2008年11月16日

飲酒運転で16歳新聞配達少年死亡 与野党協調で一刻も早く「消費者庁」を設置せよ

消費者を守ること、それはすなわち国民を守ること。

ひき逃げ 新聞配達員が死亡…6キロ引きずられ? 大阪

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 16日午前3時10分ごろ、大阪府富田林市錦織東3の路上で原付きバイクが倒れているのを通行人が見つけ110番した。府警富田林署が運転手の行方を捜していたところ同8時半ごろ、南に約6キロ離れた同府河内長野市小塩町の駐車場に男性が倒れているとの通報があり、署員が毎日新聞富田林東販売店アルバイト、東川達也さん(16)と確認した。東川さんは既に死亡していた。同署は遺体発見現場近くに住む大工、市川保容疑者(41)を道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失致死容疑で緊急逮捕した。市川容疑者が東川さんを引きずった可能性が高いとみて、殺人容疑も視野に追及する。

【ひき逃げ現場、捜査状況の写真】

 調べに対し、市川容疑者は「軽自動車を運転中、原付きバイクに追突した。飲酒運転だったので必死で逃げ帰った。(どう逃げたのかは)よく覚えていない」と供述しているという。駐車場には、市川容疑者所有の軽自動車が止まっており、車体前部が損傷していた。

 事故現場から南に約20メートルと約60メートルの路上に長靴が落ちており、数キロ先には破れた紺色のカッパのズボンが落ちていた。いずれも東川さんが着用していたとみられる。現場から約100メートルにわたって、何かをひきずったような跡もあった。東川さんは側頭部や肩に路面と擦ったような傷があり、着ていたカッパやズボンは背中や尻の部分が破れていた。

 調べでは、市川容疑者は富田林市錦織東3の路上を軽自動車で北から南へ走行中、東川さんの原付きバイクに後方から接触、救護せずに逃走した疑い。現場は片側1車線で、東川さんは新聞配達中だった。一方、市川容疑者は6月にも酒気帯び運転で検挙されていた。

 大阪府では10月21日、JR大阪駅前の交差点で男性会社員(30)がワゴン車にはねられ、約3キロ引きずられて死亡する事件が起きたばかり。

(16日、毎日新聞)

今日(16日)未明、大阪・富田林市で、新聞配達の少年を車でひき逃げしたとして、41歳の男が逮捕された。少年をおよそ5km引きずった疑いもあり、警察が調べている。

今朝3時前、大阪・富田林市で、ミニバイクに追突した軽四貨物自動車が、乗っていた少年を引きずりながら逃走した。
車は5km先の駐車場で、少年の遺体とともに発見された。
死亡したのは、新聞配達アルバイトの東川達也さん(16)で、警察は、大工の市川保容疑者(41)をひき逃げなどの疑いで逮捕した。

東川さんの勤務する新聞配達店は「お母さんの方はね、泣くだけで、ほんまに声をかけられない状態でしたね。お父さんの方は、下向いてね。何ていうのかな、『何でうちの息子が…』っていうことしか言ってなかったんで」と話した。
市川容疑者は「飲酒運転なので逃げた」と供述している。
大阪府警富田東署は、今後は殺人容疑も視野に、市川容疑者を追及する。

少年がひき逃げされた現場には、配達途中の新聞が散らばっていたということで、その事実が事件の悲惨さを伝えている。
新聞配達中の少年が自動車に轢かれ死亡するというのは、聞くも無残な非常に怒りを覚えるニュースだ。
ひき逃げされた上に、約5キロも自動車に引きずられて亡くなっていった少年の心境を思うと、とてもやるせない気持ちになる。

飲酒運転の厳罰化、道交法違反の厳罰化が求められることは言うまでもないが、どうにかしてこういった事件を防ぐことは出来ないのか。
このニュースとは直接関連がないように思えるかもしれないが、「消費者庁」の設置は一刻も早く実現されるべきである。「消費者庁」が設置されれば、「飲酒運転」を取り締まるための施策を実行することも出来る。
有志議員で作る自民党PTは、過去にシンドラー製エレベーター事故(私に言わせれば事件)で死亡した市川大輔さん(享年16)のお母様を呼び、防ぐことが出来たかもしれない事件による被害者の遺族の方々と意見交換を行うなどして、一刻も早い「消費者庁」設置のために奔走している。

「小さな政府」が求められ、省庁の削減への方向性が基本的な流れにある現状で、なぜ「消費者庁」という新たな内閣府管轄庁を設置する必要があるのか。なぜ設置を求める声が多数上がっているのか。そのことを、国民一人ひとりは真剣に考えるべきだ。
民主党は、政府・与党案はツメが甘いとして「対案」を提示しているが、結局、このことにより審議は一向も先に進んでいない。これはどういうことなのか。こういう事案は、与野党の区別なく協調すべき事案ではないのか。

一分一秒でも早く「消費者庁」を設置する必要がある。救える命を救う必要がある。そこに、野党の「選挙戦略」などが入り込む余地はない。
私自身も当事者の一人として、「消費者庁」構想の速やかな実現のために、全力・全速力で行動してまいりたい。

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2008年11月15日

ドラマ『告知せず』でボロ泣き! 高畑淳子の演技力は凄まじすぎる


kokuchi_sezu_01.jpg(C)テレビ朝日

今夜9時00分から先程11時21分まで放送された、芸術祭参加ドラマ『告知せず』(テレビ朝日)を観た。

私は『3年B組金八先生 第5シリーズ』(TBSテレビ)以来(いわば比較的最近になってからだが)、高畑淳子さんという女優に興味を持っていて、ここ数年で彼女の演技やそのキャラクターが、多彩なドラマやバラエティー番組にまで広まっていたのを大変嬉しく思っていた。

高畑さんの存在を世に知らしめた決定的なドラマと言えば、『白い巨塔』(フジテレビ)だろうか。
あのドラマでは、高畑さんは石坂浩二さん演じる大学病院の外科部長・東教授の夫人役を好演していて、大学病院の「教授選挙」を婦人会の側から操る(?)みたいな役どころだった。

今夜放送されたドラマ『告知せず』でも、高畑さんは医師の夫人を演じている。
『白い巨塔』よろしく、今回のドラマにも「教授選」というキーワードが出てきた。

――それで、このドラマの感想であるが、とにかく本当にもう感動した。
渡哲也さんの息子に生まれたら私はそのプレッシャーで圧死してしまうだろうと感じたが、そんな感想はさておき、このドラマを見て私は中盤ぐらいからボロ泣きしてしまった。

ドラマのあらすじを簡単に書くと、長谷川誠至(渡哲也)は何十年も大学病院で医師として働いており、これまで多くのがん患者に「がんの告知」をして来た。
患者本人に「がんの告知」をしないほうがいいんじゃないかという患者家族の意見も聞いた上で、過去、長谷川は患者たちに「がん告知」をして来た。もちろん、その中には、救えなかった患者もいる。

長谷川の息子・涼(滝沢秀明)も父同様に医者となり、父の働く大学病院で研修医として働くことが決まった。
ある日、長谷川の妻・十央子(高畑淳子)が腸に激痛を感じ、救急車で長谷川の働く大学病院に運ばれる。手術の末、桑原医師(古谷一行)から「腸閉塞」だと告げられる十央子。
桑原は長谷川に話す。「あなたの奥さんは実は小腸にがんが出来ていて、それが全身に転移しています。私のほうから奥さんに告知してもいいが、あなたはベテランの外科医だ。あなたが奥さんにがんであることを告知すべきではないでしょうか」。

長谷川は、告知すべきかどうか悩んだ末、十央子にがんの事実を「告知しない」ことを決断する。
そのことを知った桑原から、長谷川は「あなたはこれまで多くの患者に告知をしてきたじゃないか。あなたが奥さんに告知しないなら、主治医である私が奥さんに告知します」と言われてしまう。
結局、その場では「私の口から告知します…」と答える長谷川だったが、告知が出来ぬままでいる。
そうした間にも、がんは十央子の身体を蝕んでいく――。

――私にはあまり文章説明能力がないみたいなので、これでちゃんとあらすじが伝わったかどうか微妙なのだが、ちゃんとしたあらすじは、番組公式サイトでご覧頂きたい。

自分の身体の不調に気付きながらも、「教授選」を控える夫のため、また、息子に心配をかけたくないという思いから、体調の悪さを必死にひた隠し、明るく気丈に振舞う十央子。
そんな明るくも悲しい女性を、高畑淳子という女優が、信じられないほど凄まじい演技力で演じ切っている。
現時点では、私は高畑淳子さんこそが世界一の役者だと確信してしまうぐらいだ。もうとにかく凄まじい。「リアル」の一言では片付けられない名演ぶりだった。

私としては、十央子の妹(美保純)が、入院する十央子の病室を訪ねるシーンで、一番号泣してしまった。
兄弟、姉妹の関係って、ああいうものなんだよなあ。
このドラマでは高畑淳子という女優の底知れぬ演技力(信じられないほどリアルにがん患者を演じていた)を、心臓をワシ掴みされるように痛感させられたわけだが、美保純さんも、かなりかなり好演していた。
美保純さんが号泣するシーンに合わせて、私も号泣してしまった。恐るべし美保純。

あとは、宮川彬良さん作曲の音楽もよかった。
オープニングを飾り、劇中でも印象的に使用されていた。素晴らしいの一言だ。

今夜は、本当によいドラマを見させてもらった。
それなりに長い年数「人間」をやっていると、どうしても、ドラマに登場する人物に、実在の人物を照らし合わせてしまうものだ。
そういう意味でこのドラマは非常に卑怯である。ここまで人間を感動させてしまうような「がん」ドラマは、この作品ぐらいなものだろう。

もしも自分の愛する人ががんになったら、そして自分がそれを本人に知らせる役目だとしたら、あなたは「告知」ができるだろうか?
そんなことを感じさせられたドラマだった。


<追記>

「感動させられたドラマ」つながりで、TBSテレビには『私は貝になりたい』(1994年版)を再放送してほしい。
中居正広さん主演の映画版が現在ロードショー中で、フランキー堺版の映画も名作の評価を受けているが、TBSテレビ版はたぶんセルVHS化もされていない。
私は、所ジョージさんが主人公を演じている、このTBS版の『私は貝になりたい』をまた観たい。
TBSでこのドラマが放送された夜には、『NEWS23』で、筑紫哲也キャスターらが感想を述べ合っていたっけ。

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2008年11月14日

古賀氏が「古賀派は主流派」宣言 狙うは“キングメーカー”の座?

人気低迷にあえぐ首相の方に朗報です。議員歴28年目の方が、あなたを必要としています。

古賀氏が「主流派宣言」 麻生派と合流に含み、関係修復へ秋波?

