2008年09月14日

本当に「拉致再調査延期」は福田首相のせい?


koizumi_and_kimu.jpg(C)朝日新聞

福田康夫首相の辞任表明により、北朝鮮による日本人拉致問題の「再調査」が延期となった、という意見がある。

たしかに、その意見は、ある面では事実なのかもしれない。

しかし、我々が認識しなければならないのは、拉致問題で「北朝鮮を優位に立たせてはいけない」ということだ。

あくまで北朝鮮のペースで拉致「再調査」が行われる――。このことは明らかに間違っている。
拉致問題は北朝鮮が完全なる加害者であり、加害者の都合でもって拉致「再調査」が進められるか否かが決まるというのは、実に不可解ではないか。

ある評論家は、福田首相の辞任表明によって、拉致「再調査」の実現が困難になったというが、それは、明らかに“北朝鮮寄り”の意見である。

拉致問題について、日本は、北朝鮮に対し、あらゆる面で優位でなければならない。それは、核問題においても同様なことだ。

日本の首相が辞任表明したから北朝鮮が拉致「再調査」を延期しようとする。
このことで、日本の首相を非難するというのは、まさに本末転倒ではないか。北朝鮮の意向にまんまと“ノセられた”意見ではないか。

いかなる事情が日本側にあったとしても、それで、拉致問題の解決が遠のくようなことがあってはならない。
北朝鮮が常に「加害者」であるという事実を忘れてはならない。

「政権放り出し」「再調査延期は福田のせい」などと、したり顔で福田首相を批判する意見は、まるで北朝鮮政府のスパイによる意見である。
北朝鮮のペースで、“北朝鮮待ち”で、拉致問題の解決が進められることがあってはならないのだ。

金正日総書記をめぐっては、重病説が浮上している。拉致「再調査」が延期されたのは、もしかしたらこのことが関係しているかもしれない。
北朝鮮による拉致問題で、日本の首相を責めるというのは、実に馬鹿げた話ではないか。


<追記>

以前にもこのブログで触れたが、自民党総裁選で、古賀誠選対委員長が麻生太郎幹事長への支持を正式に表明した。
古賀氏としては“冷や飯”を食わされるのはもうこりごりだ、という思いが強いのだろう。

古賀選対委員長、麻生氏支持を表明…福岡・柳川の会合で

 自民党古賀派会長の古賀選挙対策委員長は13日、福岡県柳川市での会合であいさつし、総裁選で麻生太郎幹事長を支持する考えを表明した。

 古賀氏と麻生氏はともに福岡県選出で、古賀氏は「この福岡県から麻生総裁を実現させたい。明確に麻生氏支持を明らかにしたい」と語った。

 古賀派は自主投票の方針を決めているが、古賀氏に同調する議員も多いと見られ、麻生氏優位の流れがさらに強まる見通しだ。

 他派閥では、伊吹派と二階派が麻生氏支持を決定している。派閥領袖(りょうしゅう)クラスでは、町村派の森元首相、町村官房長官、高村派の高村外相らが麻生氏支持を表明している。

(13日、読売新聞)


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2008年07月24日

「ミッキーマウス」ではありません! 北京に登場“小銭耳ネズミ”キャラ

ここまで来ると、立派なブランドになっている。

北京金融街に「ミッキーマウス」?

動画はこちら

 オリンピックを目前にして、日に日に盛り上がる中国。北京の街角には、こんなキャラクター人形まで登場しました。なにかに似ていませんか?

 「このネズミ?ミッキーでしょ」(市民の女性)

 北京の金融街に現れたネズミの人形。オリンピックムードを盛り上げようと、地元の区役所が設置しました。

 あのミッキーマウスにそっくりです。ネズミの耳には四角い穴が開いています。中国の古いお金、古銭をかたどっているということです。金融街をイメージさせる古銭と、今年の干支のネズミを組み合わせたものだといいます。

 そういえば中国では去年、北京郊外の遊園地にディズニーそっくりのキャラクターが登場して、批判を浴びたことも・・・。

 区役所はあくまで『ミッキーマウスのコピーではない』と強調しますが、道行く人は・・・。
 「このネズミたちの名前?ミッキーマウスですよ」(市民の男性)

 「ひどいにおいだったよ。頭の中でここにいてはいけないと声がする」(メディア関係者)

 一方、オリンピックを中継するための国際放送センターでは、異臭騒ぎが起きました。次々に建物から避難するメディア関係者たち。防護服に身を包んだ消防隊員まで出動する事態になりました。しかし、詳しく調べた結果、原因は倒れてこぼれたペンキでした。

 オリンピックまで、あと15日です。

(24日18:05、TBS News i)

私はパロディー好きな人間だから、こういうキャラクターを見ると、ついワクワクしてしまう。
昨年(2007年)には、中国国営石景山遊園地で“模倣ディズニーキャラクター”が大活躍していたが、あの安っぽさは、B級コメディー好き人間としては特筆に価すべきものだった。

模倣キャラクターを「これはミッキーです」などと称して金稼ぎをするのはいけないことだが、こういう「パロディー的」なキャラクターの存在は許してあげてもいいのではないか。
私には、パロディー・キャラクターが愛しくて仕方ないのだ。

そんな私が現在作製中なのは、ジブリ映画『崖の上のポニョ』のパロディー作品劇場用パンフレットである。
完成した友人・知人に数部配るつもりだが、やっぱり、パロディーはパロディーとして面白がってくれなきゃ困る。

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2008年03月17日

漫画でみる 非道な中国政府「チベット民族弾圧」の歴史

北京オリンピックまでに明らかとなるのは、中国の抱えてきた黒い歴史だ。

<チベット>四川に拡大8人死亡 ラサでは「80人の遺体」

 【ニューデリー栗田慎一、北京・大谷麻由美】中国チベット自治区ラサで起きた大規模な暴動で、インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府は16日、ラサ市内で少女5人を含む80人の遺体が確認されたと明らかにした。中国当局は国営新華社通信を通じ「犠牲者は10人」と発表している。亡命政府側の主張が事実なら89年のラサ暴動の死者16人を大幅に超える。国際社会が対中批判を強めるのは必至で、胡錦濤指導部は難しい対応を迫られそうだ。

 これとは別に、暴動はチベット自治区以外にも拡大。四川省北部アバ・チベット族チャン族自治州では16日、数千人の僧侶らのデモ隊と治安当局が衝突し、治安当局が発砲。この衝突で僧侶を含む8人が死亡したという。

