2009年02月04日

危機を迎えた自民党 “W作戦”で衆参選挙に挑む

参院選を軸に、衆院選の時期が決定される構図が生まれそうだ。

<古賀選対委員長>渡辺喜美氏の対立候補要請 栃木県連に

 自民党の古賀誠選対委員長は3日、党本部で栃木県連の梶克之幹事長と会談し、離党した渡辺喜美元行政改革担当相の衆院栃木3区について、「自民党を出た人だし候補を立てないわけにはいかない」と述べ、公募も含め対立候補の選定を急ぐよう要請した。梶氏は地元関係者と相談する考えを示した。

(3日、毎日新聞)

2日(月)、自民党の古賀誠選対委員長は首相官邸で麻生太郎首相(自民党総裁)と会談し、来年(2010年)夏の参院選比例代表候補について話し合った。
この会談では、今年(2009年)4月中に「第1次公認候補」を決定する方針を決めた。苦戦が予想される総選挙をにらみ、参院選の候補者決定を一部“前倒し”し、衆参の選挙運動を連動させる狙いがある。
かつて自民党の有力支持団体だった全国郵便局長会(全特)の会合に、民主党の小沢一郎代表が出席するなど、支持団体の「自民党離れ」も深刻で、各支持団体の代表を党公認候補として擁立し、囲い込みを急ぐ思惑もある。

会談には自民党の菅義偉選対副委員長も同席し、比例候補の名簿搭載基準については、以下の基本方針を確認した。
・70歳で定年
・支持団体推薦候補者以外に、著名人ら党総裁特別枠も設ける
・候補は党員党友を確保する
自民党執行部は、あす(4日)開かれる選対会議で、比例候補の選定作業を開始する。

自民党の参院選比例代表候補は、毎回約30人ほど。うち20人程度は、農林水産業、建設団体、日本医師会など党の支持団体から擁立される候補だ。
普通、候補者決定は選挙の1年前に行われるが、2日の会談後、古賀氏は「(参院比例代表候補が)衆院選候補と一緒に戦いやすい状況を作るのも大事だ」と、衆参選挙“W作戦”の意義を説明した。

ただ、自民党支持団体の集票力は年々低下。各比例代表候補の得票数も、全体的に下落傾向にある。
日本医師会や、2005年の「郵政総選挙」で自民党の“敵”側に回った全国郵便局長会(全特)など、これまで自民党を支えた各種団体の「自民離れ」に、党執行部は危機感を強めている。
日本医師会は先月(1月)、現職の西嶋英利参院議員の推薦を決めたものの、調整過程では「民主党政権が誕生しても、我々は自民党から候補を出すべきか」などの意見が出たという。

参院選比例代表に候補者を擁立する各団体の狙いは、政権与党を通じ、自らの政策実現を図ることにある。
仮に自民党が野党に転落すれば、自民党から候補者を擁立するメリットは薄れる。「『野党・自民党』から候補を出しても意味はない」ということだ。
自民党のある参院比例代表選出議員は「衆院選の結果を見て、自民・民主双方を支援するなど、態度を変えてくるところもあるだろう」と懸念している。

衆院選候補と参院選候補を連動させて戦う“W選挙作戦”により、自民党は参院選候補を引き締めると同時に、各支持団体からの支持を早めに囲もうとする狙いがある。
この“W作戦”に当然関わってくるのが、先月自民党を離党した渡辺喜美元行革担当相の選挙区に“刺客”を送り込む、という古賀氏の選挙戦略だ。
昨日(3日)、古賀氏は党本部で栃木県連・梶克之幹事長と会談し、渡辺氏の選挙区である衆院栃木3区について、「自民党を出た人だし、候補を立てないわけにはいかない」と述べ、公募も含め対立候補の選定を急ぐよう要請した。
古賀氏からの要請を受け、梶氏は「地元には刺客を立てないでほしいという要望がある」とも述べたが、最終的には地元関係者と相談する考えを示した。

同日、菅選対副委員長も記者団に対し「渡辺氏が自民党を離党したのだから党公認候補を立てるのは自然だ。勇気をもって出馬する人がいれば全面支援したい」と語った。
個別事情を申せば、渡辺氏は地元での選挙に「強い」とされるが、今回の選挙で、“刺客”候補を比例代表名簿の上位に登載するような優遇措置はとらない方針だ。

衆院予算委員会では、昨日から閣僚と与野党議員による質疑が開始。2日目の今日は民主党の菅直人代表代行、前原誠司副代表らが麻生首相に質問した。
参院で解散が行われることはないから、これまでの選挙戦術理論でいえば、参院選候補の選定作業は毎回、スケジュール通りに行えばよかった。しかし、今年中に必ず実施される衆院解散・総選挙にて与野党の構図がどう変化するのかは予測できない。
そこで、今回用いられるのが“W作戦”で、参院で多数を握った政党が衆院の解散・総選挙にも影響を与えることは、一昨年夏(2007年)以来の「ねじれ国会」で証明されてきた。
衆院選と参院選がお互いにリンクし合う関係を迎え、日本の政治システムは大きな変化を迎えつつある。今回の自民党による参院選候補選定“一部前倒し”からも、そのことは伺えるだろう。

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2008年04月15日

山口2区補選… 人間としてサイテーな民主・平岡候補

福田批判をして、この国の何が好転しようものか。

胃がんを克服?=週刊誌報道に「病気の一つ二つしてる」−福田首相

 「この年なら一つや二つ病気はしているよ」。福田康夫首相は15日昼、一部週刊誌が報道した自身の「胃がん手術」について記者団に問われ、苦笑しながらこう答えた。

 記事は、2000年10月に森内閣の官房長官に就任する前、極秘に入院して胃がんの手術を受けていたというもので、首相の健康問題ともなれば、政権運営に影響しかねない。首相は事実関係について明確に否定しなかったが、「(記事を掲載した週刊誌を)宣伝しなくてもいいだろう」と語った。

(15日、時事通信)

福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補選が、今日(15日)告示された。
自民新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=と、民主前職の平岡秀夫氏=社民推薦=の一騎打ちとなることが決定した。
衆参ねじれ国会で対決姿勢を強める自民・民主両党は、今回の補選を総力戦で臨む構えだ。

さて、民主公認で今回立候補している平岡秀夫候補。
このブログを以前からお読み下さっている方なら、たぶん平岡氏が過去にこのブログに登場したことを、覚えておいでだろう。
昨夏、私は当ブログにて以下の文章を掲載した(原文はこちら)。

“ネクスト法相”が、テレビ番組で被害者遺族に暴言

 「少年法」をめぐる討論番組(6月29日放送、日本テレビ系『太田光の私が総理大臣になったら…』)に、民主党から平岡秀夫衆院議員(=民主党 「次の内閣」 法務大臣)と、郡和子議員らが出演しました。

 2001年3月に当時17歳,15歳の少年2人に、息子を殺害された青木和代さんに対して、平岡議員は、

「加害者側にも事情があった」

「(あなたは)少年たちに、死の恐怖を味あわせてやりたいということか」と、殺害を正当化させるとともに、青木さんに配慮を欠く発言を連発しました!

 議員事務所に非難の電話、メールが殺到。後日、平岡議員はホームページで謝罪しました。

国会議員としてというより、人間として許されないような言動である。
こんな「前科」を持つ候補を、今回の補選にて本気で勝たせようとしている民主執行部は、パイロット(小沢一郎代表)も副パイロット(菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長)も精神崩壊した“超危険飛行機”と同じである。
「民主党」という飛行機を信じて乗ったら最後、墜落事故など起こされてはたまったものではない。
「一度民主党に政権任してみせたら?」論の問題点は、まさにそういうところにある。

ちなみに、平岡氏は民主党内では菅グループに所属し、院内外で左派的な言動を繰り返している。
今年(2008年)2月には、北朝鮮との国交正常化実現を促す議員連盟「朝鮮半島問題研究会」の立ち上げに参加。
北朝鮮に強硬な姿勢を取っている超党派の「拉致救出議連」とは一線を画し、北朝鮮との直接対話や交流を進めていくことを表明した。
「金正日総書記は、話せば分かる人間だ」という考えを崩さない、もはや政治家の中でも天然記念物的な存在であると言えよう。



冒頭の「福田首相 胃がん手術してた?」のニュースについてだが、週刊朝日(4月25日号)の記事は、失礼ながらも大した内容のある記事ではない。
私が興味を持ったのは、「各界のエキスパート(原文ママ)30人が語る宰相論 ここがヘンだよ、福田さん」と題されたインタビュー記事である。
主な見出しは、以下の通りだ。

片山虎之助・前自民党参院幹事長 「常識人の殻を破り癇癪持ちの面を出せ」

佐藤優・外務省元主任分析官 「『霞が関支持率』は高い 長期政権になる可能性も」

江副浩正・リクルート元会長 「福田批判をしてもよくはならない」

冨山和彦・元産業再生機構専務 「(「全額一般財源化」提案など)このまま突っ走ってほしいと思う」

精神科医の和田秀樹氏 「もっとエモーショナルに『この国のことを考えたら』とか言って、泣けばいいんですよ」

阿川尚之・慶応大学教授 「なんでも福田さんのせいにするのは、建設的ではない気がします」

もちろん、30人の中には、福田政権批判をする“各界のエキスパート”も多数いる。
特に「誰」とは書かないが、福田批判をしている人たちの中には、あまりにも政局的・政治的視点のピントが外れている人たちが多い。
あまり他人の悪口を書きたくはないが、私自身が個人的に「どうかと思う人」「胡散臭いと思う人」は、みな福田批判をしていた。
それ相応の政治的スタンスを抱いて生きていると、世の中、「敵」「見方」が分かりやすく見えてくるものである。



<追記>

13日(日)夜に放送された『ETV特集・神聖喜劇 ふたたび』(NHK教育)は見応えのある番組だった。
作家・大西巨人の人間観察のセンスの良さ、時代を超えて深い感動を創造する『神聖喜劇』という長編小説の持つ凄み――。
塩見三省、西島秀俊、伊藤淳史といった俳優陣たちが声で好演を為し、そういうものを感じさせた。

どうしても我々は、戦争が起きる過程にばかり目を向けがちだが、実際に切実な問題となるのは「戦中の暮らし」「戦後の社会」である。
戦争によって何が生まれるのかという明確なビジョンがない状態で始まった戦争がこれまで多くの惨禍を招いてきたというのは、紛れもない事実だ。

戦争は社会に何を生み出すのか。
このことを少しでも考えたら、人間なかなか「戦争をしよう」という判断は下せないものである。
番組の中では、西島氏が「私はフィクションを作る現場に携わっているが、最近『これはなしで』などと現場が自主規制する頻度が増えた」と言い、大西氏がそれに対して「すべての惨禍は『表現の自由』の規制から始まる。現在の日本社会の空気は、まるで満州事変直前の時のもののようだ」と話してる場面があった。
日本の針路が、今、真剣に問われている。
まずは、世の中の空気を「お祭り」のようなものにしないことが、何より肝要だ。



<追記 その2>

前回、前々回のエントリに関連するようなニュースがあるので、ご紹介する。

小泉、小池、前原氏らが会合=定期化検討―政界再編へ布石?