 定額給付金などをめぐり麻生太郎首相への逆風が続く中、首相と不仲がささやかれてきた自民党の古賀誠選対委員長が「主流派」を宣言し、首相の全面支持を打ち出した。古賀派(宏池会)から10年前に分裂した麻生派(為公会)との合流にも言及。麻生政権発足後、古賀氏の発言力は低下しており、首相との関係修復により巻き返しを図りたいとの思惑もチラつく。

 「よく考えると(麻生政権の政策の)難しいところは何もかも宏池会がやっている。いっそのこと為公会と一緒に大宏池会になっておけばよかったと思わなくもない。しっかりと支えて頑張っていきたい」

 13日昼、古賀派総会で古賀氏がこうあいさつすると出席議員から驚きの声が漏れた。

 古賀氏の指摘通り、定額給付金は園田博之政調会長代理が仕切り、国際金融危機対応プロジェクトチーム(PT)座長は柳沢伯夫元厚労相、道路特定財源の一般財源化PT座長は谷垣禎一元国交相が務めるなど主要な政策は古賀派議員が担っている。

 だが、古賀氏と首相は郵政民営化を機に関係が悪化した。首相は18年末に旧谷垣派との合併工作を進めるが、古賀氏の干渉により頓挫し、その後、古賀派が谷垣派と合流したためより険悪化。古賀派内の麻生派との合流「大宏池会構想」を求める声も古賀氏は「麻生氏とは理念・哲学が違う」と一蹴(いっしゅう)してきた。

 ところが先の総裁選で菅義偉選対副委員長ら若手・中堅の多くが「麻生擁立」に動き、古賀氏も従わざるを得なかった。麻生政権発足により菅氏らはますます台頭しており、古賀氏にとって首相との関係修復は急務となったようだ。

 古賀氏は先月9日にも埼玉県草加市の講演で「首相と溝があると書かれるがそんなことはない。宏池会で同じ釜のメシを食った仲で、今でもタロちゃん、マコちゃんと呼び合っている」と親密さをアピール。今回の発言も修復工作の一環とみられるが、もし大宏池会が実現すれば町村派に匹敵する大派閥となるだけに党内の勢力図が大きく塗り替えられることになる。

(14日、産経新聞)

13日、麻生太郎首相は、米ワシントンでの「金融サミット」(第1回緊急首脳会議)出席のために政府専用機で日本を出発した。
“麻生不在”の永田町で、13日、自民党の古賀誠選対委員長の口から「古賀派は主流派」宣言が飛び出した。
13日午後、自民党古賀派の総会で、古賀氏は「よく考えると(麻生政権の政策の)難しいところは何もかも宏池会(古賀派)がやっている」と語った上で、麻生政権について「しっかりと支えて頑張っていきたい」と述べ、麻生首相にエールを送った。

2006年末、当時安倍晋三内閣の外相だった麻生首相は、自身が会長を務める為公会(麻生派)と、谷垣禎一元財務相が会長を務める谷垣派の合併を画策したが、古賀氏の“干渉”があり、実現が阻まれた。
さらに、2008年には、谷垣派と古賀氏が会長を務める古賀派と谷垣派が合流(「中宏池会」構想の実現)。古賀氏が会長に就任し、谷垣氏は会長代行に収まった(※「中宏池会」構想実現までの経緯は、過去にこのブログで詳しくお伝えしてきた。興味のある方は、検索ボックスから過去のエントリをお読み頂きたい)。
それ以来、麻生・古賀両氏の関係は劇的に悪化。一時は浮上した「大宏池会構想」(かつて一つだった麻生・古賀・谷垣の3派が合流する構想)についても、古賀氏はその現実化に否定的な見解を述べてきた。

そんな中、今年(2008年)9月に「麻生首相」が誕生したわけだが、安倍・福田前政権と比較しても速いペースで麻生政権は難局を迎えている。
迷走を続ける「定額給付金」騒動をめぐっては麻生首相のリーダーシップすら疑われている現状だが、昨日(13日)、古賀氏からは麻生氏にエールを送る発言があった。
古賀氏は、麻生政権の内部について「難しいところは何もかも宏池会(古賀派)がやっている」と語ったが、実際、「定額給付金」は古賀派の園田博之政調会長代理が仕切っている。
また、「自民党国際金融危機対応プロジェクトチーム(PT)」では同じく古賀派の柳沢伯夫元厚労相が座長に就任。今月7日に発足が決定された「道路特定財源の一般財源化PT」の座長にも、谷垣氏が選出された。

先月(10月)9日にも、古賀氏は埼玉県草加市での講演で「首相と溝があると書かれるがそんなことはない。宏池会で同じ釜のメシを食った仲で、今でも『タロちゃん』『マコちゃん』と呼び合っている」と、麻生首相との関係回復をほのめかす発言を展開している。
麻生首相と古賀氏の2人が、お互いを「タロちゃん」「マコちゃん」と呼び合っている光景はあまり想像しにくいが、古賀氏の一連の発言には、どんな思惑があるのか。

安倍元首相、福田康夫前首相と、町村派から2人の“任期投げ出し総理”が誕生したことで、小泉純一郎政権時代から党内の“キングメーカー”と目されてきた森喜朗元首相の影響力は低下を余儀なくされた。
そんな中で、古賀派と谷垣派の合併により、町村派、津島派に続き今や党内No.3の議員数を誇る派閥となった古賀派。福田政権では念願の主要ポストも獲得し、小泉―安倍政権で続いてきた“冷や飯”食い生活から脱出した。
安倍・福田・麻生と、多様なカードを切ってもその効果が現れず、下野するとの見方までされる自民党内では、「欲求不満」現象が生じている。

このような党内を占める半絶望感の中で、かつての自民党の栄光を取り戻そうと躍起なのが、実質上の“キングメーカー”になることを狙う古賀氏だ。
人気低迷にあえぐ麻生首相は、きっと「頼みの綱」を求めているに違いない。だったら、その「綱」に自分がなってみせようじゃないか。それは自民党、ひいては宏池会を再び栄光の座に復権させる意味合いを持つ――。古賀氏としては、そのような心境なのではないだろうか。

自身の内閣の官房長官に河村建夫氏、党幹事長に細田博之氏という“超地味系”議員を登用したことからみると、麻生首相は“リーダーシップ”に溢れた首相をやり遂げる覚悟だろう。
そこに古賀氏の登場する幕はないように思えるが、一寸先は何が起こるか分からないのが永田町。もしかしたら、国民の大半の興味から離れるところで「サプライズ」があるかもしれない。



<追記>

今回のエントリは古賀派に関するエントリだったので、谷垣禎一前政調会長の名前も何回か出てきた。
さて、その谷垣氏とある週刊誌の間(あいだ)のお話。

谷垣元財務相の名誉棄損訴訟、文春の敗訴確定…最高裁

 週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、谷垣禎一・元財務相が発行元の文芸春秋などに2200万円の賠償などを求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は11日、文芸春秋社側の上告を退ける決定をした。

 同社に220万円の支払いを命じた2審・東京高裁判決が確定した。2審判決によると、2005年12月1日発売の同誌は、1988年に谷垣元財務相が買春疑惑で中国当局の事情聴取を受けたなどと報じた。

(12日、読売新聞)

2006年党総裁選時、週刊文春は当時の総裁候補(安倍氏、麻生氏、谷垣氏)の3人に誌上インタビューを行ったが(インタビュアーは阿川佐和子さん)、谷垣氏は「貴誌とは係争中なので」とインタビュー依頼を断った。
明らかに事実としか思えない“無難”な記事だけを掲載していては、売り上げ低下がさらに加速するだけだろうが、しかし、メディアの片隅にでも位置する者としては、それなりの裏付けぐらいしてもらいたいものだ。
谷垣氏が「ハニートラップ」に引っ掛かった!…などというトンでもない話題を、久々に思い出させられたニュースだった。



<追記 その2>

一部スポーツ紙の報道によれば、来年(2009年)3月に『NEWS23』(TBSテレビ)が終了するという。
たしかに、今秋の番組改編で放送時間の縮小(22時54分からの番組スタートが、23時00分からになった)、月曜第2部の打ち切りなど“予兆”はあった。
今月7日には、番組初代「キャスター編集長」の筑紫哲也氏が逝去したが、そのこととは直接の関係なく、今秋の改変の時点で『NEWS23』の打ち切りは既定事項だったのだろう。

来年春からは、23時台は30分間のストレートニュースを、膳場貴子キャスターが一人で放送。
その代わりと言っては何だが、18時台から2時間の報道・情報番組を放送し、21世紀に「報道のTBS」を甦らせるとのことだ。この報道が本当かどうかはよく分からない。

最近の『NEWS23』は、実に中身のある超優良報道番組だと感じていたので、打ち切りが本当ならば純粋に残念だ。
私が前回のエントリで持ち上げた『イブニング・ファイブ』も終了してしまうことになるのだろうか?
TBSはこの30年以上、TBS元アナウンサーであり『イブニング・ファイブ』メインキャスターである三雲孝江キャスターに“依存”し切ってきた(関連エントリ)
番組改編はテレビ局にあっては世の常だが、三雲キャスターの処遇を一歩間違えると、TBSは大火傷を負いかねない。要注意である。

――それにしても、先日(11日)の追悼特番『ガンとの闘い500日…筑紫さんの遺したもの』はよい出来だった。
友達があんまりいないことで知られる福田前首相が、筑紫氏について「最初会った時は『この人とは立場が逆だから』と身構えたけど、実際会ったらそんなことはなかった。筑紫氏は心置きなく何でも話せる友人」と語っていた。
対する筑紫氏のほうは「福田さんとの関係(筑紫氏が政権批判をすること)はしょうがない。私は権力のwatchdog(監視役)だから」といったことを日記に書き残していた。
番組EDでの井上陽水さんによる『最後のニュース』演奏も感動した。そこに昔の筑紫氏の映像をかぶせるという手法は、超ベタではあるものの、滅茶苦茶ホロリとしてしまった。


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2008年11月12日

「定額給付金」で迷走… 景気を悪くしたあなた、最低です

金持ちも貧乏人も「給付金」受給を辞退しろ! さもなくば…

<定額給付金>「所得制限」めぐり衝突

 総額2兆円規模の定額給付金(仮称)の支給対象を巡る政府・与党内の混乱の背景には、景気対策と迅速性を重視する「全世帯給付派」と、「ばらまき批判」をできるだけ抑えようとする「所得制限派」の衝突があった。さらに、首相がいったん「全世帯」と打ち上げながら、所得制限を容認するよう発言を転換したことが混乱に拍車をかけたため、与党からは官邸の調整能力と首相のリーダーシップを疑問視する声が噴出。年内衆院選を見送り、実績づくりで政権浮揚を図るようかじをきった首相だが、スタートからつまずいた形だ。【犬飼直幸、西田進一郎】