 「チベット独立」などを叫びながら行進していた僧侶らに対して、治安部隊が催涙ガス弾を発射した。また、ロイター通信は同州で約200人が警察署に火炎瓶を投げ、抗議したと報じた。

 一連の抗議活動でラサ以外で死者が出たとの情報は初めて。四川省の省都・成都の旅行会社で働く男性は毎日新聞の電話取材にアバの状況について「まだ混乱状態のままだ」と語った。

 ワシントンに本部を置く国際人権団体もこのデモで参加者4人が射殺されたとの目撃情報を伝えた。デモは青海省でも確認されており、甘粛省のほか今回、四川省でも抗議活動が発生したことで、暴動のさらなる拡大が懸念される。

 一方、新華社電によると、北京滞在中のラサのドジェ・ツェジュグ市長は16日、「ラサは平穏だ」と述べ、治安回復を強調した。暴動から2日経過したラサでは、抗議行動や衝突などは起きていない模様だ。

(17日、毎日新聞)

1959年、中国政府はチベット人の居住地域を不当に支配し、以来、政府当局によるチベット民族の“弾圧”が続いている。
チベット民族による今回の「暴動」は中国政府に対するデモ行為の延長であるが、今回も中国政府側はチベット人に対して戦車を向け武力威嚇に出るなど、“弾圧”をしている。

1989年にも同様にチベット民族が「暴動」を起こしたことがあるのだが、このとき、チベット自治区所管の党書記を務めていたのが、現在の中国国家主席である胡錦濤氏である。
この時に「チベット民族を武力弾圧したこと」が評価され、胡錦濤氏は出世コースを邁進していくことになる。

中国政府はチベット自治区に漢族を移住させ、完全にチベット民族から領土を奪った。文化的歴史も厚いチベット民族から領土を奪った。
チベット民族の中国政府への怒りはもっともで、国際的にも中国は批難を浴びている。
ライス米国務長官も中国政府に抗議を出しているが、今回の「暴動」が起きたタイミングは、中国側にとっては実に悪いものであった。

15日、胡錦濤氏は、中国の国会である全国人民代表会議(全人代)において任期4年の国家主席に再選。
そして何より、今年8月、つまり5か月後には、中国において北京オリンピックが開催される。

今回のチベット民族弾圧により、国際的な世論が「反中国」に動くことは必至で、このタイミングでの「暴動」は、中国政府にとっては最悪の事態といえるだろう。
もちろん、中国は“きちんとした”情報統制をしいていて、国内向けテレビチャンネルではほとんど「暴動」のニュースを伝えず、外国向けチャンネルにおいても「チベット人が暴れている」映像は流すが、「そのチベット人を武力弾圧している中国政府軍」の映像は流していない。

中国政府がチベット民族を弾圧してきた歴史について分かりやすく説明している漫画がある。
日本人が持つ最強の文化の一つである漫画をいう手段を通じて、ささやかながら、一日本国民として、私は中国政府に抗議しようと思う。

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忘れてはならないのは、中国は非民主主義国家であり、一党独裁共産主義国家であることだ。
基本的に中国国民に与えられているのは「自由」などといったものではなく、ただ単に中国共産党に隷属する「義務」ばかりが課されている現状である。
今年8月の北京オリンピック開催を機に、名実ともに国際社会の名誉ある一員となるかとされてきた中国だが、今回のチベット民族武力弾圧問題からは、中国という巨大な国家の「光」と「影」が見えてくる。

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タグ:中国
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2008年02月28日

ライス国務長官の来日は「謝罪」から始まった

米朝関係がどうなるか騒ぐ前に、日米関係の意義深さを感じてほしい。

来日した米・ライス国務長官にFNNが単独直撃 北朝鮮政策、米兵暴行事件などで質問

sn2008022704_01.jpg(C)FNN

 27日午後、アメリカのライス国務長官が来日した。分刻みのスケジュールをこなすライス国務長官を安藤優子キャスターが単独直撃した。

 北朝鮮政策について安藤キャスターが「日本は北朝鮮をテロ支援国家のリストから外すのではと懸念しているが、拉致についての認識をお伺いしたい。拉致はテロでしょうか?」と尋ねると、ライス長官は「確かに拉致は人道的な悪夢です」と述べた。

 続いて安藤キャスターが「北朝鮮をリストから外す可能性もあるわけですか?」と質問すると、ライス長官は「ええ、アメリカ側に基準があり、北朝鮮が約束したことを実行すれば、核の無力化と申告を果たせば、わたしたちは、北朝鮮をリストから外すと言いました。しかし、わたしたちの大きな懸念である、拉致問題の解決を求めていくという姿勢と矛盾するものではありません」と述べ、北朝鮮が無力化と申告すれば、テロ支援国家リストから外すと明言した。

 沖縄で起きたアメリカ兵による少女暴行事件について、安藤キャスターが「沖縄国民、そして、日本国民全体の信頼を取り戻すために、アメリカはどうすべきだと思いますか?」と尋ねると、ライス長官は「まず最初に、今回の事件について、わたしたちは非常に非常に遺憾に思っています。決して起きてはならないひどいことで、少女やその家族のことを心からお見舞い申し上げます。新たに着任した司令官が、このようなことが起きないようにしていきます」と述べた。

 安藤キャスターが「これは、わたし個人の意見ですが、マケイン氏の副大統領になられるお考えは?」と聞くと、ライス長官は「わたしは、これからも国務長官で、仕事が山積しています。スタンフォード大学に戻り、教授としてまた日本に来たいと思っています」と述べた。

(27日、FNN−NEWS.COM)

昨日(27日)午後、コンドリーザ・ライス米国務長官が来日し、福田康夫首相と会談した。
沖縄女子中学生暴行事件など一連の在日米兵の不祥事について、ライス長官は「極めて遺憾で申し訳なく、深刻に受け止めている。再発防止に向け最大限努力したい」と謝罪した。
これに続きライス長官は高村正彦外相とも会談し、沖縄の事件について「効果的、包括的な再発防止策」に継続して取り組む方針を確認した。

フジテレビの安藤優子キャスターによる単独インタビューでは、北朝鮮政策に関する事柄が話題となった。
ライス長官は、北朝鮮による日本人拉致は「人道的な悪夢」であるとの見解を示した。
北朝鮮のテロ支援国家解除については、「核の無能力化と申告を実行すれば、北朝鮮をリストから解除する」と明言したが、「(テロ支援国家解除は)私たちの最大の懸念である拉致の真相を解明するという姿勢と矛盾するものではない」と、日本側に一応の配慮を見せた。

