ村 政治ブログへ
posted by Author at 11:51| 東京 🌁| Comment(7) | TrackBack(1) | 政治・政局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。