 首相が定額給付金を「全世帯対象」と発表した翌日の10月31日。首相官邸で開かれた経済財政諮問会議は、高額所得者を除外するか、全世帯配布かで意見が衝突した。

 民間議員「豊かな家計ではあまり消費喚起の効果がない」

 鳩山邦夫総務相「単純に手間暇を考えた場合、地方自治体の窓口で配ることになると、どこまでできるかという問題との闘いだ」

 民間議員「やはり上限をどこかに置いた方がいい。自主的申告という考え方もあろうかと思う」

 結局、進行役の与謝野馨経済財政担当相が「所得制限を設けないとも設けるとも、実はどちらにも決めていない」と議論を引き取り、首相の「全世帯配布」の方針をあっさり撤回した。財政再建に重点を置く与謝野氏は、そもそも財政支出を極力抑えたいとの立場。給付金の景気対策としての実効性にも疑問を抱いており、翌11月1日にはテレビで「高い所得の世帯にお金を渡すのは常識から言って変だ」と語った。

 これに対して、巻き返しに出たのが景気対策重視派だ。中川昭一財務・金融担当相は4日、「事務手続きをやっていくとかなり時間がかかる。年度内で迅速にという観点からは一律にやらざるを得ない」と与謝野氏の意向に猛反発した。

 しかし、この時点では、首相は与謝野氏に傾いた。首相は中川氏発言の4日、「貧しいとか生活に困っているところに出す。豊かなところに出す必要はない」と与謝野氏に同調した。ただ迷走する首相に対しては、与党内から「首相の指導力不足」などの声が噴出した。

 10日には、事務作業の膨大化を懸念する自治体を代表し、全国市長会長の佐竹敬久秋田市長が「所得制限なしが望ましい」と会見で表明。現場レベルからの「反対」に、首相もようやく、高額所得者に自発的な辞退を促すことを明確に示した。当初、優勢だった与謝野氏も11日には渋々追認するしかなかった。

 こうした中、民主党の小沢一郎代表は11日神戸市内で記者団に対し、首相が高額所得者の自発的な辞退を促す方針を示したことについて「与謝野さんが言っているように『自発的に辞退』というのは制度じゃない」と、首相を批判したうえで与謝野氏にエールを送った。

 与謝野氏が首相の「全世帯配布」方針に強く異を唱えたことについて、自民党幹部は「これまで黒衣の調整役だった与謝野氏が首相の意向を平然と無視したのは、次期首相を目指すという政治的野心が生まれているからだ」と指摘。小沢氏の発言も、次期衆院選後の政界再編を視野に置き、与謝野氏に秋波を送っているとの見方も自民党内で出ている。

 ◇うんざりムードも

 定額給付金を巡る政府方針が二転三転したため、自民党内ではうんざりした雰囲気が漂った。党内では元々、定額給付金の導入に慎重論が根強かっただけに、調整にかかわった党幹部が「やるべきではなかった。財源は税金ということを忘れてはいけないし、胸が痛む」ともらすなど、正式決定前に制度そのものの是非論まで再燃している。

 自民、公明両党は11日、政調幹部が電話などで最終調整を行った。12日の幹事長、政調会長などの会合で決定する方針だが、検討対象は「給付金」という名称の変更まで拡大。笹川尭総務会長は11日の記者会見で、「支給でも給付でも一緒だが、(名称で)迷うなら、鉛筆を転がして、神に委ねるしかない」とあきれ気味に語った。

 定額給付金制度は政府・与党の掲げた追加の経済対策の目玉。迷走の原因が首相自身の発言のぶれにあり、与党内には「普通は発言する前に調整しておくものだ」と、首相の政策決定手法への不満がくすぶる。自民党内では「こんなことで、次期衆院選のタイミングを判断できるのか」(幹部)として、政権運営への懸念も出始めている。

(12日、毎日新聞)

麻生太郎首相が先月(10月)発表した「追加経済対策」の目玉である“定額給付金”制度(仮称)。
総額2兆円規模で実施されるもので、簡単にいえば「全世帯」に金券・クーポン券を支給するという制度である。
国民一人につき1万2000円。18歳以下と65歳以上の国民には、8000円が加算されて、一人につき2万円が支給される。
これについての財源は、特別会計の余り金、いわゆる“埋蔵金”を充て、赤字国債の発行を新たに行うようなことはしない。

麻生首相は会見で、支給対象を「全世帯」と発表したが、この考え方について、与謝野馨経財担当相は「高額取得者が給付金を受給するというのはおかしな話だ」と噛み付いた。
これに対し、中川昭一財務・金融相は「事務手続きをやっていくとかなり時間がかかる。年度内で迅速にという観点からは一律にやらざるを得ない」と、現実的には受給する人・しない人の“線引き”を行うことは難しいという考えを示した。
閣内で「与謝野VS中川」という構図が生まれたのだが、さて、内閣トップの麻生首相の判断はどうか。

そもそも麻生首相は、先月の記者会見で「全世帯」を対象に定額給付金を支給すると提言した。
しかし、与謝野氏が所得制限を設けるよう主張しだすと、麻生首相は与謝野氏の考え方に同調。一転、所得制限を設けることを容認する発言を行った。
首相による、このいきなりの“方向転換”に、政府・与党内は混乱。現在も“迷走”が続いている。

給付金を全世帯に支給し、それを景気対策につなげたいという麻生首相。
年収が5000万円も1億円もあるような高額取得者は、支給対象から外すべきだという与謝野氏。
いや、現実的にはそんなことは難しい。決めた以上は、全世帯に給付すべきだという中川氏。
――3人とも、主張したいことは分かる。また、理解できる。
しかし、与謝野氏と中川氏の意見が衝突し、麻生首相が未だに“どっちつかず”の状態を続けているから、この問題は迷走している。
ここはトップリーダー、すなわち麻生首相の“決断”が必要な時だろう。麻生首相には、ぶれない姿勢で決断をしてもらいたい。
各自治体・市町村による支給裁量が実施される枠組みは決定したが、それならそれでいい。大事なのは、麻生首相が「こうします」としっかりメッセージを打ち出すことだ。

私自身が今回の件をどういう風に考えるかというと、これは人間の“品格”の問題だと思う。
たしかに、無条件で1万2000円が貰えるのは嬉しい。これで何か買おうとも思う。11日に政府・与党が固めた方針によれば、年収1800万円以上の人は「辞退すべきだ」とのことだ。
では、「江戸っ子」ならどうするだろう。
お金に困る江戸っ子なら「こんなもの要らねえや。孤児にでもくれてやれ」とやせ我慢して受け取りを拒否するだろうし、高額所得者の江戸っ子なら「倍にして返してやらあ」とやはり受け取りを拒否し、さらにはその倍の額を政府に寄付するなり、募金するなりするだろう。

対して、金がないから貰える金は最大限貰おうとし、「お前は高額所得者だから辞退しろ」と言われてもそれを拒否して、自分の懐に金を入れる。
そんな“セコい”人間の行き着く先は、堀江貴文か小室哲哉である。守銭奴のような人間は、最後には堕落し腐敗する。シェークスピアを観てもそれは明らかだ。
某野党第一党の党首は、国民の税金で私的不動産を購入し、セコセコと財産を増やしている(※)が、こんな人間は必ず逮捕される。
どんなに落ちぶれても、無様な“セコさ”を世間に見せるような人間にはなりたくない。「お前、貧乏だよね」と言われても「うるせえ!おれは貧乏じゃない」と、家具を売り払ってスッカラカンの家の中で叫ぶような人間に私はなりたい。

定額所得者も、高額所得者も、定額給付金の受け取りを拒否しよう。
あるいは、受給した金で国債を購入してもいいし、どこかの慈善団体に寄付してもいい。
「金が欲しい。金くれ!」などと公言するような“セコい”人間になって金集めに必死になるぐらいなら、生活費も貯金も一切なくなって、餓死する。それも一つの美徳だろう。

――ちょっと話が大袈裟になってしまった感があるが、受給した1万2000円で何か商品を購入することも、立派な“景気回復対策”の一環だ。とりあえず、その商品を販売したり製造したりしている企業は助かる。
だから、貰った1万2000円を単純貯蓄するのだけはやめよう。それで何かを買おう。
不景気な時こそ金を使う。国民みんなが商品の代替機能として、紙幣や硬貨を使用すれば、不景気なんてすぐになくなる。景気回復なんてすぐに実現する。

景気を悪くしたのは、他ならぬあなた、国民である。もちろん、そんな意識はないかもしれない。赤字国債を発行したのは政治家の一部であって、自分には関係ないと思うかもしれないが、その政治家を選んだのはあなた自身である。同時に私自身でもある。
自分で悪くした景気を、自分で回復させてみようじゃないか。そのために、一番簡単な方法。
それは、お金を使う。商品を買う。企業に対してお金を消費する。

使いませんか? お金。




<追記>

色々事情があって、私はこの2年以上、夕方ニュースは『速ホゥ!』(テレビ東京)という番組だけを見てきた。
もちろん、私はニュース番組マニアだから、他の番組もチェックしていたが、内容にまでしっかり踏み込んだのは『速ホゥ!』だけだった。
この秋、『速ホゥ!』は終わった。もうテレビ東京の夕方ニュースを見る義理はないので、私の大好きな三雲孝江キャスターが出演する『イブニング・ファイブ』(TBSテレビ)を見てみた。

一昨日(10日)には、我が国自衛隊の少年自衛官(16歳前後)の訓練や寮生活などについての特集が放送されていた。批判的な報道ではなく、むしろ防衛省のイメージビデオを見ているかのようで、私としては大変見やすかった。『イブニング・ファイブ』はなんて素晴らしい特集を放送するんだろうと思った。
昨日(11日)は「麻生首相の『ホッケの煮付け』は都内料理店に実在した!」というニュースがトップニュースで放送されていたし、今日(12日)の放送では、不法移民の家庭に生まれ、自分を日本人だと思いながら13年間過ごしてきた女子中学生のドキュメンタリー特集が放送されていた。

本当にもう、『イブニング・ファイブ』は素晴らしい番組なのである。私は寝返った。私は今週から『イブニング・ファイブ』派である。改めて、テレビ東京とはキッパリ縁を切る。

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2008年11月05日

「黒人初の大統領」は、不治の病「ブッシュ病」を治せる救世主なのか


mccain_and_pailin_20081004.jpg(C)ロイター
幻に終わった「マケイン大統領」と「ペイリン副大統領」

mccain_abd_pailin_20081104_part2.jpg(C)ロイター
互いに抱き合うマケイン氏とペイリン氏



4日(日本時間5日)投開票された、2008年米大統領選では、民主党のバラク・オバマ候補が、共和党のジョン・マケイン候補を破り、米政治史上「黒人初」の大統領に就任することが決定した。

米大統領選というのは、敗北した候補が勝利した候補に祝辞の電話をし、敗北した候補が「敗北宣言」をした後に、勝利した候補が「勝利宣言」をする。
今回の選挙も同様に、マケイン氏がオバマ氏に祝意を示す電話を行い、「敗北宣言」を行い、それからオバマ氏の「勝利宣言」が行われた。
オバマ氏の「勝利宣言」が行われた会場は数万人規模の支持者が収容できる造りとなっていたが、マケイン氏のスピーチ会場は約3,000人規模(招待された支持者のみ入場可)と、オバマ氏と比較して小さめの会場だった。
今回の大統領選を、一種、象徴するかのような演説会場の広さの差であった。

マケイン候補の「敗北宣言」全文(英文)は以下の通り。

John McCain concession speech

guardian.co.uk

Thank you. Thank you, my friends. Thank you for coming here on this beautiful Arizona evening.