安藤キャスターは最後に、「ライス長官は、ジョン・マケイン上院議員の副大統領候補になるつもりはないか」と訊ねたが、ライス長官はこれを否定した。
“アフリカ系アメリカ人女性初の副大統領”になるつもりは、ライス長官自身にはあまりないようである。
このブログを書いている私自身は、「マケイン大統領―ライス副大統領」という組み合わせはそう悪くないと思う。もっともライス長官の本心が“副大統領”で満足なのかどうかは分からないが。

昨年(2007年)7月に発売された『プライドと情熱 ライス国務長官物語』(アントニア・フェリックス著、渡邊玲子訳、角川学芸出版)の帯カバーには、安藤優子キャスターによる本の推薦の言葉が載っている。

 「首脳会談の席上で自らコーヒーサービスしてまわる女性、それがコンディの真の姿だ。世界最強にして、あまりに聡明で美しい彼女の“できるまで”がこの本につまっている」 安藤優子

恥ずかしながら私はこの本は未見であるのだが、一昨年(2006年)に発売された『ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔』(岸本裕紀子著、PHP新書)を読む限り、ライス長官という人物は、非常に聡明かつ誠実な人柄を持っているらしいことが分かる。
『ヒラリーとライス』によれば、ライス長官は「絶世の美女」でありながら、「やめどきを見極め」、周囲の人間に「引き上げてもらい、期待に応える」という性格の持ち主だという。
ヒラリー・クリントン上院議員が、子供の頃から学校の生徒会長に立候補するような「私が、私が」タイプの人間であるのに対して、ライス長官は「したたか」な人間であると言い換えられるかもしれない。

ところで、26日、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で、ニューヨーク・フィルハーモニークラシック平壌公演が行なわれた。
アメリカ国歌の演奏から始まったその公演は、米朝関係を好転化させるきっかけともなり得るべきものだったが、北朝鮮の金正日総書記は鑑賞せず、「不発弾」のような存在感を残すに留まった。

本当に米朝関係は良好なものとなってしまい、日本はいつの間にか“蚊帳の外”に追い出されてしまうのだろうか?
残り10か月とない任期の中で、ジョージ・W・ブッシュ大統領が、外交政策上何を画策しているのかは定かではないが、米国による北朝鮮のテロ支援国家解除はいつ行なわれても不思議ではない。
むしろ、米国側としては今現在は「タイミング待ち」の状態なのかもしれない。北朝鮮の出方次第というよりは、米国の視線の向け方次第によって米朝関係が劇的に変化する可能性がある。

米兵による女子中学生暴行事件について、一言書かせていただくと、これは断じて容認できるものではない。
女性に対しての暴行は、被害者に対して重度で深刻な精神的苦痛を与える。
一部の野党による「米兵を暴行するような米兵は、日本を出て行け!!」との主張は、それ自体は論理的ではないと感じるが、そう言われてしまってもしょうがないような悪事を米兵が行なってしまったのは事実だ。
沖縄の在日米軍は、2月22日を「反省の日」と定め(奇しくも「竹島の日」でもある)、米兵の外出を一切禁じた。暴行事件に関係のない米兵にとっては飛んだとばっちりだっただろうが、事の重大さを認識してもらうためにも、米兵一同猛省してもらいたい。

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2007年11月15日

日本人よ、「日本的」であれ。

「反君が代」=「反死刑」=「反喫煙」=「反スーパーチェーン建設」=「つまらないコント」?

<ドイツ>妻の介護で副首相辞職へ 「そばにいてやりたい」

 【コペンハーゲン小谷守彦】ドイツのミュンテフェリング副首相兼労働社会相(67)=社会民主党=は13日、闘病中の妻アンケテトラさん(61)の介護のため21日で両ポストを辞任すると表明した。公共テレビによると、ミュンテフェリング氏は記者会見で、辞任が政治的な理由との見方を否定。妻ががん治療でリハビリが必要になったことに触れ、「そばにいてやりたい」と述べた。

 ミュンテフェリング氏はメルケル首相(キリスト教民主同盟)とともに05年11月の大連立政権発足に尽力した。しかし、最近は政権内で労働政策などをめぐる不一致が広がり、同氏が両党間の仲介役を果たすことが多かった。

 ミュンテフェリング氏の辞任を13日朝に聞いたというメルケル首相は「彼はスタビライザー(安定化要因)であり、社会民主党の理性だった」と突然の辞任を残念がるとともに、今後の国政に与える影響に懸念を示した。

(15日、毎日新聞)

ご存知の通り、ドイツは“大連立”制が導入されている国であり、アンゲラ・メルケル首相の「キリスト教民主同盟」(CDU)と「キリスト教社会連盟」(CSU)、それから、この度辞任を表明したフランツ・ミュンテフェリング副首相の「ドイツ社会民主党」の3党による“大連立”がなされている国である。

実質的には、「CDU&CSU」と「独社民党」による“2党連立”のようなものだったので、片方の側のキーパーソンが政治の表舞台を去るとなると、ドイツ政界にも相当の衝撃が走っているに違いない。


妻の介護のための「副首相・労働社会相辞任」。
これが“美談”なのか、そうでないのかは別の話として、仮に日本にこういう政治家が現れたらどうなるだろう。
日本における「夫婦」というものは、“パートナーシップ”という概念よりは“家長制度”の概念の下に存在してきた。
「ファストレディー」の概念も、海外から日本に入ってきたもの――。こういったことは「常識」である。

しかし、江戸時代における日本人男性は、はたして“妻”に冷たかったのだろうか?
私は江戸時代に生きていた人間でもないし、田中優子さんでもないのでよく分からないが、日本人男性は“フランク”でないこと、つまり、会社(表社会)における人格と、家庭における人格を同一化しないことで、国際的に見て特殊な「男としてのあり方」を維持してきたのではないか。
「嫁に入る」という考え方が、まさにそうだ。
旧来の日本的価値観で言うと、maleとfemaleがくっ付いて「夫婦」になるのではなく、maleのグループにfemaleが加入することを持って「夫婦」が出来るのである。

「結局、男尊女卑の考え方が続いてきていただけじゃないか」と言われてしまいそうだが、そう単純に割り切れないのが日本の面白き思想世界である。
そこを突き詰めて考えると、日本人の精神性には、「保守主義」という大きな幹があるような気がする。
「保守主義」によって「男尊女卑」が生まれたのではなく、「保守主義」を会得した人間にとっては「男尊女卑」が受け入れやすかった。あるいは、日本的な「夫婦」のあり方を受け入れやすかった。そういうことではないか。