 自民党の小泉純一郎元首相、小池百合子元防衛相、民主党の前原誠司副代表らが5月以降、定期的に会合を開くことを検討していることが15日、分かった。9日夜に3氏らが日本経団連前会長の奥田碩内閣特別顧問ら財界関係者を交えて会い、会合の継続で大筋一致。「政界再編の布石ではないか」との憶測を呼びそうだ。

 9日の会合には自民党から茂木敏充、林芳正、民主党から仙谷由人、玄葉光一郎の各氏ら、楽天の三木谷浩史社長が同席した。出席者によると、小泉氏が小池、前原両氏を指して「ここに首相候補が2人いる。面白いことになる」と水を向けたのに対し、前原氏は「次期衆院選まではあくまで2大政党制を目指していく」と語った。また、同氏は9月の党代表選に出馬しない意向を示したという。

(15日、時事通信)

米国の一部のジャーナリスト風に言うなれば、安倍政権は「戦争準備内閣」としての機能を十分に果たすことはできなかったが、その分、「政界再編」というキーワードは重みを持つものとなった。
その中でも小泉純一郎元首相、小池百合子元防衛相、前原誠司・前民主党代表らが最たるキーマンになるということは、言うまでもない。


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2008年01月06日

本当に民主党で大丈夫? 政治とは「生活」ではない!

政治とは、今日明日の利益だけを視野に入れたものであってはならないのである。

<衆院山口2区補選>4月27日実施 福田政権初の国政選挙

 福田政権初の国政選挙となる衆院山口2区補選が、4月27日に実施されることが5日固まった。同選挙区選出の自民党の福田良彦衆院議員(37)が同日、山口県岩国市の井原勝介前市長の辞任に伴う出直し市長選(2月10日投開票)への立候補を正式に表明したため。福田氏が週明けにも議員辞職し、正式に決まる。

 これを受け、民主党は05年衆院選で小選挙区で敗れ比例復活した平岡秀夫衆院議員(53)が5日、早速補選への出馬を表明した。自民党は、福田氏の後継候補を今後調整する。【野口武則】

(6日、毎日新聞)

今朝(6日)の毎日新聞朝刊には、同紙の世論調査結果が掲載されていて、次期総選挙において「民主勝利を」との回答が46%、「自民勝利を」との回答が33%だった。
自民党のどこがダメで、民主党のどこが「いい」のか。
このことを冷静に考えてみたいと思ったところ、一つのニュースが飛び込んできた。

民主党の平岡秀夫衆院議員といえば、このブログでも以前取り上げた人物である。
昨年(2007年)6月、平岡氏は、日本テレビ系のバラエティー番組に出演し「未成年の殺人には“事情”がある」と語った(詳しくはこちら)。
徹底した「青少年加害者擁護」姿勢を打ち出す平岡氏が、今年4月に実施される衆院山口2区補選に出馬するという。

人を殺すに当たって、加害者には加害者なりの言い分があり、“事情”があるのは事実かもしれない。
しかし、私が思うに、この世には「よい殺人」「悪い殺人」などは存在しないのだ。
ひと一人を殺す行為は、加害者側の“事情”を考慮する前段階において、厳格に処罰されなければならないものである。

それを「加害者の子供たちにも事情があって…」などとしたり顔で話すような代議士が存在するとは、つくづくもそんな代議士を選出した自国民の民度を疑ってしまう。
もっとも、平岡氏は小選挙区では敗北し、重複立候補した比例代表で当選しているわけで、一人の「士」(サムライ)として格好が悪い。
重複立候補それ自体は合法的なものだが、重複立候補を堂々とやれてしまう恥のなさには、目を見張るものがある。

話は冒頭の「自民と民主の差」の話に戻るのだが、今朝の『報道2001』(フジテレビ)新春スペシャルを見て、感じるところがあった。
民主党は、前回参院選前から「政治とは生活である」とのキャッチコピーを使用している。
今朝の中曽根康弘元首相と阿川弘之氏、それに竹村健一氏の座談会を見ていて、民主党の精神が根幹から腐り切っていることに気が付いた。

つまり、政治とはイコール「生活」ではないのである。

中曽根氏風に言うなれば、今日明日だけを視野に入れた小手先の政治運営などでは、いけないのだ。
そして、竹村氏風に言うなれば、今の政治には「哲学」が足りない。「大局観」が足りない。

政治とは生活ではないのだ。
政治とは、より哲学的で歴史的な、百年の計を見越した、過去と現在と未来を結ぶ壮大なテーマなのである。
それを、今日明日の利益を得ることこそが幸福なのだと、政治の本質を歪曲している民主党は、やはり一政党としておかしい。
こんな党には、日本の「今日明日」を任すことはできても、より先の「未来」を託すことなどできない。

どんなに偉そうな正論を吐いてみたところで、所詮、民主党は民主党である。
国民を愚弄し、バラマキ金権政治の復興を画策し、人間性としての教養に欠けている人間たちの所属する政党を、やはり私は信用できない。
私は、かねてから前原誠司氏(前民主党代表)らの主張にはうなづけるところもあるなと思っているが、今なお民主党という「腐敗政党」に在籍している点だけを見てみても、彼の程度は知れたものだなと思っている。

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2007年10月11日

「来年4月に総選挙」? 菅発言の真意とは

「福田自民党」で解散・総選挙に踏み切るかどうかが焦点だ。

解散・総選挙 来年4月の可能性も 自民・菅選対副委員長

 自民党の菅義偉選対副委員長は10日、名古屋市で開かれた「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、「来年度予算案は衆院で可決されれば来年3月いっぱいで自然成立する。しかし、その先の予算関連法案で民主党が政府を揺さぶれば、国会が立ち行かなくなる。その際に民意を問うのは一つの考え方だ」と語り、来年度予算成立後の4月にも衆院解散・総選挙に踏み切る可能性があるとの見方を示した。

 その上で、次期衆院選に向けて「年内に、すべての空白区に候補者を立てる」と、候補者擁立を急ぐ考えを強調。郵政造反・復党議員と「小泉チルドレン」の現職2人がいる選挙区などでの候補者調整では党員・党友投票のほか、党独自の世論調査結果を踏まえて検討する意向を示した。【川上克己】

(11日、毎日新聞)

昨年(2006年)9月に発足した第一次安倍晋三内閣で総務相を務め、今年8月の自民党役員人事で選対総局長に就任した、菅義偉(Suga Yoshihide)衆院議員。
昨年の総裁選では「再チャレンジ議連」の中心的メンバーとして安倍氏支持の流れを作り出した張本人だ。
先月(9月)の福田康夫氏の党総裁選出、党役員新人事により「選挙対策委員長」ポストが新設され“党四役”が形成されたことで、菅氏は「選挙対策副委員長」に“降格”した。

そんな菅氏が、昨日、名古屋市での毎日新聞主催のフォーラムで「来年4月の総選挙の可能性」を示唆した。
福田内閣の支持率が意外と高いことにより、自民党内には「福田首相による解散・総選挙」を模索する声もある。
「福田自民党」が「小沢民主党」に総選挙で勝利すれば、民主党は分裂必至、対する自民党政権は数年間の安泰が約束されるというシナリオだ。

JNNの世論調査では、「福田首相と小沢一郎・民主党代表、どちらが首相にふさわしいか」との問いに対して、圧倒的多数が「福田首相」と答えている。
先日、毎日新聞の独自取材によって小沢氏の「不動産運用」疑惑が浮上し、大手メディアも大々的に報道している中、小沢氏のイメージは急降下しているといえよう。追い打ちを掛けるように、今日午前の衆院予算委員会では小沢氏事務所の「領収書改ざん問題」も浮上した。「福田か小沢か」の二者択一では、必ずしも小沢氏優位とはいえない現状だ。
しかも現在、民主党は、衆院の100以上の小選挙区で公認候補者が内定しておらず、「空白区」となっている。民主党が「準備不足」であるタイミングでは、「福田自民党」の勝利する公算が自然と高くなる。自民党内で「福田内閣の支持率が高いうちに、解散・総選挙だ!」との声が上がっているのには、そんな背景がある。

ただ、自民党と連立を組む公明党からは「統一補選、参院選があった今年はもう組織が疲弊しており、これ以上の選挙は出来ない」との意見が出ており、今年中の解散・総選挙は非常に難しいだろう。
そこで、来年4月の段階で福田内閣の支持率が依然として高いものであったならば、「予算」を一つの大義として解散・総選挙を実施するという菅氏の考えが現実的なものとして浮かび上がってくるわけだ。

自民党の古賀誠選対委員長は、千葉市を出発点として、9日から「全国行脚」をスタートさせている。今日11日には静岡県を訪れた。
今年7月の参院選では、地方における自民党集票力の低下が露骨に浮き彫りとなった。「地方からの信頼回復」をめざし、古賀氏の動きはかなり大きな意味合いを持ってくるだろう。



さて、間もなく「内藤大助×亀田大毅」戦が始まる(TBS系にて放送)。
私の大好きな千葉ロッテマリーンズは昨日、パ・リーグ クライマックスシリーズ第2ステージへの進出を決めた。
私の大好きな内藤大助には、今日、何としても亀田大毅を負かしてほしい。ボクシングも選挙も、勝たなければ意味がない。「頑張ったで賞」など存在しないのだ。


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2007年07月30日

“自民にNO” = “民主にYES”ではない

「政府不信」が、自民党の歴史的惨敗を招いた。

<参院選>自民歴史的惨敗 安倍首相は続投表明

 第21回参院選は29日、投開票された。30日未明までの開票の結果、自民党は改選数1の1人区で6勝23敗と惨敗、橋本龍太郎首相(当時)が退陣に追い込まれた98年の44議席に届かず、40議席も下回る歴史的大敗を喫した。年金記録漏れや「政治とカネ」、格差問題などが影響したとみられる。公明党も敗退し、非改選議席を合わせ与党が過半数維持に必要な64議席を大きく割り込んだが、安倍晋三首相は29日夜、引き続き政権運営に当たる意向を表明した。一方、民主党は改選32議席の倍近い60議席台に躍進し、参院第1党の座を得た。参院の与野党逆転という事態を受け、与党は極めて厳しい政権運営を強いられることになった。

 首相は29日夜、テレビ番組で「私の国づくりはスタートしたばかりだ。これからも首相としての責任を果たしていかなければならない」と続投を宣言。これに先立ち首相公邸で会談した中川秀直幹事長には「どんな結果になっても不退転の決意で臨みたい」と意欲を示した。
 今後の国会運営について首相は、テレビ番組で「第1党になった民主党と協力しながら国づくりを進めていかないといけない」と述べるとともに、衆院解散・総選挙の早期実施は否定した。
 惨敗となった1人区は、本来自民党の固い地盤だった。しかし、民主党の小沢一郎代表が1人区に的を絞った選挙戦を展開。東北、中国、四国、九州の各地方で軒並み議席を失い、当選は29選挙区中、群馬、和歌山、山口など6選挙区にとどまった。
 特に四国では全敗を喫し、岡山では片山虎之助参院幹事長が落選、青木幹雄参院議員会長の地元・島根でも議席を失った。この結果、12選挙区が非改選と合わせ自民議席の「空白区」となった。
 比例代表も過去最低だった98年と同じ14議席にとどまった。選挙区との合計で40議席を割り込み、非改選と合わせた同党の参院議席は過去最低の80台に落ち込んだ。
 自民党が参院で第1党から転落するのは、1955年の結党以来初めて。過去の惨敗では、36議席だった89年には宇野宗佑首相が、44議席の98年には橋本龍太郎首相がいずれも退陣している。
 また01年の獲得議席と同じ13議席を目指した公明党も、候補を立てた5選挙区のうち埼玉、神奈川、愛知で前職が落選するなど議席を大きく減らした。同党候補が選挙区で落選するのは18年ぶり。
 一方、民主党は1人区での自民支持層切り崩しが奏功。さらに5人区の東京や3人区の千葉などで2議席を獲得した。比例代表も20台に乗り、04年に獲得した過去最多の50議席を大幅に超え、目標の55議席も上回った。
 共産、社民両党は比例代表で議席を得たが、自民・民主の対決に埋没し、選挙区での議席獲得はならなかった。国民新党は島根選挙区で自民党から議席を奪い、比例でも議席を獲得。新党日本も比例で1議席を得た。【中川佳昭】