My friends, we have we have come to the end of a long journey. The American people have spoken, and they have spoken clearly. A little while ago, I had the honour of calling Senator Barack Obama to congratulate him.

(Crowd boos)

Please.

To congratulate him on being elected the next president of the country that we both love.

In a contest as long and difficult as this campaign has been, his success alone commands my respect for his ability and perseverance. But that he managed to do so by inspiring the hopes of so many millions of Americans who had once wrongly believed that they had little at stake or little influence in the election of an American president is something I deeply admire and commend him for achieving.

This is an historic election, and I recognize the special significance it has for African-Americans and for the special pride that must be theirs tonight.

I've always believed that America offers opportunities to all who have the industry and will to seize it. Senator Obama believes that, too.

But we both recognise that, though we have come a long way from the old injustices that once stained our nation's reputation and denied some Americans the full blessings of American citizenship, the memory of them still had the power to wound.

A century ago, President Theodore Roosevelt's invitation of Booker T Washington to dine at the White House was taken as an outrage in many quarters.

America today is a world away from the cruel and frightful bigotry of that time. There is no better evidence of this than the election of an African-American to the presidency of the United States.

Let there be no reason now ... Let there be no reason now for any American to fail to cherish their citizenship in this, the greatest nation on Earth.

Senator Obama has achieved a great thing for himself and for his country. I applaud him for it, and offer him my sincere sympathy that his beloved grandmother did not live to see this day. Though our faith assures us she is at rest in the presence of her creator and so very proud of the good man she helped raise.

Senator Obama and I have had and argued our differences, and he has prevailed. No doubt many of those differences remain.

These are difficult times for our country. And I pledge to him tonight to do all in my power to help him lead us through the many challenges we face.

I urge all Americans ... I urge all Americans who supported me to join me in not just congratulating him, but offering our next president our good will and earnest effort to find ways to come together to find the necessary compromises to bridge our differences and help restore our prosperity, defend our security in a dangerous world, and leave our children and grandchildren a stronger, better country than we inherited.

Whatever our differences, we are fellow Americans. And please believe me when I say no association has ever meant more to me than that.

It is natural. It's natural, tonight, to feel some disappointment. But tomorrow, we must move beyond it and work together to get our country moving again.

We fought we fought as hard as we could. And though we feel short, the failure is mine, not yours.

(Crowd: "No!")

I am so...

(Crowd begins chanting)

I am so deeply grateful to all of you for the great honour of your support and for all you have done for me. I wish the outcome had been different, my friends.

The road was a difficult one from the outset, but your support and friendship never wavered. I cannot adequately express how deeply indebted I am to you.

I'm especially grateful to my wife, Cindy, my children, my dear mother ... my dear mother and all my family, and to the many old and dear friends who have stood by my side through the many ups and downs of this long campaign.

I have always been a fortunate man, and never more so for the love and encouragement you have given me.

You know, campaigns are often harder on a candidate's family than on the candidate, and that's been true in this campaign.

All I can offer in compensation is my love and gratitude and the promise of more peaceful years ahead.

I am also, I am also, of course, very thankful to governor Sarah Palin, one of the best campaigners I've ever seen ... one of the best campaigners I have ever seen, and an impressive new voice in our party for reform and the principles that have always been our greatest strength ... her husband Todd and their five beautiful children ... for their tireless dedication to our cause, and the courage and grace they showed in the rough and tumble of a presidential campaign.

We can all look forward with great interest to her future service to Alaska, the Republican party and our country.

To all my campaign comrades, from Rick Davis and Steve Schmidt and Mark Salter, to every last volunteer who fought so hard and valiantly, month after month, in what at times seemed to be the most challenging campaign in modern times, thank you so much. A lost election will never mean more to me than the privilege of your faith and friendship.

I don't know, I don't know what more we could have done to try to win this election. I'll leave that to others to determine. Every candidate makes mistakes, and I'm sure I made my share of them. But I won't spend a moment of the future regretting what might have been.

This campaign was and will remain the great honour of my life, and my heart is filled with nothing but gratitude for the experience and to the American people for giving me a fair hearing before deciding that Senator Obama and my old friend Senator Joe Biden should have the honour of leading us for the next four years.

(Crowd boos)

Please. Please.

I would not, I would not be an American worthy of the name should I regret a fate that has allowed me the extraordinary privilege of serving this country for a half a century.

Today, I was a candidate for the highest office in the country I love so much. And tonight, I remain her servant. That is blessing enough for anyone, and I thank the people of Arizona for it.

Tonight, tonight, more than any night, I hold in my heart nothing but love for this country and for all its citizens, whether they supported me or Senator Obama, whether they supported me or Senator Obama.

I wish Godspeed to the man who was my former opponent and will be my president. And I call on all Americans, as I have often in this campaign, to not despair of our present difficulties, but to believe, always, in the promise and greatness of America, because nothing is inevitable here.

Americans never quit. We never surrender.

We never hide from history. We make history.

Thank you, and God bless you, and God bless America. Thank you all very much.

本来なら、日本でも指折りの(!?)“アンチ・オバマ”である私が、和訳をすべきところなのだが、You Tube のほうに通訳されたビデオクリップがアップロードされているので、そちらでご覧頂きたい。
パパッと和訳できるほど、そんなに私の英語力は高めではないのだ(「日本語力」のほうも微妙だが)。

マケイン敗北宣言 McCain's concession speech 1/2
マケイン敗北宣言 McCain's concession speech 2/2

しかし、マケイン氏の「敗北宣言」の内容をまとめると、以下のようになる。
カギカッコ内の言葉は、すべてマケイン氏の言葉だ。

 米共和党のマケイン候補は4日夜(中略)、妻のシンディさん、副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事らとともに現れ、「長い旅が終わった」と、しばしば笑顔を交え、吹っ切れたような表情で敗北を宣言した。
 会場から挙がる不満の声を制し、まずオバマ氏の勝利に祝福を送ったマケイン氏は「とりわけアフリカ系米国人の人々にとってオバマ氏の勝利は意義深いものだ」と称えた。さらに、党派の違いを乗り越え、米国民として団結するよう支持者に訴えた。
(産経新聞)

 「厳しい戦いを勝ち抜いたオバマ氏に敬意を表したい」
 「米国は常に、努力する人に機会を与える国だ」と強調。また、投票日を目前にして亡くなったオバマ氏の祖母に弔意を示した。
 「意見の相違はあっても、愛する国を率いるオバマ氏に協力したい」
 「同じ米国人として団結しよう」
 「残念な気持ちがあることは確かだが、失敗したのは私で、皆さんではない」
 「家族には負担をかけた。これからは静かな時間を過ごしてもらいたい」とほほ笑んだ。
 「大統領候補として戦ったことを後悔はしない。私の意見に耳を傾けてくれた国民の皆さんに感謝する――たとえその結果、オバマ氏を選んだとしても」と語ると支持者からブーイングの声が上がりかけたが、マケイン氏はそれを制するように「この国に尽くすことが私の喜び」と述べ、「米国は決して負けない。われわれが歴史を作るのだ」と宣言して演説を結んだ。
(CNN.co.jp)

 「オバマ氏は、彼自身のため、そして祖国のために偉大な業績を成し遂げた。私は彼に喝采(かっさい)を送る」
 「相違を埋める必要な妥協を見つけるため、彼を支えるようすべての米国民に求める」
(読売新聞)

 「アメリカの民意が示された」
 「残念に思う気持ちも今夜はあるが、明日はこれを乗り越えて進まなければならない」と述べた。
 またペイリン副大統領候補を、活気にあふれた新しい共和党の声と称賛した。
(ロイター)

今回の選挙戦を振り返ってみて、オバマ氏は実に上手な選挙戦を展開したと思う。
民主党大統領候補予備選ではヒラリー・クリントン上院議員から、本選ではマケイン氏からネガティブ・キャンペーンを受けたが、それらはむしろ、オバマ氏には追い風となった。
国際的な金融危機を迎える国際社会の中で、ネガティブ・キャンペーンに動じないオバマ氏の姿勢は、「頼れるアメリカのリーダー像」を見事に演出した。
オバマ氏を支えた選挙参謀、政策スタッフ、スピーチ・ライター、そして何より、オバマ氏自身の“魅力”の勝利と言えるだろう。

都合により、私はFNN(フジテレビ系列)の開票特番を予約録画して見ることしかできなかったが、そこで安藤優子キャスターはこう発言した。
「オバマ氏は政治家と言うよりは、宗教家みたいですね」。
実に的を射た発言だと思った。オバマ氏は政治家と言うよりは宗教家だった。
慢性的な「ブッシュ病」に侵され、ここ数年、それが不治の病かのごとく悩まされてきた米国民にとって、新たな“神”の登場は不可欠であった。
サブ・プライムローン問題、金融危機――。とにかく「経済」の問題、自分たちの財布に直結する問題を解決してくれる“救世主”が必要だった。

オバマ氏が、自身が「黒人」であることをことさらに強調しなかったことも、オバマ氏にとっては追い風となった。
これまで「黒人」に対して薄いながらも差別感を抱いていた中年以上の白人層は、「公民権運動」の際の黒人たちのように「権利」を声高に主張せず、むしろ、全米国民のリーダーとなるという決意を謳ったオバマ氏を、支持しやすかった。
また、過去の黒人差別も知らないし、「公民権運動」も感覚的によく分からない若者の票も、見事に違和感なく獲得したと言えるだろう。

オバマ氏の大統領選当選を歓迎する声は、どこのメディアを覗いても見受けることが出来るだろう。
だから、私は、ここでマケイン陣営の苦労と努力を称えたい。
サラ・ペイリン・アラスカ州知事を副大統領候補にしたことで、マケイン氏の支持率は、一時、急激に増大した。
しかし、ペイリン氏が“外交政策音痴”であることがバレると、すぐにメディアはペイリン叩きに動いた。
私は、ペイリン氏にはたしかに一部「知識不足」な面があるかもしれないが、ペイリン氏は実に素晴らしい候補者であったと思う。
前回のエントリでも書いたが、同じ「知識不足」でも、ペイリン氏は「向上」を目指し補習に励むタイプ、オバマ氏は「開き直って」無知であり続けるタイプだと理解している。
ペイリン氏が「楽観主義の現実主義者」であったことに対し、オバマ氏が「“救世主”的なファンタジスタ」であったことも、今回のオバマ氏当選の一因だといえるだろう。