このブログで私は、保守主義が悪いとか、前時代的だとか、そんなことを言うつもりはない。
私自身、死刑制度には賛成だし、少年法廃止論者だし、式典で日の丸を掲げ、君が代を歌うことは当たり前なことだと思う人間だ。保守主義者のみなさんの主張には、かねてから共鳴する点が多い。
ただ、私は、我が国特有の保守主義がある日本に、何でもかんでも西洋式に「紳士淑女主義」を導入してしまうと、ちぐはぐな点が生まれてしまうということを言わしてもらいたいのだ。


ここで私の批判の矛先は、「プロ市民」に向かう。
「市民活動」こそ、まさに日本的らしからぬものだ。フランス革命や名誉革命というのは聞いたことがあるが、「反秀吉革命」なんてものは聞いたことがない。
「御恩と奉公」の関係が成立していた日本にとって、「市民活動」なるものはちぐはぐ過ぎるのだ。

先頃から、私の自宅の比較的近所で、「サミットストア建設反対運動」なるものが始まっている。
あまり具体的なことを書くと居住地が特定されてしまうかもしれないが、私はこの「反対運動」のビラやノボリを見る度にイライラしてくるのだ。
建設は地方自治体が認可したものであり、建設作業を進める建設会社のみなさん方は、正式な契約の下に、着実に建設作業を進めているに過ぎない。
しっかり働いているのに「建設反対!!」「建設やめろ!!」などと罵声を浴びせられる彼らを思うと、非常に気の毒だ。

サミットストア建設に文句がある方には、ぜひこのブログに来ていただきたい。
私はサミットストアの関係者でもないし、全国津々浦々に存在するサミットストアのどの店舗にも入店したことはないが、私は全面的に「サミット側」の人間である。
サミットストア建設反対運動参加者は、100人でも200人でも、束になってかかって来いってんだ!
結局「口だけ」で、自分勝手で、自分たちの行動が正しいと信じて疑わない彼らには、つくづくウンザリする。


もしかすると、「死刑制度反対」の人間と「日の丸・君が代反対」の人間と「サミットストア建設反対運動」の人間は、イコールの関係にあるのではないか。
いや、そうに違いない。彼らは同じニオイがしている。
私は「反対派」も嫌いだし、「反権力」も嫌いだし、今や「社会風刺」も大っ嫌いだ!

面白くもないコントを延々と続けて、政府や内閣を小馬鹿にしたセリフを言うだけで「社会風刺」などと大見得を切っているどこぞの劇団もある。
私に言わせれば、あんなものは「社会風刺」ではなく「勘違い屋さんの自己満足ショー」である。
コントは、面白くて初めてコントなのだ。マルセル・パニョルの“偉い人がバナナですべると笑いが起きる理論”を律儀に勉強した人に限って、そういうことが分かってない。
コントは面白ければ何でもいいのであり、面白くなければそれはコントではないのだ。


今日は色んな方向に話が飛んでしまった。
参議院では、守屋武昌・前防衛事務次官の証人喚問が続いている。
たまには、今日のようなエントリも許してくださいませ。


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タグ:教育再生
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2007年07月27日

イラク現地リポート (最終回) 「イラクのある村で起きた真実の話」


イラク現地リポート第1回はこちら

イラク現地リポート第2回はこちら


マイケル・ヨン記者のイラク現地リポート
  最終回(全3回) 「イラクのある村で起きた真実の話」



HH:マイケル・ヨン、あなたはアルカイダの極悪さについての記事をウェブサイトに寄稿してくれましたね。アルカイダが子供たちを焼き殺したという話です。これは残忍な話ですが、私が思うに、この話はウェブサイトを閲覧していない人にも、アメリカ人なら誰しも知る必要性のある話だと思うんです。
改めてお願いすることになりますが、このことについて話してくれますか?

MY:はい。アルカイダがイラクの子供たちを焼き殺したという話は、イラクの当局者が最近、私に言ってくれたものです。私は当局者にそれが事実の話なのかどうか尋ねましたが、その時はこの話が本当だという確認は取れませんでした。その後、私は他の関係者にも聞いて回りましたが、聞いた限りでは、その話が事実だという証拠は見つけられませんでした。この話は、あるイラク人が私に話してくれただけのものにすぎなかったんです。
その後取材を続けると、私が今立っているところから3マイル半離れたところに、集団墓所が存在することが分かりました。私はその墓所に6月30日に行きました。そして、その辺りに住んでいた人は――これは本当の話なんですが――いなくなってしまったんです。
その前、イラク軍…第5陣のイラク分割軍と陸軍はその地で働いていた人の存在をたしかに把握しているのです。分割軍の彼らが言うことには、「アルカイダだ」と、「村に手を付けたのはアルカイダだ」と言うんです。その村に住む人々をアルカイダが皆殺しにしたか、他の地域に追いやったと言うんです。
そして、私は軍に同行取材して、墓所に入りました。そこには、首を切られた子供たちや何らかの方法で殺害された成人の遺体がありました。それはまるで、野蛮人たちか何かの仕業かのようでした。そこには殺された動物たちもいました。つまり、アルカイダはその村の人々の飼う動物たちまでも殺したのです。私はそれを写真で撮影しました。これは、私がこれまでに撮った写真の中で、最もひどい写真でした。
私は、イラク軍隊長の一人である方にこの事実を知らせました。彼の名前はベーカー隊長といいます。彼は、私に「アメリカの人々はこの写真を見る必要がある」と言いました。私はこの最悪な写真を公表するべきか否か、大変に悩みましたよ。そして、私はそれらの写真を公表しました。それらは本当に残忍で極悪非道な、見るに耐えない写真です。しかし、私は、これらの写真を公表する必要があると考えました。

HH:マイケル・ヨン、現在のバクダッド情勢はどうですか? あなたはDiyalaとAnbar、南部での掃討作戦が成功していると話してくれました。
それでは、バクダッドの状況について、あなたの評価はどういったものでしょう? 良くなっていますでしょうか? 変わらないままでしょうか? あるいは悪くなっていますでしょうか?

(通信が遮断される)

HH:通信が遮断されましたね。中継、つながりませんか?

(45秒後)

HH:マイケル、先ほど通信が遮断されました。45秒間あなたを見失ってしまいましたが、さて、改めて聞きます。バクダッドの状況はどうでしょうか?
良くなっているか、変わらずか、あるいはいっそう悪くなっていますでしょうか?