(30日、毎日新聞)

昨日、東京は午後になって局地的な雷雨となり、大雨と雷鳴が轟いた。
きのう投開票された参議院議員通常選挙では、自民・公明両党の与党が大きく議席を減らし、対する野党は民主党が大躍進。
蓋を開けてみれば、今回の参院選は、与党にとっては豪雨と雷光が直撃したような、民主党の“一人勝ち”という結果となった。

注目の「1人区」では、自民党は6勝23敗という大惨敗を喫し、“参院のドン”青木幹雄参院議員会長の地元・島根選挙区では、現職の景山俊太郎氏が落選。
岡山選挙区に到っては、党参院幹事長を務める片山虎之助氏が落選した。

今度の結果を受けて、自民党の中川秀直幹事長は、辞表届を安倍晋三首相(党総裁)に提出、安倍首相はこれを受理した。
青木議員会長も、自身の責任について「覚悟はしている」と語り、議員会長辞職の意向をすでに表明している。

安倍首相は、今回の結果を受けても退陣することは考えておらず、テレビ東京の番組では「結果を出して信頼回復したい」と続投の姿勢を明言した。
総理周辺も昨夜10時頃に「いかなる結果でも、安倍首相は辞めない」と記者団に話した。この後午後2時からの記者会見では、安倍首相は“続投”の意思を表明する意向だ。
石原伸晃幹事長代理は「経験のない厳しい選挙だった」と感想を語りつつも、「安倍首相の責任は橋本政権時とは違う」「(今回の選挙結果は)安倍内閣への不信任とは捉えていない」と話すなど、安倍首相続投を支持した。
丹羽雄哉総務会長も「(安倍首相には)責任を投げ出さずに頑張ってもらいたい」と話し、笹川尭衆院議員も「“条件付き続投”ということになる」と安倍首相の続投を容認。
“反安倍”勢力の筆頭格ともいわれる谷垣禎一衆院議員も「国民の批判を正面から受け止めて、どう乗り越えるか」が課題だとコメントし、加藤紘一元幹事長のような安倍首相への“批判トーン”の発言はしなかった。

それもそのはずで、ここまで自民党が敗北を喫したとなると、いくら距離の離れた身内といえども首相の責任を追求することは難しくなる。
森―小泉―安倍と、3代続けて首相を出している町村派の町村信孝会長は、昨夜、党内ナンバー2派閥の津島派の津島雄二会長と電話会談し、挙党体制を取ることで一致した。
今日には谷垣氏との会談も予定されていて、人心一新で挙党一致体制を構築することを確約するものと思われる。

今回、与党にとって非常に厳しい結果が出てしまった訳だが、与党敗北の要因とは一体何なのか。
まず、国会後半になって「年金記録漏れ問題」や閣僚の政治スキャンダルなどが浮上し、「諸悪の根源は自民党政権にあり」という形で“政府不信”が現れてしまった点。
それから、この「年金」が争点化された選挙において、民主党と社会保険料労働組合の関係性について与党が有権者全体にアピールし切れず、いわゆる無党派層が安倍政権へのネガティブイメージのみで民主党に投票してしまった点。
最後に、東京選挙区で現職の保坂三蔵氏が落選した事例に代表されるように、自民党の持つ「固定組織票」が全国的に民主党へ流動してしまった点。
この3点が、自民党を敗北に招き、民主党を圧勝に導いたのではないかと私は考えている。

驚異的な組織力で、全員当選を常とする公明党が今回議席を大きく減らし、かつ小選挙区において2勝3敗と敗北したことからも伺えるように、今回の選挙は安倍内閣のみならず、与党ひっくるめた“体制”側への反発が強いものだったといえるだろう。
しかしながら「与党への不信感」が、必ずしも「民主党への期待感」とイコールにはなっていないと私は思う。
今回の「反与党票」は、「民主党」という特定の野党に向かって行ったのではなく、あくまで「共産党や社民党などの野党の中で一番マシなのは民主党」という感覚で、“消極的選択”として「民主党」へと流れて行ったのではないだろうか。
「政府・与党の不祥事」「有権者の政府・与党への不信感」あってこその今回の民主勝利だったと感じている。

少なくとも現在の民主党は、自治労や労働組合などといった既得権益を支持母体としているから必要な行財政改革をすることが出来ないし、小沢代表の就任以来、非現実的な政策・マニフェストの提示が目立ち、旧田中派の流れを汲む「大きな政府」を目指すがごとくの金権的政治運営が続いている。

28日、自民党の鳩山邦夫衆院議員は、福岡県・久留米市での街頭演説で次のように民主党体制を批判している。

昔、私の兄(鳩山由紀夫・民主党幹事長)は「日本の政治を良くするためには、小沢一郎(民主党代表)を抹殺しなければならない」と言った。「金権政治をやっている。民主主義ではない密室政治。小沢や小沢的なものを日本の政治から抹殺するのが、我が使命」と。昔は正義感に燃えた人だったが、今はおかしくなった。一方、安倍首相はよく頑張っているが、内閣はお粗末。少年探偵団だ。われわれが閣僚をやっていたら、こんな内閣にはならなかった。

民主党は“政権準備政党”と自称しながら、今のところ、党内で基本政策や政権構想すらまとめられていない。右から左まで、思想信条のごった煮状態だ。

私は、将来の民主党に期待している。
日本の政治体制は二大政党制が相応しいのか、それとも“三大政党制”や“四大政党制”が相応しいのかは議論の分かれるところだが、民主党には、いつの日か「二大政党」の一つとして政権を担う能力のある政党になってもらいたいと思う。
民主党内にも、岡田克也元代表や前原誠司前代表、枝野幸男元政調会長などの中堅議員を中心にして、かねてより政策にも明るく、良い具合に政治家として熟してきている政治家がいる。
そういった人たちが中心となって、しっかりとした政策を打ち出し、仮に明日、急に政権を譲渡されても引き続き“日本丸”の舵取りが出来るような政党に成長できた時こそ、まさに民主党が“政権準備政党”となる時であろう。
日本における二大政党制の提唱者とされる小沢一郎代表にとっては皮肉なことだが、民主党から“トロイカ体制”と称される悪しき体制の執行部が打ち崩され、非現実的で理解に苦しむ政策を訴える党所属議員らを排除し、単なる議員の寄せ集めではなく、政策政党として一致団結出来ない限り、民主党は、永遠に二大政党となることは出来ない。

将来の民主党に期待しているからこそ、私は、現在の民主党は民主党自身によって改革されなければならないと思う。
「小沢民主党」でいる限り、民主党は“政権準備政党”などと自称しても空しいだけだ。

今後の政界再編の噂や、解散総選挙はあるのかないのかといった「これから」のことはまた改めて書くこととして、ひとまず、今回の選挙で大勝し、単に政府・与党を批判しているだけでなく、“責任”を持つことにもなった民主党に、「安倍政権にNOが突きつけられたからといって、現在の民主党にYESが示されたわけではない」ということを警告しておきたい。

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2007年07月28日

7月29日は“一大政治決戦”の日

泣いても笑っても、明日は7月29日。

<参院選情勢調査>与党、過半数厳しく 自民は1人区で苦戦

 毎日新聞は29日投開票の参院選について19〜21日、電話による全国特別世論調査を実施し、取材情報を加味して中盤情勢を探った。自民党は29ある1人区を中心とした選挙区と比例代表で苦戦、惨敗した98年参院選の44議席を下回る可能性が強まっている。公明党は01年参院選で獲得した13議席の維持が微妙で、与党が非改選組を合わせた参院の過半数を維持するのは厳しい情勢だ。民主党は過去最高だった04年の50議席を超える勢いで、非改選を合わせて参院第1党への躍進が有力。ただ、投票先を決めていないと回答した人や無回答が選挙区で33%、比例代表で31%おり、終盤情勢は流動的だ。

(22日、毎日新聞)

<参院選>民主リード拡大 自民、依然苦戦 本社世論調査

 毎日新聞は25、26両日、電話による全国世論調査を実施し、29日投開票の参院選の終盤情勢を探った。自民、民主両党のどちらに勝ってほしいかを聞いたところ、民主が6月30日、7月1日の前回調査比1ポイント増の45%、自民が2ポイント減の31%。どの党、どの党の候補に投票するかを聞いた質問でも選挙区、比例代表ともに民主がさらにリードを広げており、「民主堅調、自民苦戦」という情勢に変化がないことが分かった。

(27日、毎日新聞)

今回の参院選では、選挙区73、比例代表48の計121議席が改選される。過半数となる122議席を得るためには、与党は計64議席を獲得しなければならない。

ご存知のように、今回の参院選は与党=自民・公明両党への“逆風”が吹く選挙といわれている。
上に引用した毎日新聞の総合調査(22日、27日)のリード文を読んでいただければ分かるように、今回、与党が過半数を獲得することは非常に厳しい情勢で、“与党過半数割れ”はほとんど確定的だ。
特に、改選数1の「1人区」における自民の劣勢が目立っており、比例代表でも自民は相当に苦戦しており、ワースト記録を出してしまうのではないかという見方が広がっている。
22日の毎日新聞による選挙戦中盤情勢調査では、自民が最大でも計40議席ほどしか獲得できず、逆に、民主党は最低でも計57議席を獲得するだろうという、自・公にとっては大変に厳しく、民主にとっては優勢を示す数字が出ている。

また、期日前投票を利用した人も前回参院選(2004年)と比べて27日(金)の時点で52.9%増加している。
また、テレビ東京の調査では、実に90%超の有権者が「参院選の投票に行く」と回答するなど、これまでにない、選挙に対する有権者の関心の高さが伺える。

そもそも、今回の参院選の争点は何なのか。
いよいよ選挙戦終了というこの日この時間になって書くのもおかしな話だが、私は今回の参院選は、どうも争点がぼやけてしまったのではないかと感じざるを得ない。

昨年9月に発足した安倍晋三内閣は、「戦後レジームからの脱却」を一つの最重要課題として掲げ、先の国会会期中、過去の内閣ではありえないような数の実績を成し遂げた。
教育基本法の改正、国民投票法の制定、防衛庁の「省」昇格、社会保険庁の解体、海洋政策担当相の設置、国家公務員法の改正――。
どれも、長年の“悲願”とされてきた懸案だし、事実、先の国会は今後の日本のあり方を大きく変える法案が続々と可決されていった国会であったと思う。