これは後日、改めてエントリを書きたいと思うが、私は、ジョージ・W・ブッシュという大統領は、実に優れた、有能な大統領だったと考えている(…けっしてジョークではない)。
ジョージ・W・ブッシュこそは、世界史の中で初めて「テロとの戦い」に初めて参戦した大統領であった。問題だったのは、ブッシュ大統領が、長年に渡り国民的人気を呼び寄せ続けられるような“マラソン型”ランナーではなかったことだろう。

――とにかく、2年以上に渡る戦いは終わった。
「女性初の大統領」が誕生するとも、「黒人初の大統領」が誕生するともいわれた今回の大統領選は、現在生きる米国民にとって、最も記憶に残る熱い選挙戦であったことは間違いない。
ところで、現在、テレビ番組などに出演し「『オバマ大統領』でアメリカは変わる!世界は変わる!」と興奮しているコメンテーターという俗名を持つ人たちが、1〜2年後に、同じようなことを言えるかどうかだった。
私は、どうも、コメンテーターのみなさん方は、1〜2年後には「やっぱりオバマではダメだった。米国民はまたもや間違いを犯した」などと言っているような気がしてしまうのだが。

――とりあえず、私は2012年にサラ・ペイリンの名前が再び浮上することを願ってやまない。私としては、彼女こそが理想的な「アメリカン・プレジデント」だ。
その時は、コンドリーザ・ライスの名前も挙がってくるだろうか?
「オバマ大統領」が米国を“CHANGE”できるか。つまりそれは、オバマ氏が全国民を一つにまとめ、最後の最後まで“Yes,we can”と言わせ続けられるかどうかだ。オバマ氏が、先述したような「マラソン型」ランナーであるかどうかである。
皮肉ではなしに、彼の手腕に期待したい。ちなみに、日米関係はどう変わるのか。それほど劇的な変化があるとは思わないが(現にあってはならないが)、それはまた別の話。

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2008年11月03日

「オバマ大統領」に幻想を抱いている君へ

米国民は、本当に「白人男性」以外を大統領に選ぶのか。

マケイン氏もSNL出演 「自虐コント」演じる

 ニューヨーク(CNN) 米大統領選挙の共和党のマケイン候補は、11月1日夜にNBCで放送されたコメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)にゲスト出演し、ライバルである民主党のオバマ候補陣営と比較して選挙資金が不足していることが題材の冒頭コントに出演した。

 マケイン氏は、共和党のペイリン副大統領候補に扮したティナ・フェイと並んで画面に登場。マケイン氏は、オバマ氏が潤沢な選挙資金を背景に、9月29日のプライムタイムに全米の主要3ネットワークで30分CMを放送したことを踏まえ、「わたしたちがCM枠を購入できるのは、テレビショッピングチャンネルのQVCだけ」とにこやかに語る。マケイン氏はまた、「主要3ネットワークに出たいのはやまやまだが、わたしは真の一匹オオカミ。カネがない共和党員です」などと、自虐的なせりふを続ける。

 マケイン氏はフェイとともに、選挙戦関連グッズという設定の「商品」を、テレビショッピングさながらに紹介。マケイン氏のシンディ夫人の「宝石コレクション」には、同氏が民主党上院議員とともに支持した選挙戦改革法案の名称「ファイン・ゴールド」を付けた。同氏はさらに、タウンミーティング形式の討論会の開催提案をオバマ氏に拒否されたことを踏まえ、討論会が10回開催された場合を想定した「記念プレート」を出した。

 ペイリン氏に扮したフェイは、民主党のジョー・バイデン副大統領候補と、オバマ氏の税制改革案を率直に批判した人物としてマケイン氏やペイリン氏が度々言及した「配管業者ジョー」、ペイリン氏が平均的米国人を指すことば「6個入りジョー」を人形化した「ジョーのアクションフィギュアセット」を紹介。マケイン氏はフェイをほめると、「ニューヨークから生放送、イッツ・サタデー・ナイト」の決めぜりふでコントを締めくくった。マケイン氏はこの後の「ウィークリー・アップデート」のコーナーにも登場した。

 マケイン氏はSNLに過去2回出演している。2週間前にはペイリン氏本人がフェイと一緒に登場し、ここ14シーズンのSNLで最高の視聴率を記録した。

(2日、CNN.co.jp)

仏大統領装ういたずらの餌食に=ペイリン氏、野心もちらり?

sara_pailin.jpg(C)ロイター

 【ニューヨーク2日時事】カナダの娯楽ラジオ局「CKOI」は1日、サルコジ仏大統領を装ったコメディアンが米共和党のペイリン副大統領候補にかけた電話の通話内容を放送した。いつか大統領になるのだろうと水を向けられたペイリン氏は、「もしかしたら8年以内にね」と返答。冗談ともつかないやりとりが電波に乗った。

 ペイリン氏は狩猟に行こうと誘われ、「仕事をこなしながら楽しむことができるわ。一石二鳥ね」と応対。偽者のサルコジ大統領が散弾銃で友人を誤射したチェイニー米副大統領に言及すると、「わたしは慎重な射手になるわ」と保証した。また、サルコジ大統領のカーラ夫人を「美しい奥さま」と呼び、結婚を祝福した。

 このコメディアンは要人をかたる手口でサルコジ大統領やシラク前仏大統領を引っ掛けた常習犯。ペイリン陣営は「首脳の仲間入りを果たしてちょっぴり愉快」と悔し紛れの声明を出した。 

(3日、時事通信)

いよいよ明日(4日)投開票を迎える、2008年米大統領選。
有権者登録数は史上最多の10億8000万人を突破し、投票率の大幅アップが予測されている。
米メディアによると、新規登録者の割合は民主党が共和党を上回っているそうで、戦後最高の投票率を記録した1960年(ジョン・F・ケネディ大統領当選時)に迫るとみられている。
しかし、不正登録の被害も拡大しており、激戦のオハイオ州では、新規登録者66万人中20万人分の登録票から誤記や不正が見つかったということで、バラク・オバマ上院議員(民主党)とジョン・マケンイン上院議員(共和党)が小差の争いになった場合、訴訟合戦に発展する可能性もある。

上記の記事にあるマケイン氏の「究極の自虐ネタ」は、たぶんインターネット上の動画投稿サイトにも動画がアップロードされていると思うので、興味のある方は見て欲しい。
とにかく面白い。さすが長年上院議員をやってきただけのことはある。マケイン氏は一流コメディアンだ。

このブログでは過去数回に渡って米大統領選の行方をお伝えしてきたが、概して思うことは、メディアの“偏向”ぶりだ。
米国はもちろんのこと、世界中、あるいは世界のメディアの多くは、バラク・オバマという人物に過度な期待感を持ちすぎているのではないだろうか。
もう明日が投票日だから書いてしまうが、オバマ氏の態度、雰囲気、発言内容、そして話しぶりを見る限り、私はオバマ氏という候補に、非常に強い不信感と不安感を抱いている。
私が思うに、彼は他の大統領選予備選候補者よりも、多少スピーチが上手いだけである。オバマ陣営の最大の功労者はスピーチ・ライターであると言うべきだろう。

先日、コリン・パウエル前国務長官は、共和党副大統領候補であるサラ・ペイリン女史(アラスカ州知事)を「経験不足」「知識不足」などと批判し、また、一部“自称有識者”も、同様の意見を数か月前からメディア上で展開している。
しかし、私が決定的に思うことは、ペイリン氏とオバマ氏の“現場力”の差である。“現場力”とは、現場を知る力、有権者たちの不平不満を肌で知っている度合いのことだ。
ペイリン氏は学生時代から政治に関心を持ち、共和党の政治活動に積極的に参加。州知事となるまでに多くの人々と触れ合い、また、確固とした政治理念を持っている。
それに対し、オバマ氏はどうだろう。たしかに米国内の地方議会議員として活動していた時期はあったが、「イラク戦争」派兵反対を主張する市民団体とのミーティングばかりが目立ってきた。

オバマ氏は「私はイラク戦争開戦時から、イラク戦争に反対していた」と声高に主張し、それを自らの手柄のように仕立てているが、これもオバマ流のパフォーマンス工作である。
彼が当時、イラク戦争開戦に反対できたのは、彼が名もない(また、私に言わせれば責任感もない)一地方議会議員であったからであって、当時、国会議員を務めていた人物でイラク戦争開戦に反対した者は皆無だった。
同時に、これはテレビ討論やインタビューなどを見ても明らかなのであるが、ペイリン氏からは「知識不足」を補おうとする努力が感じられるものの、オバマ氏からそれを感じることが出来ない。
ペイリン氏の語り口からは「向上心」が感じられるが、オバマ氏の語り口からは、知識不足に対する「開き直り」しか感じられない。

――もちろん、以上は私なりの見方であるし、必ずしも100%の客観性を持った文章だとは自分自身でも言い難いが、しかし、この反対以上のことを、世界中のメディアは行っている。
つまり、明らかに世界中のメディアは「オバマ支持」に偏向し切っているのだ。
私がここでオバマ氏批判(のようなもの)をした以上のことを、世界中のメディアは行っている。「オバマこそ善、非オバマなるものは悪」とでも言わんばかりの風潮である。
ここで改めて書いておくが、オバマ氏は「J・F・ケネディの再来」なんかではないし、日本の小浜市にとって好意的な人物ですらない。

もっとも、先の太平洋戦争において、米国がヒロシマ・ナガサキに核爆弾を投下した事実すら知らないのではないか。彼の「知識不足」度合いから言って、それは不思議なことではない。
問題なのは、それでも彼が開き直っていることだ。「事実を知らない」ことが問題なのではない。そんなものは後からいくらでも勉強すればいい。「事実を知ろうとしない」不勉強心こそが問題なのだ。
――私は、米国民が「オバマ大統領」に対し不平不満を漏らし、「やっぱりオバマは大統領には不適格だった…」と嘆く光景を、安易に想像できる。