MY:ええと、私は約1か月間の間、バクダッドを離れていました。Baqubaで取材を続けていましたものですから。
しかし、バクダッドの状況がどうかを知るためには、バクダッド周辺の状況がどうであるかを知らなければなりません。バクダッドで起きている爆撃だとか自爆テロは、バクダッドの周辺地域で計画され準備されているものだからです。
そして、アルカイダがイラクでの内戦を蒸し返すために使っているのが、これらバクダッド周辺地域なのです。バクダッドでの状況がどうかを知るためには、Baqubaのような場所における状況について把握しておく必要があります。Baqubaでは現在、米軍が監視を続けています。

HH:マイケル・ヨン、ありがとう。私はウェブサイトを通じて、あなたの取材活動への支持を人々に訴えています。また、Hughhewitt.comで更なる支持を呼びかけようと思います。また今度、中継を結ばせてもらいますよ。

(おわり)

原文はこちら

※なお、この邦訳は米ラジオ番組『ヒュー・ヒューイット・ショー』における放送内容を、放送局等の許可を得ず、無断で邦訳したものです。

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2007年07月25日

イラク現地リポート (第2回) 「活動地域を狭められるアルカイダ」


イラク現地リポート第1回はこちら


マイケル・ヨン記者のイラク現地リポート
  第2回(全3回) 「活動地域を狭められるアルカイダ」



HH:昨日、CNNの番組で、ジョー・リーバーマン上院議員は、「私たちは『顔』を、つまり『アルカイダ』を逃した」と発言しました。たしかに、私たちはAnbarからアルカイダを追い出しました。今は、Diyalaからアルカイダを追放しようとしています。Surge作戦で、これらすべてのことは可能でしょう。
そして、あなたが敬愛するマイケル・ウェアーは、アンダーソン・クーパーとともに、「リーバーマン上院議員は「ファンタジーの世界に行ってしまっている」と、リーバーマン議員を批判しました。
さて、誰が本当のことを言っているんでしょう? マイケル・ヨン。

MY:アルカイダはいくつかの理由によって、イラクから完全に掃討されてはいません。そして今なお、イラクは戦闘状態にあります。
しかし、私たちが考えるべきことは、「アルカイダに時間を与えたからといって、アルカイダはイラクの人々を戦闘状態に巻き込まないでくれるだろうか?」ということです。どういう意味かというと、アルカイダは自分たち自身を追い払うために、私たちに労力をかけさせるんです。アルカイダのメンバーの多くは、この3週間のうちに殺されたり捕らえられたりはせずに、他の地域に現れているんです。アルカイダは、この地球上からいなくなってはいないのです。
マイケル・ウェアーは、いくつか正しいことを言っていますけれども、しかしながら、アルカイダの隠れ場所はどんどん狭められていっているのです。アルカイダはBasra南部にはもう行くことは出来ません。そこではアルカイダは今や歓迎されませんからね。Anbar州内で、アルカイダが行ける場所というのは、今や限られてきています。アルカイダが行ける場所として残っているのは、砂漠地帯みたいなところぐらいなもんですよ。アルカイダはクルド族の住む地域にも行けません。行ったら、アルカイダは殺されてしまいますからね。
アルカイダは、まだNinevehには行くことが出来ます。しかし、NinevehのISFは首都・モスルの一帯にあります。彼らは、そこにはたしかに行くことが出来ますよ。しかし、ISFだとかイラク防衛軍はその一帯では非常に監視体制を強めていまして、今はアルカイダが本当に窮する状態にあるんです。そして、私は今年の早い時期にNinevehを訪れたんですが、私はアルカイダがそこで再び苦戦している様子を目撃しましたよ。
私は2005年の大部分の時間をNinevehで費やしました。私は、そこでイラクのさまざまな地域における相当な民度の発展具合を目の当たりにしました。しかし、このイラクでの戦闘状態そのものの問題というのは、6ヶ月だとか1年だとかのうちに解決できるようなものではないんです。イラクの人々はちょうど今、長い視野で物事を考えて、冷静に落ち着けることが出来るような状態になりました。ここに来れば、あなたも、イラクの人々たちの民度が進歩してきているのを目の当たりにすることが出来るでしょう。

HH:そろそろコマーシャルに移りたいと思うんで、いったん中継を遮ります。
マイケル、あなたは、多くの人からイラクでの現地報道について評価を得ていますね? あなたは、ウェブ上でも評価を得ています。
私は、Hughhewitt.comであなたへの評価の意見を取りまとめました。あなたがイラクで取材活動を続けようと思う限り、あなたはこういった評価を受け続けることが出来ると考えていますか?

MY:私の記事を読んでくれる人がいる限り、私はイラクで取材を続けることが出来ます。あのですね、私は2005年の1月から7月までイラク取材にかかる費用を自分自身で負担して、破産への道をたどり始めました。
しかし、読者の方たちはその後、経済的な面でも私の取材活動を支えてくれるようになったんです。読者の方たちから支持を頂ける限り、私がここに滞在して取材を続けることに、何の問題もありません。

HH:そして、アメリカの軍隊は、あなたの報道ぶりを歓迎しているでしょうか? そうだといいんですけど。

MY:絶対に、格段に、イラクでは戦闘が続いています。取材に当たって、私は軍の上層部の人たちとの間で2,3の問題を抱えてはいます。しかし、私は上層部の人たちのおかげで支援を支えてもらってもいます。とどのつまり、私の報道はかなり歓迎されいるんです。
私はイギリス人記者からBasraに行くように誘いを受けました。私は、アメリカの部隊から、イラクの地に留まって取材してもいいし、アフガニスタンに行って取材しても支援してくれると言ってもらえています。つまり、そのー、私の報道は歓迎されているんです。

(つづく)

イラク現地リポート第3回(最終回)はこちら

原文はこちら

※なお、この邦訳は米ラジオ番組『ヒュー・ヒューイット・ショー』における放送内容を、放送局等の許可を得ず、無断で邦訳したものです。

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2007年07月21日

イラク現地リポート (第1回) 「アルカイダはイラク人に嫌われている」


<用語説明>
 Surge:米によるアルカイダ掃討作戦の名称。直訳すれば「波」。
 Baquba:バクバ。イラクの地名。
 Anbar:アンバル州。イラク西部に位置する。
 Diyala:ディヤラ州。バクダッドのすぐ北東に隣接する。

<出演者>
 ヒュー・ヒューイット:番組のホスト。
 マイケル・ヨン:イラクで取材を続けるジャーナリスト。



マイケル・ヨン記者のイラク現地リポート
  第1回(全3回) 「アルカイダはイラク人から嫌われている」



ヒュー・ヒューイット(以下HH):バクダッドにいる勇敢なレポーター、マイケル・ヨンと中継を結びます。彼はBaqubaにいます。マイケル、『ヒュー・ヒューイット・ショー』にお帰りなさい。あなたと話すのはいつも楽しいですよ。さて、地上ではどんな風に戦いが進んでいますか?