そして、「戦後レジームからの脱却」ということで、これからがまさに「美しい国」を創り上げる過程となる時である。
これから、日本はどういう国になるべきか。「平和主義」を標榜するという現行憲法の理念は立派だけれども、周辺地域が不安定な情勢の中で、現行憲法を変える必要があるのか、ないのか。
もしくは、「改憲」だとか何だとかいう話の前に、日々の暮らしの安全・安心をどう構築するのか。そして、民主主義国家・日本として、「戦後」を超えた新たな出発をどう切って行くか。
そういった本来の争点が、閣僚の失言や、社会保険庁の労働組合問題を発端とする政府・与党への不信感などでぼやけてしまい、マニフェスト論争や政策論争が発生しなかった点が、非常に残念でならない。

たしかに、問題発言をした閣僚や、不正な会計処理をしていた閣僚を任命したという点について、安倍首相には責任がある。
たしかに、厚生労働省、そして、厚労省管轄の社会保険庁での長年に渡る業務の怠慢について、安倍内閣には責任がある。
しかしながら、安倍首相が超能力者でもない限り、「あの閣僚は問題発言をする」などという未来のことが事前に分かるわけなどないし、不正な会計処理などをしていた閣僚についても、安倍首相の任命責任というよりは、閣僚個人の問題という色合いが濃い。
また、社会保険庁の国民への冒涜としか思えないこれまでの“働きぶり”についてであるが、これはそもそも安倍政権時代に始まったことではなく、社会保険庁に労働組合が生まれてから長きに渡って続いてきた悪行なのである。「社保庁問題は安倍政権のせい」というのは、そもそも間違っているのだ。

私には、選挙前日になって与党を擁護しようとか、野党を批判しようとか、そういった意図はない。
ただし、今の民主党が、この国の政治運営において主たる地位を占めるようになったら、つまり、政権を担うようになったら、この国は果たしてどうなってしまうだろうか?という強い危惧を憶えてならないのである。
「みなさん、投票に行きましょう!」とテレビ番組のキャスターが言うのは別に構わないが、候補者の理念や政策を考慮せずに、“空気”や“イメージ”のみによる判断で投票行動をしてしまうことは、とても危険なことだと思う。
その貴重な貴重な一票を、すべての「事実」を知った上で、誰が、どの政党が、本当に改革を実行する力があるのかを調べた上で、投じていただきたいのである。

私自身は決して、自民党が、問題の何もない「美しい」政党であるとは思わないし、安倍政権についても、「現役閣僚の自殺者を誕生させた最初の内閣」(これが最初で最後であって欲しいが)になってしまったという点で、内閣の長たる安倍首相には、その重い責任を感じてもらいたいと思う。
しかし、では民主党のほうはどうだろうか。
「自民党はダメだダメだ」と繰り返し主張する民主党だが、自分のところはどうなのか。問題だらけではないのか。今度の選挙における党のマニフェストも、「見かけは良いが中身は空っぽ」な代物ではないのか。果たして、自民党が不十分だからといって、民主党のどこが素晴らしいといえるのか。
私には、民主党の問題発言や不祥事はあまり報道しない傾向にあるここ最近のメディアについても、疑問に思えてならないのである。

とりとめも無く長々と読み辛い文章を書き並べたが、私が言いたいのはただ一点、「まだ間に合う。まだ間に合うから、イメージだけを判断して投票しないでくれ」ということなのだ。


さて、明日の参院選では、NHK・民放各局ともテレビ局は「開票特別番組」を編成しているので、ご案内したい。

NHK総合・デジタル総合
『参院選2007 開票速報』

午後8時00分〜翌日午前2時00分
出演:畠山智之

NNN 日本テレビ
『ZERO×選挙 2007』

(第1部)午後7時58分〜午後11時30分
出演:島田紳助、村尾信尚、鈴江奈々、小林麻央、近野宏明、橋本五郎、粕谷賢之(日本テレビ政治部長)、東国原英夫
(第2部)午後11時45分〜翌日午前2時00分
出演:島田紳助、村尾信尚、笛吹雅子、櫻井翔、姜尚中、宮崎哲弥、えなりかずき、荻原次晴

JNN TBSテレビ
『乱!参議院選挙2007』

午後7時58分〜翌日午前2時00分
出演:鳥越俊太郎、三雲孝江、田丸美寿々、杉尾秀哉、膳場貴子、岸井成格、大山寛恭(TBS政治部長)、三澤肇、小倉弘子

FNN フジテレビ
『FNNスーパー選挙王』

(第1部)午後9時15分〜午後10時58分
(第2部)午後10時58分〜翌日午前0時15分
出演:安藤優子、渡辺和洋、石原良純、伊藤利尋、滝川クリステル、三宅久之、櫻井よしこ、木村太郎、須田哲夫
(第3部)午前0時30分〜午前2時00分
出演:黒岩祐治、島田綾香、長野翼

ANN テレビ朝日
『選挙STATION 2007』

午後7時57分〜翌日午前2時30分
出演:古舘伊知郎、河野明子、山口豊、武内絵美、田原総一朗、長野智子、渡辺宜嗣

TXN テレビ東京
『TXN参院選スペシャル ザ・決断!国民の審判 真夏のビッグウェーブ』

(第1部)午後9時30分〜翌日午前0時24分
出演:徳光和夫、小池栄子、大浜平太郎、大江麻里子、宮崎哲弥、吉崎達彦、上杉隆、渡部恒三、塩川正十郎
(第2部)午前1時00分〜午前1時30分
出演:大浜平太郎、大江麻里子、斉藤一也、篠原文也(テレビ東京解説委員)、塩田真弓、倉野麻里

TBSの『乱!』に備えて、鳥越俊太郎氏の著書「ニュースの職人」(PHP新書)を本棚から引っ張り出して再読してみたのだが、鳥越氏の浜田幸一氏への突撃取材の件が実に面白い。鳥越氏のジャーナリスト精神を感じる良書だなあ、と改めて感じた次第だ。
ちなみに、テレビ東京は今回も“政治ドラマ”をお送りする。寺田農さんが小泉純一郎氏を演じていて、政局好きにはたまらない出来となっていると思われるので、是非ともご覧頂きたい。個人的には、『カンブリア宮殿』(テレビ東京)や『ネクスト世界の人気番組』(NHK BS-2)などで好司会ぶりを示す小池栄子さんの“裁き様”にも期待している。

なお、よく騒がれている安倍首相の責任ラインについてだが、私は、「それこそ30議席台でも首相の退陣はない」と考えている。
首相というポストは周りが辞めさせたくても、本人の意思が固ければ辞めさせることの出来ない、特別なポストだ。
安倍首相にはまだまだ「戦後レジームの脱却」に向けての大きな仕事がいくつも残っている。ここでいきなり仕事を放り出すわけにはいかないだろう。
もちろん、参院選も「民意」ではあるが、岸井成格氏の言うように、“「安倍内閣にNOならば民主党にYESなのだ」と言えるほど、民主党が国民からの支持を受けられていない”のも事実なのであって、私は自民党幹部のここの所の「参院選は政権選択選挙ではない」という発言から見ても、首相の退陣は無いだろうと思っている。

いよいよというか、ついにというか、明日は待ちに待った“一大政治決戦”である。
果たして自民はどこまで踏ん張れるのか。果たして民主はどこまで勢い付くのか。そして、選挙後、政界はどうなるのか。
それはまた別の話、だ。まずは選挙をお楽しみに。

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2007年07月22日

小沢一郎代表に学ぶ MITTOMONAI 精神


「あきれた民主党の実態」はこちら
「生活が第一」と言いながら、実際は「国民蔑視」の民主党 はこちら

アタリはある!パクッときたかが参院選で分かる…党首直撃《7》民主党・小沢一郎代表

 「野党で過半数獲得できなければ政界を引退する」。公示直前に自らの退路を断った民主党の小沢一郎代表(65)は、今参院選を政権交代の「最大で最後のチャンス」と言い切る。昨年4月の代表就任から1年余り、参院選の勝利にすべてを注ぎ、愚直に地方行脚を続けてきた。政治生活38年。現時点での手応えを趣味の釣りに例え「ヒキを感じている」としながらも「そこから釣り上げるまでが大変なんだ」と、最後まで気を緩めずに決戦を勝ち抜く決意をみせた。

 ―「負ければ政界引退」発言は、小沢流の“勝利宣言”との見方もあるが。
「いやいや、そんなことはない。(引退発言は)なぜかというと、今回が最大のチャンスであると同時に最後のチャンスだから。過半数取れなくて、万年野党のままなら、自分が政治家として活動する意味はない。(『負ければ引退』は)もともと考えていたこと。マスコミが何度も聞くから、面倒くさいから言っただけで(笑い)」

 ―退路を断ったことで、吹っ切れた?
「昨年4月に代表に就任して以来、自分の使命は今参院選で過半数を取ることだということで、徹底して集中して活動してきた。体力的にはへたばってるけど(笑い)、気持ちの中では人事を尽くしてきた。あとは天命を待つだけだ」

 ―「過半数獲得」は、最終目標である政権獲得に向け、どの段階にあたるのか。例えば小沢代表は釣りが趣味だが…。
「釣りで言えば、魚が食いついた、ということかな。現時点で、ヒキは感じている。アタリはあるけれど、まだ本当にパクッときたかどうかは分からない。それが今回の参院選の結果で分かる。そこから釣り上げるまでが、まだ大変なんだ」

 ―野党で過半数となれば、与党サイドの切り崩しも考えられるが。
「自民党だから、なんだかんだやるんでしょう。しかし、きちっと野党共闘をやって国民の審判を仰ぐわけだから。民主党内であれ、その他の野党であれ、選挙後に自民党と一緒になるということはあり得ない。それは国民に対する裏切りだ」

 ―過半数を取った場合、解散総選挙は近いと考えるか。
「近くないだろう。我々はすぐにやってもいいが、自民党はいくら解散したって変わらないから。解散については自民党が考える話だが、政権の枠組み、政権運営をどうしようかという話から始まるのだろう。我々は主張をきちっと通すということになる。参院で過半数を取れば、参院から法案を出してもいいし、衆院で通過した法案を参院で変えてしまうこともできる。現実に、今の自公の政治体質を変えることができる」

 ―選挙戦で民主党がもっとも訴えたい点は。
「小泉・安倍内閣は、自由競争、市場原理万能で行政を運営してきた。そのしわ寄せが、所得、雇用、地方の格差に広がっている。市場経済だから自由は大切だと思うが、野放しにすれば弱肉強食の社会になる。民主党は、多くの人が安心して安定した生活を送ることができるセーフティーネットをつくろうと訴えている」

 ―現時点(インタビューは16日夜)の手応えは。
「街頭演説での有権者のみなさんの反応も極めていい。支援する方々の『今度は勝たなければ』という決意も、頼もしく感じている。今の自公の政治に対する不信感は間違いなく強い。所得格差も大きくなっているし、年金問題もうやむや。今まで『とにかく自民党』と言ってきた多くの人が、『とても自民党じゃだめだ』という感じになっているように思う」

 ―細川連立政権が誕生した1993年の衆院選とはまた違う手応えか。
「違うね。ひとつは、あの時は僕らが自民党を離党したことによって起きた現象。今度は、野党と与党が『がっぷり四つ』で対決する選挙だから、全然違う。やっぱり、そういう戦いで勝つようにならないと、日本で議会制民主主義は成り立たない」