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2008年11月01日

「田母神論文」をきっかけに、日本政府は過去の戦争を捉え直せ

「思考停止」しか能のない人間が総理になるぐらいなら――。

自著にまだ売れてるの?=麻生首相、書店で買い物

 麻生太郎首相は1日午後、東京・八重洲の「八重洲ブックセンター」を訪れ、読書の秋に備えて御厨貴著「表象の戦後人物誌」など政治、経済関係の書籍4冊を購入した。

 首相は店内で、買い物客に「こんにちは」と声を掛けたり、握手に応じたりしてすっかりリラックスした様子。お気に入りの漫画コーナーには立ち寄らなかったものの、自著の「とてつもない日本」や「自由と繁栄の弧」が陳列された棚を見つけると、「まだこんなものが売れていることが不思議だ」と照れ笑いしていた。
 
(1日、時事通信)

きょう(1日)午後、麻生太郎首相は、JR東京駅近くの大型書店を訪れ、政治・経済関係の書籍4冊を購入した。
麻生首相は文芸書、国際情勢、経済など各コーナーをひと回り。
途中で客から「本を買いに来たんですか?」と声を掛けられると「そうです」と答え、握手にも気軽に応じた。
レジでは自分で財布を取り出し、現金で支払いを済ませた。

麻生首相が購入した書籍は、こんな本だ。
村井哲也著『戦後政治体制の起源―吉田茂の「官邸主導」』(藤原書店)
御厨貴著『表象の戦後人物誌』(千倉書房)

『戦後政治体制の――』は、若手の政治学者が祖父・吉田茂元首相の政治運営などについて考察した本。
『表象の――』は、東京大学大学院教授が、昭和天皇の伴走者・徳川義や、保守本流に位置した危機の宰相・池田勇人など、戦後日本を代表する人物の行動などを描いた本である。

――さて、解散・総選挙について、自民党幹部の発言である。

<自民・大島氏>「年内の衆院解散難しい」

 自民党の大島理森国対委員長は1日、青森県八戸市で記者団に「現実的に『クリスマス解散』をやって経済対策がすべて実現できるとは思わない」と述べ、年内の衆院解散は難しいとの見方を示した。

 大島氏は「選挙より経済対策と決定した。どんなことをしても実現しなければならない。今年度の補正予算案に盛り込まれたものは何が何でも実現しないとならない」と指摘し、第2次補正予算成立を最重視すべきだとの考えを示した。

 また麻生太郎首相が年内の衆院選を先送りした理由について「10月のアジア欧州会議で各国首脳が(大統領選が行われる)米国と経済ナンバー2の日本が、時同じくして政治の安定感がなくなることを心配した。首相の決断の中で大きい一つだったと思う」と語った。【喜浦遊】

(1日、毎日新聞)

――今日の新聞各紙朝刊のトップ記事は、浜田靖一防衛相が、航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長が更迭されたという記事だ。
これは、田母神氏が自身の実名で『日本は侵略国家であったのか』と題する論文を発表したことを受けての対応だ。

麻生内閣は、1995年発表の「村山談話」と2005年発表の「小泉談話」を踏襲し、大東亜戦争など過去の日本の戦争において、日本が植民地支配と侵略によりアジア諸国の人々に多大な迷惑を与えたとする姿勢を示している。
これに対し、田母神氏の論文は、日中戦争について「我が国は蒋介石により戦争に引きずり込まれた被害者」と指摘し、旧満州や朝鮮半島が「日本政府と日本軍の努力によって、圧制から解放され、生活水準も格段に向上した」と植民地支配を正当化している。

憲法にある「思想・良心の自由」の記述から言って、田母神氏個人がいかなる政治思想を持っていたとしても、たとえ田母神氏が政府(防衛省)の幹部であったとしても、なんら問題はない。それは“私的見解”の範疇だからだ。
しかし、政府(麻生内閣)の“公式見解”と政府(防衛省)の幹部の“公式見解”がちぐはぐになってしまっていることは問題だ。“公式見解”については、厳正に統一化する必要がある。
大東亜戦争に関する思い入れがどんなに強いとしても、政府(防衛省)幹部である人間が、政府(内閣)の“公的見解”と異なる“私的見解”を実名で公表したことには問題があると言うしかない。

特筆すべきは、田母神氏が「確信犯」である点であろう。
防衛省幹部である身分を利用して、政府と異なる“私的見解”を公表した、との批判を受けても致し方ない。
私自身は、田母神氏の言っていることは否定できない面があると思うし、また一理ある思考だとも思うが、この種の発言は、政府(防衛省)の要職にあっては厳に慎むべき発言だ。
その点、田母神氏の論文がインターネット上に掲載された当日(先月31日)に、浜田防衛相が田母神氏を更迭したことは、実に迅速な対応であったと言える。

先日、大阪府の橋下徹知事が「日教組」批判を行ったが、「日教組」について、大阪府の“公式見解”というものはない。だから、橋下知事が「日教組」批判をしたとしても、それが府内(地方自治体内)の“公式見解”を逸脱することはありえない。
また、明らかに府知事の“私的見解”と思われる発言が存在したからといって、それが府(地方自治体)としての“公式見解”だと解釈することには、常識的に言って無理があるだろう。

ただし、「本当に日本の過去の戦争は侵略戦争であったのか」という点について、もう少し真剣に、「村山談話」の存在が現代日本で正当性があると解釈することが妥当であるかということを、政府・国民は真剣に検討する必要があるだろう。
過去に発表されたものは覆せない、過去に発表されたものはすべて正しい、ということでは、政治経済学者の小室直樹氏の指摘する通り、日本は「伝統主義」という呪縛から抜け出すことができない。
安倍晋三元首相が「村山談話」や「河野談話」を踏襲したというのは、今考えてもおかしな話であるし、政権が交代するごとに、日本国政府は、過去の日本のあり方について、真剣にその立ち位置を検討する必要性があるのではないか。
――ちなみに、小室氏の著書の愛読者は、田母神氏の“私的見解”と同じような意見を持っていると思う。

最後に重ねて申し上げるが、私は、田母神氏の意見が正しいと言っているのではない。しかし、そういう見方があり得るのも事実だ。
新しい政権が、必ずしも過去の首相談話を踏襲しなければならないという規則など存在しない。
政権ごとに、過去の戦争について、真剣に捉え直す――。“慣行的”に、過去の日本の歴史を真剣に考察することなくやり過ごすようなことは、今後、決してあってはならない。
私は、思考停止で「『過去の戦争悪かった』って、昔の総理が言ったんで、私もそれでいいです」と発言するような首相よりは、 「やはり、私は必ずしも『過去の戦争を侵略戦争』と決め付けることは出来ません」と発言するような首相のほうがいいと思う。
たとえ新しい総理大臣が間違った知識を持っていたとしても、思考停止の人間が総理大臣になるよりはマシだ。

――こういった「理想論」を現実のものにするためには、やはり政界再編が必要かもしれない。

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2008年10月31日

“赤字国債は出さずに全世帯を救う” 経済首相・麻生太郎の「追加経済対策」発表

現実を直視し、その上で希望を抱いて景気回復。それしかない。

<麻生首相>3年後に消費税引き上げ 衆院選は先送り

president_aso_20081030.jpg(C)毎日新聞

 麻生太郎首相は30日、首相官邸で記者会見し、世界的な金融危機や景気悪化に対応するため、全世帯を対象とした総額2兆円規模の給付金支給などを柱とした追加経済対策を発表した。首相は経済状況を踏まえたうえで、3年後の消費税率の引き上げを明言。「11月30日投票」が有力視されてきた衆院選については、年内見送りを事実上認めた。

 追加経済対策は30日午後、首相官邸で開かれた政府・与党と経済閣僚の合同会議で正式決定した。首相はこの後、早期解散を強く求めてきた公明党の太田昭宏代表と会談し、経済対策推進への協力を要請、太田氏も了承した。太田氏は会談終了後、記者団に当面の解散先送りを了承したことを明らかにした。

 首相は記者会見の冒頭、経済情勢について「100年に1度の暴風雨が荒れている」とし、(1)生活者の暮らしの不安を取り除く(2)金融安定化のための国際協調−−を進める考えを表明。そのうえで、「景気回復期間中は減税を時限的に実施する」と強調する一方、「経済状況が好転した後に、消費税を含む税制抜本改革を速やかに開始する」と明言。「大胆な行政改革を行い、経済状況を見た上で3年後に消費税引き上げをお願いしたい」と述べた。

 追加経済対策の裏づけとなる第2次補正予算案の提出時期については、「今後の国会運営の中で考えていく。臨時国会中に出すか、出さないかを今の段階で決めているわけではない」と述べるにとどめた。解散についても「補正予算が通るか通らないか、国会の対応を見たうえでのこと。解散の時期はそれに関連してくる」と語り、第2次補正予算案への民主党の対応を見極める考えを示した。

 一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「できるだけ早く国民の信を問うことが肝要」と解散見送りを批判。30日の社民、国民新両党との国対委員長会談では、首相を予算委員会の徹底審議で追い込む方針で一致した。首相は第2次補正の成立を目指し来年1月までの大幅な会期延長も視野に入れ、今後の国会対策にあたるとみられる。【高塚保】

(31日、毎日新聞)

30日、麻生太郎首相は首相官邸で記者会見し、国際的な金融危機に対応するための「追加経済対策」を発表した。
会見の中で、麻生首相は3年後(2011年)の消費税率引き上げを明言した。
小泉―安倍―福田政権下では事実上、消費税率引き上げに関する言明はなかったので、自民党の大島理森国対委員長は「首相の会見は勇気ある会見だった」とコメントした。
11月末に実施かとも言われた解散・総選挙については、「今は解散をする雰囲気ではない」として先送りの姿勢を示した。

今日(31日)の記者会見で、自民党の細田博之幹事長は、麻生首相による消費税率引き上げの名言について「景気回復の状況などを見ながら(判断する)ということだ。行政改革をやるとも言っている。確定的にその時から上げるのではない」と述べた。

自民党内からは、麻生首相の「追加経済対策」発表、それに解散・総選挙の先送りを事実上決定したことについて、肯定論が出ている。

古賀誠選対委員長は古賀派総会で「首相の『政局ではなく政策が大事だ』という決断を支持し、経済対策に全力を尽くしたい」と強調した。
中馬弘毅元行革担当相(麻生派)も「今は解散をやるべき状況にない。世界に対する役割を果たすのが麻生政権の役割だ」と麻生首相の姿勢を支持した。

伊吹文明前財務相(伊吹派)は今後の民主党の抵抗に懸念を示し、「いばらの道であっても乗り越えていかなければならない」と話した。
森喜朗元首相(町村派)は訪問先のソウルで「実は我々も解散の匂いで動かされ、当初予定では今頃、衆院選だった。韓国に行くのは少し心配だったが、これで少し落ち着くのではないか」と語った。
さらに、森元首相は「解散は首相の大権だ。自分の判断でいい時期にやればいい」と麻生首相に助言した。