マイケル・ヨン(以下MY):ええと、ヒュー、Baqubaは本当に落ち着いてきています。この番組の始まる15分前、私はTOC本部にいまして、イラクの人々はまるでメイタグの修理工みたいでした。これはどういう意味かというと、Baqubaは、「アラウンド・リッパー作戦」が始まった6月19日頃――私がここに来たときですが――には、非常に深刻な状況でしたが、しかし、急速に混乱は沈静化してきましたということなんです。
ここでは、人々はすっかりアルカイダに反発するようになりました。そして、Baqubaでは、「食糧供給を得る」という“戦い”が起きています。
そのー、イラクの人々は食べ物を手に入れています。“戦い”に勝ったんですね。そして今、イラクの人たちは燃料の問題に取り組んでいます。燃料問題は、ポンプで揚げている水やら電気やらの問題に直結している問題ですからね。
本当に、イラクの人たちは今、より市民的な事柄に取り組むようになりました。確かに、頻度はそう多くはありませんが、戦闘状況は続いています。しかし、私に言わせれば、イラクの人たちは本当に、アルカイダに反発するように変化したんです。

HH:マイケル・ヨン? 多くの人々はBaqubaの重要性を知りません。Baqubaの平和が戦争への影響に大きな意味を持つ理由を、説明してもらえますか?

MY:ええ、Baqubaの平和はイラク戦争全体に大きな影響を及ぼします。アルカイダが、Baqubaを自分たちの“首都”だと、国際的な“首都”だと主張したんですからね。そして、私がかつて「イラクは内戦状態にある」とリポートして、多くの人々を動揺させてしまったということがありましたね。私は2005年の2月にそう言いました。私は、今もその考えに変わりありません。今後も、私はそう主張し続けたいと思います。
しかし、私が初めにそういうリポートをした時――2005年、私はその時もBaqubaにいましたが――、私は2,3ヶ月そこで時間を費やし取材をしました。
総じて言うと…アルカイダは、内戦状態を蒸し返そうとしているんですよ。これはアルカイダの根底にある戦略とでも言うべきもので、現実にアルカイダが起こしかねない戦略なんです。
そして、ここBaqubaでは、アルカイダの組織が分裂していて、たくさんのイラク人を心情的に疎遠に、つまり、イラクの人たちから支持を得られなくなっているんです。
結果的に、アルカイダの蒸し返そうとした内戦に、我々が水を差すのを、アルカイダ自身、援助してくれているということなんですね。

HH:昨日、ハリー・リード上院議員(民主党)は、上院の議場で「Surgeは失敗だった」と発言しました。
マイケル・ヨン? 先月からのあなたのイラク取材を通じて、リード議員のこの“断定”には、何か事実の裏付けがあると思いますか?

MY:彼は間違っています。リード議員は間違っています。全然Surgeは失敗なんかしていませんし、事実、私はそれを聴衆の前で公言できますよ。私は、Surgeは成功し始めていると感じています。Surgeについて、私はブッシュ政権の姿勢を贔屓目に見ていると言われますが、そうではなく、客観的事実として、成功していると思います。私はAnbarやDiyala周辺を取材したから分かるのです。
たしかに、バクダッドには、今なお非常に多くの問題があります。しかし、他の地域について言えば、明らかにSurgeは前向きな影響を与えているんです。そして、Surgeにおいて、大前提であり、なおかつ最も大事であることは何かと言えば、“アルカイダを撃退すること”なんです。
そして、アルカイダはイラクの人々を遠ざけていて、つまり、アルカイダは、イラクの人々のためにわざわざ嫌われてくれているようなもんなんですね。
先ほど、Baqubaでアルカイダが分裂したと言いましたが、それと同じく、イラク全土でアルカイダを掃討することが必要であり、事実、アルカイダ掃討の動きは見えてきています。
つまり、Surgeは機能しているんだと、そう感じます。だから、リード議員の言っていることは間違っているのです。

(つづく)

イラク現地リポート第2回はこちら

原文はこちら

※なお、この邦訳は米ラジオ番組『ヒュー・ヒューイット・ショー』における放送内容を、放送局等の許可を得ず、無断で邦訳したものです。

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2007年07月19日

「イラク戦争は間違いだった」…それがどうした!?

イラク戦争の是非は、イラクの現実を見てから判断すべきものだと思う。

<米上院>イラク撤退法案の採決動議否決 事実上の廃案に

 【ワシントン及川正也】米上院は18日、イラク駐留米軍の主要戦闘部隊を来年4月末までに撤退させる法案を採決にかけるための動議を否決した。下院では来年4月1日を撤退期限とした同様の法案を可決しているが、上院では採決できず、事実上の廃案となった。審議は17日夜から18日朝にかけて徹夜で行われた。ブッシュ政権にイラク政策の転換を求める民主党の意向を反映したものだが、共和党は「民主党の政治的パフォーマンス」と批判のトーンを強めた。
 撤退法案は民主党が国防関連法案の修正案として提出。動議の投票結果は賛成52、反対47で、可決に必要な60票に届かなかった。共和党からの同調者はヘーゲル議員ら4人にとどまった。上院で撤退法案が事実上、否決されたことで、米軍撤退をめぐる与野党対決の行方は、イラク米軍増派に関する最終報告が議会に提出される9月に持ち越された。
 投票後、民主党のリード上院議員は「イラク政策転換のためには、できることはすべてやる」と決意を改めて表明した。一方、18日早朝に演説に立った増派支持派の共和党のマケイン上院議員は「撤退すれば(軍事的)空白が生まれ、イラクは混とんとなり、虐殺が起こる」と反論した。
 ブッシュ大統領は9月の議会報告まで現在のイラク政策を維持する方針を表明しているが、共和党からもブッシュ政権のイラク政策批判は強まっており、ルーガー前外交委員長、ウォーナー前軍事委員長によるイラク政策転換を求める法案など複数の対案が提出されている。

(19日、毎日新聞)