 ―先日、同名のイチロー選手がメジャーのオールスターでランニングホームランを打った。
「おーおーおー、MVP。大したもんだ。僕もあやかりたいし、民主党の全員が、走って走って、ということを学ばなければならない。あのぐらい走れば、風がなくたって凧(たこ)は上がる。僕はいつも『風がなければ走れ』と言っている。ボーっとして風を待っているようではいけない」

 ―真夏の選挙戦。安倍首相らもクールビズだが、小沢代表はいつもスーツにネクタイ姿だ。
「ラフな格好をすると、仕事が終わっちゃったみたいな気持ちになっちゃうから(笑い)。僕は仕事中は(クールビズは)ダメだね」

 ◆小沢 一郎(おざわ・いちろう)1942年5月24日、岩手県水沢市(現奥州市)生まれ。65歳。慶大経済学部卒業後、69年、衆院初当選。89年、自民党幹事長。自民党時代は「竹下派7奉行」の1人として何度も総裁候補に名前が挙がる。93年、自民党を離党し、新生党結成。細川連立政権樹立の立役者となる。94年、新進党、98年、自由党結成。03年、旧民主党と合併。06年4月、民主党代表に就任。趣味は囲碁、釣り、小鳥の飼育(自宅で40〜50羽を飼育)。

(19日、スポーツ報知)

安倍晋三首相に対しては、新潟県中越沖地震で対策本部を設置したことにすら「パフォーマンスだ」などとバッシングするマスメディアだが、私が読んだ限り“国民蔑視以外の何物でもない”上記のスポーツ報知の記事でさえも、インタビュー相手が小沢代表であれば、メディアは好意的に捉えてくれるようだ。

「釣りで言えば、魚が食いついた、ということかな。現時点で、ヒキは感じている。アタリはあるけれど、まだ本当にパクッときたかどうかは分からない。それが今回の参院選の結果で分かる。そこから釣り上げるまでが、まだ大変なんだ」

他の誰でもない、小沢代表の生の言葉である。

国民を「魚」に例え 「アタリはある」「パクッときたか」などと、国民を馬鹿にするのもいい加減にしていただきたい。
国民を「魚」に例えることと、女性を「産む機械」に例えることと、一体どこにどう違いがあるのだろうか。他人の発言は威勢良く批判するくせに、自分自身の発言にはまったく注意を払わない。しかも、どこかの厚労相や前防衛相とは違って、こういう発言をしても謝罪もしない。このような問題発言を取り上げないマスメディアもマスメディアである。
小沢代表は政策を訴える「政治家」ではなく、何事も政局に絡める「政治屋」であることは、これまでの経歴と選挙戦を通じて見れば誰の目にも明らかだが、ここまで「国民蔑視」が進むと、“もしかしたら小沢代表は、日本を改悪するために日本に潜入している他国の政治家なのではないか?”とすら思えてならない。

民主党はマニフェストで、「沖縄県を『一国二制度』にする」と記述している。
これはつまり、沖縄を香港のような“一つの国に二つの経済体制が並立する”地域にしようという構想だ。
この政策の施行により、民主党は、沖縄県を対アジア外交の拠点とするという考えだが、実質的には、沖縄県民の意向を無視して、勝手に沖縄を中国の半植民地状態にさせるということであり、沖縄に住む人たちにとってはたまったものではない。

また、マニフェストで民主党は、「森林・林業関係者の100万人雇用を実現する」と記述している。
現在の森林・林業関係者は約5万人であり、単純計算すると森林・林業に携わることを職業とする人数を20倍増やす、ということだ。
民主党はこの政策をもって、「農業を重視する民主党」などと喧伝しているが、どうやって現在の20倍もの人を森林・林業関係者にすることが出来るのかといった具体的なことは、何一つ言及しない。
同様に、「食料自給率を100%にする」「高速道路を無料化する」などと、たしかにそうなるのは理想だけれども、現実問題として実現する可能性がありえないような政策を実現すると公言する。

民主党のマニフェストは「絵に描いた餅」ばかりで、発言に責任を持つ必要がない野党であることを良いことに、見かけはよいが中身は空っぽの政策ばかりを提示しているのである。
そこには責任感のかけらもなく、こんな“白馬に乗った王子様がやってくるのを待っているお姫様”並の理想ばかりを書き並べたマニフェストを、よくもまあ、上質紙に印刷し、冊子にする気になったなと思う。
地球温暖化問題が騒がれて久しいが、「質の低いおとぎ話」ばかり書かれている民主党のマニフェストがムダに大量印刷されたことによって、一体どれだけの森林が失われていったことだろう。

小沢氏は、2006年4月の民主党代表選で代表に選出されたが、その時小沢氏が映画『山猫』から影響を受けて、発した言葉は「私は変わる」であった(この言葉自体、昔から言っていたことだったが)。
たしかに、小沢代表は変わった。
1993年に著した『日本改造計画』では小泉純一郎前首相をしのぐ新自由主義者ぶりを示したのにもかかわらず、最近になっては、口を開けば「格差反対」「市場原理主義反対」で、すっかり社会主義者にしか見えなくなってしまった。

事実、小沢代表は、2006年4月、党代表に選出されたばかりの時期に、「反自民、非自民という人とは誰とでも協力する。社民党だけでなく、共産党だっていいですよ」と発言している(『週刊朝日』)。
どんな役柄で出てくるかは別として、「時代劇」に出てきそうな容姿はそのままに、すっかりイデオロギーが変わってしまった小沢代表。
持病の心臓病を理由に、国会本会議も党常任役員会も欠席してばかりである点が変化しないのは、ご愛嬌か。

ノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイさんは、日本人の持つ美意識の一つとして、また、今後の環境問題を考える上において大事な概念として、「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉を世界に広めた。
おそらく、金権政治時代の自民党幹事長経験者、小沢一郎さんは、聞こえは良いことを言うものの、まったく実現できないという概念として、「MITTOMONAI(みっともない)」という言葉を世界に広めてくれるだろう。

今日も日刊ゲンダイ以上の文章を書けたことに、感謝。

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2007年07月13日

永遠の“小泉批判”政党

首相は安倍晋三に変わったが、彼らはまだ小泉批判を繰り返す。

デヴィ夫人の“裏切り”演説に亀井氏ツッコミ 参院選・国民新党

 参院選公示日の12日、東京・銀座で行われた国民新党の綿貫民輔代表らの街頭演説で、応援に駆けつけたはずのデヴィ夫人が「私は国民新党とは関係ない」と応援“否定”の発言をするハプニングがあった。これには隣にいた亀井静香代表代行も苦笑いで「ツッコミ」を入れたが、デヴィ夫人はそ知らぬ顔で数分間のスピーチを終えた。
 この日、デヴィ夫人は亀井代表の熱のこもった演説に続いて登壇。「国民新党の応援に急きょ駆けつけたデヴィ夫人です」との紹介でマイクを渡されるが、開口一番「申し訳ない。私個人で(立候補者の)フジモリ元ペルー大統領を応援にきたのでありまして、国民新党とは残念ながら関係ございません」と明言した。
 決戦への出陣でヒートアップぎみに見えた亀井氏だが、注目度抜群の「助っ人」の思わぬ“裏切り”に冷や水を浴びせられた格好。すかさず隣から手を振ってツッコミを入れたが、渋い表情だった。(イザ!編集部)

(12日、イザ!)

アルベルト・フジモリ氏といえば、1990年から2000年までの10年間、ペルー共和国で大統領を務めた人物である。
両親は熊本県出身であり、日本国籍とペルー国籍の2つを所有している。
1990年、政党「改革90℃」を立ち上げ、ペルー大統領選に出馬、当選を果たした。

1990年からの大統領第一期時代は、IMF(国際通貨基金)との連携の下、石油や天然ガスなどの資源誘致政策でペルーの財政状況を改善させた。
しかしながら、1992年の“自己クーデター”以後、人気に限りが見え始め、1996年には、ペルー日本大使館公邸人質事件が発生。
“大統領三選を禁止”とする憲法を改正し、2000年、三選を目指し出馬。結果的には当選を果たすものの、開票作業において不正操作が行われたのではないかという疑惑が浮上した。

2000年に日本に亡命し、日本メディアにも登場したが、ペルー大使館事件でゲリラが投降したにもかかわらず射殺したとして、2003年、ICPO(国際刑事警察機構)に国際指名手配される。
2005年10月、ペルー大統領選出馬のために日本を出国。まずチリに向かったが、チリ警察により逮捕され、現在は保釈されている。

フジモリ氏は、この度、「国民新党」から出馬ということになったわけだが、そもそもペルー大統領選に出馬することを目的に、ペルーに対しての身柄引き渡しを政府が拒否し続けたにもかかわらず日本を離れた人間が、どうして、日本の政界で働こうと思ったのだろうか。

フジモリ氏個人の人柄は別として、フジモリ氏の行動には常に政局にまつわる動きがまとわりついている。
フジモリ氏はペルーにおいて一定の人気があり、支持を得ているが、今回の日本における参院選出馬に、ペルー政府は抗議の意を表している。
ガルシア大統領は「国民がどう思うか。失望した」とコメント。地元紙も「引渡し逃れのための出馬」「卑怯者」「サヨナラ」などと、フジモリ氏の行動を非難する論調が大勢だ。

今回、日本のお茶の間でも有名なデヴィ・スカルノ夫人は、フジモリ氏、そしてフジモリ氏の婚約者・片岡郁美さんとの個人的な関係から、応援演説を引き受けたということである。
候補者本人が不在のまま、フジモリ氏の選挙戦がスタートしたわけだが、国民新党は早速、デヴィ夫人からキツい言葉を浴びてしまった。

大学生時代に、当時同級生であった「ムツゴロウ」の愛称で有名な畑正憲さん(生物学者)が飼っていた犬を、勝手に殺して食べたことで有名な亀井静香代表代行だが、果たして、亀井氏らの“思惑”はどこにあるのか。
一般的には、国民新党は「キャスチングボートを握る」狙いがあるといわれているが、現実問題として、今回の参院選の結果を受けて、自民党が国民新党に対して連携を打診するというのは考えにくいことではないだろうかと思う。

国民新党として描いている“シナリオ”は、仮に、与党が今度の参院選の結果、保有議席が過半数割れした場合、自民党が過半数以上の議席を維持するために、国民新党と連立を組むよう打診してくるというものだ。
たしかに、自民党は、与党に残るためであればいかなる手段も辞さない姿勢を常に持つ政党ではある。
村山富市首相時代における「自社さ」政権が、その典型的な例であろう。与党になるためには、社会党の党首を首相にすることをもいとわない。

とはいえ、今度の参院選の結果次第で、自民党が参院・国民新党と連立を組むということは、自然と衆院・国民新党とも手を結ぶということだ。
参院で国民新党と手を結べば、衆院の綿貫さんや亀井さんも付いてくる。現在、与党は衆院で3分の2以上の議席を保有しており、自民党には先の「郵政解散総選挙」で初当選した83人の議員がいる。
果たして、現在の自民党が、参院で過半数を維持するためだけに、衆院で綿貫氏や亀井氏と手を結ぶようなことをするだろうか。