では、今回発表された「追加経済対策」とはどんな内容なのか。
主な内訳とその財政規模は、以下の通りだ。


<生活者の暮らしの安心>

・家計緊急支援対策(金券・クーポン券などを定額給付) 財政支出:2兆円
・雇用セーフティーネット強化対策 財政支出:3000億円
・生活安心確保対策(介護保険料の上昇緩和、認定こども園の増設) 財政支出:5000億円


<金融・経済の安定と強化>

・中小零細企業等の支援対策(資金繰り支援) 財政支出:5000億円
・成長力強化対策(研究開発支援) 財政支出:1000億円


<地方の支援>

・地域活性化(高速道路料金値下げ、農業支援) 財政支出:8000億円
・公宅投資と防災強化(公共施設の耐震化) 財政支出:2000億円
・地方自治体への支援 財政支出:6000億円


財政支出合計:5兆円


「追加経済対策」の目玉である「家計緊急支援対策」(国民1人あたり約1万5000円の金券・クーポン券を定額給付する)は年度内に実施する予定で、財源には、特別会計の積立金など、いわゆる“埋蔵金”を有効活用する方針だ。赤字国債の発行は行わない。
高速道路料金の引き下げでは、東京・大阪圏を除く地方の高速道路の理由について、原則、土日祝日は1回1000円で「走り放題」とする案を盛り込んだ。休日にマイカーでドライブする家族連れには、嬉しい施策だ。
また、株価テコ入れのために、今年に期限が切れる「証券優遇財政」を3年間延長する方針をぶち上げた。

なお、今回発表された「追加経済対策」の中には、自民党と連立を組むパートナー・公明党が主張し続けている“定額減税”に代替する案として、「家計緊急支援対策」が盛り込まれた。
このことについては、公明党の太田昭宏代表も「我が党の主張も多く盛り込まれた。これを迅速に実行することが大事」と記者団に語っている。

もちろん、野党からは「批判のための批判」の声が出ている。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は「無駄遣いをなくせば消費税を増税する必要がない。新しい政権を作ることで変えていく」などと、麻生首相の消費税率引き上げへの言及を批判した。
本当にこれが“政権準備政党”を自称する政党の幹事長の言葉かと疑いたくなるようなコメントである。
たしかに、消費税は増税しなくていいならしないほうがいい。しかし、日本が超少子高齢社会を迎えた今、お年寄りは増える、子どもは減るという状況の中で、消費税率の引き上げは不可避だ。そのことについては、昨日の会見でも、麻生首相が言及している。

現実に、現在進行形で政府・与党は“無駄カット”を推進しているし、景気対策と並行する形で消費税率の引き上げを行うのが、日本の財政を再建することにつながるのだ。
この他、鳩山幹事長は「(追加経済対策は)ばらまきだ」などとも発言しているが、どの口がそれを言っているのかと思う。
民主党政権が誕生したら、たしかに国民の享受する利益は莫大に増大するかもしれない。しかし、消費税率は20%以上上昇し、各種税制も異様な伸びを余儀なくされ、日本の財政は完全に破綻する。
つまり、それは日本という国家の「死」を意味する。「死んだ国家」で笑いながら踊る国民は、ゾンビだ。民主党は国民をゾンビ化しようと企んでいるのだ。国民をゾンビにすれば、日本という国家が死んでも、ゾンビは喜びながら生き続ける――ゾンビとして。ある意味分かりやすい。

昔は、「消費税をなくす!」なんて馬鹿げた美辞麗句を唱えていたのは、日本共産党ぐらいだった。あとの政党は、目の前の現実を一応直視していたように記憶している。
ところが、日本は、一部メディアによると「二大政党制」になったそうだが、自民党ではない、もう一つのほうの「二大政党」である民主党は、ありえない薄っぺらな財源で、国民にありえないほど莫大な享受があると喧伝している。
「二大政党」の片割れのはずなのに、民主党は共産党レベルの政策(あるいはそれ未満の政策)しか提示することができていない。このことが何より問題だと思う。

――ともあれ、野党の広報を鵜呑みにして、最初から政府の経済対策にイチャモンを付けるような日本国民にはなりたくないものだ。
まずは、国内政策として景気対策を。それから、国際社会の中で日本のあるべき位置を自覚し、「100年に1度の暴風雨」(麻生首相)を迎えた国際金融を下支えする。そのことが大事だ。



<追記>

昨日のエントリでご紹介した、民主党都議会議員の事務所に電話をしてみた。
電話に出た初老かと思われる声の男性が「あなたの氏名、住所、電話番号を教えて下さい」と聞いてきた。この人は、現代日本が個人情報を尊重する社会になったことを知らないのか?

私は、その都議会議員が「麻生首相は『選挙』よりも『贅沢』だ」と発言したことの意味について、議員本人に尋ねようと思ったのだが、初老らしき男性によると「1週間ぐらい出張に出ている」という。
「具体的にいつ頃帰ってくるのか?」と聞いても、明確に回答しようとしない。1週間もどこに出張しに行っているというのだろうか。
ましてや、議員が事務所に帰ってくる日がいつだか分からないなんて。もしそれが事実だとしたら、その事務所は議員事務所としての機能を果たすことができていないではないか。

私も暇ではないので、その議員事務所に四六時中電話を掛けることはできないが、数日後に、改めて電話を掛けてみようと思う。
批判してばかり、口だけの野党政治家に、私は怒りと呆れを抱いている。


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2008年10月30日

オバケが出るかも? 首相公邸

「保守本流」は公邸に距離を置き、「保守傍流」は逆に格別の思いが――?

<麻生首相>公邸「あるじ不在」記録更新か

 年内の衆院選が見送られる方向になったことで、麻生太郎首相の首相公邸への引っ越しも、先延ばしとなりそうだ。首相官邸で29日、記者団に「引っ越しは選挙後か」と問われた首相は「はい、そうです」と改めて明言した。過去10年間で公邸入りが最も遅かったのは森喜朗元首相で、就任から113日後。衆院選の日程次第では、麻生首相が「あるじ不在」の記録を更新する可能性もある。

 首相は就任直後、公邸への転居時期について「(衆院)選挙が終わってから」と記者団に説明した。今も東京都内の私邸から約20分かけて公用車で通勤している。引っ越し準備を始めている気配はなく、政府・与党幹部との会合も、専らホテルなどを用いている。

 政府内には「できれば職住接近の方が望ましい」との声もあるが、私邸には10人ほどが会議できる広い部屋があり、休日に官僚の政策説明を受けることも十分可能だという。

 周辺は「多忙を極め、転居する暇がない」「一度(選挙後と)言ってしまったから、前言を翻したくないのだろう」と推測する。ただ、森元首相は在任中に「幽霊も出るという話だ」と公邸暮らしに不満を漏らしたことがあり、これを伝え聞いた麻生首相が気にかけたとの見方もある。

 福田康夫前首相も公邸を敬遠し、転居は就任から110日後だった。引っ越しの際には「寒い。風邪をひきそうだ」とこぼした。【塙和也】

「解散・総選挙」はいつになるのか――。
毎回のようにこのブログでお伝えしている話題だが、去年の今頃、テレビ東京の内藤裕一キャップが言ったように、「『いつやるか』『いつやるか』と様子見を続けて、気が付けば年を越していて、2009年の解散になる」公算が大きくなってきた。
もっとも、去年の今頃、内藤キャップが念頭において発言したのは「福田康夫首相」の下での解散・総選挙だ。
誰も予想しなかった福田前首相の電撃辞任→政権交代もあったし、国際的な金融危機の到来によって“選挙をしている場合ではない”という状況も生まれた。
総選挙が2009年に行われるであろう状況になったのには、一年前とはまったく別個の理由がある。

引き延ばしとなりそうなのは、衆院の解散・総選挙だけではない。
麻生太郎首相の首相公邸への“引っ越し”も、遅ければ来年以降に先送りされそうだ。
昨日(29日)、麻生首相は記者団に「引っ越しは選挙後か」と問われると、「はい、そうです」と改めて明言した。
過去10年間の政権で公邸入りが最も遅かったのは森喜朗元首相時代で、就任から113日後の公邸入りであった。
総選挙の日程次第では、麻生首相が「あるじ不在」の記録を更新する可能性もある。

現在、麻生首相は都内にある私邸から約20分かけて、公用車で首相官邸に通勤している。
政府・与党内には「できれば職住接近が望ましい」との意見もあるが、麻生首相の私邸には、10人以上の人間が会議を行うことのできる部屋もあり、首相の政策運営上はなんら問題ない。

麻生首相の周辺は「多忙を極め、転居する暇がない」と説明している。
しかし、実は、首相公邸には良からぬ「うわさ」も――。
森元首相は在任中に「幽霊も出るという話だ」と、公邸暮らしに不満を漏らしたことがあったのだ。
これは「公邸」ではなく「官邸」で起きた話だが、1936年2月26日に発生した「二・二六事件」の亡霊たちが夜な夜な公邸を徘徊していたりして――。
さながら“永田町版ホーンテッド・マンション”。現に、福田前首相が公邸に引越しした直後、福田前首相は「公邸はなんだか寒い」と言っていた。
これでは、麻生首相が公邸への引越しを渋る理由も分からなくはない!?

今月(10月)15日の毎日新聞朝刊に掲載されていたコラムだが、御厨貴・東大大学院教授による『権力の館を歩く 永田町首相官邸(上)』というコラムがあった。
御厨氏によると、自民党の保守本流(旧吉田派、旧池田派など)出身の首相は「首相公邸」に住まずに距離を置き、保守傍流(町村派など)出身の首相は、逆に「公邸」に格別の思いを抱いているのだという。
御厨氏のコラムには、本当はもっと深い意味での「権力構造」に関しての記述があるのだが、ここでは面倒なので紹介は割愛させていただくが、「保守本流」の元祖である吉田茂元首相の孫・麻生首相が「公邸住まい」に距離感を置くのも、これでなんだか納得が行くような気がする。


――さて、今日(30日)、麻生首相は「追加経済対策」を正式発表する。
自民・公明両党は、中小企業対策などを中心に、裏付けとなる2008年度第2次補正予算案を早期に編成し、今国会に提出するよう要請する。
野党側の徹底審議方針で難航も予想され、政府・与党は11月末に迫る今国会会期の大幅延長も検討している。

これについては、後日、機会があれば改めてエントリを書かせていただこうと思う。


――ところで、今日、都内某所にて民主党の都議会議員が街頭演説を行っていた。早くも「選挙」モードである。
相変わらずの麻生自民党批判、相変わらずの候補者名連呼を行っていたが、私が気になったのは「麻生首相は『選挙』よりも『贅沢』」というフレーズだ。
これは、数日前のぶら下がりで、麻生首相が、民主党などの解散要求に対し「(金融危機などが目前の現在は)選挙をやるべき時期ではない。『選挙』よりも『政策』だ」と発言したことへの“鸚鵡返し”の批判フレーズだ。