イラクでは多くの米兵たちが精神的ストレスを抱え、決して多くのイラク人から好感を持たれてはいないながらも、日々職務を全うしている。

「イラク戦争が間違っていた」と言うことや、あるいは、“なぜ確たる証拠がないにも関わらず、フセイン政権が大量破壊兵器を保有しているとして、イラク戦争を仕掛けたのか”と言ってブッシュ大統領を攻め立てることは、簡単なことだ。

しかし、イラク戦争が誤りだったと言うことは、今更になって、山本モナが「私、不倫してました」と言うようなものだろう。
“イラク戦争の開戦は、間違いだった。ブッシュ大統領は、誤った決断をした。”
しかし、そのことを言ったところで、現実はどうなる。
今、イラクにいる米兵たちは、どうなる。
過去、イラクで死した兵士たちは、その遺族は、どうなる。
今後、国を信じ、国を愛してきたアメリカ国民たちは、どうなる。

ごく最近になって、日本国内でも、テレビ・コメンテーターが「私はイラク戦争に当初から反対していましたけれども」などと自慢げに言っているが、そういう姿に、私は疑念を抱かざるを得ない。
イラク戦争の開戦に好意的な見方を示したのは、米でもFOXテレビぐらいのものだったし、ましてや「平和主義」を掲げる憲法を持つ日本人が、イラクだろうが湾岸だろうが、ともかく“戦争”と名の付いたものに反発を抱くのは当然といえば当然のことなのだ。
それを今更になって、「ブッシュは間違っていた。私は正しかった」などと誇らしげに言う彼らの姿を見て、怒りにも似た感情を覚えた。

今、イラクに駐留する米兵たちの存在を見つめなければならない。
「イラク戦争は間違っていた」という言葉以上の何かが、そこにはある。人間として理解しなければいけない何かがある。
私たちがしなければならないのは、単なる戦争批判ではない。事実を知った上での、戦争批判なのだ。

現実は進んでいる。
それは、米上院議員たちがいるワシントンでも、米兵たちがいるバクダッドでも変わることのない事実だ。

イラクの現状がどうなのかを知ることが、イラク戦争の及ぼした影響について考えることにつながる。
どのようにして戦争に勝つかのみを意識し、戦後の結果を考慮に入れなければ、果たして勝利を掴んだとして、その地に残るのは疲弊と混乱だけだ。

今、イラクから米兵が撤退を出来ない理由は、「米政界における政治的な取り引き」にのみに由来すると言えるのだろうか。
事実として、イラクにおける米のアルカイダ掃討作戦の進行具合はどうなのか。
その辺りを、今月12日に米で放送されたラジオ番組「The Hugh Hewitt Show」におけるマイケル・ヨン記者のイラク現地レポートを日本語訳してテキスト化したものをご紹介することで、考えていきたい。

次回から3回に渡り、「Michael Yon reports from Baquba, Iraq that the surge appears to be working.」を掲載する。
私が日本語訳をするに際して、誤訳や、表現のまずさや、日本語の補充のし過ぎが生じてくるだろうことを、あらかじめお断りしておく。

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2007年04月22日

“銃規制”論議をする前にすべきこと

銃があるから、アメリカは危険な国なのだろうか。

NASAでも男立てこもり ジョンソン宇宙センター 人質射殺後に自殺

 【ロサンゼルス=松尾理也】米テキサス州ヒューストンにある米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターに20日午後1時40分(日本時間21日午前3時40分)ごろ、銃を持った男が侵入し、発砲した上で、人質2人をとって立てこもった。男はその後、警察が建物を包囲する中、頭部を撃って自殺。現場から人質1人が射殺体で見つかった。

 AP通信などによると、立てこもりが起きた建物は、44号棟と呼ばれる通信機器などの研究施設。男は人質2人をとり、同棟2階にバリケードを築いて3時間以上にわたり立てこもったが、その後自らの頭を撃って自殺。現場では男性の人質1人が胸部を撃たれ死亡していた。

 死亡したのはNASA職員のデービッド・ビバリーさん。警察責任者は「人質となった後、早い段階で射殺されていたとみられる」と発表した。

 もう1人の人質の女性は契約社員で、テープで椅子(いす)に縛り付けられていたが脱出し、軽傷を負ったものの無事。

 自殺した男は、ウィリアム・フィリップス容疑者(60)で、カリフォルニア州パサデナに本社を置く技術者・研究者派遣会社「ジェイコブス・エンジニアリング」の派遣社員。CNNテレビは、同容疑者とビバリーさんとの間でトラブルがあったもようだと伝えた。センター敷地内では武器の携帯は禁止されているが、同容疑者は拳銃を所持していた。同センターは、スペースシャトルや国際宇宙ステーション(ISS)の管制と宇宙飛行士の訓練を行う施設で、事件当時、日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんが訓練中だった。

 事件を受け、現場付近の中学校が生徒の帰宅を禁じるなど、同センター一帯は緊迫した雰囲気に包まれた。

 厳重な警備体制が敷かれているはずの宇宙センターで起きた事件は、バージニア工科大の銃乱射事件で高まっている銃規制論議にも影響を与えそうだ。

(4月21日、産経新聞)


ご存知の通り、先週は「銃」を巡るニュースが国内外で多かった。

国内では、伊藤一長長崎市長が銃撃され死亡したほか、東京・町田市では銃を持った男が立てこもりを続けた。

アメリカでは、バージニア工科大学の銃乱射事件に加えて、ご紹介したNASAでの事件である。

一説では、日本とアメリカの銃を使った事件が発生する比率は、1:200だという。
とはいえ、単純なデータに惑わされてはならない。日本では銃の保持が禁じられているのだから、当たり前だ。
最近問われているのは、アメリカは、銃を持つことが合法だから危険なのだろうかということだ。
つまり、銃規制は必要なのかどうか。

アメリカでは、全米ライフル協会が共和党を支援している関係で、銃規制論議が現れては、消えていった。
ある米ラジオ番組のプロデューサーは、「『銃規制』をテーマに番組を進行すると、必ず保守層から反発の意見が来る。だから、『銃規制』は番組内で取り上げない」といっていた。
自由の国で起きる、「言論の自由」の自粛活動。

銃規制を求める論議が必要だという“識者”の意見が目立つが、ここで私は、多少違った見方をしたい。
私の考えでは、銃そのものが危険なのではなく、銃を扱う人間が危険なのだと思う。
もちろん、銃は人を殺すことができる。罪のない大学生数十人を殺すことも出来れば、正当防衛としてDV夫を殺すこともできる。