確かに、“つじつま”を合わせるための国民新党との閣外協力ということは、自民党思考で行けば、あながちありえない話とも言い切れない。
しかし、メディアにおいて“惨敗”ムードが漂い、今度の参院選で“逆風”が吹いていると称される自民党だが、首相の責任ラインというのは、党内においてハードルが低いものとなっている。
つまり、「過半数割れ」程度では、安倍首相の退陣はない。「大負け」しなければ、安倍首相続投という、ある意味“甘い見方”が党内を占めている。
逆に言えば、民主党・小沢一郎代表が「野党で過半数を取れなければ、政界引退」と明言するなど、野党、特に民主党の“勝利”ラインのハードルは、日に日に高まってきているといえるだろう。

亀井代表代行は「場合によっては自民党と手を結ぶこともあり得る」との姿勢だが、綿貫民輔代表や亀井久興幹事長は、民主党などの野党と選挙協力を結んでいる関係から、「選挙後の、自民党との連立はない」と明言している。
当然といえば当然だ。選挙が終わったら、選挙において批判していた政党と、コロッと態度を変えて連携するようなことは、国民新党に対して票を投じてくれた人々への“裏切り”行為に他ならない。
国民新党の側からしてみても、今の時点では“綿貫首相”も絵に描いた餅で、自民党と連立を組むことにより生じるメリットは、実のところ、何もない。

国民新党は、「抵抗勢力」と威勢良く自称してみるのはいいけれども、結局、郵政解散により自民党を“追い出された”人々の集合体であるにすぎない。
だいぶ主観的な表現になってしまうかもしれないが、国民新党は、一応保守政党としてのアピールは出来ているものの、マニフェストが浅薄である感も否めない。
フジモリ氏などの“文化人”的候補者擁立能力には長けているかもしれないが、昨年、当時の紺野典子副代表が「政治は考えていたものとは違っていた」と言って離党した政党でもある。

NHK、民放、そして日本記者クラブ主催のものを含め、多く党首討論で綿貫代表の主張を聞いてみたが、結局のところ、小泉純一郎前首相批判、現在の自民党批判しかない。
考えてみれば、“郵政改革=小泉改革”以外の部分では、自民党と政策的には何も変わらない、というか、まさに“旧来の自民党政治家”たちの集まりが「国民新党」なのであり、小泉前首相の存在によって、彼らは故郷ともいえる自民党を追い出されたわけだから、小泉批判のために生まれた政党なのだ。
小泉批判のために生まれることを余儀なくされた政党は、いつまで経っても小泉批判しかやることがない。

しかし、いつ口を開いても、もうすでに首相が交代した今も、小泉批判ということでは、小泉氏が首相ではない今、政党としての存在意義を微塵も感じられない。
手段であるはずの“政権交代”を目的とし、政権交代後の日本社会については責任を持たない、どこぞの野党第一党と同じく、国民のほうを向いての政治というものが、まったく行われていない。

与党と野党、どっちを向いて選挙を戦っているのかもいまいちはっきりせず、政党として信用に値するのかどうかも分からない。
そんな状況にあるこの政党を、私は郵政解散総選挙時、「テント政党」と形容してみたわけだが(ちなみに、新党日本は「プレハブ政党」)、その時と状況はまったく変わっていない。
デヴィ夫人が、わざわざ「私は国民新党とは関係ない」と言いたくなる気持ちも分かる。
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2007年07月12日

「生活が第一」と言いながら、実際は「国民蔑視」の民主党

11日(水)に東京・内幸町で開かれた、日本記者クラブ主催・7党首討論会の模様は、みなさんご覧になっただろうか。

第1部では、まず、各党党首が2分間以内という制限時間内で、参院選(きょう告示、29日投開票)に向けての党の姿勢を主張。
そして、「党首が党首を指名して質問する」という党首同士の討論が組まれた。
第2部では、橋本五郎氏(読売新聞)、山田孝男氏(毎日新聞)、長谷部剛氏(日経新聞)といった大手全国紙各紙のベテラン記者4名が、党首に対して質問を行った。

第1部における党首同士の討論で、議論が集中したのが、「年金問題」についてであった。
参院選における最大の争点とも言われる「年金問題」には、年金制度そのものの問題と、社会保険庁改革の問題という2つの問題が含まれている。

少子高齢社会となった日本において、年金制度はどうあるべきか。そして、財源の問題をどうクリアするのか。
民主党は、先に発表したマニフェストにおいて、消費税率は5%を維持し、消費税収13兆3000億円の全額を基礎年金部分(最低保障年金)の財源に充て、「年収1200万円以下」の所得制限をつけた上で、最低保障年金を支給する――と説明している。

この民主党案に対して、公明党・太田昭宏代表は、「財源についての記述があいまいで、打ち出す数字もコロコロ変わり、『絵に描いた餅』だ」と批判した。
その上で、「(最低保障年金を)65歳以上の人がすべてもらうとなると22兆円かかる。多くの人がもらえないことがはっきりした」と指摘した。

民主党自身は「抜本改革」だと主張するこの年金制度改革案だが、給付に際しての大きな問題がある。
すべての人に同額の保険料を納付させておきながら、いざ給付を受ける時になったら、所得が多いか少ないかで年金を受け取る額に変化が生じ、果ては“もらえない”という人まで出てくる可能性があるのだ。
この点に関しては、党首討論の中で安倍晋三首相(自民党総裁)が分かりやすく説明していたので、以下掲載する。

「民主党の案で行きますとですね、たとえば、今60(歳)の方は、まぁ40年間ずーっと年金の保険料を払ってきました。
しかし、所得制限を超えるんで、あなたには残念ながら、いわば今の基礎年金部分は一銭もお支払いできませんよ、ということになります。
そして、その人の同級生が、ずーっと実は、払わなければいけないのに、ずーっと未加入だった。未納だった。
しかし民主党の案ではですね、それでもその人の収入は所得制限以下であればもらえますよ、ということになってしまうということを言わざるを得ないと思います。」

この安倍首相の指摘に対し、民主党の小沢代表は「今まで払ってこなかった人に、『すぐ支給』とは考えていない」と反論したが、具体的な取り決めについては、最後まで言及しなかった。

第2部では、宮田謙一氏(朝日新聞)が、小沢代表に対して「自民党への支持率が急落しているが、それが民主党の支持率上昇に結びついていない。民主党が有権者の受け皿になれていないのではないか」と質問した。
ここで、非常に興味深いというか、何とも耳を疑うような小沢代表の発言があったので、同じく以下に掲載する。

「ご指摘の面は否めない事実だと思います。
それは我々自身の自己努力の不足ちゅうことが、基本的にはあると思いますけれども、日本の場合は、もう半世紀以上に渡って、ほぼ一つの自民党政権が続いているわけでありまして、他の民主主義国のように政権交代、議会制民主主義ちゅうのが、まったく定着していない現実があると思います。
民主党は従って、歴史も浅いですが、野党だけにすぎないわけで、従いましてどうしても、そのー、与党の支持率の低下が民主党の支持率がアップということに素直に結びつかない原因は、その二つ、私自身の、私ども自身の努力不足と、それから日本の議会制民主主義がまだ欧米の民主主義の先進国のような意識構成になっていない、そういう風土が一つだと思います。」

今朝の各紙はこの小沢代表の発言を詳報していないが、私自身は、この発言は、国民を蔑視した、非常に問題のある発言だと思っている。

要約すると、小沢代表は、自らの党が支持を高く受けていない原因として、「自己努力」の不足という面と、「日本はまだ議会制民主主義が定着していない」という面があると述べた、ということだ。
これはつまり、「国民が“ノロマ”だから、欧米のような二大政党制に付いて来れていない」「国民の議会制民主主義に対する認識は、欧米のレベルまで達していない」ということを意味しているのであり、まるで「自分たちにが政権を取れないのは、国民が、民主主義に対する意識が低い“馬鹿”だからだ」とでも言わんばかりの物言いである。

民主党幹部による「国民蔑視」は、何も今に始まったことではない。
2006年には、菅直人代表代行が、テレビ朝日の討論番組『朝まで生テレビ』において、2005年の総選挙で自民党が大勝したのは、「国民が白痴だったから」という旨の発言をしている。
動画はこちら
菅代表代行は、進行役の田原総一朗氏に非難されて、初めて、自らの発言の重大さを理解したようで、逆ギレで事の収集を図ろうとしたばかりか、「自らの発言は、大宅壮一氏の考え方を述べたものだ」と後付けの言い逃れをしている。
「ネクスト副首相」ともあろう方が、何とも見苦しいではないか。

コマーシャルでは「生活が第一」などと言いながら、実際は、「国民蔑視」の理念の下で政権交代を訴える、自称“政権準備政党”、民主党。
民主党議員にとって「第一」なのは「国民の生活」なのではなく、「自分たちの生活」だということが、はっきりしてきた。


(追記)
お気付きになった方もいたかと思うが、もう一つ、民主党の「国民蔑視」体制を示す、重大な事例をご紹介するのを忘れていた。
今年2月に柳沢伯夫厚労相が、子供の出産を工場ラインに例えたら、「女性は“産む機械”に例えられる」と発言し、物議をかもした。
ところが、実は、その発言があった前月の1月18日に、菅直人代表代行が、街頭演説で「愛知も、東京も、子供を産むという“生産性”が低い」と言っていたことが発覚したのだ。
動画はこちら
講演会場で自身の発言に問題性を感じ、その場で謝罪、果てはその後約3週間に渡り、テレビカメラの前で連日謝罪を続けた柳沢厚労相だったが、では、菅代表代行のほうはどうだったかというと、これが驚くべき“言い訳”ぶりなのである。
 私を批判する人は「生産」という言葉が「物」の生産を意味するから不適切と言う。しかし「生産」という言葉の意味は広辞苑によれば「生活の資を作り出す仕事」の次に「出産」とある。
 何人もの方が広辞苑にこうした解釈が載っている事をメールや電話で教えてくださった。その親切に心から感謝申し上げます。

(菅直人ホームページより)

要は、菅代表代行は「生産」という言葉には、「出産」という意味もあったと言って言い逃れしているのだが、何とも間抜けなのは、せっかく「教えてくださった」人がいたにもかかわらず、その“言い訳”をホームページに載せてしまう点だ。
つまり、菅代表代行は“「生産」という言葉には「出産」という意味があることを、支持者が教えてくれるまでは知らなかった”とカミングアウトしているのであり、少なくとも、1月18日には「出産」という意味で「生産」という言葉を使ったわけではない、ということを自ら証拠付けてしまっているのである。
そして、そんなことよりも問題なのは、さんざ菅代表代行が批判していた柳沢厚労相とは違って、菅代表代行は、ただの一度も謝罪をしていないという点だ。
間違いを間違いとして認めず、あくまで、言い逃れのための後出し理論を提示する。
威勢良く政府・与党は批判するくせに、自分自身が批判される対象になったら、これほどの体たらくである。
「生産性が低い」発言もそうだが、こういう“不真面目な姿勢”こそ、まさに「国民蔑視」以外の何物でもないではないか。
まったく、何ともあきれた「国民蔑視」コンビ=“代表と代表代行”である。 (7月13日 0:34追記)


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2007年07月10日

あきれた民主党の実態

週末に「あきれた民主党の実態!!」として執筆した文章の全文を、以下掲載する。
あさって12日(木)告示、29日(日)投開票の参院選において、投票の参考にしていただければ光栄だ。

あきれた民主党の実態!!