おそらく、民主党は、麻生首相に「『選挙』よりも『政策』」と言われたことが悔しくてたまらなかったのだろう。
民主党議員の「『選挙』よりも『贅沢』」フレーズからは、麻生首相を“弱者切り捨て”のカネ持ち人間に仕立て上げ、一票でも多くの“貧乏人票”を獲得したいという思惑が伺える。
――もっとも、おたくの党の小沢一郎代表は、国民の税金で、実に31億円もの私的不動産を購入している(詳しくはこちら)が、これこそまさに「究極の贅沢」ではないのか。
国民の血税で自らの腹を肥やしている(現在進行中)の小沢代表を抱えている民主党の議員に、ポケットマネーで政策会合を毎晩開いている麻生首相を批判する資格など、微塵たりとも存在しない。

民主党というのは、つくづく腐った政党だと思う。こんな政党が政権を握ったとしても、日本はさらに死亡寸前に陥るだけだ。
近頃の若い人は、小沢代表が中心になって作り上げた細川護煕政権・羽田孜政権の末路を知らないのだろうか。
かつて、民主党の鳩山由紀夫幹事長が自民党議員時代に宣言したように、「永田町から『小沢的』なるものは抹殺しなければならない」のである。鳩山幹事長は、自身のこの宣言を忘れてしまったのだろうか。
つい先日は、鳩山氏は「政権交代こそが最大の景気対策になる!」などというトンデモ発言をしていた。さすがのジュセリーノでもこんな馬鹿げたことは言わない。

国民世論の過半数が「一度民主党にやらせてみたら」と言うのなら、別に民主党政権が誕生しても構わない。というか、それは仕方のないことだ。
しかし、古代ギリシャの時代から言われているように、「Democracy(民主政治)」とは「衆愚政治」という意味合いすら持っているのである。チャーチル英元首相も「民主主義は、Best(最善)ではないがBetter(比較的マシ)である」と言った。
この2つの言葉を、我々日本国民は真剣に考えなければならないといけないと思う。本当にいいのか!? 民主党政権誕生で。


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2008年10月23日

麻生首相の「バー通い」を絶賛する

首相を馬鹿にするつもりが、首相に論破されちゃった。えへへ。

◆22日昼の首相と記者団とのやり取り

president_aso_20081023.jpg(C)産経新聞

 ◇引っかけるような言い方はやめろ/ホテルは安い所だと思う/スタイルは変えない

 22日昼の首相と記者団との主なやり取りは次の通り。

 記者 夜の会合、連日で、一晩で何万円もするような高級店に行っているが、庶民感覚とかけ離れている。

 首相 僕はこれまでホテルが一番多いと思いますけれどもね。あなたは今、高級料亭、毎晩みたいな作り替えていますが、それは違うだろうが。引っかけるような言い方はやめろって。もうちょっと事実だけ言え、事実だけ。馬尻(就任後3回行った東京・六本木の飲食店)がいつから高級料亭になった? 言ってみろ、言ってみろ。だからそういう卑劣な言い方はだめ。いかにも作り替えるような話はやめたがいい。

 記者 一晩に一般の国民からすると高いお金を払って食事をするという意味で私は申し上げました。

 首相 きちんとそれ定義言ってね。あなたの質問、時々代表して聞いているけれども、いつもなんとなーく、妙にひねて聞いているように聞こえるんだね。

 記者 そういった批判があることについてどう思うか。

 首相 僕はこれまでもずっと、あのー、少なくともホテルというところは安い所だと思っていますね。たくさんの人と会うというのは、ホテルのバーっていうのは安全で安い所だという意識が僕にはあります。正直なところです。だけど、ちょっと聞きますけれども、例えば安いとこ行ったとしますよ。周りに30人からの新聞記者いるのよ。あなた含めて。警察官もいるのよ。営業妨害って言われたらなんて答える? 「あなたのおかげで営業妨害です」って言われたら、新聞記者として「私たちの権利です」って言って、ずーっと立って店の妨害して平気ですか? まあ、聞いてんだよ。答えろよ。ふっふっふっふっふ。

 記者 私がうかがいたいのは……。

 首相 いや、おれの質問に答えてくれ。だから、おれもそれ答えてるんだから、今。おれが質問している。平気ですか?

 記者 我々は営業妨害はしないように取材をしている。

 首相 いや、してるって。現実、みんな「している」って言われているから、おれも。だから「うちは来ねーでくれ」って。だからホテルが一番言われないんですよ。分かります? だからあなたは、自分の都合だけで聞いている。ように、おれには聞こえるんだね。おれには。だからホテルが一番人から文句言われない。僕はそう思ってます。だからこれ、これまでのスタイルですし、これからも変えるつもりは、今のところありません。

 記者 お金に色は付いていないんですが、政治献金や政党助成金という形でお金を出すのは高級な食事をするだけのためではないと思いますが。

 首相 自分のお金だから。政党助成金もしくは私のその種の金。幸いにして自分でお金がありますから自分で払っています。はい。

==============

 <首相が夜に訪れた店など>

 (いずれも東京都内)

 【ホテル】

 ●帝国ホテル(内幸町)計6日

 ▼客室3回▼会員制バー「ゴールデンライオン」3回▼バー「インペリアルラウンジ アクア」

 ●ホテルオークラ東京(虎ノ門)計4日

 ▼宴会場▼バー「ハイランダー」▼バー「バロンオークラ」▼バー「オーキッドバー」▼日本料理店「山里」▼中国料理店「桃花林」

 ●ANAインターコンチネンタルホテル(赤坂)計3日

 ▼中国料理店「花梨」▼日本料理店「雲海」▼バー「マンハッタンラウンジ」▼レストラン「イタロプロバンス ダイニング」

 ●ホテルニューオータニ(紀尾井町)1日

 ▼日本料理店「藍亭」▼飲食店「カトーズダイニング&バー」

 ●グランドプリンスホテル赤坂(赤坂)1日

 ▼中国料理店「李芳」

 【その他】

 ●飲食店「馬尻」(六本木)計3日●フランス料理店「ペリニィヨン」(銀座)●中国料理店「維新號」(紀尾井町)●日本料理店「花がすみ」(元赤坂)●日本料理店「京寿々」(広尾)●フランス料理店「アピシウス」(有楽町)●ウナギ料理店「重箱」(赤坂)

(23日、毎日新聞)

明日(24日)で、麻生太郎首相が内閣総理大臣に就任して1か月が経つ。
そんな中、一部メディアが「麻生首相の夜のバー通い」を問題視するかのような報道を行っている。

首相が非公式会合に使うような場所は、
@警備が安全に可能
A首相が来店しても、他の客にとって迷惑にならない
B記者が押し寄せても、店にとって迷惑にならない
C機密情報が漏れない
――の最低4条件を満たしている必要がある。

「会合なら首相公邸で行えばよいではないか」という批判の声もありそうだが、それでは、@とCの条件をクリアすることができない。
首相公邸への人の出入りは24時間記者に監視されており、警備上もかなり不安な点が多い。
仮に居酒屋チェーン店などで首相が“非公式会合”を行ったりしたら、国内の治安情勢はきわめて不安定なものになる。
また、国際的にも、諸外国首脳からの信用が得られないことになる。
日本国首相が「食事は、常にマックか松屋」「ネカフェで寝泊り」をしていたとしたら、ものすごい国際問題になるに違いない。

そもそも、安倍晋三元首相が、どこかのホテルのバーに通ったりせず、首相公邸に「直帰」していた際、「すぐに公邸に帰るなんて、首相は仕事をちゃんとやっていない」などとイチャモンを付けていたメディアは、どこの誰であろうか。
結局、バーに寄らずに首相公邸に直帰していたらそれはそれで批判し、バーに通って会合を重ねていたらそれはそれで批判する。
福岡正行(白鴎大学教授)という自称政治評論家同様、日本のメディアは「とにかく首相を批判する」「とにかく体制を批判する」姿勢を貫くことしかできないようだ。

そういえば、安倍元首相が辞任表明をして、都内の病院に入院した際に「入院代は国民の税金の一部だ。安倍が入院しているのはおかしい!早く退院しろ!」などと安倍元首相を批判していたメディアもあった。
先日、民主党の小沢一郎代表は「隠れ入院」を公然と行っていたが、この際には、なぜメディアからは「小沢代表が入院しているのはおかしい!」という意見が聞かれなかったのであろう。
「安倍の入院は悪い入院。小沢の入院は良い入院」ということなのだろうか。

体調不良で日程キャンセル=小沢民主代表

 民主党の小沢一郎代表は23日、体調不良のため同日午前に予定していたインドのシン首相との会談を欠席した。同党の奥村展三総務委員長代理は都内で記者団に「入院しているわけではない。自宅静養で、きょうの日程はすべてキャンセルする」と説明した。シン首相との会談は、鳩山由紀夫幹事長が代行した。

(23日、時事通信) 

各新聞社、各テレビ局の政治部記者が「麻生首相は庶民感覚からずれている」と言うのなら、そもそも、なぜ総理大臣が質素な生活を送らなければならないのか。
そして、麻生首相が現在通っているバーや料理店以外に、私が前掲した4条件を満たしている上に、価格が圧倒的安値である店がどこにあるというのか。
その2点を示してもらいたい。それができないのなら、政治部記者は単なる“ネガティブ・キャンペーン屋”であると言わざるを得ない。

――これは多少話の本筋から離れるが、大政治学者である石川真澄氏が著した歴史的名著『戦後政治史 新版』(岩波新書)の前書きには、以下の記述がなされている。

 日本の新聞社の「政治部」については、丸山眞男氏の「正しくは、『政界部』と呼ぶのがふさわしい」(『現代政治の思想と行動(上)』未来社、一九五六年、のち『丸山眞男集』第六巻、岩波書店、一九九五年)との痛烈な批評がある。私はいつもそれをかなり気にしながら仕事をしてきたが、批判はともかく、この職業についた者が政界の出来事を相当にこまごまと見聞できることは確かであった。

数日前にも、大阪府の橋下徹知事が「(朝日新聞は)自分たちがさも正しいかのように『反権力』という権力を行使している」といった趣旨の発言をしていたが、本当にその通りだと思う。
また、これは正確な文献を提示できないのだが、政治経済学者である小室直樹氏も、政治部記者について「さも自分たちが日本の行く末を握っているかのように、新聞社内を大手を振るって闊歩している」といったような記述をしていたように記憶している。

これでいいのか、日本のメディア――。
必死で首相のアラ探しをしている記者たちに、この国の未来を真剣に捉えようとする大局観はあるのか。
自分たちが大新聞社に入社して、そのことで悦に入り、庶民を馬鹿にしている。それが多くの自称“メディア人”の意識ではないだろうか。
金持ちを妬むのは、小金持ちでもなければ、貧乏人でもない。「性格貧乏人」である。

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