ただし、認識が必要なのは、ほぼすべての銃を保持するアメリカ人は、「自己防衛」のために銃を所持しているということだ。
「殺人」「傷害」という目的のために銃を所持する人間は、一般市民の世界では、まったくといっていいほど存在していないといっていいだろう。

今回のバージニア工科大学での事件では、大学の教授によればだが、チョ・スンフィ容疑者はうつ病の症状があり、精神的に病んでいたという。カウンセリングに向かうことも提案したそうだ。
そういった人間が、たやすく銃を買えてしまうことに問題があるわけだが、私は、今論議されるべきは、銃規制についてではなく、アメリカ国内の大学生などのメンタルヘルスケアをどのようにして行うか、といったことについてだと思う。

過剰なストレスを生みやすい社会状況は、日本もアメリカも大差ないだろう。
精神病的な症状が現れたりうつ症状が現れることは、よくあることだ。
日本国内で、7人に1人は生涯に一度はうつ病になる、という話もある。
精神病は珍らしいことではない。もっといえば、極めてよくある、普通なことだ。
現代社会においてストレスを激減させることは無理なのだから、いかにして、ストレスを乗り越えるかといった話にならないといけない。
重度の精神病患者は別として、チョ容疑者のような精神病を抱え持つ人間でも、長い視野に渡って大学に通うことができるような、まさに学生のためのメンタルヘルスケアが求められている。

銃規制を論議する前に、喫緊の課題としてまず必要なのは、銃をあやまった方向に使わないようにするための学生へのメンタルヘルスケアだろう。
この事件を持って、「アメリカが危険な国」だという話を持ち出すのは理解しがたい。
かつて世界一安全とまで言われたどこぞの国でも、外国から来た英会話講師が殺害された。十分危険である。

アメリカが危険でないとは言わない。しかし、アメリカだけが危険であるわけではない。

ところで、今朝の『サンデーモーニング』(TBS)では、銃規制の話題に絡めて、マイケル・ムーア監督の『ボウリング・フォー・コロンバイン』を取り上げていた。
この映画は、ノンフィクションのドキュメンタリーを装った完全なるフィクション映画であり、娯楽映画の風上にも置けない代物だ。
合成映像を恣意的に編集したり、因果関係を無視したり、時間の経過を無視したりと、『発掘!あるある大辞典U』(関西テレビ)と実に類似している。
本国アメリカでは馬鹿にされる対象と堕落したマイケル・ムーアを、いまさら非難する気はさらさらないが、この映画を取り上げることは厚顔無恥でしかない。

なお、マイケル・ムーア作品の問題点については、『アホでマヌケなマイケル・ムーア』(白夜書房)が詳しく、読みやすい。おすすめだ。
タグ:銃規制
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2007年02月14日

地球の裏側から奪う「健康」

今夜は、ある記事を紹介したい。

アマゾン:熱帯林が次々消滅 何気なく食べている大豆の陰で… 南さん、保護を訴え

 ◇先住民と一緒に暮らす南研子さん、保護を訴え

 「健康によい」と、大豆や鶏肉を何気なく食べていますが、その一方でアマゾンの熱帯林が次々と失われていることを考えて下さい――。ブラジルのアマゾン先住民と生活を共にしながら、熱帯林を守る活動を行っている南研子さん(59)が、そんなメッセージを送り続けている。【小島正美】

 ◇代替燃料も輸入

 アマゾンの熱帯林は世界の熱帯林の約3割を占める。その熱帯林に住む先住民は500年前までは1000万人近くいたとされるが、今は約32万人しかいない。そうした中、毎年、四国の約1・5倍に当たる面積が焼き払われ、その跡地に牛や鶏を飼う牧場や鶏舎が作られ、大豆畑やサトウキビ畑ができる。南さんは「このままだと30〜40年でアマゾンの熱帯林がなくなってしまう」と危機感を持つ。

 日本はサトウキビなどを原料にしたエタノールを石油の代替燃料としてブラジルから輸入し、国内で消費される冷凍食品やコンビニ弁当ではブラジル産の大豆や鶏肉が多く使われている。南さんは「健康志向で大豆などが食べられていますが、熱帯林の破壊が進んでいます」と地球の反対側の出来事に目を向けてほしいと訴える。

 ◇資金不足、トラスト 4000万円あれば救えた森も

 テレビの番組などで美術制作を担当していた。89年に「アマゾンを守ろう」とのスローガンを掲げて、英国の歌手のスティングが来日。そのイベントのボランティアを通じて先住民に出会い、熱帯林の破壊の問題が深刻であることを知った。「家族か、アマゾンか」の選択に迫られ、「やるからには徹底してやろう」と保護団体を設立した。

 以来、毎年アマゾンに行き、先住民と暮らし、その現状を日本に伝える活動を続けている。先住民の暮らしには文字も貨幣もなく、弓矢を使って獲物を捕ることが今も生活の一部となっている。あやとりや石けりなど日本人にとってはなつかしい遊びもあるという。

 南さんは「先住民の子どもたちは食べ物を粗末にしません。苦労して獲得したことを知っているからです。日本でも、もっと子どもたちに生産の現場を見せることが必要です」と話す。

 現在、18部族約2万人が住む居住区の保護を重点的に支援しているが、「行くたびに煙をもうもうと上げて焼かれていく森が目につく。6年前、4000万円あれば保護できる森林があったが、そのお金がなかった。そこは今、ダムになっています」とトラスト活動の資金不足に悩む。

 南さんは、アマゾンの現状を「アマゾン、森の精霊からの声」(ほんの木・1680円)にまとめた。現代文明を見直す材料に満ちた内容の一冊で、子育ての参考書としても読むことができる。

 先住民の暮らしと自然を日本の人々に知ってもらおうと今年5〜9月、先住民を日本に招き、広島市や川崎市などで「アマゾンのアート展」を開く。

  ◇  ◇  ◇

 熱帯森林保護団体(東京都世田谷区・年会費5000円、電話03・5481・1912、ファクス03・5481・1913)。

(2月14日、毎日新聞)


地球は一つしかない。
誰かが健康になるためには、誰かが不健康にならないといけない――というのは、まさに格差問題のことである。
我々日本人は、地球の裏側から、「健康」を頂戴している。奪っている、といってもいい。

“ロハス(LOHAS)”という考え方が、日本にも広く浸透していて、それ自体はとても良いことだと思う。
ただ、金持ちだからロハスな生活が送れる、というのは少しおかしいと思うのだが、どうだろうか。
posted by Author at 23:17| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 国際/イラク戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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