二大政党ともてはやされ、自らも「政権準備政党」と称する、民主党。
しかし、今国会期間中の民主党の“活躍”たるや、実にあきれたものだった!
※すべて実話です。


@ 社会保険庁労働組合(=支持組織)を徹底擁護

 そもそも、なぜ社会保険庁は、最大の売りである「年金記録」業務を怠ってきたのでしょうか。
それは、
 「1日5000回以上は、パソコンのキーボードをタッチしない」「残業はしない」 などといった、民間ではありえないような労使協定を、社保庁労働組合が厚生省(当時)と結んでいたからです。

 2004年の参院選で、自民・公明の与党は、ムダづかいばかりの「社会保険庁」を改革すると、約束しました。
 これで、社会保険庁は解体され、「日本年金機構」として新組織が組まれることになりました。
 また、職員は「再雇用」審査で選び直し、これまでしっかり働いてきた人、これからもしっかり働ける人だけを再雇用する、と決定されました。

 これに危機感を持ったのが、これまで「しっかり働いてこなかった」社保庁労働組合(=民主党の支持組織)の職員たちです。
 「社保庁改革 = 社保庁解体」 に反発、抵抗の念を抱くようになりました。

 そこで、社会保険庁は、これまで、年金保険料納付記録のデータ入力などにおいて「ミス」があったと発表しました。
 今まで、「記録ミス」をやってきたことを把握しているのは、他ならぬ職員自身です。彼らは民主党に、「社保庁は、記録ミスをしていた」との内部情報をリークしました。
 なぜ、社保庁は不祥事を公にすることにしたのでしょうか。それは、「このタイミングで社保庁を解体したら、統合作業がうまくいかないのでは?」との世論を形作り、国民を誘導するためです。つまり、社保庁解体を出来るだけ先延ばしにする目的なのです!
 これが、データ入力ミスを政府のせいにして、国会で政府・与党を追及したい民主党の思惑と一致しました。

 民主党は 2月にはこの情報を把握していたにもかかわらず、国会終盤になって大騒ぎしだしました。これは、選挙に向けたパフォーマンス以外のなにものでもありません!


A 形だけ!民主党の社保庁改革法案 = 「歳入庁」案

 民主党は社保庁改革案として、 「歳入庁」創設案を提案しています。
 これは、社会保険庁を「歳入庁」として再編、国税庁と統合する、という案です。しかし…
 問題点 1)実質「社保庁」という名前を、「歳入庁」に変えるだけ。
         ⇒ 社保庁労働組合(=民主党の支持組織)「温存」案にすぎません!
       2)社保庁と国税庁は、徴収対象も業務も、基本的性格が異なる。
         ⇒ 業務の効率化にはつながりません!
       3)国税庁は、数年前に悪質な労働組合体制を改革。
         ⇒ 「悪質労組体制の社保庁と統合」では、国税庁にとって迷惑な話です!

《注》 政府の対応策は?
 ・社会保険庁を解体、6分割 → 非公務員型の新組織を設置します!
 ・悪質な滞納者に対しては、国税庁のノウハウを活用し、強制徴収を行う道を開きます!


B 参院厚労委員会で暴行行為 → それを容認

 5月30日、参院厚生労働委員会で、民主党・内山晃参院議員が、自民党・桜田義孝委員長に暴力行為をふるいました。
桜田委員長を委員長席から引きずりおろし、羽交い締めにしたのです!

 与党は懲罰委員会開催を要求、しかし、横光克彦懲罰委員長(民主党衆院議員)は、身内をかばう気持ちからか、委員会開催を拒否しました。
これは、内山議員の行動を問題視せず、暴力を容認するという姿勢です。

 与党は横光委員長の不信任案を提出、可決されました。
 懲罰委員長の不信任案が可決されたのは、現行憲法施行以来、初めての事態です。
 内山議員は、30日間の登院停止処分となりました。これは、「除名」に次ぐ、2番目に重い処分です。


C “ネクスト法相”が、テレビ番組で被害者遺族に暴言

 「少年法」をめぐる討論番組(6月29日放送、日本テレビ系『太田光の私が総理大臣になったら…』)に、民主党から平岡秀夫衆院議員(=民主党 「次の内閣」 法務大臣)と、郡和子議員らが出演しました。
 2001年3月に当時17歳,15歳の少年2人に、息子を殺害された青木和代さんに対して、平岡議員は、
 「加害者側にも事情があった」
 「(あなたは)少年たちに、死の恐怖を味あわせてやりたいということか」と、殺害を正当化させるとともに、青木さんに配慮を欠く発言を連発しました!
 議員事務所に非難の電話、メールが殺到。後日、平岡議員はホームページで謝罪しました。


D 小沢代表が歴史を歪(わい)曲するような発言

 久間前防衛相を「歴史認識が浅いから、『しょうがない』発言をした」と批判していた民主党ですが、当の小沢一郎代表がとんでもないデタラメな歴史認識を披露しました。
 7月1日、安倍首相(自民党総裁)と小沢代表の党首討論が実施されましたが、その席で小沢代表は、
 「アメリカ・イギリスがドイツを攻撃する時に、ドレスデン(独の地名)の大空襲を行いました。これで一般人が多数死にましたが、これについてアメリカは謝罪しております」
と発言。広島・長崎への「原爆投下」をめぐり、米に謝罪を要求しない安倍首相を批判しました。
 しかし、独が謝罪を要求した事実も、米英が謝罪した事実も存在しなかったことが発覚。
 小沢代表は、このことを指摘する取材に対し、
 「たしかに政府が正式に謝罪したわけではないが、独の戦後50年式典に米英は参加しているから、和解したということだ」
と、苦しい釈明を行いました。
 政局のために、過去の歴史をねじ曲げるような人物が、「次の総理」にふさわしいでしょうか。


E 刺殺された暴力団組長の葬儀に、民主議員が参列

 民主党佐賀県連代表である大串博志衆院議員が、6月16日、刺殺された暴力団組長の葬儀で佐賀県内の斎場を訪れていたことが発覚しました。
 大串議員は、香典1万円を持参し、遺族にお悔やみの言葉をかけました。
 本人は「支持者の依頼で、断れなかった。軽率だった」と弁明していますが、これは、暴力団を容認していると受け止められても仕方のない問題行動です。


これでもあなたは、民主党を信頼できますか!?

※転用、引用は大いに構いません。ご指摘の点などがあれば、コメント欄までお願いいたします。

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2007年06月14日

さくらパパこそ真の“タレント候補”

打診するほうも、それを受諾するほうも――。

さくらパパ 民主党から参院選出馬 「年金問題に腹立つ」

 民主党の小沢一郎代表は11日昼、鹿児島市内のホテルで、プロゴルファー、横峯さくら選手の父良郎氏(47)とそろって記者会見し、夏の参院選比例代表で良郎氏を同党公認候補として擁立することを発表した。
 「さくらパパ」の愛称で知られる良郎氏の知名度を生かし、無党派層の集票に結びつけたい考え。良郎氏は「政治は生活だと思う。年金問題には腹が立つ。今までは自分のことで精一杯だったが、経済的にも年齢的にも余裕が出てきて、今後はみなさんに還元していきたい」などと意欲を語った。

(12日、毎日新聞)

被選挙権を持つ人は、誰しも選挙に立候補できる。性別、職業等は問わない。
問題となるのは、「国民を代表する人物に値するか否か」だ。
横峯氏の今回の選挙におけるキャッチフレーズは「てげてげチャレンジ」。
「てげてげ」とは鹿児島弁で、「大雑把」「適当」という意味だという。
なぜ、この「てげてげ」を選挙のキャッチフレーズにしたのかと記者に問われると、横峯氏は「深い意味はない」と答えた。
まさに、「てげてげ」である。

なぜ、民主党から出馬したのかと問われると、「自民党に入ったら、年金問題とかで文句を言えないじゃない。仲間だから」と、とても政治の世界に片足突っ込んだはずの人間とは思えない発言。
会見に同席した手塚仁雄前衆院議員から「47都道府県を回ってほしい」と要請された時には、「え?都道府県が47もあるの?オレも47歳。一緒だなあ」と、とても47歳とは思えない発言をしていた。

政策として、横峯氏は、学校改革を訴えた。
「例えば午前中に国語や算数をやり、午後からは専門分野を教えるなど変える部分はたくさんある」と、実に壮大なプランを発表。
会見に同席し、横峯氏の隣に座っていた小沢一郎代表は、この“政策”をどのような思いで聞いていたのだろう。

横峯氏本人は「私はタレント候補ではない。さくらも安定してきたし、世間に恩返しするいい時期。若い人の声を代弁したい」と話している。
本人はそう言うものの、自民党から東京選挙区に出馬する丸川珠代氏ではなく、横峯氏こそ“タレント候補”の称号にふさわしいのではないだろうか。

私に言わせれば、民主党という政党から出馬する時点で、横峯氏の知的レベルが明らかになってしまったと思うが、政治経験もなく、政治に対する思い入れも(おそらく)ない横峯氏に出馬を打診する民主党にも、実に驚き呆れるばかりである。
これで「二大政党制」「政権準備政党」などと自称しているのだから、厚顔無恥も甚だしい。
前原誠司前代表らのグループが、今なお「小沢民主党」に在籍していることに強い違和感を覚えてならない。前原氏ら自身も、自身がこんな政党に所属していることに、プライドを傷つけられる思いだろう。

対する自民党は11日、中山恭子・拉致問題担当首相補佐官(67)の参院比例代表での公認を決めた。
中山氏の夫は、「ゆとり教育」是正をぶち上げたことで有名な中山成彬元文科相。
かねてから「選挙の切り札」的存在として、出馬を噂されてきたが、自民党に逆風が吹いているとも言われる中で迎える今回の参院選で、ついに出馬ということになった。
拉致問題を重要課題と位置付ける安倍政権が迎える、初の国政選挙において、拉致問題にこれまで取り組んできた中山氏の出馬は、ある意味シンボリックであると言える。

段々と近づいてきた参院選。
国会の会期延長の可能性も残される中で、自・民それぞれの“目玉”候補2名が登場したわけだが、どうも私には、“目玉”と言えども、横峯氏と中山氏とでは“目の色”が違うような気がしてならない。
ラベル:安倍内閣 民主党
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2007年05月08日

当選したければ、東條女史は比例で出たほうがいい

まさか国政に挑むとは。

参院選 東条英機元首相の孫、由布子さんが出馬の意向

 東条英機元首相の孫で、NPO法人理事長の東条由布子さん(67)が7日、今夏の参院選に立候補を表明した。東京選挙区に無所属で出馬する意向だが、政党から比例代表での立候補も模索しているという。
 東条さんは保守派論客の一人。靖国神社へのA級戦犯合祀(ごうし)に賛成し、遺族会などが進める分祀(ぶんし)の活動に警戒感を示している。
 極東国際軍事裁判(東京裁判)は国際法違反と指摘し、天皇の靖国神社参拝の実現や高齢者・障害者福祉の充実などを訴え、「日ごろの思いを国政の場で具現させたい」と話している。

(5月8日、毎日新聞)


保守派知識人で、女性で、若干年配。
“元首相の孫”としておなじみの東條由布子さんが、今夏参院選に挑むという驚きのニュースだ。

時事通信によれば、無所属での東京選挙区出馬のほか、新たに政党を立ち上げ、そこの比例候補として立候補することも検討しているそうだ。
自民党の一部議員にとっては、自党の公認候補として擁立できずに、東條女史が出馬に踏み切ったことは残念だろう。

前回2004年の参院選、東京選挙区では、拉致被害者家族会の増元照明事務局長が出馬したが、落選した。
社会的な位置付けとして、増元氏と東條女史が同等であるわけと言う訳ではないが、現在の選挙情勢を考えると、東條女史が東京選挙区に出馬した場合、少なくともトップ当選は非常に厳しいと考えられる。
新政党を立ち上げるのであれば、十分なPRが必要となる。“周知不足”によるところの落選は、なんとしても避けなければならない。

東京は今回選挙から、定数が5に増える。
自民・民主は各党2名以上の擁立を目指し、公明・共産・社民も各党1名ずつ擁立する方針だ。
いくら“時代は無党派層”だと言ってみたところで、小選挙区制において、まったく政党色のない、完全な“無所属”候補は敬遠される傾向にある。
また、東條女史の場合、「東京裁判はあやまり」「靖国神社“A級戦犯”合祀賛成」といった局地的な政策だけでは、東京選挙区での当選はより一層難しいと考えられる。
“東京の人間”として東京選挙区から出馬したい気持ちは分かるが、私としては、“保守”を代表する東條女史という「個人」が、確実に勝利を掴むためには、全国規模となる「比例代表」に出馬するほうが得策だと感じる。
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2007年02月18日

“貧乏クジ”をめぐる民主の迷走ぶり

まるで、貧乏クジ。
「政権交代」を目指しているはずの民主党だが、迷走が止まらない。

都知事選、参院議員擁立認めぬ=「浅野氏は出馬意思ない」−小沢民主代表

 民主党の小沢一郎代表は17日、津市内で記者会見し、東京都知事選の候補者選びについて「(民主党は)参院選で過半数(獲得)を目指している。したがって、参院の議席を減らすような結果になることは避けてほしい」と述べ、選挙区選出の同党参院議員の擁立は認めない考えを示した。候補者として名前が取りざたされている蓮舫氏らを念頭に置いているとみられる。
 小沢氏はまた、党都連が出馬を打診した浅野史郎前宮城県知事について「多分、出馬の意思はないだろう」と指摘。待望論が根強い菅直人代表代行に関しても「今までわたしに代わって国会論戦や選挙応援など(の役割)を果たしてくれた。今後もそういうことでやっていきたい」として、擁立しない方針を重ねて示した。 

(2月17日、時事通信)


筑紫哲也、鳥越俊太郎、久米宏、田丸美寿々、果ては吉永小百合など、大きな名前が挙がってはすぐさま消えていった。
菅氏ルートから挙がった「浅野史郎」という名前だが、これが無理となって、民主党内からは、責任を取り菅氏自身が出馬するよう求める声が根強い。
また、「勝手連」でなく、党が一致して応援するためには、菅氏の出馬しか選択肢が残されていない、という声が東京都連から上がっているという。

浅野氏の出馬は本人も明確に否定している上に、第一、宮城県知事を終えて、慶大教授になって、また首長選に出るなど整合性が付かない。
さらに、このゴタゴタである。
「浅野史郎さんを“東京都知事”に出馬させる会」などという「市民組織」が結成されたらしいが、浅野氏にとってはいい迷惑だろう。というより、新手のいやがらせにしか思えない。「出馬させる会」って、あんた。
このような状況下で、民主党から出る人はよっぽどの楽天家か、人生を棒に振りたいという人しかいないのではないか。
そもそも、民主党は、前回選挙からのこの4年間、一体何をしていたのだろうか。疑問だ。

そして、菅氏は今回も逃げる。
去年の衆院選で、僅差で辛くも勝ち取った小選挙区の議席を失いたくはないのだろう。
民主党政権が出来たときに、心臓に疾患を抱える小沢一郎代表に代わって、[内閣総理大臣」の職を受けることを夢見ているのかもしれない。
そして何より、石原慎太郎に負けることが怖いのだろう。それはつまり、失職、失業を意味する。息子の源太郎と同じにはなりたくない、というわけだ。
都知事選で落選したとなれば、評判もがた落ち、次回衆院選に小選挙区で出てみたところで、落選してしまうだろう。
何よりも自分が可愛いのだ。可愛くて仕方がないのだ。だから、逃げるしかない。
そこに、「男」はいない。こんなんじゃ、カイワレ大根が泣くぞ。

都知事選候補 浅野氏最後は出る

 東京都知事選挙の候補者に挙がっている前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は14日、「(出馬の)意欲はない」「(出る予定は)もちろんない」と否定的な見方を示した。今後、民主党関係者と接触する可能性も否定した。
 浅野氏は、3選を目指す石原慎太郎都知事に対する対抗馬として、民主党が今月に入り、出馬を打診した。浅野氏に断られると、国会議員などから「誰かを出すしかなくなる」(民主党議員)が、「浅野氏は最終的に出る」(民主党関係者)との見方が広がっている。浅野氏は「人事については話せない」と微妙な言い方もしており、民主党幹部は周囲に「ほぼ決まった」と話している。ドタン場で出馬表明という形になりそうだ。

(2月18日、日刊ゲンダイ)


こんな“お気楽”な日刊ゲンダイの記事は、黙殺したい。

民主党内から、ということで、現在「都知事候補」候補が上がっているのは、
・海江田万里(前衆院議員、東京1区)
・蓮舫(参院議員、東京)
・門より子(参院議員、党東京都連会長)
などといった顔ぶれだ。
現実味があるのは、海江田氏出馬→見事に大惨敗といったところだろうか。
とりあえず、今月28日に控える党東京都連の会合で、誰が候補として紹介されるか、楽しみにしたい。
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2006年04月24日

「代理戦争」の結果がもたらすもの

しわがれ声で敗戦の弁を語る自民党・武部勤幹事長の姿が痛々しい。
衆議院千葉7区補選で勝利したのは、民主党の太田和美候補だった。
「小泉・小沢の代理戦争」とも呼ばれた今回の補選。
小泉首相にとって最後の、民主党・小沢代表にとって最初の国政選挙であることから重要な選挙であることは前回の日記で述べた通りだが、それにしても、僅差であった。
その差、955票差。
序盤は太田氏優勢。日に日に自民・斎藤健候補も猛追し、事実上の一騎打ちとなった。
23日(日)午後8時になって開票作業が始まって、開票率が40%台になっても、その差は約1000票差。どちらが勝つかが全然見えなかった。
開票率約99%になった頃に太田氏が当確を決めた。

選挙は勝たなくては意味が無い。
過程において如何に努力しようとも、「当選」という結果を残すことが出来なければ、意味は無い。

今回の太田氏の勝因は、斎藤氏が弱かったから。
そして、斎藤氏の敗因は、太田氏が強かったから。
当たり前の事を書いているようだが、つまり、「落下傘」候補といわれた斎藤氏の地盤的な意味合いを含めた「弱さ」だけでなく、太田氏と民主党の「強さ」が終盤まで持ちこたえたこと、これが今回の補選の結果を決めた。

今回の斎藤氏の「悪かった点」を挙げると、以下のようになるだろうか。
・小泉チルドレンの乱用
・奥さんの涙
・自身のキャリアについての説明不足
・49%台の予想よりやや高めの投票率
(=公明・創価学会票が活きなかった)

太田氏が「強」くて、斎藤氏が「弱」くても、その差は1000表差ぐらいにしかならなかったということを考えると、斎藤氏もかなり善戦したといえるが、何にしろ、選挙は勝たなければ意味が無かったのであり、自民党は「選挙のやり方」を間違ったのだといえるだろう。

あまり長くなってしまうと何なので、簡単に、今回の補選結果が絡んでくる今後の政局、そのポイントを挙げたい。
@民主党9月代表選(小沢氏再任で確定だが、小沢氏が出馬しないという可能性もある。もちろん今のところは、「逃げる」必要性は無いが…)
A小泉首相の求心力低下(与党にとってやや厳しい後半国会となることが予想されるが、個別の法案についてはそれほど影響しないように思える)
B2007年参院選(「小沢代表」に勝てる自民党総裁でもって臨まなければいけなくなる)
C自民党9月総裁選(Bより、「選挙に勝てる」ということなら、国民的な人気の高い安倍晋三氏を総裁候補に担ぐ勢いが加速されるようにも考えられるが、今回の補選において武部幹事長らと共に表舞台で動いたのも安倍氏…)

ここで、自民党総裁選に絡んだ話になってくるのだが、今回の補選で、一つのジンクスが永田町で広まりそうな気もする。
それは、「安倍氏は選挙に弱い」というものである。
自民党幹事長時代の2004年参院選でも議席を減らし、今回の補選でも前面に出て支援活動を行ったが、結果は「敗北」というものだった。
この「ジンクス」が自民党総裁選に影響を与えるか否か。
その総裁選のある9月まで、あと5か月弱。
政権の「レームダッグ=死に体」化を危惧する小泉首相によって、もう一「サプライズ」ぐらいあるかもしれない。
posted by Author at 20:25| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

思惑それぞれの千葉7区補選

ブログの更新を怠っている間に、民主党の代表が替わった。
渡部恒三国対委員長の強力な後押しにより実現した今回の代表選。
元代表である菅直人氏との一騎打ちの末、「剛腕」「壊し屋」との異名を持つ小沢一郎氏が新代表に就任した。
早速、23日投開票の衆議院・千葉7区補選での勝利をまずは目標とし、街頭演説などを行っている。
かつて飛び出たものの、田中派の流れを汲む「小沢一郎」と、小沢が党内で脚光を浴びていた時代には誰にも注目されなかった、福田派の流れを汲む「小泉純一郎」。
この2人の「小・小」対決にも注目といったところだが、口下手・論戦下手で有名な小沢氏は首相との党首討論にあまり前向きではなく、党首討論そのものが見送られる可能性が濃い。
代表選での演説で「私自身が変わらなければならない」と言った小沢氏だが、果たしてどこまで変われるのか。というより、変わる気が本当にあるのか。
少なくとも執行部人事については、前原代表時代の人たちを全員再任し、変えなかった。人事を「変えなかった」ことが小沢氏の「変わった」証拠であるという声もある。
数日前の各紙調査では、千葉7区補選は、どうやら民主候補が自民候補より優勢だそうだが、調査後に小泉首相の演説などもあったし、一体どうなることやら。
何が起きるか分からないのが政界だし、投票を締め切るまで票がどう動くのか分からないのが選挙である。
この千葉7区補選、小泉政権にとっては「最後」の、そして、小沢民主党にとっては「最初」の国政選挙である。
小泉首相としては、小泉改革の総仕上げ的な意味合いとして、有終の美を飾りたいところである。
また、小沢氏にとっても、党内若手・中堅に根強い「小沢アレルギー」を押さえ込み払拭するためにも、代表として初めて関わるこの補選を勝ちたいところだ。
今回の千葉7区補選は、小泉・小沢それぞれの威厳のかかった選挙であり、行方が注目される。
まだ一週間ある。何がプラスと転じるか、はたまたマイナスに転じるか。それは、それこそ、投票を締め切るその瞬間まで誰にも分からない。
結果を楽しみにしようではないか。
posted by Author at 20:21| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(2) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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